JP5065767B2 - 田植機 - Google Patents

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本発明は、苗植え付け機構に装備された植付け爪の先端が回動軌跡を描いて苗載せ台と植え付け土壌面との間を機体上下方向に往復移動するよう前記苗植え付け機構を駆動する苗植え駆動機構を備えた田植機に関する。
上記した田植機において、大株間での苗植え付けも小株間での苗植え付けも可能になったものとして、特許文献1に記載されたものを先に開発した。
特許文献1に記載された田植機では、苗植付機構を駆動する植付駆動機構に動力伝達する植付側伝動系に、株間変速装置と伝動切換装置とを設けている。
株間変速装置は、入力ギヤの駆動力を6段階に変速して出力軸から伝動切換装置に出力する。
すなわち、株間変速装置は、入力ギヤと出力軸とを連動させる6つのギヤ対と、各ギヤ対の出力側変速ギヤと出力軸との間に位置したクラッチボールとを備えている。各ギヤ対のクラッチボールは、変速操作軸の摺動操作によって入り状態に操作されることにより、ギヤ対を伝動状態にする。各ギヤ対は、伝動状態に操作されると、出力側変速ギヤを出力軸に一体回転自在に連結し、入力軸の駆動力を変速して出力軸に伝達する。
伝動切換装置は、不等速伝動状態と等速伝動状態とに切り換え操作され、不等速伝動状態に切り換え操作されると、株間変速装置からの駆動力を不等速回転の駆動力にして苗植付機構に出力し、等速伝動状態に切り換え操作されると、株間変速装置からの駆動力を等速回転の駆動力にして苗植付機構に出力する。
すなわち、伝動切換装置は、株間変速装置の出力軸から動力伝達される入力軸と、この入力軸を出力軸に連動させる不等速連動機構と等速連動機構とを備えている。不等速連動機構は、出力軸に一体回転及び摺動自在に支持された出力軸ギヤを備えている。この出力軸ギヤが切換レバーによるシフトフォーク支軸の操作によって摺動操作され、これによって出力軸ギヤと出力ギヤとが噛み合うと、不等速連動機構は、入力軸の駆動力を不等速回転にして出力軸に伝達するよう入り状態になる。出力軸ギヤの切換レバーによる摺動操作によって出力軸ギヤと出力ギヤとの噛み合いが外れると、不等速連動機構は、出力軸への伝動を遮断するよう切り状態になる。
等速伝動機構は、入力軸に一体回転自在に支持された入力軸ギヤと、前記出力軸ギヤとにわたって設けたクラッチを備えている。このクラッチが切換えレバーによる出力軸ギヤの摺動操作によって入り状態に操作されると、等速伝動機構は、入力軸と出力軸とを一体回転させるよう入り状態になる。前記クラッチが切換えレバーによる出力軸ギヤの摺動操作によって切り状態に操作されると、等速伝動機構は、出力軸への伝動を遮断するよう切り状態になる。
特許文献1に記載された田植機では、株間変速装置が低速側の変速状態に切り換えられ、伝動切換装置が不等速伝動状態に切り換えられることにより、苗植付機構が疎植株間(大株間に相当)での苗植え付けを行う。
つまり、苗植付機構が株間変速装置の変速伝動によって低速駆動され、伝動切換装置による不等速伝動によって不等速駆動される。すなわち、走行機体が単位走行距離を走行する間における苗植付機構の苗植え運動回数が少なくなって走行機体の走行方向での苗植え間隔(株間)が大になるように、かつ植付け爪の植え付け土壌面での移動速度が適切になり、植付け爪による植え付け土壌面での大きな穴形成が発生しにくくて植え付け苗の姿勢乱れを防止できるように、植付け爪が苗載せ台と植え付け土壌との間を移動する速度が低速になり、植付け爪が植え付け土壌を移動する速度が高速になる。
一方、株間変速装置が高速側の変速状態に切り換えられ、伝動切換装置が等速伝動状態に切り換えられることにより、苗植付機構が標準株間(小株間に相当)での苗植え付けを行う。
つまり、苗植付機構が株間変速装置の変速伝動によって高速駆動され、伝動切換装置による等速伝動によって等速駆動される。すなわち、走行機体が単位走行距離を走行する間における苗植付機構の苗植え運動回数が多くなって走行機体の走行方向での苗植え間隔(株間)が小になるように、かつ植付け爪の植え付け土壌面での移動速度が適切になって植付け爪による土壌からの苗持ち上げなどの植え付け不良が発生しにくいように、植付け爪が回動軌跡の全体を等速で移動する。
2003−219712号公報
上記した先に開発の技術を採用した場合、大株間での苗植え付けと、小株間での苗植え付けとの切り換えによる問題が発生することがあった。
つまり、先に開発の技術では、株間変速装置によって低速駆動が設定され、伝動切換装置によって不等速駆動が設定されて、苗植付機構が大株間での苗植え運動を行い、株間変速装置によって高速駆動が設定され、伝動切換装置によって等速駆動が設定されて、苗植付機構が小株間での苗植え運動を行う。
これにより、たとえば、小株間と大株間とを切り換えるための操作具と、小株間や大株間の大きさを変更する操作具とを別々に備えた場合、大株間での苗植え付けを得るよう株間変速装置を低速側に、伝動切換装置を不等速伝動状態にそれぞれ切り換えるべきところ、伝動切換装置を等速伝動状態に切り換えてしまう誤操作を行われる可能性がある。また、小株間での苗植え付けを得るよう株間変速装置を高速側に、伝動装置を等速伝動状態にそれぞれ切り換えるべきところ、伝動切換装置を不等速伝動状態に切り換えてしまう誤操作を行われる可能性がある。
株間変速装置を低速側に切り換えながら、伝動切換装置を等速伝動状態に切り換えてしまう誤操作を行われた場合、植付け爪の植え付け土壌での移動速度が低速になり、植付け土壌面に植付け爪によって大きな穴が形成されて植え付け苗の姿勢乱れが発生することがある。
株間変速装置を高速側に切り換えながら、伝動切換装置を不等速伝動状態に切り換えてしまう誤操作を行われた場合、植付け爪の植え付け土壌での移動速度が高速になり、植付け爪による土壌からの苗持ち上げなどの植え付け不良が発生することがある。また、植付け爪が土壌から受ける反力が大になって安全クラッチが切れやすくなることがある。
本発明の目的は、上記した問題の発生を回避しながら大株間と小株間とでの苗植付けを行うことができる田植機を提供することにある。
本第1発明は、苗植え付け機構に装備された植付け爪の先端が回動軌跡を描いて苗載せ台と植え付け土壌面との間を機体上下方向に往復移動するよう前記苗植え付け機構を駆動する苗植え駆動機構を備えた田植機において、
前記苗植え駆動機構に、第一株間変速部と第二株間変速部とを伝動方向での直列に配置して設け、
前記第一株間変速部に、等速回転の入力回転を減速した等速回転の出力回転に変速して出力するとともに変速比が異なる複数段の変速伝動状態を現出する複数のギヤ対を設け、
前記第二株間変速部に、等速回転の入力回転を、不等速回転であり、かつ回転数が入力回転の回転数と同じ出力回転にして出力する不等速伝動状態を現出する偏芯ギヤ対と、等速回転の入力回転を増速した等速回転の出力回転に変速して出力する変速等速伝動状態を現出するギヤ対とを設け、
前記第二株間変速部が不等速伝動状態に切り換えられると、前記苗植え駆動機構が、前記第一株間変速部のギヤ対と前記第二株間変速部の偏芯ギヤ対とによって前記第一株間変速部の変速伝動状態に対応した大きさの大株間を設定して、前記苗植付け機構を前記大株間での苗植え運動を行う状態に駆動し、
前記第二株間変速部が変速等速伝動状態に切り換えられると、前記苗植え駆動機構が、前記第一株間変速部のギヤ対と前記第二株間変速部のギヤ対とによって前記大株間よりも小で、かつ前記第一株間変速部の変速伝動状態に対応した大きさの小株間を設定して、前記苗植付け機構を前記小株間での苗植え運動を行う状態に駆動する。
本第1発明の構成によると、第二株間変速部を不等速伝動状態に切り換えると、苗植え付け機構が第一株間変速部のギヤ対による変速伝動と、第二株間変速部の偏芯ギヤ対による不等速伝動とによって駆動されて第一株間変速部の変速伝動状態に対応した大きさの大株間での苗植え運動を行う。すなわち、走行機体が単位走行距離を走行する間における苗植え付け機構の苗植え運動回数が少なくなるように、かつ植付け爪による植え付け土壌面での大きな穴形成が発生しにくいように、植付け爪の苗載せ台と植え付け土壌との間での移動速度が低速になり、植付け爪の植え付け土壌での移動速度が高速になる。
一方、第二株間変速部を変速等速伝動状態に切り換えると、苗植え付け機構が第一株間変速部のギヤ対による変速伝動と、第二株間変速部のギヤ対による変速等速伝動とによって駆動されて第一株間変速部の変速伝動状態に対応した大きさの小株間での苗植え運動を行う。すなわち、走行機体が単位走行距離を走行する間における苗植え付け機構の苗植え運動回数が多くなるように、かつ植付け爪による土壌からの苗持ち上げなどが発生しにくいように、植付け爪が回動軌跡の全体を等速で移動する。
これにより、大株間での苗植え付けも小株間での苗植え付けも行うことができながら、第二株間変速部の誤った切り換え操作が行われても、植え付け苗の姿勢乱れなどの植え付け不良やクラッチ切れなどの駆動不良が発生しにくい。
つまり、第二株間変速部が不等速伝動状態又は変速等速伝動状態に誤って切り換えられても、苗植え付け機構は、第一株間変速部の変速伝動状態と、第二株間変速部の誤操作された変速等速伝動状態又は不等速伝動状態とによる伝動によって駆動され、第一株間変速部の変速伝動状態と、第二株間変速部の誤操作された変速等速伝動状態又は不等速伝動状態とによって決まる大きさの小株間又は大株間での苗植え運動をその小株間又は大株間に適した等速駆動又は不等駆動で行う。
本第2発明は、本第1発明の構成において、前記第一株間変速部を変速操作する第一変
速具と、前記第二株間変速部を変速操作する第二変速具とを別々に設けてある。
本第2発明の構成によると、第二株間変速部を第二変速具によって切り換え操作することによって大株間と小株間とに切り換わり、第一株間変速部を第一変速具によって切り換え操作することにより、大株間と小株間とでの株間の大きさが変化する。
従って、大株間と小株間とでの苗植付けを行えるものを、使用頻度が高い第一変速具が操作しやすい箇所に配置し、使用頻度が低い第二変速具が障害物になりにくい箇所に位置するよう合理的な変速具配置を採用した有利な状態に得ることができる。
本第3発明は、本第2発明の構成において、前記第一変速具に、前記第一株間変速部による伝動が遮断されるよう前記複数のギヤ対を伝動切り状態に切り換え操作する中立位置を備えてある。
本第3発明の構成によると、第一変速具が中立位置に操作されると、複数のギヤ対が伝動切り状態になって第一株間変速部による伝動が遮断され、苗植え付け機構が停止する。
従って、植え付けクラッチの入り状態への切り換え操作に連動して苗植え付け装置が下降作業状態に下降操作されるよう構成した場合でも、苗植え付け装置を下降作業状態に下降させるとともに苗植え付け機構を停止させながら、施肥装置を肥料排出などのために駆動することが可能となる。すなわち、第一株間変速部のギヤ対よりも伝動上手側から施肥装置に動力伝達するなど、第一株間変速部による伝動が遮断されても、施肥装置に伝動できる施肥伝動手段を採用する。すると、苗植え付け装置の下降作業状態への下降に伴って植え付けクラッチが入り状態になっても、第一株間変速部による伝動遮断によって苗植え付け機構が停止し、かつ第一株間変速部による伝動遮断にかかわらず、前記施肥伝動手段によって施肥装置に動力伝達できる。
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれか一つの構成において、
前記第一株間変速部の前記複数のギヤ対を、前記第一株間変速部の入力軸の等速回転の回転を減速した等速回転に変速して前記第一株間変速部の出力軸に伝達するように、前記入力軸と前記出力軸とにわたって設け、
前記第一株間変速部の出力軸の一端側に、前記第二株間変速部の入力軸を一体形成し、
前記第二株間変速部の偏芯ギヤ対を、前記第二株間変速部の入力軸の等速回転を、不等速回転であり、かつ回転数が入力軸の回転数と同じ出力回転にして第二株間変速部の出力軸に伝達するように、前記第二株間変速部の入力軸と前記第二株間変速部の出力軸とにわたって設け、
前記第二株間変速部のギヤ対を、前記第二株間変速部の入力軸の等速回転を増速した等速回転に変速して前記第二株間変速部の出力軸に伝達するように、前記第二株間変速部の入力軸と前記第二株間変速部の出力軸とにわたって設けてある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る田植機の全体側面図である。この図に示すように、本発明の実施例に係る田植機は、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1,1と左右一対の駆動自在な後車輪2,2とによって自走する乗用型の自走車と、この自走車の車体フレーム3の後部にリンク機構5を介して連結された苗植え付け装置10と、前記自走車の車体前部の両横側に設けた肥料タンク21が装備された施肥装置20とを備えて構成してある。この田植機は、稲苗を田面に植え付ける苗植え作業と、植え付け苗に肥料供給する施肥作業とを行う。
すなわち、図1に示すように、前記自走車は、前記車体フレーム3と、前記左右一対の前車輪1,1と、前記左右一対の後車輪2,2とを備える他、車体前部に設けたエンジン6(図3参照)が装備された原動部と、車体後部に設けた運転座席7が装備された運転部とを備えている。この自走車は、原動部の両横側に設けた予備苗載せ装置8を備えている。
図1に示すように、前記車体フレーム3は、前記左右一対の前車輪1,1を駆動回動自在に支持しているミッションケース9と、このミッションケース9の前部から車体前方向きに延出したエンジン搭載フレーム3aとを備えて構成してある。図3に示すように、前記エンジン6は、電動スタータモータSMを有したスタータ装置Sと、リコイル式スタータ装置RSとを備えており、電動スタータモータSMの駆動力によっても、リコイル式スタータ装置RSを操作する人為操作力によっても始動させることができる。
前記リンク機構5は、油圧シリンダ4によって前記車体フレーム3に対して上下揺動操作されることにより、前記苗植え付け装置10をこれの機体フレーム11の下部に植え付け装置機体の横方向に並べて設けてある三つの接地フロート17が田面に接地した下降作業状態と、前記接地フロート17が田面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。
苗植え付け装置10を下降作業状態にして自走車を走行させると、苗植え付け装置10は、田面に四条の苗植え付けを行っていく。
すなわち、図1,4に示すように、苗植え付け装置10の前記機体フレーム11は、植え付け装置機体横向きのメインフレーム11aと、このメインフレーム11aに植え付け装置機体の横方向に並べて連結された二つの植え付けケース12とを備えて構成してある。
苗植え付け装置10は、前記機体フレーム11と前記三つの接地フロート17とを備える他、前記二つの植え付けケース12の後端部の両横側に駆動自在に設けた苗植え付け機構16と、前記機体フレーム11の上側に下端側ほど植え付け装置機体の後方側に位置した傾斜姿勢で設けた一つの苗載せ台15とを備えて構成してある。
図1,4に示すように、前記各苗植え付け機構16は、前記植え付けケース12に植え付け装置機体横向きの軸芯まわりに回動自在に支持されたロータリケース16aと、このロータリケース16aの両端部に回動自在に設けた植え付けアーム16bと、前記各植え付けアーム16bに装着された植付け爪16cとを備えて構成してある。前記各植え付けアーム16bは、前記ロータリケース16aが回動駆動されると、このロータリケース16aの回動軸芯まわりにロータリケース16aと共に植え付けケース12に対して回転し、ロータリケース16aの内部に位置するアーム駆動機構(図示せず)による駆動によってロータリケース16aに対して回転する。
つまり、各苗植え付け機構16は、自走車と苗植え付け装置10とにわたって設けた苗植え駆動機構D(図4参照)によって前記ロータリケース16aが回転駆動されることで駆動され、各植付け爪16cの先端が苗載せ台15の下端部と植え付け土壌面との間を回動軌跡T(図2参照)を描いて植え付け装置機体の上下方向に往復移動する苗植え運動を行う。これにより、各苗植え付け機構16は、一方の植え付けアーム16bの植え付け爪16cと他方の植え付けアーム16bの植え付け爪16cとによって交互に、ガイドレール13に設けた苗取り出し口14で苗載せ台15のマット状苗の下端部から一株分のブロック苗を切断するとともに取り出し、取り出したブロック苗を植え付け土壌面に搬送して植え付ける。
前記苗載せ台15は、四つの苗植え付け機構16に供給するマット状苗を植え付け装置機体の横方向に並べて載置して貯留する。この苗載せ台15は、前記苗植え駆動機構Dによって各苗植え付け機構16の苗植え運動に連動させて前記ガイドレール13に沿わせて植え付け装置機体の横方向に往復移送され、各苗植え付け機構16がマット状苗の下端部の横方向での一端側から他端側に向けて順次にブロック苗を取り出していくよう各苗植え付け機構16に供給するマット状苗を前記苗取り出し口14に対して植え付け装置機体の横方向に往復移動させる。
図1に示すように、前記施肥装置20は、前記左右一対の肥料タンク21,21を備える他、前記左側の肥料タンク21の下方に車体前後方向に並べて設けた四つの側条施肥ポンプ22と、前記右側の肥料タンク21の下方に車体前後方向に並べて設けた二つの深層施肥ポンプ23(図示せず)とを備えて構成してある。
前記四つの側条施肥ポンプ22は、前記左側の肥料タンク21からペースト肥料を取り出し、このペースト肥料を前記苗植え付け装置10に植え付け装置機体の横方向に並べた設けた四本の側条施肥ノズル24に各別に施肥ホース25を介して供給する。前記二つの深層施肥ポンプ23は、前記右側の肥料タンク21からペースト肥料を取り出し、このペースト肥料を前記苗植え付け装置10に植え付け装置機体の横方向に並べた設けた二本の深層施肥ノズル26に各別に施肥ホース27を介して供給する。
前記四本の側条施肥ノズル24は、前記四つの苗植え付け機構16それぞれの横側近くに一本ずつ位置した配置で機体フレーム11に支持されており、対応する苗植え付け機構16による苗植え付け箇所の横側近くで植え付け土壌に突入して前記施肥ホース25からのペースト肥料を供給する。前記二本の深層施肥ノズル26は、苗植え付け装置10の機体左側に位置する二つの苗植え付け機構16,16の間と、機体右側に位置する二つの苗植え付け機構16,16の間とに一本ずつ位置する配置で機体フレーム11に支持されており、対応する二つの苗植え付け機構16,16による苗植え付け箇所の間で植え付け土壌に突入して前記施肥ホース27からのペースト肥料を供給する。各深層施肥ノズル26は、各側条施肥ノズル24よりも深く植え付け土壌に突入して肥料供給する。
これにより、施肥装置20は、苗植え付け装置10が苗植え作業を行うに伴い、四条の植え付け苗それぞれの横側近くに位置した植え付け土壌内の浅い箇所と、機体左側の二条の植え付け苗の間に位置した植え付け土壌内の深い箇所と、機体右側の二条の植え付け苗の間に位置した植え付け土壌内の深い箇所とにペースト肥料を供給していく。
図3は、前記エンジン6の駆動力によって前記前後輪1,2を駆動する走行駆動機構30の線図である。この図に示すように、走行駆動機構30は、エンジン6の出力軸6aの駆動力をベルトテンションクラッチ形の主クラッチ31を介して走行主変速装置35の入力軸36に伝達し、この走行主変速装置35の出力軸38を走行副変速装置40の入力軸41に一体回転自在に連結し、走行副変速装置40の筒軸形の出力軸42と、前輪差動機構50の差動ギヤケース51とを一体回転させ、前記出力軸42の駆動力を伝動チェーン52を介して左右一対の後輪サイドクラッチ53,53に伝達する。前記前輪差動機構50は、左右の出力軸54,54を対応する前車輪1の車軸1aにギヤ連動機構55を介して連動させている。前記左右一対の後輪サイドクラッチ53,53は、出力軸56を対応する後車輪2の車軸2aにギヤ連動機構57を介して連動させている。
前記走行主変速装置35は、前記入力軸36をポンプ軸として備えたアキシャルプランジャ形でかつ可変容量形の油圧ポンプと、この油圧ポンプからの圧油によって駆動されるとともに前記出力軸38をモータ軸として備えたアキシャルプランジャ形の油圧モータとを備えて構成してあり、静油圧式無段変速装置になっている。前記走行副変速装置40と前記前輪差動機構50と前記伝動チェーン52と前記左右一対の後輪サイドクラッチ53,53と前記左右一対のギヤ連動機構55,55とは、前記ミッションケース9に収容されている。
図5は、前記走行副変速装置40の断面図である。この図に示すように、前記走行副変速装置40は、前記入力軸41と前記出力軸42とを備える他、前記入力軸41のギヤ部に噛み合った大径ギヤ43と、この大径ギヤ43が一端側に一体回転自在に連結している中間軸44と、この中間軸44の他端側に一体回転自在に設けた小径ギヤ45と、前記出力軸42に一体回転及び摺動自在に支持させたシフトギヤ46とを備えて構成してある。
前記シフトギヤ46が摺動操作されてこのシフトギヤ46の大径ギヤ部46aと前記小径ギヤ45とが噛み合うと、走行副変速装置40は、低速状態になり、入力軸41の駆動力を大径ギヤ43と中間軸44と小径ギヤ45とシフトギヤ46とを介して出力軸42に伝達する。前記シフトギヤ46の小径ギヤ部46bと前記大径ギヤ43とが噛み合うと、走行副変速装置40は、高速状態になり、入力軸41の駆動力を大径ギヤ43とシフトギヤ46とを介して出力軸42に伝達する。
図4は、前記苗植え駆動機構Dの線図である。この図に示すように、前記苗植え駆動機構Dは、前記走行副変速装置40の前記中間軸44の駆動力を第一株間変速部60と、この第一株間変速部60に対して伝動方向での直列に位置した第二株間変速部70と、安全クラッチ80とを介して植え付けクラッチ81に伝達し、この植え付けクラッチ81の出力軸に兼用した動力取り出し軸82から回転伝動軸83を介してフィードケース84の入力軸85に伝達する。前記フィードケース84は、これの出力軸86の駆動力を、伝動チェーン87を介して前記ロータリケース16aの回転支軸88に伝達する。前記フィードケース84は、フィードケース84の内部に位置する苗横送りミッション89によって苗載せ台横送り軸90を駆動する。これにより、苗植え駆動機構Dは、前記四つの苗植え付け機構16を駆動して各苗植え付け機構16に前記苗植え運動を行わせ、苗載せ台15を各苗植え付け機構16の苗植え運動に連動させて往復移送する。
前記第一株間変速部60と前記第二株間変速部70と前記安全クラッチ80と前記植え付けクラッチ81とは、前記ミッションケース9に収容されている。前記動力取り出し軸82は、前記ミッションケース9の後部から車体後方向きに突出している。前記フィードケース84は、前記苗植え付け装置10に設けられている。
図5,6は、前記第一株間変速部60の断面図である。これらの図に示すように、前記第一株間変速部60は、走行副変速装置40の前記中間軸44に兼用した入力軸61と、前記走行副変速装置40の前記入力軸41に一端側が相対回転自在に外嵌した出力軸62と、前記入力軸61と前記出力軸62とにわたって設けた三つのギヤ対63,64,65とを備えて構成してある。
三つのギヤ対63,64,65の出力側ギヤ63a,64a,65aは、前記出力軸62に一体回転自在に連結している。三つのギヤ対63,64,65の入力側ギヤ63b,64b,65bは、前記入力軸61に相対回転自在に支持されている。三つの入力側ギヤ63b,64b,65bは、入力軸61の内部に位置するクラッチ体66により、入力軸61に一体回転自在に連結した状態と、この連結が解除された状態とに切り換えられる。
すなわち、前記クラッチ体66は、これの端部66aが変速軸67の環状溝67aに係入していることにより、変速軸67によって入力軸61の内部を入力軸61の回転軸芯に沿う方向に移動操作される。変速軸67は、ミッションケース9の支持部9aに摺動自在に支持されている。クラッチ体66は、このように移動操作されると、クラッチ体66の係止突部66bが入力軸61のスリットから外部に突出して前記三つの入力側ギヤ63b,64b,65bのいずれかの内周側の凹部に係入して入力側ギヤ63b,64b,65bと入力軸61とを一体回転自在に連結した入り状態と、前記係止突部66bが前記大径ギヤ43又は前記入力側ギヤ64b,65b又はカラー68の内周面に当接して入力側ギヤ63b,64b,65bから外れて入力側ギヤ63b,64b,65bの入力軸61との連結を解除した切り状態とに切り換わる。クラッチ体66は、前記入り状態に切り換えられた場合、球形のデテント69によって入り状態に保持される。
これにより、前記三つのギヤ対63,64,65は、前記変速軸67が摺動操作されることにより、入力側ギヤ63b,64b,65bが入力軸61にクラッチ体66によって一体回転自在に連結されて、入力軸61の駆動力を出力軸62に伝達する伝動入り状態と、入力軸61から出力軸62への伝動を遮断した伝動切り状態とに切り換わる。
前記三つのギヤ対63,64,65の入力側ギヤ63b,64b,65bと出力側ギヤ63a,64a,65aとは、円形の外周形状を備えるとともにこの円形の中心と回転軸芯とが合致した円形ギヤである。三つのギヤ対63,64,65の出力側ギヤ63a,64a,65aの外径が入力側ギヤ63b,64b,65bの外径よりも大になっており、三つのギヤ対63,64,65は、伝動入り状態に切り換えられると、入力軸61の駆動力を減速して出力軸62に伝達するとともに出力軸62を等速で回転させる。入力軸61の回転数が一定である状態において、三つのギヤ対63,64,65のうちの第一ギヤ対63が伝動入り状態に操作された場合の出力軸62の回転数をN1とし、三つのギヤ対63,64,65のうちの第二ギヤ対64が伝動入り状態に操作された場合の出力軸62の回転数をN2とし、三つのギヤ対63,64,65のうちの第三ギヤ対65が伝動入り状態に操作された場合の出力軸62の回転数をN3とすると、N1<N2<N3となるよう、三つのギヤ対63,64,65の入力側ギヤ63b,64b,65bと出力側ギヤ63a,64a,65aとの間の変速比が異なっている。
つまり、第一株間変速部60は、前記変速軸67が摺動操作されることにより、第一ギヤ対63が伝動入り状態になった低速伝動の変速伝動状態(以下、低速伝動状態と呼称する。)と、第二ギヤ対64が伝動入り状態になった中速伝動の変速伝動状態(以下、中速伝動状態と呼称する。)と、第三ギヤ対65が伝動入り状態になった高速伝動の変速伝動状態(以下、高速伝動状態と呼称する。)と、三つのギヤ対63,64,65が伝動切り状態になった中立状態とに切り換わる。
第一株間変速部60は、低速伝動状態に変速操作されると、入力軸61の駆動力を第一ギヤ対63によって減速して出力軸62に伝達し、この出力軸62から等速回転で第二株間変速部70に出力する。
第一株間変速部60は、中速伝動状態に変速操作されると、入力軸61の駆動力を第二ギヤ対64によって減速して出力軸62に伝達し、この出力軸62から等速回転で第二株間変速部70に出力する。
第一株間変速部60は、高速伝動状態に変速操作されると、入力軸61の駆動力を第三ギヤ対65によって減速して出力軸62に伝達し、この出力軸62から等速回転で第二株間変速部70に出力する。
第一株間変速部60は、中立状態に変速操作されると、入力軸61から出力軸62への伝動を遮断して第二株間変速部70への出力を停止する。
図7は、前記第一株間変速部60を変速操作する操作部100の斜視図である。図8は、前記操作部100の側面図である。これらの図に示すように、前記操作部100は、前記ミッションケース9の支持部9bに基部101aが回動自在に支持されたレバー形の第一変速具101と、運転部の床板102に設けた操作溝103と、床板シート104に前記操作溝103を開閉するように設けた揺動蓋部104aとを備えて構成してある。
つまり、前記揺動蓋部104aをめくり上げて操作溝103を開放し、操作溝103から第一変速具101の操作部101bを操作して第一変速具101を基部101aに位置する車体上下向き軸芯Pまわりに揺動操作する。すると、第一変速具101の基部101aから延出して前記変速軸67に連結している操作アーム105が前記軸芯Pまわりに揺動して変速軸67を摺動操作する。これにより、第一変速具101を低速位置に操作すると、変速軸67が低速位置Lになって第一株間変速部60が低速伝動状態になり、第一変速具101を中速位置に操作すると、変速軸67が中速位置Mになって第一株間変速部60が中速伝動状態になり、第一変速具101を高速位置に操作すると、変速軸67が高速位置Hになって第一株間変速部60が高速伝動状態になる。第一変速具101を中立位置に操作すると、変速軸67が中立位置Nになって第一株間変速部60が中立状態になる。
図5,6は、前記第二株間変速部70の断面図である。これらの図に示すように、前記第二株間変速部70は、前記第一株間変速部60の前記出力軸62の一端側に一体形成された入力軸71と、前記安全クラッチ80の入力ギヤ80aに出力ギヤ72を介して連動した出力軸73とを備え、前記入力軸71と前記出力軸73とにわたって設けた一つギヤ対74と一つの偏芯ギヤ対75とを備えて構成してある。
前記ギヤ対74と前記偏芯ギヤ対75との入力側ギヤ74a,75aは、前記入力軸71に一体回転自在に支持されている。前記ギヤ対74と前記偏芯ギヤ対75との出力側ギヤ74b,75bは、前記出力軸73に相対回転自在に支持されている。この出力側ギヤ74bと出力側ギヤ75bとは、出力軸73の内部に位置するクラッチ体76により、出力軸73に一体回転自在に連結した状態と、この連結が解除された状態とに切り換えられる。
すなわち、前記クラッチ体76は、これの端部76aが変速軸77の環状溝77aに係入していることにより、前記変速軸77によって出力軸73の内部を出力軸73の回転軸芯に沿う方向に移動操作される。変速軸77は、ミッションケース9の支持部9cに摺動自在に支持されている。クラッチ体76は、このように移動操作されると、クラッチ体76の係止突部76bが出力軸73のスリットから外部に突出して前記ギヤ対74と前記偏芯ギヤ対75とのうちのギヤ対74の出力側ギヤ74bの凹部に係入してこの出力側ギヤ74bを出力軸73に一体回転自在に連結した入り状態と、前記ギヤ対74と前記偏芯ギヤ対75とのうちの偏芯ギヤ対75の出力側ギヤ75bの内周側の凹部に係入してこの出力側ギヤ75bを出力軸73に一体回転自在に連結した入り状態とに切り換わる。
これにより、ギヤ対74と偏芯ギヤ対75とは、前記変速軸77が摺動操作されることにより、出力側ギヤ74b,75bがクラッチ体76を介して出力軸73に一体回転自在に連結して、入力軸71の駆動力を出力軸73に伝達する伝動入り状態と、入力軸71から出力軸73への伝動を遮断した伝動切り状態とに切り換わる。ギヤ対74と偏芯ギヤ対75とは、一方が伝動入り状態になると、他方が伝動切り状態になる。
前記ギヤ対74の入力側ギヤ74aと出力側ギヤ74bとは、円形の外周形状を備えるとともにこの円形の中心と回転軸芯とが合致した円形ギヤである。このギヤ対74の出力側ギヤ74bの外径が入力側ギヤ74aの外径よりも小になっており、ギヤ対74は、伝動入り状態に切り換えられると、入力軸71の駆動力を増速して出力軸73に伝達するとともに出力軸73を等速で回転させる。
前記偏芯ギヤ対75の入力側ギヤ75aと出力側ギヤ75bとは、円形の外周形状を備えるとともにこの円形の中心に対して回転軸芯が偏倚した円形の偏芯ギヤになっており、偏芯ギヤ対75は、伝動入り状態に切り換えられると、入力軸71の駆動力を出力軸73に伝達するとともに出力軸73を不等速で回転させる。
第二株間変速部70は、図6に示す如く前記変速軸77のミッションケース9の外部に突出している端部に固定されたグリップ形の第二変速具79を備えており、運転部の床板102の下方で前記第二変速具79が押し引き操作されることにより、変速軸77が摺動操作され、ギヤ対74が伝動入り状態になった変速等速伝動状態と、偏芯ギヤ対75が伝動入り状態になった不等速伝動状態とに切り換わる。
第二株間変速部70は、変速等速伝動状態に変速操作されると、第一株間変速部60から入力軸71に伝達された駆動力をギヤ対74の入力側ギヤ74aと出力側ギヤ74bとによって増速して出力軸73に伝達し、この出力軸73から等速回転でフィードケース84に向けて出力する。
第二株間変速部70は、不等速伝動状態に変速操作されると、第一株間変速部60から入力軸71に伝達された駆動力を偏芯ギヤ対75の入力側ギヤ75aと出力側ギヤ75bとによって出力軸73に伝達し、この出力軸73から不等速回転でフィードケース84に向けて出力する。
図9は、第一株間変速部60の操作状態と、第二株間変速部70の操作状態と、株間との関係を示す説明図である。この図に示す株間は、走行副変速装置40が低速状態に切り換えた場合のものである。
この図に示すように、小株間での苗植え作業を行う場合、前記第二変速具79を等速位置A(図6参照)に操作する。すると、変速軸77が第二変速具79の操作位置に対応した操作位置になって第株間変速部70が変速等速伝動状態になる。すると、苗植え駆動機構Dは、第一株間変速部60の伝動入り状態になっているギヤ対63,64,65と、第二株間変速部70のギヤ対74とにより、第一株間変速部60の変速伝動状態に対応した大きさの小株間を駆動速度として設定して各苗植え付け機構16を駆動する。これにより、各苗植え付け機構16は、植付け爪16cの先端が回動軌跡Tの全体を等速でかつ小株間に対応した速度で移動する状態で苗植え運動を行い、小株間で苗植え付けを行う。
このとき、第一変速具101によって変速軸67を高速位置Hに操作しておくと、第一株間変速部60が高速伝動状態になり、苗植え駆動機構Dが第三ギヤ対65とギヤ対74とによって株間を設定し、株間が14cmになる。第一変速具101によって変速軸67を中速位置Mに操作しておくと、第一株間変速部60が中速伝動状態になり、苗植え駆動機構Dが第二ギヤ対64とギヤ対74とによって株間を設定し、株間が16cmになる。第一変速具101によって変速軸67を低速位置Lに操作しておくと、第一株間変速部60が低速伝動状態になり、苗植え駆動機構Dが第一ギヤ対63とギヤ対74とによって株間を設定し、株間が18cmになる。
一方、大株間での苗植え付け作業を行う場合、前記第二変速具78を不等速位置B(図6参照)に操作する。すると、変速軸77が第二変速具78の操作位置に対応した操作位置になって第二株間変速部70が不等速伝動状態になる。すると、苗植え駆動機構Dは、第一株間変速部60の伝動入り状態になっているギヤ対63,64,65と、第二株間変速部70の偏芯ギヤ対75とにより、第一株間変速部60の変速伝動状態に対応した大きさの大株間を駆動速度として設定して各苗植え付け機構16を駆動する。これにより、各苗植え付け機構16は、植付け爪16cの先端が回動軌跡Tのうちの苗載せ台15と植え付け土壌面との間の部位を低速で移動し、回動軌跡Tのうちの植え付け土壌に位置する部位を高速で移動する状態で苗植え運動を行い、植付け爪16cによる植え付け土壌面での穴形成を抑制しながら大株間で苗植え付けを行う。
このとき、第一変速具101によって変速軸67を高速位置Hに操作しておくと、第一株間変速部60が高速伝動状態になり、苗植え駆動機構Dが第三ギヤ対65と偏芯ギヤ対75とによって株間を設定し、株間が21cmになる。第一変速具101によって変速軸67を中速位置Mに操作しておくと、第一株間変速部60が中速伝動状態になって苗植え駆動機構Dが第二ギヤ対64と偏芯ギヤ対75とによって株間を設定し、株間が24cmになる。第一変速具101によって変速軸67を低速位置Lに操作しておくと、第一株間変速部60が低速伝動状態になり、苗植え駆動機構Dが第一ギヤ対63と偏芯ギヤ対75とによって株間を設定し、株間が28cmになる。
前記施肥装置20の前記各側条施肥ポンプ22と前記各深層施肥ポンプ23とは、前記走行副変速装置40の前記小径ギヤ45から動力伝達して駆動される。これにより、苗植え付け装置10を下降作業状態に下降操作した場合、これに連動して植え付けクラッチ81が入り状態に操作されても、第一株間変速部60を中立状態に切り換え操作することにより、苗植え付け装置10が停止する。この場合も、各側条施肥ポンプ22と各深層施肥ポンプ23とを駆動することができる。
田植機の全体側面図 苗植付け機構の側面図 走行駆動機構の線図 苗植え駆動機構の線図 走行副変速装置と第一株間変速部と第二株間変速部との断面図 第一株間変速部と第二株間変速部の断面図 第一株間変速部の操作部の斜視図 第一株間変速部の操作部の側面図 第一株間変速部の操作状態と、第二株間変速部の操作状態と、株間との関係を示す説明図
15 苗載せ台
16 苗植え付け機構
16c 植付け爪
44 第一株間変速部の入力軸
62 第一株間変速部の出力軸
60 第一株間変速部
63,64,65 第一株間変速部のギヤ対
70 第二株間変速部
71 第二株間変速部の入力軸
73 第二株間変速部の出力軸
74 第二株間変速部のギヤ対
75 偏芯ギヤ対
79 第二変速具
101 第一変速具
D 苗植え駆動機構

Claims (4)

  1. 苗植え付け機構に装備された植付け爪の先端が回動軌跡を描いて苗載せ台と植え付け土壌面との間を機体上下方向に往復移動するよう前記苗植え付け機構を駆動する苗植え駆動機構を備えた田植機であって、
    前記苗植え駆動機構に、第一株間変速部と第二株間変速部とを伝動方向での直列に配置して設け、
    前記第一株間変速部に、等速回転の入力回転を減速した等速回転の出力回転に変速して出力するとともに変速比が異なる複数段の変速伝動状態を現出する複数のギヤ対を設け、
    前記第二株間変速部に、等速回転の入力回転を、不等速回転であり、かつ回転数が入力回転の回転数と同じ出力回転にして出力する不等速伝動状態を現出する偏芯ギヤ対と、等速回転の入力回転を増速した等速回転の出力回転に変速して出力する変速等速伝動状態を現出するギヤ対とを設け、
    前記第二株間変速部が不等速伝動状態に切り換えられると、前記苗植え駆動機構が、前記第一株間変速部のギヤ対と前記第二株間変速部の偏芯ギヤ対とによって前記第一株間変速部の変速伝動状態に対応した大きさの大株間を設定して、前記苗植付け機構を前記大株間での苗植え運動を行う状態に駆動し、
    前記第二株間変速部が変速等速伝動状態に切り換えられると、前記苗植え駆動機構が、前記第一株間変速部のギヤ対と前記第二株間変速部のギヤ対とによって前記大株間よりも小で、かつ前記第一株間変速部の変速伝動状態に対応した大きさの小株間を設定して、前記苗植付け機構を前記小株間での苗植え運動を行う状態に駆動する田植機。
  2. 前記第一株間変速部を変速操作する第一変速具と、前記第二株間変速部を変速操作する第二変速具とを別々に設けてある請求項1記載の田植機。
  3. 前記第一変速具に、前記第一株間変速部による伝動が遮断されるよう前記複数のギヤ対を伝動切り状態に切り換え操作する中立位置を備えてある請求項2記載の田植機。
  4. 前記第一株間変速部の前記複数のギヤ対を、前記第一株間変速部の入力軸の等速回転の回転を減速した等速回転に変速して前記第一株間変速部の出力軸に伝達するように、前記入力軸と前記出力軸とにわたって設け、
    前記第一株間変速部の出力軸の一端側に、前記第二株間変速部の入力軸を一体形成し、
    前記第二株間変速部の偏芯ギヤ対を、前記第二株間変速部の入力軸の等速回転を、不等速回転であり、かつ回転数が入力軸の回転数と同じ出力回転にして第二株間変速部の出力軸に伝達するように、前記第二株間変速部の入力軸と前記第二株間変速部の出力軸とにわたって設け、
    前記第二株間変速部のギヤ対を、前記第二株間変速部の入力軸の等速回転を増速した等速回転に変速して前記第二株間変速部の出力軸に伝達するように、前記第二株間変速部の入力軸と前記第二株間変速部の出力軸とにわたって設けてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の田植機。
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