JP2643126B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP2643126B2
JP2643126B2 JP61211979A JP21197986A JP2643126B2 JP 2643126 B2 JP2643126 B2 JP 2643126B2 JP 61211979 A JP61211979 A JP 61211979A JP 21197986 A JP21197986 A JP 21197986A JP 2643126 B2 JP2643126 B2 JP 2643126B2
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石田  伊佐男
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、苗載台から苗を一株分づつ取出して圃場
に植付ける移植具を装着した移植機に関するものであ
る。
〔従来技術とその課題〕
従来の移植機においては、移植具の圃場への苗植付時
における作動速度は一定であって、圃場の状態(スリッ
プ率の大小)および植付苗の株間変更による移植具の一
往復動の速度の変更等により苗の植付姿勢が変化し、適
正な苗の植付けが行なえないものであった。
〔課題を解決するための技術手段〕
この発明は、前記課題を解決するために、適宜駆動装
置により前進する機体に装着され、苗移植爪36の先端が
ループ状の軌跡Pを描いて旋回して苗載台20に載置され
た苗から一株分づつの苗を取り出して土中に突入して苗
を植付ける移植具35を装備してなる移植機において、該
移植具35の苗移植爪36の苗載台20に対する軌跡Pを変え
ずに、苗移植爪36を停止することなく不等速で移動させ
て土中に突入している時における作動速度を変更して、
機体前進中における苗移植爪36の土中での移動距離を変
更する植付作動速度変更機構55を設けたことを特徴とす
る移植機としたものである。
〔発明の作用及び効果〕
この発明によると、移植具35の苗移植爪36の苗載台20
に対する軌跡Pを変えずに、苗移植爪36を停止すること
なく不等速で移動させて土中に突入している時における
作動速度を変更して、機体前進中における苗移植爪36の
土中での移動距離を変更する植付作動速度変更機構55を
設けたものであるから、苗の株間変更や圃場のスリップ
率の大小等により機体前進中における苗移植爪36の土中
での移動距離が変化したとき、植付作動速度変更機構55
によってその移動距離が適正になるよう変更でき、しか
も、この植付作動速度変更機構55によって機体前進中に
おける苗移植爪36の土中での移動距離を変更したとき、
苗移植爪36の苗載台20に対する軌跡Pが変わらないか
ら、苗移植爪36の苗載台20からの苗取り出し量が変動す
ることがなく、また、苗移植爪36が停止することなく不
等速で移動して土中に突入している時における作動速度
が変更されるから、苗移植爪36が滑らかに作動する状態
のまま機体前進中における苗移植爪36の土中での移動距
離が適正になるよう変更でき、よって、苗の植付姿勢が
適正になるように調節することができ、良好なる苗移植
作業が行なえる。
〔実施例〕
この発明の一実施例である乗用型田植機を図面に基づ
いて詳細に説明する。
1は乗用牽引車であって、フラットな操縦ステップフ
ロアー2の下側に、フロントミッションケース3とリヤ
ーミッションケース4を設け、フロントミッションケー
ス3の後側部の左右両側にフロントアクスルケースを介
して左右一対の前輪5,5が伝動回転されるように設け、
リヤーミッションケース4の左右両側に伝動ケース6,6
を取付けて後輪7,7を設け、前記ステップフロアー2の
前側部分に操作レバー等を取付ける枠体8を立設して、
これにステアリングポストを介しハンドル9を設け、ハ
ンドル9の後方に原動機10を覆うカバー11を設けて、そ
の上に操縦座席12を取付けている。
13,13は支柱で、前記左右の伝動ケース6,6を継ぐ連結
枠14上に、左右に所定の間隔でもって立設されている。
15は昇降リンクで、左右一対の下リンク15a,15aと単
一の上リンク15bの基部側が前記支柱13,13にピンを介し
て枢着され、先端部側を縦リンク16で連結し、該昇降リ
ンク15が油圧シリンダー装置17によって上下回動作動さ
れるように構成されている。
18は移植作業機で、伝動ケース19と左右に往復動する
苗載台20と移植装置21と中央部及び側部の整地フロート
22,23,23等からできており、この伝動ケース19の左右中
間部が前記縦リンク16と一体の支持体24に支軸25を介し
てローリング自由に取付けられている。前記伝動ケース
19は、主伝動ケース19a部に上下方向の副伝動ケース19
b,19b,19bと後方へ延びる縦伝動ケース19c,19c,19cとか
らできている。
26は苗受止枠で、苗載台20の下端側に沿わせて横方向
へ延ばされていて、これに苗載台20中に載置される苗が
分割できる苗分割口27,27…を設けている。
前記移植装置21は次の各部材によって構成されてい
る。即ち、前記縦伝動ケース19cに、外側横方向へ突出
する駆動軸28が適宜伝動回転されるよう架設され、この
駆動軸28の先端側を角形状に設けている。そして、この
駆動軸28に回転ケース29を取付けている。この回転ケー
ス29の取付は前記駆動軸28の先端側角軸部を嵌合して該
回転ケース29が駆動軸28と一体回転されるように構成し
ている。30は固定メタルで、基部が伝動ケース19に止着
されており、前記駆動軸28を包むようにして回転ケース
29内までその先端側が延びている。そして、この固定メ
タル30先端側には前記駆動軸28に対して偏心する係合部
30cが設けられている。31は太陽ギヤーで、そのギヤー
のボス部に設けた係合部31aが前記固定メタル30の係合
部30cに嵌合され、太陽ギヤー31が回転しないで回転ケ
ース29内に納まるよう設けられている。そして、この太
陽ギヤー31は前記駆動軸28の軸芯イに対してその中心が
偏芯ロするように設けられている。
32,32は前記太陽ギヤー31に噛合って回転ケース29の
回転によって回転されるカウンター遊星ギヤーである。
33,33は移植具駆動軸34が一体的に設けられている遊
星ギヤーであって、回転ケース29の先端側内で、前記カ
ウンター遊星ギヤー32,32に噛合されている。そして、
移植具駆動軸34は伝動ケース19側と反対側へ長く延ばさ
れていて、その先端側は角軸34aに形成されている。
そして、これらの太陽ギヤー31・カウンター遊星ギヤ
ー32,32・遊星ギヤー33,33にて伝動機構Aが構成されて
いる。
35は移植具で、内部が中空ケース状になった移植具本
体35aとこの本体35aに取付けられた2本の針状体よりな
る苗移植爪36と苗押出フォーク37とケース内に納められ
る連動部材39、カム体39、バネ40等からできている。そ
して、前記カム体39は、前記移植具駆動軸34が貫通され
る孔が穿たれていて、そのボス部39aを長く延ばし、前
記回転ケース29に角孔部ハに嵌合する形態で取付けら
れ、このカム体39が回転ケース29と一体的に回転される
よう構成されている。苗押出フォーク37は、移植具本体
35a内に上下中間部が上下摺動自由に取付けられ、下方
の突出端部には二叉状のフォーク片37aが一体的に止着
されている。連動部材38はカム体39とフォーク37の上端
部とを連動するもので、41がその支点ピンである。そし
て、苗移植爪36の先端がその軌跡においてP1に位置した
時(土中に苗を植付ける時)、カム体39に設けた断部ニ
に連動部材38のカムフロアー38aが対応し、連動部材38
はバネ40によりホ方向へ回動して苗押出フォーク37をヘ
方向に急激に移動せしめる。
42は、移植具35の本体35aと移植具駆動軸34とを取付
けるための取付金具であって、この取付金具42は前記駆
動軸34の各軸34a部に嵌合する角孔42aと、移植具本体35
aの外側面に止着するボルト挿通孔42bが穿たれている。
そして、このボルト挿通孔42bは前記駆動軸34を中心
にして円弧状に設けられ、ボルト43で該金具42を移植具
本体35aに取付けるとき、該本体35aが駆動軸34のまわり
に適宜回動調節可能に設定できるように構成されてい
る。
また、取付金具42と駆動軸34とは周面の一部が軸芯方
向へテーパー状に削られたコッターピン44で角軸34a部
に圧着され、このピン44を抜くと移植具駆動軸34の軸芯
方向に移植具35全体が移動調節できるよう構成されてい
る。
また、取付金具42には移植具35の前記移植具駆動軸34
挿通用の挿通孔35b内に嵌入する係合部42cが設けられて
いる。
図中46はボールベアリング、47はオイルシールを示
す。
次に、移植作業機18の動力伝動機構について説明する
と、乗用牽引車1のリヤーミッションケース4上にPTO
駆動ケース48を固設して設け、フロントミッションケー
ス3から伝動軸49により動力が伝動されており、移植作
業機18へはPTO駆動軸50により両端にユニバーサルジョ
イント51・51を有する連結シャフト52を介して動力が伝
動されるように構成されている。
伝動軸49及びPTO駆動軸50と平行に中間軸53をPTO駆動
ケース48内に設け、伝動軸49と中間軸53との間には株間
変速機構54を設け、PTO駆動軸50と中間軸53との間には
偏心歯車よりなる植付作動速度変更機構55を設けてい
る。また、中間軸53にはPTO駆動軸50への動力を入切す
るクラッチ機構56が設けられている。
株間変速機構54は、下記の構成によりなる。伝動軸49
に軸方向には移動不能に回転自在に枢支された大中小歯
車57・58・59と、中間軸53に軸方向には移動不能で前記
大中小歯車57・58・59と各々歯合する小中大歯車60a・6
0b・60cを一体に形成した歯車60を枢支して設け、伝動
軸49には軸方向に長い溝61を設け、該溝61内に先端に前
記大中小歯車57・58・59に設けた溝62・63・64に係合す
る係合凸部65aを有する係合体65を軸方向に移動自在に
設け、該係合体65の基端部は伝動軸49に外嵌しシフトレ
バー66により軸方向に移動自在に設けられたボス67に圧
縮バネ68によりイ方向に付勢されてピン69により枢支さ
れて設けられている。然して、シフトレバー66により係
合体65の係合凸部65aを大中小歯車57・58・59の何れに
係合させるかによりPTO伝動軸50の伝動軸49に対する回
転数が変速されるように構成されている。
植付作動速度変更機構55は、下記の構成によりなる。
中間軸53に同歯数の偏心歯車70・71及び平歯車72を各々
軸方向に移動不能でキー73により中間軸53と一体に回転
するように設け、PTO伝動軸50には上記偏心歯車70・71
及び平歯車72と歯合する同歯数の偏心歯車74・75及び平
歯車76を軸方向には移動不能で回転自在に枢支して設
け、PTO伝動軸50には軸方向に長い溝77を設け、該溝77
内に先端に前記偏心歯車74・75及び平歯車76に設けた溝
78・79・80に係合する係合凸部81aを有する係合体81を
軸方向に移動自在に設け、該係合体81の基端部はPTO伝
動軸50に外嵌しシフトレバー82により軸方向に移動自在
に設けられたボス83に圧縮バネ84によりロ方向に付勢さ
れてピン85により枢支されて設けられている。然して、
シフトレバー82により係合体81の係合凸部81aを平歯車7
6に係合させると、PTO伝動軸50は等速回転する。次に、
係合凸部81aを偏心歯車74に係合させると、PTO伝動軸50
は一回転中に不等速回転し、苗移植爪36・36が圃場に苗
を植付ける軌跡の下部と苗を苗載台20により取り出す軌
跡の上部とにおいて苗移植爪36・36の作動速度が比較的
に遅くなるようになる。次に、係合凸部81aを偏心歯車7
5に係合させると、PTO伝動軸50は一回転中に不等速回転
し、苗移植爪36・36が圃場に苗を植付ける軌跡の下部と
苗を苗載台20より取り出す軌跡の上部とにおいて苗移植
爪36・36の作動速度が比較的に早くなるようになる。
なお、以上のように、植付作動速度変更機構55によっ
て、苗移植爪36を停止することなく不等速で移動させて
土中に突入している時における作動速度を変更できる
が、このとき、第5図等に示される移植具35の苗移植爪
36の苗載台20に対する軌跡Pは変わらない。
クラッチ機構56は、下記の構成によりなる。
中間軸53にクラッチ爪86aを有するクラッチ体86を軸方
向には移動自在でキー87により中間軸53と一体的に回動
すべく設け、前記歯車60のクラッチ体86側にはクラッチ
爪86aと一定位相においてのみ係合するクラッチ爪60dを
一体的に設け、圧縮バネ88により前記クラッチ体86はハ
方向に付勢されている。そして、操縦座席12近傍に設け
られた操作レバー89の操作により作動ピン90がニ−ホ方
向に移動し、作動ピン90がニ方向に移動してクラッチ体
86のカム面86bに係合するとカム体86は反ハ方向に移動
してクラッチ爪86aと60dとの係合が外れて、中間軸53の
回動は停止し、従って、PTO軸50の回動も停止する。
尚、クラッチ体86のカム面86bの終端部には作動ピン90
と衝接する停止部が設けられており、移植具35は第1図
の状態で常に停止するように構成されている。
PTO伝動軸50・連結シャフト52を介して伝動ケース19
の入力軸91に伝達された動力はベベルギヤー92・93によ
り軸94に伝達される。軸94の動力はスプロケット95・伝
動チェーン96・スプロケット97を介して前記の駆動軸28
に伝達される。尚、スプロケット95とスプロケット97と
の歯数比は1:2であって、PTO駆動軸50の回転は1/2に減
速されて駆動軸28に伝達される。(PTO駆動軸50が2回
転すると回転ケース29が丁度1回転する。) 一方、軸94の動力は苗載台横送り変速装置98を介して
リードカム軸99に伝達され、該回転するリードカム軸99
に係合する従動カム100を有するボス体101を左右に往復
動せしめ,該ボス体101に連結された横移動杆102の左右
両端を連結具103・103を介して苗載台20に固設し、苗載
台20が左右横往復動すべく構成している。尚、104は畦
クラッチであって、軸94とスプロケット95との間に設け
られており、2条単位の移植装置21・21の作動を停止で
きるように構成している。
次に上例の作用について説明すると、苗載台20に苗を
載せて原動機10で各部を駆動すると、乗用牽引車1が前
輪5と後輪7の回転により推進されて、移植機18部が整
地フロート22,23,23で一部その荷重が受けられて牽引さ
れると共に動力がフロントミッションケース3側から伝
動軸49・PTO駆動ケース48・連結シャフト52を介して伝
動ケース19内の入力軸91へ伝動される。このようにし
て、伝動ケース19内の入力軸91から伝動ルートを経て動
力が駆動軸28に伝わる。すると、各回転ケース29が回転
し、この回転に伴ない太陽ギヤー31のまわりにカウンタ
ー遊星ギヤー32,32が遊星回転され、これに咬合う遊星
ギヤー33,33が回転されることになる。したがって、遊
星ギヤー33,33に一体的に設けられた移植具駆動軸34及
び取付金具42を介して移植具本体35aが回転される。ま
た、回転ケース29にボス部39aを介して一体的に取付け
られたカム体39は、移植具本体35aの回転に対してずれ
ながら回転されることになり、このために、連動部材38
を介して苗押出フォーク37が上下動されることになる。
即ち、苗移植爪36の先端側が移植軌跡Pを描いて作動
し、左右往復動する苗載台20で苗受止板26の苗分割口2
7,27…へ次々と繰出される苗が分割されて次々と圃場面
へ移送され、苗分割36が最下端の土壌面へ突込んだとき
に(P1位置にて)丁度苗押出フォーク37がバネ40の作用
で苗を下方へ押出して移植する。
そして、回転ケース29に取付けられた2基の移植具35
の苗移植爪36,36による苗分割量に差があったり、苗移
植姿勢が悪いようなときには、移植具駆動軸34に対して
移植具本体35aを回動調節して、苗移植爪36が苗分割口2
7へ介入する寸法や介入角度を調整するとよい。この調
整にあたってはボルト43を緩めて取付金具42と移植具本
体35aとの取付角度を調整すればよいが、この調整が移
植具本体35aの外側において行えるからその操作が極め
て容易にできる。
また、苗移植爪36が苗分割時に苗受止板26の苗分割口
27に対して横方向へずれているような場合には、コッタ
ーピン44を緩めて移植具本体35aを軸方向へ適宜移動さ
せて再びコッターピン44を打込んで調節すればよい。
そして、伝動ケース19に対して駆動軸28回りに回動調
節できる固定メタル30と太陽ギヤー31とを各々の係合部
30c・31aにて係合して、太陽ギヤー31を伝動ケース19に
固定するようにしているので、移植装置21を組立た後
に、駆動軸28にこれを組付ける際、その組付けが容易で
ある。更に、組付け後、固定メタル30をボルト30bを緩
めて把持部30dを持って駆動軸28回りに回動調節するこ
とにより係合部30c・31aを介して太陽ギヤー31を回動調
節することができるので、移植具35・35の姿勢調節も容
易に行える。
そして、上記係合部30c・31aの外側面と伝動ケース19
との間にボールベアリング45設けてあるので、太陽ギヤ
ー31の姿勢が適正に保持されると共に、回転ケース29も
該ボールベアリング45と駆動軸28の先端部の各軸部28a
との二点で駆動軸28に支持されるので、回転ケース29は
安定した回転をすることとなり、正確な苗の分割及び植
付けが行われる。また、回転ケース29が左右方向にぐら
ついたりせず安定した回転をする為に、シール47が破損
する恐れもなく、回転ケース29の密封性も良好である。
また、移植具35は、蓋体42を介して移植具駆動軸34に
安定良く支持されるので、的確な苗植付作業が行なわれ
ると共に、蓋体42の係合部42cが移植具35の挿通孔35b内
に嵌入した状態となっている為に、移植具35の密封性が
非常に良い。
次に植付ける苗の株間を変更する場合には、シフトレ
バー66を操作して、係合体65の係合凸部65aを中歯車58
に係合させると(シフトレバー82により係合体81の係合
凸部81aを平歯車76に係合させ、PTO伝動軸50は等速回転
するようにしておく。)、PTO伝動軸50は伝動軸49と等
速の回転となり、移植装置21の苗移植爪36・36の軌跡は
第13図(ロ)のようになる。このとき、機体が前進する
ときの軌跡a1は泥土面Mに対して11だけ土中を移動する
ようになり、苗を植付けるのに最良の軌跡となる。
そして、係合体65の係合凸部65aを大歯車57に係合さ
せると、PTO伝動軸50は伝動軸49に対し増速され、植付
苗の株間が狭くなると共に、移植装置21の苗移植爪36・
36の軌跡は第13図(イ)のようになる。このとき、機体
が前進するときの軌跡a2は泥土面Mに対して12だけ土中
を移動するようになり、苗を植付けるのに苗を後方に引
きずりぎみになり、植付苗の姿勢が少し悪くなると共に
土面に苗移植爪36により大きな孔をあけるため植付けた
苗が浮いてしまうという問題がある。従って、この場合
には、シフトレバー82により係合体81の係合凸部81aを
偏心歯車74に係合させ、PTO伝動軸50が一回転中に不等
速回転するようにし、苗移植爪36・36が圃場に苗を植付
ける軌跡の下部と苗を苗載台20より取り出す軌跡の上部
とにおいて苗移植爪36・36の作動速度が比較的に遅くな
るようにすると、苗移植爪36・36の軌跡は第14図(イ)
の軌跡a2′のようになり、これは軌跡a1と略同じ軌跡で
あって苗は最良の状態で植付けられるようになる。
また、係合体65の係合凸部65aを小歯車59に係合させ
ると、PTO伝動軸50は伝動軸49に対し減速され、植付苗
の株間が広くなると共に、移植装置21の苗移植爪36・36
の軌跡は第13図(ハ)のようになる。このとき、機体が
前進するときの軌跡a3は泥土面Mに対して13だけ土中を
移動するようになり、苗を植付けるのに苗移植爪36が苗
から早く離れるので苗の姿勢が安定しないという問題が
ある。従って、この場合には、シフトレバー82により係
合体81の係合凸部81aを偏心歯車75に係合させ、PTO伝動
軸50が一回転中に不等速回転するようにし、苗移植爪36
・36が圃場に苗を植付ける軌跡の下部と苗を苗載台20よ
り取り出す軌跡の上部とにおいて苗移植爪36・36の作動
速度が比較的に早くなるようにすると、苗移植爪36・36
の軌跡は第14図(ハ)の軌跡a3′のようになり、これは
軌跡a1と略同じ軌跡であって苗は最良の状態で植付けら
れるようになる。
また、上例では株間の変更によりシフトレバー82を操
作する作用を説明したが、圃場の耕盤の条件により車輪
7・7のスリップ率が標準よりも大きい場合、若しくは
小さい場合に該シフトレバー82を操作して苗移植爪36が
適当な軌跡a1を描くように操作すれば如何なる条件の圃
場でも常に最良の状態で苗の植付けが行われる。
尚、上記の実施例では乗用牽引車1の後部に移植作業
機18を装備し苗載台20の後側に移植装置21を配置したも
のについて説明したが、他に、歩行型田植機で苗載台の
前側に移植装置を配置したもの等如何なる移植機に本発
明を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明の一実施例を示したもので、第1図は全
体の側面図、第2図は全体の平面図、第3図は移植装置
の平断面図、第4図は移植装置の側面図、第5図は第4
図の一部断面側面図、第6図は第3図のA−A断面図、
第7図は固定メタルの側面図、第8図は第7図のB−B
断面図、第9図は太陽ギヤーの側面図、第10図は第9図
のC−C断面図、第11図は要部PTO駆動ケースの断面
図、第12図は伝動ケースの平断面図、第13図は株間変速
機構を操作したときの移植爪先端の軌跡図、第14図は植
付作動速度変更機構を操作したときの移植爪先端の軌跡
図である。 図中符号、20は苗載台、28は駆動軸、29は回転ケース、
33は遊星ギヤー、34は移植具駆動軸、35は移植具、36は
苗移植爪、54は株間変速機構、55は植付作動速度変更機
構、56はクラッチ機構、Pは苗移植爪先端のループ状の
軌跡を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】適宜駆動装置により前進する機体に装着さ
    れ、苗移植爪36の先端がループ状の軌跡Pを描いて旋回
    して苗載台20に載置された苗から一株分づつの苗を取り
    出して土中に突入して苗を植付ける移植具35を装備して
    なる移植機において、該移植具35の苗移植爪36の苗載台
    20に対する軌跡Pを変えずに、苗移植爪36を停止するこ
    となく不等速で移動させて土中に突入している時におけ
    る作動速度を変更して、機体前進中における苗移植爪36
    の土中での移動距離を変更する植付作動速度変更機構55
    を設けたことを特徴とする移植機。
JP61211979A 1986-09-08 1986-09-08 移植機 Expired - Lifetime JP2643126B2 (ja)

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