JP2019205380A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回範囲を小さくすることが可能な作業機を実現する。【解決手段】作業機100は、左右に旋回自在な走行機体10と、走行機体10の前側部分において支持され、操舵輪として機能する左右一対の前輪12と、走行機体10の後側部分において支持された左右一対の後輪13と、を備えている。走行機体10が最大旋回角度で旋回する際に、平面視において、内側仮想線Liと外側仮想線Loとの交点である第1交点P1が、後側仮想線Lbよりも後側に位置するように設定されている。【選択図】図6

Description

本発明は、圃場において作業を行う作業機、例えば、圃場への苗の植え付けを行う乗用型田植機などの作業機に関する。
下記の特許文献1(特開2018−057399号公報)には、圃場への苗の植え付け(田植え)を行う乗用型田植機が開示されている。一般的に、田植え作業が行われる圃場には、同じ方向に沿う複数の経路が並列に設定されており、田植機によってこれら複数の経路を通りながら作業が行われる。田植機が1つの経路において田植え作業を終えてこの経路に隣接する他の経路に移る際には、特許文献1の図5に示されているように、畦際での旋回が行われる。これにより、田植機は他の経路に移る。そして、他の経路に移った田植機は、直前の経路で進んでいた方向とは反対方向に進みながら田植え作業を行う。
このような分野では、作業機の旋回範囲が大き過ぎると、圃場での作業効率が悪化するという問題がある。例えば、特許文献1に開示された乗用型田植機において、その旋回範囲が大きい場合には、設定された経路への進入が円滑に行えず、作業効率が悪化する可能性がある。
特開2018−057399号公報
上記実状に鑑みて、作業機の旋回範囲を小さくすることが可能な技術の実現が求められている。
本発明の作業機は、左右に旋回自在な走行機体と、前記走行機体の前側部分において支持され、操舵輪として機能する左右一対の前輪と、前記走行機体の後側部分において支持された左右一対の後輪と、を備え、前記走行機体の旋回時に、前記一対の前輪のうち、前記走行機体の旋回中心の内側となるものを内前輪とし、前記旋回中心の外側となるものを外前輪とし、平面視において、前記内前輪の回転軸芯に沿うと共に前記旋回中心の側に向かって延びる仮想線を内側仮想線とし、前記外前輪の回転軸芯に沿うと共に前記旋回中心の側に向かって延びる仮想線を外側仮想線とし、前記一対の後輪の回転軸芯のそれぞれに沿って延びる仮想線を後側仮想線とし、前記走行機体が最大旋回角度で旋回する際に、平面視において、前記内側仮想線と前記外側仮想線との交点である第1交点が、前記後側仮想線よりも後側に位置するように設定されている。
本構成によれば、一対の前輪の揺動角を大きくすることができ、その結果、走行機体の旋回範囲を小さくすることができる。従って、作業機の旋回範囲を小さくすることが可能となる。
ここで、前記走行機体よりも後側において当該走行機体に支持された苗植付装置を更に備え、前記苗植付装置は、苗が載置される苗載台と、前記苗載台の後側において左右方向に沿って並ぶように複数設けられると共に当該苗載台に載置された苗を取り出してこれを圃場に植え付ける植付アームと、を備え、前記走行機体が最大旋回角度で旋回する際に、平面視において、前記外側仮想線と前記後側仮想線との交点である第2交点が、前記内側仮想線と前記後側仮想線との交点である第3交点よりも左右方向における前記走行機体の機体中心の側であって、且つ、複数の前記植付アームのうち最も前記旋回中心の側に位置する植付アームにおける前記旋回中心の側の端部よりも前記機体中心の側に位置するように設定されていると好適である。
本構成によれば、一対の前輪のうち走行機体の旋回中心により近い内前輪の揺動角を、当該内前輪より旋回中心から離れた外前輪の揺動角よりも大きく設定し易くなる。これにより、作業機の旋回範囲を小さくし易くなる。
また、前記苗植付装置は、複数条に亘って同時に苗を植え付け可能に構成され、前記後側仮想線上における前記機体中心から前記第2交点までの距離が、条間距離と条間距離の半分の距離とを加算した距離以下となるように、当該第2交点の位置が設定されていると好適である。
本構成によれば、作業機として、同時に作業できる条数が異なる機種を用いる場合であっても、走行機体の旋回中心により近い内前輪の揺動角を、当該内前輪より旋回中心から離れた外前輪の揺動角よりも大きく設定し易くなる。これにより、作業機の旋回範囲を小さくし易くなる。
また、作業機が、4条植えを行う乗用型田植機として構成され、前記植付アームが、左右方向に沿って並ぶように4つ設けられていると好適である。
本構成によれば、4条植え用の乗用型田植機に好適に適用することができる。
乗用型田植機の全体を示す側面図である。 乗用型田植機の全体を示す平面図である。 走行機体を示す正面図である。 車輪の操向操作系および伝動系を示す模式図である。 後輪伝動系の一部を示す断面図である。 旋回時の走行機体を模式的に示す平面図である。
本発明に係る作業機について、作業者が搭乗可能な乗用型田植機を例に挙げて説明する。以下では、一例として、4条植え用の乗用型田植機の構成について、図面を参照して説明する。但し、本発明は、このような構成に限定されることなく、例えば5条植え用の乗用型田植機などにも適用することができる。
なお、以下では、乗用型田植機が前進する側を「前側」と定義し、図面上において「F」で示す。また、その反対側を「後側」と定義し、図面上において「B」で示す。そして、前側F及び後側Bを基準として「左側」及び「右側」を定義し、それぞれ図面上において「L」、「R」で示す。
図1〜図3に示すように、乗用型田植機100は、左右に旋回自在な走行機体10と、走行機体10の前側部分において支持され、操舵輪として機能する左右一対の前輪12(車輪)と、走行機体10の後側部分において支持された左右一対の後輪13(車輪)と、を備えている。図示の例では、走行機体10の下部には車体フレーム11が備えられており、左右一対の前輪12及び左右一対の後輪13は、車体フレーム11に支持されている。
[苗植付装置]
乗用型田植機100は、圃場で作業を行う作業装置を備えている。本実施形態では、乗用型田植機100は、走行機体10よりも後側Bにおいて当該走行機体10に支持された苗植付装置20を備えている。苗植付装置20は、圃場に苗を植え付ける田植え作業を実行可能に構成されており、複数条(本例では、4条)に亘って同時に苗を植え付け可能に構成されている。図示の例では、苗植付装置20は、苗が載置される苗載台23と、苗載台23の後側Bにおいて左右方向に沿って並ぶように複数設けられると共に当該苗載台23に載置された苗を取り出してこれを圃場に植え付ける植付アーム22aと、を備えている。但し、上記のような構成に限定されることなく、作業機は、苗植付装置を備えた乗用型田植機として構成されていなくてもよく、田植え作業以外の作業を行う作業装置を備えて構成されていてもよい。
苗植付装置20には、左右一対の植付駆動ケース21を有した植付機体が備えられている。左右の植付駆動ケース21の夫々の後部の両横側部に苗植付機構22が駆動可能に支持されている。植付機体の前部の上方に上述の苗載台23が支持されている。植付機体の下部に左右方向に並ぶ3つの接地フロート24が取付けられている。
苗植付装置20は、リンク機構19を介して走行機体10に連結されている。リンク機構19は、苗植付装置20を、昇降シリンダ19aによって走行機体10に対して上下に揺動操作するように構成されている。苗植付装置20は、リンク機構19によって昇降操作されることで、接地フロート24が圃場面に接地した状態と、接地フロート24が圃場面から上方に離間した状態とに、昇降可能となっている。これにより、苗植付装置20は、下降位置において田植え作業を実行可能な下降作業姿勢と、上昇位置において田植え作業を中断する上昇非作業姿勢とに、昇降可能に構成されている。
4つの苗植付機構22の夫々には、上述の植付アーム22aが備えられている。本実施形態では、植付アーム22aが、左右方向に沿って並ぶように4つ設けられている。植付アーム22aの先端側に植付爪22bが設けられている。各苗植付機構22は、植付アーム22aが揺動駆動されることで、植付爪22bの先端側が上下に回動移動する苗植え運動を行い、植付爪22bによって苗載台23のマット状苗から苗を取出し、取出した苗を接地フロート24によって整地された圃場面に下降搬送して植え付ける。
苗載台23には、4つの苗植付機構22に供給するマット状苗が左右方向に並んで載置される。苗載台23は、植付機体に対して左右方向にスライド移動可能に支持されている。苗載台23は、苗植付機構22に連動して左右方向に往復移動しながら各苗植付機構22にマット状苗を供給する。
[走行機体]
図1〜図3に示すように、走行機体10には、原動部14と搭乗型の運転部15とが設けられている。原動部14には、エンジン14a及びエンジンボンネット14bが備えられている。エンジン14aからの駆動力が、ミッションケース16に入力され、ミッションケース16から左右の前輪駆動ケース17に伝達される。これにより、左右の前輪12が駆動される。また、ミッションケース16からの駆動力が後輪駆動ケース18に伝達されることにより、左右の後輪13が駆動される。
原動部14は、走行機体10の前部に設けられている。運転部15は、原動部14の後端部と、走行機体10の後部とに亘って設けられている。走行機体10の前部における左側L及び右側Rの夫々には、ステップ40が設けられている。
運転部15には、運転ステップ41、運転座席42、ステアリングハンドル43、及びブレーキペダル44が備えられている。運転座席42は、走行機体10の後部に設けられている。ステアリングハンドル43は、運転座席42の前方に回転操作可能に設けられている。ステアリングハンドル43と左右一対の前輪12とは、互いに連動するように、後述する操向部材56(図4参照)を介して連結されている。ステアリングハンドル43を回転操作することによって、左右一対の前輪12を操向操作できる。ブレーキペダル44を踏み込み操作することによって、走行ブレーキを入り状態に操作でき、後輪13にブレーキを掛けることができる。ブレーキペダル44の踏込み操作を解除することによって、走行ブレーキを切り状態に操作でき、後輪13のブレーキを解除できる。
[予備苗収容装置]
乗用型田植機100は、予備の苗(本例では、マット状苗)を収容する予備苗収容装置30を備えている。予備苗収容装置30は、走行機体10の前部の左側L及び右側Rのそれぞれに設けられている。
予備苗収容装置30は、上下方向に沿って設けられた支柱31と、上下方向に並ぶように支柱31に支持された複数(本例では、2つ)の苗載棚32と、を備えている。苗載棚32は、支柱31に対して上下方向に揺動自在に支持されており、上方に揺動して格納される格納姿勢と、下方に揺動して予備苗を載置可能な使用姿勢とに、姿勢変更自在に構成されている。
[車輪の操向操作系および伝動系]
次に、車輪(前輪12および後輪13)の操向操作系および伝動系について説明する。図4に示すように、エンジン14aの動力が、伝動ベルト50を介して静油圧式無段変速装置51及びミッションケース16に伝達される。そして、この動力は、前輪デフ機構(図示せず)及び前輪駆動ケース17を介して、ミッションケース16の内部の副変速装置(図示せず)から左右それぞれの前輪12に伝達される。副変速装置に伝達された動力は、伝動軸52、後輪駆動ケース18の入力軸53、入力軸53に固定された入力側ベベルギヤ53a、入力側ベベルギヤ53aに咬合する出力側ベベルギヤ54a、出力側ベベルギヤ54aが固定された出力軸54、及び、左右それぞれのサイドクラッチ55を介して、左右それぞれの後輪13に伝達される。静油圧式無段変速装置51は、中立位置Nから前進側F及び後進側Bに無段階に変速自在に構成されており、ステアリングハンドル43の左側Lに備えられた変速レバー61(図1等参照)によって操作される。
乗用型田植機100は、左右一対の前輪12を連動して揺動(上下方向に沿う軸芯まわりでの揺動)させる前輪リンク機構LMを備えている。前輪リンク機構LMは、ステアリングハンドル43によって操作される。前輪リンク機構LMが操作されることにより、左右一対の前輪12が連動して揺動し、走行機体10の旋回が可能となっている。この際、左右一対の前輪12のそれぞれは、異なる角度で揺動するように連動する。例えば、図6に示すように、走行機体10が右側Rに旋回する場合には、一対の前輪12のうち旋回中心の内側となる右側Rの前輪12(以下、内前輪12iという。)が内側揺動角θiで揺動する。そして、内前輪12iよりも旋回中心の外側となる左側Lの前輪12(以下、外前輪12oという。)が外側揺動角θoで揺動する。内側揺動角θiは、外側揺動角θoよりも大きくなるように設定されている。なお、走行機体10が左側Lに旋回する場合には、左側Lの前輪12が内前輪12iとなり、右側Rの前輪12が外前輪12oとなる。
本実施形態では、前輪リンク機構LMは、ステアリングハンドル43に連結する操向部材56と、一端部が操向部材56に連結する左右一対のタイロッド57と、左右それぞれのタイロッド57の他端部に連結する一対の揺動リンク部材58と、を備えている。具体的に説明すると、図4に示すように、ミッションケース16の下部の縦軸芯AX周りに、平面視台形状の操向部材56が揺動自在に支持されている。操向部材56は、ステアリングハンドル43により揺動操作されるように構成されている。そして、左右それぞれのタイロッド57が、その一端部において操向部材56に連結しており、その他端部において左右それぞれの揺動リンク部材58に連結している。前輪12は、揺動リンク部材58によって力を付与されて揺動するように構成されている。従って、左右それぞれの前輪12は、ステアリングハンドル43によって、直進位置A1から左右の操向限度A3に亘って操向操作されるように構成されている。なお、内側揺動角θiと外側揺動角θoとの角度の比は、前輪リンク機構LMを構成する各部材の連結位置や長さ(サイズ)によって調整することができる。
サイドクラッチ55は、バネにより伝動状態に付勢されている。サイドクラッチ55をバネの付勢力に抗して遮断状態に操作する操作軸59が、後輪駆動ケース18に下向きに支持されている。左右の操作ロッド60が、前輪駆動ケース17の下側を通って操向部材56と左右の操作軸59とに亘り接続されている。操作ロッド60における操作軸59との接続部分には、融通としての長孔60aが設けられている。
図4に示すように、前輪12が直進位置A1から設定角度A2の範囲内で操向操作されると、操作ロッド60の長孔60aの融通によって、サイドクラッチ55は伝動状態に操作される。これにより、前輪12及び後輪13に動力が伝達された状態で、走行機体10は前進(又は後進)する。
図4に示すように、前輪12が右の設定角度A2を越えて右の操向限度A3側に操向操作されると、右の操作ロッド60が長孔60aの範囲を越えて引き操作され、右の操作軸59により右のサイドクラッチ55が遮断状態に操作される。これにより、右のサイドクラッチ55が遮断状態で、且つ、左のサイドクラッチ55が伝動状態となる。従って、左右の前輪12及び左の後輪13(旋回外側)に動力が伝達され、右の後輪13(旋回中心側)が自由回転する状態で、走行機体10は右に旋回する。
図4に示すように、前輪12が左の設定角度A2を越えて左の操向限度A3側に操向操作されると、左の操作ロッド60が長孔60aの範囲を越えて引き操作され、左の操作軸59により左のサイドクラッチ55が遮断状態に操作される。これにより、左のサイドクラッチ55が遮断状態で、且つ、右のサイドクラッチ55が伝動状態となる。従って、左右の前輪12及び右の後輪13(旋回外側)に動力が伝達され、左の後輪13(旋回中心側)が自由回転する状態で、走行機体10は左に旋回する。
[操向角度の検出]
乗用型田植機100は、各部の作動を制御する制御装置(図示せず)を備えている。変速レバー61の操作位置は、制御装置に入力される。図4に示すように、ミッションケース16の右側Rには、ブラケット62が固定されている。ブラケット62には、旋回検出手段及び操向角度検出手段に相当するポテンショメータ63が固定されている。連係ロッド64は、操向部材56及びポテンショメータ63の検出アーム(図示せず)の双方に連結されている。ポテンショメータ63は、操向部材56を介して、直進位置A1から操向限度A3までの範囲内での前輪12の操向角度(揺動角度)を検出可能に構成されている。ポテンショメータ63によって検出された検出値は、制御装置に入力される。
[走行速度の検出]
図5に示すように、サイドクラッチ55は摩擦多板式に構成されている。なお、左右それぞれの後輪13の伝動系は同一構造であり、図5では、左の後輪13の伝動系の一部を断面で示している。
サイドクラッチ55は、筒状に形成されたクラッチハウジング55aと、このクラッチハウジング55aの内周面から内側に突出する複数の摩擦板55bと、を備えている。サイドクラッチ55は、歯車機構を介して後輪13に連結されている。
サイドクラッチ55の内周側には、出力軸54の端部54bが配置されている。出力軸54の端部54bには、その外周面から外側に突出する複数の摩擦板54cが設けられている。そして、サイドクラッチ55の摩擦板55bと出力軸54の摩擦板54cとが、互いに当接して係合することで、サイドクラッチ55が伝動状態となり、出力軸54に伝達された動力がサイドクラッチ55を介して後輪13に伝達される。
ここで、クラッチハウジング55aの端部(図示の例では、右側Rの端部)には、周方向に沿って交互に現れる切欠きを周方向の全周に亘って有する被検出部55cが設けられている。換言すれば、被検出部55cは、クラッチハウジング55aの端部において、軸方向(筒状のクラッチハウジング55aを基準とする軸方向)に沿って突出する歯部を周方向の全周に亘って複数有している。そして、被検出部55cに対して、径方向(筒状のクラッチハウジング55aを基準とする径方向)の外側から対向するように、クラッチハウジング55aの回転速度を検出する近接センサー型式の回転センサ65が設けられている。回転センサ65は、被検出部55cの切欠き(歯部)に応じたパルスを発信する。このパルスによって、クラッチハウジング55aの回転速度および後輪13の回転速度が検出され、ひいては、走行機体10の走行速度が検出される。回転センサ65によって検出された検出値は、制御装置に入力される。なお、サイドクラッチ55が伝動状態であるか否かにかかわらず、すなわち、サイドクラッチ55が遮断状態であっても、回転センサ65によって、後輪13の回転数を検出することが可能である。
[走行機体による旋回]
乗用型田植機100によって圃場での田植え作業を行う場合、通常、圃場には、同じ方向に沿う複数の経路が並列に設定された領域が存在する。乗用型田植機100は、複数の経路を通りながら、当該経路に沿って田植え作業を行う。乗用型田植機100が1つの経路において田植え作業を終えてこの経路に隣接する他の経路に移る際には、畦際において旋回が行われる。この際、旋回範囲は極力小さいことが望ましく、乗用型田植機100(走行機体10)は、最大旋回角度で旋回を行う。そして、他の経路に移った乗用型田植機100は、直前の経路で進んでいた方向とは反対方向に進みながら田植え作業を行う。
図6には、走行機体10が最大旋回角度で旋回する様子が模式的に示されている。図6に示すように、走行機体10の旋回時に、一対の前輪12のうち、走行機体10の旋回中心の内側となるものを内前輪12iとし、旋回中心の外側となるものを外前輪12oとする。また、平面視において、内前輪12iの回転軸芯に沿うと共に旋回中心の側に向かって延びる仮想線を内側仮想線Liとし、外前輪12oの回転軸芯に沿うと共に旋回中心の側に向かって延びる仮想線を外側仮想線Loとし、一対の後輪13の回転軸芯のそれぞれに沿って延びる仮想線を後側仮想線Lbとする。
乗用型田植機100では、走行機体10が最大旋回角度で旋回する際に、平面視において、内側仮想線Liと外側仮想線Loとの交点である第1交点P1が、後側仮想線Lbよりも後側に位置するように設定されている。これにより、一対の前輪12の揺動角を大きくすることができ、走行機体10の旋回範囲を小さくすることができる。
本実施形態では、ステアリングハンドル43(図1等参照)によって一対の前輪12が操向限度A3(図4参照)に操作された場合に、平面視において、内前輪12iと走行機体10の直進方向に沿う線との成す角(内側揺動角θi)が最大内側揺動角θimaxとなり、外前輪12oと走行機体10の直進方向に沿う線との成す角(外側揺動角θo)が最大外側揺動角θomaxとなるように、一対の前輪12が揺動する。最大内側揺動角θimaxは、最大外側揺動角θomaxよりも大きな角度に設定される。最大内側揺動角θimaxは60°〜80°の範囲に設定され、例えば70°に設定されると好適である。最大外側揺動角θomaxは40°〜50°の範囲に設定され、例えば45°に設定されると好適である。なお、上述のように、内側揺動角θiと外側揺動角θoとの角度の比は、前輪リンク機構LMを構成する各部材の連結位置や長さ(サイズ)によって調整することができる。
更に、本実施形態では、走行機体10が最大旋回角度で旋回する際に、平面視において、外側仮想線Loと後側仮想線Lbとの交点である第2交点P2が、内側仮想線Liと後側仮想線Lbとの交点である第3交点P3よりも左右方向における走行機体10の機体中心10Cの側であって、且つ、複数の植付アーム22aのうち最も旋回中心の側に位置する植付アーム22aにおける旋回中心の側の端部よりも機体中心10Cの側に位置するように設定されている。これにより、内側揺動角θiを、外側揺動角θoよりも大きく設定し易くなる。図示の例では、第2交点P2は、最も旋回中心の側に位置する植付アーム22aにおける植付爪22bとの連結部分よりも機体中心10Cの側に位置している。
また、本実施形態では、後側仮想線Lb上における機体中心10Cから第2交点P2までの距離Xが、条間距離Yと条間距離Yの半分の距離(Y×0.5)とを加算した距離(Y+0.5Y)以下となるように、当該第2交点P2の位置が設定されている。ここで、上述のように、本実施形態に係る乗用型田植機100は、4条植え用の田植機であり、図6に示すように、4条同時に苗の植え付けを行うことができる。ここで、「条間距離Y」とは、隣り合う一対の条間の距離をいう。条間距離Yは、作業機(乗用型田植機100)の機種等によって定められ、例えば、300mm(ミリメートル)とされる。本実施形態では、上述の距離Xが、条間距離Yに1.5を乗算した距離(1.5Y:例えば450mm)以下となるように、第2交点P2の位置が設定されている。
以上説明した構成によれば、作業機としての乗用型田植機100の旋回範囲を小さくすることが可能となる。
本発明は、圃場において作業を行う作業機に適用可能である。
100 :乗用型田植機
10 :走行機体
10C :機体中心
12 :前輪
12i :内前輪
12o :外前輪
13 :後輪
20 :苗植付装置
22a :植付アーム
L :左側
R :右側
Lb :後側仮想線
Li :内側仮想線
Lo :外側仮想線
P1 :第1交点
P2 :第2交点
P3 :第3交点
X :機体中心から第2交点までの距離
Y :条間距離

Claims (4)

  1. 左右に旋回自在な走行機体と、
    前記走行機体の前側部分において支持され、操舵輪として機能する左右一対の前輪と、
    前記走行機体の後側部分において支持された左右一対の後輪と、を備え、
    前記走行機体の旋回時に、前記一対の前輪のうち、前記走行機体の旋回中心の内側となるものを内前輪とし、前記旋回中心の外側となるものを外前輪とし、
    平面視において、前記内前輪の回転軸芯に沿うと共に前記旋回中心の側に向かって延びる仮想線を内側仮想線とし、前記外前輪の回転軸芯に沿うと共に前記旋回中心の側に向かって延びる仮想線を外側仮想線とし、前記一対の後輪の回転軸芯のそれぞれに沿って延びる仮想線を後側仮想線とし、
    前記走行機体が最大旋回角度で旋回する際に、平面視において、前記内側仮想線と前記外側仮想線との交点である第1交点が、前記後側仮想線よりも後側に位置するように設定されている作業機。
  2. 前記走行機体よりも後側において当該走行機体に支持された苗植付装置を更に備え、
    前記苗植付装置は、苗が載置される苗載台と、前記苗載台の後側において左右方向に沿って並ぶように複数設けられると共に当該苗載台に載置された苗を取り出してこれを圃場に植え付ける植付アームと、を備え、
    前記走行機体が最大旋回角度で旋回する際に、平面視において、前記外側仮想線と前記後側仮想線との交点である第2交点が、前記内側仮想線と前記後側仮想線との交点である第3交点よりも左右方向における前記走行機体の機体中心の側であって、且つ、複数の前記植付アームのうち最も前記旋回中心の側に位置する植付アームにおける前記旋回中心の側の端部よりも前記機体中心の側に位置するように設定されている請求項1に記載の作業機。
  3. 前記苗植付装置は、複数条に亘って同時に苗を植え付け可能に構成され、
    前記後側仮想線上における前記機体中心から前記第2交点までの距離が、条間距離と条間距離の半分の距離とを加算した距離以下となるように、当該第2交点の位置が設定されている請求項2に記載の作業機。
  4. 4条植えを行う乗用型田植機として構成され、
    前記植付アームが、左右方向に沿って並ぶように4つ設けられている請求項2又は3に記載の作業機。
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