JP5064944B2 - 光ファイバケーブル - Google Patents
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そこで、本発明は上記課題を解消するために、扁平した抗張力体を使用した場合でもシースから光ファイバ心線を取り出す際の取り出し作業性を改善することができる光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
前記光ファイバ心線の両側に光ファイバ心線と並行に配置された少なくとも一対の抗張力体と、
前記光ファイバ心線と前記一対の抗張力体とを一体的に被覆するシースと、を有する光ファイバケーブルにおいて、
前記光ファイバケーブルの長手方向に対する垂直断面において、前記光ファイバ心線の中心と前記一対の抗張力体のそれぞれの中心はほぼ同一直線上に位置しており、
前記一対の抗張力体の断面形状は、前記光ファイバ心線と抗張力体の中心を結ぶ第1直線に対してほぼ垂直な方向に短辺がくるように扁平しており、
前記シースは、前記第1直線を挟んで一方の表面部に形成された前記光ファイバ心線の取り出し用の第1ノッチと、他方の表面部に形成された前記光ファイバ心線の取り出し用の第2ノッチとを有し、
前記複数の抗張力体の前記第1直線と、前記シースの前記第1ノッチの先端部と前記第2ノッチの先端部を結ぶ第2直線とが成す角度は、30度以上70度以下であり、
前記第1のノッチ及び前記第2のノッチはいずれも2つの直線からなるV字形状の切り欠きからなることを特徴とする。
図1は、本発明の光ファイバケーブルの好ましい第1実施形態を示す長手方向Lに対して垂直な面における断面図である。図2は、図1に示す光ファイバケーブルのシースを分割する際の様子を示す図である。
図1に示す本発明の実施形態の光ファイバケーブル10は、例えば各家庭などの宅内や工場などの構内での取り回しに用いることができるインドア光ファイバケーブルである。
光ファイバ心線11は、コアとこのコアの周囲を覆っているクラッドと、さらにクラッドの周囲を覆う被覆を有する例えば石英系光ファイバである。光ファイバ心線11の直径は、例えば0.25mmである。
すわなち、抗張力体12,13は同じ大きさの長方形(矩形)断面形状を有しており、抗張力体12,13の短辺14は、第1直線P1に対して垂直であり、抗張力体12,13の長辺15は、第1直線P1に対して平行である。抗張力体12,13の短辺14の長さD×長辺15の長さBは、例えば0.27mm×0.55mmであり、抗張力体12,13はアラミド−FRP(繊維強化プラスチック)製のものを使用している。
図1に示すシース20の材質の種類としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタンなどを採用できるが、これらには限定されない。シース20の短辺方向の長さRは2.0mmであり、シース20の長辺方向の長さSは3.1mmである。なお、この種の光ファイバケーブルにおいて通常シース20の短辺方向の長さRは1.0〜3.5mm、シース20の長辺方向の長さSは2.0〜6.0mm程度である。
光ファイバ心線11と2本の抗張力体12,13の中心を結ぶ第1直線P1と、シース20の第1ノッチ31の先端部31Dと第2ノッチ32の先端部32Dを結ぶ第2直線P2とは、直角以外の角度θであり、この角度θは、好ましくは70度以下である。この角度θは、更に好ましくは30度以上70度以下である。もし、角度θが30度よりも小さいと、シース20を分割した際に亀裂が光ファイバ心線11に向わずに、抗張力体12,13へと走ってしまう危険性があり、好ましくない。また、角度θが、70度を超えると、シースから光ファイバ心線を取り出す際の取り出し作業性が低下して、光ファイバ心線11がシース片20L,20Rのいずれかについていってしまう確率が高くなり、好ましくない。
作業者がシース20を第1ノッチ31と第2ノッチ32のところで分割して光ファイバ心線11をシース20内から取り出そうとする場合には、2本の抗張力体12,13は、短辺14の方向に曲がり易いため、左右のシース片20L、20Rが抗張力体12,13の短辺14と平行な方向Gに沿って離れていく裂け方をする。
一方、シース20は、図2において破線で示す先端部31Dと先端部32Dを結ぶ分割面60(第2直線P2と一致する)に沿って分割される。
したがって、シース20の分割面60は、光ファイバケーブル10が曲がる方向に対して水平ではないために、左右のシース片20L、20Rがこのシース20の分割面60に対してある角度を持って裂ける。言い換えれば、光ファイバ心線11がシース片20L、20Rの光ファイバ心線収容孔部65,65から飛び出す方向Hが、シース20の分割面60に対してある角度αを持つために、光ファイバ心線11が取り出しやすくなる。
図3は、本発明の実施例1〜実施例4と、比較例1について、光ファイバ心線と抗張力体の中心を結ぶ第1直線P1とノッチ先端部を結ぶ第2直線P2とのなす角度θと、50回分割した時の良好な場合(○で示す)の数と、そして50回分割した時の不良な場合(×で示す)の数を示している。ここで、光ファイバ心線の取り出し性の評価は、光ファイバケーブルの端末に10mmの切り込みをニッパーのような工具で入れて、2つのシース片に分けて、手で端末10mm分の光ファイバ心線を取り出して、その後その10mmの2つのシース片を両手でもって2m裂いていった時に、何もせずに光ファイバ心線が自然に出てきた場合には、良好な分割として○とし、途中で光ファイバ視線がシース片に埋もれてしまった場合には、不良な分割であるとして×とした。
抗張力体の寸法は、短辺の長さ×長辺の長さ=0.27mm×0.55mmであり、アラミド−FRPである。シースの種類は、ノンハロゲン難燃ポリエチレンである。光ファイバ心線の直径は0.25mmであり、シースの寸法は2.0mm×3.1mmである。
実施例1では第1直線P1と第2直線P2とのなす角度θが32度、実施例2では角度θが43度、実施例3では角度θは55度、実施例4では角度θが69度、比較例1では角度θが80度であり、比較例2では角度が90度である。
実施例1〜実施例4では、良好な分割が不良な分割に比べて多く、これに対して、比較例1では良好な分割が不良な分割に比べて少なく、比較例2では、良好な分割は全く生じなかった。
図4は、本発明の光ファイバケーブルの好ましい第2実施形態を示しており、図4は、長手方向Lに対して垂直な面における光ファイバケーブルの断面図である。
図4に示す本発明の実施形態の光ファイバケーブル10Aは、例えば幹線光ファイバケーブルから各家庭などの宅内に引き込むための引き込み用の光ファイバケーブルとして用いることができるドロップ光ファイバケーブルである。図4に示す光ファイバケーブル10Aの構成要素について、図1に示す光ファイバケーブル10の構成要素と同様な箇所については、同じ符号を記してその説明を用いる。
図5に示す本発明の実施形態では、2本の光ファイバ心線11が、抗張力体12,13の間に配置されている。このように複数本の光ファイバ11が、抗張力体12,13の間に配置することができる。
本発明の光ファイバケーブルは、上述したように、支持線のあるドロップ光ケーブル、支持線の無いインドア光ファイバケーブルのいずれにも適用できる。また、本発明の実施形態の光ファイバケーブルでは、光ファイバ心線の種類や、シースの材質の種類(例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタンなど)に限定されない。
また、抗張力体の数は2本に限らない。
光ファイバ心線の数は、1本又は2本に限らず、抗張力体12,13の間に4本あるいは8本以上配置されていても良い。
12,13 抗張力体
20 シース
31 第1ノッチ
31D 第1ノッチの先端部
32 第2ノッチ
32D 第2ノッチの先端部
P1 第1直線
P2 第2直線
θ 第1直線P1と第2直線P2とが成す角度
Claims (1)
- 光ファイバ心線と、
前記光ファイバ心線の両側に光ファイバ心線と並行に配置された少なくとも一対の抗張力体と、
前記光ファイバ心線と前記一対の抗張力体とを一体的に被覆するシースと、を有する光ファイバケーブルにおいて、
前記光ファイバケーブルの長手方向に対する垂直断面において、前記光ファイバ心線の中心と前記一対の抗張力体のそれぞれの中心はほぼ同一直線上に位置しており、
前記一対の抗張力体の断面形状は、前記光ファイバ心線と抗張力体の中心を結ぶ第1直線に対してほぼ垂直な方向に短辺がくるように扁平しており、
前記シースは、前記第1直線を挟んで一方の表面部に形成された前記光ファイバ心線の取り出し用の第1ノッチと、他方の表面部に形成された前記光ファイバ心線の取り出し用の第2ノッチとを有し、
前記複数の抗張力体の前記第1直線と、前記シースの前記第1ノッチの先端部と前記第2ノッチの先端部を結ぶ第2直線とが成す角度は、30度以上70度以下であり、
前記第1のノッチ及び前記第2のノッチはいずれも2つの直線からなるV字形状の切り欠きからなることを特徴とする光ファイバケーブル。
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