JP2009145796A - 光ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】外被の引き裂き時に抗張力線の飛び出しを抑制して光ファイバを確実に取り出すことができる光ケーブルを提供する。
【解決手段】光ケーブル1は、複数本の光ファイバ11をテープ樹脂12により一体化した光ファイバテープ心線10が、2本の抗張力線2の間に並行して配置され、抗張力線2とともに外被3により覆われた本体部9と、支持線7が外被3により覆われた支持線部8とを備え、本体部9と支持線部8とが並行に配置されてその間がそれぞれの外被3と連続した首部6により繋がっており、光ファイバ11の軸と直交する断面において、本体部9の中心を通り本体部9の長手方向を二分する中心線L1と首部側の中心線L1から最も離れた位置の本体部外面9aとの中間位置L2、または中間位置L2よりも中心線L1側に、首部側の抗張力線2aが配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】光ケーブル1は、複数本の光ファイバ11をテープ樹脂12により一体化した光ファイバテープ心線10が、2本の抗張力線2の間に並行して配置され、抗張力線2とともに外被3により覆われた本体部9と、支持線7が外被3により覆われた支持線部8とを備え、本体部9と支持線部8とが並行に配置されてその間がそれぞれの外被3と連続した首部6により繋がっており、光ファイバ11の軸と直交する断面において、本体部9の中心を通り本体部9の長手方向を二分する中心線L1と首部側の中心線L1から最も離れた位置の本体部外面9aとの中間位置L2、または中間位置L2よりも中心線L1側に、首部側の抗張力線2aが配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ファイバまたは光ファイバテープ心線が2本の抗張力線とともに外被により覆われた本体部と、支持線が外被により覆われた支持線部とが、首部により繋がっている構成を備えた光ケーブルに関する。
近年、光通信システムの需要が増加するにつれ、光伝送路である光ケーブルが多く使用されている。FTTH(Fiber To The Home)等の用途に用いられる光ケーブルとして、電柱等に架空に敷設された多心型の光ケーブルから、1本または複数本の光ファイバ毎に分配されて各加入者宅に引き落とされるドロップケーブル(例えば、特許文献1参照。)が挙げられる。
ドロップケーブルとして用いられている引き落とし用の光ケーブルの一例を、図4に示す。
図4に示すように、従来の引き落とし用の光ケーブル100は、本体部107と支持線部108とが首部105により接続された構成である。
本体部107は、ほぼ中央に配置された1心の光ファイバ101と、2本の抗張力線102とが、熱可塑性樹脂の外被103により被覆されてなるものである。2本の抗張力線102は、光ファイバ101と同一平面上に並列されており、光ファイバ101は、これら2本の抗張力線102の間に配置されている。
図4に示すように、従来の引き落とし用の光ケーブル100は、本体部107と支持線部108とが首部105により接続された構成である。
本体部107は、ほぼ中央に配置された1心の光ファイバ101と、2本の抗張力線102とが、熱可塑性樹脂の外被103により被覆されてなるものである。2本の抗張力線102は、光ファイバ101と同一平面上に並列されており、光ファイバ101は、これら2本の抗張力線102の間に配置されている。
また、本体部107の外周には、光ファイバ101に向かって切り欠かれた2つのノッチ104が設けられている。このノッチ104は、光ファイバ101の取り出しを容易にするためのものであり、取り出しは、2つのノッチ104を利用してノッチ104間の外被103に切り込みを入れて外被103を引き裂くことにより行われる。
支持線部108は、光ケーブル100を架空で支持するための強度を確保するためのもので、鋼の支持線106が外被103により被覆されている。
また、首部105は、本体部107及び支持線部108と同一の樹脂材料が用いられ、例えば熱可塑性樹脂により本体部107及び支持線部108が一体形成されている。
支持線部108は、光ケーブル100を架空で支持するための強度を確保するためのもので、鋼の支持線106が外被103により被覆されている。
また、首部105は、本体部107及び支持線部108と同一の樹脂材料が用いられ、例えば熱可塑性樹脂により本体部107及び支持線部108が一体形成されている。
図4に示した光ケーブル100は、架空から建物内に引き込まれると、架空に支持するための支持線部108が不要となるため、首部105を引き裂いて本体部107と支持線部108とが分割される。そして、図5に示すように、本体部107のみで構成されたインドア型の光ケーブル100aが建物内に配線される。
上記のような本体部のみで構成された光ケーブルから光ファイバを取り出す場合には、ノッチを利用して外被を引き裂き、2本の抗張力線が相互に離反する方向(図5の上下方向)に本体部を2つに分割する。その際、抗張力線の剛性を利用して外被を二方向に引き裂くが、首部があった側に位置する抗張力線が、首部と繋がっていた部分の外被を破って外側に飛び出してしまうことがあった。抗張力線が飛び出してしまうと、外被を引き裂いて光ファイバを取り出そうとしても、外被がうまく引き裂けずに伸びてしまい、光ファイバを取り出すことができなくなってしまう。
本発明の目的は、外被の引き裂き時に抗張力線の飛び出しを抑制して光ファイバを確実に取り出すことができる光ケーブルを提供することにある。
本出願発明者は、従来の光ケーブルにおいて外被の引き裂き時に抗張力線が飛び出す原因は、支持線部と本体部とを分離する際に首部と首部側の抗張力線との間の外被が引っ張られて強度が低下し、外被の引き裂き時に首部側の抗張力線からその強度低下部分(図5の破線領域A)に圧縮力が作用するためであることを見出し、本発明を成すに至った。
上記課題を解決することのできる本発明に係る光ケーブルは、
光ファイバ、または、複数本の前記光ファイバを樹脂により一体化した光ファイバテープ心線が、2本の抗張力線の間に並行して配置され、前記抗張力線とともに外被により覆われた本体部と、
支持線が外被により覆われた支持線部とを備え、
前記本体部と前記支持線部とが並行に配置されてその間がそれぞれの前記外被と連続した首部により繋がっている光ケーブルであって、
前記光ファイバの軸と直交する断面において、前記本体部の中心を通り前記本体部の長手方向を二分する中心線と前記首部側の前記中心線から最も離れた位置の前記本体部外面との中間位置、または前記中間位置よりも前記中心線側に、前記首部側の抗張力線が配置されていることを特徴とする。
光ファイバ、または、複数本の前記光ファイバを樹脂により一体化した光ファイバテープ心線が、2本の抗張力線の間に並行して配置され、前記抗張力線とともに外被により覆われた本体部と、
支持線が外被により覆われた支持線部とを備え、
前記本体部と前記支持線部とが並行に配置されてその間がそれぞれの前記外被と連続した首部により繋がっている光ケーブルであって、
前記光ファイバの軸と直交する断面において、前記本体部の中心を通り前記本体部の長手方向を二分する中心線と前記首部側の前記中心線から最も離れた位置の前記本体部外面との中間位置、または前記中間位置よりも前記中心線側に、前記首部側の抗張力線が配置されていることを特徴とする。
本発明の光ケーブルにおいて、前記中心線は、前記本体部の前記外被に形成されたノッチ対を通る直線であることが好ましい。
本発明の光ケーブルにおいて、外被を引き裂いて本体部を二分割する際に、分割される本体部の中心線の両側で、それぞれ本体部の中心を通り本体部の長手方向を二分する中心線と首部側の本体部外面との中間位置が曲げ中心となる。この曲げ中心より曲げの外側(本体部の中心側)では、引き裂き時に外被が伸び、曲げ中心より曲げの内側(本体部の外面側)では、引き裂き時に外被が圧縮される。本発明の光ケーブルは、本体部の中心を通り本体部の長手方向を二分する中心線と首部側の最も離れた位置の本体部外面との中間位置、または中間位置よりも中心線側に、首部側の抗張力線が配置されているため、外被を引き裂いて本体部を二分割する際に、分割される本体部の首部側で、抗張力線が曲げ中心またはそれより外側に位置することになる。そのため、引き裂き時に首部側の抗張力線から外被に作用する力は首部と繋がっていた部分には働かず、抗張力線より曲げの外側(本体部の中心側)の外被に働くことになる。したがって、支持線部との分離によって強度低下した部分には外被引き裂き時に抗張力線からの圧縮力が作用せず、抗張力線の飛び出しを抑制して外被を引き裂き、光ファイバを確実に取り出すことができる。
以下、本発明に係る光ケーブルの実施の形態の例を、図1および図2に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1に示す光ケーブル1は、ドロップケーブルとして用いられるものである。この光ケーブル1は、並行に配置された本体部9と支持線部8とが首部6により接続された構成である。
(第1実施形態)
図1に示す光ケーブル1は、ドロップケーブルとして用いられるものである。この光ケーブル1は、並行に配置された本体部9と支持線部8とが首部6により接続された構成である。
本体部9は、ほぼ中央に配置された光ファイバテープ心線10と、2本の抗張力線2とが、熱可塑性樹脂の外被3により被覆されて一体化されている。光ファイバテープ心線10と、2本の抗張力線2は、外被3と密着するようにほぼ隙間なく被覆されている。外被3の熱可塑性樹脂は、難燃ポリエチレンやPVCを好適に使用することができる。
本体部9の略中央に配置された光ファイバテープ心線10は、複数本(ここでは一例として4本用いている)の光ファイバ11を並列し、これら並列している光ファイバ11の外周の全体にわたってテープ樹脂12により一体的に覆ったものである。ここで用いられる光ファイバ11としては、コアとクラッドとからなる二重構造のガラス体の外周に紫外線硬化型樹脂が被覆された構成で、その外径寸法が0.25mmであるものを例示できる。テープ樹脂12は、紫外線硬化型樹脂または熱可塑性樹脂を使用できる。
2本の抗張力線2は、光ファイバテープ心線10に対して本体部9の断面長手方向(図中上下方向)の両側に配置されている。抗張力線2は、鋼やガラス繊維強化プラスチック(ガラスFRP)等が用いられている。抗張力線2の外周には、接着層(図示せず)が設けられていると良い。その場合、抗張力線2と外被3との間が強く接着される。接着層の材質は、ポリエチレンが好適に用いられる。
このように、光ファイバテープ心線10と抗張力線2とが一括に被覆されていることにより、本体部9に付加される張力等の外力を抗張力線2が受けて、光ファイバテープ心線10を外力から保護することができる。
このように、光ファイバテープ心線10と抗張力線2とが一括に被覆されていることにより、本体部9に付加される張力等の外力を抗張力線2が受けて、光ファイバテープ心線10を外力から保護することができる。
支持線部8は、光ケーブル1を架空で支持するための強度を有するように構成されており、鋼やFRP等の支持線7が熱可塑性樹脂の外被3により被覆されている。また、支持線7の外周に接着層7aが設けられていると良い。
首部6は、本体部9及び支持線部8の外被3と同じ樹脂により、本体部9及び支持線部8とが一体的に形成されている。この首部6は、本体部9と支持線部8とを分割する際には、手指等で簡単に引き裂くことができる。
本体部9の外被3には、光ファイバテープ心線10を中央にして対向するように本体部9の断面短手方向(図中左右方向)に1対のノッチ4が形成されている。なお、ここでいうノッチの方向とは、仮にそのノッチが形成されていなかった場合の外被の外周面に直交する方向を指す。このノッチ4は、光ファイバテープ心線10の取り出しを容易にするものであり、取り出しの際には、2つのノッチ4から外被3に断面短手方向の切り込みを入れて断面長手方向に引き裂き、本体部9を二つに分割する。
また、本実施形態の光ケーブル1では、光ファイバ11、支持線7、2本の抗張力線2の各中心が同一平面上に並ぶように配置されており、光ファイバ11の軸と直交する断面(図1に示す断面)において、首部6に近い側の抗張力線2aが、本体部9の中心(図1では光ファイバテープ心線10の中心位置)を通り本体部9の長手方向(図1の上下方向)を二分する中心線L1と首部6の側であって中心線L1から最も離れた位置の本体部外面9aとの中間位置L2に配置されている、または中間位置L2よりも中心線L1に近い側に配置されている。
また、一対のノッチ4は本体部9における断面長手方向の中央に形成されており、これらの一対のノッチ4を通る線を境に本体部9が二分割されることになる。そのため、図1の形態では、中心線L1は一対のノッチ4を通る線となっている。
また、一対のノッチ4は本体部9における断面長手方向の中央に形成されており、これらの一対のノッチ4を通る線を境に本体部9が二分割されることになる。そのため、図1の形態では、中心線L1は一対のノッチ4を通る線となっている。
なお、首部6から遠い側の抗張力線2bの位置は、従来と同じであっても構わないが、本体部9において光ファイバテープ心線10を中心として抗張力線2aに対する対称位置であると、本体部9の外被3を2つに引き裂きやすく、光ファイバテープ心線10の取り出し性が良好になる。
2本の抗張力線2は、本体部9において最も剛性の大きい部材であるため、本体部9を二分割する際の引き裂き力を支持することになる。したがって、光ファイバテープ心線10の取り出しのために本体部9の外被3を引き裂く際には、2本の抗張力線2が相互に離反する方向(図1では上下方向)へ本体部9が分割される。本体部9を分割する時、分割しようとする部分が相互に離反する方向へ曲げられるため、それぞれの曲げ中心に対する抗張力線2の位置によって抗張力線2から外被3を圧縮する力が何れかの箇所に作用する。
本体部9を分割する時には、既に本体部9と支持線部8とが分離された状態であり、首部6が設けられていた箇所(図1の破線領域A)の外被3は、首部6とともに引っ張られて強度が低下している。そのため、本体部9を分割する時に抗張力線2から強度低下部分(破線領域A)に圧縮力が作用した場合、抗張力線2が強度低下部分を破って外被3の外側へ飛び出してしまうことがある。抗張力線2が飛び出すと、外被3を引き裂こうとしてもうまく引き裂けずに伸びてしまう。本体部9を二分割する際に、中心線L1より首部9に近い側では、中心線L1と本体部外面9aとの中間位置L2が曲げ中心となるが、この曲げ中心より曲げの外側(本体部9の中心側)では、引き裂き時に外被3が伸び、曲げ中心より曲げの内側(本体部外面9aの側)では、引き裂き時に外被3が圧縮される。
図4,5に示したような従来の光ケーブルでは、首部6に近い側の抗張力線2aが曲げ中心より本体部外面9a寄りにあったため、抗張力線2aからの圧縮力が強度低下部分に作用して抗張力線2aが飛び出してしまうことがあったが、本実施形態の光ケーブル1では、首部6に近い側の抗張力線2aが、本体部9の分割時に曲げ中心となる中間位置L2上か、または中間位置L2よりも中心線L1に近い側に配置されている。そのため、抗張力線2aが曲げ中心またはそれよりも曲げの外側に位置し、引き裂き時に抗張力線2aから外被3に作用する圧縮力は強度低下部分(破線領域A)には働かず、抗張力線2aより曲げの外側(本体部9の中心側)の外被3に働くことになる。したがって、強度低下部分には外被3の引き裂き時に抗張力線2aからの圧縮力が作用せず、抗張力線2aの飛び出しが発生しない。これにより、外被3を確実に引き裂いて、光ファイバテープ心線10を取り出すことができる。
本発明において、抗張力線の配置は、光ファイバおよび支持線と同一平面上に並んでいないものであっても良い。
(第2実施形態)
例えば、図2に示す光ケーブル1aは、一対のノッチ4aが本体部9における断面長手方向の中央からずれた位置に形成されていて、これらの一対のノッチ4aを通る線を境に本体部9が二分割されることになる。図2の形態では、中心線L1は本体部9の中心となる光ファイバテープ心線10の中心と本体部9の長手方向を二分する一対のノッチ4aを通る線となっている。
(第2実施形態)
例えば、図2に示す光ケーブル1aは、一対のノッチ4aが本体部9における断面長手方向の中央からずれた位置に形成されていて、これらの一対のノッチ4aを通る線を境に本体部9が二分割されることになる。図2の形態では、中心線L1は本体部9の中心となる光ファイバテープ心線10の中心と本体部9の長手方向を二分する一対のノッチ4aを通る線となっている。
また、一対のノッチ4aが断面長手方向の中央からずれた位置であるため、本体部9を二分する際は断面長手方向に対して斜めに曲げられて引き裂かれることになる。この方向への引き裂き性を良好なものとするため、2本の抗張力線2の配置も、本体部9の略対角線上の光ファイバテープ心線10を中心とする対称位置となっている。
そして、2本の抗張力線2のうち、首部6に近い側の抗張力線2aの中心が、首部6の側であって中心線L1から最も離れた位置の本体部外面9bと中心線L1との中間位置L2上か、または中間位置L2よりも中心線L1に近い側に配置されている。なお、この形態における中心線L1から最も離れた位置の本体部外面9bは、図2における本体部9の左上角部の位置である。
このような配置により、抗張力線2aが曲げ中心より曲げの外側に位置し、引き裂き時に抗張力線2aから外被3に作用する圧縮力は強度低下部分(破線領域A)には働かず、抗張力線2aより曲げの外側(本体部9の中心側)の外被3に働くことになる。したがって、強度低下部分には外被3の引き裂き時に抗張力線2aからの圧縮力が作用せず、抗張力線2aの飛び出しが発生しない。これにより、外被3を確実に引き裂いて、光ファイバテープ心線10を取り出すことができる。
なお、本発明に係る光ケーブルにおいては、光ファイバテープ心線は何枚設けられていても良い。また、1枚の光ファイバテープ心線を構成する光ファイバの本数は何本であっても良く、例えば、本実施形態に示した4本の形態の他に、2本、8本、12本等とすることができる。また、光ファイバテープ心線の代わりに、単心の光ファイバ11が1本またはそれ以上の本数設けられていても良い。
図3(a)〜(d)に示す抗張力線の配置が異なる4種類の光ケーブルについて、本体部の引き裂き時における抗張力線の飛び出しの有無を調べた。図3(a)が比較例1、図3(b)が比較例2、図3(c)が実施例1、図3(d)が実施例2である。結果を次の表に示す。
表中、本体部の断面長さd1とは、図3(a)に示すように本体部9の断面長手方向の長さであり、ノッチの位置d2とは、図3(a)に示すように本体部9の断面長手方向端部からの距離であり、首部側抗張力線までの距離d3とは、首部側の本体部外面9aから首部側の抗張力線2aの中心までの距離である。本体部の断面長さd1とノッチの位置d2は、全ての例で同一であり、ノッチ4は本体部9の断面長手方向の中央に位置している。すなわち、図1に示した首部側の中間位置L2は、首部側の本体部外面9aから0.9mmの位置である。
図3(a)の比較例1は、首部側の抗張力線2aまでの距離d3が0.2mmであり、抗張力線2aが中間位置L2より本体部外面9a寄りに配置されている。また、図3(b)の比較例2は、首部側の抗張力線2aまでの距離d3が0.5mmであり、抗張力線2aが中間位置L2より本体部外面9a寄りに配置されている。これらの比較例1,2は、ともに抗張力線2aの飛び出しが発生した。
図3(c)の実施例1は、首部側の抗張力線2aまでの距離d3が0.9mmであり、抗張力線2aが中間位置L2上に配置されている。また、図3(d)の実施例2は、首部側の抗張力線2aまでの距離d3が1.2mmであり、抗張力線2aが中間位置L2より本体部9の中心側に配置されている。これらの実施例1,2は、ともに抗張力線2aの飛び出しは発生しなかった。
1,1a 光ケーブル
2 抗張力線
3 外被
4 ノッチ
6 首部
7 支持線
8 支持線部
9 本体部
10 光ファイバテープ心線
11 光ファイバ
2 抗張力線
3 外被
4 ノッチ
6 首部
7 支持線
8 支持線部
9 本体部
10 光ファイバテープ心線
11 光ファイバ
Claims (2)
- 光ファイバ、または、複数本の前記光ファイバを樹脂により一体化した光ファイバテープ心線が、2本の抗張力線の間に並行して配置され、前記抗張力線とともに外被により覆われた本体部と、
支持線が外被により覆われた支持線部とを備え、
前記本体部と前記支持線部とが並行に配置されてその間がそれぞれの前記外被と連続した首部により繋がっている光ケーブルであって、
前記光ファイバの軸と直交する断面において、前記本体部の中心を通り前記本体部の長手方向を二分する中心線と前記首部側の前記中心線から最も離れた位置の前記本体部外面との中間位置、または前記中間位置よりも前記中心線側に、前記首部側の抗張力線が配置されていることを特徴とする光ケーブル。 - 請求項1に記載の光ケーブルであって、
前記中心線は、前記本体部の前記外被に形成されたノッチ対を通る直線であることを特徴とする光ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007325530A JP2009145796A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 光ケーブル |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012047956A (ja) * | 2010-08-26 | 2012-03-08 | Fujikura Ltd | 光ファイバドロップケーブル |
JP2014056100A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-03-27 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ドロップケーブル |
WO2018021299A1 (ja) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバケーブル |
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2007
- 2007-12-18 JP JP2007325530A patent/JP2009145796A/ja active Pending
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JP2014056100A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-03-27 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ドロップケーブル |
WO2018021299A1 (ja) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバケーブル |
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