JP2006267600A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】複数心の光ファイバ心線をケーブル外被内に収納してなる光ファイバケーブルにおいて、ケーブル外被を引き裂いたときに、光ファイバ心線がケーブル外被内に残らないようにする。
【解決手段】光ファイバケーブル1は、複数の光ファイバ心線からなる光ファイバ心線束3と、光ファイバ心線束3を挟んで略平行に配設された2本の抗張力線4と、光ファイバ心線束3及び2本の抗張力線4を一体で被覆するケーブル外被2とを有し、ケーブル外被2の軸方向に光ファイバ心線束3を挟んで切裂きノッチ7が形成されている。光ファイバ心線束3は、複数の光ファイバ心線が2本の抗張力線4の中心を結ぶ線分(XX′)に対して非対称になるように配置され、切裂きノッチ7は、光ファイバ心線束3を構成する光ファイバ心線のうち、抗張力線4近傍に配置され且つ切裂きノッチ7の最も近くに配置された光ファイバ心線3a,3bに向かって切り込み8が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数心の光ファイバを被覆樹脂内に収納し、切裂きノッチを引裂いて光ファイバを取り出す形態の光ファイバケーブルに関する。
従来、光通信網の端末に近い領域において、2心から20心程度の光ファイバ線路を布設するのに用いられる光ファイバケーブルとして、光ファイバを屋外の配線系からマンションなどの建造物の屋内に引き落とすのに用いるドロップ光ファイバケーブルや、構内LAN配線などの屋内の光配線に用いるインドア光ファイバケーブルなどが知られている。布設距離は数mから数百mと比較的短く、分岐や接続といった端末処理作業が重要な端末系線路である。また、端末でいくつかの機器に分岐して用いられることが多いため、単心線や、2心、4心といった比較的少ない本数の光ファイバ心線が複数用いられることが多い。
上述したドロップ光ファイバケーブルの中には、光ファイバ心線を被覆する被覆樹脂(ケーブル外被)に、V字状あるいは台形状の切裂きノッチを形成し、ケーブル外被中の光ファイバ心線を取り出し易くしたものがある。この切裂きノッチに切込みを入れ、両側に引裂くことにより光ファイバケーブル内の光ファイバ心線を容易に取り出すことができる。
図11は、従来の光ファイバケーブルの一例を示す図である。図中、100は光ファイバケーブルで、該光ファイバケーブル100は、複数の光ファイバ心線101aからなる光ファイバ心線束101と、光ファイバ心線束101を被覆するケーブル外被102と、ケーブル外被102に埋設された抗張力線103と、光ファイバケーブル100を支持する支持線104と、支持線104を被覆する支持線被覆105と、ケーブル外被102と支持線被覆105をつなぐ首部106と、ケーブル外被102の表面軸方向に設けられた切裂きノッチ107と、から構成されている。図11(A)においてC部は切裂きノッチ107を引き裂いたときの破断箇所を示す。また、図11(B)は切裂きノッチ107でケーブル外被102が両側に引き裂かれたときの状態を示す。
本例に示す光ファイバケーブル100は、8本の光ファイバ心線101aをHの字型に並べて光ファイバ心線束101を形成し、ケーブル外被102の表面略中央に断面台形状の切裂きノッチ107を設けている。断面台形状の切裂きノッチ107の場合、ケーブル外被102の切込み位置(裂け目)が安定しないため、図11(B)に示すように、ケーブル外被102の裂け方によっては一部の光ファイバ心線101aが取り出せずに残ることがある。
また、図12は、従来の光ファイバケーブルの他の例を示す図である。図12(A)においてC部は切裂きノッチ107を引き裂いたときの破断箇所を示す。図12(B)は切裂きノッチ107でケーブル外被102が両側に引き裂かれたときの状態を示す。本例に示す光ファイバケーブル100は、4本の光ファイバ心線101aをテープ状に一体化したものを上下2段(光ファイバ心線101aは合計8本)に並べて光ファイバ心線束101を形成している。また、ケーブル外被102の表面略中央には断面台形状の切裂きノッチ107が設けられている。この場合、両側に引っ張られたケーブル外被102の破断部分(破断箇所C)は、伸びながら破断するため、光ファイバ心線束101は、光ファイバ心線101aを覆うテープの表面がケーブル外被102により擦られながら引き出され、テープ表面に傷をつけてしまうという問題がある。
また、図13は、従来の光ファイバケーブルの他の例を示す図である。本例に示す光ファイバケーブル100は、前述の図11と同様に、8本の光ファイバ心線101aをHの字型に並べて光ファイバ心線束101を形成しているが、断面台形状の切裂きノッチではなく、断面V字状の切裂きノッチ107が設けられている。断面V字状の切裂きノッチ107の場合、ケーブル外被102の中心から裂けるが、両側の光ファイバ心線101aを取り出しにくいという問題がある。
このような端末系線路において、光ケーブルの伝送損失のわずかな差異は、伝送距離が短いため問題とはならず、むしろ端末作業の容易さが重要となる。従来構造の光ケーブルでは、図11乃至図13に示したように、切裂きノッチが光ファイバケーブル表面の略中央部ないしその周囲に設けられ、収容する光ファイバ心線が1本の場合は分岐取り出しの際の問題は生じていなかったが、多本数の光ファイバ心線を収容した場合には、ケーブル外被の引き裂き時に一部の光ファイバ心線がケーブル外被内に残ってしまうという問題があった。
ここで、光ファイバ心線数が1本ないし2本の光ファイバについては、上述したような光ファイバ心線が残る問題を避けるため、切裂きノッチを光ファイバケーブルの中心軸(2本の抗張力体の中心を結ぶ直線に相当)に非対称に設けることが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−301002号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明を、光ファイバ心線が光ファイバケーブルの中心軸(2本の抗張力体の中心を結ぶ直線に相当)に対して対称に配置された多心数の光ファイバケーブルに適用した場合、切裂きノッチのない側の光ファイバ心線がケーブル外被から取り出されずに残ってしまうという問題が生じていた。
本発明は、上述したごとくの実情に鑑みてなされたもので、複数心の光ファイバ心線をケーブル外被内に収納してなる光ファイバケーブルにおいて、ケーブル外被を引き裂いたときに、光ファイバ心線がケーブル外被内に残らないようにすることを目的とする。
本発明による光ファイバケーブルは、複数の光ファイバ心線からなる光ファイバ心線束と、光ファイバ心線束を挟んで平行に配設された2本の抗張力線と、光ファイバ心線束及び2本の抗張力線を一体に被覆するケーブル外被とを有する。ケーブル外被の軸方向に光ファイバ心線束を挟んで切裂きノッチが形成され、光ファイバ心線束は、複数の光ファイバ心線が2本の抗張力線の中心を結ぶ中心軸に対して非対称になるように配置される。切裂きノッチは、光ファイバ心線束を構成する光ファイバ心線のうち、抗張力線近傍に配置され且つ切裂きノッチの最も近くに配置された光ファイバ心線に向かって切り込みが設けられる。光ファイバ心線束を構成する各光ファイバ心線は、少なくとも1本の他の光ファイバ心線と接するように配置される。
本発明によれば、複数心の光ファイバ心線をケーブル外被内に収納してなる光ファイバケーブルにおいて、ケーブル外被を引き裂いたときに、光ファイバがケーブル外被内に残らないように取り出すことができるため、端末作業を容易に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態である光ファイバケーブルの一例を示す図である。図中、1は光ファイバケーブルで、該光ファイバケーブル1は、ケーブル外被2、光ファイバ心線束3、抗張力線4、支持線5、支持線被覆6から構成されている。光ファイバケーブル1は、ケーブル外被2の略中心部に8本の光ファイバ心線からなる光ファイバ心線束3をケーブル外被2で直接被覆して構成される。本発明における光ファイバ心線束3を構成する各光ファイバ心線は、例えば、標準外径が約0.125mmのガラスファイバを、外径が約0.25mm程度の被覆樹脂で保護した光ファイバ素線、あるいは、光ファイバ素線上に着色材を塗布したり、補強被覆を追加的に施した単心の光ファイバ心線を対象としている。
光ファイバケーブル1において、光ファイバ心線束3を構成する複数の光ファイバ心線が2本の抗張力線4の中心を結ぶ中心軸XX′に対して非対称になるように配置される。本実施形態では、光ファイバ心線束3を構成する各光ファイバ心線を上下2段にして縦方向の配置を光ファイバ心線の半径分ずらしてジグザグに配置している。
また、ケーブル外被2の上下面の略中央に断面台形状の切裂きノッチ7が設けられ、この切裂きノッチ7には、ケーブル外被2の切込み位置(裂け目)を安定させるために、切り込み8が形成されている。この切り込み8は、光ファイバ心線束3を構成する光ファイバ心線のうち、抗張力線4の近傍に配置され、且つ、切裂きノッチ7の最も近くに配置された光ファイバ心線3a,3bに向かって設けられている。なお、図1(A)においてC部は切裂きノッチ107を引き裂いたときの破断箇所を示す。図1(B)は図1(A)に示す光ファイバケーブル1のB部を拡大した拡大図である。
本発明において、「光ファイバ心線束をケーブル外被で直接被覆する」とは、光ファイバ心線束3の外周にケーブル外被2を形成するための樹脂を、ダイス又はクロスヘッドを用いた押出被覆装置でタイト構造あるいはルース構造で直接付与して、光ファイバ心線束を被覆する状態をいう。言いかえると、光ファイバ心線束3の表面にケーブル外被2が直接接触する状態で被覆されていることをいう。
また、光ファイバケーブル1を自己支持型とした場合、支持線5を備えた構成とすることができる。この支持線5は、例えば、約2.3mmφの鋼線からなり、支持線被覆6をケーブル外被2と一体に成形する。また、この支持線部分は、ケーブル外被2内に配設した2本の抗張力線4の中心を結んだ軸線の延長上に設ける。すなわち、支持線5と2本の抗張力線4の中心が一直線上に設けられる。なお、この支持線部分の有無に関わらず、屋内用又はドロップ用の光ファイバケーブルとして使用することができる。以下、本発明を、支持線部分を含む光ファイバケーブルに適用した場合を代表例として説明するが、支持線部分を含まない光ファイバケーブルに対して適用できるのは言うまでもない。
図1(A)において、光ファイバケーブル1は、支持線5と2本の抗張力線4が同じ直線上にくるように配置され、複数心からなる光ファイバ心線束3が2本の抗張力線4の間に配置されている。ケーブル外被2は、両端縁側に抗張力線4を略平行に埋設し、2本の抗張力線4の間に光ファイバ心線束3を設け、光ファイバ心線束3を挟んで断面台形状の切裂きノッチ7が形成され、さらに、各切裂きノッチ7の一端には切り込み8が形成されている。この切裂きノッチ7及び切り込み8は、光ファイバ心線束3を取り出すために形成されたもので、切り込み8から引裂くことにより、光ファイバ心線束3を容易に取り出すことができる。
また、光ファイバ心線束3を構成する各光ファイバ心線は、少なくとも1本の他の光ファイバ心線と接するよう配置される。これにより、光ファイバ心線間に被覆樹脂が埋め込まれて光ファイバ心線が孤立することがなく、光ファイバ心線の取り出しが容易となる。
光ファイバ心線束3を構成する光ファイバ心線のうち、2本の光ファイバ心線3a及び3bが、2本の抗張力線4の中心を結ぶ中心軸XX′に対して反対側に配置される。すなわち、2本の光ファイバ心線3aと3bは、光ファイバ心線3a,3bの中心を結ぶ線分が2本の抗張力線4の中心を結ぶ中心軸XX′と交差するように配置されている。このように、光ファイバ心線3aと3bを対角の位置関係にあるように配置することにより、引き裂き性を向上させることができる。
前述したように、一方(図中下側)の切裂きノッチ7の上底側には、光ファイバ心線3bの近傍位置から、光ファイバ心線3bに向かって切り込み8が設けられ、他方(図中上側)の切裂きノッチ7の下底側には、光ファイバ心線3aの近傍位置から、光ファイバ心線3aに向かって切り込み8が設けられている。これにより、ケーブル外被2の切込み位置(裂け目)を安定させることができる。この切り込み8で引き裂いたときの光ファイバケーブル1の状態を図1(C)に示す。
図1(C)は、図1(A)に示した光ファイバケーブル1を切り込み8の部分で引き裂いたときの状態を示す図である。このように、光ファイバケーブル1を切り込み8の部分で引き裂いたときに、非対称に裂けるので光ファイバ心線束3を残らず取り出すことができる。また、各光ファイバ心線は互いに接するように配置されているため、光ファイバ心線間に被覆樹脂が埋め込まれて光ファイバ心線が孤立することがなく、光ファイバ心線の取り出しが容易となる。また、光ファイバ心線を中心軸XX′に対して非対称(例えばジグザグ)に配置することにより、切り込み8と光ファイバ心線(光ファイバ心線3a,3b)までの距離を短くできるため、切り裂ける位置が安定するという効果を奏する。
図2は、光ファイバ心線束をジグザグ配置するための押出成型機により成型されるケーブル外被の断面形状の一例を示す図である。図中、9は支持線5の挿通孔、10は抗張力線4の挿通孔、11は光ファイバ心線束3の挿通孔を示す。なお、これらの挿通孔は、押出成型機へニップル(又はポイント)を設けたガイド穴によって所定の配置関係が得られる。なお、ケーブル外被の外形面は、ダイスによって所定の形状にすることができる。図1(A)に示した単心8C2列2段型の例である。光ファイバ心線束3を構成する各光ファイバ心線を、図1(A)に示したようにジグザグに配置するための方法として、ケーブル外被2に断面形状が段違いの長円である挿通孔11が得られるようにガイド穴を形成し、光ファイバ心線束3を案内する。この際、光ファイバ心線用のガイド穴の長円の長径及び短径は以下の式により決定することができる。
長径:(D+α)×2 …式(1)
短径:(D+α)×1 …式(2)
但し、Dは光ファイバ心線の外径、αは0.02〜0.1、長径側は光ファイバ心線2本分、短径側は光ファイバ心線1本分とする。
ここで、従来のガイド穴の形状として、楕円または角形などが考えられるが、この場合、光ファイバ心線が横に並ぶので光ファイバケーブルの幅(高さ)が広がってしまっていた。また、切裂きノッチの下に光ファイバ心線がない場合があるので引き裂く位置が安定しなかった。
これに対して、本発明のように、光ファイバ心線をジグザグ配置にした場合、従来のような横並び配置にした場合と比較して光ファイバケーブルの幅(高さ)を短くすることができる。また、切裂きノッチの下に光ファイバ心線がくるように構成されているため、切裂く位置を安定させることができる。また、ガイド穴の断面形状を段違いの長円で構成することにより、光ファイバ心線をジグザグに安定して配置できるため、本発明の光ファイバケーブルを、品質を安定させて製造することが可能となる。
図3は、本発明の光ファイバケーブルにおける光ファイバ心線の配置例を示す図である。図3(A)〜図3(G)に示すように、本発明の光ファイバケーブルは、光ファイバ心線を中心軸XX′に対して非対称に配置できればよく、様々な配置パターンが想定される。図3(A)は8本の光ファイバ心線を上下2段にして横方向の配置を光ファイバ心線の半径分ずらして配置した例である。図3(B)は2本の光ファイバ心線を斜めに配置した例である。図3(C)は8本の光ファイバ心線を上下2段にして縦方向の配置を光ファイバ心線の半径分ずらしてジグザグに配置した例である(図1と同じ構成)。図3(D)は8本の光ファイバ心線を上下2段にして横方向の配置を光ファイバ心線の直径分ずらして配置した例である。
また、図3(E)は複数の光ファイバ心線をテープ状に一体化したテープ心線を上下2段にして横方向にずらして配置した例を示し、図3(F)はテープ心線を斜めに配置した例を示し、図3(G)はテープ心線を上下3段にして横方向にずらして配置した例を示す。
図4は、本発明の他の実施形態である光ファイバケーブルの一例を示す図である。本実施形態の光ファイバ心線束3は、複数本の光ファイバ心線をテープ状に一体化したものである。ここでは、4心のテープ状の光ファイバ心線を上下2段にして横方向の配置を光ファイバ心線の半径分ずらし、さらに、中心軸XX′に対して角度θだけ傾けて配置した例を示す。この角度θは、光ファイバケーブルの大きさや形状に応じて適切に決定されればよいが、約0.05°〜20°の範囲にすることが好ましい。このように、光ファイバ心線束3を中心軸XX′に対して傾けて配置することにより、切り込み8と光ファイバ心線3a,3bとの距離が短くなり、引き裂き性が向上する。図4(A)においてC部は切裂きノッチ7を引き裂いたときの破断箇所を示す。図4(B)は図4(A)に示す光ファイバケーブル1を切り込み8で引き裂いたときの状態を示す。
従来、ケーブル外被の略中央に断面台形状の切裂きノッチを設けた場合、切裂きノッチを引き裂くときに、破断部樹脂が伸びながら破断するため、複数の光ファイバ心線をカバーするテープ表面に傷がつくことがあったが、本実施形態のように構成することにより、図4(B)に示すように、破断部樹脂が伸びることが無くなり、テープ表面に傷をつけずに、容易に光ファイバ心線を取り出すことができる。
図5は、本発明の他の実施形態である光ファイバケーブルの一例を示す図である。本実施形態において、光ファイバ心線束3は、図4と同様に、複数本の光ファイバ心線をテープ状に一体化したものである。また、光ファイバケーブル1は、切裂きノッチ7の一端7aに角度をつけて引き裂きやすい形状にし、他端7bに滑らかなカーブ等をつけて引き裂きにくい形状にしている。これにより、光ファイバケーブル1は、切裂きノッチ7で引き裂くときに、一端7aから引き裂けるため、図4と同様に破断箇所Cで破断し、同様の効果を得ることができる。
本発明の光ファイバケーブルの他の実施形態を以下の図6乃至図10に示す。尚、支持線部分(支持線5、支持線被覆6)の記載は省略する。また、図6乃至図10において、C部は切裂きノッチ7から引き裂いたときの破断箇所を示す。
図6(A)は2本の光ファイバ心線からなる光ファイバ心線束3を配置した例を示す。本例では切裂きノッチ7の断面形状がV字状に形成され、2本の光ファイバ心線が中心軸XX′に対して斜めに傾けて配置されている。図6(A)のB部を拡大した状態を図6(B)に示す。また、図6(C)は図6(A)に示す光ファイバケーブル1を切裂きノッチ7で引き裂いたときの状態を示す。
図7(A)は4本の光ファイバ心線からなる光ファイバ心線束3を配置した例を示す。本例では切裂きノッチ7の断面形状が台形状に形成され、4本の光ファイバ心線を中心軸XX′の両側に横方向の配置を光ファイバ心線の半径分ずらして2列に配置されている。また、同様に、図7(B)は4本の光ファイバ心線からなる光ファイバ心線束3を配置した例を示す。本例では切裂きノッチ7の断面形状が台形状に形成され、4本の光ファイバ心線を中心軸XX′の両側に縦方向の配置を光ファイバ心線の半径分ずらして配置されている。
図8は12本の光ファイバ心線からなる光ファイバ心線束3を配置した例を示す。本例では切裂きノッチ7の断面形状が台形状に形成され、12本の光ファイバ心線を中心軸XX′に対して光ファイバ心線の半径分ずらしてジグザグに配置されている。
図9は2本の光ファイバ心線をテープ状に一体化した光ファイバ心線束3を配置した例を示す。本例では切裂きノッチ7の断面形状がV字状に形成され、テープ状に一体化された2本の光ファイバ心線が中心軸XX′に対して斜めに傾けて配置されている。
図10は4本の光ファイバ心線をテープ状に一体化した光ファイバ心線束3を配置した例を示す。本例では切裂きノッチ7の断面形状が台形状に形成され、テープ状に一体化された4本の光ファイバ心線が中心軸XX′に対して斜めに傾けて配置されている。
図6乃至図10に示した各実施形態において、光ファイバケーブルを切裂きノッチで引き裂いたときに、非対称に裂けるので光ファイバ心線を残らず取り出すことができる。また、各光ファイバ心線は互いに接するように配置されているため、光ファイバ心線間に被覆樹脂が埋め込まれて光ファイバ心線が孤立することがなく、光ファイバ心線の取り出しが容易となる。また、光ファイバ心線を2本の抗張力線の中心を結ぶ中心軸に対して非対称(例えば、ジグザグ、傾斜など)に配置することにより、切裂きノッチと光ファイバ心線までの距離を短くできるため、切り裂ける位置が安定するという効果を奏する。
尚、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
本発明の実施形態である光ファイバケーブルの一例を示す図である。 光ファイバ心線束をジグザグ配置するための押出成型機により成型されるケーブル外被の断面形状の一例を示す図である。 本発明の光ファイバケーブルにおける光ファイバ心線の配置例を示す図である。 本発明の他の実施形態である光ファイバケーブルの一例を示す図である。 本発明の他の実施形態である光ファイバケーブルの一例を示す図である。 本発明の光ファイバケーブルの他の実施形態を示す図である。 本発明の光ファイバケーブルの他の実施形態を示す図である。 本発明の光ファイバケーブルの他の実施形態を示す図である。 本発明の光ファイバケーブルの他の実施形態を示す図である。 本発明の光ファイバケーブルの他の実施形態を示す図である。 従来の光ファイバケーブルの一例を示す図である。 従来の光ファイバケーブルの他の例を示す図である。 従来の光ファイバケーブルの他の例を示す図である。
符号の説明
1,100…光ファイバケーブル、2,102…ケーブル外被、3,101…光ファイバ心線束、3a,3b,101a…光ファイバ心線、4,103…抗張力線、5,104…支持線、6,105…支持線被覆、7,107…切裂きノッチ、8…切り込み、9,10,11…挿通孔。

Claims (7)

  1. 複数の光ファイバ心線からなる光ファイバ心線束と、該光ファイバ心線束を挟んで平行に配設された2本の抗張力線と、前記光ファイバ心線束及び前記2本の抗張力線を一体に被覆するケーブル外被とを有し、該ケーブル外被の軸方向に前記光ファイバ心線束を挟んで切裂きノッチが形成された光ファイバケーブルであって、
    前記光ファイバ心線束は、前記複数の光ファイバ心線が前記2本の抗張力線の中心を結ぶ中心軸に対して非対称になるように配置され、前記切裂きノッチは、前記光ファイバ心線束を構成する光ファイバ心線のうち、前記抗張力線近傍に配置され且つ前記切裂きノッチの最も近くに配置された光ファイバ心線に向かって切り込みが設けられていることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記光ファイバ心線束を構成する各光ファイバ心線が少なくとも1本の他の光ファイバ心線と接するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記抗張力線近傍に配置され且つ前記切裂きノッチの最も近くに配置された2本の光ファイバ心線は、該2本の光ファイバ心線の中心を結ぶ線分が前記中心軸と交差するように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記切裂きノッチの断面形状は、台形状あるいはV字状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記光ファイバケーブルを支持するための支持線と、該支持線を被覆する支持線被覆とを有し、該支持線被覆は、前記ケーブル外被と一体で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  6. 前記複数の光ファイバ心線は、テープ状に一体化して形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  7. 前記テープ状に形成された光ファイバ心線は、前記中心軸に対して傾いて配置されていることを特徴とする請求項6に記載の光ファイバケーブル。
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