JP5064822B2 - 配設体の取付台座及び取付台座の設置方法 - Google Patents

配設体の取付台座及び取付台座の設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、軽量間仕切壁内に配設される配設体が取り付けられるとともに軽量形鋼材に固定される配設体の取付台座及び設置方法に関する。
軽量間仕切壁は、間隔をおいて立設された複数の軽量形鋼材を挟むように壁材が立設されて構築されるものである。この軽量間仕切壁内には、該軽量間仕切壁に設置される配線器具を収容する配線ボックス、配線ボックスを軽量形鋼材に取り付けるためのボックス固定具、管類・ケーブル類といった長尺物を軽量形鋼材に沿わせて配設するための長尺物保持具といった各種配設体が配設されるようになっている。
前記配設体は軽量形鋼材に取り付けられ、該軽量形鋼材への取付状態では、配設体は軽量形鋼材における壁表側の壁面(以下、前面とする)から壁表側へ突出せず、該配設体が後の壁材設置の障害とならないように軽量形鋼材に取り付けられる。例えば、前記配線ボックスが軽量形鋼材に取り付けられる場合は、配線ボックスの前面が前記軽量形鋼材の前面と略同一平面上に位置し、配線ボックスが軽量形鋼材の前面から壁表側へ突出しないように軽量形鋼材に取り付けられる。そして、特許文献1には、配線ボックスの前面を軽量形鋼材の前面と略同一平面上に位置させた状態を維持しながら、配線ボックスの軽量形鋼材への取付を可能にする技術が開示されている。
特許文献1に記載の配線ボックスは、前面に開口を有する有底四角箱状に形成されたボックス本体を備え、互いに対向する一対の側壁のうちの一方の側壁には、長孔状をなすビス貫通孔が形成されている。また、前記一対の側壁にて、ボックス本体の前面側の端面には、軽量形鋼材(造営材)の角部に係合可能な一対の係合突片が外方へ向けて突設されている。
そして、特許文献1に記載の配線ボックスを軽量形鋼材に取り付ける際に、軽量形鋼材の角部(丸み部)に一対の係合突片を係合させることで、ボックス本体の前面と軽量形鋼材の前面とを略同一平面上に位置させた状態を維持することができる。その後、前記ビス貫通孔から軽量形鋼材に止めねじを固定して配線ボックスが軽量形鋼材に取り付けられる。配線ボックスが軽量形鋼材に取り付けられた状態では、軽量形鋼材の前面から前側へは係合突片は突出しておらず、該係合突片すなわち配線ボックスが壁材設置の障害となることが防止される。
また、配設体として、前記ボックス固定具が軽量形鋼材に取り付けられる場合は、該ボックス固定具に取り付く配線ボックスの前面が前記軽量形鋼材の前面と略同一平面上に位置し、さらに、ボックス固定具そのものが軽量形鋼材の前面から壁表側へ突出しないように軽量形鋼材に取り付けられる(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に開示のボックス固定具は、一対の固定具単体を備え、一方の固定具単体の内側に他方の固定具単体が嵌合されて一体に組み付けられている。そして、固定具単体は、相互にスライド可能であり、ボックス固定具の全長を自在に調整可能となっている。また、各固定具単体は、ボックス取付面を有しているとともに、該ボックス取付面には、固定具単体の長さ方向に沿って多数のスリットが断続的に形成されている。また、各固定具単体における長さ方向の一端部には、各固定具単体を軽量形鋼材へ取り付けるための取付板部が設けられている。
そして、特許文献2に開示のボックス固定具を軽量形鋼材に取り付けるには、まず、一対の固定具単体を相互にスライドさせ、隣り合う軽量形鋼材間にボックス固定具が介装されるようにボックス固定具の全長を調整する。次いで、ゲージ具を用いて、各固定具単体の取付板部の軽量形鋼材に対する取付位置を求め、該取付位置にマーキングをして取付位置を表示させる。すなわち、ボックス固定具に対する配線ボックスの取付状態で、該配線ボックスの前面と軽量形鋼材の前面とが略同一平面上に位置し(配線ボックスが軽量形鋼材の前面から前側へ突出しない)、配線ボックスが壁材設置の障害とならないように、取付板部の軽量形鋼材に対する取付位置を表示させる。このとき、ボックス固定具も壁材設置の障害とならないように、前記取付位置が表示される。
そして、各取付位置に各固定具単体の取付板部を位置合わせし、各取付板部に貼着された両面テープによって各取付位置に取付板部を仮固定し、その後、タッピンねじによって各取付板部を軽量形鋼材に固定する。その後、ボックス取付面に配線ボックスの底壁が固定され、配線ボックスの前面と軽量形鋼材の前面とが略同一平面上に位置するように軽量形鋼材に取り付けられる。
特開平11−275732号公報 特開平10−219887号公報
しかし、特許文献1に記載の配線ボックスにおいて、係合突片は配線ボックスの側壁から外方へ僅かに突出しているだけであり、軽量形鋼材の角部のみに係合可能な構成であるため、係合突片による軽量形鋼材に対する係合が不安定である。さらに、軽量形鋼材は金属製であるため、配線ボックスは軽量形鋼材に対して滑りやすい。このため、係合突片と角部との係合が崩れて配線ボックスが軽量形鋼材の幅方向に対して移動しやすく、配線ボックスが軽量形鋼材より壁表側へ突出しないように該配線ボックスを軽量形鋼材に取り付ける作業が非常に行いにくいという問題があった。
また、特許文献2に開示のボックス固定具においては、ボックス固定具を軽量形鋼材に取り付ける際、配線ボックスの前面と軽量形鋼材の前面とが略同一平面上に位置し、かつボックス固定具が軽量形鋼材の前面より壁表側へ突出しないように取付板部を軽量形鋼材へ取り付ける必要がある。このため、特許文献2のボックス固定具の軽量形鋼材への取付時には、上述したような取付板部の取付位置を求めるためにゲージ具を必要とし、ボックス固定具の取付作業が非常に面倒であった。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、壁材設置の障害となることを回避しつつ、配設体が軽量形鋼材より壁表側に突出しないように配設体を軽量形鋼材に設置する作業を容易に行うことを可能とする配設体の取付台座及び取付台座の設置方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の軽量形鋼材を間隔をおいて立設し、前記複数の軽量形鋼材を挟むように壁材を立設してなる軽量間仕切壁内に配設される配設体を前記軽量形鋼材に設置するために、前記配設体が取り付けられるとともに前記軽量形鋼材に固定される配設体の取付台座であって、台座本体の一面に前記配設体を取付可能とする取付部を備えるとともに、前記一面に対向する他面に、前記軽量形鋼材の壁部に当接させる当接面を備え、さらに、前記台座本体の端面から前記当接面に対し直交するように延設され、前記当接面を前記軽量形鋼材の壁部に当接させた状態で、前記軽量形鋼材において前記当接面が当接された壁部に対して隣接し、かつ直交する壁表側の別の壁部に当接する突出部を台座本体に備え、前記突出部を台座本体から分断するために機能する分断補助部を突出部に備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、複数の軽量形鋼材を間隔をおいて立設し、前記複数の軽量形鋼材を挟むように壁材を立設してなる軽量間仕切壁内に配設される配設体を前記軽量形鋼材に設置するために、前記配設体が取り付けられるとともに前記軽量形鋼材に固定される配設体の取付台座であって、台座本体の一面に前記配設体を取付可能とする取付部を備えるとともに、前記一面に対向する他面に、前記軽量形鋼材の壁部に当接させる当接面を備え、さらに、前記台座本体の端面から前記当接面に対し直交するように延設され、前記当接面を前記軽量形鋼材の壁部に当接させた状態で、前記軽量形鋼材において前記当接面が当接された壁部に対して隣接し、かつ直交する壁表側の別の壁部に当接する突出部を台座本体に備え、前記別の壁部に当接した突出部を該別の壁部から排除するために前記突出部を前記取付部に向けて回動可能に構成したことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の配設体の取付台座において、前記分断補助部は、前記突出部の先端側に設けられ、把持工具によって把持可能に形成された被把持部であることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項3に記載の配設体の取付台座において、前記分断補助部は、前記当接面を軽量形鋼材の壁部に当接させるとともに前記突出部を軽量形鋼材の壁表側の別の壁部に当接させた状態において、該突出部と別の壁部との間に工具の先端を挿入可能とするために突出部に凹設された挿入凹所であることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の配設体の取付台座において、前記軽量形鋼材を手により掴んだとき、前記突出部を軽量形鋼材の別の壁部に押し当てるために、前記突出部を手により押圧可能なサイズに形成したことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の配設体の取付台座において、前記当接面を軽量形鋼材の壁部に当接させるとともに前記突出部を軽量形鋼材の壁表側の別の壁部に当接させたとき、前記台座本体において、前記当接面が当接した壁部に対応する位置には、台座本体を軽量形鋼材に固定する固定部材を挿通可能な固定孔が形成されていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の配設体の取付台座において、前記当接面が当接される軽量形鋼材の壁部は、該軽量形鋼材の立設方向へ延びる開口部を形成する一対のリップ部よりなり、前記固定孔は、前記軽量間仕切壁の壁表側に位置する一方のリップ部と対向する位置に形成されていることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の配設体の取付台座において、前記配設体は、隣り合う軽量形鋼材の間に架設される下地材であることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、複数の軽量形鋼材を間隔をおいて立設し、前記複数の軽量形鋼材を挟むように壁材を立設してなる軽量間仕切壁内に配設される配設体を前記軽量形鋼材に設置するために、前記配設体が取り付けられる取付台座の前記軽量形鋼材への設置方法であって、前記取付台座は、台座本体の一面に前記配設体を取付可能とする取付部を備えるとともに、前記一面に対向する他面に、前記軽量形鋼材の壁部に当接させる当接面を備えており、前記当接面を軽量形鋼材の壁部に当接させ、前記台座本体の端面から前記当接面に対し直交するように延設された突出部を前記軽量形鋼材において前記当接面が当接された壁部に対して隣接し、かつ直交する壁表側の別の壁部に当接させ、台座本体を固定部材によって軽量形鋼材に固定した後、突出部を台座本体から分断し、突出部を台座本体から除去することを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、複数の軽量形鋼材を間隔をおいて立設し、前記複数の軽量形鋼材を挟むように壁材を立設してなる軽量間仕切壁内に配設される配設体を前記軽量形鋼材に設置するために、前記配設体が取り付けられる取付台座の前記軽量形鋼材への設置方法であって、前記取付台座は、台座本体の一面に前記配設体を取付可能とする取付部を備えるとともに、前記一面に対向する他面に、前記軽量形鋼材の壁部に当接させる当接面を備えており、前記当接面を軽量形鋼材の壁部に当接させ、前記台座本体の端面から前記当接面に対し直交するように延設された突出部を前記軽量形鋼材において前記当接面が当接された壁部に対して隣接し、かつ直交する壁表側の別の壁部に当接させ、台座本体を固定部材によって軽量形鋼材に固定した後、突出部を前記取付部に向けて回動させることを要旨とする。
本発明によれば、壁材設置の障害となることを回避しつつ、配設体が軽量形鋼材より壁表側に突出しないように配設体を軽量形鋼材に設置する作業を容易に行うことを可能とする。
(第1の実施形態)
以下、本発明の配設体の取付台座及び設置方法を配線ボックスの取付台座及びその設置方法に具体化した第1の実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。なお、以下の説明において配線ボックス及び軽量形鋼材の「上」「下」は、図1に示す矢印Y1の方向を上下方向とし、「左」「右」は、図1に示す矢印Y2の方向を左右方向とし、「前」「後」は、図1に示す矢印Y3の方向を前後方向とする。
まず、軽量間仕切壁Wについて説明する。図1に示すように、軽量間仕切壁Wは、天井(図示せず)と床(図示せず)に固定された上下一対のランナーRと、該ランナーR間に立設された複数の軽量形鋼材Pと、該軽量形鋼材P及び前記ランナーRに固定されることで立設される壁材Waとから構築されている。前記壁材Waは石膏ボードが用いられる。前記ランナーRは長尺状をなすとともに、ランナーRの長さ方向に対して直交する断面視がコ字状をなし、ランナーRの長さ方向へ延びる開口を有する。そして、ランナーRが天井と床それぞれに固定された状態では、両ランナーRの開口が上下に対向するように開口している。
図1、図5及び図6に示すように、前記軽量形鋼材Pは、薄鋼板からなり、軽量形鋼材Pの立設方向(矢印Y1に示す上下方向)に対して直交する方向(矢印Y3に示す前後方向)への平断面視が略C字状をなすC型鋼である。なお、軽量形鋼材Pにおいて、前記立設方向に対して直交し、かつ壁材Waによって挟まれる方向(矢印Y3に示す前後方向)を軽量形鋼材Pの幅方向とし、該幅方向に沿った長さを軽量形鋼材Pの幅とする。
軽量形鋼材Pは、立設方向に延びる開口部Paと、該開口部Paに相対向する背面板部Pbと、該背面板部Pbを挟む一対の側板部Pcとからなり、開口部Paと背面板部Pbは相対向し、一対の側板部Pcは相対向している。また、前記開口部Paは、前記一対の側板部Pcから延設された相対向する一対のリップ部Pdの間に形成されているとともに、各リップ部Pdは前記背面板部Pbと相対向している。前記背面板部Pb、一対の側板部Pc、及びリップ部Pdは軽量形鋼材Pの壁部を形成している。
そして、軽量間仕切壁Wを構築するには、まず、図1に示すように、天井と床に固定された上下各ランナーRの内側へ軽量形鋼材Pの上端部及び下端部をそれぞれ挿入し、ランナーRを用いて軽量形鋼材Pを立設する。このとき、軽量形鋼材PはランナーRに対して固定されず、該ランナーRの長さ方向へスライド移動可能になっている。また、このとき、複数の軽量形鋼材Pの開口部Paが同じ方向に向けられるとともに、前記壁材Waが設置される側(前側及び後側)の一対の側板部Pcは、それぞれ同一平面上に配置される。
次に、壁材Waの上下方向へ延びる両側縁部及び該両側縁部間の中央部に軽量形鋼材Pが位置するように軽量形鋼材PをランナーRに沿ってスライド移動させた後、壁材WaをビスBによってランナーRに固定するとともに、壁材Waと軽量形鋼材PとをビスBによって固定すると、軽量間仕切壁Wが構築される。
次に、配設体としての配線ボックス10について説明する。なお、配設体とは、軽量間仕切壁W内に配設され、軽量形鋼材Pに設置(固定)されるものであり、本実施形態においては、軽量間仕切壁Wに配線器具(例えば、スイッチ)を設置するため、軽量間仕切壁W内に配設され、該軽量間仕切壁W内の軽量形鋼材Pに設置される配線ボックス10である。
図2に示すように、配線ボックス10は合成樹脂材料よりなり、有底四角箱状に形成されたボックス本体11を備えている。前記ボックス本体11は、四角板状をなす底壁12と、該底壁12の側縁に立設された側壁13〜16とから形成されているとともに、前記側壁13〜16によって囲み形成されたボックス開口部Saを前側に有している。図6(b)及び図7の2点鎖線に示すように、ボックス本体11において、底壁12と相対向し前記ボックス開口部Saが開口する面(前面)を、ボックス本体11の開口面Sとし、全ての側壁13〜16において、ボックス開口部Sa側の端面は全て開口面S上に位置している。なお、側壁13〜16のうち、ボックス本体11の上下に対向する短側辺側の一対の側壁を上側壁13と下側壁14とし、ボックス本体11の左右に対向する長側辺側の一対の側壁を左側壁15と右側壁16とする。
図2に示すように、前記左側壁15には、該左側壁15の正面視で長方形状をなす膨出部21が形成されている。膨出部21において、左側壁15の外壁面に対して平行をなす面により、配線ボックス10を取付台座30に当接させる当接座面21aが形成されている。また、膨出部21には、複数(本実施形態では5つ)の取付孔27が膨出部21を厚み方向へ貫通するとともに、ボックス本体11の前後方向(深さ方向)へ長孔状に延びるように形成されている。各取付孔27は、配線ボックス10及び取付台座30を軽量形鋼材Pに固定する固定部材としてのねじNを挿通可能に形成されている(図6(a)参照)。
前記取付孔27はそれぞれ当接座面21aで開口している。また、5つの取付孔27のうち、膨出部21における底壁12側からボックス開口部Sa側へ延びる3つの取付孔27は、膨出部21における底壁12側に開口している。さらに、5つの取付孔27のうち、膨出部21におけるボックス開口部Sa側から底壁12側へ延びる2つの取付孔27は、膨出部21におけるボックス開口部Sa側に開口している。また、膨出部21において、前記2つの取付孔27におけるボックス開口部Sa側の開口の周囲には凹所21bが凹設されている。
また、図6(a)及び(b)に示すように、各取付孔27は、膨出部21の貫通方向への長さが膨出部21の厚みと同じになっており、取付孔27の貫通方向に沿った長さは、該取付孔27に挿通されたねじNが該取付孔27の内面に当接することでねじNの傾倒を防止可能とする長さになっている。そして、配線ボックス10を軽量形鋼材Pに取り付ける際、配線ボックス10は膨出部21を以て、後述する取付台座30に取り付けられるようになっている。
次に、配線ボックス10を軽量形鋼材Pに取り付けるために該軽量形鋼材Pに固定される取付台座30について説明する。
図2及び図3に示すように、取付台座30は合成樹脂材料よりなる矩形板状の台座本体31と、該台座本体31から突設された突出部32とを一体に備えてなる。前記台座本体31は、前記膨出部21と略同形状の長方形状をなし、台座本体31における短側辺方向(一方向)に沿った長さLは、前記軽量形鋼材Pの幅より短くなっている。台座本体31の一面は、取付台座30に配線ボックス10が取り付けられる際に、配線ボックス10の膨出部21が取り付けられる取付面35を構成している。この取付面35の中央部には、取付突部36が台座本体31の一側辺(短側辺)方向に沿って細長板状に延びるとともに、取付面35に対して直交するように突設されている。また、この取付突部36の先端には係合突起36aが形成されている。
そして、この取付突部36は、前記取付孔27のうち、膨出部21における底壁12側に開口する3つの取付孔27に対し挿入可能に形成されている(図2参照)。さらに、前記係合突起36aがその挿入された取付孔27の内面に係合するようになっている。
図3に示すように、台座本体31の取付面35において、前記一側辺(短側辺)に対し直交する一対の他側辺(長側辺)のうち一方の長側辺側には、2つの係止片37が形成されている。各係止片37は取付面35に対して交差する方向へ突出している。そして、取付突部36が取付孔27に挿入されたとき、図4(a)に示すように、係止片37は膨出部21に形成された前記凹所21bに係止するようになっている。また、図3に示すように、台座本体31において、前記取付面35に直交する一端面を前端面31aとする。図7に示すように、係止片37が凹所21bに係止した状態では、係止片37が形成された側となる台座本体31の前端面31aは、ボックス本体11の開口面Sと同一平面上に位置するようになっている。このため、係止片37は台座本体31に取り付けられた配線ボックス10が前端面31aより突出しないように配線ボックス10の移動を規制するようになっている。
そして、係合突起36aの取付孔27内面に対する係合と、係止片37の凹所21bに対する係止によって、台座本体31には配線ボックス10が取り付け可能になっている。よって、取付突部36及び係止片37は、台座本体31の取付面35に、台座本体31の前端面31aから突出しないように配線ボックス10を取り付け可能とする取付部を構成している。また、台座本体31に配線ボックス10が取り付けられた状態では、前端面31aはボックス本体11の開口面Sと同一平面上に位置している。
図2に示すように、前記台座本体31において、前記取付面35に相対向する他面は、取付台座30を軽量形鋼材Pに固定する際に、軽量形鋼材Pのリップ部Pdに当接される当接面33を構成している。また、図3に示すように、台座本体31において、前記一対の短側辺側には、それぞれ2つの固定孔34が台座本体31を厚み方向へ貫通して形成され、各固定孔34は前記ねじNを挿通可能に形成されている。4つの固定孔34のうち、2つの固定孔34は、台座本体31の一方の長側辺寄りに形成されている。各固定孔34は、台座本体31の貫通方向への長さが台座本体31の厚みと同じになっており、固定孔34の貫通方向に沿った長さは、該固定孔34に挿通されたねじNが該固定孔34の内面に当接することでねじNの傾倒を防止可能とする長さになっている。
台座本体31において、前記前端面31aには、突出部32が突設されている。この突出部32は、前端面31aから当接面33に対して直交する方向へ延びるように設けられている。また、突出部32は、全体が平板状に形成されるとともに、正面視コ字状に形成され、前端面31aに対して2箇所で連結されている。そして、突出部32は、突出部32における前端面31aへの2つの連結部が、その先端側で繋がっている。すなわち、突出部32における前端面31aへの2つの連結部の間には透孔32aが形成されている。
また、突出部32は、表面32Aを軽量形鋼材Pに向けて押圧したとき、該突出部32そのものが自身を回転軸として軽量形鋼材P上で回転しないように全体が平板状に形成されている。また、突出部32は、表面32Aを軽量形鋼材Pに向けて押圧したとき、突出部32を回動中心とした台座本体31の軽量形鋼材Pに向かう方向への回動及び軽量形鋼材P後方への移動を防止する大きさに形成されている。
また、突出部32は、所要の厚みを有するとともに、成人男性の手、具体的には指によって押圧可能に形成され、軽量形鋼材Pを手で掴むと共に突出部32を手で掴んだとき、軽量形鋼材Pとともに突出部32を指で押さえることが可能なサイズに形成されている。また、突出部32は、その表面32A及び裏面32Bが当接面33に対して直交するように台座本体31の外方へ延設されている。なお、突出部32の表面32Aとは、取付台座30が軽量形鋼材Pに固定されたとき、軽量間仕切壁Wの壁表側(前側)に臨む面のことであり、突出部32の裏面32Bは前記表面32Aと相対向する面のことである。
このため、図6(a)及び(b)に示すように、突出部32の裏面32Bは、台座本体31の当接面33に連続するとともに、前端面31aと同一平面上に位置している。すなわち、図6(b)に示すように、取付台座30に配線ボックス10が取り付けられたとき、台座本体31の前端面31aは、ボックス本体11の開口面Sと同一平面上に位置するため、該前端面31aと同一平面上に位置する突出部32の裏面32Bもボックス本体11の開口面Sと同一平面上に位置するようになっている。
図2及び図3に示すように、突出部32の表面32Aからは何も突設されていない。このため、突出部32の表面32Aは、指で押圧することに不都合が発生せず、また、指で押さえるのに適したサイズに形成されている。すなわち、突出部32は、指より小さすぎず、また大きすぎないサイズに形成されている。
突出部32の基端側(台座本体31側)には、突出部32を厚み方向へ貫通する透孔32aが形成されている。図8に示すように、該透孔32aには把持工具としてのペンチ50の一方の把持片50aの先端が挿入可能になっている。そして、透孔32aにペンチ50の一方の把持片50aを挿入し、該一方の把持片50aとペンチ50の他方の把持片50bとで、突出部32の先端側を把持することが可能となっている。すなわち、突出部32の先端側にはペンチ50によって把持される被把持部32bが設けられ、該被把持部32bは突出部32を台座本体31から分断する作業を行う際に機能する分断補助部を構成している。
また、図7に示すように、突出部32の裏面32Bには、挿入凹所32cが凹設されている。この挿入凹所32cは、突出部32の裏面32Bが側板部Pcの外壁面(前面)に当接した状態において、突出部32の裏面32Bと側板部Pcの前面との間に隙間が形成されるように外方に向けて開放しており、該隙間、すなわち、挿入凹所32cに工具としてのドライバ(マイナス)Dの先端を挿入することが可能となっている。そして、挿入凹所32cへドライバDの先端が挿入された状態で該ドライバDを傾動させると、ドライバDの先端が挿入凹所32cの内面に係合するようになっている。すなわち、挿入凹所32cの内面が、ドライバDが係合する被係合部を構成し、挿入凹所32cは突出部32を台座本体31から分断する作業を行う際に機能する分断補助部を構成している。
次に、上記取付台座30の軽量形鋼材Pへの設置方法について説明する。
まず、図1に示すように、ランナーRに複数の軽量形鋼材Pが立設された状態において、図5に示すように、配線ボックス10を設置する軽量形鋼材Pに対し、台座本体31の当接面33を、軽量形鋼材Pの壁部としてのリップ部Pdに当接させる。さらに、突出部32の裏面32Bを、軽量形鋼材Pにおいて、前記リップ部Pdに隣接し、かつ直交する別の壁部である壁表側の側板部Pcの前面に当接させる。
このとき、図6(a)に示すように、突出部32の裏面32Bは、台座本体31において、突出部32が形成された前端面31aと同一平面上に位置している。すなわち、取付台座30の前端面31aは、軽量形鋼材Pより壁表側に突出していない。そして、突出部32の裏面32Bが側板部Pcの前面に当接した状態では、突出部32は、軽量形鋼材Pにおいて、側板部Pcの幅方向の中心線よりリップ部Pd側に位置している。
このため、軽量形鋼材Pを背面板部Pb側から手で掴んだとき、指(親指)が位置する場所に突出部32が配設されており、軽量形鋼材Pと共に突出部32を手で掴むことができるとともに突出部32の表面32Aを側板部Pcに向けて親指で押圧することができる。そして、該親指によって突出部32の表面32Aを押圧すると突出部32の裏面32Bが側板部Pcに押し当てられるとともに、親指と側板部Pcとの間に突出部32が挟持される。
図5に示すように、突出部32は、全体が平板状に形成されるとともに、正面視コ字状に形成されている。すなわち、突出部32は、表面32Aを側板部Pc(別の壁部)に向けて押圧したとき、該突出部32そのものが自身を回転軸として側板部Pc上で回転しないように全体が平板状に形成されている。また、突出部32は前端面31aに対して2箇所で連結されているため、突出部32は側板部Pcに対して、軽量形鋼材Pの立設方向に離れた位置で当接している。加えて、突出部32は、表面32Aを側板部Pc(別の壁部)に向けて押圧したとき、突出部32を回動中心とした台座本体31の軽量形鋼材Pに向かう方向への回動及び軽量形鋼材P後方への移動を防止する大きさに形成されている。このため、親指で突出部32を押圧し、突出部32を親指と側板部Pcとの間に挟持することで、台座本体31が回転したり、軽量形鋼材Pにおける開口部Paに向けて回動し、該開口部Paの内側へ入り込むことが防止される。
すると、取付台座30は、台座本体31の前端面31aが、側板部Pcの前面と略同一平面上に位置するように軽量形鋼材Pに保持される。図6(a)に示すように、取付台座30において突出部32側の固定孔34は、リップ部Pdに対向する位置にある。そして、前記保持状態のまま取付台座30の固定孔34にねじNを貫通させ、さらにねじNをリップ部Pdに強制的に螺入する。ねじNが挿入される取付孔27は、左側壁15の長さ方向の上部に位置する取付孔27のうち、ボックス開口部Sa側に位置する取付孔27である。ここで、固定孔34は台座本体31を貫通して形成されている。このため、ねじNが固定孔34内に挿入されると、該ねじNは固定孔34の内面に当接し、傾倒することが防止される。したがって、固定孔34によってリップ部PdにガイドされたねじNをリップ部Pdへ螺入する作業性をより一層向上させることができる。
そして、リップ部PdへのねじNの螺入により、軽量形鋼材PにはランナーRの長さ方向へスライド移動させる大きな力が作用するが、軽量形鋼材Pは手によって掴まれているため、軽量形鋼材Pがスライド移動することが防止される。したがって、ねじNの螺入作業が行われる際、取付台座30は突出部32の挟持によって所定位置に保持される。さらに、軽量形鋼材Pのスライド移動も無いため、取付台座30の軽量形鋼材Pへの固定作業が容易に行われる。
次に、配線ボックス10を取付台座30に取り付ける。すなわち、取付孔27における底壁12側の開口に取付突部36を挿入し、係合突起36aを取付孔27の内面に係合させるとともに、係止片37を膨出部21における凹所21bに係止させる。すると、取付台座30における取付面35に配線ボックス10が取り付けられる。この取付状態では、図6(b)に示すように、台座本体31の前端面31aと、ボックス本体11の開口面Sとが同一平面上に位置し、配線ボックス10は台座本体31の前端面31aを越えない状態で取り付けられている。
この取付状態では、突出部32の裏面32Bは、台座本体31において、突出部32が形成された前端面31aと同一平面上に位置するため、突出部32の裏面32Bが当接した側板部Pcの前面とボックス本体11の開口面Sとは略同一平面上に位置している。すなわち、取付台座30の前端面31a及び配線ボックス10の前面側は、いずれも軽量形鋼材Pより壁表側に突出していない。なお、この略同一平面とは、ボックス本体11の開口面Sと側板部Pcの前面とが同一平面上に位置する場合は当然のこと、ボックス本体11の開口面Sが側板部Pcの前面より僅かに後退した位置にある場合も含むものとする。
そして、取付台座30を介して配線ボックス10が軽量形鋼材Pに設置された後は、突出部32が台座本体31から除去される。図7に示すように、取付台座30が軽量形鋼材Pに固定された状態において、側板部Pcの前面と突出部32の裏面32Bとの間には、挿入凹所32cが側方へ開放されている。そして、ドライバDの先端を挿入凹所32c内に挿入し、該ドライバDの先端を突出部32の裏面(挿入凹所32cの内面)に係合させた状態でドライバDを傾動させる。すると、図7の2点鎖線に示すように、突出部32が基端側から折り曲げられる。このドライバDの傾動を繰り返すことにより、突出部32が基端側から折り取られ、台座本体31から除去される。
又は、図8に示すように、ペンチ50の把持片50aを透孔32aに挿入し、両把持片50a,50bによって突出部32の一部である被把持部32bを把持する。その後、突出部32を把持したペンチ50によって突出部32をボックス本体11から切り離して除去してもよい。その結果、図1に示すように、取付台座30が軽量形鋼材Pに設置され、該取付台座30に取り付けられた配線ボックス10が軽量形鋼材Pに設置される。さらに、ランナーRに壁材Waが固定され、さらに、軽量形鋼材Pと壁材Waとが固定されて軽量間仕切壁Wが構築される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)台座本体31の前端面31aには突出部32が設けられ、この突出部32の裏面32Bを軽量形鋼材Pの側板部Pcの前面に当接させることで、台座本体31をその前端面31aが軽量形鋼材Pの側板部Pcと略同一平面上に位置するように位置決めすることができる。そして、位置決めされた台座本体31の取付面35に配線ボックス10を取り付けることで、係止片37によってボックス本体11の開口面Sが前端面31aより突出しないように位置決めできる。その結果として、取付台座30を用い、該取付台座30にボックス本体11を取り付けることで、ボックス本体11の開口面Sが軽量形鋼材Pより壁表側に突出しないように配線ボックス10を軽量形鋼材Pに設置する作業を容易に行うことができる。
さらに、配線ボックス10を軽量形鋼材Pに設置した後、軽量形鋼材Pの前側には突出部32が位置しているが、突出部32には被把持部32b又は挿入凹所32cが設けられている。このため、被把持部32b又は挿入凹所32cを機能させることで突出部32を台座本体31から容易に除去することができ、取付台座30が壁材Wa設置の障害となることを回避することができる。
(2)取付台座30の当接面33を軽量形鋼材Pのリップ部Pd(壁部)に当接させた状態で、突出部32の裏面32Bを軽量形鋼材Pの側板部Pc(別の壁部)に当接可能とした。そして、突出部32は、軽量形鋼材Pを手で掴んだときにその表面32Aを親指で押圧することが可能な位置に配置され、親指によって突出部32を側板部Pcに向けて押し当てることにより、突出部32を親指と側板部Pcとの間に挟持して取付台座30を軽量形鋼材Pに保持することができる。このため、取付台座30の固定孔34を貫通したねじNをリップ部Pdに螺入する際に、軽量形鋼材Pに大きな力が作用しても、手で掴まれた軽量形鋼材PがランナーRに沿って移動することが防止され、取付台座30は軽量形鋼材Pに対して位置ずれすることが防止される。したがって、取付台座30を軽量形鋼材Pに固定する作業を容易に行うことができる。
(3)突出部32は全体に平板状をなすとともに、表面32Aから前方へ向けて何も突設されていない。また、突出部32の平面サイズは、軽量形鋼材Pを手で掴んだとき親指によって押圧しやすいサイズに形成されている。このため、軽量形鋼材Pを手で掴んだとき、突出部32の表面32Aを親指で押圧し易く、取付台座30を軽量形鋼材Pに保持する作業を抵抗なく行うことができる。
(4)突出部32は、全体として平板状をなすとともに正面視コ字状に形成され、さらに、台座本体31に対して2箇所で連結され、突出部32は側板部Pcに対して、軽量形鋼材Pの立設方向に離れた位置で当接する。よって、突出部32を側板部Pcに向けて押圧したとき、例えば、突出部32が1本の細板状に形成されている場合とは異なり、突出部32が自身を回転軸として側板部Pc上で回転してしまうことが防止され、台座本体31が回転することを防止することができる。加えて、突出部32を側板部Pcに向けて押圧したとき、台座本体31が軽量形鋼材Pに向けて回動したり、軽量形鋼材Pの後方へ移動することが防止され、台座本体31が開口部Paから軽量形鋼材Pの内側へ入り込んでしまうことを防止することができる。また、その一方で、突出部32の基端側は、透孔32aを挟む状態で前端面31aに連結されているため、例えば、突出部32の基端側が透孔32aを挟まないで前端面31aに連結されている場合と異なり、突出部32の台座本体31からの分断を容易に行うことができる。
(5)突出部32には挿入凹所32cが設けられているため、軽量形鋼材Pの側板部Pcの前面に突出部32の裏面32Bが当接した状態で取付台座30が軽量形鋼材Pに固定されても挿入凹所32cにドライバDの先端を挿入することで、該ドライバDの先端を突出部32の裏面32Bに係合させることができる。このため、ドライバDを傾動させることにより、突出部32を台座本体31から容易に折り曲げることができ、突出部32の除去作業を容易に行うことができる。
(6)突出部32には透孔32aが形成されているため、透孔32aにペンチ50の一方の把持片50aの先端を挿入することができ、突出部32をペンチ50で把持することができる。したがって、ペンチ50を用いて突出部32を台座本体31から容易に切り離すことができ、突出部32の除去作業を容易に行うことができる。
(7)台座本体31には固定孔34が形成され、当接面33をリップ部Pdに当接させ、突出部32の裏面32Bを側板部Pcの前面に当接させた状態では、固定孔34はリップ部Pdと対向する位置にある。このため、固定孔34にねじNを挿入することで、ねじNをリップ部Pdに案内し、そのままねじNをリップ部Pdに螺入することができ、取付台座30を軽量形鋼材Pに固定する作業の作業性を向上させることができる。
(8)台座本体31には取付突部36が設けられ、該取付突部36を配線ボックス10の固定孔34に挿入、係合することによって、台座本体31に配線ボックス10を取り付けることができる。配線ボックス10の固定孔34は、該配線ボックス10を軽量形鋼材P等に固定する際に用いられる孔である。取付台座30は、配線ボックス10に既に形成された構成(固定孔34)を用いて配線ボックス10を取付可能としている。
(第2の実施形態)
次に、本発明の配設体の取付台座及びその設置方法をボックス固定具の取付台座及びその設置方法に具体化した第2の実施形態を図9〜図11にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、配設体をボックス固定具に変更した実施形態であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図9に示すように、ボックス固定具70の取付台座60は、配設体としてのボックス固定具70を、軽量形鋼材Pに設置するために該軽量形鋼材Pに固定されるものである。まず、本実施形態における配設体としてのボックス固定具70について説明する。なお、配設体とは、軽量間仕切壁W内に配設され、軽量形鋼材Pに設置(固定)されるものであり、本実施形態においては、軽量間仕切壁W内に配設され、配線ボックス10を軽量形鋼材Pから離れた位置に設置するために軽量形鋼材Pに設置されるボックス固定具70である。
図10に示すように、ボックス固定具70は、薄鋼板を折り曲げて細長板状に形成されている。該ボックス固定具70の一側部には矩形板状をなす取着部71が設けられているとともに、前記取着部71からは、該取着部71に対して直交するように固定片72が折り曲げて延設されている。
前記取着部71は、その短辺方向及び長辺方向への長さがいずれも台座本体61の短辺方向及び長辺方向への長さより短くなっている。前記取着部71には、前記ねじNを挿通可能な挿通孔73が複数(本実施形態では4つ)形成されている。また、前記固定片72には、該固定片72の長さ方向へ延びる長孔74が形成されている。そして、長孔74は、固定片72に配線ボックス10を固定するために、ねじ(図示せず)が螺入されるようになっている。
次に、ボックス固定具70の取付台座60について説明する。取付台座60は合成樹脂材料よりなる矩形板状の台座本体61と、該台座本体61から突設された突出部32とを一体に備えてなる。台座本体61における一側片(短側辺)方向(一方向)に沿った長さLは、前記軽量形鋼材Pの幅より短くなっている。台座本体61の一面は、前記ボックス固定具70が取り付けられる取付面65を構成している。この取付面65において、台座本体61の一対の短側辺側には、それぞれ取付突部66が取付面65に対して直交するように突設されている。両取付突部66は、台座本体61の短側辺に沿って延びる細長板状をなす。また、各取付突部66の先端には係合突起66aが形成されている。
前記台座本体61において、前記取付面65に対向する他面は、取付台座60を軽量形鋼材Pに固定する際に、軽量形鋼材Pのリップ部Pdに当接される当接面63を構成している。また、台座本体61において、前記短側辺に対して直交する一対の他側辺(長側辺)のうち一方の長側辺寄りには、複数の固定孔64が台座本体61を厚み方向へ貫通して形成され、各固定孔64は前記ねじNを挿通可能に形成されている。台座本体61において、その長側辺方向の一端面となる前端面61aには、第1の実施形態と同一構成を有する突出部32が突設されている。この突出部32の裏面32Bは、当接面63に連続している。さらに、取付面65において、前記短側辺に対して直交する一対の他側辺(長側辺)のうち他方の長側辺寄りには、取付突部66によって取付面65に取り付けられたボックス固定具70の固定片72に当接する当接規制片67が、取付面65に対して直交するように延設されている。
次に、上記取付台座60を用いたボックス固定具70の軽量形鋼材Pへの設置方法について説明する。
まず、取付台座60に対してボックス固定具70を取り付ける。すなわち、図11に示すように、一対の取付突部66の間に、ボックス固定具70の取着部71を嵌合するとともに、係合突起66aを取着部71に係合させ、さらに、当接規制片67に固定片72を当接させる。すると、取付突部66によってボックス固定具70が取付面65から離間する方向へ移動することが規制されるとともに、当接規制片67によってボックス固定具70が台座本体61の短辺方向へスライド移動することが規制されるようになっている。よって、第2の実施形態では、前記取付突部66が台座本体61に配設体たるボックス固定具70を取り付け可能とする取付部を構成している。なお、取付面65にボックス固定具70が取り付けられた状態では、ボックス固定具70の取着部71は台座本体61のサイズ内に収まり、台座本体61の前端面61aより突出しない状態で取り付けられている。
次に、台座本体61の当接面63を、軽量形鋼材Pの壁部としてのリップ部Pdに当接させる。さらに、突出部32の裏面32Bを、軽量形鋼材Pにおいて、前記リップ部Pdに隣接し、かつ直交する別の壁部である壁表側の側板部Pcの前面に当接させる。そして、軽量形鋼材Pを背面板部Pb側から手で掴むと共に突出部32を掴み、親指によって突出部32の表面32Aを押圧して突出部32の裏面32Bを側板部Pcに押し当てて、取付台座60を軽量形鋼材Pに保持する。すなわち、取付台座60が軽量形鋼材Pに保持されることによって、該取付台座60に取り付けられたボックス固定具70も軽量形鋼材Pに保持される。
次に、図9に示すように、取着部71の挿通孔73から固定孔64にねじNを挿入し、該固定孔64に対向(対応)する位置にあるリップ部PdへねじNを螺入する。すると、取付台座60が軽量形鋼材Pに固定されるとともに、ボックス固定具70が軽量形鋼材Pに取り付られる。その後、被把持部32b又は挿入凹所32cを用いて、突出部32が台座本体61から分断除去され、取付台座60が軽量形鋼材Pに設置される。したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)〜(7)の効果と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の配設体の取付台座及びその設置方法を長尺物保持具の取付台座及びその設置方法に具体化した第3の実施形態を図12〜図14にしたがって説明する。なお、第3の実施形態は、配設体を長尺物保持具に変更した実施形態であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図12に示すように、長尺物保持具90の取付台座80は、管類やケーブル類といった長尺物を保持するために用いられる配設体としての長尺物保持具90を、軽量形鋼材Pに設置するために該軽量形鋼材Pに固定されるものである。まず、本実施形態における配設体としての長尺物保持具90について説明する。なお、配設体とは、軽量間仕切壁W内に配設され、軽量形鋼材Pに設置(固定)されるものであり、本実施形態においては、軽量間仕切壁W内に配設され、前記管類としての電線管95を軽量形鋼材Pに沿って配設するために軽量形鋼材Pに設置される長尺物保持具90である。
長尺物保持具90は合成樹脂材料よりなり、平面視がC字状に形成されている。図13に示すように、長尺物保持具90は四角板状をなす基板92を備え、該基板92の対向する一対の側縁部からは弾性変形可能な一対の腕部91が延設されている。前記基板92の平面視におけるサイズは、台座本体81のサイズ内に収まるようになっている。また、各腕部91の先端には係合突起91aが対向する腕部91に向けて突設されている。そして、一対の腕部91の間には隙間が形成され、該隙間から一対の腕部91の内側へ電線管95が嵌入されるようになっている(図12参照)。また、長尺物保持具90の基板92には、取着突部94が前記腕部91とは相反する方向へ延びるように設けられている。そして、長尺物保持具90は前記取着突部94を以て取付台座80に取り付けられるようになっている。
次に、取付台座80について説明する。取付台座80は合成樹脂材料よりなる矩形板状の台座本体81と、該台座本体81から突設された突出部32とを一体に備えてなる。台座本体81における一側辺(短側辺)方向(一方向)に沿った長さLは、前記軽量形鋼材Pの幅より短くなっている。台座本体81の一面は、前記長尺物保持具90が取り付けられる取付面85を構成している。また、台座本体81の中央部には、台座本体81を貫通する取付凹所86が穿設されている。この取付凹所86は、台座本体81の一側辺(短側辺)方向に沿うように長孔状に形成されている。
前記台座本体81において、前記取付面85に対向する他面は、取付台座80を軽量形鋼材Pに固定する際に、軽量形鋼材Pのリップ部Pdに当接される当接面83を構成している。また、台座本体81において、前記短側辺に対して直交する一対の他側辺(長側辺)のうち一方の長側辺寄りには、複数の固定孔84が台座本体81を厚み方向へ貫通して形成され、各固定孔84は前記ねじNを挿通可能に形成されている。台座本体81において、長側辺方向における一端面となる前端面81aには、第1の実施形態と同一構成を有する突出部32が突設されている。この突出部32の裏面32Bは、当接面83に連続している。
上記取付台座80を用いた長尺物保持具90の軽量形鋼材Pへの設置方法について説明する。
まず、取付台座80に対し長尺物保持具90を取り付ける。すなわち、取付凹所86に、長尺物保持具90の取着突部94を挿入し、長尺物保持具90を回転させると、図14に示すように、取着突部94が台座本体81において、取付凹所86の周囲に係止され、台座本体81に長尺物保持具90が取り付けられるようになっている。よって、第3の実施形態では、前記取付凹所86が台座本体81に配設体たる長尺物保持具90を取り付け可能とする取付部を構成している。なお、取付面85に長尺物保持具90が取り付けられた状態では、長尺物保持具90は、台座本体81のサイズ内に収まっており、長尺物保持具90が前端面81aより突出していない。
次に、電線管95を設置する軽量形鋼材Pに対し、台座本体81の当接面83を、軽量形鋼材Pの壁部としてのリップ部Pdに当接させる。さらに、突出部32の裏面32Bを、軽量形鋼材Pにおいて、前記リップ部Pdに隣接し、かつ直交する別の壁部である側板部Pcの前面に当接させる。そして、軽量形鋼材Pを背面板部Pb側から手で掴むと共に突出部32を手で掴み、親指によって突出部32の表面32Aを押圧して突出部32の裏面32Bを側板部Pcに押し当てて取付台座80を軽量形鋼材Pに保持する。すなわち、取付台座80が軽量形鋼材Pに保持されることによって、該取付台座80に取り付けられた長尺物保持具90も軽量形鋼材Pに保持される。
次に、図12に示すように、固定孔84にねじNを挿入し、該固定孔84に対向(対応)する位置にあるリップ部PdへねじNを螺入する。すると、取付台座80が軽量形鋼材Pに固定されるとともに、該取付台座80を介して長尺物保持具90が軽量形鋼材Pに設置される。その後、被把持部32b又は挿入凹所32cを用いて、突出部32が台座本体81から分断除去され、取付台座80が軽量形鋼材Pに設置されるとともに、長尺物保持具90に電線管95が保持され、軽量形鋼材Pに電線管95が設置される。したがって、第3の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)〜(7)の効果と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の配設体の取付台座及びその設置方法を下地材の取付台座及びその設置方法に具体化した第4の実施形態を図15〜図17にしたがって説明する。なお、第4の実施形態は、配設体を下地材に変更した実施形態であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態の取付台座100は、配設体としての下地材99を軽量形鋼材Pに設置するために該軽量形鋼材Pに固定されるものである。まず、本実施形態における配設体としての下地材99について説明する。なお、配設体とは、軽量間仕切壁W内に配設され、軽量形鋼材Pに設置(固定)されるものであり、本実施形態においては、軽量間仕切壁W内に配設され、壁材Waに対する固定物(例えば、手すり等)の固定の際、該固定物を固定するためのねじ(図示せず)が突き刺されたり、ボルト(図示せず)が螺入される下地材99である。そして、前記下地材99は、矩形板状をなし、隣り合う軽量形鋼材Pの間に架設される。
次に、下地材99の取付台座100について説明する。図16に示すように、前記取付台座100は、合成樹脂材料よりなる矩形板状の台座本体101と、該台座本体101から突設された突出部32とを一体に備えてなる。台座本体101における一側辺(短側辺)方向(一方向)に沿った長さLは、前記軽量形鋼材Pの幅より短くなっている。台座本体101の一面には、該台座本体101に対し直交する方向へ延びる取付部としての取付板状部102が突設されている。台座本体101において、前記台座本体101と取付板状部102との連結部には補強リブ101cが形成されている。
取付板状部102は矩形板状をなし、該取付板状部102において、取付板状部102から台座本体101が延設する側と反対側の面が、下地材99の端面に当接させる取付用当接面102aを構成している。また、取付板状部102には4つの取着孔102bが取付板状部102を厚み方向へ貫通して形成されている。さらに、取付板状部102において、一対の短側辺のうち台座本体101側の短側辺に沿う端縁には細長に延びる位置規制突部102cが突設されている。
前記台座本体101において、前記一面に対向する他面は、取付台座100を軽量形鋼材Pに固定する際に、軽量形鋼材Pのリップ部Pdに当接される当接面103を構成している(図17参照)。また、台座本体101には、複数(本実施形態では4つ)の固定孔104が台座本体101を厚み方向へ貫通して形成され、各固定孔104は前記ねじNを挿通可能に形成されている。
台座本体101において、長側辺方向における一端面となる前端面101aには、第1の実施形態と同一構成を有する突出部32が突設されている。この突出部32の裏面32Bは、当接面103に連続している。また、取付板状部102において、台座本体101の前端面101aに連続する前面102dは、突出部32の裏面32Bと同一平面上に位置している。
上記取付台座100を用いた下地材99の軽量形鋼材Pへの設置方法について説明する。
まず、下地材99の四隅部に取付台座100を取り付ける。図16に示すように、取付板状部102の取付用当接面102aに下地材99の上端面を当接させ、該上端面の一端縁を位置規制突部102cに当接させる。さらに、下地材99の前面99aを取付板状部102の前面102dと同一平面上に位置させる。次に、下地材99に対向する取着孔102bから下地材99に取着部材107を固定し、取付台座100を下地材99に取り付ける。このとき、位置規制突部102cに下地材99を当接させることにより、下地材99が当接面103を越えた位置に取付台座100が取り付けられることが防止される。また、取付板状部102の取付用当接面102aと下地材99の前面99aとが同一平面上に位置する。続けて、上記と同様に下地材99の残りの三隅部に取付台座100を取り付ける。
次に、下地材99が架設される2本の軽量形鋼材Pのうちの一方の軽量形鋼材Pに対し、下地材99の一側に取り付けられた2つの台座本体101の当接面103を、軽量形鋼材Pの壁部としてのリップ部Pdに当接させる。そして、突出部32の裏面32Bを、軽量形鋼材Pにおいて、前記リップ部Pdに隣接し、かつ直交する別の壁部である側板部Pcの前面に当接させる。さらに、下地材99が架設される2本の軽量形鋼材Pのうちの他方の軽量形鋼材Pに対し、下地材99の他側に取り付けられた2つの台座本体101の当接面103を、軽量形鋼材Pの壁部としての背面板部Pbに当接させる。そして、突出部32の裏面32Bを、軽量形鋼材Pにおいて、前記背面板部Pbに隣接し、かつ直交する別の壁部である側板部Pcの前面に当接させる。
そして、各軽量形鋼材Pを背面板部Pb側又はリップ部Pdから手で掴むと共に突出部32を手で掴み、親指によって突出部32の表面32Aを押圧して突出部32の裏面32Bを側板部Pcに押し当てて取付台座100を軽量形鋼材Pに保持する。すなわち、取付台座100が軽量形鋼材Pに保持されることによって、該取付台座100に取り付けられた下地材99も軽量形鋼材Pに保持される。
次に、固定孔104にねじNを挿入し、該固定孔104に対向(対応)する位置にあるリップ部Pd又は背面板部PbへねじNを螺入する。すると、取付台座100が軽量形鋼材Pに固定されるとともに、該取付台座100を介して下地材99が軽量形鋼材Pに設置される。ここで、下地材99の前面99aは取付板状部102の前面102dと同一平面上に位置し、該前面102dは突出部32の裏面32Bと同一平面上に位置するため、下地材99の前面99aは突出部32の裏面32Bが当接した側板部Pcの外壁面(軽量形鋼材Pの前面)と同一平面上に位置する。
その後、被把持部32b又は挿入凹所32cを用いて、突出部32が台座本体101から分断除去され、取付台座100が軽量形鋼材Pに設置されるとともに、下地材99が隣り合う軽量形鋼材Pの間に架設される。したがって、第4の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)〜(7)の効果と同様の効果に加え(8)に記載の効果を得ることができる。
(8)台座本体101に位置規制突部102cを形成した。このため、取付板状部102に下地材99を取り付けるとき、下地材99を位置規制突部102cに当接させることで下地材99が当接面103側へ突出してしまうことを防止することができる。よって、例えば、下地材99の端面が軽量形鋼材P(リップ部Pd又は背面板部Pb)に当接してしまうことを防止することができ、当接面103を軽量形鋼材P(リップ部Pd又は背面板部Pb)に確実に当接させ、突出部32を用いた取付作業を確実に行うことができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図18及び図19に示すように、第3の実施形態において、取付台座80における突出部32を台座本体81に対し回動可能に形成してもよい。突出部32は金属材料よりなり、台座本体81に対して別体形成されている。また、突出部32において、台座本体81側は薄板状に形成された連結片96よりなり、該連結片96によって突出部32が台座本体81に連結されている。連結片96にはその長さ方向に延びる細孔96aが形成されている。
そして、取付台座80を用いて長尺物保持具90が軽量形鋼材Pに設置された後、別の壁部たる側板部Pcに当接した突出部32を該側板部Pcから排除するために突出部32を回動させる。すなわち、連結片96の基端を折り曲げ、該折り曲げ箇所を回動中心として突出部32を台座本体81の取付凹所86(取付部)に向けて回動させる。このとき、前記細孔96aによって、突出部32の折り曲げが容易となっている。その結果、軽量形鋼材Pの側板部Pc上に位置していた突出部32を側板部Pc上から排除することができる。なお、第1の実施形態の取付台座30や第2の実施形態の取付台座60においても突出部32を回動可能に形成してもよい。
○ 取付台座30に配線ボックス10を取り付けた後、該取付台座30を軽量形鋼材Pに固定して配線ボックス10を軽量形鋼材Pに設置してもよい。
○ 取付台座60,80,100を軽量形鋼材Pに固定した後、該取付台座60,80,100にボックス固定具70、長尺物保持具90、下地材99を取り付けてもよい。
○ 取付台座30,60,80,100は、当接面33,63,83,103を軽量形鋼材Pの背面板部Pbに当接させ、突出部32の裏面32Bを壁表側の側板部Pcの前面に当接させた状態で軽量形鋼材Pに取り付けられてもよい。
○ 軽量形鋼材PはC型鋼ではなく角型鋼であってもよい。
○ 台座本体31,61,81,101は、長辺方向への幅が軽量形鋼材Pの幅以下に形成されていてもよい。また、台座本体31,61,81,101は、短辺方向への幅が軽量形鋼材Pの幅と同じであってもよい。
○ 突出部32に被把持部32bのみを設けるとともに挿入凹所32cを削除してもよく、突出部32に挿入凹所32cのみを設けるとともに被把持部32bを削除してもよい。
○ 台座本体31,61,81,101は、台座本体31,61,81,101における短側辺方向(一方向)に沿った長さLが軽量形鋼材Pの幅より長くなっており、軽量形鋼材Pに固定する際に、台座本体31,61,81,101の長さLが軽量形鋼材Pの幅より短くなるように切断してもよい。この場合、台座本体31,61,81,101は切断を容易とするために切断箇所となる位置に切り欠き等が形成されている。
○ 突出部32を備えた取付台座の台座本体に、該台座本体を厚み方向へ貫通する取着孔を1つ又は複数設けたり、台座本体の取付面に取着溝を1つ又は複数凹設し、前記取着孔又は取着溝を用いて配線ボックス10、ボックス固定具70、長尺物保持具90を取付台座に取り付けてもよい。例えば、配線ボックス10、ボックス固定具70、長尺物保持具90(基板92)を貫通した取付ねじを前記取着孔又は取着溝に螺入して配線ボックス10、ボックス固定具70又は長尺物保持具90を台座本体に取り付ける。なお、この構成の場合、前記取着孔又は取着溝が台座本体における取付部を構成する。
○ 配線ボックス10、ボックス固定具70、長尺物保持具90、及び下地材99以外にも、軽量間仕切壁W内に配設され、軽量形鋼材Pに設置(固定)されるもの(配設体)を取付台座を用いて軽量形鋼材Pに設置してもよい。
第1の実施形態における軽量間仕切壁を示す斜視図。 第1の実施形態の配線ボックス及び取付台座を示す斜視図。 第1の実施形態の取付台座を示す斜視図。 (a)は取付台座に配線ボックスを取り付けた状態を示す正面図、(b)は背面図。 軽量形鋼材に取付台座を保持した状態を示す斜視図。 (a)は軽量形鋼材に取付台座を保持した状態を示す断面図、(b)は取付台座に配線ボックスを取り付けた状態を示す断面図。 ドライバの傾動により突出部を折り曲げた状態を示す斜視図。 ペンチで突出部を把持した状態を示す斜視図。 第2の実施形態における軽量間仕切壁を示す斜視図。 第2の実施形態の取付台座及びボックス固定具を示す斜視図。 軽量形鋼材に取付台座を保持した状態を示す斜視図。 第3の実施形態における軽量間仕切壁を示す斜視図。 取付台座及び長尺物保持具を示す斜視図。 軽量形鋼材に取付台座を保持した状態を示す斜視図。 第4の実施形態の取付台座及び下地材を示す斜視図。 第4の実施形態の取付台座を示す斜視図。 軽量形鋼材に取付台座を保持した状態を示す斜視図。 突出部の別例を示す斜視図。 突出部を回動させた状態を示す斜視図。
符号の説明
D…工具としてのドライバ、N…固定部材としてのねじ、P…軽量形鋼材、Pa…開口部、Pb…壁部としての背面板部、Pc…別の壁部としての側板部、Pd…壁部としてのリップ部、W…軽量間仕切壁、Wa…壁材、10…配設体としての配線ボックス、30,60,80,100…取付台座、31,61,81,101…台座本体、31a,61a,81a,101a…端面としての前端面、32…突出部、32A…表面、32B…裏面、32b…分断補助部としての被把持部、32c…分断補助部としての挿入凹所、33,63,83,103…当接面、34,64,84,104…固定孔、36,66…取付部としての取付突部、37…取付部としての係止片、50…把持工具としてのペンチ、86…取付部としての取付凹所、70…配設体としてのボックス固定具、90…配設体としての長尺物保持具、99…配設体としての下地材、102…取付部としての取付板状部。

Claims (10)

  1. 複数の軽量形鋼材を間隔をおいて立設し、前記複数の軽量形鋼材を挟むように壁材を立設してなる軽量間仕切壁内に配設される配設体を前記軽量形鋼材に設置するために、前記配設体が取り付けられるとともに前記軽量形鋼材に固定される配設体の取付台座であって、
    台座本体の一面に前記配設体を取付可能とする取付部を備えるとともに、前記一面に対向する他面に、前記軽量形鋼材の壁部に当接させる当接面を備え、さらに、前記台座本体の端面から前記当接面に対し直交するように延設され、前記当接面を前記軽量形鋼材の壁部に当接させた状態で、前記軽量形鋼材において前記当接面が当接された壁部に対して隣接し、かつ直交する壁表側の別の壁部に当接する突出部を台座本体に備え、前記突出部を台座本体から分断するために機能する分断補助部を突出部に備えた配設体の取付台座。
  2. 複数の軽量形鋼材を間隔をおいて立設し、前記複数の軽量形鋼材を挟むように壁材を立設してなる軽量間仕切壁内に配設される配設体を前記軽量形鋼材に設置するために、前記配設体が取り付けられるとともに前記軽量形鋼材に固定される配設体の取付台座であって、
    台座本体の一面に前記配設体を取付可能とする取付部を備えるとともに、前記一面に対向する他面に、前記軽量形鋼材の壁部に当接させる当接面を備え、さらに、前記台座本体の端面から前記当接面に対し直交するように延設され、前記当接面を前記軽量形鋼材の壁部に当接させた状態で、前記軽量形鋼材において前記当接面が当接された壁部に対して隣接し、かつ直交する壁表側の別の壁部に当接する突出部を台座本体に備え、前記別の壁部に当接した突出部を該別の壁部から排除するために前記突出部を前記取付部に向けて回動可能に構成した配設体の取付台座。
  3. 前記分断補助部は、前記突出部の先端側に設けられ、把持工具によって把持可能に形成された被把持部である請求項1に記載の配設体の取付台座。
  4. 前記分断補助部は、前記当接面を軽量形鋼材の壁部に当接させるとともに前記突出部を軽量形鋼材の壁表側の別の壁部に当接させた状態において、該突出部と別の壁部との間に工具の先端を挿入可能とするために突出部に凹設された挿入凹所である請求項1又は請求項3に記載の配設体の取付台座。
  5. 前記軽量形鋼材を手により掴んだとき、前記突出部を軽量形鋼材の別の壁部に押し当てるために、前記突出部を手により押圧可能なサイズに形成した請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の配設体の取付台座。
  6. 前記当接面を軽量形鋼材の壁部に当接させるとともに前記突出部を軽量形鋼材の壁表側の別の壁部に当接させたとき、前記台座本体において、前記当接面が当接した壁部に対応する位置には、台座本体を軽量形鋼材に固定する固定部材を挿通可能な固定孔が形成されている請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の配設体の取付台座。
  7. 前記当接面が当接される軽量形鋼材の壁部は、該軽量形鋼材の立設方向へ延びる開口部を形成する一対のリップ部よりなり、前記固定孔は、前記軽量間仕切壁の壁表側に位置する一方のリップ部と対向する位置に形成されている請求項6に記載の配設体の取付台座。
  8. 前記配設体は、隣り合う軽量形鋼材の間に架設される下地材である請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の取付台座。
  9. 複数の軽量形鋼材を間隔をおいて立設し、前記複数の軽量形鋼材を挟むように壁材を立設してなる軽量間仕切壁内に配設される配設体を前記軽量形鋼材に設置するために、前記配設体が取り付けられる取付台座の前記軽量形鋼材への設置方法であって、
    前記取付台座は、台座本体の一面に前記配設体を取付可能とする取付部を備えるとともに、前記一面に対向する他面に、前記軽量形鋼材の壁部に当接させる当接面を備えており、
    前記当接面を軽量形鋼材の壁部に当接させ、前記台座本体の端面から前記当接面に対し直交するように延設された突出部を前記軽量形鋼材において前記当接面が当接された壁部に対して隣接し、かつ直交する壁表側の別の壁部に当接させ、台座本体を固定部材によって軽量形鋼材に固定した後、突出部を台座本体から分断し、突出部を台座本体から除去する配設体の取付台座の設置方法。
  10. 複数の軽量形鋼材を間隔をおいて立設し、前記複数の軽量形鋼材を挟むように壁材を立設してなる軽量間仕切壁内に配設される配設体を前記軽量形鋼材に設置するために、前記配設体が取り付けられる取付台座の前記軽量形鋼材への設置方法であって、
    前記取付台座は、台座本体の一面に前記配設体を取付可能とする取付部を備えるとともに、前記一面に対向する他面に、前記軽量形鋼材の壁部に当接させる当接面を備えており、
    前記当接面を軽量形鋼材の壁部に当接させ、前記台座本体の端面から前記当接面に対し直交するように延設された突出部を前記軽量形鋼材において前記当接面が当接された壁部に対して隣接し、かつ直交する壁表側の別の壁部に当接させ、台座本体を固定部材によって軽量形鋼材に固定した後、突出部を前記取付部に向けて回動させる配設体の取付台座の設置方法。
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