JP4265390B2 - 部材結合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2つの部材を結合する際に好適に用いられる部材結合装置に関するものである。
例えば、複数のパネルを連結して構築される可動間仕切壁の一つのタイプとして、各パネルの構造枠を構成している縦枠材同士を接合面より傾斜させて挿入した傾斜ボルトを用いて結合するようにしたものがある。
その結合構造として、例えば特許文献1のように、他方のパネルの縦枠材にスライドナットを設けておき、一方のパネルの縦枠材側から傾斜ボルトを前記スライドナットに締着することによってスライドナットに設けたずれ止め手段を他方のパネルの縦枠材から一方のパネルの縦枠材へ突出させ、これにより、縦枠材同士の位置決めを行いながら結合する部材結合装置が提案されている。この特許文献1のようなものは、結合した縦枠材をはずす際は、傾斜ボルトを緩めるとともにずれ止め手段を縦枠材の内部へ退避させることにより、3枚以上のパネルを結合した後に中間のパネルの抜き取りや交換をする上で好都合である。
特開2003−105901号公報
ところが、特許文献1のように、他方のパネルの縦枠材にスライドナットを設けて縦枠材同士の位置決めを行うものであると、例えば、縦枠材の内部に別の部材を装着している場合や奥行き寸法が限られた縦枠材を結合する場合などのように、他方の部材側にスライドナットを設置するためのスペースを設けることが困難である場合は、その位置を避けて部材結合装置を適用しなければならないために結合箇所が適切でなくなるか或いは、部材結合装置の適用自体ができない場合が生じ得る。
そこで本発明は、パネルの抜き取りや交換にも好都合でありながら、相手側の縦枠材に十分なスペースがとれなくてもパネルの縦枠材同士の位置決めを簡易に行い且つ強固に結合することを可能にする部材結合装置、更にはこれ以外の用途に用いられる部材同士を結合する際にも有用となる部材結合装置を提供する。
すなわち、本発明は、上記の不具合を解決すべくなされたものであり、本発明に係る部材接合装置は、内部に空間を有する一方の部材に該空間を外部に連通させる開口部を設けるとともに、他方の部材に開口部及び該開口部を有する面に対し傾斜した方向に配されるナット要素を設け、これら一方の部材と他方の部材とを、前記ナット要素に傾斜ボルトを螺合させることにより結合するようにした部材結合装置であって、前記一方の部材において、前記ナット要素へ向けて前記傾斜ボルトを挿入するボルト挿入部と、必要時には前記開口部より突出するとともに不要時には前記空間に退避可能な突起とを備え、前記一方の部材および前記他方の部材を、両部材の開口部を連通させた状態で当接させるとともに、前記突起を突出させて前記他方の部材の開口部に挿入した状態で前記傾斜ボルトを前記ボルト挿入部より挿入し前記ナット要素に螺合することにより、前記他方の部材が有する開口部の開口縁に前記突起を係わり合わせて両部材の位置決めを行いつつ結合することを特徴とする。
このようなものであれば、傾斜ボルトの挿入側に突起を設けているため、本発明を採用するにあたり、他方の部材にはナット要素及び突起と係合可能な開口部を設ければよい。このため部材内部のスペースが乏しい場合でも部材同士の取り付けを有効に実現することができる。また、斜めにボルトを締結することで、前記突起が他方の部材に設けた開口部の開口縁に当接して両部材の位置決めをするため、ガタつきなく十分な締付力が得られ、必要に応じて部材同士を所定箇所に確実に密着させることができる。また、結合した部材をはずす際は、傾斜ボルトを緩めるとともに突起を部材の内部へ退避させれば、部材同士を結合方向と直交する方向に相対変位させることが可能になるため、例えばパネル同士を縦枠材同士を結合することによって連結している場合等においては、中間のパネルの抜き取りや交換をするために好都合である。
前記突起が、前記一方の部材に回動可能に支持されることにより、前記開口部に対して突没動作を行うように構成しておくと、回動動作はスライド動作に比べて作動抵抗が小さく、精度が出し易い上に、広い範囲に亘って作動空間が要求されることも回避することができる。
そして、本発明に係る部材結合装置は、上記構成に基づいたものであって、突起及びボルト挿入部を具備する回動体と、該回動体を回動可能に支持する支持部材とを備えたものであれば、回動体を支持させた支持部材を縦枠材に取り付けることで、突起及びナット要素の取付を同時に行うことができるので取付作業を省力化することが可能となる。
例えば、結合させる両部材が内部空間を有する場合において、パネルを結合させる状況によっては傾斜ボルトを挿入させる作業スペースが制限されてしまい、どちらかの方向からしか傾斜ボルトを挿入できない状況も生じ得るが、内部空間を有する両部材に対して、支持部材がナット要素を具備するとともに回動体を支持させた支持部材を両部材に備えたものを用いれば、ナット要素を有する前記両部材のどちら側からでも傾斜ボルトを挿入することができる。
またこのとき、一方の部材が具備する前記突起が突出するときに、他方の部材が具備する前記突起が突出動作を妨げない位置に退避しているものであれば、使用しない突起が使用する側の動作の邪魔になることはない。
この部材結合装置は結合させる部材に対して回動体及び支持部材を着脱可能に構成しているものであれば、所望の箇所のみ取り付けて好適に2つの部材を結合させることが可能である。
結合する部材が、パネル要素が装着されるパネルの構造材を構成する縦枠材であれば、本発明に係る部材結合装置を好適に使用することができる。
前記2つの部材を好適に結合させるためには、前記突起が剛性を有する金属からなるものである事が好ましい。
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、傾斜ボルトの挿入側に突起を設けているため、本発明を採用するにあたり、他方の部材にはナット要素及び前記突起と係合可能な開口部を設ければよい。このため部材内部のスペースが乏しい場合でも部材同士の取り付けを有効に実現することができる。
また、両部材が内部空間を有する場合は、ナット要素を具備する支持部材を採用することにより、突起の支持とナット要素の取付とを、位置設定をしながら同時に行うことができるので、取付作業を省力化することが可能となる。加えて、前記両部材のどちら側からでも傾斜ボルトを挿入可能とすることで、作業性を有効に向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、オフィス等において使用される可動間仕切壁Wの一部を示している。この可動間仕切壁Wは、パネルP、P同士を、本実施形態に係る部材結合装置Cを用いて結合させることにより構成されている。
このパネルPは、左右対をなす構造材たる縦枠材Tと横枠材Hとにより構成されている構造枠の両面にパネル要素pを装着してなるものである。縦枠材T及び横枠材Hは、それぞれ剛性を有する板金素材に曲げ加工を施すことにより作られた、四角柱形状をなした中空部材である。
詳細に説明すると、本実施形態に係る部材結合装置Cは、金属製の部材を結合させたいパネルPの縦枠材Tにそれぞれ取り付け、縦枠材Tの結合させる面に対して傾斜した方向に配された傾斜ボルト3を用いて締結し、縦枠材T、T同士を結合させることにより、パネルP同士を任意に結合して可動間仕切壁Wの構成を任意に変更するためのものである。
部材結合装置Cは、図2(A)及び図2(B)に示す回動部材1と、図3に示す支持部材2と、図4に示す縦枠材Tに設けた開口であるボルト挿通口T11及び位置決め口T12とにより構成されている。ここで、図2(A)は回動部材1を正面側から見た図であり、図2(B)は回動部材1を背面側から見た図である。
回動部材1は、回動部材本体11と突起部12とをビスbにより結合して構成するものであり、結合する際にビスbを締結する箇所には、ビス孔bhがそれぞれ配されている。
回動部材本体11は、板金をコの字状に折り曲げることにより構成された板材であり、そのコの字の両側片に該当する部分は側板11aをそれぞれ構成しているとともに、側板11a、11aに介在する部分は上板11bを構成している。回動部材本体11の下端である側板11aの先端部分は部分円形状に成型された回動部分11cを構成するとともに、上板11bの中央箇所には傾斜ボルト3を挿入するための開口であるボルト挿入部111を配している(図2(B))。また、回動部材1を手指で操作し易いように、上板11bの後部を上方直角に折り曲げることにより、摘み片11dを形成している。
突起部12は、側板11a、11a間に固定される金属製の中実ブロックであり、その側断面形状は回動部材本体11の下部の形状に略対応したものとなっているが、突起部12の前面上部中央箇所には側面視回動部材本体11より突出する突起121を配している。突起121は前面より垂直に立ち上り下方向に面する係合面121aと、該係合面121aの先端である突端121bと、該突端121bより突起部12の上端まで延びる突起斜面121cとにより構成されている。また、突起部12の上面は、回動する際に支持部材2に干渉しないようアール面122を形成している。
支持部材2は、一体成形された金属製の部材であり、ナット部21と、支持部22とにより構成されている。また、支持部材2の上端4隅には、縦枠材Tに装着するための半円柱状に突出した固定突起23をそれぞれ配している。
ナット部21は、図示例で支持部材2の左側上部に位置する、支持部22より斜め上方向に立ち上がった部分であり、前立壁21aに設けられた開口211より斜め上方へ延び傾斜壁21bへ貫通するボルト挿通孔212と、開口211より斜め下方へ延びる、その内面にめねじ処理が施されたナット要素213とを配している。また、ボルト挿通孔212の内側は平滑面となっており、傾斜ボルト3を円滑に挿通できるよう、ボルト挿通孔212の直径はナット要素213の直径よりも若干大きく設定されている。
支持部22は支持部材2の下側に位置する側面視直角3角形状の部分であり、その前側下端部には幅方向に断面半円状に陥没した回動部材支持溝221を配するとともに、前記直角3角形の略中心箇所には、縦枠材Tに固定するための固定孔222を、両側面より支持部22を貫通するようにそれぞれ配している。
そして本実施形態において、図4に示すように、上述した部材結合装置Cを縦枠材Tに取り付けるため、縦枠材Tの上端部分には、支持部材2の固定突起23にそれぞれ係合可能な4箇所の凹部tを設けているとともに、パネルPの端面を構成する結合面T1において、縦枠材Tの上端よりやや下に位置する縦長楕円形状の開口であるボルト挿通口T11と、該ボルト挿通口T11の若干下方に位置する長方形状の開口である位置決め口T12とを設けている。また、結合面T1に直交して隣接する2面には、部材結合装置Cを取り付けた際に固定孔222に連通可能な固定口t2をそれぞれ設けている。固定口t2の一方はねじ挿通孔であり、他方はねじ孔である。
本実施形態に係る部材結合装置CをパネルPに設置するために、まず、上述した回動部材1及び支持部材2を以下のように組み立てる。支持部材2の上方より回動部材本体11を、その側板11a、11aがナット部21を側板11a、11aが挟み込むように挿入した後、回動部分11cを支持部材2の回動部材支持溝221へ嵌め入れ、回動部材本体11及び突起部12に配されたビス孔bhの位置をそれぞれ合わせ、ビスbで固定することにより突起部12を回動部材本体11に取り付ける。
次に、組み立てた回動部材1及び支持部材2を縦枠材Tに取り付ける。まず、縦枠材T上端の凹部tに固定突起23を嵌め合わせる。そして固定穴t2の箇所を図示しないねじで固定することにより、部材結合装置Cを構成する主要部材の縦枠材Tへの装着が完了する。上述のように部材結合装置Cを装備したパネルPにおいて、図1に示すようにそれぞれ同じ高さを有するパネルP、Pの端面を構成する縦枠材Tの結合面T1同士を当接させると、ボルト挿通口T11及び位置決め口T12がそれぞれ連通する。その状態において、どちらか一方の部材結合装置Cより傾斜ボルト3を挿入・締結することによりパネルP、P同士を結合させる。その際の縦枠材T、T同士の結合箇所を、断面図である図5を用いて詳細に説明する。
図5のように部材結合装置Cを縦枠材Tに装着した状態において、回動部材1の回動部分11cは縦枠材Tと回動部材支持溝221に挟まれることにより、回動部材1は回動部分11cを軸に回動可能に支持された状態となっている。傾斜ボルト3を挿入しない状態では、回動部材1は図示左側の回動部材1のように、上板11bが傾斜壁21bから離れた退避位置Bとしておく、この退避位置Bにおいて、突起121は縦枠材Tの内部空間に収納された状態となっている。この退避位置Bから摘み片11dを手指により摘んで回動させ、上板11bを傾斜壁21bに当接させると、ボルト挿入部111とボルト挿通孔212とが連通し、図示右側の回動部材1のような突出位置Aに設定される。このとき、突起121は縦枠材Tより突出し、係合面121aと、両縦枠材T、Tの位置決め口T12の下縁T12aとが当接した状態となる。この状態において突出位置Aの状態にある回動部材1のボルト挿入部111より傾斜ボルト3を挿入し、ボルト挿通孔212と、両縦枠材T、Tのボルト挿通口T11をそれぞれ通過させ、対向する縦枠材Tに設置された支持部材2のナット要素213に螺合させ、両縦枠材T、Tの結合を完了させる。
結合を完了した状態において、傾斜ボルト3の頭部31と回動部材の上面11bとが当接する箇所x1と、ナット要素213との間において矢印で示す引き寄せ力Xが働いている。そのため、引き寄せ力Xの横方向の分力である結合力Yにより、縦枠材T、Tが確実に結合・固定されるとともに、引き寄せ力Xの上下方向の分力である位置決め力Zにより、上述した係合面121aと対向する縦枠材Tの位置決め口T12の下縁T12aとがより強く押し当てられることにより縦枠材T、T同士の上下方向の位置決めがなされる。このようにして、縦枠材T、Tは所定高さに相対的に位置決めが成されながら強固に結合されることとなる。
またこのとき、突出位置Aの状態にある突起121の突起斜面121cが対向する縦枠材Tの内部空間に入り込み、対向する回動部材1の突起121の突端121bを押し上げることにより、他方の回動部材1は突起121の突出動作を妨げない退避位置Bに固定された状態となる。そうすることにより、使用しない側の突起121が使用する側である突出位置Aの状態にある突起121の動作の邪魔になることはない。
また、パネルP、Pの結合を解除する際は、傾斜ボルト3を取り外すとともに、摘み片11dを摘むなどして回動部材1を退避位置Bへ移動させれば、突起部121は縦枠材Tの内部へ収納されてパネルP、Pの結合が解除される。
ここで、結合させるパネルPの種類によっては、縦枠材Tの内部空間が狭く、上述したような支持部材2が挿入できない場合が想定される。そのような場合は、ナット要素TN11及び位置決め口TN12を具備する結合面TN10を有する縦枠材TN(図6(A))を用いれば、部材結合装置Cを設置した縦枠材Tを結合させることが可能である(図6(B))。勿論、この場合は傾斜ボルト3は部材結合装置Cを設置した側の縦枠材T側からのみ挿入可能となる。なお、ナット要素TN11は別体の板ナット等を用いることにより構成することも可能である。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る部材結合装置Cは、傾斜ボルト3を挿入する側の回動部材1に設けた突起121を利用するものであるため、他方の部材が有する内部空間が狭い場合であっても、ナット要素TN11および位置決め口TN12を設けた縦枠材TNを用いれば、取付を有効に実現することができる。(図6)
そして斜め方向に傾斜ボルト3を締結すると、図5に示すように突起121が縦枠材Tに設けた開口部たる位置決め口T12の下縁T12aに当接して縦枠材T、T同士の位置決めをするためにガタつきなく十分な締付力が得られ、パネルPの縦枠材T、T同士を所定箇所に確実に密着させることができる。図5に示した結合力Y及び位置決め力Zはそれぞれ引き寄せ力Xの分力であるので、傾斜ボルト3の傾斜角度を適宜設定すれば、結合力Y及び位置決め力Zの強さを任意の比率に設定することができる。この場合傾斜ボルト3の傾斜角度を水平方向よりに設定すればより強い結合力Yが得られ、傾斜角度を垂直方向よりに設定すればより強い位置決め力Zが得られるとともに、傾斜角度を垂直方向よりに設定すれば縦枠材Tの有する空間(奥行き)が狭い場合にも対応することが可能となる。勿論、本実施形態に係る部材結合装置Cは傾斜ボルト3を用いることで、水平方向にボルトを締結するような態様のものに比して、傾斜ボルト3の頭部31がドライバ等の工具が挿し込みやすい方向に向くため、パネルPを結合させる際の傾斜ボルト3の締結作業を円滑に行うことを可能にしている。結合した縦枠材Tをはずす際は、傾斜ボルト3を緩めて取り外すとともに、摘み片11dを手指で摘むなどすることにより、突起121を縦枠材Tの内部へ退避させる退避位置Bに設定すれば、縦枠材T、T同士を結合方向と直交する方向に相対変位させることが可能になるため、3枚以上のパネルPを結合した後の、中間のパネルPの抜き取りや交換をする上で好都合である。
また、本実施形態に係る部材結合装置Cは一方の部材たる縦枠材Tに回動可能に支持される回動部材1を具備することにより、位置決め口T12に対して突没動作を回動動作により行うように構成しているので、スライド動作に比べて作動抵抗が小さく、精度が出し易い上に、広い範囲に亘って作動空間が要求されることも回避するものとしている。
本実施形態に係る部材結合装置Cは、突起121及びボルト挿入部111を具備する回動体と、回動部材1を回動可能に支持する支持部材2とを備えたものとしている。このような支持部材2を採用することで、回動部材1を支持させた支持部材2を縦枠材Tに取り付けることにより、突起121の取付と位置決めを同時に行って取付作業の省力化を実現している。
また例えば、図5に示すように結合させる両部材が内部空間を有する縦枠材T、Tである場合において、パネルPを結合させる状況によっては傾斜ボルト3を挿入させる作業スペースが制限されてしまい、どちらかの方向からしか傾斜ボルト3を挿入できない状況も生じ得るが本実施形態に係る部材結合装置Cは、突起121及びボルト挿入部111を具備する回動体たる回動部材1と、回動部材1を回動可能に支持するとともにナット要素213を有する支持部材2とを両縦枠材T、Tにそれぞれ装着している。そうすることにより両縦枠材T、Tのどちら側からでも傾斜ボルト3を挿入することが可能となっている。また、回動部材1及び支持部材2は縦枠材Tに対して着脱可能であるので、結合させたいパネルPが有する縦枠材Tにのみ取り付ければよい。
また、本実施形態の変形例として、図7に示すような部材結合装置C1を挙げることができる。このものは、上述した部材結合装置Cと構造は略同様であるが、その形状において、突起112を回動部材100の回動部材本体110に作り込んでいるとともに、縦枠材TAにおいても突起112の位置に対応した2箇所に分離させて位置決め口T120を配する構成としている。このようなものであれば回動部材100と支持部材200とを組み立てる際に、ビスbを用いた回動部材100の組み立てを行う手間を不要にすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
ここで、本発明に係る部材結合装置は、他方の部材は内部空間を有さないものであっても結合させることが可能である。例えば、図8(A)及び図8(B)に示すように、上記実施形態で示した部材結合装置Cを装着した縦枠材Tは、他方の部材として、ナット要素PL1及び開口たる位置決め口PL2を有する板材PLと結合させることが可能である。
また、図9に示すように、支持部材2にナット要素213を設ける代わりに、別体のナットNをナットホルダHに支持させ、該ナットホルダHを支持部材200Aに装着することにより、傾斜方向にナット要素を設ける態様とすることもことも可能である。
なお、上記実施形態において部材結合装置を、パネルを構成する縦枠材に装着した態様について記したが、本発明に係る部材結合装置であれば、他の適用対象として、縦枠材と横枠材とを結合させる場合や、パイプ部材の端部同士を結合させる場合にも、本発明に係る部材結合装置を用いることが可能である。
また、部材結合装置を回動させずに必要なときのみに突起を開口部に挿入させる態様としてもよい、このようなものであれば好適に部材を結合させることができるのみならず、部材結合装置を回動させるスペースも不要であるため、部材内の空間が限られている場合でも好適に使用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態を適用した可動間仕切壁を示す斜視図。 同実施形態に係る回動部材を示す斜視図。 同実施形態に係る支持部材を示す斜視図。 同実施形態に係る縦枠材を示す斜視図。 同実施形態における主要部縦断面図。 同実施形態の変形例に係る構成説明図。 同実施形態の変形例に係る部材結合装置及び縦枠材を示す斜視図。 本発明の他の実施形態に係る構成説明図。 本発明の他の実施形態に係る支持部材を示す斜視図。
符号の説明
1、100…回動体(回動部材)
11、110…回動体(回動部材本体)
111…ボルト挿入部
12…突起(突起部)
121、112…突起(突起)
121a…係合面
2、200、200A…支持部材
213、TN11、PL1…ナット要素
3 …傾斜ボルト
31…(傾斜ボルトの)頭部
A …突出位置
B …退避位置
C、C1…部材結合装置
P …パネル
p …パネル要素
T、TN、TA、PL…一方の部材、他方の部材(縦枠材)
T1、TN10…結合面
T11…開口(ボルト挿通口)
T12、TN12、T120、…開口(位置決め口)
T12a…開口部の開口縁(下縁)
X …引き寄せ力
Y …結合力
Z …位置決め力

Claims (8)

  1. 内部に空間を有する一方の部材に該空間を外部に連通させる開口部を設けるとともに、他方の部材に開口部及び該開口部を有する面に対し傾斜した方向に配されるナット要素を設け、これら一方の部材と他方の部材とを、前記ナット要素に傾斜ボルトを螺合させることにより結合するようにした部材結合装置であって、
    前記一方の部材において、前記ナット要素へ向けて前記傾斜ボルトを挿入するボルト挿入部と、必要時には前記開口部より突出するとともに不要時には前記空間に退避可能な突起とを備え、
    前記一方の部材および前記他方の部材を、両部材の開口部を連通させた状態で当接させるとともに、前記突起を突出させて前記他方の部材の開口部に挿入した状態で前記傾斜ボルトを前記ボルト挿入部より挿入し前記ナット要素に螺合することにより、前記他方の部材が有する開口部の開口縁に前記突起を係わり合わせて両部材の位置決めを行いつつ結合することを特徴とする部材結合装置。
  2. 前記突起が、前記一方の部材に回動可能に支持されることにより、必要時には前記開口部より突出するとともに、不要時には前記空間に退避可能である請求項1に記載の部材結合装置。
  3. 前記ボルト挿入部及び前記突起を具備する回動体と、
    前記回動体を回動可能に支持する支持部材とを備え、
    前記一方の部材に支持部材を装着することにより、前記突起を前記一方の部材に回動可能に支持する請求項2に記載の部材結合装置。
  4. 内部に空間を有する2つの部材に、該空間を外部に連通させる開口部を設けるとともに、該開口部を有する面に対し傾斜した方向に傾斜ボルトを配して結合するようにした部材結合装置であって、
    両部材が有する空間内において、傾斜ボルトを挿入するボルト挿入部と、必要時には前記開口部より突出するとともに不要時には前記空間に退避可能な突起とを具備する回動体と、
    前記回動体を回動可能に支持するとともに前記傾斜ボルトと螺合するナット要素を具備する支持部材とを備え、
    両部材を、前記開口部を連通させた状態で当接させるとともに、一方の部材において回動体を回動させることにより前記突起を突出させ他方の部材の開口部に挿入した状態で前記傾斜ボルトを前記一方の部材のボルト挿入部より挿入し、前記他方の部材に設けた前記ナット要素に螺合させることにより、前記他方の部材が有する開口部の開口縁に前記一方の部材より突出した前記突起を係わり合わせて、両部材を位置決めを行いつつ結合することを特徴とする部材結合装置。
  5. 一方の部材が具備する前記突起が突出するときに、他方の部材が具備する前記突起が突出動作を妨げない位置に退避しているものである請求項4に記載の部材結合装置。
  6. 結合させる部材に対して前記回動体及び前記支持部材を着脱可能に構成した請求項4又は5に記載の部材結合装置。
  7. 結合する部材が、パネル要素が装着されるパネルの構造材を構成する縦枠材である請求項1〜6の何れかに記載の部材結合装置。
  8. 前記突起が剛性を有する金属からなるものである請求項1〜7の何れかに記載の部材結合装置。
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