JP5062824B2 - 床材剥離機 - Google Patents

床材剥離機 Download PDF

Info

Publication number
JP5062824B2
JP5062824B2 JP2007120268A JP2007120268A JP5062824B2 JP 5062824 B2 JP5062824 B2 JP 5062824B2 JP 2007120268 A JP2007120268 A JP 2007120268A JP 2007120268 A JP2007120268 A JP 2007120268A JP 5062824 B2 JP5062824 B2 JP 5062824B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scraper
arm
floor material
plate
peeling machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007120268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008274661A (ja
Inventor
一雅 澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2007120268A priority Critical patent/JP5062824B2/ja
Publication of JP2008274661A publication Critical patent/JP2008274661A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5062824B2 publication Critical patent/JP5062824B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

本発明は、床面に貼られた床材を剥離する床材剥離機に関する。
従来、建物の床材の剥離作業は人手に任されていたが、近年、効率向上のため、機械化が行なわれるようになってきている。このような床材を剥離する作業機として、特許文献1に開示された床材剥離機は、自走式車両の走行体のフレームに上下位置調整および姿勢調整自在に床材剥離装置を取付け、作業機を走行させかつ振動させながら刃体により床材を剥離するものである。剥離した床材は人手により所定の場所に回収した後、再生、再利用あるいは廃棄する場所に運搬する。
前記特許文献1等に記載の従来の床材剥離機は、手作業用の振動式床材剥離機から派生したものばかりであり、アームが他の作業機と同様にボックス構造をなし、またボックス状に構成された起振装置の前面下方に突出して設けられる矩形をなすスクレーパ取付け部にスクレーパを取付けた構造を有している。また、従来の床材剥離機は、剥離作業を主とした専用機が多い。
また、従来の床材剥離機は、起振装置を用いてスクレーパを振動させながらスクレーパを床材に潜り込ませて剥離するものである。しかし床材を貼り付けている基盤部分はコンクリート、モルタル等でできており、完全に平滑ではない。このため、スクレーパの弾性を利用し、押し付け力をコントロールするものが多い。そしてスクレーパに弾性を持たせるため、スクレーパの厚さは一般的には1mm前後、厚いものでも2mm前後のバネ鋼を用いたものである。
特開平6−88436号公報
前述した従来の床材剥離機は、スクレーパを取付けたアームがボックス構造をなすか、あるいは起振装置による振動機能を付加したものが多く、このため、ボックス状をなすアーム、あるいは起振装置や矩形のスクレーパ取付け部がスクレーパをオペレータが目視するための障害となり、スクレーパ先端部の視認性が悪い。スクレーパ先端部の視認性が悪いため、特に剥離作業初期、すなわち床材が全然剥離されていない箇所から、剥離始めに目地等にスクレーパをあてがう際のスクレーパの位置決めが難しく、床材剥離機上のオペレータが乗車位置から大きく身を乗り出したり、降車したり、また、他者にスクレーパの位置を確認してもらう必要がある。このため、作業性が悪く、能率低下をもたらすという問題点がある。
また、従来の床材剥離機は専用機として構成されたものが多く、床材剥離作業以外に用いられることが困難である。このため、床材剥離機の休止時間が多くなり、ユーザーにとっての採算性を悪化させるという問題点がある。
また、従来の床材剥離機においては、スクレーパとして前述のように2mm前後以下の厚みのものを用いて弾性を持たせているが、この厚さでは剥離作業による摩耗度合いが大きく、また、床材を基盤に固定している止め釘や接着剤の固化した部分、あるいは基盤であるコンクリートの骨材等の比較的硬質の突起物等にスクレーパが衝突すると、スクレーパに割れが生じ易く、作業現場内の工期中にスクレーパの研ぎ直しや交換を頻繁に行なわなければならず、工期および経済性の面で改良すべき点がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、アーム先端のスクレーパの刃先のオペレータからの視認性を向上させ、もって作業性と能率向上が可能となる床材剥離機を提供することを主たる目的とする。また、本発明の他の目的は、床材剥離機の休車時間を短くし、ユーザーにとっての採算性の向上が図れる床材剥離機を提供することにある。また、本発明の他の目的は、スクレーパによる床材の剥離性能を低下させることなく、スクレーパの破損による交換の頻度を減少させ、経済化、能率向上を図れる床材剥離機を提供することにある。
請求項1の床材剥離機は、運転席を有する自走式車両と、
前記自走式車両の前部に取付けられる剥離用フロントとを備え、
前記剥離用フロントは、アームと、このアームを上下動可能および傾斜角調整可能に支持する支持装置と、前記アームの先端に取付けられたスクレーパとを備え、
前記アームは、板面を対面させかつ間隔を有して左右に並設される2枚の板材により構成されてこれらの2枚の板材の間を通して前記運転席上のオペレータから前記スクレーパの刃先が目視可能な構造を有し、
前記アームを支持する支持装置は、自走式車両の前部に設けたブラケットと、前記ブラケットに上下揺動可能に軸支されるリンクとを備え、
前記リンクは、板面を対面させかつ間隔を有して並設される左右の2枚の板材からなり、
前記リンクの自由端の各左右の板材を前記アームの左右の板材にそれぞれ重ねて回動可能に連結し、
前記ブラケットと前記アームまたは前記リンクとの間に、前記アームを上下動させる油圧シリンダを取付け、
前記アームと前記ブラケットとの間に、前記アームの角度を調整する油圧シリンダを取付けたことを特徴とする。
請求項の床材剥離機は、請求項に記載の床材剥離機において、
前記自走式車両が、下部走行体と、その上に設置する上部旋回体と、前記上部旋回体の前部に設けた水平揺動装置とを有する小型油圧ショベルの本体を構成するものであり、
前記水平揺動装置に、前記剥離用フロントを、他の作業用フロントと交換可能に取付けたことを特徴とする。
請求項の床材剥離機は、請求項1または2に記載の床材剥離機において、
前記アームの先端に前記アームの左右の板材に固着されたスクレーパ取付け板を設け、
前記スクレーパ取付け板の下面に、前記自走式車両側である後側が下方に突出した段部を設け、
前記スクレーパ取付け板の下面における前記段部より前方の面に、スクレーパの後端を前記段部に当接させて前記スクレーパを重ねると共に、前記スクレーパを、前記スクレーパ取付け板と、前記スクレーパ取付け板にピンにより結合され位置決めされたスクレーパ固定板との間で挟持し、
前記スクレーパ固定板に設けたボルト挿通孔、および前記スクレーパに設けたボルト挿通部にボルトを挿通して前記スクレーパ取付け板に設けたねじ孔またはナットに螺合して締結すると共に、前記ボルトの頭部を前記スクレーパ固定板の下面のボルト挿通孔の周囲に設けた凹部に収容して前記スクレーパを前記スクレーパ取付け板に取付けたことを特徴とする。
請求項の床材剥離機は、請求項1からまでのいずれか1項に記載の床材剥離機において、
前記スクレーパの厚みを3〜6mmとしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、スクレーパを取付けるアームを、間隔をもって設けた左右の板材により構成したので、自走式車両上のオペレータは、左右の板材間からスクレーパの刃先を目視することが可能となり、剥離作業開始の段階において、オペレータはアームの操作により、乗車したままでスクレーパの刃先を目地等にあてがうことが可能となり、また、床材剥離機の走行による剥離中は、剥離部分についてオペレータが視認できるので、作業状況の確認ができ、作業性が向上し、能率向上が達成でき、さらに剥離作業の円滑性、安全性も向上する。
また、アームを支持するリンクも間隔を有して設けられる左右2枚の板材により構成したので、オペレータからのスクレーパの刃先の視認性が向上する。
請求項の発明によれば、従来の油圧ショベルのブーム、アーム、バケット等からなるフロント等の他の作業用フロントと剥離作業用フロントと交換可能としたので、剥離作業の無い間は自走式車両に取付けた剥離作業用フロントを他の作業用フロントに交換して作業を行なうことにより、休車時間を短縮することができ、ユーザーにとっての採算性を向上させることができる。
請求項の発明によれば、剥離作業の開始時にスクレーパを立てて床材の目地等にスクレーパの刃先を押し込む場合、スクレーパの押し込み力に対する反力は段部で受けることができ、ピンによる位置決め、固定作用と共に、ボルトのずれや破断を防止することができる。また、このスクレーパを段部で受けると共に、ピンにより位置決め、固定するようにし、かつスクレーパをスクレーパ固定板により挟持したので、スクレーパが強固に保持され、スクレーパの破断が起こり難い構造が実現できる。また、ボルトの頭部をスクレーパ固定板に設けた凹部に収容したので、ボルトの破損も防止することができる。
請求項の発明によれば、従来より大きな厚みのスクレーパを用いたため、床材を基盤に固定している止め釘や接着剤の固化した部分、あるいは基盤であるコンクリートの骨材等の比較的硬質の突起物等にスクレーパが衝突しても、スクレーパに割れが生じ難くなり、また、スクレーパの摩耗速度も遅くなるので、作業現場内の工期中におけるスクレーパの研ぎ直しや交換の頻度を少なくすることができ、作業能率の向上と経済化が達成できる。また、従来の厚みのスクレーパでは、アームの操作によりスクレーパを基盤に押しつけ、自走式車両の車体の前部が浮き上がるようにジャッキアップ状態にすると、スクレーパが破損しやすくなるが、スクレーパの厚みを3mm以上とすることにより、ジャッキアップ状態、すなわち車体の自重によってスクレーパが常に基盤に適切に接地した状態で剥離作業を行なうことができ、スクレーパの破断を起こすことなく剥離作業を能率良く行なうことができる。すなわちオペレータは細心の注意を払って作業を行なう必要がなくなり、剥離作業性が向上する。
図1は本発明による床材剥離機の一実施の形態を示す側面図、図2はその平面図である。1は自走式車両であり、この自走式車両1は、小型油圧ショベルの本体を用いたもので、クローラ式走行体2のフレーム2a上に旋回装置3を介して旋回体4を設置し、旋回体4にパワーユニット5、運転席6および操作装置7等を搭載して構成する。運転席6は旋回体4の中央に設置されている。
8は走行体フレーム2aに軸8aを中心に上下揺動可能に取付けられたブレードである。9はこのブレード8と走行体フレーム2aとの間に設けられた油圧シリンダであり、この油圧シリンダ9の伸縮によりブレード8が着地状態と浮上状態とに切換え可能である。このブレード8は走行体2の幅とほぼ等しい幅を有する。
10は旋回体4の前部に固定して取付けられた水平揺動装置用のフレームであり、このフレーム10には剥離用フロント11が、ブラケット13を介して、軸12を中心に揺動可能に取付けられている。この剥離用フロント11は、油圧ショベルの掘削用フロント等と交換可能に取付けられる。なおこの交換は、ブラケット13を取付けたままでも良いし、ブラケット13を含めて交換可能としてもよい。
図3は剥離用フロント11の側面図、図4はその平面図、図5は剥離用フロント11取付け用のブラケット13の背面図である。このブラケット13は、主板13aの背面の上下に取付け板13b、13cを溶接し、これらの取付け板13b、13cにより水平揺動装置用のフレーム10を上下より挟み、これらの取付け板13b、13cおよびフレーム10に設けた孔およびその一部であるボス10aに挿着する軸12により、この軸12を中心としてブラケット13がフレーム10に対して水平揺動可能に取付けられる。この軸12は旋回体4の前部の中央に位置する。14は旋回体4とブラケット13との間に取付けられてブラケット13および剥離用フロント11を水平揺動させる油圧シリンダである。掘削用フロント11の左右の揺動角は左右それぞれ45度〜65度程度に設定され、実施例においては左右それぞれ60度とした。13d、13eはこの水平揺動用油圧シリンダ14のピストンロッドをブラケット13にピンにより連結するための取付け板である。
15はアーム16をブラケット13に上下動可能に支持するためのリンクであり、このリンク15は、板面を対面させかつ間隔を有して並設される左右の板材15a、15bからなる。このリンク15等を取付けるため、主板13aには2枚の縦板13f、13gが溶接されている。これらの縦板13f、13gおよび主板13aの頂部にボス17を溶接し、このボス17に軸19を貫挿し、この軸19の両端に前記板材15a、15bの基端のボス15c、15dを回動可能に嵌合する。20はこれらのボス15c、15dが軸19から抜け出すことを防止するために軸19に半径方向に設けた孔に挿着した抜け止めボルトである。なお軸19としては先端にねじ溝を有する頭付きロッド等を用いることもできる。
アーム16も、板面を対面させかつ間隔を有して並設される左右の板材16a、16bからなる。これらの板材16a、16bの基端側はこれらの間に横架材として溶接されるパイプ16cにより構成され、先端側にスクレーパ取付け板22が固定される。このスクレーパ取付け板22は好ましくは板材16a、16bに図示のように溶接により固定される。
23はアーム16の基端側に取付けたピンであり、このピン23は、前記パイプ16cにおける前記板材16a、16bの近傍に溶接した連結板24、25と、板材16a、16b間の中央側に溶接した連結板26、27に貫挿して取付ける。リンク15を構成する板材15a、15bの自由端のボス15e、15fは、それぞれ、アーム16を構成する板材16a、16bに直接またはリングを介して重ね、板材16aと連結板24との間、板材16bと連結板25との間において、ピン23をボス15e、15fに貫挿してアーム16にリンク15を連結する。
28はアーム16を上下揺動させる油圧シリンダである。この油圧シリンダ28は、基端部のボスに前記ブラケット13の縦板13f、13gに設けた軸29を貫挿し、先端部のボスに、前記パイプ16cに溶接した連結板26、27間において、連結板24〜27に固定するピン23を挿着して連結する。したがって、アーム16は、油圧シリンダ28を伸縮させることにより、リンク15と共に軸19を中心に上下揺動させ、アーム16の高さを調製することができる。なお、アーム16を上下揺動させる油圧シリンダ28は、ブラケット13とリンク15との間に設けてもよい。
30はアーム16の傾斜角度を調整する油圧シリンダであり、この油圧シリンダ30はその基端部のボスをブラケット13の縦板13f、13gにピン31により連結し、先端部のボスをアーム16側の連結板26、27にピン32により連結して取付ける。したがって油圧シリンダ30を伸縮させることにより、アーム16はピン23を中心として回動させて傾斜角度を調整することができる。
次にスクレーパの取付け構造について説明する。図6の部分断面側面図および図7の底面図に示すように、スクレーパ取付け板22の下面には、後側が下方に突出した2段の段部22a、22bを設ける。図8の平面図に示すように、スクレーパ34には、後端より切り込み状に前後方向に向けて設けた複数列(図示例は3列)の溝からなるボルト挿通部34aを設ける。スクレーパ34の厚みは従来のスクレーパより厚い3mm〜6mm程度に設定する。なお、スクレーパ34の表面のみを熱処理にて硬化させることにより、割れに対する強度(スクレーパ母材の靭性)を持たせつつ、耐磨耗性を向上させることもできる。
図9の平面図に示すように、この実施の形態においては、スクレーパ34をスクレーパ取付け板22の下面に固定するためのスクレーパ固定板35を備え、このスクレーパ固定板35にはスクレーパ34の位置決め用の複数個のピン孔35aと、スクレーパ34のボルト挿通部34aに対応する位置に設けたボルト挿通孔35bとを設ける。スクレーパ固定板35の下面のボルト挿通孔35bの周囲には、ボルト37の頭部37aを収容するための凹部35cを設ける。
スクレーパ34の取付けは、図6、図7に示すように、スクレーパ取付け板22に固定したピン(スプリングピンを含む。)36にスクレーパ固定板35のピン孔35aを嵌合して位置決めする。そしてスクレーパ固定板35とスクレーパ取付け板22との間にスクレーパ34を挿入してスクレーパ34の後端を段部22bに当接させ、スクレーパ34のボルト挿通部34aの位置をスクレーパ固定板35のボルト挿通孔35bの位置に合わせ、スクレーパ固定用のボルト37をボルト挿通孔35b、ボルト挿通部34aに挿通してスクレーパ取付け板22に設けたねじ孔22cに螺合し締結することにより、スクレーパ34をスクレーパ取付け板22に固定する。剥離作業時間の経過によりスクレーパ34が磨耗したときは、ボルト37を緩め、スクレーパ34をスクレーパ取付け板22とスクレーパ固定板35との間から引き抜くことができ、新しいスクレーパ34を交換することができる。なおボルト挿通部34aは溝ではなく丸孔や長孔により構成してもよいが、本例のように溝とすることにより、ボルト37を外すことなくスクレーパ34の交換ができるという利点がある。また、前記ねじ孔22cの代わりにボルト挿通孔を設け、そのボルト挿通孔に挿通したボルト37をスクレーパ取付け板22の上面に設けたナットに螺合して締結する構造にしてもよい。
アーム16を構成する板材16a、16bの下部の前縁は、剥離した床材を丸めて回収するために弧状部38を形成する。また、図4に示すように、スクレーパ取付け板22の上面には1枚以上(図示例は2枚)のリブ22dが溶接され、これらのリブ22dの前縁も前記弧状部38に一致する弧状部39を形成している。
スクレーパ34の左右の幅a(図7参照)は、アーム16の左右の幅bに等しいかあるいはやや大きく設定され、好ましくはb/a=0.8から1.0程度に設定される。このように、アーム16の幅bをスクレーパ34の幅に等しくするかあるいは近付けることにより、アーム16の板材16a、16b間の間隔を大きくとることができ、これによりスクレーパ34の刃先の目視がより容易となり、視認性が向上する。また、狭い場所での床材の剥離を可能とするため、スクレーパ34の幅aは、走行体2の幅c(図2参照)の1/6から1/3程度に設定される。
この床材剥離機を使用して作業を行なう場合は、スクレーパ34の厚さを3mm以上として強度を向上させたことにより、スクレーパ34の刃先を目地等に当てアーム16の操作によりスクレーパを基盤に押しつけ、自走式車両1の車体の前部が浮き上がるようにジャッキアップ状態とし、自走式車両1を走行させながら床材の剥離作業を行なうことができる。剥離された床材は、アーム16の下部前縁の弧状部38やスクレーパ取付け板22のリブ22dの弧状部39により丸く巻かれ、容易に回収することができる。
この剥離作業の際には、ブレード8は油圧シリンダ9の伸長により着地した状態とする。これにより剥離作業等により生じる剥離屑等を除去し、剥離屑によって走行体が滑り、走行力が低下することを防止する。剥離作業におけるスクレーパ34の傾斜角度は、油圧シリンダ30の伸縮により調整することができる。また、水平揺動用油圧シリンダ14を伸縮させることにより、図2に示すように、剥離用フロント11の向きを変更することができ、これにより、左右に傾斜させた姿勢でコーナー部における床材の剥離を可能としている。
この実施の形態においては、スクレーパ34を取付けるアーム16を、間隔をもって設けた左右の板材16a、16bと横架材であるパイプ16cにより構成したので、自走式車両の運転席6上のオペレータは、左右の板材16a、16b間からスクレーパ34の刃先を目視することが可能となる。また、この例に示すように、スクレーパ取付け板22の上面に弧状の板を張るのではなく、リブ22dを設けてこのリブ22dの前面に弧状部39を形成することにより、リブ22間からスクレーパ34の刃先を目視し易くなる。このため、剥離作業開始の段階において、オペレータはアーム16の操作により、乗車したままでスクレーパ34の刃先を目地等にあてがうことが可能となり、また、床材剥離機の走行による剥離中は、剥離部分についてオペレータが視認できるので、作業状況の確認ができ、作業性が向上し、能率向上が達成でき、さらに剥離作業の円滑性、安全性も向上する。
また、本実施の形態、アーム16を支持するリンク15も間隔を有して設けられる左右2枚の板材15a、15bにより構成としているので、アーム16の支持装置の部分がスクレーパ34のオペレータからの視認性が向上する。このようにリンク15、16により構成した場合には、運転席6上のオペレータは、油圧シリンダ28とリンク15の板材15a、15bとの間、アーム16の板材16a、16bとの間、スクレーパ取付け板22のリブ22d、22d間あるいはリブ22dと板材16a、16bとの間の隙間を通してスクレーパ34の刃先を目視することができる。
またこの実施の形態においては、従来の油圧ショベルのブーム、アーム、バケット等からなるフロント等の他の作業用フロントと剥離用フロント11と交換可能としたので、剥離作業の無い間は自走式車両に取付けた剥離用フロント11を他の作業用フロントに交換して作業を行なうことにより、休車時間を短縮することができ、ユーザーにとっての採算性を向上させることができる。
また、この実施の形態においては、スクレーパ34の後端をスクレーパ取付け板22の段部22bに当接させたので、剥離作業の開始時にスクレーパ34を立てて床材の目地等にスクレーパ34の刃先を押し込む場合、スクレーパ34の押し込み力に対する反力は段部22bで受けることができる上、スクレーパ34をスクレーパ取付け板22とスクレーパ固定板35とにより挟持したので、スクレーパ34が強固に保持され、スクレーパ34の破断が起こり難い構造が実現できる。また、ボルト37の頭部37aをスクレーパ固定板35に設けた凹部35cに収容したので、剥離作業中にボルト37が釘や鉄筋等に衝突して破損することを防止することができる。
また、この実施の形態においては、従来より大きな厚みのスクレーパ34を用いたため、床材を基盤に固定している止め釘や接着剤の固化した部分、あるいは基盤であるコンクリートの骨材等の比較的硬質の突起物等にスクレーパ34が衝突しても、スクレーパ34に割れが生じ難くなり、また、スクレーパ34の摩耗速度も遅くなるので、作業現場内の工期中におけるスクレーパ34の研ぎ直しや交換の頻度を少なくすることができ、作業能率の向上と経済化が達成できる。
また、従来の厚みのスクレーパ34では、アーム16の操作によりスクレーパ34を基盤に押しつけ、自走式車両1の車体の前部が浮き上がるようにジャッキアップ状態にすると、スクレーパ34が破損しやすくなるが、スクレーパ34の厚みを3mm以上とすることにより、ジャッキアップ状態、すなわち車体の自重によってスクレーパ34が常に基盤に適切に接地した状態で剥離作業を行なうことができ、スクレーパ34の破断を起こすことなく剥離作業を能率良く行なうことができる。すなわちオペレータは細心の注意を払って作業を行なう必要がなくなり、剥離作業性が向上する。
本発明による床材剥離機の一実施の形態を示す側面図である。 図1の床材剥離機の平面図である。 本実施の形態の剥離用フロントの側面図である。 本実施の形態の剥離用フロントの平面図である。 本実施の形態の剥離用フロント取付け用のブラケットの背面図である。 本実施の形態のスクレーパの取付け構造を示す部分断面側面図である。 本実施の形態のスクレーパの取付け構造を示す底面図である。 本実施の形態のスクレーパの平面図である。 本実施の形態のスクレーパ固定板の平面図である。
1:自走式車両、2:走行体、2a:走行体フレーム、3:旋回装置、4:旋回体、5:パワーユニット、6:運転席、7:操作装置、8:ブレード、8a:軸、9:油圧シリンダ、10:水平揺動装置用のフレーム、11:剥離用フロント、12:軸、13:ブラケット、14:水平揺動用油圧シリンダ、15:リンク、15a、15b:板材、16:アーム、16a、16b:板材、16c:パイプ、17:ボス、19:軸、22:スクレーパ取付け板、22a、22b:段部、22c:ねじ孔、22d:リブ、23:ピン、24〜27:連結板、28:上下揺動用油圧シリンダ、29:ピン、30:アーム傾斜角調整用油圧シリンダ、31、32:ピン、34:スクレーパ、34a:ボルト挿通部、35:スクレーパ固定板、35a:ピン孔、35b:ボルト挿通孔、35c:凹部、37:ボルト、38、39:弧状部

Claims (4)

  1. 運転席を有する自走式車両と、
    前記自走式車両の前部に取付けられる剥離用フロントとを備え、
    前記剥離用フロントは、アームと、このアームを上下動可能および傾斜角調整可能に支持する支持装置と、前記アームの先端に取付けられたスクレーパとを備え、
    前記アームは、板面を対面させかつ間隔を有して左右に並設される2枚の板材により構成されてこれらの2枚の板材の間を通して前記運転席上のオペレータから前記スクレーパの刃先が目視可能な構造を有し、
    前記アームを支持する支持装置は、自走式車両の前部に設けたブラケットと、前記ブラケットに上下揺動可能に軸支されるリンクとを備え、
    前記リンクは、板面を対面させかつ間隔を有して並設される左右の2枚の板材からなり、
    前記リンクの自由端の各左右の板材を前記アームの左右の板材にそれぞれ重ねて回動可能に連結し、
    前記ブラケットと前記アームまたは前記リンクとの間に、前記アームを上下動させる油圧シリンダを取付け、
    前記アームと前記ブラケットとの間に、前記アームの角度を調整する油圧シリンダを取付けたことを特徴とする床材剥離機。
  2. 請求項に記載の床材剥離機において、
    前記自走式車両が、下部走行体と、その上に設置する上部旋回体と、前記上部旋回体の前部に設けた水平揺動装置とを有する小型油圧ショベルの本体を構成するものであり、
    前記水平揺動装置に、前記剥離用フロントを、他の作業用フロントと交換可能に取付けたことを特徴とする床材剥離機。
  3. 請求項1または2に記載の床材剥離機において、
    前記アームの先端に前記アームの左右の板材に固着されたスクレーパ取付け板を設け、
    前記スクレーパ取付け板の下面に、前記自走式車両側である後側が下方に突出した段部を設け、
    前記スクレーパ取付け板の下面における前記段部より前方の面に、スクレーパの後端を前記段部に当接させて前記スクレーパを重ねると共に、前記スクレーパを、前記スクレーパ取付け板と、前記スクレーパ取付け板にピンにより結合され位置決めされたスクレーパ固定板との間で挟持し、
    前記スクレーパ固定板に設けたボルト挿通孔、および前記スクレーパに設けたボルト挿通部にボルトを挿通して前記スクレーパ取付け板に設けたねじ孔またはナットに螺合して締結すると共に、前記ボルトの頭部を前記スクレーパ固定板の下面のボルト挿通孔の周囲に設けた凹部に収容して前記スクレーパを前記スクレーパ取付け板に取付けたことを特徴とする床材剥離機。
  4. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の床材剥離機において、
    前記スクレーパの厚みを3〜6mmとしたことを特徴とする床材剥離機。
JP2007120268A 2007-04-27 2007-04-27 床材剥離機 Expired - Fee Related JP5062824B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007120268A JP5062824B2 (ja) 2007-04-27 2007-04-27 床材剥離機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007120268A JP5062824B2 (ja) 2007-04-27 2007-04-27 床材剥離機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008274661A JP2008274661A (ja) 2008-11-13
JP5062824B2 true JP5062824B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=40052952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007120268A Expired - Fee Related JP5062824B2 (ja) 2007-04-27 2007-04-27 床材剥離機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5062824B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5090576B1 (ja) * 2012-04-04 2012-12-05 インテリアいとう有限会社 パネルの表面材の剥離装置及び剥離方法
WO2013024804A1 (ja) * 2011-08-12 2013-02-21 インテリアいとう有限会社 再生フロアパネル製造方法、再生フロアパネル製造装置及び再生フロアパネル
JP7034455B2 (ja) * 2017-10-18 2022-03-14 Nty工業株式会社 表層材剥離装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55126361U (ja) * 1979-02-28 1980-09-06
JP2567720B2 (ja) * 1990-05-25 1996-12-25 日立建機株式会社 作業機械
JPH0650009A (ja) * 1992-03-09 1994-02-22 Takeshi Mizuno 床材剥離機
JP3088094B2 (ja) * 1997-09-05 2000-09-18 有限会社小西重機工業 床材剥離機
JP4166161B2 (ja) * 2004-01-26 2008-10-15 日本ニューマチック工業株式会社 剥離装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008274661A (ja) 2008-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101355629B1 (ko) 굴삭기용 진동리퍼
CN101321919A (zh) 紧凑型挖掘机连接装置
JP5062824B2 (ja) 床材剥離機
CN104093916B (zh) 垫磨片组件
JP4763362B2 (ja) 破砕ハンマと、破砕ハンマの固定要素、側板および保護ケーシング
JP6663404B2 (ja) 建設機械の排土装置
JP3790116B2 (ja) 掘削バケットの修理方法
JP2006274589A (ja) 建設機械のエンドアタッチメント装着装置
JP5179418B2 (ja) 建設機械のガード固定装置
JP2001303607A (ja) 掘削バケット
KR101200359B1 (ko) 죠오의 교체가 가능한 어태치먼트
JP6165122B2 (ja) 作業機械
JP3822450B2 (ja) 掘削バケット
JP3206524U (ja) アスファルト切削不陸層の剥離爪装置
JPS6321766B2 (ja)
KR20100013826A (ko) 중장비 차량용 탈부착식 작업장치
CN213478334U (zh) 一种撬毛机器人工作机构
JP2008202325A (ja) 掘削機械のブームシリンダ支持構造及び運転方法
JP5466672B2 (ja) 建設機械用フロント装置及びその載置台
JP6533148B2 (ja) 作業機械
JP4576902B2 (ja) 作業車両
JP3131483U (ja) 床材剥離機
CN220769460U (zh) 一种高效的牛角式邦壁清壁机构
JP2011252298A (ja) 建設機械の排土装置
CN213625767U (zh) 推土铲和挖掘机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120801

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees