JP5062299B2 - 排気冷却用アダプタ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに開口する排気ポートとエキゾーストマニホールドとの間に配置され、内部に、排気ポートからの排気をエキゾーストマニホールドへ流す排気流路と、この排気流路を囲む壁内に排気流路を流れる排気を冷却する冷却水流路とを形成した排気冷却用アダプタに関する。
排気浄化触媒などの内燃機関排気系での熱害を防止するために排気を冷却する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1では、シリンダヘッドとエキゾーストマニホールドとの間に連結部材を設け、この連結部材に冷却水流路が設けられている。この冷却水流路は開放された凹部として形成されており、冷却水流路の下側両端から導入された冷却水は、直ちにエキゾーストマニホールド側の冷却水流路に流れ込むようにしている。
特開平11−49096号公報(第3〜4頁、図2〜5)
特許文献1のごとく冷却水流路が開放された凹部ではなく、連結部材の内部に冷却水流路を形成して、この冷却水流路内に流入口を介して冷却水を導入し、流出口から冷却水を排出する排気冷却用アダプタを形成する場合がある。このような形状では、内部に空気が流れ込んでそのまま気泡として残留した場合には、排気により冷却水が加熱された場合に冷却効率低下や沸騰を引き起こすおそれがある。あるいは内部に冷却水が滞留する部分ができることで、同様に冷却効率低下や沸騰を引き起こすおそれがある。
特に排気冷却用アダプタを鋳造にて成形した場合には、内部の冷却水流路は中子により形成することになり、鋳造後に中子を粉砕して排出しなくてはならない。このため、鋳造された直後の排気冷却用アダプタには、中子を構成していた鋳砂を排出するための砂抜き穴が形成されている。この砂抜き穴は栓体などにより閉塞されることになるが、このようにして構成された閉塞加工部には、冷却水流路側に窪みが形成されている。このような冷却水流路内の窪みには、使用時に冷却水が満たされると共に、場合により冷却水流に混入した空気が流れ込むことがある。
通常は、冷却水や冷却水流に混入した空気が上述したような窪みに一旦入ったとしても、冷却水流により窪みの外部に排出される。
しかし、冷却水流路の構成によっては、窪みから冷却水や気泡を排出するような冷却水流とならずに、冷却水が滞留したり、冷却水流路内に流れ込んだ空気が気泡として残留してしまう場合がある。
本発明は、排気冷却用アダプタの冷却水流路内に冷却水が滞留したり気泡が残留しないようにできる排気冷却用アダプタの提供を目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用・効果について記載する。
請求項1に記載の排気冷却用アダプタは、内燃機関のシリンダヘッドに開口する排気ポートとエキゾーストマニホールドとの間に配置され、内部に、排気ポートからの排気をエキゾーストマニホールドへ流す排気流路と、この排気流路を囲む壁内に排気流路を流れる排気を冷却する冷却水流路とを形成した排気冷却用アダプタであって、排気冷却用アダプタの壁部は、外部と前記冷却水流路との間に設けられた貫通孔を塞ぐことで形成された閉塞加工部を有していると共に、この閉塞加工部における前記冷却水流路内の部分が、前記冷却水流路内を流動する冷却水の突き当たり位置以外の位置に配置されていることを特徴とする。
閉塞加工部では、冷却水流路内の部分においてはその壁面に窪みが生じ易く、この部分が、冷却水流路内を流動する冷却水の突き当たり位置となると、窪み部分に空気が流れ込んで気泡を生じ易くなる。更にこの窪み部分に入った冷却水や気泡は冷却水が突き当たることから、いずれの方向にも排出されにくくなり、窪み部分から排出が困難となる。
しかし、本発明のごとく、閉塞加工部における冷却水流路内の部分が、冷却水流路内を流動する冷却水の突き当たり位置以外の位置に配置されていることにより、その部分に窪みが生じていたとしても窪み内へは空気が入り込みにくくなる。
更に窪みに空気が入り込んで気泡が一時的に生じたとしても、この気泡に対する冷却水流による圧力が窪みに気泡を閉じ込める圧力とならず、冷却水流による圧力は、窪みから排出させる方向の圧力を生じるので気泡は移動し易くなる。このことにより窪みから気泡が容易に排出される。
このことは窪み内に入っている冷却水についても同じであり、この冷却水に対する冷却水流による圧力が、窪みに冷却水を閉じ込めて滞留させる圧力とならず、冷却水流による圧力は、窪みから排出させる方向の圧力を生じるので窪み内部の冷却水は移動し易くなる。このことにより窪みから冷却水を容易に排出でき、冷却水交換が可能となる。
したがって排気冷却用アダプタの冷却水流路内に冷却水が滞留したり気泡が残留しないようにできる
また、請求項に記載の排気冷却用アダプタでは、前記排気流路は複数が配列して設けられており、配列した排気流路の間に形成された冷却水流路が、配列した排気流路の周辺に形成された冷却水流路に接続する位置が、前記冷却水の突き当たり位置であることを特徴とする。
このような排気流路の間に形成された冷却水流路からの冷却水の突き当たり位置に、普通、砂抜きなどのために貫通孔を形成しており、冷却水滞留や気泡残留の問題が生じ易い。しかし、本発明のごとく閉塞加工部における冷却水流路内の部分を、冷却水の突き当たり位置以外の位置に配置することにより、前述したごとく排気冷却用アダプタの冷却水流路内に冷却水が滞留したり気泡が残留しないようにできる。
請求項に記載の排気冷却用アダプタでは、請求項に記載の排気冷却用アダプタにおいて、前記閉塞加工部における前記冷却水流路内の部分は、前記冷却水流路内を流動する冷却水の突き当たり位置から、前記排気流路の配列方向と排気流動方向との少なくとも一方向にずらされていることにより、冷却水の突き当たり位置以外の位置に配置されていることを特徴とする。
閉塞加工部における冷却水流路内の部分の配置としては、排気流路の配列方向と排気流動方向との少なくとも一方向にずらすことにより実現できる。すなわち排気流路の配列方向にずらすこと、排気流路の排気流動方向にずらすこと、あるいは排気流路の配列方向と排気流動方向との両方にずらすことにより実現できる。このことにより排気冷却用アダプタの冷却水流路内に冷却水が滞留したり気泡が残留しないようにできる。
(a)〜(c)実施の形態1の排気冷却用アダプタの構成説明図。 (a)〜(d)実施の形態1の排気冷却用アダプタの構成説明図。 (a),(b)実施の形態1の排気冷却用アダプタの破断説明図。 (a),(b)実施の形態1の排気冷却用アダプタの破断説明図。 実施の形態1の排気冷却用アダプタの断面図。 (a)〜(c)実施の形態2の排気冷却用アダプタの構成説明図。 (a)〜(d)実施の形態2の排気冷却用アダプタの構成説明図。 (a),(b)実施の形態2の排気冷却用アダプタの破断説明図。 (a),(b)実施の形態2の排気冷却用アダプタの破断説明図。 (a),(b)他の実施の形態の排気冷却用アダプタの構成説明図。
[実施の形態1]
図1,2は、上述した発明が適用された排気冷却用アダプタ2の構成を示している。図1の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、図2の(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は斜視図である。
この排気冷却用アダプタ2は、図2の(b)に破線で示すごとく、内燃機関のシリンダヘッド4に開口する排気ポート4aとエキゾーストマニホールド6との間に配置されて、排気ポート4aから排出される排気を冷却してエキゾーストマニホールド6へ排出するものであり、このことにより内燃機関排気系での熱害を防止するものである。尚、本実施の形態では内燃機関は4気筒エンジンであるが、直列4気筒でも良く、V型8気筒でも良い。あるいは排気冷却用アダプタ2の内部構成、特に排気流路の数を変更することによりV型6気筒などのその他の形態の内燃機関にも適用できる。
このような排気冷却用アダプタ2は、例えばアルミニウム合金や鉄合金などの金属材料により鋳造されたものであり、排気上流側に排気導入口8が開口するシリンダヘッド側接続面10を形成している。排気導入口8は、シリンダヘッド4における排気ポート4aの位置と数とに対応して、ここでは4つが直線状に配列して設けられている。尚、V型6気筒に適用する場合には、各バンク毎に3気筒の排気ポートに対応して排気導入口8は3つが直線状に配列して設けられることになる。
排気下流側は、排気排出口12が開口するエキゾーストマニホールド側接続面14を形成している。排気排出口12は排気導入口8に対応して4つが直線状に配列して設けられている。
これら排気導入口8と排気排出口12とはそれぞれ排気冷却用アダプタ2内に形成された4つの排気流路16にて接続されている。
排気冷却用アダプタ2には、シリンダヘッド側接続面10の周辺部に、排気冷却用アダプタ2自身をシリンダヘッド4側のアダプタ接続面4bにボルト締結するためのボルト締結部10aが形成されている。このボルト締結部10aに形成されているボルト挿通孔10bにボルトを挿通し、シリンダヘッド4側のアダプタ接続面4bに開口している螺合孔に螺合することにより、排気冷却用アダプタ2をシリンダヘッド4にボルト締結にて固定できる。このことによりシリンダヘッド4側の排気ポート4aと排気冷却用アダプタ2側の排気流路16とを接続できる。
更に排気冷却用アダプタ2には、エキゾーストマニホールド側接続面14の周辺部に、エキゾーストマニホールド6をボルト締結するためのボルト締結部14aが形成されている。ボルト締結部14aには螺合孔14bが形成されており、エキゾーストマニホールド6のフランジ6aに形成された挿通孔を介してボルトが螺合されることで、エキゾーストマニホールド6がボルト締結されて接続される。このことにより排気冷却用アダプタ2の排気流路16とエキゾーストマニホールド6の排気流路6bとを接続できる。
尚、シリンダヘッド4における排気ポート4aの間隔は、エキゾーストマニホールド6の開口部の間隔よりも広く設定されているので、シリンダヘッド側接続面10における排気導入口8の間隔は、エキゾーストマニホールド側接続面14における排気排出口12の間隔よりも広くされている。
排気冷却用アダプタ2の壁内には、図3,4に示したごとく、排気流路16の周りに、冷却水流路としてウォータジャケット18が形成されている。ここで図3の(a)は図2の(c)においてA−A線にて破断した状態を仰視した斜視図である。図3の(b)は同じくA−A線での断面図である。図4の(a)は図1の(b)においてB−B線にて破断した状態の斜視図である。図4の(b)は同じくB−B線での断面図である。尚、ウォータジャケット18における冷却水流を一点鎖線の矢線で示し、排気流路16における排気流を破線の矢線にて示している。
図示するごとくウォータジャケット18は排気流路16の配列の周辺に形成された冷却水流路18a,18b,18c,18dと排気流路16間に形成された冷却水流路18e,18f,18gとからなる。このウォータジャケット18内の冷却水は、下方に存在する冷却水導入部20から導入され、上方に存在する冷却水排出部22から排出される。尚、排気流路16間の冷却水流路18e,18f,18gの位置では、排気冷却用アダプタ2全体の補強のためにシリンダヘッド側接続面10側、すなわち排気流の上流側から部分連結部19a,19b,19cが排気流路16間に張り出している。このことにより各排気流路16周りの壁部16aを、冷却水流路18e,18f,18gを残して接続することで排気冷却用アダプタ2の剛性を高めている。
前述したごとく、排気冷却用アダプタ2は金属による鋳造体であり、内部のウォータジャケット18を鋳造時に形成するために中子が用いられている。したがって鋳造後に中子を粉砕してその鋳砂を取り出す必要がある。このために、砂抜き穴として貫通孔24a,26a,28aが形成される。そしてこれら貫通孔24a〜28aから、粉砕した鋳砂を取り出した後に、栓体24b,26b,28bの嵌合により閉塞がなされることで、閉塞加工部24,26,28が形成されている。尚、閉塞加工部24〜28の貫通孔24a〜28aのみでなく、冷却水導入部20や冷却水排出部22も砂抜き穴として利用される。
貫通孔24a〜28aについては栓体24b〜28bにより閉塞されているため、図5の断面図に示すごとくウォータジャケット18の内面には窪み24c,26c,28cが形成されている。図5は、図3において、更に排気冷却用アダプタ2の外周部分の壁部2aを、各貫通孔24a〜28aの中心軸位置で破断して示した断面図である。
ウォータジャケット18の内で、シリンダヘッド4とエキゾーストマニホールド6との間に配置した場合に鉛直方向の下方に位置する冷却水流路18aに対して、その外周部分の壁部2aには、1つの閉塞加工部28が設けられている。この閉塞加工部28は、図5に右方に示す排気流路16間の冷却水流路18g及びその周辺の冷却水流路18a,18d内の砂抜き及び観察を可能とする貫通孔28aを、栓体28bで閉塞した部分である。
この閉塞加工部28は冷却水流路18gの下方延長位置に設けられている。このことから、貫通孔28aを栓体28bで閉塞したことにより内側に形成されている窪み28cは、冷却水流路18gに対して下端側から対向している。尚、冷却水流路18gでの冷却水流は窪み28cとは反対方向を向いている。
ウォータジャケット18の内で、シリンダヘッド4とエキゾーストマニホールド6との間に配置した場合に鉛直方向の上方に位置する冷却水流路18dに対して、その外周部分の壁部2aには、2つの閉塞加工部24,26が設けられている。この閉塞加工部24,26の内で、左端に存在する閉塞加工部26は、排気流路16の配列の端に存在する冷却水流路18bと上方の冷却水流路18dとの接続位置に存在する。
この閉塞加工部26は、左端の冷却水流路18b及びその周辺の冷却水流路18a,18d内の砂抜き及び観察を可能とする貫通孔26aを、栓体26bで閉塞した部分である。したがって貫通孔26aを栓体26bで閉塞したことにより形成された窪み26cは、左端の冷却水流路18bから上の冷却水流路18dへと一方向に流れる冷却水流中に存在する。
鉛直方向の上方にある冷却水流路18dの中央に位置する閉塞加工部24は、図5に中央に示す排気流路16間の冷却水流路18f及びその周辺の冷却水流路18a,18d内の砂抜き及び観察を可能とする貫通孔24aを、栓体24bで閉塞した部分である。
この閉塞加工部24は、図5のごとく正面から見ると冷却水流路18fの上端延長位置に設けられている。しかし、図4に示したごとく、閉塞加工部24の下方に位置するのは、実際には部分連結部19bであり、閉塞加工部24は、冷却水流路18fの上端延長位置以外の位置にずらされて形成されている。したがって、閉塞加工部24におけるウォータジャケット18内の部分である窪み24cは、冷却水流路18fを上方に流れる冷却水の突き当たり位置以外の位置に配置されていることになる。
したがって窪み24cが対向しているのは、図4,5に示すごとく、窪み24cに対して左から右へと横方向に流れる冷却水流のみである。
尚、図示左側の排気流路16間の冷却水流路18e及びその周辺の冷却水流路18a,18dについては、冷却水導入部20の開口部20aが砂抜き及び観察を可能とし、排気流路16の配列の右端の冷却水流路18c及びその周辺の冷却水流路18a,18dについては冷却水排出部22の開口部22aが砂抜き及び観察を可能としている。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(1)閉塞加工部24〜28では、貫通孔24a〜28aを栓体24b〜28bにより閉塞していることにより、ウォータジャケット18内に窪み24c〜28cが生じている。したがって閉塞加工部24〜28の位置にウォータジャケット18内を流動する冷却水が突き当たると、冷却水に空気が混入していると窪み24c〜28cにその空気が流れ込み、かつ排出もされずに気泡として残留するおそれがある。又、空気が流れ込まなくても冷却水自体が窪み24c〜28c内に滞留するおそれもある。
しかし図5に示したごとく、下方に存在する閉塞加工部28については、冷却水流は窪み28cに突き当たる方向ではないし、窪み28cは上方に向けて開口している。このため窪み28cに空気は入らないし、入ったとしても気泡の浮力や横に流れる冷却水流により直ちに排出される。冷却水のみの場合も昇温による浮力や横に流れる冷却水流により直ちに排出されて入れ替わることになる。
左端に存在する閉塞加工部26については窪み26cは下方に向けて開口しているが、冷却水流は斜め下方から水平方向へと湾曲して一方向に流れている。したがって、冷却水流は窪み26cに突き当たる方向ではない。このため空気が窪み26cに入ったとしても、最終的に横方向に流れ去る冷却水流により、窪み26c内の空気が排出されて気泡として残留しない。冷却水のみの場合も同様に排出されて入れ替わるので滞留しない。
上方に存在する閉塞加工部24については、窪み24cは下方に開口している。もし排気流路16間に形成された冷却水流路18fの冷却水流が窪み24cに突き当たる位置にあれば、すなわち冷却水流路18fの上端延長位置に閉塞加工部24があれば、冷却水流路18fの冷却水流に空気が混入すると、その空気が窪み24cに導入されてしまう。そして、この冷却水流に押圧されて窪み24cから空気が逃げられずに、気泡として残留し続けるおそれが生じる。冷却水のみの場合も冷却水流の押圧により窪み24c内に滞留してしまうおそれがある。
しかし図4に示したごとく、この窪み24cは、冷却水流路18fの上端延長位置には存在せず、排気流路16の排気流動方向(排気流路16の配列方向とは直交する方向)にずらされており(実際には排気流動の上流側にずらされて)、部分連結部19bの上方位置に配置されている。このため窪み24cには、冷却水流路18fを流れる冷却水流は突き当たらず、冷却水流路18dの冷却水流が横(水平方向)に流れているのみである。
したがって空気が窪み24cに入ったとしても、横方向に流れ去る冷却水流により、窪み24c内の空気が排出されて気泡として残留しない。同様に冷却水のみの場合も横方向に流れ去る冷却水流により窪み24c内から排出されて入れ替わるので滞留することはない。
このようにして排気冷却用アダプタ2のウォータジャケット18内にて気泡残留や冷却水滞留が生じないようにできる。このことにより排気流路16を流れる排気やエキゾーストマニホールド6からの伝熱により排気冷却用アダプタ2内の冷却水が加熱されても、冷却効率低下や沸騰を引き起こすのを防止できる。
(2)尚、本実施の形態では、前述した窪み24cの位置、すなわち貫通孔24aの位置は、貫通孔24aが栓体24bにより閉塞される前の状態では、この貫通孔24aを介して、冷却水流路18f内を見通せる範囲内としている。
このことにより、前述した(1)の効果と共に、冷却水流路18f内から砂抜きしたり、内部を観察したりすることを阻害することがない。
[実施の形態2]
図6,7,8,9は、本実施の形態における排気冷却用アダプタ102の構成を示している。図6の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、図7の(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は斜視図である。図8の(a)は図7の(c)においてC−C線にて破断した状態を仰視した斜視図である。図8の(b)は同じくC−C線での断面図である。図9の(a)は図6の(b)においてD−D線にて破断した状態の斜視図である。図9の(b)は同じくD−D線での断面図である。
本実施の形態の排気冷却用アダプタ102は、中央の閉塞加工部124の位置が、エキゾーストマニホールド側接続面114側に寄っていると共に、中央の冷却水流路118fに対して排気流路116の配列方向にずれた位置に配置されている。
したがって排気流路116の排気流動方向では、図9の(b)に示したごとく、閉塞加工部124の窪み124cは、中央の冷却水流路118fを流れる冷却水流が突き当たる位置と重なるが、実際には図8の(b)に示したごとく排気流路116の配列方向(ここでは図示右方向)にずれている。このことにより、閉塞加工部124の窪み124cは、冷却水流路118fを流れる冷却水の突き当たり位置以外の位置に配置されている。
このような閉塞加工部124の配置に対応させて、エキゾーストマニホールド106に接続されるエキゾーストマニホールド側接続面114のボルト締結部114aの形状が変更されている以外は、前記実施の形態1の排気冷却用アダプタと基本的構成は同じである。
すなわちシリンダヘッド104に接続されるシリンダヘッド側接続面110のボルト締結部110a、他の2つの閉塞加工部126,128、冷却水導入部120、冷却水排出部122、排気流路116については、前記実施の形態1と同様に形成されている。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(1)本実施の形態の閉塞加工部124の窪み124cについても、ウォータジャケット118における鉛直方向上方の冷却水流路118aの上面に形成されているが、排気流路116の配列方向にずらすことで、冷却水流路118fを流れる冷却水流が突き当たらない位置としている。このことから前記実施の形態1にて説明したごとく、空気が窪み124cに入ったとしても、図8の(b)に示したごとく横方向に流れ去る冷却水流により、窪み124c内の空気が排出されて気泡として残留しない。冷却水のみの場合も同様に排出されて入れ替わるので滞留することはない。
このようにして排気冷却用アダプタ102のウォータジャケット118内では気泡残留や冷却水滞留が生じないようにできるので、排気流路116を流れる排気やエキゾーストマニホールド106からの伝熱により冷却水が加熱されても、冷却効率低下や沸騰を引き起こすのを防止できる。
更に貫通孔124aが栓体124bによって閉塞される前の状態では、貫通孔124aを介して冷却水流路118f内を見通せる範囲内に、貫通孔124aの位置を設定している。このことにより冷却水流路118f内から砂抜きしたり、内部を観察したりすることを阻害することがない。
[その他の実施の形態]
・前記実施の形態1においては閉塞加工部を、冷却水流路の冷却水流が突き当たる位置から排気流路における排気流動方向の上流にずらしていた。前記実施の形態2においては閉塞加工部を、冷却水流路の冷却水流が突き当たる位置から排気流路の配列方向(冷却水流の下流)にずらしていた。
これ以外に、排気流路における排気流動方向の下流に冷却水流が突き当たらない位置が有れば、閉塞加工部を排気流動方向の下流にずらしても良い。あるいは排気流路の配列方向の内で冷却水流の上流に閉塞加工部をずらしても良い。
あるいは、図10の排気冷却用アダプタ202に示すごとく、排気流路216の配列方向と排気流路216の排気流動方向との両方向に、閉塞加工部224をずらすことで、冷却水の突き当たり位置以外の位置に配置しても良い。図10の(a)は排気冷却用アダプタ202の平面図、(b)は斜視図である。
この構成によっても、前記実施の形態1,2に述べた効果を生じる。
・前記各実施の形態では排気流路間の冷却水流路には、シリンダヘッド側に部分連結部が存在し、排気冷却用アダプタの剛性を高めていた。このような部分連結部が無くても剛性が問題なければ、特に、実施の形態2及び図10の例では、排気流路間の全体を冷却水流路としても良く、このような構成でも前述したごとくの効果を生じる。
・前記各実施の形態では、シリンダヘッド側接続面における排気導入口の間隔は、エキゾーストマニホールド側接続面における排気排出口の間隔よりも広くされていたが、これは、排気冷却用アダプタが適用されるシリンダヘッドの排気ポートの間隔とエキゾーストマニホールドの開口部の間隔とに応じたものである。したがってシリンダヘッドやエキゾーストマニホールドの形状によっては、排気導入口の間隔と排気排出口の間隔とは同一ともなり、逆に排気排出口の間隔が排気導入口の間隔よりも広くなる場合もある。
2…排気冷却用アダプタ、2a…排気冷却用アダプタの外周部分の壁部、4…シリンダヘッド、4a…排気ポート、4b…アダプタ接続面、6…エキゾーストマニホールド、6a…フランジ、6b…排気流路、8…排気導入口、10…シリンダヘッド側接続面、10a…ボルト締結部、10b…ボルト挿通孔、12…排気排出口、14…エキゾーストマニホールド側接続面、14a…ボルト締結部、14b…螺合孔、16…排気流路、16a…排気流路周りの壁部、18…ウォータジャケット、18a,18b,18c,18d,18e,18f,18g…冷却水流路、19a,19b,19c…部分連結部、20…冷却水導入部、20a…開口部、22…冷却水排出部、22a…開口部、24,26,28…閉塞加工部、24a,26a,28a…貫通孔、24b,26b,28b…栓体、24c,26c,28c…窪み、102…排気冷却用アダプタ、104…シリンダヘッド、106…エキゾーストマニホールド、110…シリンダヘッド側接続面、110a…ボルト締結部、114…エキゾーストマニホールド側接続面、114a…ボルト締結部、116…排気流路、118…ウォータジャケット、118a,118f…冷却水流路、120…冷却水導入部、122…冷却水排出部、124…閉塞加工部、124a…貫通孔、124b…栓体、124c…窪み、126,128…閉塞加工部、202…排気冷却用アダプタ、216…排気流路、224…閉塞加工部。

Claims (2)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドに開口する排気ポートとエキゾーストマニホールドとの間に配置され、内部に、排気ポートからの排気をエキゾーストマニホールドへ流す排気流路と、この排気流路を囲む壁内に排気流路を流れる排気を冷却する冷却水流路とを形成した排気冷却用アダプタであって、
    排気冷却用アダプタの壁部は、外部と前記冷却水流路との間に設けられた貫通孔を塞ぐことで形成された閉塞加工部を有していると共に、この閉塞加工部における前記冷却水流路内の部分が、前記冷却水流路内を流動する冷却水の突き当たり位置以外の位置に配置され
    前記排気流路は複数が配列して設けられており、配列した排気流路の間に形成された冷却水流路が、配列した排気流路の周辺に形成された冷却水流路に接続する位置が、前記冷却水の突き当たり位置であることを特徴とする排気冷却用アダプタ。
  2. 請求項に記載の排気冷却用アダプタにおいて、前記閉塞加工部における前記冷却水流路内の部分は、前記冷却水流路内を流動する冷却水の突き当たり位置から、前記排気流路の配列方向と排気流動方向との少なくとも一方向にずらされていることにより、冷却水の突き当たり位置以外の位置に配置されていることを特徴とする排気冷却用アダプタ。
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