JPH0533713Y2 - - Google Patents

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JPH0533713Y2
JPH0533713Y2 JP15746986U JP15746986U JPH0533713Y2 JP H0533713 Y2 JPH0533713 Y2 JP H0533713Y2 JP 15746986 U JP15746986 U JP 15746986U JP 15746986 U JP15746986 U JP 15746986U JP H0533713 Y2 JPH0533713 Y2 JP H0533713Y2
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cylinder block
tappet
tappet chamber
water
cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案はシリンダブロツク本体内にウオータ
ジヤケツトおよびタペツト室が形成されたエンジ
ンのシリンダブロツク構造の改良に関する。
(従来の技術) 一般に、自動車等のエンジン本体は第5図に示
すようにシリンダブロツク1、このシリンダブロ
ツク1の上に装着されるシリンダヘツド2、シリ
ンダブロツク1の内部に装着されるピストン3、
コンロツド4、クランクシヤフト5、フライホイ
ール6、シリンダヘツド2内に装着されるバルブ
およびバルブ開閉機構7等の各構成部材によつて
形成されている。ところで、従来からエンジン本
体のシリンダブロツク1は鋳造によつて一体成形
されており、このシリンダブロツク1の本体内に
はシリンダ部の周囲に冷却水流通用のウオータジ
ヤケツトが形成されるとともに、バルブ開閉機構
のタペツト挿通用のタペツト室が形成されてい
る。しかしながら、従来構成のものにあつてはタ
ペツト室内にエンジンオイルを流し、このエンジ
ンオイルによつてタペツト室内のタペツト、カム
等を冷却するようにしていたので、エンジンオイ
ルの温度が上昇した場合にはタペツト室内のタペ
ツト、カム等の冷却効果が低下する問題があると
ともに、エンジンオイルの温度上昇にともないエ
ンジンオイルの粘土が低下して各摺動部位の潤滑
不足が発生するおそれがあり、タペツト、カム等
の耐久性の向上を図るうえで問題があつた。
また、特に多気筒エンジンのシリンダブロツク
1の本体に複数のシリンダ部が鋳造によつて一体
成形された、いわゆるサイアミーズ構造の場合に
はシリンダブロツク1の本体の鋳造時に中子の砂
抜き作業がシリンダブロツク1の本体の上面開口
部を介して行われていたので、その作業が面倒な
ものとなる問題があつた。さらに、サイアミーズ
構造のシリンダブロツク1のシリンダ部間の隔壁
に冷却通路を機械加工によつて形成する場合には
加工後の切粉処理が面倒なものとなる問題もあつ
た。
(考案が解決しようとする問題点) 従来構成のものにあつてはシリンダブロツク1
の本体内に形成されたタペツト室内にエンジンオ
イルを流し、このエンジンオイルによつてタペツ
ト室内のタペツト、カム等を冷却するようにして
いたので、エンジンオイルの温度が上昇した場合
にはタペツト室内のタペツト、カム等の冷却効果
が低下し、タペツト室内のタペツト、カム等の耐
久性が悪くなる問題があるとともに、サイアミー
ズ構造の場合にはシリンダブロツク1の本体の鋳
造時に中子の砂抜き作業が面倒なものとなり、さ
らにサイアミーズ構造のシリンダブロツク1のシ
リンダ部間の隔壁に冷却通路を機械加工によつて
形成する場合に加工後の切粉処理が面倒なものと
なる問題もあつた。
この考案は上記問題点に着目してなされたもの
で、タペツト室内の冷却効果を高め、タペツト室
内のタペツト、カム等の向上を図ることができる
とともに、サイアミーズ構造の場合でもシリンダ
ブロツク本体の鋳造時に中子の砂抜き作業の容易
化が図れ、さらにサイアミーズ構造のシリンダ部
間の隔壁に冷却通路を機械加工によつて形成する
場合に加工後の切粉処理を容易化することができ
るエンジンのシリンダブロツク構造を提供するこ
とを目的とするものである。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) この考案はシリンダブロツク本体の鋳造作業時
の砂抜き孔をタペツト室の近傍部位にウオータジ
ヤケツトに連結させた状態で設け、この砂抜き孔
を閉塞部材によつて閉塞させてタペツト室冷却部
を形成したものである。
(作用) シリンダブロツク本体のタペツト室の近傍部位
に形成された砂抜き孔を介して鋳造作業時の中子
の砂抜き作業および機械加工時の切粉処理を行な
うとともに、この砂抜き孔を閉塞部材によつて閉
塞させて形成したタペツト室冷却部にウオータジ
ヤケツト内の冷却水を流入させてタペツト室内の
冷却効果を高めるようにしたものである。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図乃至第5図
を参照して説明する。第1図乃至第3図は多気筒
エンジンのシリンダブロツク本体11に複数のシ
リンダ部12…が鋳造によつて一体成形された、
いわゆるサイアミーズ構造のシリンダブロツクの
要部の概略構成を示すものである。この場合、シ
リンダブロツク本体11内のシリンダ部12…は
連結状態で形成されている。さらに、シリンダブ
ロツク本体11内には第2図および第3図に示す
ようにシリンダ部12…の連結体13の周囲に冷
却水流通用のウオータジヤケツト14が形成され
ているとともに、バルブ開閉機構(動弁機構)の
タペツト等を挿通するタペツト室15…が形成さ
れている。このタペツト室15…はシリンダブロ
ツク本体11内におけるシリンダ部12…の連結
体13の一側面側に配置されている。
また、シリンダブロツク本体11内のウオータ
ジヤケツト14は第1図に示すようにシリンダ部
12…の連結体13の両側にそれぞれ形成されて
いる。さらに、連結体13の前後方向両端部位と
シリンダブロツク本体11との連結部位16a,
16bには連結体13の両側のウオータジヤケツ
ト14a,14b間を連結する連結通路17a,
17bがそれぞれ形成されているとともに、連結
体13の隣接するシリンダ部12,12間の隔壁
18にはこの隔壁18の両側のウオータジヤケツ
ト14a,14b間を連通する複数の水通路1
9,20,21がそれぞれ形成されている。この
場合、これらの水通路19,20,21は上下方
向に並設されている。また、最上部の水通路19
の入水口19aはシリンダヘツド22の近傍位
置、出水口19bは入水口19aの位置よりも下
方にそれぞれ配置されており、最上部の水通路1
9は水平方向に対して傾斜状態で形成されてい
る。
一方、シリンダブロツク本体11にはタペツト
室15…側にシリンダブロツク本体11の鋳造作
業時の砂抜き孔23…がウオータジヤケツト14
bに連結させた状態で設けられている。この場
合、これらの砂抜き孔23…は第4図に示すよう
に隣接するタペツト室15,15間にそれぞれ形
成されている。また、これらの砂抜き孔23…は
閉塞部材24…によつて閉塞されてタペツト室冷
却部25…が形成されている。なお、中央のタペ
ツト室冷却部25にはリブ26が形成されてお
り、シリンダブロツク本体11の剛性を高め、振
動、騒音の低減効果を高める構成になつている。
さらに、シリンダブロツク本体11内にはタペ
ツト室15…の反対側に冷却水を導入する給水通
路27が形成されている。この給水通路27は第
5図に示すよに給水配管等を介してラジエータ2
8の出水口に連結されている。また、この給水通
路27と連結体13の一側面側のウオータジヤケ
ツト14aとの間の仕切り壁29には複数の連通
孔30…が形成されている。そして、この給水通
路27を介して供給される冷却水は第2図中に矢
印で示すように連通孔30…を介して連結体13
の一側面側のウオータジヤケツト14a内に導入
されたのち、このウオータジヤケツト14a内か
ら給水口31を介してシリンダヘツド22のウオ
ータジヤケツト32内に導入されるとともに、連
結通路17a,17bおよび水通路19,20,
21をそれぞれ介して連結体13の他側面側のウ
オータジヤケツト14b内に導入されるようにな
つている。さらに、シリンダヘツド22のウオー
タジヤケツト32は排水配管等を介してラジエー
タ28の入水口に連結されている。そして、ウオ
ータジヤケツト14b内に導入された冷却水はさ
らにシリンダヘツド22内のウオータジヤケツト
32内に導入されたのち、排水配管等を介してラ
ジエータ28側に導かれるようになつている。
そこで、上記構成のものにあつてはシリンダブ
ロツク本体11の鋳造作業時の砂抜き孔23…を
タペツト室15…の近傍部位にウオータジヤケツ
ト14に連結させた状態で設けたので、これらの
砂抜き孔23…を介して鋳造作業時の中子の砂抜
き作業および水通路19,20,21等の機械加
工時の切粉処理を行なうことができる。そのた
め、サイアミーズ構造の場合でも従来のようにシ
リンダブロツク本体11の上面開口部を介して鋳
造作業時の中子の砂抜き作業および機械加工時の
切粉処理を行なう場合に比べてこれらの作業の容
易化を図ることができる。また、シリンダブロツ
ク本体11の鋳造作業時の砂抜き孔23…を閉塞
部材24…によつて閉塞させてタペツト室冷却部
25…を形成したので、これらのタペツト室冷却
部25…にウオータジヤケツト14内の冷却水を
流入させることができる。そのため、これらのタ
ペツト室冷却部25…内の冷却水によつてタペツ
ト室15…内を冷却することができるので、従来
構成のようにタペツト室15…内に流れるエンジ
ンオイルのみによつてタペツト室15…内のタペ
ツト、カム等を冷却する場合に比べてタペツト室
15…内のタペツト、カム等の冷却効果を高める
ことができ、タペツト室15…内のタペツト、カ
ム等の耐久性の向上を図ることができる。
なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施できることは勿論である。
[考案の効果] この考案によればシリンダブロツク本体の鋳造
作業時の砂抜き孔をタペツト室の近傍部位にウオ
ータジヤケツトに連結させた状態で設け、この砂
抜き孔を閉塞部材によつて閉塞させてタペツト室
冷却部を形成したので、タペツト室内の冷却効果
を高め、タペツト室内のタペツト、カム等の向上
を図ることができるとともに、サイアミーズ構造
の場合でもシリンダブロツク本体の鋳造時に中子
の砂抜き作業の容易化が図れ、さらにサイアミー
ズ構造のシリンダ部間の隔壁に冷却通路を機械加
工によつて形成する場合に加工後の切粉処理を容
易化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図はこの考案の一実施例を示す
もので、第1図はシリンダブロツク本体の要部の
概略構成を示す横断面図、第2図は第1図の−
線断面図、第3図は第1図の−線断面図、
第4図は第1図の−線断面図、第5図は冷却
水の流通路を示す概略構成図、第6図はエンジン
本体全体の概略構成を示す分解斜視図である。 11……シリンダブロツク本体、12……シリ
ンダ部、14……ウオータジヤケツト、15……
タペツト室、23……砂抜き孔、24……閉塞部
材、25……タペツト室冷却部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンのシリンダブロツク本体内のシリンダ
    部の周囲に冷却水流通用のウオータジヤケツトが
    形成されるとともに、バルブ開閉機構のタペツト
    挿通用のタペツト室が形成されたエンジンのシリ
    ンダブロツク構造において、前記シリンダブロツ
    ク本体の鋳造作業時の砂抜き孔を前記タペツト室
    の近傍部位に前記ウオータジヤケツトに連結させ
    た状態で設け、この砂抜き孔を閉塞部材によつて
    閉塞させてタペツト室冷却部を形成したことを特
    徴とするエンジンのシリンダブロツク構造。
JP15746986U 1986-10-15 1986-10-15 Expired - Lifetime JPH0533713Y2 (ja)

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JP15746986U JPH0533713Y2 (ja) 1986-10-15 1986-10-15

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JP15746986U JPH0533713Y2 (ja) 1986-10-15 1986-10-15

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JPS6363551U JPS6363551U (ja) 1988-04-26
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JP15746986U Expired - Lifetime JPH0533713Y2 (ja) 1986-10-15 1986-10-15

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JPS6363551U (ja) 1988-04-26

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