JPH0717771Y2 - V型エンジンのシリンダブロック - Google Patents

V型エンジンのシリンダブロック

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JPH0717771Y2
JPH0717771Y2 JP10891389U JP10891389U JPH0717771Y2 JP H0717771 Y2 JPH0717771 Y2 JP H0717771Y2 JP 10891389 U JP10891389 U JP 10891389U JP 10891389 U JP10891389 U JP 10891389U JP H0717771 Y2 JPH0717771 Y2 JP H0717771Y2
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JP
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oil
gallery
water
cylinder
discharge port
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JP10891389U
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勝 三橋
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、V型エンジンのシリンダブロックに関する。
(従来の技術およびその課題) 自動車用エンジン等のシリンダブロックにあっては、冷
却水を導く冷却水通路と、潤滑油を導く潤滑油通路がそ
れぞれ形成されているため、両通路が互いに干渉しない
ように配設する必要がある(実開昭56-25038号公報参
照)。
しかしながら、V型エンジンの場合、V型に対向する左
右バンクの間のスペースに制約されて、冷却水通路ある
いは潤滑油通路の通路面積を十分に確保することが難し
く、シリンダブロックの肉厚が薄くなり過ぎたり、エン
ジンの冷却性あるいは潤滑性が悪化するという問題点が
生じた。
本考案は、こうした従来の問題点を解決することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案では、シリンダブロック
の前壁にウォータポンプのポンプ室と、このポンプ室か
ら冷却水を左右バンク間のウォータギャラリに送り出す
ポンプ吐出口が形成される一方、左右バンク間のウォー
タギャラリおよびポンプ吐出口より下方に位置してオイ
ルギャラリが配設され、このオイルギャラリから分岐し
てシリンダヘッド上の潤滑系に潤滑油を導く複数のオイ
ル通孔が気筒に沿って配設され、ポンプ吐出口に隣接す
るオイル通孔をウォータギャラリに隣接するオイル通孔
より気筒中心側にオフセットするとともに、オイルギャ
ラリの前端に通路径を拡大する拡径孔が形成され、この
拡径孔がオイルギャラリに対してオフセットされて、拡
径孔にオイル通孔の下端を開口した。
(作用) 上記構成に基づき、オイルギャラリの前端に拡径孔をオ
フセットして設け、この拡径孔に気筒端のオイル通孔を
接続することにより、気筒間のオイル通孔に比べて気筒
中心側にオフセットすることが可能となり、気筒端のオ
イル通孔によってポンプ吐出口の通路面積を削減するこ
となく、シリンダブロックにはこのオイル通孔とポンプ
吐出口の間に所定の肉厚を残すことが可能となり、鋳造
時に多少の鋳巣が生じた場合でも油洩れや水洩れを防止
できる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付第1図〜第5図に基づいて
説明する。
V型8気筒エンジンのシリンダブロック1はV型に対向
する左右バンク2,3を有し、左右バンク2,3の間に潤滑油
を導くオイルギャラリ4が気筒列方向に沿って設けら
れ、このオイルギャラリ4からその一端がシリンダヘッ
ドに接合するトップデッキ24に開口するオイル通孔5〜
10と、その一端がクランク軸の各軸受部16に開口する複
数のオイル通孔17がそれぞれ分岐している。オイルギャ
ラリ4の前後端には栓体25,26がそれぞれ装着され、図
示しないオイルポンプから送り込まれる潤滑油が各オイ
ル通孔5〜10,17を通して各潤滑系に供給されるように
なっている。
シリンダブロック1の左右バンク2,3間には冷却水を導
く2つのウォータギャラリ21,22がそれぞれ潤滑油を導
くオイルギャラリ4の斜め上方に位置して形成される。
各ウォータギャラリ21,22から左右バンク2,3の各気筒の
まわりに形成されたウォータジャケット18,19に冷却水
を分配するようになっている。
シリンダブロック1の前壁11にはウォータポンプの渦巻
きポンプ室13が形成され、このポンプ室13に収装される
ベーンの回転により冷却水を吸込口14から吸引し、吐出
口15から各ウォータギャラリ21,22へ分流させる。な
お、図中23はシリンダブロック1のトップデッキ24に開
口する冷却水孔で、各ウォータジャケット18,19を循環
した冷却水をシリンダヘッドのウォータギャラリに導く
ようになっている。
各オイル通孔5〜10はそれぞれの下端5a〜10aがオイル
ギャラリ4に接続する一方、それぞれの上端5b〜10bが
ヘッドボルト孔27に近接してトップデッキ24上に開口す
る。トップデッキ24には各ヘッドボルト孔27と各オイル
通孔開口端5b〜10bをそれぞれ結ぶ溝28が形成され、図
示しないシリンダヘッド側のヘッドボルト孔27の隙間を
通してシリンダヘッド上の潤滑系に潤滑油を導くように
なっている。
気筒間に配置されたオイル通孔6,7,8,9は気筒に沿って
ドリル加工により穿孔され、オイルギャラリ4に直接的
に接続する。
各オイル通孔6,7,8,9の外側にはシリンダブロック1の
外壁部29,30が形成され、これにウォータギャラリ21,22
が一体的に画成される。
左右バンク2,3において各気筒は互いにオフセットして
設けられ、ウォータポンプのポンプ室13の一端に開口す
る吐出口15は前方に突出する右バンク3側に配置され、
右バンク3のウォータギャラリ22に対して直線状に接続
する一方、左バンク2のウォータギャラリ21はウォータ
ポンプ吐出口15に対してクランク状に曲折して接続す
る。
右バンク3の前端に位置するオイル通孔10は、同じく右
バンク3に設けられる他のオイル通孔8,9と同一の傾斜
角度で気筒中心側にオフセットされ、シリンダブロック
1にはこのオイル通孔10とウォータポンプ吐出口15との
間に所定の肉厚を有す隔壁部31が設けられる。
オイルギャラリ4はシリンダブロック1の鋳造時に鋳型
を用いて形成される。オイルギャラリ4を成型する鋳型
は、鉄芯のまわりに砂を固着した棒状の部材が用いら
れ、シリンダブロック1の鋳造後に鉄芯が抜き取られる
製法のため、オイルギャラリ4は直線状に形成される。
オイルギャラリ4の前端にはドリル加工により拡径孔32
が所定の径で穿孔され、その内周にはネジが刻まれ、栓
体25が螺合して装着される。
拡径孔32はその途中に気筒端に設けられる各オイル通孔
5,10の下端5a、10aがそれぞれ開口するように所定の深
さで形成される。
拡径孔32はその中心がオイルギャラリ4の中心に対して
所定距離だけ下方にオフセットして形成されるととも
に、その径はオイルギャラリ4より大きい所定値に設定
される。これにより、拡径孔32に対してオイルギャラリ
4がその上方に位置して開口するとともに、オイル通孔
10がその斜め下方に位置して開口する。
次に作用について説明する。
シリンダブロック1の前壁11にはウォータポンプのポン
プ室13から冷却水を送り出すポンプ吐出口15が形成さ
れ、このポンプ吐出口15はエンジンを循環する冷却水の
流量特性に基づいて所定の断面積を確保する必要があ
る。
ところが、ポンプ吐出口15は左右バンク2,3に配設され
る左右のウォータギャラリ21,22に冷却水を分配するた
め、その断面積を各ウォータギャラリ21,22に対して所
定の比率で大きくする必要がある。
さらに、ポンプ吐出口15は渦巻きポンプ室13の一端に開
口するため、ポンプ吐出口15を画成する内壁面はウォー
タギャラリ22を画成する内壁面より気筒中心側に膨出し
て形成される。
このため、気筒端のオイル通孔10をオイルギャラリ4に
直交して配設すると、オイル通孔10はポンプ吐出口15と
重なり合って、ウォータポンプ吐出口15の断面積を削減
しなければならないという制約が生じる。
本考案は、オイルギャラリ4の前端に拡径孔32がオフセ
ットして形成され、この拡径孔32にオイル通孔10を接続
することにより、オイル通孔10を気筒間のオイル通孔6
〜9より気筒中心側にオフセットすることが可能とな
り、ポンプ吐出口15の通路面積を削減することなく、シ
リンダブロック1にこのオイル通孔10とポンプ吐出口15
の間に所定の肉厚を残して、鋳造時に多少の鋳巣が生じ
た場合でも油洩れや水洩れを防止できる。
これに対して、各ウォータギャラリ21,22の通路面積は
ポンプ吐出口15よりも小さくなり、しかも各ウォータギ
ャラリ21,22の間に空間が設けられているので、オイル
通孔6〜9によってその通路面積が制約されることがな
く、気筒間に配設される各オイル通孔6〜9はオイルギ
ャラリ4に直接的に接続することができる。
(考案の効果) 以上の通り本考案によれば、シリンダブロック前壁にウ
ォータポンプ室と、このポンプ室から冷却水を左右バン
ク間のウォータギャラリに送り出すポンプ吐出口が形成
される一方、左右バンク間にこのウォータギャラリおよ
びポンプ吐出口より下方に位置してオイルギャラリが配
設され、このオイルギャラリから分岐してシリンダヘッ
ド上の潤滑系に潤滑油を導く複数のオイル通孔が気筒に
沿って配設され、ポンプ吐出口に隣接するオイル通孔を
ウォータギャラリに隣接するオイル通孔より気筒中心側
にオフセットするとともに、オイルギャラリの前端に通
路径を拡大する拡径孔が形成され、この拡径孔がオイル
ギャラリに対してオフセットされて、拡径孔にオイル通
孔の下端が開口されたため、気筒端のオイル通孔によっ
てポンプ吐出口の通路面積を削減することなく、所定の
冷却性能を確保するとともに、シリンダブロックにはこ
のオイル通孔とポンプ吐出口の間に所定の肉厚を残すこ
とが可能となり、鋳造時に多少の鋳巣が生じた場合でも
油洩れや水洩れを防止でき、製品の歩留まりを改善でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すシリンダブロックの平面
断面図、第2図は同図A矢視図、第3図は同図B−B線
に沿う縦断面図、第4図は同図C−C線に沿う横断面
図、第5図は同図D−D線に沿う横断面図である。 1……シリンダブロック、2……左バンク、3……右バ
ンク、4……オイルギャラリ、5〜10……オイル通孔、
11……シリンダブロック前壁、13……ポンプ室、15……
ポンプ吐出口、21,22……ウォータギャラリ、24……ト
ップデッキ、25……栓体、32……拡径孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックの前壁にウォータポンプ
    のポンプ室と、このポンプ室から冷却水を左右バンク間
    のウォータギャラリに送り出すポンプ吐出口が形成され
    る一方、左右バンク間のウォータギャラリおよびポンプ
    吐出口より下方に位置してオイルギャラリが配設され、
    このオイルギャラリから分岐してシリンダヘッド上の潤
    滑系に潤滑油を導く複数のオイル通孔が気筒に沿って配
    設され、ポンプ吐出口に隣接するオイル通孔をウォータ
    ギャラリに隣接するオイル通孔より気筒中心側にオフセ
    ットするとともに、オイルギャラリの前端に通路径を拡
    大する拡径孔が形成され、この拡径孔がオイルギャラリ
    に対してオフセットされて、拡径孔にオイル通孔の下端
    が開口したことを特徴とするV型エンジンのシリンダブ
    ロック。
JP10891389U 1989-09-18 1989-09-18 V型エンジンのシリンダブロック Expired - Lifetime JPH0717771Y2 (ja)

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JPH0347407U JPH0347407U (ja) 1991-05-02
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