JP5061875B2 - プラスチックボトル - Google Patents
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Description
しかし、プラスチックボトルの軽量化を行う場合、プリフォームの最大肉厚は薄くならざるを得ない。プリフォームの最大肉厚が薄くなった場合、ブロー成形時に、プリフォームの最大肉厚部が延伸されやすくなり、ボトル胴部が肉薄になる。
また、重量26gの有底筒状のプリフォームを所定温度で、延伸ブロー成形することにより、口部、肩部、胴部及び底部を有するプラスチックボトルを形成する延伸ブロー成形方法において、プリフォームの、少なくともプラスチックボトルの胴部中央に相当する所定個所を他の部分の加熱温度より高温で加熱し、プリフォームを一段ブロー成形することにより、前記他の部分の加熱温度より高温で加熱した個所の樹脂を延伸させて、プラスチックボトルの胴部中央部分に少なくとも一個の肉薄部を形成することにより、ベンダー適性を確保しつつ軽量化した500mlのプラスチックボトルを製造することが行われている(特許文献2参照)。
しかし、部分的に肉薄部を形成することにより軽量化することには限界がある。また、胴部の中央部の壁を薄肉化することにより、垂直方向の座屈強度が低下する。
プラスチックボトル等の包装容器は、複数本パレット詰めしたものを段積みした状態で販売店や自動販売機等に向けて輸送される。そのとき、包装容器が十分な垂直方向の座屈強度を有していないと輸送中に座屈変形が生ずる恐れがある。
また、特に直積式商品収納の場合、ベンダーバー内で横臥されたプラスチックボトルが垂直方向に積重ねられた配置状態になり、胴部の中央部の壁を薄膜化することにより、プラスチックボトルは上から縦方向の荷重を受け、薄膜化した部分において、座屈変形が生ずる恐れがある。さらにプラスチックボトルがベンダーバーから払い出しされ、商品取り出し部につながるシュータ上に落下されるとき、部分的に薄膜化した部分から変形が生ずる恐れがある。
さらに、首部、肩部、胴部(上)、ウエスト部(周溝)、胴部(下)、ボトルヒール部及び底部を備える容器が知られている。また、この容器において、ウエスト部の肉厚を他の部分よりも厚くすることが提案されている(特許文献3参照)。
しかし、この特許文献3に記載の容器は、全体を均一に薄膜化した場合、縦方向の荷重を受けてウエスト部において、座屈変形が生ずる恐れを完全に解消することは困難である。
また、PETボトル等に飲料を入れた商品の自動販売機には、ベンドメック(商品搬出装置)が設けられている。このベンドメックは、ロックレバー、払い出しレバー及び姿勢制御装置を備える。ロックレバーは、下から二番目の商品と最下端の商品の間に突出し、下から二番目以上の商品群が落下することを防止する。また、最下端の商品を支える払い出しレバーを払い出し通路より待避させることで最下端の商品を払い出し通路より落下させる(例えば特許文献4参照)
しかし、角筒状PETボトルの場合、ボトルの対角方向強度が弱いとロックレバーの突出不良及びロックレバーの戻り不良がおこる。また、ボトルの対角寸法が小さいと姿勢制御装置による姿勢制御作用が奏せられず姿勢が直されないままボトルの詰りがおこることがある。
また、プラスチックボトルをパレット詰めしたものを段積みしたものを自動販売機に向けて輸送する過程において、ボトルが垂直方向の荷重を受けてもそれに耐える耐荷重性を有し、変形を生ずることがない。
底部6の下方のゲート部肉厚は通常用いられている500mlプラスチックボトル成形用プリフォームにおけるゲート部肉厚2.5mmよりも薄い2.35mmとする。
先ず140〜150℃に加熱した金型に本発明のプリフォーム1をセットし、プリフォーム1を延伸ロッドで上方に延伸させながらプリフォーム内にブロー口からエアブローする。その後、金型にてヒートセットするために数秒間保持し、成形したものの中にエアを吹き込み冷却し、同時にブロー口から排気される。次いで金型を開き製品を取り出す。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明につき説明する。
全長 85mm
胴径 22.2mm
胴部の厚さ 3.2mm
ゲート部肉厚 2.5mm
実施例1と同様にして、但し図1に示す形状を有し、且つ図8に示す曲率半径R340mmを有するプラスチックボトルを成形した。このプラスチックボトルについては、ボトルの対角方向の寸法が大きくなりすぎてベンダーにおいて詰まるボトルが詰まる現象がおき、望ましくないことがわかった。
実施例1と同様にして、但し図1に示す形状を有し、且つ図8に示す曲率半径R760mmを有するプラスチックボトルを成形した。このプラスチックボトルについては、ボトルの回転による対角詰りがおき、望ましくないことがわかった。
8 口栓部
8a サポートリング
9 肩部
10 胴部
11 底部
12 平坦壁部
12a 上平坦壁部
12b 下平坦壁部
13 曲面コーナー部
13a 曲面コーナー部の円弧状端部
14 周溝
14a 周溝の底面
14b 周溝の斜面
15a 圧吸収パネル
15b 圧吸収パネル
16 円弧状湾曲部
17 補強リブ
18 横リブ
19 横リブ
20 横リブ
21 横リブ
22 検出ヘッド
23 支持台
1 樹脂重量が20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム
2 口栓部
3 サポートリング
4 サポートリング下肉薄部
5 胴部
6 底部
1a サポートリング下肉薄部
1b サポートリング下肉薄部の厚さ
1c サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ
1d 胴部の厚さ
1e プリフォーム1の全長
1f 胴径
1g ゲート部肉厚
1h プリフォームの先端からサポートリング下までの長さ
100 従来のプリフォーム
112 口栓部
113 サポートリング下肉薄部
115 胴部
116 底部
2a サポートリング下肉薄部
2b サポートリング下肉薄部の厚さ
2c サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ
2d 胴部の厚さ
2e 従来のプリフォームの全長
2f 従来のプリフォームの胴径
2g ゲート部肉厚
2h プリフォームの先端からサポートリング下までの長さ
Claims (5)
- 口栓部、サポートリング、肩部、胴部及び底部を備え、胴部は4つの平坦壁部と平坦壁部をつなぐ曲面コーナー部からなり、上平坦壁部は二等辺台形に形成され、下平坦部は逆二等辺台形に形成され、上平坦壁部及び下平坦壁部の短辺側に対応する曲面コーナー部の領域が円弧状湾曲部に形成され、且つ平坦壁部及び曲面コーナー部を横切る、底面とその両側の斜面からなる、環状の周溝を備え、周溝によって平坦壁部が上平坦壁部と下平坦壁部に分割され、周溝に近い曲面コーナー部の端部は、周溝のほうに向って円弧状に突出した円弧状端部に形成され、この円弧状端部に向かい合うように周溝の底面は円弧状に湾曲して盛り上がり、且つ曲面コーナー部の円弧状端部のほうに広がっていることを特徴とするプラスチックボトル。
- 上平坦壁部及び下平坦壁部に減圧吸収パネルを設け、各減圧吸収パネルには補強リブを設けたことを特徴とする請求項1に記載のプラスチックボトル。
- 肩部、及び曲面コーナー部にかけてのボトル対角方向の断面の輪郭が、同一円弧上に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載のプラスチックボトル。
- 前記円弧の曲率半径Rが350mmより大きく、且つ750mmより小さいことを特徴とする請求項3に記載のプラスチックボトル。
- プラスチックボトルの単位体積当りの重量は0.0366g/ml乃至0.0476g/mlであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の包装容器。
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