JP2009143582A - プラスチックボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】胴部に部分的に肉薄部を形成することによらずに製造した、周溝を備える、ベンダー適性及び必要な垂直方向の座屈強度を確保しつつ軽量化した600mlのプラスチックボトルを提供する
【解決手段】プラスチックボトルは、口栓部8、サポートリング8a、肩部9、胴部10及び底部11を備え、胴部9は4つの平坦壁部12と平坦壁部12をつなぐコーナー部13からなり、さらに、平坦壁部12及びコーナー部13を横切る、底面14aとその両側の斜面14bからなる、環状の周溝14を備え、周溝によって平坦壁部12が上平坦壁部12aと下平坦壁部12bに分割されている。周溝14に近いコーナー部13の端部は、周溝14のほうに向って円弧状に突出した円弧状端部13aに形成され、この円弧状端部13aに向かい合うように周溝14の底面は円弧状に湾曲して盛り上がり、且つコーナー部の円弧状端部のほうに広がっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラスチックボトルに関し、特にベンダー適性を有するプラスチックボトルに関する。
一般に、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等からなるプラスチックボトルが知られている。この種のプラスチックボトルの成形用プリフォームとして、2000mlボトル成形用プリフォーム(パリソン)が知られている。(特許文献1参照)。
しかし、プラスチックボトルの軽量化を行う場合、プリフォームの最大肉厚は薄くならざるを得ない。プリフォームの最大肉厚が薄くなった場合、ブロー成形時に、プリフォームの最大肉厚部が延伸されやすくなり、ボトル胴部が肉薄になる。
また、重量26gの有底筒状のプリフォームを所定温度で、延伸ブロー成形することにより、口部、肩部、胴部及び底部を有するプラスチックボトルを形成する延伸ブロー成形方法において、プリフォームの、少なくともプラスチックボトルの胴部中央に相当する所定個所を他の部分の加熱温度より高温で加熱し、プリフォームを一段ブロー成形することにより、前記他の部分の加熱温度より高温で加熱した個所の樹脂を延伸させて、プラスチックボトルの胴部中央部分に少なくとも一個の肉薄部を形成することにより、ベンダー適性を確保しつつ軽量化した500mlのプラスチックボトルを製造することが行われている(特許文献2参照)。
しかし、部分的に肉薄部を形成することにより軽量化することには限界がある。また、胴部の中央部の壁を薄肉化することにより、垂直方向の座屈強度が低下する。
プラスチックボトル等の包装容器は、複数本パレット詰めしたものを段積みした状態で販売店や自動販売機等に向けて輸送される。そのとき、包装容器が十分な垂直方向の座屈強度を有していないと輸送中に座屈変形が生ずる恐れがある。
また、特に直積式商品収納の場合、ベンダーバー内で横臥されたプラスチックボトルが垂直方向に積重ねられた配置状態になり、胴部の中央部の壁を薄膜化することにより、プラスチックボトルは上から縦方向の荷重を受け、薄膜化した部分において、座屈変形が生ずる恐れがある。さらにプラスチックボトルがベンダーバーから払い出しされ、商品取り出し部につながるシュータ上に落下されるとき、部分的に薄膜化した部分から変形が生ずる恐れがある。
さらに、首部、肩部、胴部(上)、ウエスト部(周溝)、胴部(下)、ボトルヒール部及び底部を備える容器が知られている。また、この容器において、ウエスト部の肉厚を他の部分よりも厚くすることが提案されている(特許文献3参照)。
しかし、この特許文献3に記載の容器は、全体を均一に薄膜化した場合、縦方向の荷重を受けてウエスト部において、座屈変形が生ずる恐れを完全に解消することは困難である。
また、PETボトル等に飲料を入れた商品の自動販売機には、ベンドメック(商品搬出装置)が設けられている。このベンドメックは、ロックレバー、払い出しレバー及び姿勢制御装置を備える。ロックレバーは、下から二番目の商品と最下端の商品の間に突出し、下から二番目以上の商品群が落下することを防止する。また、最下端の商品を支える払い出しレバーを払い出し通路より待避させることで最下端の商品を払い出し通路より落下させる(例えば特許文献4参照)
しかし、角筒状PETボトルの場合、ボトルの対角方向強度が弱いとロックレバーの突出不良及びロックレバーの戻り不良がおこる。また、ボトルの対角寸法が小さいと姿勢制御装置による姿勢制御作用が奏せられず姿勢が直されないままボトルの詰りがおこることがある。
特開2003−53823号公報(段落0042) 特開2004−66624号公報(請求項1及び段落0031) 特開2005−67683号公報(段落0035及び0042) 特開2002−83360号公報(段落0004)
本発明の課題は、胴部に部分的に肉薄部を形成することによらずに製造した、周溝を備える、ベンダー適性及び必要な垂直方向の座屈強度を確保しつつ軽量化した600mlのプラスチックボトルを提供することである。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するもので、口栓部、サポートリング、肩部、胴部及び底部を備え、胴部は4つの平坦壁部と平坦壁部をつなぐ曲面コーナー部からなり、上平坦壁部は二等辺台形に形成され、下平坦部は逆二等辺台形に形成され、上平坦壁部及び下平坦壁部の短辺側に対応する曲面コーナー部の領域が円弧状湾曲部に形成され、且つ平坦壁部及び曲面コーナー部を横切る、底面とその両側の斜面からなる、環状の周溝を備え、周溝によって平坦壁部が上平坦壁部と下平坦壁部に分割され、周溝に近い曲面コーナー部の端部は、周溝のほうに向って円弧状に突出した円弧状端部に形成され、この円弧状端部に向かい合うように周溝の底面は円弧状に湾曲して盛り上がり、且つ曲面コーナー部の円弧状端部のほうに広がっていることを特徴とするプラスチックボトルを要旨とする。
請求項1に記載のプラスチックボトルにおいては、上平坦壁部及び下平坦壁部の短辺側に対応する曲面コーナー部の領域が円弧状湾曲部に形成され、且つ平坦壁部及び曲面コーナー部を横切る、底面とその両側の斜面からなる、環状の周溝を備え、周溝に近い曲面コーナー部の端部は、周溝のほうに向って円弧状に突出した円弧状端部に形成され、この円弧状端部に向かい合うように周溝の底面は円弧状に湾曲し、且つ曲面コーナー部の円弧状端部のほうに広がっているので、プラスチックボトルは、自動販売機内のベンダーバー上に横積みに積載された状態において、曲面コーナー部の円弧状端部並びにこの円弧状端部に向かい合うように周溝の底面は円弧状に湾曲して盛り上がり、且つ曲面コーナー部の円弧状端部のほうに広がっている湾曲部分が緩衝ばねの働きをし、プラスチックボトルが隣のプラスチックボトルからの荷重を受けてもそれに耐える耐荷重性を十分に有し、変形を生ずることがない。また、特に直積式商品収納の場合、横臥されたプラスチックボトルが垂直方向に積重ねられた配置状態になるが、この配置状態になっても、座屈変形が生ずる恐れがない。さらにベンダーバーからプラスチックボトルが払い出しされ、シュータ上に落下されるときに受ける衝撃にも、本発明のプラスチックボトルは耐え変形を生ずることはない。また、対角方向の強度もあり、ロックレバー突出不良及びロックレバー戻り不良を引き起こすこともない。
また、プラスチックボトルをパレット詰めしたものを段積みしたものを自動販売機に向けて輸送する過程において、ボトルが垂直方向の荷重を受けてもそれに耐える耐荷重性を有し、変形を生ずることがない。
上平坦壁部及び下平坦壁部に圧吸収パネルを設け、各圧吸収パネルには補強リブを設けることが望ましい。
本発明において、肩部、及び曲面コーナー部にかけてのボトル対角方向の断面の輪郭が、同一円弧上に位置していることが望ましい。このように構成することにより、垂直方向並びに横方向の耐荷重性が高いプラスチックボトルを提供することができる。
本発明において、前記円弧の曲率半径Rが350mmより大きく、且つ750mmより小さいことが望ましい。Rが350mmより小さくなると、ボトルの対角方向の寸法が大きくなりすぎてベンダーにおいて詰まるボトルが詰まる現象がおきるので望ましくない。また、Rが750mmより大きいとボトルの回転による対角詰りがおきるので望ましくない。
本発明においては、プラスチックボトルの単位体積当りの重量を0.0366g/ml〜0.0476g/mlとすることができる。このように樹脂重量を減らすことができるので、製造コストを従来よりも安くし、より安価なプラスチックボトルを提供することができる。
本発明のプラスチックボトルは、口栓部、サポートリング、肩部、胴部及び底部を備え、胴部は4つの平坦壁部と平坦壁部をつなぐ曲面コーナー部からなり、上平坦壁部及び下平坦壁部の短辺側に対応する曲面コーナー部の領域が円弧状湾曲部に形成され、且つ平坦壁部及び曲面コーナー部を横切る、底面とその両側の斜面からなる、環状の周溝を備え、周溝に近い曲面コーナー部の端部は、周溝のほうに向って円弧状に突出した円弧状端部に形成され、この円弧状端部に向かい合うように周溝の底面は円弧状に湾曲し、且つ曲面コーナー部の円弧状端部のほうに広がっていることを特色とするので、自動販売機内のベンダーバー上に積載された状態において、この発明のプラスチックボトルは、隣のプラスチックボトルからの荷重に耐える耐荷重性を十分に有し、変形を生ずることがない。また、特に直積式商品収納の場合、横臥されたプラスチックボトルが垂直方向に積重ねられた配置状態になるが、この配置状態になっても、座屈変形が生ずる恐れはない。さらにベンダーバーからプラスチックボトルが払い出しされ、シュータ上に落下されるときに受ける衝撃にもプラスチックボトルは耐え変形を生ずることはない。それ故、ベンダー適性を確保してボトルの軽量化を図ることが可能になる。また、対角方向の強度もあり、ロックレバー突出不良及びロックレバー戻り不良を引き起こすこともない。また、プラスチックボトルをパレット詰めしたものを段積みしたものを自動販売機に向けて輸送する過程において、ボトルが垂直方向の荷重を受けてもそれに耐える耐荷重性を有し、変形を生ずることがない。
図1は、本発明のプラスチックボトルの側面図である。図2は、図1のA−A線で切断して示す端面図である。図3は図1のB−B線で切断して示す端面図である。図4はC−C線で切断して示す端面図である。図5はD−D線で切断して示す端面図である。図6は、本発明のプラスチックボトルの曲面コーナー部を示す斜視図である。図7は対角方向の切断断面図である。図8は、肩部9、及び曲面コーナー部13にかけてのボトル対角方向の断面の輪郭が、同一円弧上に位置していることが望ましい。図9は、圧吸収パネルの断面図である。
本発明のプラスチックボトルは、口栓部8、サポートリング8a、肩部9、胴部10及び底部11を備え、胴部10は4つの平坦壁部12と平坦壁部12をつなぐ曲面コーナー部13からなり、且つ平坦壁部12及び曲面コーナー部13を横切る、底面14aとその両側の斜面14bからなる、環状の周溝14を備え、周溝14によって平坦壁部12が上平坦壁部12aと下平坦壁部12bに分割されているプラスチックボトルにおいて、周溝14に近い曲面コーナー部13の端部は、周溝14のほうに向って円弧状に突出した円弧状端部13aに形成され、この円弧状端部13aに向かい合うように周溝14の底面14aは円弧状に湾曲し、且つ曲面コーナー部13の円弧状端部13aのほうに広がっている。さらに、上平坦壁部12aは二等辺台形に形成され、下平坦部12bは逆二等辺台形に形成されている。上平坦壁部12a及び下平坦壁部12bの短辺側に対応する曲面コーナー部13の領域は円弧状湾曲部16に形成されている。
本発明のプラスチックボトルは、周溝14に近い曲面コーナー部13の、周溝14のほうに向って円弧状に突出した円弧状端部13a並びにこの曲面コーナー部13の円弧状端部13aのほうに広がっている周溝14の底面14aの湾曲部分が緩衝ばね作用を奏し、自動販売機内のベンダーバー上に積載された状態において、プラスチックボトルは、隣のプラスチックボトルからの荷重に耐える耐荷重性を十分に有し、変形を生ずることがない。また、特に直積式商品収納の場合、横臥されたプラスチックボトルが垂直に積重ねられた配置状態になるが、この配置状態になっても、座屈変形が生ずる恐れはない。それ故、ベンダー適性を確保してボトルの軽量化を図ることが可能になる。さらに、二等辺台形の上平坦壁部12a及び逆二等辺台形の下平坦部12bの短辺側に対応する曲面コーナー部13の領域を円弧状湾曲部16に形成することにより、円弧状湾曲部16が緩衝ばねの働きをし、同時に前記曲面コーナー部13の円弧状端部13並びにこの曲面コーナー部13の円弧状端部13aのほうに広がっている周溝14の底面14aの湾曲部分が緩衝ばねの働きをし、プラスチックボトルの耐荷重性はさらに向上する。
また、プラスチックボトルをパレット詰めしたものを段積みしたものを自動販売機に向けて輸送する過程において、ボトルが垂直方向の荷重を受けてもそれに耐える耐荷重性を有し、変形を生ずることがない。
また、上平坦壁部12a及び下平坦部12bには、圧吸収パネル15a及び圧吸収パネル15bが、0.5〜2mm、好ましくは1mmの深さに形成されている。圧吸収パネルの深さが2mmよりも大きいときは、ブロー成形する際の賦形性が悪くなる。また、圧吸収パネル15a、15bには、図9に示すように、補強リブ17が設けられている。
圧吸収パネル15a、15bは、高まった包装容器内部の圧力を吸収し、圧力が高まったとき、プラスチックボトルの外方に押圧され、圧力が低下しとき、プラスチックボトルの内方に押圧される、それによって圧吸収パネル15a、15bはプラスチックボトルにかかる座屈荷重の一部を吸収すると共に、また、それによって、包装容器の開栓時に、容器壁が内方へ押圧されて液体内容物が壜口から押出され、零れるという問題も解消される。
本発明のプラスチックボトルは、図7に示す対角方向の断面図及び図8の説明図に示すように、肩部9、及び曲面コーナー部13にかけてのボトル対角方向の断面の輪郭が、同一円弧上に位置していることが望ましい。このように構成することにより、垂直方向並びに横方向の耐荷重性が高いプラスチックボトルを提供することができる。
本発明において、前記円弧の曲率半径Rが350mmより大きく、且つ750mmより小さいことが望ましい。Rが350mmより小さくなると、ボトルの対角方向の寸法が大きくなりすぎてベンダーにおいて詰まるボトルが詰まる現象がおきるので望ましくない。また、Rが750mmより大きいとボトルの回転による対角詰りがおきるので望ましくない。
さらにプラスチックボトルには、肩部9に横リブ18が設けられ,上平坦壁部12a、下平坦壁部12bに、横リブ19,20,21が設けられている。これらの横リブ18乃至21によって座屈荷重の一部が吸収され、座屈変形が防止される。
本発明によれば、プラスチックボトルの単位体積当りの重量を0.0366g/ml〜0.0476g/mlとすることができる。このように樹脂重量を減らすことができるので、製造コストを従来よりも安くし、より安価なプラスチックボトルを提供することができる。
図10に示す樹脂重量が20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム1は、口栓部2、サポートリング3、胴部5及び胴部5の端部を閉塞する底部6を備えるプラスチックボトル成形用プリフォームであって、樹脂重量が20.5gであり、サポートリング3の下に最小肉薄部からなる長さ5〜10mmのサポートリング下肉薄部4を備え、底部6はゲート部のほうに向けて徐々に肉厚を薄く形成されている。
サポートリング下肉薄部4は、長さ5〜10mmに形成することが望ましく、特に7.5mmが望ましい。サポートリング下肉薄部4の長さが5mmよりも小さいときは、サポートリング下肉薄部4の十分な延伸性が得られず、プリフォームの最大肉厚部が延伸されやすくなり、肉薄のボトル胴部が形成されてしまう。一方、サポートリング下肉薄部4の長さが10mmよりも大きいときは、ボトル肩部が薄くなり、特にサポートリング下肉薄部4の長さが12mmのとき、ボトル肩部が薄くなりすぎる。
底部6の下方のゲート部肉厚は通常用いられている500mlプラスチックボトル成形用プリフォームにおけるゲート部肉厚2.5mmよりも薄い2.35mmとする。
プリフォーム1の全長は85.0mmとし、胴径は22.2mmとすることが望ましい。これにより、成形するボトルの縦方向寸法が176mmであり、口栓部の縦方向長さが21.01mmであり、ボトルの横幅が61mmである場合、縦方向延伸率:(176−21.01)/(85−21.01)=154.99/63.99=2.42、横方向延伸率:61/22.2=2.75と、ブロー成形時の延伸倍率を大きく取ることができる。
プリフォーム1において、胴部5の肉厚を3.0mm以下とし、サポートリング下肉薄部4を肉厚2.1mm、長さ7.5mmに形成し、ゲート部肉厚を2.35mmとすることが望ましい。
図10に示すプリフォーム1は、全長85mmの、500mlプラスチックボトル成形用のプリフォームの例を示す。図10において、1aは、サポートリング下肉薄部4の長さ=7.5mmを示し、1bは、サポートリング下肉薄部4の厚さ=2.1mmを示し、1cは、サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ=14.4mmを示し、1dは、胴部の厚さ=3.2mmを示す。し、1eは、プリフォーム1の全長=85.0mm、1fは、プリフォーム100の胴径=22.2mm、1gは、ゲート部肉厚=2.5mmを示す。1hはプリフォームの先端からサポートリング3下までの長さ=21.01mmを示す。
尚、参考までに、従来のプリフォーム100の形状を図11に示す。図11に示すプリフォーム100は、口栓部112、サポートリング113、胴部115及び胴部115の端部を閉塞する底部116を備えるプラスチックボトル成形用プリフォームである。図11において、2aは、サポートリング下肉薄部の長さ=3.0mmを示し、図10に示すプリフォーム1におけるサポートリング下肉薄部の長さ:7.5mmに比べて短くなっている。2bは、サポートリング下肉薄部の厚さ=2.1mmを示す。2cは、サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ=14.4mmを示し、2dは、胴部の厚さ=3.2mmを示す。2eは、プリフォームの全長=92.5mmを示す。これは、プリフォーム1の全長:85mmに比べて短くなっている。2fは、プリフォームの胴径=24.0mmを示す。これは、図10に示す20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム1の胴径:22.2mmに比べて大きい。2gは、ゲート部肉厚=2.5mmを示す。2hはプリフォームの先端からサポートリング下までの長さ=21.01mmを示す。
プリフォーム1において、サポートリング下肉薄部4の長さを7〜8mmとし、底部4をゲート部のほうに向けて徐々に肉厚を薄くしたことにより、サポートリング下肉薄部4の延伸性が向上し、ボトル胴部の肉厚を厚く成形することができ、ボトルの物性を向上させることができるのみならず、サポートリング下肉薄部4の長さを7〜8mmとしたことにより、ボトルの肩部の肉厚もボトル物性に影響を及ぼさない範囲にとどめることができる。
プラスチックボトル成形用プリフォーム1を構成する熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、又はこれらの共重合体等の熱可塑性ポリエステル、これらの樹脂或いは他の樹脂とのブレンド物が好適であり、特にポリエチレンテレフタレート等のエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルを好適に使用することができる。又、アクリロにトリル樹脂、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体等も使用することができる。前記した樹脂には、成形品の品質を損なわない範囲で、種々の添加剤、例えば、着色剤、紫外線吸収剤、離型剤、滑剤、核剤、酸化防止剤、帯電防止剤等を配合することができる。
プリフォーム1を構成するエチレンテレフタレート系熱可塑性樹脂として、エステル反復部分の大部分、一般に70モル%以上をエチレンテレフタレート単位が占めるものであり、ガラス転移点(Tg)が50〜90℃であり、融点(Tm)が200〜275℃の範囲にあるものが好適である。又、エチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルとして、ポリエチレンテレフタレートが耐圧性等の点で特に優れているが、エチレンテレフタレート単位以外にイソフタル酸やナフタレンジカルボン酸等の二塩基酸とプロピレングリコール等のジオールからなるエステル単位を少量含む共重合ポリエステルも使用することができる。
又、プリフォーム1は、二層以上の熱可塑性ポリエステル層により構成することもできる。さらにプリフォーム1は、二層以上の熱可塑性ポリエステル層により構成する場合、層間にバリア層や酸素吸収層等の中間層を備えることができる。酸素吸収層としては、酸化可能有機成分及び遷移金属触媒の組合せ、或いは実質的に酸化しないガスバリア性樹脂等を含む層を使用することができる。
次に本発明のプリフォーム1を用いてプラスチックボトルを成形する工程について説明する。
先ず140〜150℃に加熱した金型に本発明のプリフォーム1をセットし、プリフォーム1を延伸ロッドで上方に延伸させながらプリフォーム内にブロー口からエアブローする。その後、金型にてヒートセットするために数秒間保持し、成形したものの中にエアを吹き込み冷却し、同時にブロー口から排気される。次いで金型を開き製品を取り出す。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明につき説明する。
ポリエチレンテレフタレートの射出成形により、図10に示す形状で、下記の寸法を有するプリフォームを製造した。
全長 85mm
胴径 22.2mm
胴部の厚さ 3.2mm
ゲート部肉厚 2.5mm
上記のプリフォームを予備加熱し、公知の二軸延伸ブロー製計器により、ブロー成形し、図1に示す形状を有し、且つ図8に示す肩部及び曲面コーナーにかけてのボトル対角方向の断面の輪郭の円弧の曲率半径R500mmを有するプラスチックボトルに成形した。
得られたプラスチックボトルについて、AGR社製トップロードテスター(座屈試験器)を用いてプラスチックボトルの垂直方向座屈強度を測定した。図12に示すように、支持台23上にプラスチックボトル7を配置し、荷重スピード:0.8mm/sec、荷重変位:20mmで検出ヘッド22を下方へ移動させ、プラスチックボトルを圧縮することにより、垂直方向座屈強度を調べた。その結果、プラスチックボトルをパレット詰めし、段詰めして輸送するときに必要とされる25〜30g/f以上の高い垂直方向座屈強度を有することがわかった。
さらに、図13に示すように、支持台上23上にプラスチックボトル7をボトルの対角方向に向けて配置し、荷重スピード:0.8mm/secで、6kg・f荷重で検出ヘッド23を移動させたときの対角方向の変位量を調べた。その結果、69mm以上変位させた場合においても座屈変形は起こらず、対角方向の強度が十分にあることがわかった。
また、上記のようにして作成したサンプルボトルにヘッドスペース20mlで水を充填し、シュリンクラベルを装着させた状態のものを5本ずつ、SANYO(株)製自動販売機、2000年製に入れてボトルの詰りがないかどうかを調べた。その結果、ベンドメックにおけるボトルの詰りはないことがわかった。
(比較例1)
実施例1と同様にして、但し図1に示す形状を有し、且つ図8に示す曲率半径R340mmを有するプラスチックボトルを成形した。このプラスチックボトルについては、ボトルの対角方向の寸法が大きくなりすぎてベンダーにおいて詰まるボトルが詰まる現象がおき、望ましくないことがわかった。
(比較例2)
実施例1と同様にして、但し図1に示す形状を有し、且つ図8に示す曲率半径R760mmを有するプラスチックボトルを成形した。このプラスチックボトルについては、ボトルの回転による対角詰りがおき、望ましくないことがわかった。
本発明の包装容器は、ベンダー適性を備え、しかも従来の500mlプラスチックボトルよりも軽量化することが可能なもので、自動販売機による販売に適した、軽量化した包装容器として活用することができる。
本発明のプラスチックボトルの側面図である。 図1のA−A線で切断して示す端面図である。 図1のB−B線で切断して示す端面図である。 図1のC−C線で切断した端面図である。 図1のD−D線で切断して示す端面図である。 本発明のプラスチックボトルの曲面コーナー部を示す斜視図である。 本発明のプラスチックボトルの対角方向の切断断面図である。 肩部9、及び曲面コーナー部13にかけてのボトル対角方向の断面の輪郭が、同一円弧上に位置していることを示す説明図である。 座屈吸収パネル15aの端面図である。 樹脂重量が20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム1の一部断面図示側面図である。 従来のプリフォームの一部断面図示側面図である。 座屈試験器による垂直座屈強度の測定状態を示す斜視図である。 座屈試験機によるプラスチックボトルの対角方向の強度の測定状態を示す斜視図である。
符号の説明
7 プラスチックボトル
8 口栓部
8a サポートリング
9 肩部
10 胴部
11 底部
12 平坦壁部
12a 上平坦壁部
12b 下平坦壁部
13 曲面コーナー部
13a 曲面コーナー部の円弧状端部
14 周溝
14a 周溝の底面
14b 周溝の斜面
15a 圧吸収パネル
15b 圧吸収パネル
16 円弧状湾曲部
17 補強リブ
18 横リブ
19 横リブ
20 横リブ
21 横リブ
22 検出ヘッド
23 支持台
1 樹脂重量が20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム
2 口栓部
3 サポートリング
4 サポートリング下肉薄部
5 胴部
6 底部
1a サポートリング下肉薄部
1b サポートリング下肉薄部の厚さ
1c サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ
1d 胴部の厚さ
1e プリフォーム1の全長
1f 胴径
1g ゲート部肉厚
1h プリフォームの先端からサポートリング下までの長さ
100 従来のプリフォーム
112 口栓部
113 サポートリング下肉薄部
115 胴部
116 底部
2a サポートリング下肉薄部
2b サポートリング下肉薄部の厚さ
2c サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ
2d 胴部の厚さ
2e 従来のプリフォームの全長
2f 従来のプリフォームの胴径
2g ゲート部肉厚
2h プリフォームの先端からサポートリング下までの長さ

Claims (5)

  1. 口栓部、サポートリング、肩部、胴部及び底部を備え、胴部は4つの平坦壁部と平坦壁部をつなぐ曲面コーナー部からなり、上平坦壁部は二等辺台形に形成され、下平坦部は逆二等辺台形に形成され、上平坦壁部及び下平坦壁部の短辺側に対応する曲面コーナー部の領域が円弧状湾曲部に形成され、且つ平坦壁部及び曲面コーナー部を横切る、底面とその両側の斜面からなる、環状の周溝を備え、周溝によって平坦壁部が上平坦壁部と下平坦壁部に分割され、周溝に近い曲面コーナー部の端部は、周溝のほうに向って円弧状に突出した円弧状端部に形成され、この円弧状端部に向かい合うように周溝の底面は円弧状に湾曲して盛り上がり、且つ曲面コーナー部の円弧状端部のほうに広がっていることを特徴とするプラスチックボトル。
  2. 上平坦壁部及び下平坦壁部に減圧吸収パネルを設け、各減圧吸収パネルには補強リブを設けたことを特徴とする請求項1に記載のプラスチックボトル。
  3. 肩部、及び曲面コーナー部にかけてのボトル対角方向の断面の輪郭が、同一円弧上に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載のプラスチックボトル。
  4. 前記円弧の曲率半径Rが350mmより大きく、且つ750mmより小さいことを特徴とする請求項3に記載のプラスチックボトル。
  5. プラスチックボトルの単位体積当りの重量は0.0366g/ml乃至0.0476g/mlであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の包装容器。
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