JP4599992B2 - プラスチックボトル容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ベンダー適性に優れた丸形ボトル容器において、ハーフラベルを施す面積を角形ボトル容器と同等とし、角形ボトル容器と共通の印象を得ることができるプラスチックボトル容器に関する。
例えば、コーラ、サイダー等の炭酸飲料、果汁飲料、ミネラルウォーター、コーヒー飲料、各種お茶類等の飲料用のボトル容器として、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂からなるプラスチックボトル容器が、一般に広く使用されている(例えば、特許文献1等)。
このようなプラスチックボトル容器は、近年、急速に普及、浸透するようになり、この広範な普及に伴って、プラスチックボトル容器を使用した商品の販売形態も多様化してきている。
特に、容量500ml程度の飲料用ボトル容器の場合、店頭販売のほかに、自動販売機による販売に使用されることが多くなってきている。
この種のプラスチックボトル容器は、その形状により、図6(a)に示すような角柱状の角形ボトル容器101aと、図6(b)に示すような円筒状の丸形ボトル容器101bの二種類に大別されるが、角形ボトル容器101aは、収容効率がよく店頭販売に適しているものの、横置きにされたボトル容器が上下に多数積み重ねられた状態で連続供給される自動販売機にあっては、角柱状の容器形状では、排出不良が起こり易いという問題を有している。
さらに、角形ボトル容器101aには、自動販売機の取り出し口に排出(落下供給)される際などに、コーナー部にへこみが発生し易く、特に、肩部コーナーにへこみが発生し易いという問題もある。
このため、角形ボトル容器101aは、自動販売機による販売には不適とされており、自動販売機による販売には、このような問題がないベンダー適正に優れた丸形ボトル容器が好まれる(例えば、特許文献2等)。
特開平11−321839号 特開2000−142654号
ところで、この種のボトル容器には、商品名や模様などが印刷されたラベル109を胴部103に設け、商品の差別化を図っている。このようなラベル109は、シュリンクフィルムやストレッチフィルムなどフィルム材を胴部103に貼り付けることによって設けられており、特に、角形ボトル容器101aでは、胴部103のほぼ上半分を覆う、いわゆるハーフラベルを設けているものが多い(図6参照)。
これは、ハーフラベルを設けるに際し、角形ボトル容器101aにあっては、容器の剛性確保などのために、容器胴部の高さ方向ほぼ中央の位置に周方向に沿って形成された横ビード105をそのまま利用して、この横ビード105にラベル109の下端側を引っかけて抜け防止とすることができ、ハーフラベルを設けるのに適しているためである。
ハーフラベルは、胴部103の全面を覆うフルラベルに比べて、フィルム材の使用量を半減できるという利点があり、また、容器の上側に設け、容器の下側がラベルで隠れないようにすれば、内容物の残量がわかり易いという利点もある。
このため、今後、自動販売機による販売形態がますます増大するであろうと見込まれる状況下において、丸形ボトル容器にも角形ボトル容器と同様のハーフラベルを施すことが、強く望まれている。
しかしながら、図6(b)に示すような従来の丸形ボトル容器101bにあっては、同様の横ビード105は、内圧減少を吸収するための減圧吸収パネル106が形成される面積を確保して所望の減圧吸収性能を得るために、通常は、胴部103の上寄りの位置に形成されている。
このため、この横ビード105をラベル109の抜け防止に利用した場合、肩部付近の比較的狭い範囲にしかハーフラベルを設けることができないとう問題を有しており、特に、容量500ml程度の比較的小振りな丸形ボトル容器では、ハーフラベルを設けることができる範囲が著しく狭くなってしまうという問題があった。
一方、特許文献2には、上胴部と下胴部との間に中間胴部を設け、この中間胴部の全体を取り巻くラベルを設ける旨が記載されている。
しかしながら、胴部の中央に位置する中間胴部にラベルを設けたのでは、従来製品と対比した際の印象が大きく異なってしまうという不具合が指摘されている。さらに、ラベルを設ける面積を大きくしようとして中間胴部の占める割合を増やすと、上胴部と下胴部に形成される減圧吸収パネルが狭くなって減圧吸収性能が不足してしまい、逆に、減圧吸収性能を優先して減圧吸収パネルを大きく設けようとすると、中間胴部の占める割合が減ってしまい、ラベルを設ける面積が小さくなってしまう。
また、中間胴部は、減圧に耐えるために外方へ凸となる輪郭形状を有しているが、特に、自動販売機での加温販売に使用される場合のように、長期にわたって高温環境下におかれると、楕円に歪んだり、へこんだりするなどの変形が生じ易いという不具合も指摘されている。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、自動販売機での販売に適した丸形ボトル容器において、減圧吸収性能を著しく損なうことなく、ハーフラベルを施すことができる面積を角形ボトル容器と同等とし、ハーフラベルを施すのに十分な面積を確保することができるボトル容器の提供を目的とする。
本発明に係るプラスチックボトル容器は、口部、胴部及び底部を備えたプラスチックボトル容器であって、前記胴部が、ほぼ円筒状の筒状部と、前記筒状部の上端から絞り込まれて前記口部に連続する肩部とからなり、さらに、前記筒状部が、周方向に沿って形成された横ビードによって、高さ方向に縦長の減圧吸収パネルが周方向に沿って複数形成された中胴部と下胴部とに分けられているとともに、周方向に沿って隣接する前記減圧吸収パネルの間には、螺旋状に傾斜する柱部を形成し、かつ、前記中胴部に形成される柱部と、前記下胴部に形成される柱部との周方向に沿う位相をずらした構成としてある。
このような構成を採用することにより、容器の減圧吸収性能を著しく損なうことなく、容器側面に占める中胴部及び下胴部の面積を大きくすることができ、中胴部と下胴部との境に形成された横ビードをラベルの抜け防止に利用して中胴部又は下胴部にラベルを装着することで、ハーフラベルが装着される範囲を角形ボトルと同等にすることができる。
また、中胴部と下胴部とに、高さ方向に縦長の減圧吸収パネルを周方向に沿って複数形成するとともに、周方向に沿って隣接する減圧吸収パネルの間に形成される柱部を螺旋状に傾斜させることにより、胴部が周方向にねじれるように変形し易くなり、内圧減少時にこのようなねじれ変形によって容器の容積が減少するようにすれば、減圧吸収性能をより向上させることができる。
さらに、中胴部に螺旋状に形成される柱部と、下胴部に螺旋状に形成される柱部との周方向に沿う位相をずらすことによって、当該容器が自動販売機内でストッパーに当接する際に、柱部が常にストッパーに当接するようになり、これによって、衝撃による容器の変形などを有効に防止することができる。
ここで、本発明に係るプラスチックボトル容器は、高さ方向における前記胴部の長さに占める前記筒状部の長さの比が、0.70〜0.85であるのが好ましく、前記中胴部の高さ方向における長さと、前記下胴部の高さ方向における長さとの比が、0.8〜1.2であるのが好ましい。
また、本発明に係るプラスチックボトル容器では、前記中胴部又は前記下胴部をハーフラベル装着面とすることができるが、前記肩部の少なくとも一部及び前記中胴部をハーフラベル装着面とすることで、ハーフラベル装着面とする範囲をよりいっそう大きくすることができる。
このような本発明に係るプラスチックボトル容器は、自動販売機での販売に好適に用いられ、特に、柱部を螺旋状に傾斜させて形成することで減圧吸収性能をより向上させた態様とすることで、自動販売機での加温販売にも好適に用いることができる。
以上のような本発明に係るプラスチックボトル容器は、ほぼ円筒状の筒状部と、筒状部の上端から絞り込まれて口部に連続する肩部とに胴部を分け、肩部を除くほぼ円筒状に形成された筒状部(中胴部及び下胴部)に減圧吸収パネルを設けて、その面積を大きくとることで、減圧吸収性を向上させることができる。
その結果、従来の丸形ボトル容器のデザインをもとに、角形ボトル容器と同様に容器胴部の高さ方向のほぼ中央に、周方向に沿った横ビードを形成したのでは減圧吸収量が不足してしまい、ハーフラベルを施すのに十分な面積を確保することが困難であるとされてきた丸形ボトル容器にあっても、減圧吸収性能を著しく損なうことなく、周方向に沿って形成された横ビードによって胴部を中胴部と下胴部とに分けるとともに、中胴部及び下胴部の容器側面に占める面積を大きくすることができる。
これにより、中胴部と下胴部との境に形成された横ビードをラベルの抜け防止に利用して中胴部又は下胴部にラベルを装着することで、ハーフラベルが装着される範囲を角形ボトルと同等とし、丸形ボトルでありながらも、角形ボトルと共通の印象を与えることができる。
特に、本発明に係るプラスチックボトル容器にあっては、中胴部に螺旋状に形成される柱部と、下胴部に螺旋状に形成される柱部との周方向に沿う位相をずらすことによって、当該容器が自動販売機内でストッパーに当接する際に、柱部が常にストッパーに当接するようになり、これによって、衝撃による容器の変形などを有効に防止することができる。
以下、本発明に係るプラスチックボトル容器の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係るプラスチックボトル容器の参考例の概略を示す正面図である。また、図4は、本発明に係るプラスチックボトル容器の実施形態の概略を示す正面図である。本実施形態に係るプラスチックボトル容器は、中胴部321に形成する柱部8aと、下胴部322に形成する柱部8bとの位相βをずらした以外は、図1に示す参考例と共通する構成を備えている。
図1に示す容器1は、口部2、胴部3及び底部4を備えている。胴部3は、ほぼ同一径の円筒状に形成された筒状部32と、筒状部32の上端から絞り込まれて口部2に連続する肩部31とからなっている。筒状部32は、容器1の周方向に沿って形成された横ビード5bによって、中胴部321と下胴部322とに分けられている。
また、図示する例にあっては、肩部31と筒状部32との境と、筒状部32と底部4との境にも、それぞれ横ビード5a,5cが容器1の周方向に沿って形成されている。
また、横ビード5aに沿う肩部31側にはリブ部7aが形成されており、同中胴部321側にはリブ部7bが形成されている。同様に、横ビード5bに沿う中胴部321側にはリブ部7cが、同下胴部322側にはリブ部7dが、横ビード5cに沿う下胴部322側にはリブ部7eが、それぞれ形成されている。
そして、中胴部321には、リブ部7b,7cと、柱状の構造部位として機能する柱部8aとにより画成され、高さ方向に縦長の減圧吸収パネル6aが周方向に沿って複数形成されている。下胴部322にも、リブ部7d,7eと、柱部8bとにより画成される同様の減圧吸収パネル6bが複数形成される。
これらの減圧吸収パネル6a,6bは、容器1の内圧が減少したときに、容器1の内方に緩やかに湾曲して圧力の減少を吸収するものであり、図示する例では、中胴部321及び下胴部322に、それぞれ8面の減圧吸収パネルが形成されている。
減圧吸収パネル6a,6bの具体的形状としては、図示するような矩形状のものに限らず、楕円形状、トラック形状など、その他の高さ方向に縦長の形状のものが適用できる。また、減圧吸収パネル6a,6bの面数も8面に限らず、要求される減圧吸収性能などに応じて適宜設定することができる。
ここで、高さ方向とは、口部2を上にして容器1を水平面に置いたときに、水平面に直交する方向に沿った方向をいうものとする。
本実施形態は、容積500〜1500ml程度のプラスチックボトル容器でも実施可能であるが、自動販売機での販売に用いられることが多い、容積200〜500ml程度の比較的小振りのプラスチックボトル容器に、特に好適に適用される。
図示する容器1は、自動販売機での販売に用いられることが多い容積500mlの容器の一例であり、その寸法は、高さHが205.58mm、胴部3の最大径φが68.0mmである。
また、肩部31の高さ方向の長さ(口部2直下から横ビード5aの中心線C1までの長さ)h1は37.5mmであり、中胴部321の高さ方向の長さ(横ビード5aの中心線C1と横ビード5bの中心線C2の間の長さ)h2は62.0mmであり、下胴部322の高さ方向の長さ(横ビード5bの中心線C2と横ビード5cの中心線C3の間の長さ)h3は64.0mmであり、底部4の高さ方向の長さ(横ビード5cの中心線C3から容器1の底面までの長さ)h4は16.5mmである。
容器1の具体的な寸法は、容器1に要求される減圧吸収性能などの容器特性や、容器1の意匠性などを考慮して適宜設定されるが、内容物が充填された容器1が自動販売機内で連続供給される際には、後述するように、容器1の側面がストッパーSに当接し(図2参照)、容器1を支持することになる。このときの衝撃によって容器1が変形したりするのを有効に回避するために、リブ部7a,7b,7c,7d,7eがバランスよくストッパーSに当接するように容器1を設計するのが好ましい。
特に、ストッパーSは、自動販売機内において容器1が供給される通路の容器1の底部4側の側壁面(以下、「供給通路側壁面」という)Wから、通常、20mm程度の間隔Tをもって取り付けられているため、最も底部4側のリブ部7eを設ける位置は、このようなストッパーSの取り付け位置を考慮して設計するのが好ましい。
具体的には、容器1の底面からリブ部7eの中心線C5までの長さh5を、供給通路側壁面WからストッパーSの図中下側の端縁までの間隔T(例えば、20mm)より長くするのが好ましい。
また、最も容器上方に位置するリブ部7aと、リブ7eとの距離(両リブ7a,7eの中心線間の長さ)h6も、ストッパーSの長さを考慮して設計するのが好ましく、例えば、容積500mlのボトル容器に用いられるストッパーSの長さは、通常150mm程度であるため、この場合には、リブ部7aの中心線C6とリブ部7eの中心線C5の間の長さh6は、150mm以内とするのが好ましい。
ところで、一般には、円筒状の容器形状を有する、いわゆる丸形ボトル容器にあっては、横ビードは肩部と筒状部との境界及び筒状部と底部との境界に設けられ、筒状部に減圧吸収パネルが設けられている。減圧吸収パネルが、新たな横ビードにより上下に分割されると、横ビード自体は減圧吸収機能を持たないので、結果として減圧吸収パネルの有効面積が減少するとともに、内圧減少に伴って発生する応力が作用した際に、横ビードに応力が集中して、断面円形状の横ビードが設けられた部位が、断面楕円形状に変形してしまう。そして、このような横ビードの変形に追随してパネル面に歪みが生じ、本来の減圧吸収性能が得られなくなってしまう。
このため、図6(b)に示すような従来の丸形ボトル容器においては、単に、角形ボトル容器の場合と同様に容器胴部の高さ方向のほぼ中央に、周方向に沿った横ビードを形成したのでは、減圧吸収量が不足してしまうため、ハーフラベルを施すのに十分な面積を確保することが困難であるとされてきた。
これに対し、本実施形態のように、ほぼ円筒状の筒状部32と、筒状部32の上端から絞り込まれて口部2に連続する肩部31とにより胴部3を構成すれば、減圧吸収パネルを有効に機能させるのに適した円筒状の部位(筒状部32)を最大限利用して、ここに減圧吸収パネル6a,6bを設けることによって、減圧吸収性能の向上を図ることができる。
このとき、十分な減圧吸収性能を得るためには、胴部3の高さ方向の長さ(h1+h2+h3)に占める筒状部32(中胴部321及び下胴部322)の高さ方向の長さ(h2+h3)の比((h2+h3)/(h1+h2+h3))が、0.70〜0.85であるのが好ましく、特に好ましくは0.72〜0.82であり、図1に示す例では、0.77である。
このように胴部3を、ほぼ円筒状の筒状部32と、筒状部32の上端から絞り込まれて口部2に連続する肩部31とに分け、肩部31を除くほぼ円筒状に形成された筒状部32(中胴部321及び下胴部322)に減圧吸収パネル6a,6bを設け、その面積を大きくとることで、減圧吸収性を向上させることができる。
その結果、横ビード5bによって減圧吸収パネル6a,6bが分割されることによる減圧吸収性能の低下を補うことができ、周方向に沿って形成された横ビード5bによって、胴部32が、中胴部321と下胴部322とに分けられても、減圧吸収性能が著しく損なわれることがない。
これにより、容器側面に占める面積を大きくした中胴部321又は下胴部322にラベルを装着することで、ハーフラベル装着面9を従来の角形ボトルと同等とすることができ、ハーフラベルを施す面積を十分に確保することができる。
さらに、ハーフラベルを中胴部321に施す場合には、横ビード5a,5bをラベルの抜け防止として機能させることができ、同様に、ハーフラベルを下胴部322に施す場合には、横ビード5b,5cをラベルの抜け防止として機能させることができる。また、減圧吸収パネル6a,6b及び柱部8a,8bを利用して、これらをラベルの回転止めとして機能させることもできる。
また、これらの態様以外にも、図2に示すように、少なくとも肩部31の一部と、中胴部321とを跨らせるようにラベルを設けることにより、ハーフラベル装着面9の面積をよりいっそう大きくすることができる。
筒状部32を中胴部321と下胴部322とに分ける横ビード5bを設ける位置は、容器1の意匠性や、装着するラベルのサイズなどを考慮して適宜設定されるが、筒状部32のほぼ中央に形成するのが好ましい。具体的には、中胴部321の高さ方向における長さ(h2)と、下胴部322の高さ方向における長さ(h3)との比(h2/h3)が、0.8〜1.2となるように設けるのが好ましく、図1に示す例では、0.97である。
また、横ビードには、減圧や横荷重に対する変形防止機能もあるので、フルサイズのラベルを装着する場合であっても、上記範囲を満たす位置に横ビード5bを設けるのが好ましい。
また、図1に示す容器1においては、隣接する減圧吸収パネル6a,6bの間に形成される柱部8a,8bは、高さ方向に沿って螺旋状に傾斜しているが、柱部8a,8bを螺旋状に傾斜させて形成することにより、胴部3が周方向にねじれるように変形し易くなる。
容器1の内圧減少時に、このようなねじれ変形によって容器1の容積が減少するようにすれば、減圧吸収パネル6a,6bの容器内方へのたわみ変形だけでなく、胴部3のねじれ変形によっても減圧を吸収することができ、容器1の減圧吸収性能をより向上させることができる。
さらに、胴部3の側面を斜めに横切る柱部8a,8bにより、加温時の内容物の熱膨張や、内容物の重さなどにより容器側面が外方に膨らむのを防止できるとともに、横方向の荷重に対する耐荷重強度も向上する。特に、柱部8a,8bを胴部3の側面を斜めに横切るように形成すれば、自動販売機内でストッパーSと柱部8a,8bとが交差して当接するようになるため、容器側面がストッパーSに当接する際の衝撃による容器1の変形などを防止する上でも好ましい。自動販売機内で加温する場合には、容器1を形成する材料自体の強度が低下するため、上記のように柱部8a,8bを螺旋状に形成することは特に有用である。
また、柱部8a,8bを螺旋状に傾斜させて形成することにより、縦方向の荷重に対しては、ねじれ変形により縦方向の荷重を弾性的に受けることになり、容器1が座屈するのを有効に回避することもできる。
柱部8a,8bを螺旋状に傾けて形成するにあたり、容器1を正面視したときの高さ方向に対する傾斜角度αは、10〜40度であるのが好ましく、特に好ましくは20〜30度であり、図1に示す例では26度である。
また、図3に概略を示すように、自動販売機内において、ガイトGに沿って連続供給される容器1a,1bは、最下位置にある容器1aがストッパーSの長辺部S1に支持された状態にある。
ストッパーSが支点Pを中心に図中矢印方向に回動することにより、ストッパーSの短辺部S2が容器1aの上方に位置する容器1bを支持しつつ、容器1aがストッパーSから解放され、自動販売機の取り出し口に排出される。そして、ストッパーSが図中矢印方向と逆に回動して原状位置に復帰することにより、容器1bはストッパーSの短辺部S2による支持が解除されて最下位置に移動すると同時に、ストッパーSの長辺部S1に支持されて次の排出を待つことになる。
これらの一連の動作は、内容物が充填された容器1a,1bの自重による落下を利用するものであるため、容器1a,1bがストッパーSに支持されるに際して、容器1a,1bにはかなりの衝撃が及ぶ。
図4に示す本実施形態に係るプラスチックボトル容器にあっては、このときの衝撃によって容器1が変形したりしないように、常にストッパーSに柱部8a,8bの少なくとも一方が当接するように中胴部321に形成する柱部8aと、下胴部322に形成する柱部8bとの位相βをずらしている。この際、柱部8a,8bがストッパーSに当接する部位の面積の合計がなるべく大きくなるように、柱部8a,8bの傾斜角度αを適宜変更することもでき、柱部8a,8bの傾斜角度αは、中胴部321と下胴部322とで同じにしても、異なるようにしてもよい。
以上説明したような本実施形態に係るプラスチックボトル容器は、例えば、公知の射出成形や押出成形により製造された、有底筒状のプリフォームを二軸延伸ブロー成形するなどして製造することができる。また、本実施形態に係る容器1を構成する熱可塑性樹脂は、延伸ブロー成形及び熱結晶化可能な樹脂であれば任意のものを使用することができる。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート,ポリカーボネート,ポリアリレート、ポリ乳酸又はこれらの共重合体等の熱可塑性ポリエステル、これらの樹脂あるいは他の樹脂とのブレンド物が好適であり、特に、ポリエチレンテレフタレート等のエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルが好適に使用される。
また、アクリロニトリル樹脂,ポリプロピレン,プロピレン−エチレン共重合体,ポリエチレン等も使用することができる。
これらの樹脂には、成形品の品質を損なわない範囲内で種々の添加剤、例えば、着色剤,紫外線吸収剤,離型剤,滑剤,核剤,酸化防止剤,帯電防止剤等を配合することができる。
エチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルは、エステル反復単位の大部分、一般に70モル%以上をエチレンテレフタレート単位が占めるものであり、ガラス転移点(Tg)が50〜90℃、融点(Tm)が200〜275℃の範囲にあるものが好適である。
エチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)が耐圧性,耐熱性,耐熱圧性等の点で特に優れているが、エチレンテレフタレート単位以外にイソフタル酸やナフタレンジカルボン酸等の二塩基酸とプロピレングリコール等のジオールからなるエステル単位の少量を含む共重合ポリエステルも使用することができる。
また、本実施形態に係る容器1は、単層(一層)の熱可塑性ポリエステル層で構成される場合の他、二層以上の熱可塑性ポリエステル層により構成することもできる。さらに、二層以上の熱可塑性ポリエステル層からなる内層及び外層の間に封入される中間層を備えることができ、中間層をバリヤー層や酸素吸収層とすることができる。
このようにバリヤー層,酸素吸収層を備えることにより、容器内への外部からの酸素の透過を抑制し、容器内の内容物の外部からの酸素による変質を防止することができる。
ここで、酸素吸収層としては、酸素を吸収して酸素の透過を防ぐものであれば任意のものを使用することができるが、酸化可能有機成分及び遷移金属触媒の組合せ、あるいは実質的に酸化しないガスバリヤー性樹脂,酸化可能有機成分及び遷移金属触媒の組み合わせを使用することが好適である。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
なお、図5は、本発明に係るプラスチックボトル容器の他の参考例の概略を示す正面図である。
この例では、接地側に位置し、縦方向の荷重を下方に逃がすことができない下胴部322において、柱部8bを螺旋状に形成しており、これによって、縦方向の荷重に対するねじれ変形が生じ易く、座屈を回避するとともに、内容物の重さで胴部3が外方に膨らむのを防止している
以上説明したように、本発明に係るプラスチックボトル器は、飲料用ボトル容器として利用することができ、特に、自動販売機による販売に使用するのに好適である。
本発明に係るプラスチックボトル容器の参考例の概略を示す正面図である。 自動販売機内でプラスチックボトル容器がストッパーに当接した状態を示す説明図である。 自動販売機内で容器が連続供給される状態の概略を示す説明図である。 本発明に係るプラスチックボトル容器の実施形態の概略を示す正面図である。 本発明に係るプラスチックボトル容器の他の参考例の概略を示す正面図である。 従来例の概略を示す正面図であり、(a)は角形ボトルの一例、(b)は丸形ボトルの一例を示している。
1 容器
2 口部
3 胴部
31 肩部
32 筒状部
321 中胴部
322 下胴部
4 底部
5b 横ビード
6a,6b 減圧吸収パネル
8a,8b 柱部
9 ハーフラベル装着面
S ストッパー
W 供給通路側壁面
α 柱部の傾斜角度
β 中胴部に形成する柱部と下胴部に形成する柱部との位相

Claims (7)

  1. 口部、胴部及び底部を備えたプラスチックボトル容器であって、
    前記胴部が、ほぼ円筒状の筒状部と、前記筒状部の上端から絞り込まれて前記口部に連続する肩部とからなり、
    さらに、前記筒状部が、周方向に沿って形成された横ビードによって、高さ方向に縦長の減圧吸収パネルが周方向に沿って複数形成された中胴部と下胴部とに分けられているとともに、
    周方向に沿って隣接する前記減圧吸収パネルの間には、螺旋状に傾斜する柱部を形成し、かつ、前記中胴部に形成される柱部と、前記下胴部に形成される柱部との周方向に沿う位相をずらしたことを特徴とするプラスチックボトル容器。
  2. 高さ方向における前記胴部の長さに占める前記筒状部の長さの比が、0.70〜0.85である請求項1に記載のプラスチックボトル容器。
  3. 前記中胴部の高さ方向における長さと、前記下胴部の高さ方向における長さとの比が、0.8〜1.2である請求項1又は2に記載のプラスチックボトル容器。
  4. 前記中胴部又は前記下胴部をハーフラベル装着面とした請求項1、2又は3に記載のプラスチックボトル容器。
  5. 前記肩部の少なくとも一部及び前記中胴部をハーフラベル装着面とした請求項1〜4のいずれかに記載のプラスチックボトル容器。
  6. 自動販売機での販売に用いられる請求項1〜のいずれかに記載のプラスチックボトル容器。
  7. 自動販売機での加温販売に用いられる請求項に記載のプラスチックボトル容器。
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