JP6786633B2 - プラスチックボトル - Google Patents
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Description
一方、強度を確保するという観点からすれば、一般には特許文献1のような環状の凹リブを設けて対処する。この場合、一般的な設計概念からすれば、環状の凹リブを窪み部及びくびれ部の周方向に亘って形成することになるが、このような設計をしたのでは、トップロードによって応力集中部分(例えば図7の符号S1)の下側周辺部分(例えば図7の符号S3)が膨らむように変形し、段ボール箱に胴膨れが生じる。その結果、最悪な場合には段ボール箱の荷崩れが生じるなど、運搬・保管に支障をきたしてしまうおそれがある。
以下の説明では、ボトルの口部が存在する方を上側とし、ボトルの底部が存在する方を下側とする。横断面形状とは、ボトルの中心軸に直交する平面における断面形状を意味する。
図1〜5に示すように、プラスチックボトル1(以下、「ボトル1」という。)は、上側から順に、口部2、肩部3、胴部4及び底部5を有する。これらの部分(2、3、4及び5)は、一体に形成され、内部に飲料を貯留するための有底筒状のボトル壁を構成する。飲料としては、水、緑茶、ウーロン茶、ブレンド茶、スポーツドリンク又は果汁等の非炭酸飲料を貯留するのに適している。また、ボトル1は、容量が1リットルを超えるような大型サイズのボトルに適したものであり、ここでは2リットル用となっている。
ボトル1の製造工程の一例を説明する。先ず、金型内に熱可塑性樹脂を射出し、プリフォームを射出成形する。プリフォームは、口部2と同形状の口部と、その下側に連なる有底の筒状部と、で構成される。射出成形後は、プリフォームをブロー成形機にセットして、プリフォームの筒状部を加熱する。そして、延伸ロッドによって筒状部を縦方向に延伸させると共に、圧縮空気を吹き込んで筒状部を横方向に延伸させる。延伸させた筒状部の部位を金型の内面に押し付け、その後固化させる。これにより、肩部3、胴部4及び底部5が成形され、ボトル1の一連の成形が完了する。
次に、図9及び図10を参照して、第2実施形態に係るボトル200について説明する。第1実施形態のボトル1との相違点は、横断周リブ104を分断周リブ204に変更した点と、分断周リブ106のリブ部分を窪み部80にまで延在させないようにした点と、下側底面84に複数の凸状の縦リブ210を形成した点である。同一の構成については、適宜同一の符合を付して、説明を省略する。
次に、図11及び図12を参照して、第3実施形態に係るボトル300について説明する。第1実施形態のボトル1との相違点は、周リブ102,104,106を周リブ302,304,306に変更した点と、上側底面82及び下側底面84にそれぞれ複数の凸状の縦リブ310,320を形成した点である。同一の構成については、適宜同一の符合を付して、説明を省略する。
Claims (11)
- 正方形の横断面形状からなるボトル胴部を有するプラスチックボトルであって、
前記ボトル胴部は、
上側胴部と、
下側胴部と、
前記上側胴部と前記下側胴部との間にくびれ部と、
前記くびれ部の少なくとも一部に形成された指挿入用の窪み部と、を備え、
前記窪み部は、前記正方形を構成する4つの面にそれぞれ形成され、かつ、互いに対称に配置されており、
前記各窪み部は、互いに同じ形状からなり、かつ、幅よりも高さが長くて、前記くびれ部の高さ方向の略全域に亘って形成され、一部が前記くびれ部の高さ方向の外側にまで形成されている、プラスチックボトル。 - 前記くびれ部は、
前記ボトル胴部において最も絞られているピンチ部と、
前記ピンチ部を前記上側胴部につなぐ上側傾斜部と、
前記ピンチ部を前記下側胴部につなぐ下側傾斜部と、を有し、
前記各窪み部は、上端部が前記上側傾斜部に位置し、かつ、下端部が前記下側胴部の上部に位置する、請求項1に記載のプラスチックボトル。 - 前記ボトル胴部は、
前記各窪み部の底面を横断するように前記ボトル胴部の周方向に延在する横断周リブと、
前記各窪み部の底面において非連続となるように分断されて前記ボトル胴部の周方向に延在する第1の分断周リブと、をさらに有し、
前記横断周リブ及び前記第1の分断周リブは、前記ピンチ部に位置している、請求項2に記載のプラスチックボトル。 - 前記ボトル胴部は、前記第1の分断周リブの下方に、前記各窪み部の底面において非連続となるように分断されて前記ボトル胴部の周方向に延在する第2の分断周リブと、をさらに有している、請求項3に記載のプラスチックボトル。
- 前記第2の分断周リブは、前記下側傾斜部と前記下側胴部との境界に位置している、請求項4に記載のプラスチックボトル。
- 前記第2の分断周リブは、前記下側傾斜部に位置している、請求項4に記載のプラスチックボトル。
- 前記第1の分断周リブの非連続部分と前記第2の分断周リブの非連続部分とは、上下方向においてそろった位置にある、請求項4から6のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
- 前記第1の分断周リブ及び前記第2の分断周リブは、それぞれ、前記窪み部の底面の一部にまで達してはいるが当該底面の中央位置では非連続となるように分断されている、請求項7に記載のプラスチックボトル。
- 前記ボトル胴部は、
前記各窪み部の底面を横断するように前記ボトル胴部の周方向に延在する横断周リブと、
前記各窪み部の底面において非連続となるように分断されて前記ボトル胴部の周方向に延在する第1の分断周リブと、をさらに有する、請求項1に記載のプラスチックボトル。 - 前記各窪み部の底面は、当該プラスチックボトルにトップロードがかかったときに膨らむように変形し、且つ、当該トップロードが解放されたときに前記変形が元に戻る、請求項1から9のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
- 前記各窪み部の底面は、互いに延在方向が異なる第1の加圧吸収面及び第2の加圧吸収面を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
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JP2019003497A Active JP6786633B2 (ja) | 2019-01-11 | 2019-01-11 | プラスチックボトル |
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