JP5061633B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機に関し、特に、大当たり状態との判定がなされたときに、通常の入賞口の他に大入賞口を開口状態として、多量の賞球払い出しが行われる機能をもったパチンコ遊技機に関する。
最近人気のパチンコ遊技機の多くには、大当たり状態(いわゆる、フィーバー状態)に移行した際に、大入賞口を開口状態として、多量の賞球払い出しを行う機能が備わっている。通常は、遊技球が所定のトリガー部を通過すると、ディスプレイ部分に数字や絵柄が変動表示され、その組合わせが所定の条件を満たすと大当たり状態に移行する仕組が採用されている。大当たり状態に移行すると、遊技領域に打ち出された遊技球の多くが大入賞口へ入ることになり、多量の賞球払い出しが期待できるので、遊技者は、大当たり状態を狙うという目的意識をもって遊技を進めることができ、より興趣を誘う遊技展開が可能になる。
このように、大当たり状態への移行により、大入賞口を開口状態とする機能をもったパチンコ遊技機については、従来から、様々な工夫が凝らされている。たとえば、下記の特許文献1には、遊技領域内に複数の大入賞口を効率良く配置する技術が開示されている。また、下記の特許文献2には、大当たり状態に移行したときに、アウト口への落下経路を狭めることにより、大入賞口に入賞しない無駄球を減らす技術が開示されている。
特開2006−175177号公報 特開2003−299803号公報
上述したとおり、大当たり状態への移行により、大入賞口が開口状態となるパチンコ遊技機は、これまでに様々なタイプのものが提案され、また、実用化されてきている。しかしながら、従来提案されているこの種のパチンコ機は、いずれも、大当たり状態へ移行したときに、遊技領域内を落下してくる遊技球を受けとめて大入賞口へと誘導する構造を採るものであるため、様々なバリエーションはあるものの、斬新さに欠けるという問題がある。一般に、遊技者は常に斬新な遊技機械の登場を求めており、これまでにない新たな展開が期待できるパチンコ遊技機の開発が望まれている。
そこで本発明は、大当たり状態への移行により、従来にない斬新な遊技展開が繰り広げられるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、遊技領域の境界を形成する構造壁と、遊技領域内に遊技球を導入する導入路と、導入路へ遊技球を打ち出す打球手段と、遊技領域の底部に設けられ、遊技球を遊技領域から排出するアウト口と、遊技領域内の所定箇所に設けられ、遊技球を遊技領域から排出する入賞口と、入賞口から遊技球が排出されたときに、所定数の賞球の払い出しを行う賞球払出手段と、を備えるパチンコ遊技機において、
遊技領域内の所定箇所に設けられ、遊技球を遊技領域から排出する大入賞口と、
遊技領域内の所定箇所に設けられ、遊技球の接触、近接もしくは通過を検知するトリガー部と、
トリガー部が遊技球を検知するたびに、所定の確率で「大当たり状態開始」と判定し、「大当たり状態開始」と判定された場合には、その後、所定の条件が満足された時点で「大当たり状態終了」と判定する大当たり判定手段と、
アウト口を、通常は開口状態に維持し、大当たり判定手段が「大当たり状態開始」と判定した時点から「大当たり状態終了」と判定するまでの大当たり期間内は連続的もしくは断続的に閉口状態にするアウト口開閉制御手段と、
大入賞口を、通常は閉口状態に維持し、大当たり期間内は連続的もしくは断続的に開口状態にする大入賞口開閉制御手段と、
を設け、賞球払出手段が、大入賞口から遊技球が排出されたときにも、排出された遊技球の数に応じた所定数の賞球の払い出しを行うようにし、
遊技領域の境界を形成する構造壁を誘導レールによって構成し、この誘導レールの底部直近にアウト口を配置し、このアウト口の左右両脇に、遊技球に対する障害物を配置したものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係るパチンコ遊技機において、
大当たり期間内に、遊技領域の底部に溜まった遊技球を大入賞口へと掬い上げる操作を行う掬い上げ手段を更に設けるようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1または第2の態様に係るパチンコ遊技機において、
アウト口開閉制御手段および大入賞口開閉制御手段が、アウト口および大入賞口を、スライド板のスライド動作により開閉するようにしたものである。
(4) 本発明の第4の態様は、上述の第2の態様に係るパチンコ遊技機において、
遊技基板に対して直交する軸まわりに回転運動もしくは揺動運動を行うフラップにより掬い上げ手段を構成したことを特徴とするパチンコ遊技機。
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第2の態様に係るパチンコ遊技機において、
アウト口の上方に大入賞口を配置し、アウト口と大入賞口との間に補助口を設け、
補助口を背面から前面へと通り抜け、遊技基板の前面を通って大入賞口へと上方へ移動し、更に、大入賞口を前面から背面へと通り抜け、遊技基板の背面を通って補助口へと下方へ移動する循環路に沿って、回転駆動する循環ベルトと、
循環ベルトの外周面に所定間隔で取り付けられ、遊技基板の前面で掬い上げた遊技球を大入賞口まで輸送する受け皿と、
により掬い上げ手段を構成したものである。
(6) 本発明の第6の態様は、上述の第1〜第5の態様に係るパチンコ遊技機において、
遊技領域の底部に溜まった遊技球の重量を測定するセンサを設け、アウト口開閉制御手段が、大当たり期間内であっても、センサによる重量測定値が所定のしきい値を超えた場合には、アウト口を開口状態に制御するようにしたものである。
本発明のパチンコ遊技機では、大当たり状態に移行すると、大入賞口が開くとともにアウト口が閉じられるので、遊技球が遊技領域の底部に溜まり始め、溜まった遊技球は、やがて大入賞口内へとこぼれ出て入賞球となるので、底部に溜まった遊技球が大入賞口へ入るという斬新な遊技展開が実現できる。しかも、アウト口の左右両脇には、遊技球が溜まるのを防ぐための障害物が配置されているため、アウト口の左右の空間内に遊技球が侵入するのを防ぐことができ、大入賞口に遊技球が流入するようになるまでに蓄積が必要な遊技球の数を減らすことができる。その結果、アウト口が閉じてから大入賞口に遊技球が流入するようになるまでの時間を短縮することができ、遊技者の焦燥感を低減させることができる。また、底部に溜まった遊技球を大入賞口へと掬い上げる操作を行う掬い上げ手段を付加すれば、更に斬新な遊技展開が可能になる。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1.基本的実施形態 >>>
図1は、本発明の基本的な実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図およびブロック図である(上段の正面図には図示できない構成要素を下段のブロック図に示してある)。図の上段の正面図に示されているとおり、外部筐体として機能するフレーム10内には、遊技基板20が組み込まれており、この遊技基板20の前面(図における手前側の面)に、遊技に必要な様々な部品が取り付けられている。この遊技基板20の手前側には、ガラス板30が嵌め込まれており、遊技者は、このガラス板30を通して、遊技基板20の前面で繰り広げられる遊技の展開を見ることができる。遊技基板20とガラス板30との間には、遊技球の直径より若干大きな寸法の空隙が確保されており、この空隙の空間内を遊技球が落下することになる。
遊技基板20の前面には、ほぼ円形状の遊技領域Pを囲うように、誘導レール40が取り付けられている。誘導レール40の左側部分は二重構造になっており、この二重の誘導レール40で挟まれた通路が、遊技球の導入路Iを構成する。結局、誘導レール40は、遊技領域Pの境界を形成する構造壁としての役割を果たすとともに、この遊技領域P内に遊技球を導入する導入路Iを形成する構造壁としての役割を果たしている。
また、フレーム10の下方には、図示のとおり、遊技球トレイ50および打球ハンドル60が取り付けられている。遊技球トレイ50上に収容された遊技球は、1球ずつ順に遊技機内部へと導かれ、ブロック図に示した打球手段110によって、導入路Iへと打ち出され、ほぼ円形のフィールドをなす遊技領域P内へと導入される。打球ハンドル60は、この打球手段110の一部を構成する要素であり、打球の強さを調節するコントローラとしての機能を果たす。
遊技領域P内へと導入された遊技球は、遊技基板20上に固定された多数の釘や様々な障害物に衝突を繰り返しながら、重力により下方へと落下してゆく。この落下の過程において、あるものは入賞口Aの中に入り、あるものは閉じた状態の大入賞口Bの前面を通過する(大入賞口Bの構造および機能は後に詳述する)。遊技領域Pの底部には、最終的に落下してきた遊技球を排出するアウト口Cが設けられており、このアウト口Cまで到達した遊技球は、遊技領域Pから排出される。すなわち、アウト口Cを通って、遊技基板20の背面側へと導かれる。
一方、入賞口Aの中に入った遊技球は、やはり遊技基板20の背面側へと導かれ、遊技領域Pから排出されることになるが、この入賞口Aから遊技球が排出されたときには、ブロック図に示した賞球払出手段120によって、所定数の賞球の払い出しが行われる。払い出された賞球は、遊技球トレイ50に収容される。ここに示す実施形態の場合、入賞口Aから排出された入賞球1個に対して、14個の賞球を遊技球トレイ50に払い出している。
図において大入賞口Bの上方に設けられたトリガー部Tは、遊技球の通過を検知するセンサーの機能を有している。図示のとおり、トリガー部Tは、左右に配置された一対の部材を有し、この一対の部材間を遊技球が通過した場合に、遊技球の通過を検知した旨の検知信号を発生する。この検知信号は、ブロック図に示した大当たり判定手段130に伝達される。大当たり判定手段130は、トリガー部Tから検知信号が伝達されるたびに、所定の確率で「大当たり状態開始」との判定を行う。
ここに示す実施形態の場合、ディスプレイDを利用して、この判定プロセスを遊技者に提示できるようにしている。ディスプレイを利用した判定プロセスの提示方法としては、次の2通りの方法が知られている。まず、第1の方法は、ディスプレイを利用して実際の判定プロセスをそのまま提示する方法である。この方法では、大当たり判定手段130は、トリガー部Tから検知信号が与えられると、ディスプレイD上の数字や絵柄(多くの場合、3桁の数字や3個の絵柄)などの表示を変動させ始める。具体的には、ディスプレイD上に表示される数字や絵柄を所定周期でランダムに変化させる処理を行い、所定タイミングで静止させる。そして、この3つの数字や絵柄がすべて同じであった場合に、「大当たり状態開始」との判定を行うのである。結局、この第1の方法では、数字や絵柄が最終的に静止した時点で、「大当たり状態開始」か否かの判定が行われることになる。
一方、第2の方法では、大当たり判定手段130が、トリガー部Tから検知信号が与えられると、その時点で直ちに「大当たり状態開始」か否かの判定を行うようにする。そして、当該判定結果に基づいて、疑似的にディスプレイD上に判定プロセスの提示を行うのである。すなわち、第1の方法と同様に、ディスプレイD上の数字や絵柄などをランダムに変動させてゆくが、この時点では、既に、「大当たり状態開始」か否かの判定は完了していることになる。そして、「大当たり状態開始」との判定が行われていた場合に限り、最終的にディスプレイD上に3つの同じ数字や絵柄を表示させるようにする。
上記第2の方法の場合、遊技者から見ると、ディスプレイD上に表示される数字や絵柄が静止するまで、「大当たり状態開始」か否かが決定していないように見えるが、実際には、ディスプレイD上の数字や絵柄が変動を開始したときには、既に、判定結果は得られていることになる。本発明を実施するにあたっては、上記第1の方法および第2の方法のいずれを採用してもかまわないが、最近は、内蔵コンピュータによる正確な確率に基づく判定方法(乱数を発生させ、この乱数によりテーブルを参照する判定方法)が一般的になってきており、第2の方法を採用するパチンコ遊技機が多い。なお、「大当たり状態開始」との判定がなされる確率は、たとえば、5%とか、10%というように、所望の数値を自由に設定できるようにしておくとよい。もちろん、100%という確率設定を行うことも可能であり、その場合は、トリガー部Tが遊技球の検出を行うと、必ず「大当たり状態開始」との判定がなされることになる。
大当たり判定手段130は、「大当たり状態開始」との判定がなされた後は、所定の条件が満足された時点で、今度は「大当たり状態終了」との判定を行う。「大当たり状態」を終了する所定の条件としては、たとえば、「大当たり状態開始との判定がなされた時点から60秒経過したとき」というような時間的な条件を設定することができる。あるいは、「大当たり状態開始との判定がなされた後、大入賞口Bに入賞した遊技球の数が100個に到達したとき」というような入賞球数に基づく条件を設定することもできるし、その他にも任意の条件設定を行うことができる。ここでは、大当たり判定手段130が、「大当たり状態開始」との判定を行ってから「大当たり状態終了」との判定を行うまでの期間を「大当たり期間」と呼ぶことにする。この大当たり期間中は、種々のランプを点灯・点滅させたり、特別な音響効果を用いたりして、遊技者に、「大当たり期間」であることを認知させるようにするのが好ましい。
もちろん、大当たり判定手段130は、必ずしもディスプレイD上に判定プロセスの提示を行う必要はなく、トリガー部Tが遊技球を検知するたびに、所定の確率で「大当たり状態開始」と判定し、「大当たり状態開始」と判定された場合には、その後、所定の条件が満足された時点で「大当たり状態終了」と判定する処理を実行する機能を有していれば足りる。ただ、実用上は、所定の確率での判定プロセスを遊技者に何らかの形で提示できるようにしておくのが好ましい。
なお、図1に示す実施形態では、トリガー部Tを大入賞口Bの上方に設けているが、トリガー部Tは遊技領域P内の任意の箇所に設けてかまわないし、複数箇所に設けるようにしてもよい。また、ここでは、トリガー部Tを遊技球の通過を検知するセンサによって構成した例を示したが、トリガー部Tは、必ずしも遊技球の通過を検知するセンサにする必要はなく、遊技球の接触もしくは近接(所定範囲内への接近)を検知するセンサによって構成してもかまわない。
以上、図1を参照しながら、このパチンコ遊技機の基本的な遊技機能および「大当たり状態」に移行するプロセスを説明したが、これまで述べてきた事項は、従来の一般的なパチンコ遊技機についても当てはまる事項である。すなわち、上述した「大当たり状態」への移行機能を有するパチンコ遊技機自体は、従来から広く知られている機械である。本発明の特徴は、「大当たり期間」におけるパチンコ遊技機の斬新な挙動にある。
従来の遊技機も本発明の遊技機も、「通常は、大入賞口Bを閉じておくが、大当たり期間内のみ、大入賞口Bを開口して、大量の遊技球が大入賞口Bに入賞するようにする」という運用を行う点は共通している。しかしながら、従来の遊技機は、遊技領域P内を落下してくる遊技球を受けとめて大入賞口へと誘導する、という技術思想を前提とするものであるのに対し、本発明の遊技機は、遊技領域Pの底部に溜まった遊技球を大入賞口へと誘導する、という技術思想を前提とするものである。そのために、本発明に係る遊技機では、大当たり期間中に、大入賞口Bを開口状態にするとともに、アウト口Cを閉口状態にする、という運用がとられる。
すなわち、図1のブロック図に示したアウト口開閉制御手段140は、アウト口Cを、通常は開口状態に維持し、大当たり判定手段130が「大当たり状態開始」と判定した時点から「大当たり状態終了」と判定するまでの大当たり期間内は閉口状態にする制御を行う。一方、大入賞口開閉制御手段150は、大入賞口Bを、通常は閉口状態に維持し、大当たり期間内は開口状態にする制御を行う。
図1に示すパチンコ遊技機において、アウト口Cを閉じてしまうと、落下してきた遊技球は、最終的な排出口を失ってしまうため、遊技領域Pの底部(誘導レール40の上)に順次溜まってゆくことになる。図2は、このようにして、遊技領域Pの底部に多量の遊技球が溜まった状態を示す正面図である。ある程度の量の遊技球が溜まると、その水準は、図示のように大入賞口Bにまで達する状態になる。このとき、大入賞口Bが開口状態になっていれば、所定水準を超えた位置に落下してきた遊技球は、大入賞口B内へと流入し、遊技基板20の背面へと排出されることになる。
賞球払出手段120は、前述したとおり、入賞口Aから遊技球が排出されたときに、排出された遊技球の数に応じた所定数の賞球を払い出す機能を有しているが、大入賞口Bから遊技球が排出されたときにも、同様に、排出された遊技球の数に応じた所定数の賞球を払い出す機能を有している。したがって、図2に示す状態になれば、大入賞口B内へと流入した遊技球のそれぞれについて、所定数の賞球の払い出しが行われることになり、遊技者は、大量の賞球払い出しを受けることができる。
もちろん、「大当たり期間内に大入賞口に入った遊技球の数に応じて、大量の賞球払い出しを受けることができる」という点では、本発明に係る遊技機も従来の遊技機と同じ機能を果たしていることになるが、遊技者から見た遊技展開は、両者では大きく異なる。すなわち、従来の遊技機では、大入賞口が開口している間に、そこにできるだけ多くの遊技球を入れることを目的として、遊技者は、大入賞口をターゲットとする打球を行うことになろう。もちろん、一部の遊技球は大入賞口に命中するが、一部は外れてしまうであろう(従来機では、アウト口から排出されることになる)。これに対して、本発明の遊技機では、大入賞口が開口している間に、できるだけ早く遊技球を底部に溜めて、あふれた遊技球を大入賞口へ流入させることを目的として、遊技者は、なるべく早く底部に到達するような打球を行うことになろう。この場合、底部に溜まった遊技球の水準が大入賞口の位置に達した後は、打球のほとんどが大入賞口へ流入することになる。
このように、本発明の遊技機における大当たり期間内の遊技展開は、従来の遊技機とは全く異なるものとなり、本発明によれば、遊技者に極めて新鮮な印象を与えることができる遊技機、すなわち、従来にない斬新な遊技展開が繰り広げられるパチンコ遊技機を実現することが可能になる。
なお、図1に示す実施形態では、遊技領域Pの境界を形成する構造壁が誘導レール40によって構成されている。このような誘導レール40を構造壁として用いる場合、その形状は円に近いものになり、大当たり期間中に遊技球が溜まる遊技領域Pの底部は、図示の例のように円弧状になる。そこで、図1に示す実施形態では、誘導レール40の底部直近にアウト口Cを配置し、このアウト口Cの左右両脇に、遊技球が溜まるのを防ぐための障害物45を配置した構成を採っている。このような障害物45を設けておくと、図2に示すように、アウト口Cの左右の空間内に遊技球が侵入するのを防ぐことができ、大入賞口Bに遊技球が流入するようになるまでに蓄積が必要な遊技球の数を減らすことができる。その結果、アウト口Cが閉じてから大入賞口Bに遊技球が流入するようになるまでの時間を短縮することができ、遊技者の焦燥感を低減させることができる。
なお、図1の下段のブロック図に示した各構成要素は、実際には、必要に応じて、機械的な構成要素、電子的な構成要素、もしくはこれら双方の組合わせによって構成することができる。たとえば、打球手段110は、前述したように、打球ハンドル60を含む構成要素であり、打球ハンドル60の回転操作位置を打球強度信号に変換する電子的な構成要素と、遊技球トレイ50に収容されている遊技球を、打球強度信号に応じた衝撃力で導入路Iへ打ち出す機械的な構成要素とによって構成されている。また、賞球払出手段120は、入賞口Aおよび大入賞口Bに入賞した遊技球(すなわち、入賞口Aおよび大入賞口Bから排出された遊技球)を検出する電子的な構成要素と、検出された遊技球の数に応じた所定数の賞球の払い出しを行う機械的な構成要素とによって構成されている。
また、大当たり判定手段130は、前述したとおり、トリガー部Tから検知信号が伝達されるたびに、所定の確率で「大当たり状態開始」との判定を行い、その後、所定の条件が満足された時点で、今度は「大当たり状態終了」との判定を行うが、このような判定処理は、演算処理回路などの電子的な構成要素で実現することができる。特に、図1に示す実施形態の場合、ディスプレイD上に表示される数字や絵柄の変動動作も、この演算処理回路によって制御されることになる。
一方、アウト口開閉制御手段140は、アウト口Cを開閉するための機械的な構成要素と、これを制御するための電子的な構成要素によって実現され、大入賞口開閉制御手段150は、大入賞口Bを開閉するための機械的な構成要素と、これを制御するための電子的な構成要素によって実現される。実用上は、各手段の電子的な構成要素は、単一の半導体チップ上に構成された演算処理回路に組み込むことが可能である。
なお、図1に示す実施形態では、アウト口開閉制御手段140および大入賞口開閉制御手段150の機械的な構成要素を、スライド板とこれをスライドさせる機構によって実現している。これは、従来の一般的なパチンコ遊技機の大入賞口の開閉制御の構造と異なる点である。この点を、図を参照して、もう少し詳しく説明しよう。
図3は、従来の一般的なパチンコ遊技機の大入賞口の構造を示す側断面図である。図示のとおり、遊技基板20の下方にはアウト口Cが設けられ、その上方には大入賞口Bが設けられている。図の左方に一点鎖線で示した部材はガラス板30である。遊技球は、遊技基板20とガラス板30とで挟まれた空間内を落下してくることになる。アウト口Cの下部には、誘導レール40が配置されており、この位置まで落下してきた遊技球は、最終的にアウト口Cから図の右方にアウト球として排出されることになる。これに対して、大入賞口Bから図の右方に排出された遊技球は入賞球となり、賞球払出手段120によって検出され、賞球の払い出しを誘発する。
この図3に示す例の場合、大入賞口Bの物理的な開閉は開閉扉21によって行われる。開閉扉21は、図に示す揺動軸を枢軸として揺動可能である(揺動機構の図示は省略されている)。この開閉扉21は、通常、大入賞口B内に収容される位置(すなわち、大入賞口Bを閉口状態とする位置)に維持されているが、大当たり期間中は、図示のとおり、上部先端が左方へ傾くように揺動し、大入賞口Bが開口状態になる。この開口状態において、上方から落下してきた遊技球が開閉扉21に衝突すると、開閉扉21が誘導壁面として機能し、遊技球はそのまま大入賞口Bを通って、入賞球として図の左方へと排出されることになる。
このように、従来の一般的なパチンコ遊技機では、大入賞口の開閉扉21を倒し、これをそのまま誘導壁面として利用すると、非常に効果的である。しかしながら、このような従来の開閉機構は、本発明のパチンコ遊技機には不適当である。なぜなら、従来の一般的なパチンコ遊技機では、上方から落下してきた遊技球を大入賞口へと誘導することが前提となっているのに対し、本発明のパチンコ遊技機では、下方から溜まってきた遊技球を大入賞口へと流入させる必要があるからである。
そこで、図1に示すパチンコ遊技機では、アウト口Cおよび大入賞口Bの開閉構造として、図4の側断面図に示すような構造を採用している。図4(a) は通常時(大当たり期間以外の時間帯)の状態、図4(b) は大当たり期間の状態を示している。図示のとおり、遊技基板20の下方にはアウト口Cが設けられ、その上方には大入賞口Bが設けられており、図の左方には、ガラス板30の位置が一点鎖線で示されている。また、アウト口Cの下部には、誘導レール40が配置されており、遊技基板20の背面(図の右側面)には、スライド板22が配置されている。このスライド板22は、上下にスライドすることが可能である。すなわち、図4(a) のように上方にスライドさせた状態では、アウト口Cは開口状態、大入賞口Bは閉口状態となり、逆に、図4(b) のように下方にスライドさせた状態では、アウト口Cは閉口状態、大入賞口Bは開口状態となる。なお、図4では、スライド板22を摺動自在に支持する構造体やこれを上下に駆動する駆動機構の図示は省略されている。
この図4に示すような構造を採用すれば、アウト口開閉制御手段140および大入賞口開閉制御手段150の機械的な構成要素を共通化することができる。すなわち、1枚のスライド板22およびその支持構造と、これを上下に駆動する駆動機構によって、アウト口開閉制御手段140および大入賞口開閉制御手段150の機械的な構成要素を構成することが可能である。もちろん、アウト口Cを開閉するためのスライド板と、大入賞口Bを開閉するためのスライド板とを別個独立して設け、それぞれのスライド動作を別々に制御してもかまわない。
上述したとおり、図4に示す構造において、通常時は、図4(a) に示すように、大入賞口Bは閉口状態、アウト口Cは開口状態となっているので、遊技球が大入賞口Bに入賞することはなく、図示されている誘導レール40の位置まで落下してきた遊技球は、アウト口Cからアウト球として図の右方へと排出されることになる。ところが、大当たり期間は、図4(b) に示すように、大入賞口Bは開口状態、アウト口Cは閉口状態となる。その結果、図示されている誘導レール40の位置まで落下してきた遊技球は、アウト口Cからアウト球として排出されることはなく、底部から順に溜まってゆくことになる。そして、遊技球が大入賞口Bの位置まで溜まると、遊技球が大入賞口Bへと流入し、入賞球として図の右方へと排出されることになる(賞球払出手段120によって検出され、賞球の払い出しを誘発する)。やがて、大当たり期間が終了すると、再び、図4(a) に示すように、大入賞口Bは閉口状態、アウト口Cは開口状態となるので、溜まっていた遊技球は、アウト口Cからアウト球として図の右方へと排出されることになる。
このように、アウト口開閉制御手段140および大入賞口開閉制御手段150として、アウト口Cおよび大入賞口Bを、スライド板のスライド動作により開閉する機構を用いるようにすると、非常に合理的な設計が可能になる。
<<< §2.掬い上げ手段を付加した実施形態 >>>
続いて、ここでは、§1で述べた基本的な実施形態に、更に、掬い上げ手段を付加した実施形態を述べる。図2に示すとおり、この基本的な実施形態の場合、大当たり期間中は、アウト口Cが閉じられるため、遊技球が遊技領域Pの底部に溜まり始め、やがて大入賞口Bの水準まで溜まると、あふれた遊技球が大入賞口Bへ流入し始めることになる。逆言すれば、大当たり期間に移行したとしても、遊技球が大入賞口Bへ流入し始めるまでには、ある程度の待ち時間が必要になる。この待ち時間をできるだけ短縮して、遊技者の焦燥感を低減させるために、図1に示す実施形態では、アウト口Cの左右両脇に、障害物45を配置して、遊技球が大入賞口Bの水準まで溜まるのを早める、という工夫を行っている。
ここで述べる実施形態は、上記待ち時間を短縮するために、大当たり期間内に、遊技領域Pの底部に溜まった遊技球を大入賞口Bへと掬い上げる操作を行う掬い上げ手段を更に設けるという工夫を施したものである。このような掬い上げ手段を設けておけば、遊技領域Pの底部に溜まった遊技球の水準が、大入賞口Bの位置に達しない状態においても、これを積極的に掬い上げ、大入賞口Bへ注ぎ込むことが可能になる。
図5は、本発明の第1の変形例に係るパチンコ遊技機の部分正面図である。この第1の変形例は、電動駆動するフラップ71を用いて掬い上げ手段70を構成した例である。図示のとおり、大入賞口Bの左右両脇に、フラップ71R,71Lが設けられており、これらフラップ71R,71Lは、遊技基板20に対して直交する軸72R,72Lを枢軸として回転運動を行うことができる。図において、右側のフラップ71Rを時計回りに回転させ、左側のフラップ71Lを反時計回りに回転させれば、アウト口Cの閉鎖によって誘導レール40の底部に溜まり始めた遊技球の一部を掬い上げ、これを大入賞口Bへ注ぎ込むことが可能になる。フラップ71R,71Lは、必ずしも回転運動させる必要はなく、自動車のワイパー装置のように、往復揺動運動を行うようにしてもかまわない。
図6は、本発明の第2の変形例に係るパチンコ遊技機の部分正面図である。この第2の変形例で用いる掬い上げ手段80は、図示のとおり、上部ローラ81,下部ローラ82,循環ベルト83,複数の受け皿84によって構成されており、遊技基板20の一部に埋め込まれる。すなわち、遊技基板20のアウト口Cの上方部分に、幅L1、高さL2の矩形の開口部を形成し、ここに掬い上げ手段80を埋め込むようにして固定すればよい。上部ローラ81および下部ローラ82の回転軸の位置が、遊技基板20の位置に揃うようにすれば、掬い上げ手段80の前面部分は遊技基板20の前面に露出し、掬い上げ手段80の背面部分は遊技基板20の背面に埋め込まれた状態になる。
この状態において、上部ローラ81の上方に形成される開口部分(ハッチングを施して示す)が、大入賞口Bとして機能することになる。また、下部ローラ82の下方にも開口部分(ハッチングを施して示す)が形成されることになるが、ここでは、この開口部分を補助口Eと呼ぶことにする。結局、アウト口Cの上方に大入賞口Bが配置されている点は、図1に示す基本的実施形態と同様であるが、この第2の変形例の場合、アウト口Cと大入賞口Bとの間に、更に補助口Eが設けられていることになる。
循環ベルト83は、ゴムからなる帯状のループベルトであり、上部ローラ81と下部ローラ82の外側に張力をもって巻装されている。ここで、上部ローラ81と下部ローラ82とをモータなどで、図に矢印で示す方向に回転駆動させれば、循環ベルト83を回転駆動することができる。循環ベルト83は、補助口Eを背面から前面へと通り抜け、遊技基板20の前面を通って大入賞口Bへと上方へ移動し、更に、大入賞口Bを前面から背面へと通り抜け、遊技基板20の背面を通って補助口Eへと下方へ移動する循環路に沿って、回転駆動させられる。
一方、この循環ベルト83の外周面には、所定間隔で複数の受け皿84が取り付けられている。各受け皿84は、遊技基板20の前面で掬い上げた遊技球を大入賞口Bまで輸送するのに適した形状をしている。循環ベルト83が上記循環路に沿って回転駆動させられると、各受け皿84も、同じ循環路に沿って移動することになる。したがって、補助口Eを通って遊技基板20の前面に登場した受け皿84は、そのまま前面に露出した状態で上方へと移動してゆき、大入賞口Bを通って、遊技基板20の背面へと移動し、この背面において、下方へ移動してゆき、再び補助口Eを通って遊技基板20の前面に登場する、という移動過程を繰り返すことになる。
もっとも、上部ローラ81および下部ローラ82の回転駆動は、大当たり期間のみに限られるので、通常時は、循環ベルト83および各受け皿84は、静止状態を維持している。ここで、大入賞口Bおよび補助口Eの寸法は、ちょうど1つの受け皿がぎりぎり通り抜けることができる寸法に設定されており、しかも、通常時は、最上端の受け皿84が大入賞口Bを塞ぐ位置で静止し、最下端の受け皿84が補助口Eを塞ぐ位置で静止した状態になる。このため、通常時は、最上端の受け皿によって、大入賞口Bは閉口状態に維持され、最下端の受け皿によって、補助口Eも閉口状態に維持されるので、遊技球が、大入賞口Bや補助口Eから遊技基板20の背面へ排出されることはない。
大当たり期間中は、上述したとおり、上部ローラ81および下部ローラ82が回転駆動させられ、各受け皿84は、循環路に沿った移動を行うことになる。しかも、アウト口Cは閉じられているので、遊技領域Pの底部には、遊技球が溜まり始める。この溜まった遊技球は、補助口Eを通って遊技基板20の前面に登場した受け皿84によって掬い取られ、そのまま上方へと輸送されてゆく。そして、最後には、受け皿84が大入賞口Bを通って、遊技基板20の背面へと移動した時点で、輸送されてきた遊技球も、大入賞口Bを通って、遊技基板20の背面へと排出されることになる。こうして、大入賞口Bを通って排出された遊技球は、入賞球として取り扱われ、賞球払出手段120による賞球払い出し処理を誘発することは既に述べたとおりである。
もちろん、1つの受け皿84が通過してから、次の受け皿が通過するまで、大入賞口Bおよび補助口Eは開口状態となっているので、遊技領域Pを落下してきた遊技球が偶然、大入賞口Bまたは補助口Eを通って排出されることもある。また、底部に溜まってきた遊技球が補助口Eの水準にまで達すると、この溜まった遊技球の一部が補助口Eを通って排出されることもある。ここに示す変形例では、大入賞口Bを通って排出された遊技球および補助口Eを通って排出された遊技球のすべてを入賞球として取り扱う運用を行っているので、結局、補助口Eも大入賞口Bと同等の機能を果たすことになる。また、受け皿84は、大入賞口Bおよび補助口Eを開閉する扉としての役割を果たすことになるので、掬い上げ手段80は、図1に示す実施形態における大入賞口開閉制御手段150の機械的な構成要素としての機能も果たすことになる。
なお、上方から落下してきた遊技球が、受け皿84に入らないような構成を採ることも可能である。たとえば、図6に示す掬い上げ手段80の上方および左右両脇の遊技基板20上に、遊技球が通過できない間隔で釘を配置しておくようにすれば、上方および左右両脇から受け皿84の部分に遊技球が侵入してくることを阻止できる。このような構成を採った場合、受け皿84の輸送対象は、掬い上げ手段80の下方に溜まった遊技球のみということになる。
以上、掬い上げ手段として2通りの実施例を示したが、掬い上げ手段としては、これらの実施例の他にも種々の機構を採用することが可能である。要するに、大当たり期間内に、遊技領域Pの底部に溜まった遊技球を大入賞口Bへと掬い上げる操作を行うことができれば、どのような機構を掬い上げ手段として用いてもかまわない。
<<< §3.その他の変形例 >>>
最後に、その他の変形例をいくつか述べておく。
(1) 大入賞口の配置および形状
これまで述べてきた実施形態では、大入賞口Bをアウト口Cの上方位置に配置しているが、大入賞口Bは、遊技領域P内の所定箇所に設けられ、遊技球を遊技領域Pから排出する機能を有していれば、どのような位置に設け、どのような形状のものであってもかまわない。もちろん、複数の大入賞口を設けるようにしてもかまわない。ただ、アウト口Cは遊技領域Pの底部に設けられるものであり、大入賞口は、大当たり期間中に遊技領域Pの底部に溜まった遊技球を入賞球として排出するためのものであるので、実用上は、アウト口Cの上方位置に大入賞口Bを配置するのが好ましい。
(2) 大当たり期間中の断続開閉
これまで述べてきた実施形態では、アウト口開閉制御手段140は、アウト口Cを、通常は開口状態に維持し、大当たり期間内は閉口状態にする制御を行っているが、大当たり期間内は、必ずしも連続的な閉口状態を維持する必要はなく、断続的に閉口状態となるような制御を行ってもかまわない。たとえば、大当たり期間が60秒間に設定されている場合、8秒間だけアウト口Cを閉口状態にした後、2秒間だけアウト口Cを開口状態とする、という制御を6回繰り返すような制御も可能である。この場合、閉口状態となった8秒間は底部に遊技球が溜まってゆくが、開口状態となった2秒間に、その一部がアウト球として排出されて失われることになる。
同様に、これまで述べてきた実施形態では、大入賞口開閉制御手段150は、大入賞口Bを、通常は閉口状態に維持し、大当たり期間内は開口状態にする制御を行っているが、大当たり期間内は、必ずしも連続的な開口状態を維持する必要はなく、断続的に開口状態となるような制御を行ってもかまわない。たとえば、大当たり期間が60秒間に設定されている場合、8秒間だけ大入賞口Bを開口状態にした後、2秒間だけ大入賞口Bを閉口状態とする、という制御を6回繰り返すような制御も可能である。この場合、開口状態となった8秒間は遊技球を大入賞口Bから入賞球として排出することができるが、閉口状態となった2秒間は、大入賞口Bからの排出ができない状態になる。
(3) 重量センサの利用
図1に示す実施形態をはじめとして、一般的なパチンコ遊技機では、遊技領域Pの境界をなす構造壁が誘導レール40によって構成されている。この誘導レール40は、通常、細長い板状の金属からなるので、一部に過度の加重が作用すると、破損する可能性がある。もちろん、構造壁が誘導レール40以外の材料から構成されている場合であっても、一部に過度の加重が作用することは好ましくない。このような問題に対処するためには、遊技領域Pの底部に溜まった遊技球の重量を測定するセンサを設けておき、アウト口開閉制御手段140が、大当たり期間内であっても、このセンサによる重量測定値が所定のしきい値を超えた場合には、アウト口Cを開口状態に制御するようにしておけばよい。
たとえば、図1に示す実施形態の場合、誘導レール40の底部上面部分に薄い圧力センサを張り付けておけば、この圧力センサによって、底部に溜まった遊技球の重量を測定することができる。そして、大当たり期間内に、この測定値が、たとえば、500g以上に達した場合には、アウト口Cを開口状態にし、300g以下になったら、再び閉口状態にする、というような制御を行うようにすれば、底部に500g以上の加重が加わることを避けることができる。
本発明の基本的な実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図およびブロック図である。 図1に示すパチンコ遊技機の大当たり期間の状態を示す正面図である。 従来の一般的なパチンコ遊技機の大入賞口の構造を示す側断面図である。 図1に示すパチンコ遊技機の大入賞口の構造を示す側断面図である。 本発明の第1の変形例に係るパチンコ遊技機の部分正面図である。 本発明の第2の変形例に係るパチンコ遊技機の部分斜視図である。
符号の説明
10:フレーム
20:遊技基板
21:開閉扉
22:スライド板
30:ガラス板
40:誘導レール
45:障害物
50:遊技球トレイ
60:打球ハンドル
70:掬い上げ手段
71R,71L:フラップ
72R,72L:軸
80:掬い上げ手段
81:上部ローラ
82:下部ローラ
83:循環ベルト
84:受け皿
110:打球手段
120:賞球払出手段
130:大当たり判定手段
140:アウト口開閉制御手段
150:大入賞口開閉制御手段
A:入賞口
B:大入賞口
C:アウト口
D:ディスプレイ
E:補助口
I:導入路
L1,L2:遊技基板20に形成された開口部の寸法
P:遊技領域
T:トリガー部

Claims (6)

  1. 遊技領域の境界を形成する構造壁と、前記遊技領域内に遊技球を導入する導入路と、前記導入路へ遊技球を打ち出す打球手段と、前記遊技領域の底部に設けられ、遊技球を前記遊技領域から排出するアウト口と、前記遊技領域内の所定箇所に設けられ、遊技球を前記遊技領域から排出する入賞口と、前記入賞口から遊技球が排出されたときに、所定数の賞球の払い出しを行う賞球払出手段と、を備えるパチンコ遊技機において、
    前記遊技領域内の所定箇所に設けられ、遊技球を前記遊技領域から排出する大入賞口と、
    前記遊技領域内の所定箇所に設けられ、遊技球の接触、近接もしくは通過を検知するトリガー部と、
    前記トリガー部が遊技球を検知するたびに、所定の確率で「大当たり状態開始」と判定し、「大当たり状態開始」と判定された場合には、その後、所定の条件が満足された時点で「大当たり状態終了」と判定する大当たり判定手段と、
    前記アウト口を、通常は開口状態に維持し、前記大当たり判定手段が「大当たり状態開始」と判定した時点から「大当たり状態終了」と判定するまでの大当たり期間内は連続的もしくは断続的に閉口状態にするアウト口開閉制御手段と、
    前記大入賞口を、通常は閉口状態に維持し、前記大当たり期間内は連続的もしくは断続的に開口状態にする大入賞口開閉制御手段と、
    を設け、前記賞球払出手段が、前記大入賞口から遊技球が排出されたときにも、排出された遊技球の数に応じた所定数の賞球の払い出しを行うようにし、
    前記遊技領域の境界を形成する構造壁を誘導レールによって構成し、この誘導レールの底部直近に前記アウト口を配置し、このアウト口の左右両脇に、遊技球に対する障害物を配置したことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 請求項1に記載のパチンコ遊技機において、
    大当たり期間内に、遊技領域の底部に溜まった遊技球を大入賞口へと掬い上げる操作を行う掬い上げ手段を更に設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 請求項1または2に記載のパチンコ遊技機において、
    アウト口開閉制御手段および大入賞口開閉制御手段が、アウト口および大入賞口を、スライド板のスライド動作により開閉することを特徴とするパチンコ遊技機。
  4. 請求項2に記載のパチンコ遊技機において、
    遊技基板に対して直交する軸まわりに回転運動もしくは揺動運動を行うフラップにより掬い上げ手段を構成したことを特徴とするパチンコ遊技機。
  5. 請求項2に記載のパチンコ遊技機において、
    アウト口の上方に大入賞口を配置し、前記アウト口と前記大入賞口との間に補助口を設け、
    前記補助口を背面から前面へと通り抜け、遊技基板の前面を通って前記大入賞口へと上方へ移動し、更に、前記大入賞口を前面から背面へと通り抜け、遊技基板の背面を通って前記補助口へと下方へ移動する循環路に沿って、回転駆動する循環ベルトと、
    前記循環ベルトの外周面に所定間隔で取り付けられ、遊技基板の前面で掬い上げた遊技球を前記大入賞口まで輸送する受け皿と、
    により掬い上げ手段を構成したことを特徴とするパチンコ遊技機。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のパチンコ遊技機において、
    遊技領域の底部に溜まった遊技球の重量を測定するセンサを設け、アウト口開閉制御手段が、大当たり期間内であっても、前記センサによる重量測定値が所定のしきい値を超えた場合には、アウト口を開口状態に制御することを特徴とするパチンコ遊技機。
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