JP5061041B2 - 板状建材 - Google Patents

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Description

本発明は、表面に突板が貼着されるとともに、目地溝を有した板状建材に関する。
建物の内装材や家具材等に用いられる板状(パネル状)の建材としては、近年の木質資源の枯渇化、及び自然(天然)素材志向の高まり等の理由から無垢の木材に代えて、合板やパーティクルボード、MDF等の木質繊維板などの木質系材料を芯材(基材)として、その表面に、天然銘木を薄くスライスした突板(化粧単板とも言う)を貼着した板状建材が汎用されている。
下記特許文献1では、合板基材の表面側に、木粉と熱可塑性樹脂とが配合された木粉樹脂複合材を介して、表面化粧材が積層された床材が提案されている。
上記構成とされた床材によれば、木粉樹脂複合材を用いることで、表面硬度が高く且つ平滑な表面が得られるようになり、耐クラック性、耐傷性を向上させることができるとともに、温湿度に対する寸法安定性を向上させることができる、と説明されている。
また、上記床材には、上記合板基材に達しないように、上記表面化粧材から木粉樹脂複合材に達する化粧溝が設けられており、このような構成により、従来のような木質板に化粧溝を形成した場合のようなケバ立ちが当該化粧溝において生じず、ストッキングや靴下の引っ掛かりを生じにくくすることができる、と説明されている。
さらに、上記床材の表面化粧材は、突板にポリプロピレン等のシートをラミネートした突板シートとされており、これにより、突板が破れにくくなる、と説明されている。
特開2000−64569号公報(図2参照)
ところで、上記のように表面に突板を貼着した板状建材においては、天然銘木の木目の美観性、素材感が現出されるものではあるが、そのままでは、その表面に汚れや傷、シミ等がつきやすく、また、水分の染み込みや割れ、磨耗等が生じる場合がある。そのため、上記特許文献1に記載された床材のように、突板の表面にポリプロピレン等のシートをラミネートしたり、或いは、塗装等により表面に塗膜層を形成したりしている。
上記特許文献1に記載された床材のように、突板の表面にポリプロピレン等のシートをラミネートするようにすれば、突板が効果的に保護されるものではあるが、突板が本来有する木目の美観性、素材感が、当該シートによって損なわれてしまうという問題があった。
一方、上述のような表面に化粧溝(目地溝)を有した板状建材において、突板の表面に塗装等により塗膜層を形成する場合においては、当該目地溝にも耐水性や耐汚染性等を付与するためには、当該目地溝内にも塗膜層を形成する必要がある。しかしながら、このような塗膜層を形成する際、従来のような木質系材料を基材とし、その表面に突板を貼着したものでは、その基材に達するまで形成された目地溝の部位において塗料が染み込んでしまう場合があった。従って、目地溝内にも十分な塗膜層を形成するには、全体的に塗膜層を厚く形成する必要があり、このように塗膜層を厚く形成すれば、上記シートをラミネートしたものと同様、突板が本来有する木目の美観性、素材感が損なわれてしまうという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、目地溝が形成された板状建材において、突板が本来有する木目の美観性、素材感を阻害することなく、当該板状建材の目地溝内の表面を含む表面全体の耐水性や耐汚染性等を向上し得るとともに、表面硬度の高い板状建材を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る板状建材は、熱可塑性樹脂、無機フィラー及び木粉を含有した板状複合材と、該板状複合材の表面に貼着された突板とからなる板状体とされ、その表面には、底部が前記板状複合材の層内に達するように形成された目地溝と、該目地溝内を含む該表面に塗装された薄塗膜層とが形成されており、前記板状複合材は、前記薄塗膜層と同系色となるように着色剤を含有して着色されていることを特徴とする。
また、本発明に係る板状建材は、熱可塑性樹脂、無機フィラー及び木粉を含有した板状複合材と、該板状複合材の表面に貼着された突板とからなる板状体とされ、その表面には、底部が前記板状複合材の層内に達するように形成された目地溝と、該目地溝内を含む該表面に塗装された薄塗膜層とが形成されており、前記薄塗膜層は、無色透明とされ、前記板状複合材は、前記突板と同系色となるように着色剤を含有して着色されていることを特徴とする。
また、本発明に係る板状建材は、熱可塑性樹脂、無機フィラー及び木粉を含有した板状複合材と、該板状複合材の表面に貼着された突板とからなる板状体とされ、その表面には、底部が前記板状複合材の層内に達するように形成された目地溝と、該目地溝内を含む該表面に塗装された薄塗膜層とが形成されており、前記突板は、紙材を介して前記板状複合材の表面に貼着されていることを特徴とする。
本発明の前記板状建材においては、前記薄塗膜層の塗膜厚を、10μm〜100μmとしてもよい。
また、本発明の前記板状建材においては、前記板状複合材を、当該板状複合材の全質量に対して、40質量%以上の無機フィラーと、5質量%〜30質量%の木粉とを含有させたものとしてもよい
また、本発明の前記板状建材においては、前記板状複合材を、押出成形により形成し、前記目地溝を、その押出方向に沿って形成するようにしてもよい。
本発明に係る前記板状建材は、熱可塑性樹脂、無機フィラー及び木粉を含有した板状複合材と、該板状複合材の表面に貼着された突板とからなる板状体とされている。従って、従来のような木質系材料を基材としたものと比べて、吸放湿や温度変化による当該板状建材の膨張、収縮が低減され、施工後に寸法変化等が生じ難い板状建材となる。
また、上記板状複合材には、無機フィラーが含有されているので、表面硬度が高められ、耐クラック性や耐傷付性、耐キャスター性等に優れたものとなる。従って、高い表面硬度が要求される建物の内装材、特に、踏み込みやキャスター等によって、繰り返し荷重が加えられるような箇所に施工される床材や階段の踏み板、玄関框、腰壁、内壁等に好適なものとなる。
さらに、上記板状建材の上記板状複合材と上記突板とからなる板状体の表面には、薄い塗膜層を形成しているので、突板が本来有する美観性、素材感(木質感)が損なわれず、デザイン性及び手触り性等に優れたものとなる。
また、上記突板が貼着される基材を熱可塑性樹脂を含有した板状複合材としているので、上記板状体の表面に形成された目地溝内の表面を含んで該板状体の表面の全体を塗装する場合にも、塗料が目地溝の部位において内部に浸透することが低減され、目地溝内の表面にも薄い塗膜層を確実に形成できる。従って、突板が本来有する美観性、素材感(木質感)を損なうことなく、当該目地溝部位を含んで板状体の表面全体における耐水性や耐汚染性等が向上される。これにより、耐水性や耐汚染性等が要求される建物の内装材、特に、汚れや水等の付着し易い箇所に施工される床材や階段の踏み板、玄関框、腰壁、内壁等に好適なものとなる。
本発明の前記板状建材において、前記薄塗膜層の塗膜厚を、10μm〜100μmとすれば、突板が本来有する木目の美観性、素材感を阻害することなく、当該板状建材の表面の耐水性や耐汚染性等を効果的に向上させることができる。上記薄塗膜層の塗膜厚が、10μm未満であると、耐水性や耐汚染性等が低減する傾向があるとともに、施工後に剥離し易くなる傾向がある。また、上記薄塗膜層の塗膜厚が、100μmを超えると、肉持ち感が出てしまい、突板が本来有する素材感(木質感)が損なわれる傾向がある。
また、本発明の前記板状建材において、前記板状複合材を、当該板状複合材の全質量に対して、40質量%以上の無機フィラーと、5質量%〜30質量%の木粉とを含有させたものとすれば、より効果的に、上述のような吸放湿や温度変化による当該板状建材の膨張、収縮を低減させることができ、高い寸法安定性を有したものとなる。また、木粉の含有量が比較的、少量であるため、目地溝における上述のような塗料の染み込みを、より効果的に低減できる。さらに、無機フィラーの含有量が比較的、多量であるため、表面硬度を、より効果的に高めることができる。
また、本発明の前記板状建材において、前記板状複合材に、前記薄塗膜層と同系色の着色を施すようにすれば、上記板状複合材に形成された目地溝内に上記のように薄塗膜層が形成された際にも、薄塗膜層と同系色であることから、突板の表面と目地溝内の表面との色調の不連続性等が形成されず、意匠性に優れたものとなる。
また、本発明の前記板状建材において、前記板状複合材を、押出成形により形成し、前記目地溝を、その押出方向に沿って形成するようにすれば、板状複合材に含有されている無機フィラーや木粉の配向方向が目地溝の長手方向と同方向となる。これにより、突板を貼着した後、目地溝を切削形成した際に、目地溝内の表面へ露出する無機フィラーや木粉の露出率が他方向(斜めや直交する方向等)に形成した場合と比べて減少し、板状複合材に形成された目地溝部位における塗料の染み込みをより効果的に低減できる。
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1(a)、(b)は、いずれも本実施形態に係る板状建材を模式的に示し、(a)は、概略斜視図、(b)は、(a)におけるX−X線矢視概略部分拡大縦断面図、図2(a)〜(d)は、いずれも同板状建材の形成工程の一例を説明するための概略部分拡大縦断面図である。
尚、以下で説明する各部材の表面は、例えば、板状建材を床材に適用した場合は、上面を指し、内壁や腰壁等に適用した場合は、室内空間側の面(手前側面)を指している。
本実施形態に係る板状建材10は、図1(b)に示すように、大略的に、板状複合材(WPB(ウッドプラスチックボード))1と、該板状複合材1の表面1aに紙材5を介して貼着された突板2と、板状複合材1の裏面1bに固着された木質基板6とを備えている。
上記板状複合材1と紙材5を介して貼着された突板2とからなる板状体11の表面には、底部3bが板状複合材1の層内に達するように形成された目地溝3と、該目地溝3の表面(内面)3aを含んで、突板2の表面2aに塗装された薄塗膜層4とが形成されている。
また、本実施形態では、図1(a)に示すように、板状建材10を、床材に適用した例を示している。
尚、板状建材10が適用される使用箇所、施工箇所としては、床材に限られず、階段の踏み板や玄関框、腰壁、内壁等の表面硬度や耐水性、耐汚染性等が要求される内装材や造作材に好適である。或いは、その他、引戸や折戸、開き戸等の扉(ドアパネル)、間仕切り、棚、キッチンパネル、天井等の内装材や、キャビネットなどの収納家具の前板(扉)、天板、棚板、側板、底板、背板等の家具材等にも適用可能である。
上記板状複合材1は、熱可塑性樹脂、無機フィラー、木粉、相溶化剤、及び着色剤を所定の含有割合で含有しており、これらを混練して、押出成形によって形成されている。
上記熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、AS(アクリロニトリルスチレン)、アクリルなどが挙げられる。
特に、性能やコスト面等の観点からポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂が好ましく採用される。
上記無機フィラーとしては、アスペクト比(粒子状無機物の直径を厚みで除した値)が10以上の鱗片状の微粒子が好ましく、無機物の種類としては、マイカ、アルミナ、タルク等が好ましい。
上記木粉としては、例えば、製材工場等で排出される製材屑や、廃木材を破砕、粉砕して得られたもの、合板、MDF、パーティクルボード等のサンダー粉等が採用される。このような木粉としては、成形性及び分散性の観点から、その平均粒径が、10〜150メッシュ程度のものが好ましい。
上記相溶化剤としては、上記熱可塑性樹脂や上記無機フィラー等の物性に応じて、適宜、選択可能であるが、オレフィン系の熱可塑性樹脂を採用した場合には、マレイン酸変性オレフィン樹脂としてもよい。例えば、ポリプロピレン樹脂を採用した場合には、マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂としてもよい。
上記所定の含有割合としては、板状複合材1の全質量に対してそれぞれ、上記無機フィラーを40質量%以上、上記木粉を、無機フィラーよりも少量となる5質量%〜30質量%程度、上記相溶化剤を1質量%〜10質量%程度としてもよい。また、これに所定量の着色剤を添加して含有させるようにしてもよい。
このように、木粉の含有量を比較的、少量にすることで、後記する薄塗膜層4を形成する際に、板状複合材1に形成された目地溝3において、その塗料が染み込むことを効果的に低減できる。また、比較的、多量の無機フィラーを含有させることで、表面硬度を効果的に高めることができる。また、多量の無機フィラーを含有させた場合においても、上記のような割合で、木粉及び相溶化剤を添加することで、分散性及び成形性に優れ、板状複合材1自体の物性が高められる。
上記着色剤としては、後記する薄塗膜層4と同系色の染料や顔料等としてもよい。
このように、板状複合材1の色調を、薄塗膜層4の色調に合わせることで、板状複合材1に形成された目地溝3の表面3aに、後記するように薄塗膜層4が形成された際にも、当該目地溝3の部位において、突板2の表面2aに形成された薄塗膜層4との色調の不連続性等が形成されず、意匠性に優れたものとなる。すなわち、従来のように、木質系材料を基材とした場合は、その種類にもよるが、突板よりも黒い、或いは、白い等、突板とは色調が異なる場合が多々ある。それによって、基材に達するように形成された目地溝及び突板の表面に塗装を施して塗膜層を薄く形成する場合においては、塗料が目地溝において染み込むことと相俟って、目地溝に形成された塗膜層の色調と、突板の表面に形成された塗膜層の色調とが不連続となる場合があったが、本実施形態によれば、上述のように、このような問題が生じることを効果的に低減できる。
尚、上記着色剤は、突板2の素材感をより自然なものとするために、例えば、薄塗膜層4を、無色透明のものとした場合には、板状複合材1の色調が、突板2と同系色となるような着色剤としてもよい。
上記板状複合材1は、本実施形態では、押出成形によって成形されており、図1(a)に示す板状建材(床材)10の長手方向と、該板状複合材1の押出方向とが同方向となるよう構成されている。
尚、該板状複合材1の成形方法としては、例えば、公知の二軸混練押出機を用いて、混練と押出しとを同時に行う押出成形によって成形するようにしてもよく、混練した後に、押出成形によって成形するようにしてもよい。或いは、カレンダー加工により板状複合材1を成形するようにしてもよい。
また、この板状複合材1の厚さは、板状建材10の使用・施工箇所等に応じて適宜、設定可能であるが、本実施形態のように、木質基板6の表面に貼着されて床材10として適用される場合においては、0.5mm〜10.0mm程度、より好ましくは、0.5mm〜4.0mm程度の薄板状のものとしてもよい。これにより、高い表面硬度を有しながらも比較的安価なものとなる。本実施形態では、板状複合材1の厚さを、0.6mm程度としている。
上記突板2は、天然銘木を、厚さが100μm〜1.0mm程度に薄くスライスして形成された薄シート状とされており、本実施形態では、突板2の厚さを、0.2mm程度としている。
また、本実施形態では、上記突板2は、三枚の細長状の突板2,2,2からなり、後記する目地溝3が形成される箇所に合わせて、互いの端部を突き合わせて板状複合材1の表面1aに紙材5を介して貼着されている(図2(c)参照)。
上記突板2と上記板状複合材1との間に介在された紙材5は、該板状複合材1と突板2とを接合する接合層として機能し、坪量が10〜80g/m程度で、厚さが100μm以下のものとされている。このような紙材5を、突板2と板状複合材1との間に介在させることで、特に湿式の突板2を熱プレスにて接着する際に、エマルジョン系接着剤や突板2から生じる水蒸気が紙材5を介して除去される。従って、本実施形態のように、突板2が貼着される基材を、熱可塑性樹脂を含有した水蒸気の逃げ難い板状複合材1とした場合でも、水蒸気の膨張により生じる恐れがある突板2の膨れや破裂等のパンクを防止できる。
上記目地溝3は、上記板状複合材1の表面1aに紙材5を介して突板2が貼着されて形成された板状体11の表面に、その底部3bが板状複合材1の層内に達するように形成されている。換言すれば、目地溝3の底部3bが突板2の層内で止まらず、かつ、木質基板6まで達しないような深さとされている。
また、本実施形態では、上記目地溝3は、板状体11の長手方向、すなわち、板状複合材1の押出方向と同方向に沿って形成されている。
また、上述のように端部同士が突き合せられて板状複合材1の表面1aに貼着された突板2,2,2の継ぎ目2bに沿って、形成するようにしている(図2(c)、(b)参照)。
上記のように、目地溝3を、板状複合材1の押出方向と同方向に沿って形成することで、当該板状複合材1に含有されている無機フィラーや木粉の配向方向が、該目地溝3の長手方向と同方向となる。これにより、突板2を貼着した後、目地溝3を切削形成した際に、目地溝3内の表面3aへ露出する無機フィラーや木粉の露出率が他方向(斜めや直交する方向等)に形成した場合と比べて減少する。従って、後記するように、薄塗膜層4を形成する際に、板状複合材1に形成された目地溝部位における塗料の染み込みを効果的に低減できる。
上記目地溝3の深さや幅は、目地溝3が形成される上記板状体11を構成する板状複合材1及び突板2の厚さに応じて、適宜、設定可能であるが、本実施形態のように板状建材10を床材に適用した場合においては、0.5mm〜1.5mm程度としてもよい。上述のように、0.6mm程度の厚さとされた板状複合材1に対して、0.2mm程度の厚さの突板2を貼着した本実施形態では、目地溝3の深さを0.6mm程度とし、その幅を、1.5mm程度としてもよい。
すなわち、本実施形態では、目地溝3の深さは、突板2の厚さよりも大とされ、かつ、突板2の厚さ(本実施形態では紙材5の厚さも含む)よりも、板状複合材1の表面1aに形成された目地溝3の深さが大となるように目地溝3を形成している。このように突板2を薄シート状とし、目地溝3の大部分を板状複合材1に形成するようにしているので、目地溝3の切削面である表面3aは、その面積の大部分を板状複合材1が占めることとなり、かつ、底部3b側に板状複合材1が位置することとなる。これにより、後記するように、薄塗膜層4を形成する際に、目地溝3内の表面3aへの塗料の染み込みを、より効果的に低減できる。
尚、目地溝3の断面形状は、図例のようなV溝状に限られず、U溝状、半円状、上方に開口した倒コ字状等、種々の形状としてもよい。
上記目地溝3の表面3aを含んで、突板2の表面2aに形成された薄塗膜層4を形成する塗料は、適宜、公知のものが採用可能であるが、生産性や環境面等の観点から無溶剤の紫外線硬化型塗料とし、突板2の素材感を阻害することがないよう低光沢(艶消し仕上げ)のものとすることが好ましい。
また、上記塗料により形成される薄塗膜層4の塗膜厚は、10μm〜100μm程度とすることが好ましく、より好ましくは、30μm〜70μm程度である。
これにより、突板2が本来有する木目の美観性、素材感を阻害することなく、板状建材10の表面の耐水性や耐汚染性等を向上させることができる。上記薄塗膜層4の塗膜厚が、10μm未満であると、耐水性や耐汚染性等が低減する傾向があるとともに、使用状況等によっては剥離し易くなる傾向がある。また、上記薄塗膜層4の塗膜厚が、100μmを超えると、肉持ち感が出てしまい、突板2が本来有する素材感(木質感)が損なわれる傾向があるからである。
上記板状複合材1の裏面1bに固着された木質基板6としては、合板やパーティクルボード、MDF等の木質繊維板などの木質系材料を板状に加工したものが挙げられる。
本実施形態では、板状建材10を床材に適用した例を示しているので、上記木質基板6の端部には、図1(a)に示すように、複数枚の隣接する床材同士を連結するための雄実部6a及び雌実部6bが形成されている。
尚、例えば、リフォーム用建材として、既設の床材や壁材等の表面に貼着する場合は、上記木質基板6を備えていないものを板状建材10として把握することも可能である。すなわち、板状複合材1と紙材5を介して貼着された突板2とにより構成される板状体11を、板状建材10として把握するようにしてもよい。或いは、板状複合材1を比較的、厚く形成して、その板状体11を板状建材10として把握するようにしてもよい。
次に、本実施形態に係る前記板状建材(床材)10の製造方法の一例を図2(a)〜(d)に基づいて説明する。尚、図2(a)〜(d)に示す各図では、図1(b)において示した箇所に対応する箇所を模式的に示している。
まず、図2(a)に示すように、板状複合材1を製造する。本例では、ポリプロピレン(熱可塑性樹脂)及びマレイン酸変性ポリプロピレン(相溶化剤)に、マイカ(無機フィラー)、木粉及び着色剤を添加して、ニ軸混練押出機にて0.6mm厚の成形板を成形するようにしている。
上記各材料の配合割合は、例えば、ポリプロピレンを37質量%、マレイン酸変性ポリプロピレンを3質量%、マイカを50質量%、45メッシュの木粉を10質量%としてもよく、これに、所定量の着色剤を添加するようにしてもよい。この着色剤は、上述のように、薄塗膜層4と同系色のものとすることが好ましい。
次いで、上記成形板の表面に、接着剤の接着性及びぬれ性を向上させるための表面処理として、コロナ放電処理を施し、厚さ50μmの紙材5に湿気硬化型ウレタン系接着剤を塗布して、例えば、ロールラミネーターを用いて圧締して、図2(b)に示すように、上記成形板の表面に上記紙材5を貼着する。
このように紙材5が貼着された成形板を、所望する板状建材10の大きさに合わせて、所定の大きさに裁断して、紙材5が表面1aに貼着された板状複合材1が形成される。
次いで、図2(c)に示すように、木質基板6として、例えば、所定の大きさとされ、端部に上記した雄実部6a及び雌実部6bが形成された合板6の表面に、水性ビニルウレタン系接着剤を塗布し、常温で硬化させて合板6の表面に板状複合材1を貼着する。
さらに、この板状複合材1の表面1aに貼着された紙材5に、ラテックス系接着剤等のエマルジョン系接着剤を塗布し、上述の細長状の三枚の突板2を、それぞれの端部を突き合わせて紙材5に載置し、熱プレスにて硬化させて貼着する。
このように、板状複合材1の表面1aに、紙材5を介して突板2を貼着した後、図2(d)に示すように、突板2の上記突合せ端部に形成された継ぎ目2b(図2(c)参照)に沿って、上記のように目地溝3を形成する。
次いで、上記のように目地溝3が形成された板状体11の表面に、該目地溝3の表面3aを含んで、ロールコーターによって塗装を施して、図1(b)に示すように、薄塗膜層4を形成する。
該薄塗膜層4の形成は、例えば、以下のように重ね塗りにより形成するようにしてもよい。
下塗りとして、無溶剤の紫外線硬化型塗料を、スポンジロールで塗布した後、金属リバースロールでかきとって、2.0g/尺塗布し、さらに、ゴムロールにて、同塗料を、1.0g/尺塗布した後、公知の紫外線光源を用いて紫外線を照射して硬化させる。
次いで、中塗りとして、無溶剤の紫外線硬化型塗料を、スポンジロールで塗布し、さらにゴムロールで塗布して、1.5g/尺塗布し、上記同様、紫外線を照射して硬化させる。
上記のように、スポンジロールによる塗布と、金属リバースロールによるかきとりによって、目地溝3の表面3aにも十分な薄塗膜層4が形成される。
さらに、上塗りとして、無溶剤の艶消しの紫外線硬化型塗料を、ゴムロールで0.8g/尺塗布し、上記同様、紫外線を照射して硬化させる。
このように重ね塗りされて形成された薄塗膜層4の塗膜厚は、本例では、50μmとしている。
以上の工程を経て、図1(a)に示す板状建材10が製造される。
本例のように、薄塗膜層4を形成するための塗布方法として、ロールコーター法を用いることで、例えば、スプレー塗布に比べて、飛散等による塗料の無駄や洗浄等の必要が生じず、生産性が向上される。また、同ロールコーター法を用いることで、例えば、カーテンフローコーター法に比べて、塗布量の微調整が可能であるため、所望の塗膜厚の薄塗膜層4を確実に形成できる。
尚、上記例で示した製造工程の順序や板状複合材1を構成する各材料の配合割合、各部材を接合するための接着剤の種類、塗料の塗布方法等は、一例であり、他の順序、他の配合割合としてもよく、また、接着剤の種類、塗料の塗布方法等についても適宜、公知の接着剤、塗布方法の採用が可能である。
以上のように本実施形態に係る板状建材10は、熱可塑性樹脂、無機フィラー及び木粉を含有した板状複合材1と、該板状複合材1の表面1aに貼着された突板2とからなる板状体11を備えている。従って、従来のような木質系材料を突板が貼着される基材としたものと比べて、吸放湿や温度変化による膨張、収縮が低減され、施工後に寸法変化等が生じ難い板状建材10となる。
また、上記板状複合材1には、無機フィラーが含有されているので、表面硬度が高められ、耐クラック性や耐傷付性、耐キャスター性等に優れたものとなる。従って、床材に好適であり、また、床材に限らず、高い表面硬度が要求される建物の内装材、特に、踏み込みやキャスター等によって、繰り返し荷重が加えられるような箇所に施工される階段の踏み板や玄関框、腰壁、内壁等にも好適なものとなる。
さらに、上記板状建材10の上記板状複合材1と上記突板2とからなる板状体11の表面2a,3aには、薄塗膜層4を形成するようにしているので、突板2が本来有する美観性、素材感(木質感)が損なわれず、デザイン性及び手触り性等に優れたものとなる。
また、上記突板2が貼着される基材を熱可塑性樹脂を含有した板状複合材1としているので、上記板状体11の表面に形成された目地溝3内の表面3aを含んで該板状体11
の表面2a,3aの全体を塗装する場合にも、塗料が目地溝3の部位において内部に浸透することが低減され、目地溝3内の表面3aにも薄い塗膜層を確実に形成できる。従って、突板2が本来有する美観性、素材感(木質感)を損なうことなく、当該目地溝部位を含んで板状体11の表面全体2a,3aにおける耐水性や耐汚染性等が向上される。これにより、耐水性や耐汚染性等が要求される床材に好適であり、また、床材に限らず、他の内装材、特に、汚れや水等の付着し易い箇所に施工される階段の踏み板や玄関框、腰壁、内壁等にも好適なものとなる。
尚、本実施形態では、板状体11の表面に形成された目地溝3は、板状体11の長手方向かつ板状複合材1の押出方向と同方向に沿って形成した縦溝の例を示しているが、これに限らず、他方向に形成されたものとしてもよい。或いは、上記縦溝に加えて、幅方向に沿ってさらに目地溝(横溝)を形成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、板状複合材1の表面1aに紙材5を介して突板2を貼着した例を示しているが、紙材5を介さずに、板状複合材1の表面1aに直接、突板2を貼着するようにしてもよい。
(a)、(b)は、いずれも本発明に係る板状建材の一実施形態を模式的に示し、(a)は、概略斜視図、(b)は、(a)におけるX−X線矢視概略部分拡大縦断面図である。 (a)〜(d)は、いずれも同板状建材の形成工程の一例を説明するための概略部分拡大縦断面図である。
符号の説明
1 板状複合材
1a 板状複合材の表面
2 突板
2a 突板の表面(板状体の表面)
3 目地溝
3a 目地溝内の表面
3b 目地溝の底部
4 薄塗膜層
10 床材(板状建材)
11 板状体

Claims (6)

  1. 熱可塑性樹脂、無機フィラー及び木粉を含有した板状複合材と、該板状複合材の表面に貼着された突板とからなる板状体とされ、その表面には、底部が前記板状複合材の層内に達するように形成された目地溝と、該目地溝内を含む該表面に塗装された薄塗膜層とが形成されており、
    前記板状複合材は、前記薄塗膜層と同系色となるように着色剤を含有して着色されていることを特徴とする板状建材。
  2. 熱可塑性樹脂、無機フィラー及び木粉を含有した板状複合材と、該板状複合材の表面に貼着された突板とからなる板状体とされ、その表面には、底部が前記板状複合材の層内に達するように形成された目地溝と、該目地溝内を含む該表面に塗装された薄塗膜層とが形成されており、
    前記薄塗膜層は、無色透明とされ、前記板状複合材は、前記突板と同系色となるように着色剤を含有して着色されていることを特徴とする板状建材。
  3. 熱可塑性樹脂、無機フィラー及び木粉を含有した板状複合材と、該板状複合材の表面に貼着された突板とからなる板状体とされ、その表面には、底部が前記板状複合材の層内に達するように形成された目地溝と、該目地溝内を含む該表面に塗装された薄塗膜層とが形成されており、
    前記突板は、紙材を介して前記板状複合材の表面に貼着されていることを特徴とする板状建材。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記薄塗膜層は、その塗膜厚が10μm〜100μmであることを特徴とする板状建材。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記板状複合材は、当該板状複合材の全質量に対して、40質量%以上の無機フィラーと、5質量%〜30質量%の木粉とを含有していることを特徴とする板状建材。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項において、
    前記板状複合材は、押出成形により形成されており、前記目地溝は、その押出方向に沿って形成されていることを特徴とする板状建材。
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