JP5060538B2 - サンシェード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のルーフの内開口部に取り付けられ、分割された複数のサンシェードパネルを全開状態では互いに重ね合わせ、全閉状態では同一面上に展開させるようにした多板サンシェード装置に関するものである。
採光のためにサンルーフ装置を備えた車両では、直射日光がサンルーフ装置から直接車室内へ射し込むことを防ぐためにサンシェード装置を備えたものがある。サンシェード装置には、車両のルーフの内開口部を車両前後方向に開閉するように取り付けられているものがある。このサンシェード装置の構成には、複数の矩形のパネルを車両前後方向に移動させて開口部を開閉する多板サンシェード装置がある。
この多板サンシェード装置の構成は、車両のルーフの内開口部に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネルと、各サンシェードパネルの側方に設けられる前部スライダおよび後部スライダと、前部スライダおよび後部スライダの直線移動をガイドするガイドレールと、最前方に位置するサンシェードパネルに連結する駆動源と、各サンシェードパネルが連動開閉するように、隣接するサンシェードパネル同士を係脱自在に連結する連結機構とを備えるものが知られている。ガイドレールの後部においてサンシェードパネルを重ねて収容するサンシェード装置が一例として開示されている(特許文献1参照)。
また、サンシェードパネルを重ねて収容する構成としては、後方のサンシェードパネルを後上がりに回動させるとともに上昇させ、その後方のサンシェードパネルの下に前方のサンシェードパネルを重ねて収容するサンシェード装置が知られている(特許文献2参照)。このサンシェード装置のガイドレールには、車室側に開口を有するコの字状の溝が上段と下段となるように二段で形成されており、この溝内を前部スライダおよび後部スライダが摺動する。上下段の二つの溝は、サンシェードパネルを重ねて収容するために設けられた前部スライダ収容部と後部スライダ収容部へ前部スライダおよび後部スライダを案内するために設けられている。かかる構成によって、多板サンシェード装置はサンシェードパネルのスムーズな動きとコンパクトな収容を実現している。
特許第3115646号公報 特開2008−6983号公報
近年、サンルーフ装置においては、より広い開口面積を実現させるために、車両のルーフの内開口部をできるだけ拡げる工夫がなされている。かかる状況において、サンルーフ装置はもとよりサンシェード装置のガイドレールが備えられる内開口部の側縁の幅は狭められる。また、車両のルーフの前縁は前方方向に突出する湾曲状となっており、サンルーフ装置およびサンシェード装置を極力前方にせり出すようにするには、ガイドレールもルーフの前縁近くまでせり出す構造を採用する必要がある。
前記した特許文献2において開示されたガイドレールは上下2段としており、車室内からルーフの前縁、側縁、およびコーナー部を見たとき、ガイドレールの側面およびガイドレールの一端が露出していることから、外観を損ねるという課題があった。ただし、かかる課題に対処して露出部分を隠すにあたっては、ガイドレールは前部スライダ、後部スライダを摺動させるものであることから、この機能に支障を来すことを回避する必要があった。
本発明は、前記課題を鑑み、車両のルーフ内開口部前縁近傍に位置するガイドレールをスライダの摺動に支障が生じない範囲で隠し、車室内からルーフの前縁、側縁、およびコーナー部を見たときに、外観を損ねることのないサンシェード装置を提供することを目的とする。
本発明は、車両のルーフ(2)の内開口部(4)に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネル(5A,5B,5C)と、前記各サンシェードパネルの側方に設けられた前部スライダ(6A,6B,6C)および後部スライダ(7A,7B,7C)と、前記内開口部の側縁側を画成するガイドフレーム(12)により構成され、前記前部スライダおよび前記後部スライダの移動をガイドするガイドレール(8)と、前記各サンシェードパネルが連動開閉するように、隣接する前記サンシェードパネルを係脱自在に連結する連結機構(10)と、前記内開口部の前縁側を画成する前部フレーム(41)とを備え、後方の前記サンシェードパネルと前方の前記サンシェードパネルとを重ねて収容するサンシェード装置の発明である。本装置において、前記ガイドレール(8)は前記内開口部の側縁下部前後方向に延設されるとともに、車室側に開口を有するコの字状の溝(8A,8B)を形成しており、前記ガイドレールの端は前記内開口部の後縁下部に配され前記前部スライダを収容する前部スライダ収容部(30)と後部スライダを収容する後部スライダ収容部(20)とに連通しており、前記ガイドレールの前端は前記内開口部の前縁下部に配されている。そして、前記ガイドレールの前記端および前記端の近傍の少なくとも一部を蔽う遮蔽部材(100)が前記内開口部の側縁から前縁に渡って(150)延設されていることを特徴とする。
前記構成によれば、車両のルーフ内開口部の側縁から前縁となるコーナー部に遮蔽部材を備え、この遮蔽部材によって露出したガイドレールの側面およびガイドレールの端を蔽うことで、車室内から見たコーナー部の外観を向上させることができる。また、この遮蔽部材はガイドレールの端部近傍の少なくとも一部を蔽う構成とすることで、スライダを摺動させるガイドレールの機能に支障を来すことがない構成とすることができる。
前記構成は、前記遮蔽部材(100)が、前記前部フレーム(41)と当接し、係止部材(121)により前記前部フレーム(41)に固定される前部フレーム当接部(102)と、前記前部フレーム当接部(102)に沿って上方に延設された前部目隠し材(109)と、前記ガイドレール(8)の車幅方向外側にて前記ガイドフレーム(12)に当接し、係止部材(120)により前記ガイドフレーム(8)に固定されるガイドフレーム当接部(101)と、前記ガイドフレーム当接部(101)に沿って上方に延設された側壁(107)と、前記側壁(107)に沿って水平方向に延設され、前記ガイドレール(8)を上から蔽う上壁(106)と、前記上壁(106)に沿って上方に延設され、前記前部目隠し材(109)と連続する側部目隠し材(105)とを有しており、前記側壁(107)および前記上壁(106)が前記ガイドレール(8)接触しないように設けられる。遮蔽部材とガイドレールとが接触すると、車両走行時の振動や衝撃によって接触部分で異音が発生するおそれがある。前記構成によれば、遮蔽部材はガイドレールと接触しないように備えられることから、異音発生を防止することができる。
前記構成は、前記上壁(106)には、前記ガイドレール(8)の前記端が臨め開口部(108)が形成される。前記構成によれば、遮蔽部材を取付後に、遮蔽部材とガイドレールとが接触していないか視認することができる。
前記構成において、前記遮蔽部材(100)には、前記開口部(108)の前方と車室側の側方を囲うように囲壁(112)が形成されており、前記囲壁(112)の側方下部には、前記前部フレーム当接部(102)よりも下方に延設された突出壁(110)が形成されており、前記突出壁(110)は、前記ガイドレール(8)に形成された前記前部スライダ(6A,6B,6C)または前記後部スライダ(7A,7B,7C)が移動する車室側に開口を有するコの字状の溝(8A,8B)の側の一部を遮蔽するように構成することもできる。
前記構成によれば、前部フレームに近い部分ではガイドレール内におけるスライダの摺動はないことから、突出壁はガイドレールの端部近くについては、スライダのガイドレールの溝の一部も遮蔽することができる。かかる構成は、スライダを規制するためのストッパーをガイドレールの端部に備えた場合であっても、このストッパーを突出壁によって隠すことができ、外観を損ねることがない。
本発明は、車両のルーフ内開口部前縁近傍に位置するガイドレールをスライダの摺動に支障が生じない範囲で隠し、車室内からルーフの前縁、側縁、およびコーナー部を見たときに、外観を損ねることのないサンシェード装置を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるサンシェード装置の概要を示す車両の屋根部分の平面図であり、一部透視図としている。 本発明の一実施形態にかかるサンシェード装置全体の部分分解斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるサンシェード装置であり、図1のA−A断面図である。 本発明の一実施形態にかかるサンシェード装置を車体中心側から見た概略側面図である。 本発明の一実施形態にかかるサンシェード装置を車体中心側から見た概略側面図である。 本発明の一実施形態にかかるサンシェード装置の作動要領の説明図である。 本発明の一実施形態にかかるサンシェード装置の作動要領の説明図である。 本発明の一実施形態にかかる遮蔽部材の外観斜視図である。なお、(a)は斜め上方から見た斜視図であり、(b)は斜め下方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる遮蔽部材をサンシェード装置に取り付けた状態を示す図であり、図1のB部詳細図である。なお、(a)は上方から見た平面図であり、(b)は斜め上方から見た斜視図である。
以下、本発明をサンシェード装置に適用した好適な実施形態について説明する。なお、説明上、「上下」の文言は、サンシェード装置を車両に取り付けた状態を基準としている。図1、図2はそれぞれサンシェード装置1の平面図、部分分解斜視図である。以下の説明では、最初にサンシェード装置の構成を説明し、次にサンシェード装置の作動要領について説明し、続いて本実施形態にかかる遮蔽部材について説明する。
<サンシェード装置の全体構成について>
本実施形態のサンシェード装置1は、後方のサンシェードパネルを上方に位置させて、その下に前方のサンシェードパネルを重ねて収納するタイプであり、サンシェードパネルを3枚として構成した場合である。
図1を参照すると、車両のルーフ外板2には仮想線にて示す矩形状のガラスパネル3が取り付けられており、車室の天井内部には、ガラスパネル3からの採光および遮光を行うサンシェード装置1が内装されている。サンシェード装置1は、ルーフの内開口部4に車両前後方向が開閉自在となるように取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネル5A〜5Cと、各サンシェードパネル5A〜5Cの側方に設けられる前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cと、前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cの前後移動をガイドするガイドレール8と、最前方に位置するサンシェードパネル5Aに連結する駆動源9と、各サンシェードパネル5A〜5Cが連動開閉するように、隣接するサンシェードパネル同士(5Aと5B同士および5Bと5C同士の関係を指す)を係脱自在に連結する連結機構10とを備えている。
図2も併せて参照すると、サンシェードパネル5A〜5Cの左右の縁部には、車両前後方向に延設される支持ブラケット11A〜11Cが取り付けられており、この支持ブラケット11A〜11Cにおける車幅方向外面側に、前記した前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cが突設形成されている。サンシェードパネル5A〜5Cは、前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cが左右のガイドレール8にガイドされて直線移動することにより、車両前後方向にスライド開閉する。
ガイドレール8を構成するガイドフレーム12について説明する。ガイドフレーム12は車両前後方向に延設される一定断面形状を呈した部材であり、例えばアルミニウム合金製の押出し形材からなる。このガイドフレーム12は、車幅方向内側に向けて開口するガイドレール8を構成するものであり、本実施形態では、ガイドレール8を上段レール8Aと下段レール8Bとの上下2段から構成している。上段レール8A、下段レール8Bは共に車幅方向内側に向けて開口した矩形断面空間を呈している。各後部スライダ7A〜7Cはいずれも下段レール8Bにガイドされ、前部スライダ6B、6Cは上段レール8Aにガイドされている。前部スライダ6Aは下段レール8Bにガイドされている。
ガイドフレーム12において、下段レール8Bの下方にはプッシュプルケーブル16を挿通させるためのケーブル溝8Cが形成されている。プッシュプルケーブル16は図1に示した駆動源9(電動モータ等)によりプッシュプル作動し、その先端はサンシェードパネル5Aの支持ブラケット11Aに連結している。サンシェードパネル5Aに加わる駆動力は、連結機構10を介して残りのサンシェードパネル5B、5Cに伝達される。
図3を参照して、ガイドフレーム12の断面構造について詳細に説明する。ガイドレール8を構成するガイドフレーム12は、内開口部4周りの内装天井板13の上方に位置しており、その車幅方向における一端側は、内装天井板13の縁部に取り付けられたトリム14に挿入固定され、他端側は車体側のフレーム(図示せず)に固定されている。
ガイドフレーム12の上面とサンルーフ装置のガラスパネル3との間には、ガイドフレーム12の構造を遮蔽する目隠し材15が配設されている。この目隠し材15は、後記する遮蔽部材と同様にガイドレール8が備えられた開口4の側方の少なくとも一部を遮蔽して、車室内からの外観を向上させている。
ガイドフレーム12において、下段レール8Bの下方には、前記したプッシュプルケーブル16を挿通させるためのケーブル溝8C,8Dが形成されている。ケーブル溝8Cは、プッシュプルケーブル16の先端側を挿通させるドライブ経路用の溝であり、ケーブル溝8Dは、ガイドフレーム12用のプッシュプルケーブル16の末端側を挿通させるアイドル経路用の溝である。
図2を参照すると、連結機構10は、カムピン18をカム溝19に係脱自在に挿嵌したカム機構としており、サンシェードパネル同士(5Aと5B同士、5Bと5C同士)を係脱自在とする機構としている。サンシェードパネル5Bとサンシェードパネル5Cとを連結するカム機構において、カムピン18は前方のサンシェードパネル5B側に形成され、後方のサンシェードパネル側、つまりサンシェードパネル5C側にカム溝19が形成されている。この構造は、サンシェードパネル5Aとサンシェードパネル5Bとの関係においても同様となる。
下段レール8Bの後端には、後ろ斜め上方に延設される後部スライダ収容部20が取り付けられている。収納時、後部スライダ収容部20には、サンシェードパネル5C、サンシェードパネル5Bの各後部スライダ7C、7Bが順に入り込むようになっている。後部スライダ7C、7Bがそれぞれ後部スライダ収容部20を上昇した際、それぞれ前部スライダ6C、6Bは、上段レール8Aの後端後方に形成された前部スライダ上昇用開放部30を通って上昇できるようになっており、これにより、サンシェードパネル5C、5Bが上方に移動可能となっている。なお、前記連結機構10による連結状態は、後部スライダ7C、7Bが後部スライダ収容部20の所定の位置まで上昇したときに解かれるように構成されている。
<サンシェード装置の作動要領について>
次に本発明装置の作動要領について図4〜図7を参照して説明する。サンシェードの全開状態となったとき各サンシェードパネル5A,5B,5Cは、図4,5に示すように、互いに上下に重なり合った状態で格納されている。この状態では、支持ブラケット11Aの前部スライダ6Aおよび後部スライダ7Aは、ともに下段レール8Bに摺合している。また支持ブラケット11B,11Cの前部スライダ6B,6Cは、ともに上段レール8Aの後端に一体結合された前部スライダ収容部30にスライド方向に対して規制された状態で格納されている。後部スライダ7B,7Cは、ともに下段レール8Bの後端に接合された後部スライダ収容部20にスライド方向に係合した状態で格納されている。
図4,5に示した全開位置からサンシェードを閉じる時は、支持ブラケット11Aの前端部に結合されたプッシュ/プルケーブルを前方へ駆動すると、前部スライダ6A,後部スライダ7Aを下段レール8Bに摺合させた支持ブラケット11Aが前進し、支持ブラケット11Aに支持されたサンシェードパネル5Aが前進する。
支持ブラケット11Aが前進を続け、その後端部に外向きに突設されたカムピン18が支持ブラケット11Bの前端部に設けられたカム溝19に係合すると(図6参照)、支持ブラケット11Aのカムピン18は下段レール8Bに沿って水平方向へ移動するが、支持ブラケット11Bのカム溝19には前上がりの傾斜が付けられており、この状態では、カム溝19と一体の前部スライダ6Bは、前部スライダ収容部30の垂直な前壁で前後方向移動が規制されているので、支持ブラケット11Aのカムピン18の前進に伴って支持ブラケット11Bの前端部が引き下げられる。従って、支持ブラケット11Bの前部スライダ6Bが前部スライダ収容部30内を下方へ移動する。
前部スライダ収容部30の下端は上段レール8Aと接続されているので、支持ブラケット11Bの前部スライダ6Bは、前部スライダ収容部30内を下方へ移動して上段レール8Aに達すると、カムピン18とカム溝19との係合状態のまま支持ブラケット11Aが前進を続けることにより、今度は上段レール8Aに沿って前進する。この支持ブラケット11Bの前進移動に連動して支持ブラケット11Bの後部スライダ7Bは、後部スライダ収容部20の前下がりの傾斜面を滑り降り、そのまま下段レール8B内に入り込み、支持ブラケット11Bおよびこれに支持されたサンシェードパネル5Bは、支持ブラケット11Aおよびサンシェードパネル5Aと共に前進移動を継続する。
そのまま支持ブラケット11Aおよびサンシェードパネル5Aの前進を継続すると、支持ブラケット11Bの後端部に設けられたカムピン18が支持ブラケット11Bの前端部に設けられたカム溝19に入り込み、前記と同様の要領で、支持ブラケット11B,11Cとが一体となって、サンシェードパネル5Bを前進させる。そして、サンシェードパネル5Bが先行パネルとなりサンシェードパネル5Cが後行パネルとなって、サンシェードパネル5B,5Cが連結状態となって前進する。
これにより、3枚のサンシェードパネル5A,5B,5Cが車両前後方向に一列に並んだ状態となって前進し、全閉位置に到達すると、別途リミットスイッチの作用などでプッシュ/プルケーブルの駆動力が断たれ、3枚のサンシェードパネル5A,5B,5Cが連結した状態で全閉位置にて停止する。この状態では、3枚のサンシェードパネル5A,5B,5Cの下面は連続した同一面上に延在することとなる。
サンシェードを開く時は、上記とは逆にプッシュ/プルケーブルを後方へ駆動すると、支持ブラケット11Aの後端部のカムピン18が支持ブラケット11B前端部のカム溝19の車両後方側側面に衝当する。カム溝19の傾斜形状によりカム溝19からピン18が抜け出る向きの力も作用するが、上段レール8A,下段レール8Bにより前部スライダ6A,6B,6Cおよび後部スライダ7A,7B,7Cの移動方向が車両前後方向となるように規制されているため、カムピン18がカム溝19の車両後方側側面を車両後方側へ押すようになり、同様に支持ブラケット11Bの後端部のカムピン18が支持ブラケット11Cの前端部のカム溝19を押す。これにより、3枚のサンシェードパネル5A,5B,5Cが一列となって後退する。
支持ブラケット11Cの後部スライダ7Cが、下段レール8Bの後端部と連続した後部スライダ収容部20に達すると、その傾斜面を昇って傾斜面の最後端に概ね達する。それに伴って、支持ブラケット11Cの前部スライダ6Cが上段レール8Aの後端を形成する前部スライダ収容部30の後壁で後退を規制され、その規制状態で支持ブラケット11Cのカム溝19内を支持ブラケット11Bのピン18が移動することにより、支持ブラケット11Cの前部スライダ6Cが前部スライダ収容部30内を押し上げられる。これにより、支持ブラケット11Cおよびサンシェードパネル5Cが上昇する。そして支持ブラケット11Bの後端部のカムピン18が支持ブラケット11Cの前端部のカム溝19から離脱し、支持ブラケット11Bの後部スライダ7Bが下段レール8Bを後退する。このようにして、サンシェードパネル5Bがサンシェードパネル5Cの下面に重なり合う(図7の状態を経て図5の状態に戻る)。
更にサンシェードパネル5Aを後退させると、支持ブラケット11Aの後端部のカムピン18が支持ブラケット11Bの前端部のカム溝19内を移動するのに連動してサンシェードパネル5Bが押し上げられ、上記と同様の要領で、支持ブラケット11Bの後端の後部スライダ7Bが後部スライダ収容部20に格納され、かつ支持ブラケット11Bの前端の前部スライダ6Bが前部スライダ収容部30に格納されてサンシェードパネル5Bが上昇し、その下面に重なる位置までサンシェードパネル5Aが後退して全開状態となる。
このようにして、全開時は、前部スライダ収容部30の縦壁にてサンシェードパネル5Bおよびサンシェードパネル5Cの各前部スライダ6B,6Cの前後移動が規制されているので、前後方向のガタが発生しない。またカム溝19,19に対するピン18,18の係合・離脱で前後のサンシェードパネル5A,5B,5Cの相互連結が達成・解除されるので、スライド方向に対して斜め方向の移動により上記係合・離脱が行われるため各パネル同士の係合・離脱時に打音を生ずることが無く、円滑で且つ静粛な開閉動作が実現される。特に、格納位置にある後側のサンシェードパネル5B,5Cに対して下向きの押圧力を作用させる付勢手段を設けると良く、それにより、格納位置で重なり合ったパネル同士の上下方向のがたつきを確実に防止することができる。
なお、上記実施形態においては、前部スライダ収容部30を上段レール8Aの後端に結合するものとしたが、支持ブラケット11B,Cの後退限度が後部スライダ収容部20で規定されるので、前部スライダ収容部30は必ずしも上段レール8Aの後端に結合しなければならないものではなく、前部スライダ収容部30の後方へ上段レール8Aが伸びていても良い。
<遮蔽部の構成について>
次に図8,9を参照して、本実施形態における遮蔽部について説明する。なお、遮蔽部は車両のルーフ内開口部の側縁から前縁となる左右のコーナー部に設けられ、左右対称であるため、以下の説明では、左側の遮蔽部を説明し、右側の遮蔽部については説明を省略する。
遮蔽部100は、図9に示すように内開口部4の前縁側を画成する前部フレーム41と、内開口部4の側縁側を画成するガイドフレーム12とで形成されるコーナー部150に取り付けられる。
図8を参照すると、遮蔽部100はガイドフレーム12と面で当接するガイドフレーム当接部101と、前部フレーム41と面で当接する前部フレーム当接部102とを備える。図8(b)を参照すると、ガイドフレーム当接部101と前部フレーム当接部102は同一平面でコーナー部150に合わせてほぼ直角のコーナー状に形成されており、この平面がガイドフレーム12の上面および前部フレーム41の上面と当接している(図9も併せて参照)。
ガイドフレーム当接部101には複数の貫通穴103が穿設され、一方前部フレーム当接部102には貫通穴104が穿設されている。図9に示すようにこれらの貫通穴103,104にボルト、リベット等の係止部材120,121が挿入されて固定されることによって、遮蔽部100がコーナー部150に延設されるように取り付けられている。
図8(a)を参照すると、ガイドフレーム当接部101の長手方向(車両の前後方向)に沿って側壁107が上方に延設されている。側壁107の上下方向の高さは、ガイドフレーム12から突出するガイドレール8(図3参照)の高さを超えるものとしている。そして、側壁107の長手方向に沿って上壁106が水平方向に延設されており、上壁106はガイドレール8と接触せずにガイドレール8を上から蔽っている。上壁106のコーナー部150側には、ほぼ上壁106と同じ幅を有した矩形の開口窓108が形成されている。さらに上壁106の長手方向に沿って側部目隠し材105が上方に延設されている。側部目隠し材105の高さは車両のルーフ外板2やガラスパネル3との位置関係によって適宜設定されており、本実施形態においては図8に示すようにコーナー部150近傍では低く、コーナー部150から離れるにしたがって高く設定されている。また、側部目隠し材105のコーナー部150の近傍は、コーナー部150を効果的に遮蔽するためにコーナーに沿った湾曲した形状に形成されている。一方側部目隠し材105の後側は、図3に示す側部の目隠し材15とともに連続した遮蔽となるように、図9(b)に示すようなオーバーラップ部OLを備え、一部を重複させている。
続いて、遮蔽部100の前側(前部フレーム41側)を参照すると、前部フレーム当接部102の長手方向(車両の車幅方向)に沿って前部目隠し材109が上方に延設されている。前部目隠し材109は側部目隠し材105とつながっており、側部目隠し材105とともに連続したコーナー部150の遮蔽機能を実現している。また、開口窓108の前側の前方と右側方を囲うように囲壁112が形成され、囲壁112は前部目隠し材109および側部目隠し材105とともに、遮蔽部100の前部と側部とを結合させている。
図8(b)を参照すると、囲壁112の右側方の下部には、前部フレーム当接部102よりも低い位置までの延設された突出壁110が形成されている。突出壁110の前後方向の幅は前部フレーム当接部102の幅とほぼ同じとなっている。図9(b)を参照すると、上壁106,側壁107,囲壁112が形成する空間にはガイドレール8が配設される。前部フレーム41に近い部分ではガイドレール8内におけるスライダの摺動はないことから、突出壁110はガイドレール8の端部近くについては、スライダのガイドレール8A,8Bの溝の一部も遮蔽する構成としている。
続いて、図9を参照すると、遮蔽部100は貫通穴103,104にボルト、リベット等の係止部材120,121が挿入されて、前部フレーム41、ガイドフレーム12に固定される。このとき、ガイドレール8は上壁106,側壁107,囲壁112が形成する空間に、周囲と接触せずに配設されるが、接触の有無は開口窓108から視認することができる。特に車両の前後方向の接触は大きな異音の発生原因となるため、本実施形態では図9(a)に示すように、前方の囲壁112とガイドレール8の端部との間を距離Lだけ離隔した構成としている。この距離Lは、車両の振動環境等を考慮して適宜設定される。
以上、本発明について好適な実施形態を説明した。本発明は、図面に記載したものに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で設計変更が可能である。
1 サンシェード装置
5A〜5C サンシェードパネル
6A〜6C 前部スライダ
7A〜7C 後部スライダ
8 ガイドレール
8A 上段レール
8B 下段レール
9 駆動源
10 連結機構
11A〜11C 支持ブラケット
12 ガイドフレーム
15 目隠し材
16 プッシュプルケーブル
18 カムピン
19 カム溝
20 後部スライダ収容部
30 前部スライダ収容部
41 前部フレーム
100 遮蔽部
101 ガイドフレーム当接部
102 前部フレーム当接部
105 側部目隠し材
109 前部目隠し材
108 開口窓

Claims (3)

  1. 車両のルーフの内開口部に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネルと、
    前記各サンシェードパネルの側方に設けられた前部スライダおよび後部スライダと、
    前記内開口部の側縁側を画成するガイドフレームにより構成され、前記前部スライダおよび前記後部スライダの移動をガイドするガイドレールと、
    前記各サンシェードパネルが連動開閉するように、隣接する前記サンシェードパネルを係脱自在に連結する連結機構と
    前記内開口部の前縁側を画成する前部フレームと
    を備え、
    後方の前記サンシェードパネルと前方の前記サンシェードパネルとを重ねて収容するサンシェード装置であって、
    前記ガイドレールは前記内開口部の側縁下部前後方向に延設されるとともに、車室側に開口を有するコの字状の溝を形成しており、
    前記ガイドレールの端は前記内開口部の後縁下部に配され前記前部スライダを収容する前部スライダ収容部と後部スライダを収容する後部スライダ収容部とに連通しており、前記ガイドレールの前端は前記内開口部の前縁下部に配されており、
    前記ガイドレールの端および端の近傍の少なくとも一部を蔽う遮蔽部材が前記内開口部の側縁から前縁に渡って延設され
    前記遮蔽部材が、前記前部フレームと当接し、係止部材により前記前部フレームに固定される前部フレーム当接部と、前記前部フレーム当接部に沿って上方に延設された前部目隠し材と、前記ガイドレールの車幅方向外側にて前記ガイドフレームに当接し、係止部材により前記ガイドフレームに固定されるガイドフレーム当接部と、前記ガイドフレーム当接部に沿って上方に延設された側壁と、前記側壁に沿って水平方向に延設され、前記ガイドレールを上から蔽う上壁と、前記上壁に沿って上方に延設され、前記前部目隠し材と連続する側部目隠し材とを有しており、
    前記遮蔽部材が前記ガイドレールに接触しないように設けられ、
    前記上壁には、前記ガイドレールの前記前端が臨める開口部が形成されたことを特徴とするサンシェード装置。
  2. 前記遮蔽部材には、前記開口部の前方と車室側の側方を囲うように囲壁が形成されており、
    前記囲壁の側方下部には、記前部フレーム当接部よりも下方に延設された突出壁が形成されており、
    前記突出壁は、前記ガイドレールに形成された前記溝端側の一部を遮蔽することを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  3. 前記ガイドレールの前端と前方の囲壁との間を所定距離だけ離間させたことを特徴とする請求項2に記載のサンシェード装置
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