JP4203515B2 - 車両のサンシェード装置 - Google Patents

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本発明は、車両のルーフの内開口部に取り付けられるサンシェード装置に関するものである。
車両のルーフの内開口部に取り付けられるサンシェード装置としては、車両のルーフの内開口部に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネルと、各サンシェードパネルの側方に設けられる前部スライダ及び後部スライダと、前部スライダ及び後部スライダの移動をガイドするガイドレールと、各サンシェードパネルが連動開閉するように、隣接するサンシェードパネルを係脱自在に連結する連結機構と、を備えているものがある。
このサンシェード装置では、各サンシェードパネルをガイドレールの後部に移動させ、各サンシェードパネルを重ねて収容することにより、サンシェードパネルを開くように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
なお、特許文献1のサンシェード装置では、前方のサンシェードパネルに形成された係合部とガイド部によって、後方のサンシェードパネルに形成された押し下げ案内部を押し下げることにより、前方のサンシェードパネルを後方のサンシェードパネルの上に重ねて収容している。
また、各サンシェードパネルを重ねて収容する構成としては、後方のサンシェードパネルを後上がりに回動させながら上昇させ、その下に前方のサンシェードパネルを重ねて収容する構成がある。この構成では、ガイドレールと車両のルーフ外板の間の高さスペースを、各サンシェードパネルの収容スペースに充てることができるため、車室後部における室内高さを大きく確保することができる。
特許第3115646号公報(段落0005〜0006、図11)
ここで、後方のサンシェードパネルの下に前方のサンシェードパネルを重ねて収容する構成では、閉状態において、隣接する各サンシェードパネルの間に隙間が生じないように、前方のサンシェードパネルの後端部の上面に、後方のサンシェードパネルの前端部を重ねたり、前方のサンシェードパネルの後端部と後方のサンシェードパネルの前端部を突き合わせたりしている。
このように、閉状態において、前方のサンシェードパネルの後端部と後方のサンシェードパネルの前端部を接触又は近づけている構成では、サンシェードパネルの開動作において、後方のサンシェードパネルを後上がりに回動させたときに、前方のサンシェードパネルの後端部に、後方のサンシェードパネルの前端部が干渉して押し付けられている場合には、各サンシェードパネルを円滑に離脱させることができないという問題がある。
また、サンシェードパネルの閉動作において、後方のサンシェードパネルを後下がりに回動させるときに、後方のサンシェードパネルの前端部が、前方のサンシェードパネルの後端部に干渉して押し付けられている場合には、各サンシェードパネルを円滑に係合させることができないという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、後方のサンシェードパネルを後上がりに回動させるとともに上昇させ、その下に前方のサンシェードパネルを重ねて収容する構成において、開閉時に各サンシェードパネルを円滑に係脱させることができる車両のサンシェード装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、車両のルーフの内開口部に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネルと、各サンシェードパネルの側方に設けられた前部スライダ及び後部スライダと、前部スライダ及び後部スライダの移動をガイドするガイドレールと、各サンシェードパネルが連動開閉するように、隣接するサンシェードパネルを係脱自在に連結する連結機構と、を備え、後方のサンシェードパネルを、前部スライダを瞬間中心として後上がりに回動させた後に、後方のサンシェードパネルを、後部スライダを回動中心として回動させて前端部を上昇させ、その後方のサンシェードパネルの下に、前方のサンシェードパネルを重ねて収容するように構成されたサンシェード装置であって、後方のサンシェードパネルの瞬間中心となる前部スライダが、後方のサンシェードパネルの前端部と同一位置、又は前端部よりも前方に配設されていることを特徴としている。
この構成によれば、後方のサンシェードパネルの瞬間中心となる前部スライダが、後方のサンシェードパネルの前端部と同一位置、又は前端部よりも前方に配設されており、サンシェードパネルの開動作において、後方のサンシェードパネルが後上がりに回動するときに、後方のサンシェードパネルの前端部は、前部スライダを回転中心として上方に向けて回転移動することになる。これにより、後方のサンシェードパネルの前端部が、前方のサンシェードパネルの後端部から離れる方向に移動するため、前方のサンシェードパネルの後端部と後方のサンシェードパネルの前端部の干渉を防ぐことができる。
逆に、サンシェードパネルの閉動作において、後方のサンシェードパネルが後下がりに回動するときには、後方のサンシェードパネルの前端部は、前方のサンシェードパネルの後端部よりも高い位置から、前部スライダを回転中心として下方に向けて回転移動するため、前方のサンシェードパネルの後端部と後方のサンシェードパネルの前端部の干渉を防ぐことができる。
なお、前部スライダが後方のサンシェードパネルの前端部と同一位置に配設されている状態とは、側面視で前部スライダの一部が後方のサンシェードパネルの前端部に重なっている状態である。
本発明の車両のサンシェード装置によれば、後方のサンシェードパネルを後上がりに回動させるとともに上昇させ、その下に前方のサンシェードパネルを重ねて収容する構成において、サンシェードパネルの開閉時に、前方のサンシェードパネルの後端部と後方のサンシェードパネルの前端部の干渉を防ぐことができ、各サンシェードパネルを円滑に係脱させることができるため、サンシェード装置の品質を向上させることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態のサンシェード装置を示した上面図である。図2は、本実施形態のサンシェード装置を示した部分分解斜視図である。図3は、本実施形態のサンシェード装置を示した図で、図1のA−A断面図である。図4は、本実施形態のサンシェード装置を示した図で、図1のB−B断面図である。
本実施形態では、図1に示すように、サンシェードパネルを三枚(5A〜5C)として構成した場合について説明する。また、車両のルーフ外板2には仮想線にて示す矩形状のガラスパネル3が取り付けられている。このガラスパネル3は、ルーフ外板2に対して固定されるタイプの他、チルト式やスライド式などの可動するタイプであってもよい。
図1に示すように、車室の天井内部には、ガラスパネル3からの採光及び遮光を行うためのサンシェード装置1が内装されている。
サンシェード装置1は、ルーフの内開口部4に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネル5A〜5Cと、各サンシェードパネル5A〜5Cの側方に設けられた前部スライダ6A〜6C及び後部スライダ7A〜7Cと、前部スライダ6A〜6C及び後部スライダ7A〜7Cの移動をガイドするガイドレール8と、最前方に位置するサンシェードパネル5Aに連結された駆動源9と、各サンシェードパネル5A〜5Cが連動開閉するように、隣接するサンシェードパネル(5Aと5B、5Bと5Cの関係を指す)を係脱自在に連結する連結機構10と、を備えている。
サンシェードパネル5A〜5Cの左右縁部には、車両前後方向に延設される支持ブラケット11A〜11Cが取り付けられている。その取り付け態様としては、例えば、図3に示すように、支持ブラケット11Aをブラケット11Aaとブラケット11Abに上下二分割し、サンシェードパネル5Aの縁部を上下から挟んだ状態で、ブラケット11Aaとブラケット11Abを締結具(図示せず)で一体化した構成がある。なお、支持ブラケット11A〜11C(図1参照)は樹脂材等により成形されている。
図2に示すように、支持ブラケット11A〜11Cにおける車幅方向外面側には、それぞれ前部スライダ6A〜6C及び後部スライダ7A〜7Cが突設されている。サンシェードパネル5A〜5Cは、前部スライダ6A〜6C及び後部スライダ7A〜7Cが左右のガイドレール8にガイドされて直線移動することで、車両前後方向にスライド開閉するように構成されている。
ガイドレール8を構成するガイドフレーム12は、車両前後方向に延設された一定断面形状の部材であり、例えば、アルミニウム合金の押出し形材により構成されている。図3に示すように、ガイドフレーム12は、内開口部4周りの内装天井板13の上方に位置しており、その車幅方向における一端側は、内装天井板13の縁部に取り付けられたトリム材14に挿入固定され、他端側は車体側のフレーム(図示せず)に固定されている。
また、ガイドフレーム12には、車幅方向内側に向けて開口するガイドレール8が形成されている。本実施形態では、ガイドレール8を上段レール8Aと下段レール8Bの上下二段から構成している。上段レール8Aと下段レール8Bは、水平状の仕切り板部8Cによって仕切られており、それぞれ車幅方向内側に向けて開口した矩形断面空間を構成している。
図2に示すように、各後部スライダ7A〜7Cは、いずれも下段レール8Bにガイドされ、最前方のサンシェードパネル5Aを除くサンシェードパネル5B,5Cの前部スライダ6B,6Cは、上段レール8Aにガイドされるように構成されている。
そのため、支持ブラケット11B,11Cの各前端部11Bb,11Cbは、後部スライダ7B,7Cが形成された基体部11Ba,11Caに対して、傾斜した段差部を介して高い位置に形成されており、前部スライダ6B,6Cは、高い位置の前端部11Bb,11Cbの側面に形成されている。
また、本実施形態では、各前部スライダ6B,6Cは、サンシェードパネル5B,5Cの前端部5Ba,5Caよりも車両前方にそれぞれ配設されている。
なお、サンシェードパネル5Aの前部スライダ6Aは、下段レール8Bにガイドされているが、上段レール8Aにガイドされるようにしてもよい。
図3に示すように、ガイドフレーム12の上面とガラスパネル3側との間には目隠し材15が取り付けられている。
また、ガイドフレーム12において、下段レール8Bの下方には、プッシュプルケーブル16を挿通させるためのケーブル溝8D,8Eが形成されている。
プッシュプルケーブル16は、図1に示す駆動源9(電動モータ等)によりプッシュプル作動するように構成されており、その先端はサンシェードパネル5Aの支持ブラケット11Aに連結している。
ケーブル溝8Dは、プッシュプルケーブル16の先端側を挿通させるドライブ経路用の溝であり、ケーブル溝8Eは、もう一方のガイドフレーム12用のプッシュプルケーブル16の末端側を挿通させるアイドル経路用の溝である。
連結機構10は、図2に示すように、カム機構17から構成されている。このカム機構17は、サンシェードパネル5Aとサンシェードパネル5Bの関係、及びサンシェードパネル5Bとサンシェードパネル5Cの関係において、前方のサンシェードパネルに形成されたカムピン18と、後方のサンシェードパネルに形成され、カムピン18を係脱させるために端部が開口したカム溝19とから構成されている。
以下、本実施形態のカム機構17について、サンシェードパネル5Bとサンシェードパネル5Cを連結するカム機構17を例として説明する。
図5は、本実施形態のカム機構を示した図で、(a)は部分分解斜視図、(b)はカムピンとカム溝が係合する態様を示した側面図及び斜視図である。
本実施形態では、図2に示すように、カムピン18は前方のサンシェードパネル5Bに形成され、後方のサンシェードパネル5Cにカム溝19が形成されている。
図5(a)に示すように、支持ブラケット11Bの基体部11Baの上面部には、車幅方向に段差が形成されており、車幅方向内側寄りの第1上面11Bcの方が、車幅方向外側寄りの第2上面11Bdよりも高い位置に形成されている。
また、第1上面11Bcの後端部には、車幅方向外側に向けて水平状にカムピン18が突設されている。なお、このカムピン18が係合する支持ブラケット11C側のカム溝19周りとの干渉を避けるため、支持ブラケット11Bの第2上面11Bdにおける後端部は切り欠かれている。
支持ブラケット11Cにおいても、基体部11Caの上面部には、車幅方向に段差が形成されており、車幅方向内側寄りの第1上面11Ccの方が、車幅方向外側寄りの第2上面11Cdよりも高い位置に形成されている。
ここで、前端部11Cbが、基体部11Caに対して、傾斜した段差部を介して高い位置に形成されていることは既述したが、前端部11Cbの形成位置は、第2上面11Cdの前方であり、第1上面11Ccの前方は切り欠かれた開放空間となっている。そして、この開放空間に臨むように、第2上面11Cdの前方に形成された段差部には、車幅方向内側の側面にカム溝19が形成されている。
カム溝19は、図5(b)に示すように、傾斜状の上部カム面19a及び下部カム面19bを有しており、後ろ斜め下方に延設されている。このカム溝19の下端には開口部19cが形成されている。そして、サンシェードパネル5A〜5C(図1参照)の閉作動時において、前方に直線移動するカムピン18をカム溝19内に係合案内するように、下部カム面19bの下端19dは上部カム面19aの下端19eよりも下方に位置している。これにより、カム溝19の開口部19cは、後方に向けて開口された状態となっている。
なお、基体部11Caの前端底面には、支持ブラケット11Bの第1上面11Bcに摺接させるための半円形状の摺接部11Ceが、下方に向けて突設されている。
このようなカム機構17は、図1に示すように、サンシェードパネル5Aとサンシェードパネル5Bの関係においても同様であるため、その説明は省略する。
次に、図2に示すように、下段レール8Bの後端には、後ろ斜め上方に向けて延設された傾斜レール20が取り付けられている。
また、サンシェードパネル5C,5Bの各後部スライダ7C,7Bが、傾斜レール20を所定位置まで上昇した時点における前部スライダ6C,6Bの上方には、前部スライダ上昇用開放部21が配置されるように構成されている。
前部スライダ上昇用開放部21は、上段レール8Aの後端部の上方に形成された空間であり、この前部スライダ上昇用開放部21の前方には、前部スライダ6C,6Bの車両前方への位置ずれを防止するための位置ずれ防止壁部22が設けられ、前部スライダ上昇用開放部21の後方には、前部スライダ6C,6Bの車両後方への移動を止めるストッパ壁23が形成されている。
次に、本実施形態のサンシェード装置1の作用について説明する。
図6は、本実施形態のサンシェード装置を示した図で、(a)〜(j)は、サンシェードパネルの開動作における各段階の作用説明図である。
なお、車両のルーフは車幅方向に関して上方に向けて若干湾曲形成されているため、サンシェードパネル5A〜5Cもこれに合わせて上方に向けて若干湾曲形成されており、図6に仮想線で示したサンシェードパネル5A〜5Cの位置は車幅方向中央部にて断面視した高さ位置となっている。
また、図6では、支持ブラケット11A〜11Cを太線で示し、ガイドフレーム12を細線で示している。
図6(a)は、サンシェードパネル5A〜5Cが全閉となった状態であり、各カムピン18はカム溝19の上端寄りに位置している。
このとき、サンシェードパネル5Bの前端部5Baは、サンシェードパネル5Aの後端部5Abの上に無理な力が加わらない程度に重なっており、サンシェードパネル5Cの前端部も、サンシェードパネル5Bの後端部の上に無理な力が加わらない程度に重なっている。また、各サンシェードパネル5A〜5Cの底面は面一になっている。
図6(a)の状態から駆動源9(図1参照)が駆動すると、プッシュプルケーブル16(図1参照)のプル作動により、前部スライダ6A及び後部スライダ7Aが後方に移動することにより、サンシェードパネル5Aが後方にスライドする。このとき、サンシェードパネル5A側のカムピン18がサンシェードパネル5B側のカム溝19の上部カム面19a(図5参照)を押圧する。
サンシェードパネル5A側では、前部スライダ6A及び後部スライダ7Aが下段レール8Bに嵌まり込み、サンシェードパネル5B側では、前部スライダ6Bが上段レール8Aに、後部スライダ7Bが下段レール8Bに嵌まり込んでいるので、カムピン18とカム溝19との上下方向の相対変位は生じず、カムピン18からの押圧力は、サンシェードパネル5Bを後方にスライドさせる力として作用する。同様にして、サンシェードパネル5Cも後方にスライドすることにより、各サンシェードパネル5A〜5Cは一体的に後方にスライドすることになる。
図6(b)は、サンシェードパネル5Cの後部スライダ7Cが下段レール8Bの後端に達した状態を示しており、この状態から後部スライダ7Cは、図6(c)のように、傾斜レール20に沿って上昇する。
ここで、後部スライダ7Cが傾斜レール20に沿って上昇するときの態様を詳細に説明する。
図7は、本実施形態のガイドフレームを示した図で、上段レールの後端周りの拡大図である。図8は、本実施形態のガイドフレームを示した図で、傾斜レール周りの拡大図である。図9は、本実施形態のサンシェードパネルの瞬間中心の説明図である。
なお、図7における前部スライダ6Cに関する符号P1の位置及び図8における後部スライダ7Cに関する符号P1の位置は、共に図6(b)における前部スライダ6Cの位置及び後部スライダ7Cの位置を示している。
また、図7及び図8の各符号P2の位置は、共に図6(c)における前部スライダ6Cの位置及び後部スライダ7Cの位置を示している。
そして、前部スライダ6C及び後部スライダ7CがP1の位置からP2の位置まで移動する過程においては、図7に示すように、前部スライダ6Cは上段レール8Aによって上下方向の移動規制を受けているため、図8に示す後部スライダ7Cは、上下方向の移動規制を受けてスライドする前部スライダ6Cを瞬間中心として反時計回りに若干回動しつつ上昇することになる。
これにより、図6(c)に示すように、サンシェードパネル5Cは、前部スライダ6Cを瞬間中心として後上がりに回動することになる。ここで、本実施形態では、図9に示すように、前部スライダ6Cは、サンシェードパネル5Cの前端部5Caよりも前方に配設されている。
したがって、サンシェードパネル5Cが、前部スライダ6Cを瞬間中心Xとして後上がりに回動するときに、サンシェードパネル5Cの前端部5Caは、前部スライダ6Cを回転中心Xとして上方に向けて矢印C方向に回転移動することになる。
このように、サンシェードパネル5Cの前端部5Caが、前方のサンシェードパネル5Bの後端部5Bbから離れる方向に移動するため、前方のサンシェードパネル5Bの後端部5Bbと、後方のサンシェードパネル5Cの前端部5Caの干渉を防ぐことができる。
また、前部スライダ6Cの形状は、図7に示すように、上段レール8A内において、反時計回りに回動しつつスライド可能となるように、車両前後方向における中央部を最大高さとして、中央部から前方向及び後方向に向けて上面部が下方に傾斜し、下面部が上方に傾斜した形状となっている。
なお、前部スライダ6Cを支持ブラケット11C(図6参照)に対して相対的に回動可能とし、位置復元用のばね材などの付勢手段を設けた場合には、前部スライダ6Cの側面視形状は矩形であってもよい。
以上、図6(b)から図6(c)までの過程においては、カム溝19がカムピン18に対して上方に移動している。
図8における後部スライダ7CのP2の位置は、図7における前部スライダ6Cがストッパ壁23に当接した位置であり、これ以上、後部スライダ7Cが上昇できない位置である。このとき、図7に示すように、P2の位置にある前部スライダ6Cの上部には、前部スライダ上昇用開放部21が配置されている。
したがって、カムピン18からの押圧力を受けてカム溝19が上方に移動し、前部スライダ上昇用開放部21によって上方向への移動規制が解かれた前部スライダ6Cは、後部スライダ7Cを回動中心として時計回りに回動し、前部スライダ上昇用開放部21内で上昇する(図6(d)の状態)。
なお、ストッパ壁23によるストッパ機能は傾斜レール20側に設けることもできる。
そして、図6(e)に示すように、上方に移動しているカム溝19からカムピン18が外れることで、サンシェードパネル5Bとサンシェードパネル5Cの連結が解かれる。また、カムピン18がカム溝19から外れるときには、カムピン18が支持ブラケット11Cの底面部を上方向に押圧しつつ外れることになるので、離脱時に伴うサンシェードパネル5Bとサンシェードパネル5Cとの間のがたつきも生じない。
図6(e)の状態から、支持ブラケット11Bが後方にスライドすると、図5(b)における右図に示すように、支持ブラケット11Cの底面に形成された摺接部11Ceが支持ブラケット11Bの第1上面11Bcを摺接する。また、下方に突出した下部カム面19bの下端19dは、支持ブラケット11Bにおける第1上面11Bcよりも低い第2上面11Bd(図5(a)参照)の上方に位置するため、互いが干渉することはない。
さらに、図6(f)に示すように、サンシェードパネル5Bの後部スライダ7Bが下段レール8Bの後端に達すると、前記したサンシェードパネル5Cの場合と同様の作用により、サンシェードパネル5Bは、前部スライダ6Bを瞬間中心として後上がりに回動することになる。
なお、前部スライダ6Bは、図9に示すように、サンシェードパネル5Bの前端部5Baよりも前方に配設されており、サンシェードパネル5Bが、前部スライダ6Bを瞬間中心Xとして後上がりに回動するときに、サンシェードパネル5Bの前端部5Baは、前部スライダ6Bを回転中心Xとして上方に向けて矢印C方向に回転移動し、サンシェードパネル5Bの前端部5Baが、前方のサンシェードパネル5Aの後端部5Abから離れる方向に移動するため、前方のサンシェードパネル5Aの後端部5Abと、後方のサンシェードパネル5Bの前端部5Baの干渉を防ぐことができる。
後部スライダ7Bは、サンシェードパネル5A側のカムピン18からの押圧力によって傾斜レール20に沿って上昇する。そして、前部スライダ6Bが図7に示すストッパ壁23に当接することにより、後部スライダ7Bの上昇が規制される。
このとき、前部スライダ6Bの上方には、前部スライダ上昇用開放部21が配置されているため、サンシェードパネル5A側のカムピン18からの押圧力を受けてサンシェードパネル5B側のカム溝19が上方に移動し、前部スライダ6Bは、後部スライダ7Bを回動中心として時計回りに回動し、前部スライダ上昇用開放部21内で上昇する(図6(h)の状態)。
そして、図6(i)に示すように、上方に移動しているカム溝19からカムピン18が外れることにより、サンシェードパネル5Aとサンシェードパネル5Bの連結が解かれる。この状態において、支持ブラケット11Aの上面が支持ブラケット11Bを上方に押圧し、支持ブラケット11Bの上面が支持ブラケット11Cを上方に押圧している。これにより、サンシェードパネル5B,5Cは略水平状に位置して収容されることになる。
このとき、前部スライダ6C,6Bの前端部はそれぞれ位置ずれ防止壁部22に当接するようになっている。図7には、そのときの前部スライダ6Cの位置を符号P3にて示している。また、そのときの後部スライダ7Cの位置を図8において符号P3にて示している。
このように、サンシェードパネル5Cは、後部スライダ7Cの後端面が傾斜レール20の下傾斜面20aに当接し、前部スライダ6Cの前端が位置ずれ防止壁部22に当接することにより、サンシェードパネル5Cの車両前後方向の位置ずれが防止されている。サンシェードパネル5Bについても同様の理由により車両前後方向の位置ずれが防止されている。
そして、図6(j)に示すように、支持ブラケット11Aが所定の後方位置までスライドすることにより、サンシェードパネル5A〜5Cの開作動が終了する。
このようにして、サンシェードパネル5Bがサンシェードパネル5Cの下に隙間を空けて重なって収容され、サンシェードパネル5Aがサンシェードパネル5Bの下に隙間を空けて重なって収容される。
なお、支持ブラケット11Aは駆動源9(図1参照)のプッシュプルケーブルに引かれた状態で停止しているので、サンシェードパネル5Aが車両前後方向に位置ずれすることはない。また、収容位置にあるサンシェードパネル5C,5Bの上下方向のがたつきを防止するべく、必要に応じて、サンシェードパネル5Cを上方から押圧する付勢手段を設けることが望ましい。
次に、サンシェードパネル5A〜5Cの閉作動の場合を簡単に説明すると、図6(j)の状態から支持ブラケット11Aが前方にスライドしていくと、サンシェードパネル5A側のカムピン18が、サンシェードパネル5B側のカム溝19における下部カム面19b(図5参照)の下端19d周りに当接し、カム溝19内に係合案内される。さらに支持ブラケット11Aが前方にスライドすると、カムピン18がカム溝19を引き下げ、これにより支持ブラケット11Bの前部スライダ6Bが下降する。
そして、開動作においてサンシェードパネル5Bが前部スライダ6Bを瞬間中心Xとして後上がりに回動したときの動作(図9参照)とは逆に、サンシェードパネル5Bは前部スライダ6Bを瞬間中心Xとして後下がりに回動することになる。このとき、サンシェードパネル5Bの前端部5Baは、前方のサンシェードパネル5Aの後端部5Abよりも高い位置から、斜め下方に向けて移動するため、前方のサンシェードパネル5Aの後端部5Abと後方のサンシェードパネル5Bの前端部5Baの干渉を防ぐことができる。
なお、サンシェードパネル5A〜5Cの閉作動において、以降の動作は、基本的に開作動時の動きと逆の動きをするものであり、その説明は省略するものとする。
このように、本実施形態のサンシェード装置1(図1参照)によれば、図6に示すように、前後に並設されたサンシェードパネル5A〜5Cのうち、後方のサンシェードパネル5C,5Bを後上がりに回動させるとともに上昇させ、その下に前方のサンシェードパネル5B,5Aを重ねて収容する構成において、サンシェードパネル5A〜5Cの開閉時に、前方のサンシェードパネル5B(5A)の後端部5Bb(5Ab)と後方のサンシェードパネル5C(5B)の前端部5Ca(5Ba)の干渉を防ぐことができ、各サンシェードパネル5A〜5Cをスムースに係脱させることができるため、サンシェード装置1の品質を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、図9に示すように、後方のサンシェードパネル5C(5B)の瞬間中心Xとなる前部スライダ6C(6B)を、後方のサンシェードパネル5C(5B)の前端部5Ca(5Ba)よりも前方に配設しているが、この前部スライダ6C(6B)を、後方のサンシェードパネル5C(5B)の前端部5Ca(5Ba)と同一位置に配設した場合であっても、前方のサンシェードパネル5B(5A)の後端部5Bb(5Ab)と後方のサンシェードパネル5C(5B)の前端部5Ca(5Ba)との干渉を防ぐことができる。
なお、前部スライダ6C(6B)がサンシェードパネル5C(5B)の前端部5Ca(5Ba)と同一位置に配設されている状態とは、側面視で前部スライダ6C(6B)の一部がサンシェードパネル5C(5B)の前端部5Ca(5Ba)に重なっている状態である。
また、本実施形態では、図1に示すように、前方のサンシェードパネル5A(5B)の後端部5Ab(5Bb)の上面に、後方のサンシェードパネル5B(5C)の前端部5Bb(5Cb)を重ねているが、前方のサンシェードパネル5A(5B)の後端部5Ab(5Bb)と、後方のサンシェードパネル5B(5C)の前端部5Bb(5Cb)とを突き合わせることにより、隣接する各サンシェードパネル5A〜5Cの間に隙間が生じないように構成してもよい。
本実施形態のサンシェード装置を示した上面図である。 本実施形態のサンシェード装置を示した部分分解斜視図である。 本実施形態のサンシェード装置を示した図で、図1のA−A断面図である。 本実施形態のサンシェード装置を示した図で、図1のB−B断面図である。 本実施形態のカム機構を示した図で、(a)は部分分解斜視図、(b)はカムピンとカム溝が係合する態様を示した側面図及び斜視図である。 本実施形態のサンシェード装置を示した図で、(a)〜(j)は、サンシェードパネルの開動作における各段階の作用説明図である。 本実施形態のガイドフレームを示した図で、上段レールの後端周りの拡大図である。 本実施形態のガイドフレームを示した図で、傾斜レール周りの拡大図である。 本実施形態のサンシェードパネルの瞬間中心の説明図である。
符号の説明
1 サンシェード装置
4 内開口部
5A〜5C サンシェードパネル
6A〜6C 前部スライダ
7A〜7C 後部スライダ
8 ガイドレール
9 駆動源
10 連結機構
11A〜11C 支持ブラケット
16 プッシュプルケーブル
17 カム機構
18 カムピン
19 カム溝
20 傾斜レール
21 前部スライダ上昇用開放部

Claims (1)

  1. 車両のルーフの内開口部に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネルと、
    前記各サンシェードパネルの側方に設けられた前部スライダ及び後部スライダと、
    前記前部スライダ及び前記後部スライダの移動をガイドするガイドレールと、
    前記各サンシェードパネルが連動開閉するように、隣接する前記サンシェードパネルを係脱自在に連結する連結機構と、を備え、
    後方の前記サンシェードパネルを、前記前部スライダを瞬間中心として後上がりに回動させた後に、後方の前記サンシェードパネルを、前記後部スライダを回動中心として回動させて前端部を上昇させ、その後方の前記サンシェードパネルの下に、前方の前記サンシェードパネルを重ねて収容するように構成されたサンシェード装置であって、
    後方の前記サンシェードパネルの瞬間中心となる前記前部スライダが、後方の前記サンシェードパネルの前端部と同一位置、又は前端部よりも前方に配設されていることを特徴とする車両のサンシェード装置。
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