JP4706461B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、アウタパネルおよびインナパネルのフランジ部を接合することにより車体の後部において上下方向に延びるように設置された左右一対の後部ピラーと、後部ピラーの前方側に配設されたクォータウインドと、後部ピラーの車内側壁面を覆うトリム材とを有する車体後部構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、車体に枢着された水平軸の回りに旋回可能に支持されて車両の後方開口部を覆うバックドア(テールゲート)と、後部荷室の上面を覆うためのトノカバー(ローラブラインド)と、上記後方開口部の側縁部に沿って取り付けられた二本のガイドレールと、トノカバーの後端部に設けられた引き棒が着脱可能に係止されるスライダ(ガイドスライド)とを備え、バックドアの開放状態で上記スライダをガイドレールに沿ってスライド変位させることにより、上記引き棒を下方のトノカバー閉止位置と上方のトノカバー開放位置とに移動させるように構成された後部車体構造において、上記後方開口部に左右に設置された後部ピラーの内壁面に沿って上記ガイドレールを設置することが行われている。
特許第3613581号明細書
上記特許文献1に開示されているように、上記スライダのガイドレールを後部ピラーの内壁面に沿って設置した場合、このガイドレールが外部に露出するのを防止するため、このガイドレールの設置部を覆うようにトリム材を設置することが望ましい。しかし、上記後部ピラーの内方側にトリム材を設置した場合には、このトリム材の前端部が車体の内方側に突出した状態となることによって後方視界が悪化するという問題がある。すなわち、車室内の乗員用シートに着座した乗員が後方を振り向き、クォータウインドを介して外方を視認する際の視線が上記トリム材により妨げられることにより後方視界が低下するという問題がある。
特に、上記後部ピラーの内壁面とトリム材との間に形成された空間部内に、上記スライダのガイドレールや電動機構のハーネス等を配設し得るように、上記後部ピラーの内壁面と所定の間隙を隔てて対向するようにトリム材を設置した場合には、このトリム材の存在によって後方視界が大きく悪化する傾向がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、後方視界を悪化させることなく、後部ピラーの車内側壁面をトリム材で被覆することができるとともに、簡単な構成でトノカバーの後端部をガイドレールに沿って適正に昇降変位させることができる車体後部構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、アウタパネルおよびインナパネルのフランジ部を接合することにより車体の後部において上下方向に延びるように設置されるとともに、車両の後面から見て上端部が車体の内方側に位置するように傾斜して設置された左右一対の後部ピラーと、後部ピラーの前方側に配設されたクォータウインドと、後部ピラーの車内側壁面を覆うトリム材とを有し、上記トリム材は、その水平断面視において後端部が車体の内方側に位置するように傾斜して延びる側壁板と、この側壁板の前端部に連設されて側壁板と逆方向に傾斜するとともに後端部が上記クォータウインドの後端部を指向するように延びる前壁板とを備えた車体後部構造であって、左右の後部ピラー間に形成された車体の後方開口部と、この後方開口部を開閉可能に覆うバックドアと、上記後方開口部の前方側に位置する後部荷室の上方部を覆うように設置されるトノカバーと、このトノカバーの後端部に設けられた引き棒と、この引き棒の左右両端部をスライド自在に支持する左右一対のガイドレールとを有し、このガイドレールを、トリム材の前壁板と、これに連続する側壁板の前方部と、後部ピラーの前辺部に位置するフランジ部と、これに連続するインナピラーの本体部との間に形成されたトリム内収容空間に配設するとともに、上記ガイドレールを後部ピラーよりも水平に近い角度で後下がりに傾斜状態で設置し、かつガイドレールの下方部を、車体の側面から見て上記後部ピラーの本体部と重複した位置で、車体の後面から見て後部ピラーの内方側に配設したものである。
請求項に係る発明は、上記請求項に記載の車体後部構造において、トリム材の前壁板と、これに連続する側壁板の前方部とにより、水平断面視において後部ピラーの前方側に突出する山形の突部を形成したものである。
請求項に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車体後部構造において、ガイドレールの上端部が車体の後面から見て上記クォータウインドに最も近接して配設されたものである。
請求項1に係る発明によれば、後部ピラーの前方に配設されたクォータウインドを介して上記乗員が外方を視認する際の視線が、トリム材の前壁板の傾斜方向と一致するため、後部ピラーの内壁面を覆うように上記トリム材を設置した場合においても、その前壁板の存在によって上記乗員の視線が遮られるのを効果的に防止し、上記クォータウインドを介した視野を充分に確保できるという利点がある。また、後部ピラーの設置部において最も厚みが薄い上記フランジ部の設置部近傍を利用することにより、上記トリム内収容空間を車体内に大きく張り出させることなく、その容量を充分に確保できるという利点がある。そして、トノカバーの後端部に設けられた引き棒の左右両端部をスライド自在に支持する左右一対のガイドレールを、上記トリム内収容空間に配設するように構成したため、このガイドレールが外部に露出することによる車室内デザイン性の悪化を防止しつつ、左右ガイドレールの設置間隔を充分に確保することができ、左右ガイドレールの設置間隔が狭くなることに起因して後方視界が悪化したり、後部荷室に対して荷物を出し入れする際にガイドレールが邪魔になったりするのを防止できるとともに、両ガイドレールの間に設置されるトノカバーの幅寸法を充分に確保できるという利点がある。
請求項に係る発明によれば、トリム材の前壁板と、これに連続する側壁板の前方部とにより、水平断面視において後部ピラーの前方側に突出する山形の突部を形成したため、上記トリム材の存在によって乗員の視線が遮られるのを防止しつつ、後部ピラーの前方側に突出した広いトリム内収容空間を形成して、その有効利用を図ることができる。
請求項に係る発明によれば、車両の後面から見て後部ピラーの上端部が車体の内方側に位置するように後部ピラーが傾斜して設置された車両において、上記ガイドレールの上端部をクォータウインドに最も近接した位置に配設したため、ガイドレールが後部ピラーに干渉するのを防止するとともに、左右ガイドレールを平行に設置しつつ、その設置間隔を最大限に大きくすることができる。
図1〜図3は本発明に係る車体後部構造の実施形態を示している。この車体後部構造は、車体後部に設置されて上方ヒンジ部1を支点に揺動変位することにより後方開口部2を開閉可能に覆うバックドア3と、この後方開口部2の前方側であって乗員用シート(後部シート)のシートバック4の後方側に形成された後部荷室5の上方部を覆うように設置されるトノカバー6と、このトノカバー6の後端部に設けられた引き棒7と、この引き棒7の左右両端部をスライド自在に支持する左右一対のガイドレール8とを有している。なお、図1〜図3において、符号9は、後方開口部2の周縁に沿って設置されるシール部材の設置ラインを示している。
トノカバー6は、上記シートバック4の背面上部に沿って設置された収納ケース10と、上記ガイドレール8に支持された引き棒7との間に設置されるシート状体からなっている。上記収容ケース10内には、トノカバー6を巻き取る方向に付勢する巻取機構が配設され、この巻取機構の付勢力に応じた張力がトノカバー6に付与されつつ、後述するトノカバー6の開閉操作に応じて上記収容ケース10内からトノカバー6が引き出されるように構成されている。図4に示すように、上記引き棒7には、その後端部に後部荷室5の後部上面を被覆する合成樹脂板からなる被覆板11が一体に突設されるとともに、図外の係止具等を介して上記トノカバー6の後端部が止着されている。
さらに、上記引き棒7の側端部は、ガイドレール8に沿ってスライド変位するスライダ12に保持され、このスライダ12が昇降駆動手段13により昇降駆動されるようになっている。この昇降駆動手段13は、ガイドレール8に沿って設置されるとともに、上記スライダ12が所定位置に止着された駆動ケーブル14と、ガイドレール8の上下両端部に設置されて上記駆動ケーブル14が巻回される駆動ローラ15および従動ローラ16と、上記駆動ローラ15を回転駆動する駆動モータ17とを有し、この駆動モータ17の駆動力に応じて駆動ローラ15を回転させ、上記駆動ケーブル14とともにスライダ12をガイドレール8に沿ってスライド変位させることにより、上記引き棒7およびトノカバー6の後端部を昇降駆動するように構成されている。
上記左右のガイドレール8は、図1に示すように、車体の側面から見て後下がりの傾斜状態で設置されるとともに、図2に示すように、両ガイドレール8が車体の後面から見てそれぞれ鉛直方向に沿って平行に設置されている。また、上記ガイドレール8の上方部が、車体の後面から見て車体後部に設けられた後部ピラー18の本体部と重複した位置で、車体の側面から見て後部ピラー18の前方側、具体的には図1に示すように、後部ピラー18の前方側に位置するクォータウインド19の後縁部と重複した位置で、車体の後面から見てクォータウインド19の内面に近接した位置に、上記ガイドレール8の上方部が配設されている。
すなわち、車体の後面から見て後部ピラー18の上端部が車体の内方側に位置するように後部ピラー18が傾斜した車両において、上記ガイドレール8の上端部がクォータウインド19に最も近接して配設されている。また、図5に示すように、上記クォータウインド19は、その後端部が後部ピラー18を構成するアウタパネル18aの前辺側のフランジ部20aに沿って設置されるとともに、上記クォータウインド19の周縁部には、黒色のセラミック塗料が塗布される等により形成された不透明の遮光領域Fが形成されている。そして、このクォータウインド19の遮光領域Fと、上記後部ピラー18を構成するインナパネル18bのクォータウインド19側、つまり前辺部に設けられたフランジ部20bの設置部とに沿うようにガイドレール8の上方部が配設されている。
上記後部ピラー18は、前後両辺部にフランジ部20a,20b,21a,21bがそれぞれ設けられたアウタパネル18aおよびインナパネル18bを有し、上記フランジ部20a,20b,21a,21bが互いに溶接される等により、車体の側面から見て後下がりの傾斜状態で上下方向に延びる閉断面を形成している。そして、上記ガイドレール8が後部ピラー18よりも水平に近い角度で後下がりに傾斜状態で設置されることにより、ガイドレール8の下方部が、図6および図7に示すように、車体の側面から見て上記後部ピラー18の本体部と重複した位置で、車体の後面から見て後部ピラー18の内方側に配設されている。
上記ガイドレール8は、図5〜図7に示すように、上記スライダ12の前面を支持する前面板22と、このスライダ12の外側面を支持する側面板23と、これらの前面板22および側面板23の間に連設されたガイド溝部24とを有し、このガイド溝部24内に上記駆動ケーブル14によって駆動されるスライダ12の被駆動部25が配設されている。また、上記ガイドレール8の上端部および下端部は、図5および図7に示すように、取付ブラケット26,27を介して後部ピラー18の車内側壁面、具体的にはインナパネル18bの内壁面に取り付けられている。
上記後部ピラー18の車内側には、その内側面を被覆するトリム材28が設置されている(図8参照)。このトリム材28は、図5〜図7に示すように、後部ピラー18の内壁面に対向するように設置された側壁板29と、この側壁板29の前端部に連設された前壁板30とを有している。上記トリム材28の側壁板29は、その水平断面において後端部が車体の内方側に位置するように傾斜した状態で後部ピラー18のインナパネル18bと所定間隔を置いて設置されている。また、上記前壁板30は、側壁板29と逆方向、つまり外側端部が車体の後方側に位置するように傾斜し、かつ上記前壁板30の後端部がクォータウインド19の後端部を指向するように設置されている。
そして、上記側壁板29と前壁板30とにより、水平断面視において後部ピラー18の前方側、つまり後部ピラー18の前辺部に位置するフランジ部20a,20bよりも前方側に突出する山形の突出部31がトリム材28の前端部に形成されている。また、上記トリム材28の前壁板30と、これに連続する側壁板29の前方部と、上記フランジ部20bと、これに連続するインナピラー18bの本体部との間に、上記ガイドレール8等を収容するためのトリム収容空間32が形成されている。
上記構成において、バックドア3の開放操作が行われると、図外の開放スイッチがON操作されて上記駆動モータ17が正転方向に作動し、上記駆動ローラ15および駆動ケーブル14が駆動されることにより、引き棒7の側端部に設けられたスライダ12が、ガイドレール8に沿って下方のトノカバー閉止位置から上方のトノカバー開放位置まで上昇する。これによって後部荷室5に対する荷物の出し入れを容易に行うことができるように、トノカバー6の後端部が上方の開放位置に移動する(図1の仮想線参照)。
また、上記バックドア3の閉止操作が行われると、図外の閉止スイッチがON操作されて上記駆動モータ17が逆転方向に作動し、上記駆動ローラ15および駆動ケーブル14が駆動されることにより、引き棒7の側端部に設けられたスライダ12が、ガイドレール8に沿って上方のトノカバー開放位置から下方のトノカバー閉止位置まで下降する。これによって後部荷室5内の荷物がトノカバー6により隠蔽されるように、トノカバー6の後端部が下方の閉止位置に移動する(図1の実線参照)。
上記のようにアウタパネル18aおよびインナパネル18bのフランジ部20a,20b,21a,21bを接合することにより車体の後部において上下方向に延びるように設置された左右一対の後部ピラー18と、後部ピラー18の前方側に配設されたクォータウインド19と、後部ピラー18の車内側壁面を覆うトリム材28とを有する車体後部構造において、上記トリム材28に、その水平断面視において後端部が車体の内方側に位置するように傾斜して延びる側壁板29と、この側壁板29の前端部に連設されて側壁板29と逆方向に傾斜するとともに後端がクォータウインド19の後辺部を指向するように延びる前壁板30とを設けため、後方視界を悪化させることなく、後部ピラー18の車内側壁面をトリム材で被覆することができるという利点がある。
すなわち、上記後部ピラー18の前方に設置された乗員用シート(図示せず)に着座した乗員が斜め後方を向いたときの視線、つまり後部ピラー18の前方に配設されたクォータウインド19を介して上記乗員が外方を視認する際の視線Jは、その先が図5に示すように、車体の後部外方側を指向し、上記前壁板30の傾斜方向と一致するため、後部ピラー18の内壁面を覆うように上記トリム材28を設置した場合においても、その前壁板30の存在によって上記乗員の視線Jが遮られるのを効果的に防止し、上記クォータウインド19を介した視野を充分に確保できるという利点がある。
また、上記トリム材28の前壁板30と、これに連続する側壁板29の前方部と、後部ピラー18の前辺部に位置するフランジ部20bと、これに連続するインナピラー18bの本体部との間にトリム内収容空間32を形成したため、後部ピラー18の設置部において最も厚みが薄い上記フランジ部20bの設置部近傍を利用することにより、上記トリム内収容空間32を車体内に大きく張り出させることなく、その容量を充分に確保することができる。したがって、このトリム内収容空間32を設けることに起因して後方視界が悪化するのを防止しつつ、上記トリム内収容空間32内に上記ガイドレール8およびスライダ12等を容易に収容できるという利点がある。
特に上記実施形態に示すように、トリム材28の前壁板30と、これに連続する側壁板29の前方部とにより、水平断面視において後部ピラー18の前方側、具体的には上記フランジ部20bよりも前側に突出する山形の突部31を形成した場合には、上記トリム材28の存在によって乗員の視線Jが遮られる防止しつつ、後部ピラー18の前方側に突出した広いトリム内収容空間32を形成できるため、その有効利用を図ることが可能である。
また、上記のように左右の後部ピラー18間に形成された車体の後方開口部2と、この後方開口部2を開閉可能に覆うバックドア3と、上記後方開口部2の前方側に位置する後部荷室の上方部を覆うように設置されるトノカバー6と、このトノカバー6の後端部に設けられた引き棒7と、この引き棒7の左右両端部をスライド自在に支持する左右一対のガイドレール8とを有する車体後部構造において、上記トリム内収容空間32にガイドレール8を配設するように構成したため、このガイドレール8が外部に露出することによる車室内デザイン性の悪化を防止しつつ、左右ガイドレール8の設置間隔を充分に確保することができる。したがって、左右ガイドレール8の設置間隔が狭くなることに起因して後方視界が悪化したり、後部荷室5に対して荷物を出し入れする際にガイドレール8が邪魔になったりするのを防止できるとともに、両ガイドレール8の間に設置されるトノカバー6の幅寸法を充分に確保できるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、車両の後面から見て後部ピラー18の上端部が車体の内方側に位置するように後部ピラー18が傾斜して設置された車両において、上記ガイドレール8の上端部をクォータウインド19に最も近接した位置に配設したため、ガイドレール8が後部ピラー18に干渉するのを防止するとともに、左右ガイドレール8を平行に設置しつつ、その設置間隔を最大限に大きくすることができる。
すなわち、後方開口部2の側辺部に配設された後部ピラー18が、車体の後面から見て上端部が車体の内方側に位置するように傾斜した後部車体構造において、図2の破線で示すように、左右のガイドレール8aを平行に設置するとともに、その全長に亘り後部ピラー18の内方側に配設した場合には、上記両ガイドレール8aの下端部が後方開口部2の内方側に出っ張った状態となることが避けられない。これに対して上記のようにガイドレール8の上端部を、車両の後面から見て上記後部ピラー18と重複した位置で、車体の側面から見て後部ピラー18の前方側に配設してクォータウインド19に近接させるように構成した場合には、上端部が車体の内方側に位置するように傾斜した上記後部ピラー18にガイドレール8の上方部が干渉するのを防止するとともに、左右ガイドレール8の設置間隔を充分に確保しつつ、これらを平行に設置することができる。
したがって、トノカバー6の後端部に配設された引き棒7の左右両端部に、突出量が変化する出没ピンを設ける等の煩雑な構成を採用することなく、引き棒7の左右両端部を、常時ガイドレール8に支持させつつ、このガイドレール8に沿って上記引き棒7をスムーズにスライド変位させることができる。しかも、上記のように左右ガイドレール8の設置間隔が狭くなることに起因して後方視界が悪化したり、後部荷室5に対して荷物を出し入れする際にガイドレール8が邪魔になったりするのを防止できるとともに、両ガイドレール8の間に設置されるトノカバー6の幅寸法を充分に確保できるという利点がある。
また、上記後部ピラー18の下方部は、その上方部に比べて車外側に位置しているため、この後部ピラー18に干渉させることなく、上記ガイドレール8の下方部を、車体の側面から見て後部ピラー18と重複した位置で、車両の後面から見て上記後部ピラー18の内方側に配設することができる。このようにガイドレール8の下方部を、車体の側面から見て後部ピラー18と重複した位置に配設した場合には、上記引き棒7をガイドレール8に沿ってスライド変位させて下方のトノカバー閉止位置に移動させることにより、車体の後方側に引き棒7を位置させることができるため、トノカバー6によって後部荷室5内の荷物を効果的に隠蔽できるという利点がある。
特に、上記実施形態に示すように、クォータウインド19の周縁部に不透明な遮光領域Fが設けられた車両において、上記ガイドレール8の上方部を、車両の側面から見て上記遮光領域Fと重複した位置に配設した場合には、左右ガイドレール8の設置間隔を充分に確保するために、上記のようにガイドレール8の上方部を、車両の側面から見て上記クォータウインド19の内面に近接した位置に配設したにも拘わらず、上記ガイドレール8がクォータウインド19を介して外部から視認されるのを上記遮光領域Fにより防止できるので、車両のデザイン性を良好に維持できるという利点がある。
さらに、上記実施形態に示すように、クォータウインド19側に設けられた後部ピラー18のフランジ部21に沿ってガイドレール8の上方部を配設した場合には、後部ピラー18の本体部(インナピラー18bの車内側壁面)を避けてガイドレール8の上方部を設置することにより、このガイドレール8が後部ピラー18に干渉するのを防止しつつ、左右ガイドレール8の設置間隔を充分に確保できるとともに、上記ガイドレール8がクォータウインド19を介して外部から視認されるのを効果的に防止できるという利点がある。
なお、上記駆動モータ17の駆動力に応じて駆動ローラ15を回転させることにより上記駆動ケーブル14とともにスライダ12をガイドレール8に沿ってスライド変位させるように構成された上記実施形態に代え、上記スライダ12をねじ送りするねじ送り機構またはスライダ12を押し引きする駆動シリンダとを備えた昇降駆動手段により、バックドア3の開閉操作に応じて引き棒7をガイドレール8に沿って昇降変位させるように構成してもよく、あるいはバックドア3の開放操作後に乗員の手動操作に応じてスライダ12をガイドレール8に沿ってスライド変位させることにより、引き棒7を昇降変位させるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、バックドア3の開閉操作に応じて引き棒7をガイドレール8に沿ってスライド変位させる際に、トノカバー6が垂れ下がった状態となること等を防止するため、上記シートバック4の背面上部に沿って設置された収納ケース10内に配設された巻取機構によりトノカバー6に所定の巻取張力を付与するように構成した例について説明したが、この構成に代え、伸縮性を有する素材で上記トノカバー6を形成することにより、上記巻取機構を設けることなく、引き棒7の上下動に応じてトノカバー6が垂れ下がった状態となるのを防止するようにしてもよい。
本発明に係る車体後部構造の実施形態を示す側面図である。 本発明に係る車体後部構造の実施形態を示す背面図である。 本発明に係る車体後部構造の実施形態を示す平面図である。 引き棒をスライド変位させる昇降駆動手段の具体的構成を示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図1のC−C線断面図である。 トリム材を車室内側から見た側面図である。
2 後方開口部
3 バックドア
5 後部荷室
6 トノカバー
7 引き棒
8 ガイドレール
18 後部ピラー
19 クォータウインド
28 トリム材
29 側壁板
30 前壁板
31 突出部
32 トリム内収容空間

Claims (3)

  1. アウタパネルおよびインナパネルのフランジ部を接合することにより車体の後部において上下方向に延びるように設置されるとともに、車両の後面から見て上端部が車体の内方側に位置するように傾斜して設置された左右一対の後部ピラーと、後部ピラーの前方側に配設されたクォータウインドと、後部ピラーの車内側壁面を覆うトリム材とを有し、上記トリム材は、その水平断面視において後端部が車体の内方側に位置するように傾斜して延びる側壁板と、この側壁板の前端部に連設されて側壁板と逆方向に傾斜するとともに後端部が上記クォータウインドの後端部を指向するように延びる前壁板とを備えた車体後部構造であって、左右の後部ピラー間に形成された車体の後方開口部と、この後方開口部を開閉可能に覆うバックドアと、上記後方開口部の前方側に位置する後部荷室の上方部を覆うように設置されるトノカバーと、このトノカバーの後端部に設けられた引き棒と、この引き棒の左右両端部をスライド自在に支持する左右一対のガイドレールとを有し、このガイドレールを、トリム材の前壁板と、これに連続する側壁板の前方部と、後部ピラーの前辺部に位置するフランジ部と、これに連続するインナピラーの本体部との間に形成されたトリム内収容空間に配設するとともに、上記ガイドレールを後部ピラーよりも水平に近い角度で後下がりに傾斜状態で設置し、かつガイドレールの下方部を、車体の側面から見て上記後部ピラーの本体部と重複した位置で、車体の後面から見て後部ピラーの内方側に配設したことを特徴とする車体後部構造。
  2. トリム材の前壁板と、これに連続する側壁板の前方部とにより、水平断面視において後部ピラーの前方側に突出する山形の突部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. ガイドレールの上端部が車体の後面から見て上記クォータウインドに最も近接して配設されたことを特徴とする請求項1または2に記載の車体後部構造。
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