JP5059485B2 - ヘッドレスト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドレスト装置に関する。より詳細には、自動車の座席に取付けられ、ヘッドレストを移動することのできるヘッドレスト装置に関するものである。
自動車の追突事故が多発する昨今、追突された自動車の搭乗者のむち打ち障害を軽減するためのヘッドレスト装置が、近年多く開発され、自動車に搭載されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2006−182276号公報 特開2007−55500号公報
これらのヘッドレスト装置は、共に、センサーによって後続車両との距離を検知し、その距離が追突される危険性である場合、コンピューター(CPU)からの信号によってヘッドレスト自体を前方に移動させるものである。
自動車が後続車両から追突された場合、搭乗者の頭部はその衝撃で前方に大きく押し出された後、その反動で後方へ移動し、そのとき頸部に大きな負担が掛かり、これによってむち打ち障害となる。
そこで、ヘッドレストを前方に移動させることによって、頭部が後方へ移動する量を減少させて頸部への負担を小さくし、むち打ち障害を軽減させるというのが、こうしたヘッドレスト装置のはたらきである。
また、昇降自在のヘッドレストも知られていて、後席のヘッドレストを下げることによって、運転手からは後方の視界を良好にすることができ、また、助手席のヘッドレストを下げることによって、後部座席の乗員からは前方の視界を、運転手からは側方の視界を良好にすることができる。また、座席が前後に3列の場合には、真中の座席のヘッドレストを下げることによって前後からの視界を良好にすることができる。
しかしながら、従来技術に係るヘッドレスト装置は、構造が複雑で大掛かりであるため、生産性が悪く、提供価格が高くなるといった問題がある。
また、構造が複雑であるため、故障が発生し易く、信頼性に欠け、整備にも時間がかかるといった問題もある。
むち打ち障害を軽減するためには、追突の危険性が発生した際に、ヘッドレストを常に確実に前方に移動させることが最も重要な要件であり、こうした機能を有し、かつ、故障の発生しない装置を廉価に提供することが強く望まれる。
また、昇降自在のヘッドレストについては、ヘッドレストを最も低い位置にセットしたとしてもヘッドレスト自体の高さがあるので、依然として視界の邪魔になるといった問題がある。
これに対して、ヘッドレストを前方に折り曲げて視界を良好にすることが考えられるが、上述したように、むち打ち障害を軽減するためには、ヘッドレストを安定した姿勢で保持する必要がある。
そこで、本発明の目的とするところは、構造が簡易で、生産性に優れ、提供価格を廉価に抑えることができ、かつ信頼性の高いヘッドレスト装置を提供することを課題とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のヘッドレスト装置(1)は、自動車の座席(5)にヘッドレスト(4)をフレーム(11,12)を介して取付け、センサー(2)で検知した後続車両との距離によって、追突される危険が生じた際、制御部(3)からの信号によって前記ヘッドレスト(4)を前方に移動させ、搭乗者のむち打ち障害等を軽減するためのヘッドレスト装置において、
前記座席(5)に取付けられる二本の垂直脚片(14,14)を有し、前記フレーム(11,12)を成す下フレーム(12)と、前記二本の垂直脚片(14,14)の上方にそれぞれ位置し前方に向けて傾斜した二本の傾斜脚片(16,16)とそれら傾斜脚片(16,16)の上端部間を連結する連結片(18)を有し、前記下フレーム(12)の垂直脚片(14,14)上端部(15,15)周りに回転自在で、前記フレーム(11,12)を成す上フレーム(11)と、前記下フレーム(12)の上部と前記上フレーム(11)の全体を覆うようにして取付けられるヘッドレスト(4)と、前記制御部(3)からの信号で前記上フレーム(11)を、前記ヘッドレスト(4)を前傾させる方向に回転させる駆動モーター(30)と、前記上フレーム(11)の二本の傾斜脚片(16,16)下端部に固定され前記下フレーム(12)の垂直脚片(14,14)上端部(15,15)を内装するか、あるいは前記下フレーム(12)の二本の垂直脚片(14,14)上端部に固定され前記上フレーム(11)の傾斜脚片(16,16)下端部を内装するかのいずれか一方であり、内部に、前記内装される垂直脚片(14,14)上端部(15,15)あるいは傾斜脚片(16,16)下端部の前面と後面に当接して、前記上フレーム(11)の前傾限度位置と後傾限度位置を決定する前傾規制面(81a,81b)および後傾規制面(82a,82b)を形成した二本のリンクブラケット(80,80)と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載のヘッドレス装置(1)は、前記下フレーム(12)は、前記二本の垂直脚片(14,14)の上部に横設された横柱(19)を有するとともに、前記横柱(19)の一方の垂直脚片(14)側には前記横柱(19)に回転自在に軸支されるとともに前記リンクブラケット(80,80)の一方(80)に側面部が固定され、前記駆動モーター(30)に連結され駆動モーター(30)によって回転するギア(50)と、前記ギア(50)に対して同軸に固定されたラチェット歯車(60)と、前記下フレーム(12)に回転自在に設けられ、前記ラチェット歯車(60)に噛み合い、前記ギア(50)の、前記上フレーム(11)を後傾させる方向の回転を阻止するラチェット爪(70)と、をさらに備えることを特徴とする
なおここで、前記リンクブラケット(80,80)の一方(80)に対するギア(50)の側面部の固定については、ギア(50)の側面部が直接的に、リングブラケット(80,80)に固定されるものに加え、間接的に、例えば、ギア(50)に固定されたラチェット歯車(60)を介してリングブラケット(80,80)に固定される場合も含むことを意味する。
さらに、請求項3に記載のヘッドレスト装置(1)は、リンクブラケット(80)の他方に側面部が固定された補助ラチェット歯車(61)と、前記下フレーム(12)に回転自在に設けられ、前記補助ラチェット歯車(61)に噛み合い、前記ギア(50)の、前記上フレーム(11)を後傾させる方向の回転を阻止する補助ラチェット爪(71)と、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項4に記載のヘッドレスト装置(1)は、前記駆動モーター(30)には駆動モーター(30)によって回転するウォーム(40)が取付けられるとともに、前記ギア(50)は前記ウォーム(40)と噛み合って回転するウォームホイール(50)であることを特徴とする。
また、請求項5に記載のヘッドレスト装置(1)は、前記駆動モーター(30)は、前記下フレーム(12)の有する横柱(19)に固定されることを特徴とする。
また、請求項6に記載のヘッドレスト装置(101)は、自動車の座席(5)にヘッドレスト(4)をフレーム(11,12)を介して取付けるヘッドレスト装置において、
前記座席(5)に取付けられる二本の垂直脚片(14,14)を有し、前記フレーム(11,12)を成す下フレーム(12)と、前記二本の垂直脚片(14,14)の上方にそれぞれ位置し前方に向けて傾斜した二本の傾斜脚片(16,16)とそれら傾斜脚片(16,16)の上端部間を連結する連結片(18)を有し、前記下フレーム(12)の垂直脚片(14,14)上端部(15,15)周りに回転自在で、前記フレーム(11,12)を成す上フレーム(11)と、前記下フレーム(12)の上部と前記上フレーム(11)の全体を覆うようにして取付けられるヘッドレスト(4)と、前記上フレーム(11)の二本の傾斜脚片(16,16)下端部に固定され前記下フレーム(12)の垂直脚片(14,14)上端部(15,15)を内装するか、あるいは前記下フレーム(12)の二本の垂直脚片(14,14)上端部に固定され前記上フレーム(11)の傾斜脚片(16,16)下端部を内装するかのいずれか一方であり、内部に、前記内装される垂直脚片(14,14)上端部(15,15)あるいは傾斜脚片(16,16)下端部の前面と後面に当接して、前記上フレーム(11)の前傾限度位置と後傾限度位置を決定する前傾規制面(91a,91b)および後傾規制面(92a,92b)を形成した二本のリンクブラケット(90,90)と、前記上フレーム(11)が前記後傾限度位置に位置する状態で上フレーム(11)の前方への回転を禁止し、上フレーム(11)の前傾を阻止する着脱自在のストッパー(70)と、を備えることを特徴とする。
また、請求項7に記載のヘッドレスト装置(1)は、前記下フレーム(12)は、前記二本の垂直脚片(14,14)の上部に横設された横柱(19)を有するとともに、前記横柱(19)の一方の垂直脚片(14)側には前記横柱(19)に回転自在に軸支されるとともに前記リンクブラケット(90,90)の一方(90)に側面部が固定されたラチェット歯車(60)と、前記下フレーム(12)に回転自在に設けられ、前記ラチェット歯車(60)に噛み合い、前記上フレーム(11)を前傾させる方向の回転を阻止するラチェット爪(70)と、を備え、前記ストッパー(70)は、前記ラチェット爪(70)であることを特徴とする。
なお、カッコ内の記号は、図面および後述する発明を実施するための最良の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の請求項1に記載のヘッドレスト装置によれば、制御部からの信号で作動する駆動モーターによって上フレームを、下フレームの垂直脚片上端部周りに回転させることによって、上フレームで支持しているヘッドレストを前傾させる。
従って、追突事故が発生した場合、前傾したヘッドレストで搭乗者の頭部を支持させるでむち打ち障害等を軽減することができる。
特に、上フレームの傾斜脚片下端部(あるいは、下フレームの垂直脚片上端部)に固定され、下フレームの垂直脚片上端部(あるいは、上フレームの傾斜脚片下端部)を内装するリンクブラケットの内部には、下フレームの垂直脚片上端部(あるいは、上フレームの傾斜脚片下端部)の前面と後面に当接して、上フレームの前傾限度位置と後傾限度位置を決定する前傾規制面および後傾規制面を形成したので、ヘッドレストが必要以上に前傾したり後傾することがない。
従って、追突事故が発生した場合、ヘッドレストを必要以上に前傾させることなく適正な姿勢で頭部を支持することができるので、むち打ち障害等を確実に軽減することができる。
また、追突事故発生時に頭部がヘッドレストに強く当たった場合、この後傾規制面によってもヘッドレストの必要以上の後傾を阻止するので、むち打ち障害等を軽減することができる。
また、請求項2に記載のヘッドレスト装置によれば、下フレームの有する横柱には駆動モーターによって回転し、リンクブラケットの一方に固定されるギア、例えば、請求項4に記載のように、駆動モーターによって回転するウォームに噛み合って回転するウォームホイール、が軸支され、そのギアに対して同軸に固定されたラチェット歯車に、下フレームに回転自在に設けられたラチェット爪が噛み合い、前記ギアの、前記上フレームを後傾させる方向の回転を阻止するようになっている。
よって上フレームを後傾させる方向の回転は、請求項1に記載したリンクブラケットの構成に加えて、ラチェット歯車に噛み合うラチェット爪によって二重に阻止されるので、追突事故が発生して搭乗者の頭がヘッドレストに強く当たっても、ヘッドレストはその衝撃で後方へ傾動しない。
従って、むち打ち障害等をさらに確実に軽減することができる。
また、ラチェット爪は、ウォームホイールなどのギアに直接ではなく、そのギアに固定されたラチェット歯車に噛み合う構成であり、ギアに大きな負荷を掛けないので、故障の発生を防止して、さらに信頼性を高めることができる。
また、ウォームホイールなどのギア,駆動モーターによって回転するウォーム,ラチェット爪,ラチェット歯車といった各構成部品が簡易かつ強固であり、従って、全体構造も簡易で安定しているので、廉価な価格で提供することができると共に、故障が発生せず、信頼性に優れる。
さらに、請求項3に記載のヘッドレスト装置によれば、リンクブラケットの他方に補助ラチェット歯車を固定し、下フレームにそれに噛み合う補助ラチェット爪を設けたので、左右のバランスがよく保たれ、ギアの、上フレームを後傾させる方向の回転をさらに確実に阻止することができる。
これにより、むち打ち障害等をさらに確実に軽減すると共に、ウォームホイールとウォームに掛かる負荷を低減して故障の発生をさらに確実に防止し、信頼性をより高めることができる。
また、請求項5に記載のヘッドレスト装置によれば、駆動モーターを下フレームの有する横柱に固定しているので、モーターによる回転を安定してウォームホイールなどのギアに伝えることができる。
また、請求項6に記載のヘッドレスト装置によれば、ストッパーを外し手動によって上フレームを、下フレームの垂直脚片上端部周りに回転させることによって、上フレームで支持しているヘッドレストを前傾限度位置まで前傾させることができる。
これによれば、前傾限度位置を調整し、例えば、人が乗っていない後席のヘッドレストを90度以上前傾させることにより、運転手からは後方の視界を極めて良好にすることができ、また、人が乗っていない助手席のヘッドレストを90度以上前傾させることによって、後部座席の乗員からは前方の視界を、運転手からは側方の視界を極めて良好にすることができる。また、座席が前後に3列の場合には、人が乗っていない真中の座席のヘッドレストを90度以上前傾させることによって前後からの視界を極めて良好にすることができる。
また、そのヘッドレスト装置搭載の座席に人が乗る場合には、上フレームが後傾限度位置に位置する状態で上フレームの前傾を阻止するようにストッパーをかけるので、上フレームに取付けられたヘッドレストはストッパーの作用で前側にも、そしてリンクブラケットの作用で後側にも傾くことなく姿勢が安定した状態で保持される。
また、請求項7に記載のヘッドレスト装置によれば、前記ストッパーは、ラチェット爪で構成され、そのラチェット爪は、二本の垂直脚片に横設された横柱に回転自在に軸支されリンクブラケットに固定されたラチェット歯車に噛み合うことで上フレームを前傾させる方向の回転を阻止するといった構造であるので、構造が簡単でしかも強度にヘッドレストを定位置で保持することができる。
(第1実施形態)
図1乃至図7を参照して本発明の第1実施形態に係るヘッドレスト装置1について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るヘッドレスト装置1を座席5に取付ける前の状態を示す斜視図である。図2は、図1に示すヘッドレスト装置1の背面図であり、図3はその側面図である。また、図4は、図2に示すリンクブラケット周りの構成を示す部分断面斜視図であり、図5は、図2のA−A線拡大断面図である。また、図6は、本発明の第1実施形態に係るヘッドレスト装置において、上フレームの回転状態を示す図2のB−B線拡大断面図であり、図7は、本発明の第1実施形態に係るヘッドレスト装置において、一体化して同時に前傾する部材を実線で示した背面図である。
本発明の第1実施形態に係るヘッドレスト装置1は、自動車の座席5にヘッドレスト4をフレーム11,12を介して取付けるもので、センサー2で検知した後続車両との距離によって、追突される危険が生じた際、CPU3からなる制御部の信号によってヘッドレスト4を前方に傾動させ、搭乗者のむち打ち障害等を軽減するためのものである。
このヘッドレスト装置1は、主に、フレームを成す上フレーム11と下フレーム12、駆動用のモーター30、ウォーム40、ウォームホイール50、ラチェット歯車60、ラチェット爪70、および左右のリンクブラケット80,80を備える。
フレームは、上フレーム11と下フレーム12に分離され、上フレーム11は、下フレーム12に対して回転自在にされている。
下フレーム12は、座席5の上端部に昇降動自在に取付けられる二本の垂直脚片14,14を有している。また、二本の垂直脚片14,14の上部、すなわち、垂直脚片14の上端部15よりやや下の部位には横柱19が横設されている。
上フレーム11は、二本の垂直脚片14,14の上方にそれぞれ位置し前方に向けて傾斜した二本の傾斜脚片16,16と、それら二本の傾斜脚片16,16の上端部間を連設する連結片18を有している。
なお、ここでは上下フレーム11,12の形状を丸棒としたが、角棒でもよい。また、使用材料は、金属や樹脂等であり、硬度で強度に優れるものであれば、特に限定されるものではない。
ヘッドレスト4は、下フレーム12の上部と上フレーム11の全体を覆うようにして取付けられ、上下フレーム11,12で支持される。なお、一方の垂直脚片14(図1では右側)には複数の位置決め凹部21が形成され、搭乗者に併せてヘッドレスト4の高さを自在に調節できるようにしている。
モーター30は、横柱19に固定板31を介して溶接で固定され、CPU3からの信号で作動する。ウォーム40は、モーター30の軸に対して取付けられ、このモーター30が作動することによって回転する。ギアの一例であるウォームホイール50は、横柱19の一方の垂直脚片14側(図2では左側)に回転自在に軸支され、モーター30側のウォーム40と噛み合うようにして連結され、ヘッドレスト4を前傾させる方向に回転するようになっている。ウォームホイール50はその側面部が、ラチェット歯車60を介してリンクブラケット80,80の一方(図2では左側)80に固定されている。なお、ウォームホイール50の側面部を直接、左側のリンクブラケット80の側面に固定させることもできる。
ラチェット歯車60は、ウォームホイール50に対して同軸に、すなわち、横柱19の中心軸に対して同軸になるように固定され、従って、ウォームホイール50と同期して横柱19の周りに回転する。
このラチェット歯車60はウォームホイール50より小径とし、ウォーム40と干渉しないように設定している。
ラチェット爪70は、下フレーム12の横柱19の下位に横設した支持軸20に回転自在に設けられ、ラチェット歯車60に噛み合ってウォームホイール50が逆方向、すなわち、ウォームホイール50の、上フレーム11を後傾させる方向(図3では右側)の回転を阻止する。この支持軸20は、横柱19に連結部材17を介して連結されている。
左右のリンクブラケット80,80は、二本の傾斜脚片16,16の下端部に固定され、垂直脚片14,14の上端部15,15を内装している。また、内部に、内装される垂直脚片14,14の上端部15,15の前面と後面に当接して、上フレーム11の前傾限度位置と後傾限度位置を決定する前傾規制面81a,81bおよび後傾規制面82a,82bを形成している。
リンクブラケット80の内部において前側上部に形成された後傾規制面82aと後側下部に形成された後傾規制面82bはともに垂直であり、図6(a)に示すように、垂直脚片14,14の上端部15,15の前面上部と後面下部に当接して、リンクブラケット80、それに固定された傾斜脚片16、そしてヘッドレスト4がこれ以上、後側に傾動しないように規制している。
また、リンクブラケット80の内部において前側下部に形成された前傾規制面81bと後側上部に形成された前傾規制面81aはともに平行で、垂直な後傾規制面82a,82bに対して角度θの傾きを有し、図6(b)に示すように、リンクブラケット80、それに固定された傾斜脚片16、そしてヘッドレスト4が前側に角度θ分傾動すると、前傾規制面81aと前傾規制面81bは、垂直脚片14,14の上端部15,15の後面上部と前面下部に当接して、リンクブラケット80、それに固定された傾斜脚片16、そしてヘッドレスト4がこれ以上、前側に傾動しないように規制している。
なお、垂直な後傾規制面82a,82bに対する前傾規制面81a,81bの角度θを調整することによって、リンクブラケット80、それに固定された傾斜脚片16、そしてヘッドレスト4の前傾限度角度を調整することができる。例えば、この前傾限度角度θを運転席側では、20〜30度,助手席側では、40〜50度あるいは60〜70度と自由に設定することができる。
また、ヘッドレスト4の前傾限度角度を90度に設定することも可能であり、運転席あるいは助手席のヘッドレスト4を90度前傾させることによって後部席からの前方の視界を広くすることができる。
なお、本実施形態では、右側のリンクブラケット80の側面部に補助ラチェット歯車61を固定し、支持軸20に、補助ラチェット歯車61に噛み合い、ラチェット爪70とともにウォームホイール50の、上フレーム11を後傾させる方向(図3では右側)の回転を阻止する補助ラチェット爪71を回転自在に設けている。
従って、このヘッドレスト装置1は、図7の太い実線で示すように、上フレーム11、二つのリンクブラケット80,80、ウォームホイール50、ラチェット歯車60、および補助ラチェット歯車61が一体化され、同時に、垂直脚片14,14の上端部15,15周りに傾動するようになっている。
このヘッドレスト装置1は、次のよう作動する。
まず、センサー2が後続車両との車間距離を検知し、その距離が所定危険値範囲内であるとCPU3が作動してモーター30に信号を送る。これにより、モーター30が作動してウォーム40を回転させ、図5の矢印で示すように、これに噛み合うウォームホイール50を回転させる。このウォームホイール50の回転によって、それにラチェット歯車60およびリンクブラケット80を介して固定されている上フレーム11が前方に傾動し、図3および図6(a)の矢印で示すように、それに支持されているヘッドレスト4が前傾する。ヘッドレスト4の前傾角度は、ヘッドレスト4が乗員の後頭部に接触する直前、あるいは僅かに接触する程度に設定され、前方に乗員の頭を押し込むことがないようにされる。このヘッドレスト4の前傾によって、搭乗者の頭部は追突の際の衝撃による後方への大きな動きが抑制されるので、むち打ち障害等が軽減される。
なお、このヘッドレスト装置1は、CPU3からの信号で作動するモーター30によってウォームホイール50を回動させ、これによってヘッドレスト4を前傾させるので、各構成部材および全体構造が簡易で強度が高い。従って、廉価な価格で提供することができると共に、故障が発生せず、信頼性が高い。
また、ラチェット歯車60とラチェット爪70、および補助ラチェット歯車61と補助ラチェット爪71との双方によって、ウォームホイール50が逆方向、すなわち、ウォームホイール50の、上フレーム11を後傾させる方向(図3では右側)の回転を阻止するするので、追突事故が発生してウォームホイール50がヘッドレスト4を前傾させる方向に回転した後、搭乗者の頭がヘッドレスト4に強く当たっても、ヘッドレスト4がその衝撃で後方へ傾動するのを防止することができる。
これにより、むち打ち障害等を確実に軽減することができる。また、ウォームホイール50とウォーム40に大きな負荷が掛からないので、故障の発生をさらに防止して、信頼性をより高めることができる。
また、垂直脚片14,14の上端部15,15の前面と後面を、リンクブラケット80に形成した前傾規制面81a,81bと後傾規制面82a,82bに当接させることによって、上フレーム11の前傾限度位置と後傾限度位置を決定するので、ヘッドレスト4が必要以上に前傾あるいは後傾することがない。
従って、追突事故が発生した場合、ヘッドレスト4を必要以上に前傾させることなく適正な姿勢で頭部を支持することができるので、むち打ち障害等を確実に軽減することができる。
また、追突事故発生時に頭部がヘッドレスト4に強く当たった場合、リンクブラケット80に固定されたラチェット歯車60に噛み合うラチェット爪70の作用に加えて、リンクブラケット80に形成された後傾規制面82a,82bによってもヘッドレスト4の必要以上の後傾を阻止するので、むち打ち障害等を軽減することができる。
すなわち、ヘッドレスト4が頭部に当たり、前方にはたらく力をモーター30の駆動力では抑えることができない場合であっても、リンクブラケット80に形成された前傾規制面81a,81bによって抑えることができ、また、頭部がヘッドレスト4に強く当たり、後方にはたらく力を、ラチェット爪70では抑えることができない場合であっても、リンクブラケット80に形成された後傾規制面82a,82bによって抑えることができるので、安全である。
本発明の第1実施形態では、左側のリンクブラケット80にラチェット歯車60と、それに噛み合うラチェット爪70を設け、さらに右側のリンクブラケット80に補助ラチェット歯車61と、それに噛み合う補助ラチェット爪71を設けて、左右のバランスをとるようにしたが、図8に示すように、左右のリンクブラケット80,80のうち、いずれか一方にだけ、ラチェット歯車60と、それに噛み合うラチェット爪70を設けるようにすることもできる。この場合、支持軸20は二本の垂直脚片14,14間に横設させる必要はなく、図8に示すように、短くすることもできる。
また、本発明の第1実施形態では、ラチェット爪70をラチェット歯車60に噛み合わせるようにしてヘッドレスト4の後傾を阻止するようにしたが、モーター30による駆動力を大きいものとすれば、このラチェット歯車60とラチェット爪70によるラチェット機構を省略することも可能である。
また、本発明の第1実施形態では、左右のリンクブラケット80,80を上フレームの二本の傾斜脚片16,16の下端部に固定し、下フレーム12の二本の垂直脚片14,14の上端部15,15をリンクブラケット80,80に内装するようにしたが、これとは逆に、図9に示すように、左右のリンクブラケット80,80を下フレーム12の二本の垂直脚片14,14の上端部15,15に固定し、上フレームの二本の傾斜脚片16,16の下端部をリンクブラケット80,80に内装するようにしてもよい。
この場合、傾斜脚片16、そしてヘッドレスト4は前側に角度θ分前傾可能であり、それ以上は、リンクブラケット80の内部において前側上部に形成された前傾規制面81bと後側下部に形成された前傾規制面81aに、傾斜脚片16,16の下端部の前面上部と後面下部に当接して前側に傾動しないように規制される。また、ヘッドレスト4の後側への傾動については、リンクブラケット80の内部において前側下部に形成された後傾規制面82aと後側上部に形成された後傾規制面82bに、傾斜脚片16,16の下端部の前面下部と後面上部に当接してこれ以上後側に傾動しないように規制される。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態に係るヘッドレスト装置101について、図10及び図11を参照にして説明する。
図10は、本発明の第2実施形態に係るヘッドレスト装置を示す背面図であり、図11は、上フレームの回転状態を示す図10のC−C線拡大断面図である。なお、本発明の第1実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本発明の第2実施形態に係るヘッドレスト装置101は、自動車の座席5にヘッドレスト4をフレーム11,12を介して取付けるものであり、第1実施形態と同様に、座席5に取付けられる二本の垂直脚片14,14を有する下フレーム12と、二本の垂直脚片14,14の上方にそれぞれ位置し前方に向けて傾斜した二本の傾斜脚片16,16とそれら傾斜脚片16,16の上端部間を連結する連結片18を有し、下フレーム12の垂直脚片14,14の上端部15,15周りに回転自在の上フレーム11と、下フレーム12の上部と上フレーム11の全体を覆うようにして取付けられるヘッドレスト4とを備えている。
また、ヘッドレスト装置100は、上フレーム11の二本の傾斜脚片16,16の下端部に固定され下フレーム12の垂直脚片14,14の上端部15,15を内装し、内部に、内装される垂直脚片14,14の上端部15,15の前面と後面に当接して、上フレーム11の前傾限度位置と後傾限度位置を決定する前傾規制面91a,91bおよび後傾規制面92a,92bを形成した二本のリンクブラケット90,90と、上フレーム11が後傾限度位置に位置する状態で上フレーム11の前方への回転を禁止し、上フレーム11の前傾を阻止する着脱自在のストッパーとして機能するラチェット爪70と補助ラチェット爪71と、を備えている。
また、下フレーム12は、二本の垂直脚片14,14の上部に横設された横柱19を有するとともに、横柱19の一方(図10の左側)の垂直脚片14側には横柱19に回転自在に軸支されるとともに左側のリンクブラケット90に、ラチェット歯車60の側面部が固定されている。そのラチェット歯車60には、下フレーム12に回転自在に設けられ、上フレーム11を前傾させる方向の回転を阻止するラチェット爪70が噛み合っている。ラチェット爪70は、ラチェット歯車60の前方に設けられ、ラチェット爪70に連結されたねじ70aを手動で回転させることにより、ラチェット歯車60にラチェット爪70を係止させストッパーとして機能させたり、その係止を解いて、下フレーム12に対して上フレーム11を前傾させる方向に回転させることができるようになっている。なお、ラチェット爪70は、下フレーム12の横柱19の下位に横設した支持軸20に回転自在に設けられ、この支持軸20は、横柱19の左側に連結部材17を介して連結されている。
また、横柱19の他方(図10の右側)の垂直脚片14側には横柱19に回転自在に軸支されるとともに右側のリンクブラケット90に、補助ラチェット歯車61の側面部が固定されている。その補助ラチェット歯車61には、下フレーム12に回転自在に設けられ、上フレーム11を前傾させる方向の回転を阻止する補助ラチェット爪71が噛み合っている。補助ラチェット爪71は、補助ラチェット歯車61の前方に設けられ、補助ラチェット爪71に連結されたねじ71aを手動で回転させることにより、補助ラチェット歯車61に補助ラチェット爪71を係止させストッパーとして機能させたり、その係止を解いて、下フレーム12に対して上フレーム11を前傾させる方向に回転させることができるようになっている。なお、補助ラチェット爪71も、ラチェット爪70と同様に、下フレーム12の横柱19の下位に横設した支持軸20に回転自在に設けられ、この支持軸20は、横柱19の右側に連結部材17を介して連結されている。
リンクブラケット90の内部において前側上部に形成された後傾規制面92aと後側下部に形成された後傾規制面92bはともに垂直であり、図6(a)に示すように、垂直脚片14,14の上端部15,15の前面上部と後面下部に当接して、リンクブラケット90、それに固定された傾斜脚片16、そしてヘッドレスト4がこれ以上、後側に傾動しないように規制している。
なお、この上フレーム11が後傾限度位置に位置する状態で上フレーム11の前傾を阻止するようにラチェット爪70と補助ラチェット爪71がラチェット歯車60と補助ラチェット歯車61にそれぞれ噛み合いストッパーとして機能している。
また、リンクブラケット90の内部において前側下部(下端)に形成された前傾規制面91bと後側上部に形成された前傾規制面91aはともに平行で、垂直な後傾規制面92a,92bに対して角度β、ここでは90度の傾きを有し、図6(b)に示すように、リンクブラケット90、それに固定された傾斜脚片16、そしてヘッドレスト4が前側に角度β(ここでは90度)分傾動すると、前傾規制面91aと前傾規制面91bは、垂直脚片14,14の上端部15,15の後面上部と前面下部に当接して、リンクブラケット90、それに固定された傾斜脚片16、そしてヘッドレスト4がこれ以上、前側に傾動しないように規制している。
ここでは、上フレーム11の傾斜脚片16は前方に傾斜しているため、ヘッドレスト4を前方に90度倒すとヘッドレスト4は座席の上面より下側に下がる。
これによれば、例えば、人が乗っていない後席のヘッドレスト4を90度前傾させることにより、運転手からは後方の視界を極めて良好にすることができ、また、人が乗っていない助手席のヘッドレスト4を90度前傾させることによって、後部座席の乗員からは前方の視界を、運転手からは側方の視界を極めて良好にすることができる。また、座席が前後に3列の場合には、人が乗っていない真中の座席のヘッドレスト4を90度前傾させることによって前後からの視界を極めて良好にすることができる。
また、そのヘッドレスト装置101が搭載された座席に人が乗る場合には、上フレーム11が後傾限度位置に位置する状態で上フレーム11の前傾を阻止するようにストッパー、すなわち、ラチェット爪70と補助ラチェット爪71をラチェット歯車60と補助ラチェット歯車61にそれぞれ噛み合うように係止させるので、上フレーム11に取付けられたヘッドレスト4はストッパーの作用で前側にも、そしてリンクブラケット90の作用で後側にも傾くことなく姿勢が安定した状態で保持される。
なお、垂直な後傾規制面92a,92bに対する前傾規制面91a,91bの角度βを調整することによって、リンクブラケット90、それに固定された傾斜脚片16、そしてヘッドレスト4の前傾限度角度を例えば、90度以上にも調整することができる。
なお、本発明の第2実施形態では、左側のリンクブラケット90にラチェット歯車60と、それに噛み合うラチェット爪70を設け、さらに右側のリンクブラケット90に補助ラチェット歯車61と、それに噛み合う補助ラチェット爪71を設けて、左右のバランスをとるようにしたが、本発明の第1実施形態と同様に、左右のリンクブラケット90,90のうち、いずれか一方にだけ、ラチェット歯車60と、それに噛み合うラチェット爪70を設けるようにすることもできる。この場合、支持軸20は二本の垂直脚片14,14間に横設させる必要はなく、図8に示すように、短くすることもできる。
また、本発明の第2実施形態では、左右のリンクブラケット90,90を上フレームの二本の傾斜脚片16,16の下端部に固定し、下フレーム12の二本の垂直脚片14,14の上端部15,15をリンクブラケット90,90に内装するようにしたが、本発明の第1実施形態の図9で示したように、左右のリンクブラケット90,90を下フレーム12の二本の垂直脚片14,14の上端部15,15に固定し、上フレームの二本の傾斜脚片16,16の下端部をリンクブラケット90,90に内装するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係るヘッドレスト装置を座席に取付ける前の状態を示す斜視図である。 図1に示すヘッドレスト装置の背面図である。 図1に示すヘッドレスト装置の側面図である。 図2に示すリンクブラケット周りの構成を示す部分断面斜視図である。 図2のA−A線拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るヘッドレスト装置において、上フレームの回転状態を示す図2のB−B線拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るヘッドレスト装置において、一体化して同時に前傾する部材を実線で示した背面図である。 本発明の第1実施形態に係る別のヘッドレスト装置を示す背面図である。 本発明の第1実施形態に係るさらに別のヘッドレスト装置のリンクブラケット周りの構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るヘッドレスト装置を示す背面図である。 本発明の第2実施形態に係るヘッドレスト装置において、上フレームの回転状態を示す図10のC−C線拡大断面図である。
符号の説明
1 ヘッドレスト装置
2 センサー
3 CPU(制御部)
4 ヘッドレスト
5 座席
11 上フレーム
12 下フレーム
14 垂直脚片
15 垂直脚片の上端部
16 傾斜脚片
17 連結部材
18 連結片
19 横柱
20 支持軸
21 位置決め凹部
30 モーター(駆動モーター)
31 固定板
40 ウォーム
50 ウォームホイール(ギア)
60 ラチェット歯車
61 補助ラチェット歯車
70 ラチェット爪
70a ねじ
71 補助ラチェット爪
71a ねじ
80 リンクブラケット
81a,81b 前傾規制面
82a,82b 後傾規制面
90 リンクブラケット
91a,91b 前傾規制面
92a,92b 後傾規制面
101 ヘッドレスト装置

Claims (7)

  1. 自動車の座席にヘッドレストをフレームを介して取付け、センサーで検知した後続車両との距離によって、追突される危険が生じた際、制御部からの信号によって前記ヘッドレストを前方に移動させ、搭乗者のむち打ち障害等を軽減するためのヘッドレスト装置において、
    前記座席に取付けられる二本の垂直脚片を有し、前記フレームを成す下フレームと、
    前記二本の垂直脚片の上方にそれぞれ位置し前方に向けて傾斜した二本の傾斜脚片とそれら傾斜脚片の上端部間を連結する連結片を有し、前記下フレームの垂直脚片上端部周りに回転自在で、前記フレームを成す上フレームと、
    前記下フレームの上部と前記上フレームの全体を覆うようにして取付けられるヘッドレストと、
    前記制御部からの信号で前記上フレームを、前記ヘッドレストを前傾させる方向に回転させる駆動モーターと、
    前記上フレームの二本の傾斜脚片下端部に固定され前記下フレームの垂直脚片上端部を内装するか、あるいは前記下フレームの二本の垂直脚片上端部に固定され前記上フレームの傾斜脚片下端部を内装するかのいずれか一方であり、内部に、前記内装される垂直脚片上端部あるいは傾斜脚片下端部の前面と後面に当接して、前記上フレームの前傾限度位置と後傾限度位置を決定する前傾規制面および後傾規制面を形成した二本のリンクブラケットと、を備えることを特徴とするヘッドレスト装置。
  2. 前記下フレームは、前記二本の垂直脚片の上部に横設された横柱を有するとともに、
    前記横柱の一方の垂直脚片側には前記横柱に回転自在に軸支されるとともに前記リンクブラケットの一方に側面部が固定され、前記駆動モーターに連結され駆動モーターによって回転するギアと、
    前記ギアに対して同軸に固定されたラチェット歯車と、
    前記下フレームに回転自在に設けられ、前記ラチェット歯車に噛み合い、前記ギアの、前記上フレームを後傾させる方向の回転を阻止するラチェット爪と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト装置。
  3. 前記リンクブラケットの他方に側面部が固定された補助ラチェット歯車と、
    前記下フレームに回転自在に設けられ、前記補助ラチェット歯車に噛み合い、前記ギアの、前記上フレームを後傾させる方向の回転を阻止する補助ラチェット爪と、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のヘッドレスト装置。
  4. 前記駆動モーターには駆動モーターによって回転するウォームが取付けられるとともに、前記ギアは前記ウォームと噛み合って回転するウォームホイールであることを特徴とする請求項2または3に記載のヘッドレスト装置。
  5. 前記駆動モーターは、前記下フレームの有する横柱に固定されることを特徴とする請求項2乃至4のうちいずれか一つに記載のヘッドレスト装置。
  6. 自動車の座席にヘッドレストをフレームを介して取付けるヘッドレスト装置において、
    前記座席に取付けられる二本の垂直脚片を有し、前記フレームを成す下フレームと、
    前記二本の垂直脚片の上方にそれぞれ位置し前方に向けて傾斜した二本の傾斜脚片とそれら傾斜脚片の上端部間を連結する連結片を有し、前記下フレームの垂直脚片上端部周りに回転自在で、前記フレームを成す上フレームと、
    前記下フレームの上部と前記上フレームの全体を覆うようにして取付けられるヘッドレストと、
    前記上フレームの二本の傾斜脚片下端部に固定され前記下フレームの垂直脚片上端部を内装するか、あるいは前記下フレームの二本の垂直脚片上端部に固定され前記上フレームの傾斜脚片下端部を内装するかのいずれか一方であり、内部に、前記内装される垂直脚片上端部あるいは傾斜脚片下端部の前面と後面に当接して、前記上フレームの前傾限度位置と後傾限度位置を決定する前傾規制面および後傾規制面を形成した二本のリンクブラケットと、
    前記上フレームが前記後傾限度位置に位置する状態で上フレームの前方への回転を禁止し、上フレームの前傾を阻止する着脱自在のストッパーと、を備えることを特徴とするヘッドレスト装置。
  7. 前記下フレームは、前記二本の垂直脚片の上部に横設された横柱を有するとともに、
    前記横柱の一方の垂直脚片側には前記横柱に回転自在に軸支されるとともに前記リンクブラケットの一方に側面部が固定されたラチェット歯車と、
    前記下フレームに回転自在に設けられ、前記ラチェット歯車に噛み合い、前記上フレームを前傾させる方向の回転を阻止するラチェット爪と、を備え、
    前記ストッパーは、前記ラチェット爪であることを特徴とする請求項6に記載のヘッドレスト装置。
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