JP5055073B2 - ワゴンユニット - Google Patents
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Description
下記特許文献2には、フレームパイプの前方垂直部の上方から、化粧板(化粧パネル)を嵌め込み、折り返し部を介してボルトで締結されているワゴンユニットが開示されている。
特許文献2に記載のものは、フレームパイプの前方垂直部の上方から、化粧板を嵌め込む構造のものであるため、フレームパイプの太さに応じた折り返し部(特許文献2、図7参照)が形成されているものである。よって化粧板を折り返し加工する必要があるため、木板で構成することができず、折り返し加工が可能な金属材が用いられることとなる。しかしながら、金属材で化粧板を構成すると、その重みでやはり前方に転倒しやすいものとなってしまう。また金属材を上述のようなフロアユニットの前面と同じ色に塗装しても、フロアユニットの化粧板が木板である場合は、その質感を合わせることが困難であった。
請求項2の発明に係るワゴンユニットは、請求項1において、上辺部に着脱自在な上縁枠部を構成し、前記枠体内に挿入された前記化粧板を保持固定するようにしたことを特徴とする。
また化粧板は、枠体で保持される程度の薄状であればよいので、ワゴンユニットの前方の軽量化を図ることができる。よって、ワゴンユニットが、前方の重みで前方に転倒することを防止し、安定性、操作性がよいワゴンユニットを構成することができる。
更に、ワゴンユニットに装備される化粧板をシステムキッチンのフロアユニットの前面に構成される化粧板と同一のデザインにできるので、ワゴンユニットの前面だけを別途塗装する必要がなくなり、色合いだけでなく、質感も同じくできる。
そして化粧板のみを変更すれば、需要者の好みに応じた化粧板を備えたワゴンユニットとできるので、その他の構成部材を共通化することにより、同型のワゴンユニットを大量生産しやすくなり、コストの低減を図ることができる。
図1は、本実施形態のワゴンユニットの使用例を示す斜視図、図2は同ワゴンユニットの正面図、図3は同ワゴンユニットの側面図である。
システムキッチンを構成するフロアユニット2は、複数の収納部(不図示)を組み合わせたものであり、図1ではフロアユニット2のうち、ワゴン収納空間3が形成された部分を示している。
フロアユニット2の上面には天板2aが設けられており、天板2aの下方は前面開口のワゴン収納空間3、引き出しや開き戸等で構成された収納スペース4となっている。引き出しや開き戸等の前面は、化粧板4aで面一になるよう構成されており、ワゴンユニット1もワゴン収納空間3に収納された際には、収納スペース4の前面と同じく面一となるよう構成されている。そして、ワゴンユニット1は、その前面側に後述する枠体11を設けており、その内側の収容スペース11a内には、引き出しや開き戸等の収納スペース4の前面に配される化粧板4aと同じデザインの化粧板12が配されている。化粧板12の表面には、木目模様、石目、人造大理石柄、天然皮革の表面柄、布目、抽象柄など所望する模様が施されている。尚、化粧板12の組み付け方法については、後に詳述する。
ワゴン収納空間3は、前面を開口状態とした矩形の収納空間となっており、下面を開放状態とすることにより、ワゴン収納空間3の底面とフロアユニット2が置かれた床面とを段差のない同一面とし、ワゴンユニット1の出し入れをスムーズなものとしている。
尚、この図例のものでは、ダストボックス5が安定してワゴンユニット1に載置されるようストッパー5a(図3参照)が設けられている。また枠体11の後方に形成される空間に収納されるものは、ダストボックス5に限定されるものではなく、網カゴや棚等を備えたもの、物が置けるよう天板を備えたもの、座ることができるよう座面が設けられたもの等でもよく、様々な構成・形状のキャスター付きワゴンユニット3に適用可能である。
枠体11は、方形状からなり、アルミやステンレス等の薄い金属板で形成されている。枠体11の上辺部11bは、化粧板12が挿入できるよう開放口とし、左右の側枠部11aa及び底枠部11abは、化粧板12が保持できるように、収容スペース11aを有しており、化粧板12の厚み分を考慮して夫々が内方に向かって額縁のように断面コ字状に折曲形成されている(図5参照)。上辺部11baの上縁枠部11bは、化粧板12が枠体11の収容スペース11a内に挿入された後、取り付けられるよう着脱可能に別体に構成されている(図4(a)参照)。
枠体11内に組み付けられ、保持固定される化粧板12は、枠体11への固着性をよくするため、両面テープTによって枠体11に貼着されている。
尚、枠体11の材質は金属板に限定されず、薄くて軽いものが望ましい。また枠体11の構成も図例のものに限定されず、例えば背面11ac(図4(a)参照)がないものとしてもよい。更に図例のものは両面テープTが2箇所貼着された例を示しているが、これに限定されるものではない。
図4(a)、(b)は枠体11に化粧板12を組み付ける工程を示した説明図であり、図4(a)は化粧板12を組み付ける前のワゴンユニット1、図4(b)は化粧板12を枠体11へ挿入中のワゴンユニット1を夫々正面から示した図である。図5は枠体11の一部横断面図である。
図中、11bは、枠体11の上辺部11baに取り外し可能に構成される上縁枠部であり、上縁枠部11bの所定箇所には、ビス等の締結手段が挿入される孔部Hが形成されている。図4(a)の例では3箇所に孔部Hが形成されているが、これに限定されるものではない。
図4(a)に示すように、まず枠体11の上端一辺をなす上辺部11baを開口状態としておく。そして、図4(b)に示すように、枠体11の上辺部11baから化粧板12を枠体11の収容スペース11a内に挿入していく(白抜矢示方向)。このとき左右の側枠部11aaがレールとなってガイドの役割を担うため、化粧板12はスムーズに枠体11内に挿入される。
ここでビスB等の締結手段によって、上辺部11baだけでなく、下端部11bbも締結するものとしてもよいことは言うまでもない。
このとき、枠体11の収容スペース11a内に保持固定される化粧板12をフロアユニット2の前面に構成される化粧板4a(図1参照)と同一のデザインのものとすることができるので、ワゴンユニット1の前面だけを別途塗装する必要がなくなり、色合いだけでなく、質感も同じくでき、デザイン性に優れたワゴンユニット1となる。
また化粧板12は、上述のように枠体11内に保持される程度の厚みがあればよいので、厚みdが例えば、3mm〜4mmといった薄い化粧板12を用いることができ、軽量化が図れる。
尚、重量が過大とならない範囲で、化粧板12の裏面側に背板を配置して、補強することも可能である。
またフロアユニットのワゴン収納空間に収納されるワゴンユニットについて説明したが、この例に限られるものではなく、例えば洗面台用キャビネット、調理台用キャビネット、整理棚用キャビネット等、キャスター付きワゴンユニットを収納するためのワゴン収納空間を備えたあらゆる収納ユニットに適用することができる。
2 フロアユニット
3 ワゴン収納空間
10 ワゴン本体
11 枠体
11a 収容スペース
11aa 側枠部
11ab 底枠部
11b 上縁枠部
11ba 上辺部
12 化粧板
13 キャスター
Claims (2)
- システムキッチンのフロアユニットに設けられた前面開口のワゴン収納空間に、出し入れ自在なキャスター付きのワゴンユニットであって、
前記ワゴンユニットのワゴン本体前面に、左右の側枠部と底枠部とを備えるとともに、上辺部を開放口とした収容スペースを有する枠体を設け、
前記左右の側枠部及び前記底枠部は、夫々が内方に向かって額縁のように断面コ字状に折曲形成されており、
方形状の平板体からなる化粧板を該枠体の前記開放口より挿入し、前記枠体内に保持して、前記フロアユニットの前面を形成したことを特徴とするワゴンユニット。 - 請求項1において、
前記上辺部に着脱自在な上縁枠部を構成し、
前記枠体内に挿入された前記化粧板を保持固定するようにしたことを特徴とするワゴンユニット。
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JP2007247144A JP5055073B2 (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | ワゴンユニット |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2007247144A Expired - Fee Related JP5055073B2 (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | ワゴンユニット |
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