JP4963236B2 - キャビネット - Google Patents

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本発明は、キャビネット本体に対して引出ユニットを収容するキャビネットに関する。
従来、この種のキャビネットとして、特許文献1に記載されるように、システムキッチンなどのような厨房家具を構築するための構成要素となるベースキャビネットが知られている。幅の狭いベースキャビネット(例えば基準間口幅15cmのベースキャビネット)は、調味料等のビン立て、調理器具掛け、まな板ラック、等の薄さに対応する引出ユニットが構成され、小物類が収容される。同文献の図7に示される引出ユニット(L1)は、ベースキャビネットの収容空間の中で鉛直方向へ立てた状態とされた格子パネル部材がほぼ上下全体にわたって設けられている。従って、引出ユニットが収容されるキャビネット本体の内壁と格子パネル部材の側面との隙間に入る小物類がベースキャビネットに収容される。
また、特許文献2(特に、第6頁、第4図〜第6図)には、鋼線を利用して枠組みされた上下2段の支持部(4c,4d)を形成したフレームワーク(4)を備えるフロアキャビネットが記載されている。そして、これらの支持部にバケット(6)のフランジ(6a)やトレー(7)のフランジ(7a)が掛けられるようにされている。
特開2005−87609号公報 実開平3−42280号公報
特許文献1記載の技術では、収納可能な小物類の大きさがキャビネット本体の内壁と格子パネル部材の側面との間の内寸以下となるため、該内寸よりも大きい小物類をベースキャビネットに収納することができない。また、特許文献2記載の技術では、下段のフレームに掛けられたバケットやトレーに対して小物類を収納したり取り出したりする際に上段のフレームが邪魔になり、小物類の出し入れがし難い。なお、上段のフレームを無くすと、キャビネット本体内の上部空間に小物類を収納することができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、キャビネット本体の収容空間が狭くても幅広の物を収納可能にしながら下部に収納された物の出し入れを容易にさせ、収容空間を有効活用して使い勝手を向上させることが可能なキャビネットの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、キャビネット本体の収容空間に対して引出ユニットをスライド可能に収容するキャビネットであって、前記引出ユニットは、前記収容空間の中で上部を空けながら左側又は右側に寄せて該寄せた側とは反対側の側面に物を収納する隙間を形成するように立てた状態とされたパネル部材が設けられるとともに、前記収容空間の中で前記パネル部材の側面に形成される前記隙間よりも幅広とされた小物入れが前記パネル部材の上側に位置するように前記パネル部材に対して取り付けられていることを特徴とする。
本キャビネットによると、パネル部材の上側に位置する小物入れがパネル部材の側面にある物を収納する隙間よりも幅広なので、幅広の物を収納することができる。その上、キャビネット本体の収容空間の中で幅広の小物入れの下側ではパネル部材が立てた状態で設けられているので、該小物入れの下側に収納された物の出し入れが容易である。従って、キャビネット本体の収容空間が狭くても幅広の物を収納可能にしながら下部に収納された物の出し入れが容易になる。
各請求項に係る発明において、上記パネル部材は、面材の他、線材を組み合わせて格子状にした格子パネル部材等の部材も含まれる。また、上記パネル部材には、物を収納する面に小物入れやフック等が一体化された部材も含まれる。さらに、パネル部材を立てた状態とすることには、鉛直方向に立てた状態にすることの他、鉛直方向からずれた方向に立てた状態にすることも含まれる
なお、上記引出ユニット単体にも発明が存在し、当該発明も上述した作用、効果を奏する。
以上説明したように、本発明によれば、キャビネット本体の収容空間が狭くても幅広の物を収納可能にしながら下部に収納された物の出し入れを容易にさせることが可能になり、収容空間を有効活用して使い勝手を向上させることが可能なキャビネットを提供することができる。
請求項2にかかる発明では、利用者が小物入れの位置を好みに応じて容易に変更することができるので、使い勝手を向上させることができる。
(1)キャビネットの構成:
図1は、本発明のキャビネットとなるキッチン用のフロアキャビネット100を設置したシステムキッチンS1の要部の構築例を分解して示している。システムキッチンS1は、複数の構成要素が集合して形成される。各フロアキャビネット100,101,102,103は、隣り合うフロアキャビネット同士で対面する側板がねじやナット等などの固定部品で連結されることにより一体化され、上部の開口部にキッチンカウンタS2が載置されて固定される。キャビネット100〜103は、各種の基準間口幅があり、各種の基準間口幅のフロアキャビネットが任意に選択されて組み合わされることによりシステムキッチンS1が構築される。本発明のキャビネットは、基準間口幅が例えば15cmと狭いフロアキャビネット100に適用されると好適である。
図2と図3と図5はキャビネット100を示す図であり、図4はキャビネット本体10を示す図である。わかりやすくするため、図4では前板部60の図示を省略している。なお、本明細書のキャビネットは引出ユニットも含むものとし、この引出ユニットを含まない外側の箱をキャビネット本体と呼ぶことにする。
キャビネット本体10では、一対の側板12,13の間に底板11、背板14、幕板15が架け渡されて固定され、箱体が構成されている。キャビネット本体の材質は、特に限定されず、木質素材、熱可塑性樹脂等の樹脂成形材料、ステンレス等の金属、等とすることができる。キャビネット本体10内には、引出ユニット20を収容する収容空間SP1が形成されている。本キャビネット100は、キャビネット本体10の収容空間SP1に対して引出ユニット20を水平な前後方向とされた引出方向D1へスライド可能に収容してなる。
本発明を構成する引出ユニットは、パネル部材40と幅広の小物入れ70とを少なくとも有する。本実施形態の引出ユニット20は、スライドレール30、パネル部材40、前板部60、幅広の小物入れ70、を有している。
引出ユニット20に設けられるパネル部材40は、キャビネット本体の収容空間SP1の中で上部(上部空間SP2)を空けながら側面(収納面40a)に物W1を収納する隙間CL1を形成するように立てた状態とされている。本実施形態のパネル部材40は、下部小物入れ52やフック54や幅広の小物入れ70等の被係止具を係止させるための係止用穴43が縦横に複数列形成された係止用板42と、パネル部材40の裏面40bを構成する裏板44とが若干間隔を空けて重ねられ、両板42,44の上下及び前後の縁部がともに枠部材46に係止されて互いに固定されている。従って、パネル部材40は、収納面40aに係止用穴43を多数有し、これらの係止用穴43が裏面40bで隠された面材とされている。パネル部材を構成する部材42,44,46の材質は、特に限定されないが、係止用板42や枠部材46の材質はある程度剛性が高い方が好ましいことからアルミニウムやステンレス等の金属が多くの場合用いられる。なお、厚肉構造としたり、リブを設けたりする等して剛性を高めたものであれば、樹脂成形品であっても良い。
本実施形態では、幅の狭いキャビネット100がシステムキッチンS1の中で左側にあるため、キャビネットに収納された物を取り出し易くさせるため、キャビネット本体の収容空間SP1の中でパネル部材40を左側に寄せ、該パネル部材の右側の側面を収納面40aにしている。すなわち、パネル部材40の左側の側面(裏面40b)と該側面に対向するキャビネット本体10の左側の側壁13aとの隙間がほとんど無いようにされ、パネル部材40の右側の側面(収納面40a)と該側面に対向するキャビネット本体10の右側の側壁12aとの隙間CL1がなるべく広くなるようにされている。このように、キャビネット本体の収容空間の中でパネル部材が左右の片方に寄せられているので、ある程度の幅を有する物を収納する空間がパネル部材の収納面に形成される。
なお、パネル部材の収納面はシステムキッチンの中央側にあると収納物の出し入れが容易になるので、幅の狭いキャビネットがシステムキッチンの中で右側にある場合にはキャビネット本体の収容空間の中でパネル部材を右側に寄せるとよい。
本パネル部材40は、なるべく多くの収納スペースを確保するため、鉛直方向に向けて立てられている。むろん、パネル部材を鉛直方向からずれた方向に立てた状態にすることも可能である。
引出ユニットで立てて設けられたパネル部材の係止用穴43に対して、収納面40a側から小物入れ52,70等の被係止具に設けられた係止部を挿入し、該係止部をパネル部材40に係止させると、被係止具をパネル部材の収納面40aに対して固定することができる。なお、下部の小物入れ52は調味料やラップといった比較的小さい物を収納するための物入れとされ、フック54は比較的小さい調理器具等を掛止するための掛止具とされ、上部の小物入れ70は洗剤といった比較的小さいながら幅広の物を収納するための物入れとされる。
本パネル部材の裏面40bを形成する裏板44とキャビネット本体の側壁13aを形成する側板13との間には、お互いをスライド可能に連結するスライドレール(スライド機構)30が取り付けられている。図3と図5では、スライドレール30が上下に2本設置されていることが示されている。スライドレール30には、例えば、アウタレール31、このアウタレールに対して長手方向へスライド可能なセンタレール32、このセンタレールに対して長手方向へスライド可能なインナレール33、を有する三段式のスライドレールを用いることができる。この場合、長手方向を前後に向けてアウタレール31をねじ止め等により側壁13aに取り付け、長手方向を前後に向けてインナレール33をねじ止め等によりパネル部材の裏面40b側の枠部材46に取り付けると、パネル部材40がキャビネット本体10に対して前後方向とされた引出方向D1へスライド可能とされ、収容空間SP1に対して引き出し可能に収容される。むろん、パネル部材をスライドさせる機構には二段式など三段式以外のスライドレールを用いることができるし、スライドレール以外のスライド機構を用いることもできる。
また、パネル部材40の前縁部には、前板部60が取り付けられている。前板部60は、例えば、キャビネット本体10の前面開口を覆う大きさの前板62と、この前板の前面に対してねじ止め等により固定された把手64とを有する構成とすることができる。前板62や把手64の材質は、特に限定されず、木質素材、樹脂成形材料、金属、等とすることができる。前板62は、例えば、パネル部材40の前縁部に対してねじ止め等により固定される。
以上より前板部60とパネル部材40とが一体化されているので、把手64を手で持って引いたり押したりすると、引出ユニット20全体が引出方向D1へ往復移動可能になり、収容空間SP1から引き出されたり収容空間SP1に収容されたりする。
ところで、キャビネットの収容空間の中で垂直に立てた状態とされたパネル部材がほぼ上下全体にわたって設けられると、キャビネット本体の側壁間の内寸(図4のT0に相当)に近い幅の物を収納することができず、収納可能な物の大きさがキャビネット本体の側壁とパネル部材の側面との隙間の内寸(図4のT1に相当)以下となる。このため、該隙間の内寸よりも大きい物をキャビネットに収納することができない。そこで、本キャビネット100では、図4に示すようにキャビネット本体の収容空間SP1の中で上部空間SP2が形成されるようにパネル部材40を立てて設け、図5に示すように収容空間SP1の中でパネル部材の収納面40aに形成される隙間CL1よりも幅広とされた小物入れ70をパネル部材40の上側に設けている。
小物入れ70は、例えば、幅広の物を収容するための幅広の本体部72と、この本体部をパネル部材40に取り付けて固定する係止部74とを有する構成とすることができる。係止部74をパネル部材の係止用穴43に挿入してパネル部材40に係止するように形成すれば、パネル部材の係止用穴43に対して収納面40a側から係止部74を挿入して該係止部をパネル部材40に係止させることにより、小物入れ70がパネル部材の収納面40aに対して着脱可能に固定される。
本体部72は、例えば、フレーム状とされ、複数の金属線材を所定の形状に曲げ加工し、該加工後の線材同士を溶接等で接合することにより形成される。むろん、本体部は、フレーム構造以外にも、金属や樹脂成形材料の成形品からなる容器等でもよい。
係止部74は、例えば、複数の係止用穴43にてパネル部材40に係止されるよう小物入れ70に対して複数箇所設けられる。各係止部74は、例えば、本体部72にて下方へ突出した金属線材の端部を着脱可能に挿入するための挿入穴を上部に有し、パネル部材40に係止された状態で前記挿入穴に金属線材の端部を挿入して本体部72を下から支持する。係止部74は、例えば、樹脂成形材料を成形することにより形成されるが、金属の加工品等でもよい。
ここで、図5に示すように、本小物入れ70(特に本体部72)の内寸、すなわち有効幅T2は、収容空間SP1の中でパネル部材の収納面40aと該収納面に対向するキャビネット本体の側壁12aとの間に形成される隙間CL1の幅T1よりも幅広とされている。これにより、下部の収納物W1よりも幅広の物W2が小物入れの本体部72に収容される。
以上の構成を有するキャビネット100は、例えば、以下のようにして製造することができる。
キャビネット本体10については、各板11〜15を加工し、側板12,13の間に底板11、背板14、幕板15を架け渡して固定することにより、形成される。このキャビネット本体10とパネル部材40との間にスライドレール30を取り付けると、キャビネット本体10に対してパネル部材40がスライド可能に設置される。このパネル部材40の前縁部に前板部60を取り付け、同パネル部材40の上部に幅広の小物入れ70を取り付けると、キャビネット100が形成される。同パネル部材の収納面40aには、適宜、小物入れ52やフック54を取り付けることができる。
なお、キャビネットを組み立てる順番は、適宜、変更可能である。
(2)キャビネットの作用、効果:
以下、図5を参照して、本キャビネットの作用、効果を説明する。
パネル部材40の上側に設けられた小物入れ70は、キャビネット本体の収容空間SP1の中でパネル部材の収納面40aに形成される隙間CL1よりも幅広とされているので、隙間CL1よりも幅広の物W2を収容することができる。これにより、下部の収納物W1よりも幅広の物W2が小物入れの本体部72に収容され、キャビネット本体の上部空間SP2に収納される。従って、パネル部材40の厚みをデッドスペースにすることなく収納スペースとすることができるとともに、キャビネット本体の側壁12a,13a間の内寸を有効活用することができる。
また、キャビネット本体の収容空間SP1の中で幅広の小物入れ70の下側ではパネル部材40が立てた状態で設けられているので、小物入れ70の下側に収納された物の出し入れが容易である。特に、上部の小物入れを支持するフレームが無いので、収容空間の下部に物を収容したり収容空間の下部から物を取り出したりする際に引っ掛かりが生じず、小物入れ70の下側に収納された物を容易に出し入れすることができる。
従って、キャビネット本体の収容空間が狭くても幅広の物を収納可能にしながら下部に収納された物の出し入れを容易にさせることが可能になり、収容空間を有効活用して使い勝手を向上させることが可能になる。
(3)変形例:
本発明のキャビネットは、種々の変形例が考えられる。
本発明を適用可能なキャビネットは、キッチンキャビネット以外にも、洗面化粧台等が考えられる。
上記キャビネット本体には、該キャビネット本体専用の天板が側板間に架け渡されていてもよい。
上記スライド機構は、パネル部材とキャビネット本体との間以外に設けられてもよい。例えば、スライド機構の一方をキャビネット本体に取り付け他方を前板部に取り付けてもよいし、スライド機構の一方をキャビネット本体に取り付け他方を幅広の小物入れに取り付けてもよいし、スライド機構の一方をキャビネット本体に取り付け引出ユニットを構成する他の部材に他方を取り付けてもよい。また、キャビネット本体に対してパネル部材をスライド可能に取り付ける第一のスライド機構と、パネル部材の上側でスライドするように幅広の小物入れをキャビネット本体に対してスライド可能に取り付ける第二のスライド機構とが同時に設けられてもよい
上記パネル部材は、一つの引出ユニットの中で複数に分割されて設けられてもよい。
上記係止用板の縁部を厚く形成したり、上記係止用板の4辺に折返し部を形成したりして上記枠部材の代替部分とすると、上記枠部材を省略することができる。
図6に示すキャビネット200のように、パネル部材に、線材141を組み合わせて格子状にした格子パネル部材140を用いてもよい。なお、以下の変形例では、上述した実施形態と同じ構成のものには同じ符号を付して説明を省略する。
本キャビネットの格子パネル部材140は、キャビネット本体10の収容空間の中で上部を空けながら側面(収納面140a)に物を収納する隙間を形成するように立てた状態とされている。本キャビネットの引出ユニット120を構成する幅広の小物入れ170は、キャビネット本体10の収容空間の中で格子パネル部材の側面140aに形成される隙間よりも幅広とされている。本格子パネル部材140では線材141同士の間に空隙ができているため、利用者は下部の収納物W1を収容するための小物入れや調理器具等を線材141に対して容易に引っ掛けてキャビネット内に収納することができる。従って、本キャビネットは、便利である。
むろん、パネル部材は、係止用穴を有するパネル部材や格子パネル部材以外にも、被係止具を固定するための突出部を有するパネル部材等でもよい。また、パネル部材は、収納面に小物入れやフック等の被係止具が一体化された部材でもよい。
図7に示すキャビネット300のように、引出ユニットを複数に分割してもよい。本キャビネット300は、上下方向において2分割され、上側の引出ユニット221にてパネル部材241の上側に幅広の小物入れ271が設けられ、下側の引出ユニット222にてパネル部材242の上側に幅広の小物入れ272が設けられている。各パネル部材241,242とキャビネット本体10の側壁との間にはそれぞれ図示されないスライドレールが取り付けられるとともに、各パネル部材241,242の前側縁部にはそれぞれ前板262と把手264を有する前板部260が取り付けられている。
本キャビネット300の場合、キャビネット本体10の収容空間SP1は、上から下へ順に、上側小物入れ271が収容される第一の上部空間SP3、上側パネル部材241が収容される第一の下部空間SP4、下側小物入れ272が収容される第二の上部空間SP5、下側パネル部材242が収容される第二の下部空間SP6に分けられる。ここで、下側パネル部材242は、収容空間SP1の中で上部(上部空間SP5)を空けながら側面に物を収納する隙間を形成するように立てた状態とされているといえる。従って、本キャビネット300も、本発明に含まれ、上述した作用、効果が得られる。
むろん、引出ユニットを水平方向において複数に分割したキャビネットも、本発明に含まれ、上述した作用、効果が得られる。
図8に示すキャビネット400のように、幅広の小物入れ370がパネル部材40に対して引出ユニット320の引出方向D1へスライド可能に取り付けられてもよい。本キャビネットの幅広の小物入れ370は、例えば、幅広の物を収容するための幅広の本体部372と、この本体部をパネル部材40に対してスライド可能に取り付ける係止部374とを有する構成とすることができる。係止部374は、例えば、本体部372とパネル部材40とを互いにスライド可能に連結するスライドレール(小物入れスライド機構)で構成することができる。そして、長手方向を前後に向けてアウタレール375をパネル部材40の収納面に取り付け、長手方向を前後に向けてインナレール376を本体部372に取り付けると、小物入れ370がパネル部材40に対して引出方向D1へスライド可能とされる。ここで、アウタレール375をパネル部材の係止用穴43に挿入してパネル部材40に係止するように形成すれば、パネル部材の係止用穴43に対して収納面側からアウタレール375の係止部を挿入して該係止部をパネル部材40に係止させることにより、小物入れ370がパネル部材の収納面に対して着脱可能に取り付けられる。
本変形例では、利用者が幅広の小物入れ370の位置を好みに応じて前後方向へ容易に変更することができるので、下部の収納物をさらに容易に出し入れすることができる。従って、キャビネットの使い勝手が向上する。
図9〜図11に示すキャビネット500のように、小物入れ470自体がパネル部材を挟持してパネル部材に取り付けられるようにしてもよい。本キャビネット500も、幅広の小物入れ470がパネル部材40に対して引出ユニット420の引出方向D1へスライド可能に取り付けられているといえる。本キャビネットの幅広の小物入れ470は、例えば、幅広の物W2を収容するための幅広の本体部472と、パネル部材40の縁部を摺動可能に挟持して本体部472をパネル部材40に取り付ける挟持部474とを有する構成とすることができる。挟持部474は、例えば、長手方向を引出方向D1に向けてパネル部材40の幅よりも広い間隔を空けて本体部472の下面から下方へ延出した一対の延出部475,475と、各延出部475,475の内側面に設けられた易摺動材476,476とを有する構成とすることができる。本体部472及び延出部475の材質は、金属、樹脂成形材料、等とすることができる。易摺動材476,476には、ポリプロピレンやフッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、その他の樹脂材料、等の摺動を容易にさせる材料を用いることができる。易摺動材476は、接着剤等で延出部475に接着されてもよいし、固化又は硬化前の粘着力により延出部475に付着されてもよい。また、延出部の内側面にフッ素樹脂層を形成するフッ素樹脂加工が行われてもよい。
パネル部材40の上側縁部を挟持部474で挟持すると、小物入れ470がパネル部材に対して着脱可能に取り付けられる。ここで、延出部475,475の内側面に易摺動材476,476が設けられているので、図11に示すように、小物入れ470を引出方向D1へ容易に摺動させることができる。
本変形例でも、利用者が幅広の小物入れ470の位置を好みに応じて前後方向へ容易に変更することができるので、下部の収納物をさらに容易に出し入れすることができる。その上、パネル部材に対する幅広の小物入れの着脱も非常に容易であるので、この点でも下部の収納物をさらに容易に出し入れすることが可能になる。従って、キャビネットの使い勝手がさらに向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
キャビネットを設置したシステムキッチンの構築例を示す分解斜視図。 引出ユニットを引き出した状態のキャビネットの一例を示す斜視図。 引出ユニットを引き出した状態のキャビネットの一例を示す斜視図。 キャビネット本体の一例を示す正面図。 キャビネット本体に引出ユニットを収容した一例を示す正面図。 引出ユニットを引き出した状態でキャビネットの変形例を示す斜視図。 引出ユニットを引き出した状態でキャビネットの変形例を示す側面図。 引出ユニットを引き出した状態でキャビネットの変形例を示す側面図。 キャビネットの変形例を示す正面図。 図9に示す幅広の小物入れの底面側を示す斜視図。 引出ユニットを引き出した状態で図9に示すキャビネットを示す側面図。
符号の説明
10…キャビネット本体、11…底板、12,13…側板、12a,13a…側壁、
14…背板、15…幕板、
20…引出ユニット、
30…スライドレール、
40…パネル部材、40a…収納面、40b…裏面、
42…係止用板、43…係止用穴、44…裏板、46…枠部材、
52…下部小物入れ、54…フック、
60…前板部、62…前板、64…把手、
70…幅広の小物入れ、72…本体部、74…係止部、
100,200,300,400,500…フロアキャビネット(キャビネット)、
CL1…隙間、
D1…引出方向、
S1…システムキッチン、S2…キッチンカウンタ、
SP1…収容空間、SP2…上部空間、
W1…下部の収納物、W2…幅広の収納物、

Claims (2)

  1. キャビネット本体の収容空間に対して引出ユニットをスライド可能に収容するキャビネットであって、
    前記引出ユニットは、前記収容空間の中で上部を空けながら左側又は右側に寄せて該寄せた側とは反対側の側面に物を収納する隙間を形成するように立てた状態とされたパネル部材が設けられるとともに、前記収容空間の中で前記パネル部材の側面に形成される前記隙間よりも幅広とされた小物入れが前記パネル部材の上側に位置するように前記パネル部材に対して取り付けられていることを特徴とするキャビネット。
  2. 前記小物入れが前記パネル部材に対して前記引出ユニットの引出方向へスライド可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のキャビネット。
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