JP2004223009A - 前板の高さが変更可能な引出し及び該引出しを備えたシステムキッチン - Google Patents

前板の高さが変更可能な引出し及び該引出しを備えたシステムキッチン Download PDF

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JP2004223009A JP2003015254A JP2003015254A JP2004223009A JP 2004223009 A JP2004223009 A JP 2004223009A JP 2003015254 A JP2003015254 A JP 2003015254A JP 2003015254 A JP2003015254 A JP 2003015254A JP 2004223009 A JP2004223009 A JP 2004223009A
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Hideyuki Takaku
秀之 高久
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Abstract

【課題】引出し部品の取付けを変更するだけで物品収納深さが変えられる前板の高さが変更可能な引出しを提供すること。
【解決手段】引出し14を物品を収納する引出し本体18と、この引出し本体18の前面に対して取付位置が変更できるフレーム体16と、このフレーム体16に取付けた前板15とから構成することで、引出し14の部品を変更することなく前板15の高さを変更することで引出し14の収納容積空間を確保することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引出の前面に取付けられた前板の高さが変更可能な引出しに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、収納物を引出しの中に入れて整理する場合、深さの異なる引出しを幾つか用意して、これらを組み合わせて使用することが知られていた(特許文献1参照)。特許文献1に記載の整理箱は、側板の内面側に多数の引出し受けを段設し、引出しの上縁を外側に延設した突出縁をこの引出し受けにスライド自在に装架したもので、深さの異なる引出しを任意の引出し受けに装架していた。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−327759号公報(段落0005−0008、図3、4)
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、従来のものは、収納物を引出しの中に入れて整理する場合、収納物の大きさに応じて、それに見合った深さを有する引出しを用意する必要がありコスト高になる欠点があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、引出し部品の取付けを変更するだけで物品収納深さが変えられる前板の高さが変更可能な引出しを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の前板の高さが変更可能な引出しは、引出の前面に取付けられた前板の高さが変更可能な引出しであって、前記引出しは、物品を収納する引出し本体と、該引出し本体の前面に対して取付位置が変更できるフレーム体と、該フレーム体に取付けた前板とで構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、引出しの部品を変更することなく前板の高さを変更することで引出の収納容積空間を確保できる。
【0007】
本発明の前板の高さが変更可能な引出しにおいて、前記引出し本体の前面には左右に取付金具が設けられ、前記フレーム体は該取付金具に対して取付位置を変更して取付けることができることが好ましい。
このようにすれば、例えばフレーム体と取付金具にねじ止め用の孔を形成しておけば、フレームの取付金具に対するねじ止め位置の変更で容易に前板の高さが調整できる。
【0008】
本発明のシステムキッチンにおいて、本発明の前板の高さが変更可能な引出しを備えたことを特徴としている。
この特徴によれば、高さの異なる各種キッチン用品を収納するのに好都合である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は本発明の一実施形態に係る前板の高さが変更可能な引出しを備えたシステムキッチンを正面から視た斜視図、図2は前板の高さが変更可能な引出しの分解斜視図、図3はフレーム体と取付金具との関係を示す引出し本体の部分斜視図であり、図4の(a)〜(c)は、引出し本体の取付金具に対しフレーム体を介して前板の高さを変更する手順を示す説明図である。
【0011】
図1において、1はシステムキッチンであって、このシステムキッチン1は、上部フレームF上に配置されるコンロ部2、調理部4、流し台6、及び左右のサイドフレーム8a,8bないし、上部フレームFの下面に配置されるキャビネット部10から構成されている。
【0012】
上部フレームF内には、コンロ部2を構成する操作部ないし収容部(引出し等)が配設されており、キャビネット部10は上部フレームFの下面左側に配設されており、上部フレームFの下面右側には収容空間が形成されている。
【0013】
キャビネット部10は、上下2段の引出し12,14から構成されており、下段引出し14の前板15は引出し本体18に対し高さが変更可能に構成されたものが使用されている。
【0014】
詳しくは、図2に示すように、引出し本体18の前面の左右に板状の取付金具18a,18bが前方に向けて突設しており、両取付金具18a,18bには、上下方向に所定間隔pで一対のねじ挿通孔H1,H2(図3参照)が穿設されている。
【0015】
一方、前板15の背面には、矩形状に枠組みされたフレーム体16が図示しないねじを介して止着されており、フレーム体16は、底部フレーム16aと、この底部フレーム16aの左右に上方に向けて固設された縦フレーム16b,16bと、これら縦フレーム16b,16b間の上端に連結された連結バー16cとから構成されている。
【0016】
これら左右の縦フレーム16b,16bには、取付金具18a,18bに形成されたねじ挿通孔H1,H2に対応する複数(図2では3個)のねじ孔T1,T2,T3がねじ挿通孔H1,H2(図3参照)と同一間隔で上下に形成されている。
【0017】
従って、前板15は、図2及び図3に示すようにその背面に取付けられたフレーム体16の両外側面に取付金具18a,18bの内側面を接触させた状態で、取付金具18a,18bの2つのねじ挿通孔H1,H2と縦フレーム16b,16bの何れか3個のねじ孔T1,T2,T3を選択的に対応させて止めねじBにより両者を螺着することで、引出し本体18前端の当接板18c前面に前板15を所定高さ位置に配置することができる。
【0018】
次に、上記のように構成された前板の高さを変更する手順に付き図4を参照して説明する。
【0019】
図4の(a)〜(c)には、高さの異なるシステムキッチン1a,1b,1cが示されており、これら高さの異なるシステムキッチン1a,1b,1cは、注文に応じて予め工場で組み立てられるようになっている。
【0020】
すなわち、高さの異なるシステムキッチン1a,1b,1cを工場で組立るに際し、本実施形態では、システムキッチン1の高さに応じて下段引出し14の前板15の高さを変更することで、部品の共用化を図っている。
【0021】
先ず、図4の(a)に示すシステムキッチン1aは、一番低い高さに組み立てられるもので、下段引出し14の前板15は、引出し本体18前面に対し下方に移動せることで、両取付金具18a,18bの上下ねじ挿通孔H1,H2を、縦フレーム16b,16b上方の一対のねじ孔T3,T4に一致させた上で止めねじBを介して止着される。
【0022】
この状態では、下段引出し14は、前板15が引出し本体18前面に対し最下部(床面5から前板15上端までの高さU1)に設置されており、上段引出し12の底面12aに対し大型ボトル20を立設した高さより低い収容高さとなる。
【0023】
また、図4の(b)に示すシステムキッチン1bは、前記のシステムキッチン1aより高く構成されたもので、下段引出し14の前板15は、引出し本体18前面に対し一番低い位置から挿通孔H1,H2の間隔pだけ上方に移動せることで、両取付金具18a,18bの上下ねじ挿通孔H1,H2を、縦フレーム16b,16b上方から二番目と三番目のねじ孔T2,T3に一致させた上で止めねじBを介して止着される。
【0024】
この状態では、下段引出し14は、前板15が引出し本体18前面に対し最下部から間隔p上方(床面5から前板15上端までの高さU2)に設置されており、上段引出し12の底面12aに対する収容高さは、大型ボトル20を立設して収容できる高さとして構成される。
【0025】
次に、図4の(c)に示すシステムキッチン1cは、前記のシステムキッチン1bより更に高く構成されたもので、下段引出し14の前板15は、引出し本体18前面に対し一番低い位置から2倍の間隔2pだけ上方に移動せることで、両取付金具18a,18bの上下ねじ挿通孔H1,H2を、縦フレーム16b,16b上方から三番目と最下段のねじ孔T1,T2に一致させた上で止めねじbを介して止着される。
【0026】
この状態では、下段引出し14は、前板15が引出し本体18前面に対し最下部から間隔2p上方(床面5から前板15上端までの高さU3)に設置されており、上段引出し12の底面12aに対する収容高さは、大型ボトル20を立設しても十分に余裕をもった収容できる高さとして構成される。
【0027】
従って、上記のように構成された引出しによれば、前板15の高さが変更可能な引出し14を使用することで、高さの異なるシステムキッチン1a,1b,1cを組み立てる際は、その両側板ないし前面板以外は、標準部品として使用することができるので、新たにシステムキッチン1の高さに応じた専用の引出しとして設計する必要が無く、製造コストを低減することができる。
【0028】
また、システムキッチン1に、前板15の高さが変更可能な引出し14を備えたことで、高さの異なる各種キッチン用品を収納するのに好都合である。
【0029】
そして、引出し14が、物品を収納する引出し本体18と、この引出し本体18の前面に対して取付位置が変更できるフレーム体16と、このフレーム体16に取付けた前板15とから構成されるので、引出し14の部品を変更せずに前板15の高さを変更することで引出し14の収納容積空間を確保することができる。
【0030】
更に、フレーム体16は、取付金具18a,18bに対して取付位置を変更して取付けることができるので、例えばフレーム体16と取付金具18a,18bにねじ孔T1〜T4ないしねじ挿通孔H1,H2を形成しておけば、フレーム体16の取付金具18a,18bに対するねじ止め位置を変更することで、システムキッチンの高さに応じて前板15の高さを容易に調整することができる。
【0031】
以上、本発明の実施形態として、システムキッチンを例に挙げ説明してきたが、特にシステムキッチンのみに限定されるものではなく、一般家具の引出しにも適用できることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0033】
(a)請求項1項の発明によれば、引出しの部品を変更することなく前板の高さを変更することで引出の収納容積空間を確保できる。
【0034】
(b)請求項2項の発明によれば、例えばフレーム体と取付金具にねじ止め用の孔を形成しておけば、フレームの取付金具に対するねじ止め位置の変更で容易に前板の高さが調整できる。
【0035】
(c)請求項3項の発明によれば、高さの異なる各種キッチン用品を収納するのに好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る前板の高さが変更可能な引出しを備えたシステムキッチンを正面から視た斜視図である。
【図2】前板の高さが変更可能な引出しの分解斜視図である。
【図3】フレーム体と取付金具との関係を示す引出し本体の部分斜視図である。
【図4】(a)〜(c)は、引出し本体の取付金具に対しフレーム体を介して前板の高さを変更する手順を示す説明図である。
【符号の説明】
1 システムキッチン
1a,1b,1c システムキッチン
2 コンロ部
4 調理部
5 床面
6 流し台
8a,8b サイドフレーム
10 キャビネット部
12,14 引出し
12a 底面
15 前板
16 フレーム体
16a 底部フレーム
16b 縦フレーム
16c 連結バー
18 引出し本体
18a,18b 取付金具
18c 当接板
20 大型ボトル
B 止めねじ
F 上部フレーム
H1,H2 挿通孔
p 間隔
T1,T2,T3,T4 ねじ孔

Claims (3)

  1. 引出の前面に取付けられた前板の高さが変更可能な引出しであって、前記引出しは、物品を収納する引出し本体と、該引出し本体の前面に対して取付位置が変更できるフレーム体と、該フレーム体に取付けた前板とで構成されていることを特徴とする前板の高さが変更可能な引出し。
  2. 前記引出し本体の前面には左右に取付金具が設けられ、前記フレーム体は該取付金具に対して取付位置を変更して取付けることができる請求項1に記載の前板の高さが変更可能な引出し。
  3. 請求項1または2に記載の前板の高さが変更可能な引出しを備えたことを特徴とするシステムキッチン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011030714A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Toto Ltd 内引き出し付きキャビネット
AT512022A1 (de) * 2011-09-23 2013-04-15 Blum Gmbh Julius Möbel
WO2021063021A1 (zh) * 2019-09-30 2021-04-08 青岛海尔电冰箱有限公司 冰箱抽屉和具有其的冰箱

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