JP3105987U - 薄型キャビネット - Google Patents
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Abstract
【課題】家具としてのインテリア性を損なうことがなく、設置が容易で地震等の揺れに対する安定性も確保でき、増設も容易で移動も壁面等の外観を損なうことなく任意にできる薄型キャビネットを提供する。
【解決手段】薄型キャビネット1はその背面を壁面W1に沿わせて例えば部屋の右隅に固定部材を介することなく設置される。薄型キャビネット1は、天板4、左側板5、これに対向する右側板、扉8等を備えたキャビネット本体2と、キャビネット本体2の右側における底面側に取り付けられ、キャビネット本体2の前面側に突出する転倒防止用部材3を有している。薄型キャビネット1の後方への倒れは壁面W1で防止され、前方(矢印M方向)への倒れは転倒防止用部材3により防止される。
【選択図】 図1
【解決手段】薄型キャビネット1はその背面を壁面W1に沿わせて例えば部屋の右隅に固定部材を介することなく設置される。薄型キャビネット1は、天板4、左側板5、これに対向する右側板、扉8等を備えたキャビネット本体2と、キャビネット本体2の右側における底面側に取り付けられ、キャビネット本体2の前面側に突出する転倒防止用部材3を有している。薄型キャビネット1の後方への倒れは壁面W1で防止され、前方(矢印M方向)への倒れは転倒防止用部材3により防止される。
【選択図】 図1
Description
本考案は薄型キャビネットに係り、特に背面を壁面に沿わせて設置される奥行寸法が小さい薄型キャビネットに関する。
床面に対する設置面積の広い家具は、地震等の揺れに対する安定性が大きいが、奥行寸法等が大きいが故に使用場所や配置レイアウト上の制限を受けやすい。
近年、廊下や部屋の空きスペース等を有効に活用すべく、本来のスペースをあまり制限しない状態(例えば壁面からあまり突出しない状態)で小物収納に適した薄型キャビネット(薄型家具)を設置したいとする要望が多い。
しかしながら、奥行寸法の小さい薄型キャビネットは、床面等に対する設置面積が狭いため、地震等の揺れに対する安定性が悪く、例えば特許文献1に開示されるように、倒れないように壁面や天井等にブラケットや支柱などにより固定して設置するのが一般的となっている。
近年、廊下や部屋の空きスペース等を有効に活用すべく、本来のスペースをあまり制限しない状態(例えば壁面からあまり突出しない状態)で小物収納に適した薄型キャビネット(薄型家具)を設置したいとする要望が多い。
しかしながら、奥行寸法の小さい薄型キャビネットは、床面等に対する設置面積が狭いため、地震等の揺れに対する安定性が悪く、例えば特許文献1に開示されるように、倒れないように壁面や天井等にブラケットや支柱などにより固定して設置するのが一般的となっている。
壁面や天井等にブラケットや支柱などにより固定する従来の方式では、スペースの有効活用は図れるものの、一つの独立した家具としての観点からみた場合、固定構成により外観の見劣りが生じてインテリア性が損なわれるという問題があった。
また、部屋の模様替え等において位置を移動したい場合、固定用部材を取り外したり再度組み付けたりする必要があり面倒である。また、壁面に穴を開けてボルトで固定している場合等には、取り外した後の壁面の外観が損なわれるため移動できないという問題があった。
さらに、同じキャビネットを連ねて増やしたい場合には、同様の固定構造を別途設けざるを得ず、外観のさらなる見劣りを避けられなかった。
また、部屋の模様替え等において位置を移動したい場合、固定用部材を取り外したり再度組み付けたりする必要があり面倒である。また、壁面に穴を開けてボルトで固定している場合等には、取り外した後の壁面の外観が損なわれるため移動できないという問題があった。
さらに、同じキャビネットを連ねて増やしたい場合には、同様の固定構造を別途設けざるを得ず、外観のさらなる見劣りを避けられなかった。
本考案は上記従来の問題点に着目してなされたものであり、家具としてのインテリア性を損なうことがなく、設置が容易で地震等の揺れに対する安定性も確保でき、増設も容易で移動も壁面等の外観を損なうことなく任意にできる薄型キャビネットを提供することを目的とする。
請求項1記載の考案は、奥行寸法の小さいキャビネット本体と、前記キャビネット本体の左右両側のいずれか一方における底面側に取り付けられ前記キャビネット本体の前面側に突出する支持部を有する転倒防止用部材を有し、前記転倒防止用部材は前記キャビネット本体の左右両側のいずれにも取り付けできる左右兼用形状を有していることを特徴とする薄型キャビネットである。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の薄型キャビネットにおいて、前記転倒防止用部材が、前記キャビネット本体の底面と側面に沿う断面L字形を有しているとともに前記キャビネット本体の背面にも沿うL字状の全体形状を有し、前記キャビネット本体の左右両側のいずれか一方及び背面にネジ部材で固定されることを特徴とする薄型キャビネットである。
請求項3記載の考案は、請求項1又は2記載の薄型キャビネットにおいて、前記キャビネット本体が、左右両側の少なくとも一方に別のキャビネットを増設できる連結部を有していることを特徴とする薄型キャビネットである。
請求項4記載の考案は、請求項3記載の薄型キャビネットにおいて、前記連結部が前記キャビネット本体の上下に形成された連結用穴を有し、前記連結用穴を介してボルトとナットで連結されることを特徴とする薄型キャビネットである。
請求項5記載の考案は、請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の薄型キャビネットにおいて、前記転倒防止用部材の支持部に取り付けられる安全カバーを有していることを特徴とする薄型キャビネットである。
請求項6記載の考案は、請求項5記載の薄型キャビネットにおいて、前記キャビネット本体の左右両側の内面に、前記可動棚を位置固定するためのダボ穴が奥行方向に間隔をおいて2つ、且つ、上下方向に複数段形成され、1つの可動棚を載置面としてその可動棚の上に、前記ダボ穴のうち奥側のダボ穴にそれぞれ端部を係止されて前記キャビネット本体の奥行方向に回動自在に設けられたコ字状のブックエンドを有していることを特徴とする薄型キャビネットである。
請求項7記載の考案は、請求項1乃至5のうちのいずれかに記載の薄型キャビネットにおいて、前記キャビネット本体の左右両側の対向する位置にそれぞれ穴が形成され、これらの穴にそれぞれ端部を係止されて前記キャビネット本体の奥行方向に回動自在に設けられたコ字状のブックエンドを有していることを特徴とする薄型キャビネットである。
本考案によれば、壁面等に対する固定構成を有しないので、家具としてのインテリア性を損なうことがなく、設置、移動が容易で地震等の揺れに対する安定性も確保できる。特に、壁面等の外観を損なうことなく移動を任意にできる。
また、転倒防止用部材を左右兼用形状としているので、右隅又は左隅への設置を単一の部材で容易に行うことができ、常に転倒防止用部材がキャビネット本体と一体に使用されるので、使用しない部品管理を要する手間もない。
また、転倒防止用部材が床面に突出することに対する安全性を安全カバーにより容易に高めることができる。
さらに、ブックエンドを設けることにより、キャビネット本体内部に容易にマガジンラック様の収納部を形成でき、使用性の向上、使用目的の多様化に寄与できる。
また、転倒防止用部材を左右兼用形状としているので、右隅又は左隅への設置を単一の部材で容易に行うことができ、常に転倒防止用部材がキャビネット本体と一体に使用されるので、使用しない部品管理を要する手間もない。
また、転倒防止用部材が床面に突出することに対する安全性を安全カバーにより容易に高めることができる。
さらに、ブックエンドを設けることにより、キャビネット本体内部に容易にマガジンラック様の収納部を形成でき、使用性の向上、使用目的の多様化に寄与できる。
以下、本考案の第1の実施の形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る薄型キャビネット1を部屋の右隅に設置した状態を示している。図1において符号W1、W2は壁面を、W1aは巾木を、Fは床面をそれぞれ示している。
薄型キャビネット1は、キャビネット本体2と、このキャビネット本体2の前方(矢印M方向)への倒れを防止する転倒防止用部材3を有している。キャビネット本体2は、壁面W1に背面を沿わせ、且つ、右側面を壁面W2に沿わせた状態で設置されており、転倒防止用部材3は、キャビネット本体2の右側面の底面側に設けられている。
図1は、本実施形態に係る薄型キャビネット1を部屋の右隅に設置した状態を示している。図1において符号W1、W2は壁面を、W1aは巾木を、Fは床面をそれぞれ示している。
薄型キャビネット1は、キャビネット本体2と、このキャビネット本体2の前方(矢印M方向)への倒れを防止する転倒防止用部材3を有している。キャビネット本体2は、壁面W1に背面を沿わせ、且つ、右側面を壁面W2に沿わせた状態で設置されており、転倒防止用部材3は、キャビネット本体2の右側面の底面側に設けられている。
図2に示すように、キャビネット本体2は、前端に丸みを有する天板4と、左側板5と、右側板6と、背面板7と、扉8等を有している。扉8は、扉本体8aと、U字状の溝形状を有する引手部8bを有しており、上下2箇所において右側板6に対してワンタッチ式のスライド丁番9、10で開閉自在に、且つ、着脱自在に設けられている。
扉8の引手部8bと天板4は、家具としての格調性を高めるべくウレタン塗装仕上げのラバーウッドの集成材で形成されており、その他はプリント化粧板で形成されている。尚、キャビネット本体2はチェリー色となっている。
扉8の引手部8bと天板4は、家具としての格調性を高めるべくウレタン塗装仕上げのラバーウッドの集成材で形成されており、その他はプリント化粧板で形成されている。尚、キャビネット本体2はチェリー色となっている。
キャビネット本体2の内部には、上下方向に間隔をおいて複数の可動棚11が設けられている。各可動棚11は、左側板5と右側板6の対向する位置に、奥行方向に間隔をおいて2つ、且つ、上下方向に複数段形成された図示しないダボ穴に図示しない金属製のダボを嵌めてその上に載置する従来周知の4点支持構成を有し、ダボの位置を変えることにより上下方向の位置を任意に変えられるようになっている。
可動棚11の奥行寸法(キャビネット本体2の内部奥行寸法)dは、例えばCDケース12を収納できる約15.5cmとなっており、部屋に設置しても本来のスペースをあまり損なわない薄型に設定されている。ここで言う薄型とは奥行寸法が10cm〜18cmの範囲のものをいう。
左側板5と右側板6の上下における対向位置には、それぞれ奥行方向に間隔をおいて2つの貫通する連結用穴5a、6aが形成されている。
図2においては、転倒防止用部材3は省略している。
可動棚11の奥行寸法(キャビネット本体2の内部奥行寸法)dは、例えばCDケース12を収納できる約15.5cmとなっており、部屋に設置しても本来のスペースをあまり損なわない薄型に設定されている。ここで言う薄型とは奥行寸法が10cm〜18cmの範囲のものをいう。
左側板5と右側板6の上下における対向位置には、それぞれ奥行方向に間隔をおいて2つの貫通する連結用穴5a、6aが形成されている。
図2においては、転倒防止用部材3は省略している。
図3に示すように、アシスト金具としての転倒防止用部材3は、断面L字形のアングル材で形成されており、右隅設置対応部3Aと、左隅設置対応部3BからなるL字状の全体形状を有している。即ち、左右兼用形状を有している。
右隅設置対応部3Aには、転倒防止用部材3を固定するための2つのボルト挿通穴3Aaが形成されており、これに対応して右側板6の底面側には2つのネジ穴6bが設けられている。同様に左隅設置対応部3Bには2つのボルト挿通穴3Baが形成されており、これに対応して背面板7の底面側には2つのネジ穴7aが設けられている。
かかる構成において、転倒防止用部材3はネジ部材としての4本のボルト13でキャビネット本体2に固定される。キャビネット本体2の左側においても同様の固定構成となっている。左隅設置の場合には左隅設置対応部3Bは左側板5に設けられたネジ穴5bにより固定される(図1、2参照)。
右隅設置対応部3Aには、転倒防止用部材3を固定するための2つのボルト挿通穴3Aaが形成されており、これに対応して右側板6の底面側には2つのネジ穴6bが設けられている。同様に左隅設置対応部3Bには2つのボルト挿通穴3Baが形成されており、これに対応して背面板7の底面側には2つのネジ穴7aが設けられている。
かかる構成において、転倒防止用部材3はネジ部材としての4本のボルト13でキャビネット本体2に固定される。キャビネット本体2の左側においても同様の固定構成となっている。左隅設置の場合には左隅設置対応部3Bは左側板5に設けられたネジ穴5bにより固定される(図1、2参照)。
薄型キャビネット1が右隅に設置される場合には、左隅設置対応部3Bは単に背面板7に沿う固定片として機能する。逆に、薄型キャビネット1が左隅に設置される場合には、右隅設置対応部3Aは単に背面板7に沿う固定片として機能する。図示しないが、転倒防止用部材3の厚み分キャビネット本体2から突出しないように(キャビネット本体2と面一となるように)、キャビネット本体2の転倒防止用部材3が沿う部分(右側板6、左側板5の底面側側面及び底面)は薄肉化されている。転倒防止用部材3は元々薄肉で突出量は少ないので、この薄肉化は必ずしも必要ではない。
右隅設置対応部3Aの先端部3Abは、キャビネット本体2の前面側に突出する支持部であり、この支持部3Abによってキャビネット本体2の前方への倒れが防止される。薄型キャビネット1の後方への倒れは壁面W1によって防止される。本実施形態では、転倒防止用部材3を断面L字形としているので、帯板状ないし平板状とした場合に比べて転倒防止のための支持部材として高い剛性を得ることができる。
部屋の右隅に設置された場合、図1で示したように、転倒防止用部材3は壁面W2に沿うため、人が足で踏むような可能性は極めて低いが、怪我をしないように支持部3Abの垂直片部先端は丸く滑らかに形成されている。
廊下や部屋の隅以外の部位に設置された場合には、転倒防止用部材3は薄肉の垂直片部(エッジ部)が存在するので、このような設置方式の場合には安全カバー14が支持部3Abの内側にセットされて固定される。
部屋の右隅に設置された場合、図1で示したように、転倒防止用部材3は壁面W2に沿うため、人が足で踏むような可能性は極めて低いが、怪我をしないように支持部3Abの垂直片部先端は丸く滑らかに形成されている。
廊下や部屋の隅以外の部位に設置された場合には、転倒防止用部材3は薄肉の垂直片部(エッジ部)が存在するので、このような設置方式の場合には安全カバー14が支持部3Abの内側にセットされて固定される。
支持部3Abの先端部にもボルト挿通穴3Aaが形成されており、これに対応して安全カバー14の先端部にはネジ穴14aが形成されている。安全カバー14はボルト13と同様のボルト15で固定される。薄型キャビネット1が部屋の隅に設置される場合にも安全カバー14は取り付けてもよい。
薄型キャビネット1が左隅に設置される場合には、左隅設置対応部3Bの先端部の支持部3Bbにより前方への転倒が防止され、必要に応じて、ボルト挿通穴3Baを介してボルト15で安全カバー14が取り付けられる。
薄型キャビネット1が左隅に設置される場合には、左隅設置対応部3Bの先端部の支持部3Bbにより前方への転倒が防止され、必要に応じて、ボルト挿通穴3Baを介してボルト15で安全カバー14が取り付けられる。
安全カバー14は、安全性を高めるとともにキャビネット本体2のインテリア性を損なわないように、木質系の材料で形成されており、先端部は支持部3Abと同様に丸く滑らかに形成されている。図4に示すように、安全カバー14は、木質系による安全性を優先すべく支持部3Abから若干突出する寸法に設定されている。
転倒防止用部材3もキャビネット本体2のインテリア性をなるべく損なわないように、木質系に近いブラウン色に塗装ないしメッキされている。
本実施形態では、転倒防止用部材3を左右兼用の形状としたが、左右別々に用意し、設置方式に応じて使い分けるようにしてもよい。
転倒防止用部材3もキャビネット本体2のインテリア性をなるべく損なわないように、木質系に近いブラウン色に塗装ないしメッキされている。
本実施形態では、転倒防止用部材3を左右兼用の形状としたが、左右別々に用意し、設置方式に応じて使い分けるようにしてもよい。
図5乃至図8に基づいて第2の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する(以下の他の実施の形態において同じ)。
図5に示すように、本実施形態に係る薄型キャビネット22は、薄型キャビネット1に別の薄型キャビネットとしてのオプションキャビネット16を増設した構成を示している。
図5に示すように、本実施形態に係る薄型キャビネット22は、薄型キャビネット1に別の薄型キャビネットとしてのオプションキャビネット16を増設した構成を示している。
オプションキャビネット16は転倒防止用部材3を取り付ける構成は有しておらず、単に増設用として用いられるタイプのものである。
薄型キャビネット1とオプションキャビネット16を連結する場合には、図6に示すように、双方の扉8を外した状態で連結する。扉8はワンタッチ式のスライド丁番9、10をキャビネット本体2側の取付金具から取り外すことで容易に取り外すことができる。
オプションキャビネット16のキャビネット本体2にも薄型キャビネット1の場合と同様に連結用穴5a、6aが上下に形成されており、この連結用穴5a、6aを介して連結用ボルト17と連結用ナット18で連結・固定される。
連結用穴5a、6aのうち、使用されないものは外観の見劣りを低減するために、キャビネット本体2の外側からキャップ部材19を嵌め込んで塞がれる。
薄型キャビネット1とオプションキャビネット16を連結する場合には、図6に示すように、双方の扉8を外した状態で連結する。扉8はワンタッチ式のスライド丁番9、10をキャビネット本体2側の取付金具から取り外すことで容易に取り外すことができる。
オプションキャビネット16のキャビネット本体2にも薄型キャビネット1の場合と同様に連結用穴5a、6aが上下に形成されており、この連結用穴5a、6aを介して連結用ボルト17と連結用ナット18で連結・固定される。
連結用穴5a、6aのうち、使用されないものは外観の見劣りを低減するために、キャビネット本体2の外側からキャップ部材19を嵌め込んで塞がれる。
図7に示すように、連結用ナット18は、連結用穴5aに挿入される袋状の雌ネジ部18aと、左側板5の内面に当接するフランジ部18bを有している。連結用ボルト17は、連結用穴6aに挿通されて雌ネジ部18aに螺合するネジ軸17aと、右側板6の内面に当接する頭部17bを有している。図示しないがフランジ部18bと頭部17bにはドライバー等で回すための溝が形成されている。
図7はネジ込む前の状態を示しており、連結用ボルト17を回してネジ込むことにより薄型キャビネット1とオプションキャビネット16はガタのない状態に連結・固定される。
図7はネジ込む前の状態を示しており、連結用ボルト17を回してネジ込むことにより薄型キャビネット1とオプションキャビネット16はガタのない状態に連結・固定される。
いわゆる目隠し部材としてのキャップ部材19は、プラスチックで形成されており、図8に示すように、例えば連結用穴5aに弾性変形により押し込み挿入される挿入部19aと円形の頭部19bから構成されている。キャップ部材19も転倒防止用部材3と同様に、キャビネット本体2のインテリア性をなるべく損なわないように、木質系に近い色(例えばブラウン)に着色されている。
オプションキャビネット16を増設した場合、薄型キャビネット1とオプションキャビネット16を含めた全体構成に対して転倒防止用部材3は機能する。
本実施形態では、部屋の右隅設置方式で増設した構成を示したが、転倒防止用部材3を薄型キャビネット1の左側に取り付けて左隅設置とし、オプションキャビネット16を薄型キャビネット1の右側に増設する場合でも同様である。
オプションキャビネット16は転倒防止用部材3を取り付ける構成を有しないものとしたが、薄型キャビネット1と全く同様の構成のものを増設してもよく、扉8を有しないタイプのオプションキャビネット16を増設するようにしてもよい。
本実施形態では、部屋の右隅設置方式で増設した構成を示したが、転倒防止用部材3を薄型キャビネット1の左側に取り付けて左隅設置とし、オプションキャビネット16を薄型キャビネット1の右側に増設する場合でも同様である。
オプションキャビネット16は転倒防止用部材3を取り付ける構成を有しないものとしたが、薄型キャビネット1と全く同様の構成のものを増設してもよく、扉8を有しないタイプのオプションキャビネット16を増設するようにしてもよい。
図9に基づいて第3の実施の形態を説明する。
本実施形態では、薄型キャビネット1又はオプションキャビネット16におけるキャビネット本体2の任意の可動棚11を取り外し、この可動棚11を取り付けるためのダボ穴5c、6cのうち、奥行側のダボ穴を利用してコ字状のブックエンド20が取り付けられている。
ブックエンド20は、例えば金属製の丸棒を折り曲げて形成されており、各先端部は水平方向に折り曲げられて差込部20aとなっている。ブックエンド20は内側に若干変形させた状態で差込部20aを奥側のダボ穴5c、6cに差し込んでセットされ、セット後は左側板5と右側板6間において左右の差込部20aを支点として奥行方向に回動自在に支持される。ブックエンド20は可動棚11と同等の区画領域を有している。
本実施形態では、薄型キャビネット1又はオプションキャビネット16におけるキャビネット本体2の任意の可動棚11を取り外し、この可動棚11を取り付けるためのダボ穴5c、6cのうち、奥行側のダボ穴を利用してコ字状のブックエンド20が取り付けられている。
ブックエンド20は、例えば金属製の丸棒を折り曲げて形成されており、各先端部は水平方向に折り曲げられて差込部20aとなっている。ブックエンド20は内側に若干変形させた状態で差込部20aを奥側のダボ穴5c、6cに差し込んでセットされ、セット後は左側板5と右側板6間において左右の差込部20aを支点として奥行方向に回動自在に支持される。ブックエンド20は可動棚11と同等の区画領域を有している。
このようにブックエンド20を設けた場合、キャビネット本体2の内部に下方の可動棚11を載置面とするマガジンラック様の収納領域を形成することができる。
可動棚11の奥行寸法よりも大きい幅を有する書籍21等でも、横置きにすることによりキャビネット本体2内に余裕をもって複数冊又は複数枚を収納することができ、ブックエンド20の自重による回動により、書籍21等の全体の奥行寸法の変化に応じて良好な支持機能が得られる。
本実施形態ではブックエンド20の回動支持穴として可動棚11を支持するためのダボ穴5c、6cを利用する構成としたが、ブックエンド20専用の支持穴を別途形成するようにしてもよい。
可動棚11の奥行寸法よりも大きい幅を有する書籍21等でも、横置きにすることによりキャビネット本体2内に余裕をもって複数冊又は複数枚を収納することができ、ブックエンド20の自重による回動により、書籍21等の全体の奥行寸法の変化に応じて良好な支持機能が得られる。
本実施形態ではブックエンド20の回動支持穴として可動棚11を支持するためのダボ穴5c、6cを利用する構成としたが、ブックエンド20専用の支持穴を別途形成するようにしてもよい。
1、22 薄型キャビネット 2 キャビネット本体
3 転倒防止用部材 3Ab 支持部
5a、6a 連結用穴 5c、6c ダボ穴
11 可動棚 13 ネジ部材としてのボルト
14 安全カバー 17 ボルトとしての連結用ボルト
18 ナットとしての連結用ナット 19 キャップ部材
20 ブックエンド
3 転倒防止用部材 3Ab 支持部
5a、6a 連結用穴 5c、6c ダボ穴
11 可動棚 13 ネジ部材としてのボルト
14 安全カバー 17 ボルトとしての連結用ボルト
18 ナットとしての連結用ナット 19 キャップ部材
20 ブックエンド
Claims (7)
- 奥行寸法の小さいキャビネット本体と、前記キャビネット本体の左右両側のいずれか一方における底面側に取り付けられ前記キャビネット本体の前面側に突出する支持部を有する転倒防止用部材を有し、前記転倒防止用部材は前記キャビネット本体の左右両側のいずれにも取り付けできる左右兼用形状を有していることを特徴とする薄型キャビネット。
- 請求項1記載の薄型キャビネットにおいて、前記転倒防止用部材が、前記キャビネット本体の底面と側面に沿う断面L字形を有しているとともに前記キャビネット本体の底面と背面にも沿うL字状の全体形状を有し、前記キャビネット本体の左右両側のいずれか一方及び背面にネジ部材で固定されることを特徴とする薄型キャビネット。
- 請求項1又は2記載の薄型キャビネットにおいて、前記キャビネット本体が、左右両側の少なくとも一方に別のキャビネットを増設できる連結部を有していることを特徴とする薄型キャビネット。
- 請求項3記載の薄型キャビネットにおいて、前記連結部が前記キャビネット本体の上下に形成された連結用穴を有し、前記連結用穴を介してボルトとナットで連結されることを特徴とする薄型キャビネット。
- 請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の薄型キャビネットにおいて、前記転倒防止用部材の支持部に取り付けられる安全カバーを有していることを特徴とする薄型キャビネット。
- 請求項1乃至5のうちのいずれかに記載の薄型キャビネットにおいて、前記キャビネット本体の左右両側の内面に、前記可動棚を位置固定するためのダボ穴が奥行方向に間隔をおいて2つ、且つ、上下方向に複数段形成され、1つの可動棚を載置面としてその可動棚の上に、前記ダボ穴のうち奥側のダボ穴にそれぞれ端部を係止されて前記キャビネット本体の奥行方向に回動自在に設けられたコ字状のブックエンドを有していることを特徴とする薄型キャビネット。
- 請求項1乃至5のうちのいずれかに記載の薄型キャビネットにおいて、前記キャビネット本体の左右両側の対向する位置にそれぞれ穴が形成され、これらの穴にそれぞれ端部を係止されて前記キャビネット本体の奥行方向に回動自在に設けられたコ字状のブックエンドを有していることを特徴とする薄型キャビネット。
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