JP5055065B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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本発明は、画像形成にかかる時間と画像品質の調整とを行う画像処理装置画像処理方法及びプログラムに関する。
画像データを処理する画像処理装置として、パーソナルコンピュータやワークステーションなどがある。そしてこのような画像処理装置で動作するアプリケーションソフトによって種々のオブジェクト(文字や塗り、線、写真)からなる画像データが形成される。
この画像データを画像として形成出力する画像形成装置として、プリンタやファクシミリ、複写装置、またこれらの複合機などがある。画像形成方法として例えば、インクジェット記録方式や電子写真方式などがあり、記録液(インク)やトナーなどの画像形成材を使用して画像を形成する。
このような画像形成装置では画像形成の画像品質および画像形成の速度が重要である。
例としてインクジェット記録方式について説明する。この方式では液滴を吐出して画像形成するため、画像形成を高速にするために液滴吐出周期や記録走査、記録媒体搬送の速度を上げると画像形成に不具合が生じる。これは液滴吐出周期や記録走査、記録媒体搬送の速度限界および記録媒体の液滴受容特性によるもので、画像形成の高速化と画像品質の両立には限界がある。
画像形成の高速化による不具合の例として、ヘッドの記録走査速度や吐出特性により、所定の周期以上で液滴を吐出すると狙いの滴量とならない、また記録媒体の所定の位置に着弾しなくなる。結果、ドットの大きさがそろわないことによる意図しないテクスチャや着弾ずれによるチリが発生する。このような不具合を発生させずに画像形成を高速化するためには記録密度を低く(ドット配置を疎に)する方法などがある。
ところで、画像形成装置を利用するユーザは画像形成時間が高速でありかつ画像形成の品質が高いことを期待する。
しかし、前述のように画像形成時間の高速化と画像形成の高品質化を両立させることは限界がある。これはインクジェット記録方式以外の画像形成装置でも同様である。
そこで、ユーザの画像形成時間に対する不満を軽減することを目的に、画像形成前に画像形成予測時間を提示する画像形成装置が提案されている。
例えば、特許文献1に開示されているように描画命令のラスタ展開時間に基づいて画像形成時間を推定し、その時間を表示するものがある。
同様に、特許文献2に開示されているように画像データと画像形成サイズに基づいて画像形成時間を推定し、その時間を表示するものがある。
さらに、特許文献3に開示されているように画像形成の進行状況を表示するものがある。
一方、特許文献4に開示されているようにユーザの画像品質に対する不満を軽減することを目的に、画像形成前に画像形成条件を表示するものがある。
また、特許文献5に開示されているように画像品質の高画質化を目的に、オブジェクト種類に応じて記録密度や色処理を変更するものもある。
特開2001−228988号報 特開2006−235068号報 特開平9−290548号報 特開2005−182396号報 特許第2940932号報
しかしながら、上記特許文献1から5に開示されている画像形成装置または画像処理装置、画像処理方法にあってはユーザの期待する画像形成時間と画像品質を両立することが難しい。
上記特許文献1から4に開示されている画像形成装置または画像処理装置、画像処理方法にあってはユーザの期待する画像形成時間を提供できる。しかし、ユーザの期待する画像品質の提供が難しい。
また、上記特許文献5に開示されている画像形成装置または画像処理装置、画像処理方法にあってはユーザの期待する画像品質を提供できる。しかし、ユーザの期待する画像形成時間の提供が難しい。
そこで本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、画像形成時間と画像品質の設定と確認を同時にできる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は以下の特徴を有する。
本発明にかかる画像処理送致は、
画像を形成する画像データに応じたオブジェクト画像品質水準を設定するオブジェクト画像品質水準設定手段と、
前記オブジェクト画像品質水準設定手段で設定したオブジェクト画像品質水準に応じた前記画像データの画像形成時間の推定値を算出する算出手段と、
前記オブジェクト画像品質水準設定手段で設定したオブジェクト画像品質水準と、前記算出手段で算出した推定値と、を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記推定値を設定変更する画像形成時間設定手段と、
前記表示手段に表示された前記オブジェクト画像品質水準を前記画像形成時間設定手段で設定変更した前記推定値に応じたオブジェクト画像品質水準に更新して前記表示手段に表示するオブジェクト画像品質水準更新手段と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが画像形成時間と画像品質の設定と確認を同時に行うことができる。
本発明に係る画像形処理装置は、以下の態様を有する。
ユーザの期待する画像形成時間と画像品質を両立させるために、画像形成前に画像形成時間とページ毎のオブジェクト(画像を構成する文字や線、塗り、写真のこと)画像品質水準を設定および表示できるようにする。このとき、オブジェクト画像品質水準の設定に応じて、画像形成時間の推定値が算出され表示が更新される。また、画像形成時間の設定に応じて、オブジェクト画像品質水準が自動的に設定され、表示が更新される。さらに、オブジェクト毎に画像品質水準が自動で変更されないように設定することもできる。このように、ユーザ自身が画像形成時間と画像品質の設定と確認を同時にできるような手段を備える。
ユーザの期待する画像形成時間と画像品質を両立させるために、画像形成前に画像形成時間とページ毎のオブジェクト(画像を構成する文字や線、塗り、写真のこと)画像品質水準を設定および表示できるようにする。
このとき、オブジェクト画像品質水準の設定に応じて、画像形成時間の推定値が算出され表示が更新される。
また、画像形成時間の設定に応じて、オブジェクト画像品質水準が自動的に設定され、表示が更新される。
さらに、オブジェクト毎に画像品質水準が自動で変更されないように設定することもできる。
このように、ユーザ自身が画像形成時間と画像品質の設定と確認を同時にできるような手段を備える。
上記構成によれば、オブジェクト毎の画像記録密度に基づいてオブジェクト領域の記録走査速度を変更できることが好ましい。これにより、より効率的に画像形成することができ、結果として画像形成時間を短縮できる。
また、各オブジェクトの記録密度をページ毎に設定可能であることが好ましい。これは、ページ毎にオブジェクトの構成が異なること、すなわちユーザの重視するオブジェクトが異なるためである。これにより、ページごとに画像形成を繰り返す手間を省くことができる。
あるいは、各オブジェクトの重要度指標として画像品質水準をページ毎に設定できることが好ましい。この水準はユーザが設定できるようになっていることがより好ましい。例えば、文章が中心のページは文字の画像品質水準を高く、それ以外のオブジェクトを低く設定する。また、この画像品質水準に基づいて画像形成密度が設定されることが好ましい。
さらに、ユーザの期待する画像形成時間を実現するために、画像形成時間を設定できることが好ましい。
各オブジェクトの記録密度設定あるいは画像品質水準をページ毎に設定および表示する手段と、画像形成時間を設定および表示する手段を備えることが好ましい。
また、ページ毎の各オブジェクトの記録密度設定あるいは画像品質水準の変更に応じて画像形成時間推定値が算出され表示が変更され、画像形成時間の設定の変更に応じてページ毎の各オブジェクトの記録密度設定あるいは画像品質水準が設定され表示が変更されることが好ましい。
さらに、記録密度設定あるいは画像品質水準の設定を固定することを各ページのオブジェクト毎に選択できることが好ましい。これは、画像形成時間の設定に応じて、記録密度設定あるいは画像品質水準が自動的に設定されると、ユーザが期待する画像品質を提供できないからである。例えば、画像形成時間を短くしたいが、文字だけは画像品質を高くしておきたい場合、文字の画像品質水準あるいは記録密度の設定を固定することができる。
また、画像形成前に画像品質をユーザが確認するために、任意の複数ページを選択することが可能であり、選択したページの全体あるいは一部をページ毎に設定された各オブジェクトの記録密度にて画像形成できることが好ましい。
あるいは、各オブジェクトの記録密度設定と同等の画像品質を模した画像を表示してもよい。例えば、記録密度毎の各オブジェクトの画像をスキャナなどであらかじめデータとして取り込んでおき、表示する方法が考えられる。
ところで、画像形成時間推定値の算出精度水準を設定できることが好ましい。以下にこの理由を説明する。画像形成枚数が少ない場合、画像形成時間推定値の算出時間が長いとそれ自体がユーザにとって待ち時間となってしまい、結果として画像形成時間への不満となってしまう。逆に画像形成枚数が多い場合、画像形成時間の推定水準が低いと推定値と実画像形成時間との差が大きくなり、ユーザが画像形成時間への不満を感じてしまう。
画像形成時間推定値の算出精度が低水準の場合は、画像形成枚数と画像形成装置の1枚あたりの平均画像形成時間(例えば、1分間に規定の画像を画像形成できる枚数の平均値PPM値)を乗ずることが好ましい。
また、画像形成時間推定値の算出精度が高水準の場合、(A)画像形成装置が画像形成命令を受けてから画像形成を開始できる状態になるまでの時間と(B)画像形成開始から画像形成終了までで記録媒体への画像形成に係らない時間、(C)記録媒体への画像形成にかかる時間を算出し、算出精度設定に応じて(A)、(B)のどちらか一方あるいは両方と(C)の総和を画像形成時間推定値として算出することが好ましい。
ここで、(A)画像形成装置が画像形成命令を受けてから画像形成を開始できる状態になるまでの時間の例として、(1)画像形成装置の待機状態からの復帰時間および他者の使用状態からの開放時間、(2)カラー連続階調画像データから画像形成制御信号への変換処理時間などがある。
また、(B)画像形成開始から画像形成終了までで記録媒体への画像形成に係らない時間の例として、(3)ノズル面の液滴乾燥防止のための維持動作にかかる時間、(4)記録媒体の給紙と排紙にかかる時間などがある。
さらに、ページ毎の記録走査時間を画像形成枚数に乗じ、それらの総和から(C)記録媒体への画像形成にかかる時間を求めることが好ましい。例えば、AとB、Cのページをそれぞれ4枚、3枚、2枚画像形成する場合、AとB、Cを画像形成するために必要な記録走査時間をそれぞれT_A、T_B、T_Cとすると、記録媒体への画像形成にかかる時間は4×T_A+3×T_B+2×T_Cで表される。
上述した態様を有する画像処理装置の好適な構成について以下に説明する。
以下に説明する画像処理装置の構成は、これに限定されることはなく、趣旨を逸脱しない範囲内において、また、当業者が容易に想到できる範囲内において、変形可能とする。
以下に説明する画像処理装置の構成は、一例として、画像形成部にインクジェット記録装置を適用する。
本発明に係る画像処理装置において、画像形成部に適用するのは、インクジェット記録装置に限定されることはなく、電子写真方式、サーマル方式でも構わないものとする。
本発明に係る画像処理装置に適用するインクジェット記録装置の構成の一例について図1、図2、図3、図4を用いて説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の機構部全体の概略構成図である。
図2は、本発明に係るインクジェット記録装置の要部平面説明図である。
図3は、本発明に係るインクジェット記録装置のヘッド構成を説明する斜視説明図である。
図4は、本発明に係るインクジェット記録装置の搬送ベルトの模式的断面説明図である。
このインクジェット記録装置は、装置本体1の内部に画像形成部2等を有し、装置本体1の下方側に多数枚の記録媒体(以下「用紙」という。)3を積載可能な給紙トレイ4を備え、この給紙トレイ4から給紙される用紙3を取り込み、搬送機構5によって用紙3を搬送しながら画像形成部2によって所要の画像を記録した後、装置本体1の側方に装着された排紙トレイ6に用紙3を排紙する。
また、このインクジェット記録装置は、装置本体1に対して着脱可能な両面ユニット7を備え、両面印刷を行うときには、一面(表面)印刷終了後、搬送機構5によって用紙3を逆方向に搬送しながら両面ユニット7内に取り込み、反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度搬送機構5に送り込み、他面(裏面)印刷終了後、排紙トレイ6に用紙3を排紙する。
ここで、画像形成部2は、ガイドシャフト11、12にキャリッジ13を摺動可能に保持し、図示しない主走査モータでキャリッジ13を用紙3の搬送方向と直交する方向に移動(主走査)させる。このキャリッジ13には、液滴を吐出する複数の吐出口であるノズル孔14n(図3参照)を配列した液滴吐出ヘッドで構成した記録ヘッド14を搭載し、また、この記録ヘッド14に液体を供給するインクカートリッジ15を着脱自在に搭載している。なお、インクカートリッジ15に代えてサブタンクを搭載し、メインタンクからインクをサブタンクに補充供給する構成とすることもできる。
ここで、記録ヘッド14としては、例えば、図2及び図3に示すように、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドである独立した4個のインクジェットヘッド14y、14m、14c、14kとしているが、各色のインク滴を吐出する複数のノズル列を有する1または複数のヘッドを用いる構成とすることもできる。なお、色の数及び配列順序はこれに限るものではない。
記録ヘッド14を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータや発熱抵抗体などの電熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどがインクを吐出するためのエネルギー発生手段として使用できる。
電熱変換素子には、低い電圧が加わっても抵抗値が変化しにくく、一定以上の電圧が加わった際に抵抗値が大きく変化する非線形な特性を有する電熱変換素子を用いることができる。
線形な特性を有する電熱変換素子では、複数の発熱手段を選択的に駆動する際に、非選択の発熱手段にノイズ電圧が加わり、エネルギーを浪費したり、また駆動電圧に影響を与えてインクの吐出量が変化し、記録画像に影響を与えてしまう恐れがある。特に、複数の縦配線と複数の横配線とに電圧を印加して、縦配線と横配線との交点にマトリクス状に配置された発熱手段を選択的に駆動するインクジェット記録ヘッドでは、駆動の過程で非選択の発熱手段に駆動電圧より低い電圧が印加される恐れがあり、この電圧が順方向である場合には、非選択の発熱手段に不要な発熱が生じることになる。不必要な発熱が生じて熱が蓄積されると、いざ吐出される際に加熱すると規定以上に発熱してしまい、その結果必要以上の量のインクが吐出されてしまう。そのため、ノズル毎のインク吐出量にばらつきが生じてしまう。
ところが、非線形な特性を有する電熱変換素子を用いれば、ノイズなどの駆動電圧よりも低い電圧が発熱手段に加わっても不要な発熱が生じないため、インクの吐出量のばらつきが抑制でき、印刷物の粒状性、階調性が良好となる。また、不必要な発熱を防ぐことができるため、エネルギーの浪費を防ぐことができる。
また、記録ヘッドの各電熱変換素子の抵抗値を測定し、その抵抗値に基づいて各電熱変換素子に印加する駆動電圧を調整することができる。特に記録ヘッドが長尺化した場合には、ノズル毎の電熱変換素子の抵抗値にばらつきが生じやすくなり、その結果、吐出されるインク量にばらつきが生じてしまう。しかし、各電熱抵抗素子の抵抗値をフィードバックして印加電圧を調整することで、狙いの大きさのインク滴を吐出することができる。
さらに、サーマル方式の記録ヘッドを用いる場合、電熱変換素子(吐出エネルギー発生体)に保護層を設けても良い。保護層を設けることで、インクによる浸食、コゲーション(インク成分の焦げ付き)やキャビテーション(気泡収縮時の衝撃による破壊)が直接電熱変換素子に作用しなくなる。電熱変換素子を痛めつけることがないので、電熱変換素子の寿命を長くすることができる。
給紙トレイ4の用紙3は、給紙コロ(半月コロ)21と図示しない分離パッドによって1枚ずつ分離され装置本体1内に給紙され、搬送機構5に送り込まれる。
搬送機構5は、給紙された用紙3をガイド面23aに沿って上方にガイドし、また両面ユニット7から送り込まれる用紙3をガイド面23bに沿ってガイドする搬送ガイド部23と、用紙3を搬送する搬送ローラ24と、この搬送ローラ24に対して用紙3を押し付ける加圧コロ25と、用紙3を搬送ローラ24側にガイドするガイド部材26と、両面印刷時に戻される用紙3を両面ユニット7に案内するガイド部材27と、搬送ローラ24から送り出す用紙3を押圧する押し付けコロ28とを有している。
さらに、搬送機構5は、記録ヘッド14で用紙3の平面性を維持したまま搬送するために、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に掛け渡した搬送ベルト33と、この搬送ベルト33を帯電させるための帯電ローラ34と、この帯電ローラ34に対向するガイドローラ35と、図示しないが、搬送ベルト33を画像形成部2に対向する部分で案内するガイド部材(プラテンプレート)と、搬送ベルト33に付着した記録液(インク)を除去するためのクリーニング手段である多孔質体などからなるクリーニングローラなどを有している。
ここで、搬送ベルト33は、無端状ベルトであり、駆動ローラ31と従動ローラ(テンションローラ)32との間に掛け渡されて、図1の矢示方向(用紙搬送方向)に周回するように構成している。
この搬送ベルト33は、単層構成、または図4に示すように第1層(最表層)33aと第2層(裏層)33bの2層構成あるいは3層以上の構成とすることができる。例えば、この搬送ベルト33は、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とで構成する。
帯電ローラ34は、搬送ベルト33の表層に接触し、搬送ベルト33の回動に従動して回転するように配置されている。この帯電ローラ34には図示しない高圧回路(高圧電源)から高電圧が所定のパターンで印加される。
また、搬送機構5から下流側には画像が記録された用紙3を排紙トレイ6に送り出すための排紙ローラ38を備えている。
このように構成した画像形成部において、搬送ベルト33は矢示方向に周回し、高電位の印加電圧が印加される帯電ローラ34と接触することで正に帯電される。この場合、帯電ローラ34からは所定の時間間隔で極性を切り替えることによって、所定の帯電ピッチで帯電させる。
ここで、この高電位に帯電した搬送ベルト33上に用紙3が給送されると、用紙3内部が分極状態になり、搬送ベルト33上の電荷と逆極性の電荷が用紙3のベルト33と接触している面に誘電され、ベルト33上の電荷と搬送される用紙3上に誘電された電荷同士が互いに静電的に引っ張り合い、用紙3は搬送ベルト33に静電的に吸着される。このようにして、搬送ベルト33に強力に吸着した用紙3は反りや凹凸が校正され、高度に平らな面が形成される。
そこで、搬送ベルト33を周回させて用紙3を移動させ、キャリッジ13を片方向または双方向に移動走査しながら画像信号に応じて記録ヘッド14を駆動し、図5(a)、(b)に示すように、記録ヘッド14から液滴14iを吐出(噴射)させて、停止している用紙3に液滴であるインク滴を着弾させてドットDiを形成することにより、1行分を記録し、用紙3を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号または用紙3の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了する。なお、図5(b)は図5(a)のドットDi形成部分を拡大したものである。
このようにして画像が記録された用紙3は、排紙ローラ38によって排紙トレイ6に排紙される。
次に、本発明に係る画像処理装置の制御部の概要について図6を参照して説明する。
なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部100は、装置全体の制御を司るCPU101と、CPU101が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM102と、画像データ等を一時格納するRAM103と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)104と、各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC105とを備えている。
また、この制御部100は、パーソナルコンピュータ等の画像処理装置であるホスト90側とのデータや信号の送受を行うためのI/F106と記録ヘッド14を駆動制御するためのヘッド駆動制御部107及びヘッドドライバ108、主走査モータ110を駆動するための主走査モータ駆動部111、副走査モータ112を駆動するための副走査モータ駆動部113、サブシステムのモータを駆動するためのサブシステム駆動部(図示せず)、環境温度及び/または環境湿度を検出する環境センサ118、図示しない各種センサからの検知信号を入力するためのI/O116などを備えている。
また、この制御部110には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル117が接続されている。さらに、制御部100は、帯電ローラ34に対する高電圧を印加する高圧回路(高圧電源)114のオン/オフの切り替え及び出力極性の切り替え制御を行う。
ここで、制御部100は、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト90側からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F106で受信する。なお、この制御部100に対する印刷データの生成出力は、ホスト90側の本発明に係るプリンタドライバ91によって行うようにしている。
そして、CPU101は、I/F106に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC105にてデータの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部107に画像データを転送する。なお、画像出力するための印刷データのビットマップデータへの変換は、前述したようにホスト90側のプリンタドライバ91で画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしているが、例えばROM102にフォントデータを格納して行っても良い。
ヘッド駆動制御部107は、記録ヘッド14の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ108にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ108に送出する。
このヘッド駆動制御部107は、駆動波形(駆動信号)のパターンデータを格納したROM(ROM102で構成することもできる。)と、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆動波形発生回路を含む。
また、ヘッドドライバ108は、ヘッド駆動制御部107からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をヘッド駆動制御部107からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動波形を選択的に記録ヘッド14のアクチュエータ手段に印加してヘッドを駆動する。
また、本発明ではプリント媒体の少なくとも一部の縁部に対して余白を設けないで印刷を行うこともできる。
その際、縁部をプリントするにはどうしてもプリント媒体外にもインクを吐出することになる。これはプリント媒体の縁部ギリギリちょうどまで印刷するようにインクを噴射しても、実際にはプリント媒体の搬送系の送り誤差、キャリッジの駆動誤差等により理想とする着弾位置にインクを着弾させることができない場合が多々あり、余白を作ってしまう。そのため、印刷位置の誤差を加味して理想より広めに印刷することとなり、どうしてもプリント媒体外にもインクを吐出することになる。
このとき、プリント媒体からはみ出すインクは記録に寄与しないため、無駄なインク消費である。そのため、はみ出しインクを極力減らしたい。
はみ出しインクを減らす方法として、例えば、プリント媒体の搬送精度を上げる方法がある。搬送精度を高めて想定するはみ出し領域を小さくすることで、無駄なはみ出しインクを減らす。具体的には、プリント媒体端部を印刷する際には、プリント媒体の送りを微小にして、搬送精度を高めることが挙げられる。
次に、この画像形成部によって画像を形成するために画像データを転送するホスト側となるプリンタドライバを含む画像処理装置の例について図7を参照して説明する。
データ処理装置のプリンタドライバ91は、アプリケーションソフトなどから与えられた画像データ130を画像処理部120で処理する。画像処理部120は、モニタ表示用の色空間から記録装置用の色空間への変換(RGB表色系→CMY表色系)を行うCMM(Color Management Module)処理部131、CMYの値から黒生成/下色除去を行うBG/UCR(Black Generation/Under Color Removal)処理部132、記録装置の特性やユーザの嗜好を反映した入出力補正を行うγ補正部133、記録装置の解像度に合わせて拡大処理を行うズーミング(Zooming)部134、画像データを記録装置から噴射するドットのパターン配置に置き換える多値・少値マトリクスを含む中間調処理部135を含んでいる。
上述した構成を有する画像処理装置を好適に実施する実施例について以下に説明する。
以下に示す用語は、その要旨を逸脱しない範囲内において当業者が修正や代用を行い、種々の変更を施し、構築することを可能とする。
以下に示す実施例では、画像形成前に画像形成時間と画像品質水準を設定および表示できるようにし、それぞれを連動させる。
以下に示す実施例では、ユーザ自身が画像形成時間と画像品質の設定と確認を同時にできるようにする。これにより、ユーザの期待する画像形成時間と画像品質を提供することを主旨とする。
始めに、本実施例に係る画像処理装置の処理手順について図8、図10を用いて説明する。
図8は、本実施例に係る画像処理装置の構成一例を説明するブロック図である。
図10は、画像処理装置における本発明の画像形成時間および各オブジェクトの画像品質水準の設定および表示の一例を説明する図である。
図8に示すように、画像形成するための画像データ130が決まると、オブジェクト画像品質水準設定部202でオブジェクトの重要度指標となるオブジェクトの画像品質水準を設定する。
この設定はページ毎に設定しても良いし、全ページ同じ設定でも良い。また、ページを構成するオブジェクトの比率に基づいて自動的に設定しても良いし、ユーザが設定しても良い。
例えば、文章が中心のページは文字の画像品質水準を高く、それ以外のオブジェクトを低く設定する。また、各オブジェクトの画像品質水準を固定するか選択できるようになっている。このことについて、詳細は後述する。例えば、文字中心のページで、文字の画像品質を高品位に固定したい場合などは画像品質固定設定を有効にする。この設定の例を図10に示す。
次に、オブジェクト画像水準設定部202で設定されたページ毎の各オブジェクト画像水準設定に基づいてオブジェクト記録密度設定部203にてオブジェクト記録密度をページ毎に設定する。
ページ毎に設定されたオブジェクト記録密度およびその他の画像形成条件に基づいて画像形成時間推定部204にて画像形成時間の推定値が算出される。この算出方法については後述する。
各オブジェクトの記録密度あるいは画像品質水準のページ毎の設定や予測される画像形成時間をユーザが確認するために、これらの設定や数値を画像形成条件表示部205にて表示する。この画像形成条件表示部は、例えば、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト90に接続された表示装置に相当する。表示の例を図10に示す。
ここで、予測された画像形成時間を調整する場合は、画像形成時間設定部201で調整する。この調整のユーザインターフェイス例を図10に示す。この設定が変更された場合、オブジェクト画像品質水準設定部202に処理が戻り、画像形成時間設定を満足するようにオブジェクト画像品質水準が算出され、自動的に設定される。ただし、前述したようにオブジェクトの画像品質固定設定が有効の場合、そのオブジェクトの記録密度は固定とする。
このとき、画像形成前に画像品質をユーザが確認するために、任意の複数ページを選択することが可能であり、選択したページの全体あるいは一部をページ毎に設定された各オブジェクトの記録密度にて画像形成できることが好ましい。
あるいは、各オブジェクトの記録密度設定と同等の画像品質を模した画像を表示してもよい。例えば、記録密度毎の各オブジェクトの画像をスキャナなどであらかじめデータとして取り込んでおき、表示する方法が考えられる。
ページ毎の各オブジェクトの画像記録密度および画像データが画像処理部203に伝わる。この画像処理部203は図7で説明した処理を実行する。最後に制御部100は画像処理部203からドット配置データと画像形成条件を受け取り、これを基に画像形成を実行する。
次に、本実施例に係る画像処理装置において、画像形成時間推定について図8、図9を用いて説明する。
図9は、画像形成時間推定の一例を説明する図である。
画像形成時間推定部204で画像形成時間推定の算出が開始される。画像形成時間推定の算出精度が低水準の場合、画像形成枚数とPPM値(1分間に規定の画像を画像形成できる枚数の平均値)を乗じた値を推定値とする。
さらに、図9を例に高精度な画像形成時間推定を説明する。この図の縦方向は時間を表し、矢印は画像形成に関する処理時間を表す。条件は2ページの画像を1枚ずつ形成する場合である。
ユーザが画像形成命令を指示すると画像形成時間推定部204で画像形成時間推定の算出が開始される。推定画像形成時間308はこの例では待機時間・他者使用時間300(画像形成装置の待機時間からの復帰時間および他者の使用終了までの時間)と給紙(1枚目)302、画像形成時間(1枚目)303、排紙(1枚目)304、給紙(2枚目)305、画像形成時間(2枚目)306、排紙(2枚目)307に基づいて算出される。ここで、以下の2点に注意してほしい。
(1)本発明の実施例では画像形成装置と画像処理装置が別になっているので待機時間・他者使用時間300と画像データ変換時間301が単純な和でないこと。
(2)本発明の実施例では連続画像形成の場合、排紙と給紙を平行して行うため、排紙(1枚目)304と給紙(2枚目)305が単純な和でないこと。
(1)に関しては、待機時間・他者使用時間300又は画像データ変換時間301のいずれかにおいて、より時間がかかる方を用いる。図9では、画像データ変換時間301より待機時間・他者使用時間300の方がより時間がかかっているため、待機時間・他者使用時間300を用いている。しかしながら、逆に画像データ変換時間301の方がより時間がかかる場合は、画像データ変換時間301を用いることになる。
(2)に関しては、排紙(1枚目)304が開始されてから、給紙(2枚目)305が開始されるまでの時間を予め備えておいて、排紙(1枚目)304と給紙(2枚目)305とにかかる時間を算出する方法がある。他の方法として、給紙(2枚目)305が開始されてから排紙(1枚目)304が終了するまでの時間を予め備えておいても良いし、給紙(1枚目)302が開始されてから、給紙(2枚目)305が開始されるまでの時間を予め備えておいても良い。
これらの2点以外はそれぞれの処理時間および機構動作時間の総和が推定画像形成時間308の算出に利用される。
次にそれぞれの処理時間と機構動作時間の推定時間について説明する。
待機時間・他者使用時間300について、待機時間は省電力状態などからの復帰時間であり規定の値が使われる。また、他者使用時間はネットワークなどを介して他者の使用状況を取得することで予測できる。または1画像形成命令当りの平均画像装置使用時間を利用してもよい。あるいは、他者使用時間を考慮しない、画像形成装置が使用中であり画像形成に時間がかかることをユーザに通知するなどの方法もある。
画像データ変換時間301について説明する。この時間は画像処理装置や画像形成装置の記録容量や処理速度、画像データの種類によって変動する。ただし、近年の処理速度や記憶容量を考慮すると、この時間の推定はユーザの気にならない程度である。この算出に時間がかかる場合は、最も処理時間のかかる画像データ条件をユーザの画像処理装置と画像形成装置の環境であらかじめ計算しておき、それを利用してもよい。
給紙時間および排紙時間について説明する。これらの時間は用紙によって変動するが、その値は固定値である。よって、これらの時間は固定値として計算しておき、利用すればよい。
画像形成時間について説明する。この時間は用紙上に画像を形成するために必要な時間である。これは記録走査速度、走査距離によって変動する。記録走査速度は解像度やヘッド駆動条件によって所定の速度に設定される。すなわち走査距離は走査回数や用紙のサイズ、画像上のデータ有無により決まる。よって、画像形成時間は走査速度と走査距離から算出できる。例えば、走査速度V_aで走査距離L_a、走査速度V_bで走査距離L#bを走査して画像形成する場合、画像形成時間はL_a/V_a+V_b/L_bで算出できる。
本発明に係る画像処理装置を好適に実施する第2の実施例について図2、図3を用いて説明する。
以上、説明した本発明を適用する画像処理装置に適用する画像形成部は、シリアルヘッド方式である。しかし、本発明は図2に示すようにラインヘッド方式と呼ばれる記録方式にも適用できる。ラインヘッドは用紙搬送方向に対して直交する方向にノズル列を有し、ノズル列の長さは用紙幅分となっている。
ここで、記録ヘッド14としては、例えば、図2及び図3に示すように、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドである独立した4個のインクジェットヘッド14y、14m、14c、14kとしているが、各色のインク滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数のヘッドを用いる構成とすることもできる。なお、色の数及び配列順序はこれに限るものではない。
また、記録ヘッド14を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータや発熱抵抗体などの電熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどがインクを吐出するためのエネルギー発生手段として使用できる。
本実施例によれば、ラインヘッド方式においてもユーザの期待する画像形成時間と画像品質を両立させることができる。
本発明に係る画像処理装置を好適に実施する第3の実施例について図1、図2、図3、図4、図6、図11を用いて説明する。
図11は、コピー機能を有する画像形成装置における本発明の実施構成一例を説明するブロック図である。
以上、説明した本発明を適用する画像形成部のインクジェット記録装置の一例はいわゆるプリンタ機能として利用される形態である。すなわち、制御部100がパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト90側からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F106で受信するようになっており、制御部100に対する印刷データの生成出力は、ホスト90側の本発明に係るプリンタドライバ91によって行う形態である。
ところで、本発明はこのようなプリンタ機能ではなく、コピー機能にも適用できる。コピー機能を実現する一例として、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、プリンタドライバ91と同等の処理機能を有する画像処理装置、図1から図4にて説明したインクジェット記録装置の機能を有する画像形成部を考える。
本発明を実施するコピー機能を有する画像処理装置の処理手順を説明する略図を図11に示す。始めに画像読み取り部401で画像を読み取る。この画像読み取り部401はイメージスキャナなどの画像読み取り装置に相当する。次に、読み取った画像を像域分離処理部402でオブジェクト(文字や線、塗り、写真)に分離する。この時点で、オブジェクト毎のRGB画像データが得られる。
これ以降の処理は前述の通りである。ただし、画像形成時間およびオブジェクト毎の画像水準設定または記録密度設定、オブジェクト毎の画像品質固定設定を行う図10に示したようなインタフェースユニットは、画像形成部に付属あるいは内蔵の表示装置(例えばLCDモニタ)と入力装置(例えばタッチパネルやスイッチ、ボタン)で実現する。
本実施例によれば、コピー機能においてもユーザの期待する画像形成時間と画像品質を両立させることができる。
本発明に係る画像処理装置を好適に実施する第4の実施例について図6、図11を用いて説明する。
以上、説明した本発明を適用するコピー機能を有する画像形成装置のインクジェット記録装置の一例ではプリンタドライバ91と同等の画像処理機能が画像形成装置に搭載されていた。しかし、この画像処理装置がホスト90にプリンタドライバ91として搭載されており、ケーブル或いはネットを介してI/F106で制御部100とデータを送受信できる形態も考えられる。すなわち、制御部100に送信する画像データおよび制御信号をホスト90(以下、画像処理装置と呼ぶ)で処理するコピー機能を有する画像形成装置である。
本実施例の処理手順も実施例3の図11と同様である。ただし、これらの処理が画像形成装置と画像処理装置で分散処理される。
画像形成装置に搭載されている画像読み取り部401にて画像を読み取り、画像データを画像処理装置に送信し、像域分離処理部402でオブジェクト(文字や線、塗り、写真)に分離する。同時に画像形成装置側の表示装置(例えばLCDモニタ)と入力装置(例えばタッチパネルやスイッチ、ボタン)で画像形成時間およびオブジェクト毎の画像水準設定または記録密度設定、オブジェクト毎の画像品質固定設定を行う。また、この設定に応じて表示を更新する。この更新は、必要な情報を画像形成装置と画像処理装置で相互に送受信することで実現される。画像形成装置側は表示に必要な情報のみ送受信し、画像処理装置側で画像形成時間の推定や記録密度の自動設定に必要な計算を実行する。
最後に、画像形成装置側のコピー開始の命令を画像処理装置が受け、画像データおよび制御信号を形成し、ケーブル或いはネットを介してI/F106で制御部100にこの信号を送信すると画像形成が開始される。
本実施例によれば、実施例3と同様にコピー機能においてもユーザの期待する画像形成時間と画像品質を両立させることができる。また、実施例3に比べ、画像処理装置を画像形成部に搭載する必要がなく、画像形成部のコストや設置面積を抑えることができる。
本発明は、上述した画像処理装置、画像処理方法は、該装置、該方法を実現するためのプログラムまたはプログラムを記録した記録媒体で構成できる。
なお、記憶媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。また、上述したI/F(通信経路)を介して、上記コンピュータプログラムをコンピュータに供給するプログラム供給装置としての態様も含む。
本発明を適用する画像形成装置の一例として用いるインクジェット記録装置の機構部の概略構成図である。 本発明を適用する画像形成装置の一例として用いるシリアルヘッド方式とラインヘッド方式の要部平面説明図である。 本発明を適用する画像形成装置の一例として用いるインクジェット記録装置のヘッドユニット構成を説明する斜視説明図である。 本発明を適用する画像形成装置の一例として用いるインクジェット記録装置の搬送ベルトの一例を説明する説明図である。 本発明を適用する画像形成装置の一例として用いるインクジェット記録装置による記録動作の説明に供する説明図である。 本発明を適用する画像形成装置の一例として用いる制御部の概要を示すブロック図である。 本発明を適用する画像形成装置の一例として用いるプリンタドライバの構成の一例を機能的に説明するブロック図である。 本発明を実現する画像処理部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明に係る画像処理部において、画像形成時間推定の一例を説明する図である。 本発明に係る画像処理装置において、画像形成時間および各オブジェクトの画像品質水準の設定および表示の一例を説明する図である。 本発明に係る画像処理装置において、コピー機能を有する画像形成部の構成一例を示すブロック図である。
符号の説明
100 制御部
130 画像データ
201 画像形成時間設定部(画像形成時間設定手段)
202 オブジェクト画像品質水準設定部(オブジェクト画像品質水準設定手段)
203 オブジェクト記録密度設定部(オブジェクト記録密度設定手段)
204 画像形成時間推定部(算出手段)
205 画像形成条件表示部(インタフェースユニット)
206 画像処理部
308 推定画像形成時間
300 待機時間・他者使用時間
301 画像データ変換時間
302 給紙(1枚目)
303 画像形成時間(1枚目)
304 排紙(1枚目)
305 給紙(2枚目)
306 画像形成時間(2枚目)
307 排紙(2枚目)
401 画像読み取り部
402 像域分離処理部(判別手段)

Claims (6)

  1. 画像を形成する画像データに応じたオブジェクト画像品質水準を設定するオブジェクト画像品質水準設定手段と、
    前記オブジェクト画像品質水準設定手段で設定したオブジェクト画像品質水準に応じた前記画像データの画像形成時間の推定値を算出する算出手段と、
    前記オブジェクト画像品質水準設定手段で設定したオブジェクト画像品質水準と、前記算出手段で算出した推定値と、を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記推定値を設定変更する画像形成時間設定手段と
    前記表示手段に表示された前記オブジェクト画像品質水準を前記画像形成時間設定手段で設定変更した前記推定値に応じたオブジェクト画像品質水準に更新して前記表示手段に表示するオブジェクト画像品質水準更新手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記表示手段に表示された前記オブジェクト画像品質水準を設定変更する変更手段と、
    前記表示手段に表示された前記推定値を前記変更手段で設定変更した前記オブジェクト画像品質水準に応じた推定値に更新して前記表示手段に表示する画像形成時間更新手段と、を有する、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記オブジェクト画像品質水準を固定に設定する画像品質固定設定手段を有し、
    前記オブジェクト画像品質水準更新手段は、前記画像品質固定設定手段により固定に設定されているオブジェクト画像品質水準は、当該オブジェクト画像品質水準を固定のままの状態としつつ、前記表示手段に表示された前記オブジェクト画像品質水準を前記画像形成時間設定手段で設定変更した前記推定値に応じたオブジェクト画像品質水準に更新して前記表示手段に表示する、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記画像品質固定設定手段は、前記オブジェクト画像品質水準オブジェクト毎に固定に設定可能であることを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  5. 画像を形成する画像データに応じたオブジェクト画像品質水準を設定するオブジェクト画像品質水準設定工程と、
    前記オブジェクト画像品質水準設定工程で設定したオブジェクト画像品質水準に応じた前記画像データの画像形成時間の推定値を算出する算出工程と、
    前記オブジェクト画像品質水準設定工程で設定したオブジェクト画像品質水準と、前記算出工程で算出した推定値と、を表示手段に表示する表示工程と、
    前記表示手段に表示された前記推定値を設定変更する画像形成時間設定工程と
    前記表示手段に表示された前記オブジェクト画像品質水準を前記画像形成時間設定工程で設定変更した前記推定値に応じたオブジェクト画像品質水準に更新して前記表示手段に表示するオブジェクト画像品質水準更新工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  6. 画像を形成する画像データに応じたオブジェクト画像品質水準を設定するオブジェクト画像品質水準設定処理と、
    前記オブジェクト画像品質水準設定処理で設定したオブジェクト画像品質水準に応じた前記画像データの画像形成時間の推定値を算出する算出処理と、
    前記オブジェクト画像品質水準設定処理で設定したオブジェクト画像品質水準と、前記算出処理で算出した推定値と、を表示手段に表示する表示処理と、
    前記表示手段に表示された前記推定値を設定変更する画像形成時間設定処理と、
    前記表示手段に表示された前記オブジェクト画像品質水準を前記画像形成時間設定処理で設定変更した前記推定値に応じたオブジェクト画像品質水準に更新して前記表示手段に表示するオブジェクト画像品質水準更新処理と、を、コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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