JP5051860B2 - メカニカルシール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転密封環の振動を抑制すると共にシール面同士の接触を防止することにより、密封環のシール面同士の摩耗を防止して被密封流体への摩耗粉の混入を防止したメカニカルシール装置に関する。
本発明の技術は、半導体製造設備等の被密封流体をシールするメカニカルシール装置として有用である。この半導体製造設備等では、被密封流体に不純物が含まれていると、不純物により製造物に悪影響を与える。このため、メカニカルシール装置において密封環の回転時の摩耗により摩耗粉が被密封流体に入り込むことも防止しなければならない。これに対し、密封環のシール面の摩耗を防止するものとして非接触メカニカルシール装置が使用されている。
このような非接触メカニカルシール装置として、半導体製造設備等の回転軸に連結されて回転シール面を有する回転密封環と、当該回転密封環の回転シール面に対向する静止シール面を有する静止密封環と、を備え、圧力流体を供給する流体供給通路と連通可能な溝(ポケット)を静止シール面に形成したものが従来から知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、静止シール面に円弧状の溝を形成すると共に、回転密封環の回転シール面に円弧状溝を形成したものも従来から知られている(例えば、特許文献3参照)。
以上のようなメカニカルシール装置では、静止シール面に溝を形成することにより、回転密封環に対して静止密封環を相対的に浮上させる浮上力を大きくし、摩耗防止を図っている。そして、このようなメカニカルシール装置では、静止シール面に形成された溝の容積を大きくすることにより、より大きな浮上力を確保することが可能となっている。
しかしながら、静止シール面に形成された溝の容積が大きくなるに従って、回転密封環の挙動に振動が発生する。この振動は、回転シール面と静止シール面との間に供給される圧力流体の圧縮性に起因するニューマティックハンマ(Pneumatic Hammer)と呼ばれる現象である。これに対し、ニューマティックハンマ現象を抑制するために、静止シール面に形成された溝の容積を小さくすると、十分な浮上力を確保することが出来ないため、回転シール面と静止シール面とが接触してしまう。
また、上記の特許文献3に記載されたメカニカルシール装置では、静止シール面に形成された溝と回転シール面に形成された溝とが略同一の大きさとなっている。このため、これらの容積比が殆どないので、回転シール面に形成された溝の効果を十分に得ることが出来ず、この場合にも、ニューマティックハンマ現象により回転密封環の挙動に振動が発生する。
国際公開WO00/075540号明細書 特開平3−277874号公報 米国特許第3917289号明細書
本発明は、回転密封環の振動を抑制すると共にシール面同士の接触を防止して被密封流体への摩耗粉の混入を防止することが可能なメカニカルシール装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述のような技術的課題を解決するために成されたものであって、その技術的解決手段は以下のように構成されている。
請求項1に係る本発明のメカニカルシール装置は、回転軸とハウジングとの嵌合間に回転密封環と静止密封環とが対向して配置されたメカニカルシール装置であって、前記回転軸に連結されて回転シール面を有し、前記回転軸の軸心を中心として円環状に配置されると共に仕切壁により仕切られて形成された複数の円弧状溝が前記回転シール面に設けられた前記回転密封環と、前記回転密封環の回転シール面に対向する静止シール面を有する前記静止密封環と、前記静止密封環を前記回転密封環に向けて押圧する付勢手段と、前記静止密封環の前記静止シール面に形成されて、圧力ガスを供給する流体供給通路と連通可能な吐出開口部と、を具備し、前記吐出開口部の周方向長さ(W)が、前記仕切壁の周方向長さ(W)に対して1/2以上(W≧W/2)に形成され、前記吐出開口部の周方向長さ(W)が、前記円弧状溝の周方向長さ(W)より小さく(W<W)形成されているものである。
本発明では、回転密封環の回転シール面に円弧状溝を周方向に沿って形成する。また、吐出開口部の周方向長さ(W)が円弧状溝の周方向長さ(W)より小さく(W<W)形成する。これにより、圧力流体の圧縮性に起因したニューマティックハンマ現象が抑制されるので、回転密封環の振動が発生し難くなる。
また、本発明では、回転シール面に2以上の円弧状溝を形成し、隣接する円弧状溝同士の間を仕切壁により仕切る。これにより、一方のシール面が他方のシール面に対して傾斜した場合であっても、当該シール面同士の間隔が狭まった側に位置する円弧状溝における圧力が高くなり、この圧力が傾斜を復元させる復元力として作用するので、シール面同士の接触が防止される。
さらに、本発明では、吐出開口部の周方向長さ(W)を、仕切壁の周方向長さ(W)の1/2以上(W≧W/2)とする。これにより、十分な浮上力を常時確保することが出来、シール面同士の非接触状態を良好に維持することが可能となる。
請求項2に係る本発明のメカニカルシール装置は、前記吐出開口部が、円形状又は円弧状に開口するように形成されているものである。吐出開口部の具体的な開口形状として、例えば、円形形状や円弧形状を挙げることが出来る。
請求項3に係る本発明のメカニカルシール装置は、前記回転密封環の前記回転シール面又は前記静止密封環の前記静止シール面の少なくともいずれか一方に、前記回転軸の回転により動圧を発生する動圧発生溝が形成されているものである。
請求項4に係る本発明のメカニカルシール装置は、前記仕切壁が、前記回転シール面より相対的に低く、且つ、前記円弧状溝の底面より相対的に高く形成されているものである。これにより、回転密封環の振動とシール面同士の接触とを効果的に抑制することが可能となる。
以上説明してきたように、本発明によれば、圧力流体の圧縮性に起因するニューマティックハンマ現象が抑制されながらも、回転シール面と静止シール面との間に接触が適切に防止される。従って、回転密封環の振動を抑制すると共にシール面同士の接触を防止して被密封流体への摩耗粉の混入を防止することが可能なメカニカルシール装置を提供することが出来る。
図1は、本発明の実施形態に係るメカニカルシール装置の断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図である。 図3は、図2のIII-III線に沿った断面斜視図である。 図4(A)は、図3のIVA-IVA線に沿った断面図であり、図4(B)は、回転密封環が一方向に回転した際に生じる動圧を示すグラフであり、図4(C)は、回転密封環が他方向に回転した際に生じる動圧を示すグラフである。 図5は、図3のV-V線に沿った断面図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。 図7は、図6のVII-VII線に沿った断面斜視図である。 図8(A)は、本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図であり、図8(B)は、本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。 図9(A)は、本発明の第3実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図であり、図9(B)は、本発明の第3実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。 図10(A)は、本発明の第4実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図であり、図10(B)は、本発明の第4実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。 図11(A)は、本発明の第5実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図であり、図11(B)は、本発明の第5実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。 図12(A)は、本発明の第6実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図であり、図12(B)は、本発明の第6実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。 図13(A)は、本発明の第7実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す部分斜視図であり、図13(B)は、本発明の第7実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。 図14(A)は、図13(A)のXIVA-XIVA線に沿った断面斜視図であり、図14(B)は、図13(B)のXIVB-XIVB線に沿った断面斜視図である。 図15は、図14(A)のXV-XV線に沿った断面斜視図である。 図16(A)は、本発明の第8実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図であり、図16(B)は、本発明の第8実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。 図17(A)は、図16(A)のXVIIA-XVIIA線に沿った断面斜視図であり、図17(B)は、図16(B)のXVIIB-XVIIB線に沿った断面斜視図である。 図18は、本発明の第8実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環と静止密封環との位置関係を説明するための図である。 図19は、実施例1におけるメカニカルシール装置の振動評価の結果を示すグラフである。 図20は、実施例2におけるメカニカルシール装置の振動評価の結果を示すグラフである。 図21は、実施例3におけるメカニカルシール装置の振動評価の結果を示すグラフである。 図22は、比較例におけるメカニカルシール装置の振動評価の結果を示すグラフである。
以下、本発
明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るメカニカルシール装置の断面図、図2は本発明の第1実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図、図3は図2のIII-III線に沿った断面斜視図、図4(A)は図3のIVA-IVA線に沿った断面図、図4(B)は回転密封環が一方向に回転した際に生じる動圧を示すグラフ、図4(C)は回転密封環が他方向に回転した際に生じる動圧を示すグラフ、図5は図3のV-V線に沿った断面図、図6は本発明の第1実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図、図7は図6のVII-VII線に沿った断面斜視図である。
本発明の実施形態に係るメカニカルシール装置1は、図1に示すように、回転軸100とハウジング140との間をシールすることが可能な非接触メカニカルシール装置である。
このメカニカルシール装置1は、図1に示すように、回転軸100に連結された回転部材110に装着され、回転軸100と共に回転可能な回転密封環10と、この回転密封環10に対して軸方向に沿って対向するように配置された静止密封環20と、回転密封環10に向かって静止密封環20を付勢するスプリング31を介して静止密封環20を保持すると共にハウジング140に装着された保持部材30と、を備えている。
第1実施形態に係るメカニカルシール装置1の回転密封環10は、図1及び図2に示すように、方形形状の断面を持つリング部材であり、回転部材110に装着されている。このため、この回転密封環10は、回転軸100と共に正回転方向(図中のR方向)及び逆回転方向(図中にてR方向)に回転可能となっている。この回転密封環10を構成する材料としては、例えば、炭化珪素材、特殊鋼、カーボン材、セラミック材、及び、超硬合金材等を挙げることが出来る。
この回転密封環10の回転シール面11には、図2及び図3に示すように、6個の円弧状溝12が周方向に沿って実質的に等間隔に形成されている。この6個の円弧状溝12は、回転シール面11において回転軸心を中心とする円を形成するように配置されており、シール面11、21同士が対向した際に、後述する静止シール面21に形成された吐出開口部23に対向可能なような位置に配置されている。
各円弧状溝12は、吐出開口部23の周方向長さ(W)が当該円弧状溝12の周方向長さ(W)より小さく(W<W)なるように形成されている。また、各円弧状溝12の径方向に沿った幅は、静止密封環20に形成された吐出開口部23の半径以上であり、且つ、静止密封環20のシール面21の径方向に沿った幅より小さくなっている。さらに、各円弧状溝12の深さは、最深部で約3mm以下であり、好ましくは約2mm以下、より好ましくは0.5mm以下である。なお、この円弧状溝12が深くなるに従って、回転密封環10の振動が大きくなる。
隣接する円弧状溝12同士の間には、当該円弧状溝12同士を仕切っている仕切壁13がそれぞれ形成されている。これにより、回転シール面11が静止シール面21に対して傾斜した場合であっても、傾斜により円弧状溝12同士に生じた圧力差を、傾斜を復元させる復元力として利用することが出来るので、シール面11、21同士の接触を防止することが可能となっている。
この仕切壁13は、吐出開口部23の周方向長さ(W)が当該仕切壁13の周方向長さ(W)に対して1/2以上(W≧W/2)となるように形成されている。これに対し、吐出開口部23の周方向長さWを、仕切壁13の周方向長さWに対して1/2未満(W<W/2)とすると、十分な浮上力を確保することが出来ない。
さらに、この回転密封環10の回転シール面11には、図2に示すように、複数の第1及び第2動圧発生溝14a、14bが形成されている。
第1動圧発生溝14aは、図3に示すように略L字形状を有していると共に、図4(A)に示すようにR方向に向かうに従い上昇するように傾斜した底面を有している。なお、図4(A)は、図3のIVA-IVA線に沿った断面図であり、外周側に位置する一対の第1及び第2動圧発生溝14a、14bを、回転軸心に沿って且つ回転シール面11の周方向に沿って切断した断面図である。この第1動圧発生溝14aは、図4(B)に示すように回転軸100によるR方向の回転により動圧を発生させることが可能となっている。
これに対し、第2動圧発生溝14bは、図3に示すように第1動圧発生溝14aと周方向に沿って線対称な形状を有していると共に、図4(A)に示すようにR方向に向かうに従い上昇するように傾斜した底面を有している。この第2動圧発生溝14bは、図4(C)に示すように回転軸100によるR方向の回転により動圧を発生させることが可能となっている。
従って、回転密封環10が静止密封環20に対してR方向又はR方向の何れの方向に回転しても動圧を発生させることが可能となっている。これにより、回転方向が異なる回転軸に対しても、同一のメカニカルシール装置1を用いることが可能となり、メカニカルシール装置1の互換性の向上を図ることが出来る。なお、図4(B)及び図4(C)は動圧発生溝の断面形状に対する動圧の発生分布を示しており、同図において、上段のグラフの横軸は、下段に示す動圧発生溝の断面における位置を示している。
このような2種類の動圧発生溝14a、14bは、図2に示すように、円弧状溝12の外周側に周方向に沿って交互に配置されている。同様に、円弧状溝12の内周側にも、2種類の動圧発生溝14a、14bが周方向に沿って交互に配置されている。従って、本実施形態では、第1及び第2動圧発生溝14a、14bが、回転シール面11において周方向に複数配置されていると共に径方向にも複数配置されている。各動圧発生溝14a、14bは、各円弧状溝12に連通している。
各動圧発生溝14a、14bの深さDは、図5に示すように、その最深部において、円弧状溝12の深さD以下となっている(D≦D)、具体的には、各動圧発生溝14の最深部の深さDは、5×10−3mm〜3×10−2mmの範囲とすることが好ましい。
以上のような動圧発生溝14a、14bを回転シール面11に形成することにより、静圧に加えて動圧を発生させることが出来る。
第1実施形態に係るメカニカルシール装置1の静止密封環20は、図1及び図6に示すように、略L字形状の断面を持つリング部材であり、回転軸100と共に回転しないように、保持部材30により保持されている。この静止密封環20を構成する材料としては、例えば、カーボン材、特殊鋼、炭化珪素材、セラミック材、及び、超硬合金材等を挙げることが出来る。
この静止密封環20の内部には、図1及び図7に示すように、当該静止密封環20の静止シール面21に向かって貫通した流体供給通路22が形成されている。この流体供給通路22の一方の端部は、静止シール面21において吐出開口部23で開口している。この吐出開口部23は、静止シール面21に周方向に沿って実質的に等間隔に8個形成されている。各吐出開口部23の周方向長さWは1mm〜5mm程度である。
なお、本実施形態では、この吐出開口部23を円形形状の開口として説明したが、本発明においては特にこの形状に限定されず、例えば、楕円形状や長孔形状の開口であっても良く、後述の第8実施形態のように円弧状の開口としても良い。
これに対して、当該流体供給通路22の他方の端部は、圧力流体を供給可能な流体供給装置50に連通している。そして、メカニカルシール装置1は、流体供給装置50から流体供給路22を介して供給された圧力流体を吐出開口部23から回転シール面11に向かって吹き出すことにより、回転シール面11と静止シール面21との間に圧力流体を供給することが可能となっている。流体供給装置50から供給される圧力流体としては、例えば、窒素ガス(N)等の不活性ガスを挙げることが出来る。
第1実施形態に係るメカニカルシール装置1の保持部材30は、図1に示すように、略L字形状の断面を持つリング部材である。この保持部材30には、静止密封環20に対向する位置に、複数の凹部32が周方向に沿って実質的に等間隔に形成されている。この各凹部32にはスプリング31が収容されており、このスプリング31の先端が静止密封環20の一端面に取り付けられている。このスプリング31は、静止密封環20を回転密封環10側に押圧している。
以上のような回転密封環10、静止密封環20及び保持部材30から構成されるメカニカルシール装置1は、以下のように、回転軸100とハウジング140との間に取り付けられる。
先ず、図1に示すように、回転軸100には回転部材110がOリング41を介して固着されている。この回転部材110の段部の側周面にOリング42を設け、この段部にOリング42でシール可能に回転密封環10が嵌着されている。そして、回転密封環10は、第1押さえ部材120により固定されている。さらに、回転部材110及び第1押さえ部材120は回転軸100に第2押さえ部材130を介して固定されている。この第2押さえ部材120は回転軸100と互いに螺合して、回転部材110と第1押さえ部材120とが締め付けて固定されている。
次いで、静止密封環20は、図1に示すように、その一端面でスプリング31を介して保持部材30に保持されていると共に、その側面で2つのOリング43、44を介して保持部材30に保持されており、保持部材30に対して軸方向に沿って相対移動可能となっている。保持部材30の内周面には、スナップリング33が取り付けられており、保持部材30の内周孔からの静止密封環20の抜け出し防止が図られている。また、保持部材30には、静止密封環20に形成された流体供給通路22と流体供給装置50とを連通させるための流体供給通路34が当該保持部材30の内部を貫通するように形成されている。そして、この保持部材30は、回転軸100と共に回転しないように、2つのOリング45、46を介装しながらハウジング140に固定されている。
本実施形態に係るメカニカルシール装置1は、例えば硫化水素や弗化水素等の被密封流体が存在する高圧環境と、当該高圧環境より圧力が相対的に低い低圧環境(例えば真空等)と、の間に配置される。この際、シール面11、21同士の間に圧力流体を供給する流体供給装置50の圧力Pが、高圧環境における圧力P、及び、低圧環境における圧力Pの何れよりも大きく(P>P>P、又は、P>P>P)なるように設定されている。
以上のように構成されるメカニカルシール装置1では、保持部材30及び静止密封環20に形成された流体供給通路34、22を介して流体供給装置50から圧力流体が供給されると、回転シール面11に向かって吐出開口部23から圧力流体が吹き出され、回転シール面11と静止シール面21との間に圧力流体が供給される。そして、この圧力流体が、スプリング31の弾性力との釣り合うように、静止シール面21を回転シール面11から離遠させる方向に付勢することにより、静圧によってシール面11、21同士の間を非接触状態でシールすることが可能となっている。
この際、回転シール面11に向かって吐出開口部23から
吹き出した圧力流体が、回転シール面11に形成された円弧状溝12に導入される共にシール面11、21同士の間にも広がり、圧力流体の圧縮性に起因したニューマティックハンマ現象が抑制され、回転密封環10の振動が抑制される。
図8(A)は本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図、図8(B)は本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。
本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置は、図8(A)に示すように、回転密封環10の回転シール面11に、複数の円弧状溝12及び動圧発生溝14a、14bに加えて、導入通路15が設けられている点で第1実施形態と異なるが、その他の点は第1実施形態と同様である。
本実施形態における導入通路15は、回転シール面11において円弧状溝12の内周側に周方向に沿って配置された第1及び第2動圧発生溝14a、14bからさらに内周側に突出するように形成された溝である。この導入通路15の深さは、例えば、3×10−3mm〜15×10−3mmである。
この導入通路15は、回転シール面11において圧力流体により非接触でシールされる部分よりさらに内周側に突出しており、静止回転環20の内周側に位置する高圧環境と連通することが可能となっている。
このような導入通路15を形成することにより、流体供給装置50からの圧力流体の供給が途絶えた場合に、高圧環境に存在する被密封流体を導入通路15を介して動圧発生溝14a内に自動的に導入することが出来、この動圧発生溝14a、14bにより生じる動圧によりシール面11、21同士の接触を回避することが可能となっている。
図9(A)は本発明の第3実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図、図9(B)は本発明の第3実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。
本発明の第3実施形態に係るメカニカルシール装置は、図9(A)に示すように、回転密封環10の回転シール面11に、第1及び第2動圧発生溝14a、14bに代えて、第3及び第4動圧発生溝16a、16bが形成されている。
第3の動圧発生溝16aは、円弧状溝12から傾斜しながら外周側に延びていると共に、その終点が回転シール面11内に設定されている。これに対し、第4動圧発生溝16bは、円弧状溝12から傾斜しながら内周側に延びており、その終点が回転シール面11内に設定されており、円弧状溝12を基準として第3動圧発生溝16aと線対称に形成されている。
図10(A)は本発明の第4実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図、図10(B)は本発明の第4実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。
本発明の第4実施形態に係るメカニカルシール装置は、図10(A)に示すように、第1実施形態における回転密封環10の回転シール面11(図2参照)から第1及び第2動圧発生溝14a、14bをなくすと共に、図10(B)に示すように、第1実施形態における静止密封環20の静止シール面21(図6参照)に第1及び第2動圧発生溝24a、24bを追加した点で第1実施形態と異なるが、その他の構成は第1実施形態と同様である。静止シール面21に形成された第1及び第2動圧発生溝24a、24bは、第1実施形態において詳述した回転シール面11に形成された第1及び第2動圧発生溝14a、14bと同様の構成である。
このように、回転シール面11に代えて静止シール面21に第1及び第2動圧発生溝24a、24bを形成しても、静圧に加えて動圧を発生させることが出来る。
図11(A)は本発明の第5実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図、図11(B)は本発明の第5実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。
本発明の第5実施形態に係るメカニカルシール装置は、図11(A)に示すように、第2実施形態における回転密封環10の回転シール面11(図8(A)参照)から第1及び第2動圧発生溝14a、14b並びに導入通路15をなくすと共に、図11(B)に示すように、第2実施形態における静止密封環20の静止シール面21(図8(B)参照)に第1及び第2動圧発生溝24a、24b並びに導入通路25を追加した点で第2実施形態と異なるが、その他の構成は第2実施形態と同様である。なお、静止シール面21に形成された導入通路25は、第2実施形態において詳述した回転シール面11に形成された導入通路15と同様の構成である。
図12(A)は本発明の第6実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図、図12(B)は本発明の第6実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図である。
本発明の第6実施形態に係るメカニカルシール装置は、図12(A)に示すように、第3実施形態における回転密封環10の回転シール面11(図9(A)参照)から第3及び第4動圧発生溝16a、16bをなくすと共に、図12(B)に示すように、第3実施形態における静止密封環20の静止シール面21(図9(B)参照)に第3及び第4動圧発生溝26a、26bを追加した点で第3実施形態と異なるが、その他の構成は第3実施形態と同様である。なお、静止シール面21に形成された第3及び第4動圧発生溝26a、26bは、第3実施形態において詳述した回転シール面11に形成された第3及び第4動圧発生溝16a、16bと同様の構成である。
図13(A)は本発明の第7実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す部分斜視図、図13(B)は本発明の第7実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図、図14(A)は図13(A)のXIVA-XIVA線に沿った断面斜視図、図14(B)は図13(B)のXIVB-XIVB線に沿った断面斜視図、図15は図14(A)のXV-XV線に沿った断面斜視図である。
本発明の第7実施形態に係るメカニカルシール装置は、図13(A)〜図14(B)に示すように、隣接する円弧状溝12同士の間に形成された仕切壁13が低くなっている点で第1実施形態と異なるが、その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態における仕切壁13は、図15に示すように、円弧状溝12から当該仕切壁13の上面までの高さtが、円弧状溝12の底面から回転シール面11までの高さtより小さくなっている(t<t)。高さtと高さtとの差(t−t)は0.2mm以下であることが好ましい。
このように、仕切壁13を円弧状溝12の底面より相対的に高く形成し、且つ、円弧状溝12の底面より相対的に高く形成することにより、回転密封環10の振動とシール面11、12同士の接触とを効果的に抑制することが可能となる。
図16(A)は本発明の第8実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環を示す正面図、図16(B)は本発明の第8実施形態に係るメカニカルシール装置の静止密封環を示す正面図、図17(A)は図16(A)のXVIIA-XVIIA線に沿った断面斜視図、図17(B)は図16(B)のXVIIB-XVIIB線に沿った断面斜視図、図18は本発明の第8実施形態に係るメカニカルシール装置の回転密封環と静止密封環との位置関係を説明するための図である。
本発明の第8実施形態に係るメカニカルシール装置は、図16(A)〜図17(B)に示すように、回転シール面11に円弧状溝12が形成されていることに加えて、静止密封環10の吐出開口部23が円弧状に形成されている点で第1実施形態と異なるが、その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態における静止密封環20の静止シール面21には、図16(B)に示すように、円弧状の吐出開口部23が周方向に沿って実質的に等間隔に8個形成されている。この8個の吐出開口部23は、静止シール面21において、回転軸心を中心とする円を形成するように配置されていると共に、円弧状溝12と同心状で同一半径を有するように周方向に沿って配置されており、シール面11、21同士が対向した際に、回転シール面11に形成された円弧状溝12と対向することが可能となっている。このように円弧状溝12に加えて吐出開口部23を円弧状に形成することにより、ニューマティックハンマ現象がより効果的に抑制される。
各吐出開口部23の底部に、流体供給通路22の吐出孔が形成されており、吐出開口部23と流体供給通路22とが連通している。各吐出孔は、吐出開口部23の略中央部に形成されていることが好ましい。
本実施形態では、吐出開口部23の周方向長さWが、円弧状溝12の周方向長さWより小さく設定され(W<W)、好ましくは、吐出開口部23の周方向長さ幅Wが、円弧状溝12の周方向長さWに対して1/2より小さく設定されている(W<W/2)。これにより、円弧状溝12と円弧状の吐出開口部23とに十分な容積比を確保することが出来、円弧状溝12の効果を得ることが可能となっている。
また、本実施形態では、図16(A)、図16(B)及び図18に示すように、円弧状の吐出開口部23の周方向長さWが、円弧状溝12同士を仕切っている仕切壁13の周方向長さWより大きく設定されている(W>W)。また、図17(A)及び図17(B)に示すように、円弧状溝12の深さtが、円弧状の吐出開口部23の深さt以下に設定されている(t≦t)。これにより、十分な浮上力を常時確保することが出来るので、シール面11、21同士の非接触状態を良好に維持することが可能となっている。なお、円弧状の吐出開口部23の周方向長さWは小さいほど好ましい。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述の実施形態では、回転シール面に円弧状溝に加えて動圧発生溝を形成するように説明したが、本発明においては特にこれに限定されず、回転シール面に円弧状溝のみを形成し、動圧発生溝を形成しなくても良い。
以下、本発明をさらに具体化した実施例及び比較例により本発明の効果を確認した。以下の実施例及び比較例は、上述した実施形態で用いたメカニカルシール装置の効果を確認するためのものである。
実施例1 実施例1のメカニカルシール装置として、円弧状溝が形成された回転密封環と、円形形状の吐出開口部が形成された静止密封環と、を用いて、第1実施形態で説明した構成のメカニカルシール装置を作製した。実施例1では、円弧状溝の深さtを1mmとし、円弧状溝の周方向長さWを112mmとし、仕切壁の周方向長さWを4mmとし、吐出開口部の周方向長さWを2mmとした。この実施例1において作製したメカニカルシール装置の作製条件を表1に示す。
Figure 0005051860
この実施例1のメカニカルシール装置に対して、回転密封環の挙動に振動が発生したか否かの振動評価を行った。この振動評価は、圧力流体として窒素ガスを用い、0.3MPaGの圧力を印加しながら流量20Nl/minで流体供給装置からシール面同士の間に窒素ガスを供給した際に、回転密封環に生じる回転軸方向に沿
った加速度を計測し、当該加速度の値に基づいて振動の有無の評価を行った。計測された加速度が0.05G未満である場合には振動無しと評価し、計測された加速度が0.05以上である場合には振動有りと評価した。
この振動評価において、回転軸、回転部材、第1及び第2の押さえ部材等の回転密封環に連結される回転体の重量、及び、静止密封環と保持部材との間に介在しているスプリングのばね荷重をパラメータとして、このパラメータを変化させた31パターンの条件下で加速度を計測することにより、各条件下での振動評価を行った。図19は実施例1におけるメカニカルシール装置の振動評価の結果を示すグラフである。
実施例2 実施例2のメカニカルシール装置として、円弧状溝が形成され、仕切壁が低くなっている回転密封環と、円形形状の吐出開口部が形成された静止密封環と、を用いて、第7実施形態で説明した構成のメカニカルシール装置を作製した。実施例2では、円弧状溝の深さtを1mmとし、円弧状溝の周方向長さWを112mmとし、仕切壁の周方向長さWを4mmとし、仕切壁の上部の削り量(t−t)を0.07mmとし、吐出開口部の周方向長さWを2mmとした。この実施例2において作製したメカニカルシール装置の作製条件を表1に示す。この実施例2のメカニカルシール装置に対して31パターンの条件下で実施例1と同様の要領で振動評価を行った。図20は実施例2におけるメカニカルシール装置の振動評価の結果を示すグラフである。
実施例3 実施例3のメカニカルシール装置として、円弧状溝が形成された回転密封環と、円弧状の吐出開口部が形成された静止密封環と、を用いて、第8実施形態で説明した構成のメカニカルシール装置を作製した。この実施例3のメカニカルシール装置では、円弧状溝の深さtを0.05mmとし、円弧状溝の周方向長さWを112mmとし、仕切壁の周方向長さWを4mmとし、吐出開口部の深さtを0.5mmとし、吐出開口部の周方向長さWを15.4mmとした。この実施例3において作製したメカニカルシール装置の作製条件を表1に示す。この実施例3のメカニカルシール装置に対して28パターンの条件下で実施例1と同様の要領で振動評価を行った。図21は実施例3におけるメカニカルシール装置の振動評価の結果を示すグラフである。
比較例 比較例のメカニカルシール装置として、円弧状溝が形成されていない回転密封環と、円弧状の吐出開口部が形成された静止密封環と、を用いて、従来構造のメカニカルシール装置を作製した。この比較例のメカニカルシール装置では、吐出開口部の深さtを0.25mmとし、吐出開口部の周方向長さWを112mmとした。この比較例において作製したメカニカルシール装置の作製条件を表1に示す。この比較例のメカニカルシール装置に対して28パターンの条件下で実施例1と同様の要領で振動評価を行った。図22は比較例におけるメカニカルシール装置の振動評価の結果を示すグラフである。
考察 上記の実施例1〜3と比較例とを比較すると、回転シール面に円弧状溝を形成することにより、回転密封環の振動が低減されることが確認された。
また、実施例1と実施例2とを比較すると、仕切壁の高さを回転シール面より低くすることにより、図19及び図20に示すように、回転密封環の振動が低減されることが確認された。
さらに、実施例1及び2と実施例3とを比較すると、回転シール面に円弧状溝を形成することに加えて、静止シール面の吐出開口部を円弧状に形成することにより、図19〜図21に示すように、回転密封環の振動が低減されることが確認された。
以上のように、本発明のメカニカルシール装置は、半導体製造設備等に用いられて微粉末を嫌う被密封流体をシールするシール装置として有用である。また、一対の密封環の摩耗を防止して耐久能力を向上させるシール装置として有用である。
1…メカニカルシール装置 10…回転密封環 11…回転シール面 12…円弧状溝 13…仕切壁 14a…第1動圧発生溝 14b…第2動圧発生溝 15…導入通路 16a…第3動圧発生溝 16b…第4動圧発生溝 20…静止密封環 21…静止シール面 22…流体供給通路 23…吐出開口部 24a…第1動圧発生溝 24b…第2動圧発生溝 25…導入通路 26a…第3動圧発生溝 26b…第4動圧発生溝 30…保持部材 31…スプリング 32…凹部 33…スナップリング 34…流体供給通路 41〜46…Oリング 50…流体供給装置100…回転軸110…回転部材120…第1押さえ部材130…第2押さえ部材140…ハウジング

Claims (4)


  1. 回転軸とハウジングとの嵌合間に回転密封環と静止密封環とが対向して配置されたメカニカルシール装置であって、

    前記回転軸に連結されて回転シール面を有し、前記回転軸の軸心を中心として円環状に配置されると共に仕切壁により仕切られて形成された複数の円弧状溝が前記回転シール面に設けられた前記回転密封環と、

    前記回転密封環の回転シール面に対向する静止シール面を有する前記静止密封環と、

    前記静止密封環を前記回転密封環に向けて押圧する付勢手段と、

    前記静止密封環の前記静止シール面に形成されて、圧力ガスを供給する流体供給通路と連通可能な吐出開口部と、を具備し、

    前記吐出開口部の周方向長さ(W)が、前記仕切壁の周方向長さ(W)に対して1/2以上(W≧W/2)に形成され、

    前記吐出開口部の周方向長さ(W)が、前記円弧状溝の周方向長さ(W)より小さく(W<W)形成されているメカニカルシール装置。

  2. 前記吐出開口部は、円形状又は円弧状に開口するように形成されている請求項1記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記回転密封環の前記回転シール面又は前記静止密封環の前記静止シール面の少なくともいずれか一方に、前記回転軸の回転により動圧を発生する動圧発生溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記仕切壁は、前記回転シール面より相対的に低く、且つ、前記円弧状溝の底面より相対的に高く形成されている請求項1〜3の何れかに記載のメカニカルシール装置。
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