JP6019511B2 - メカニカルシール - Google Patents

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Description

本発明は、メカニカルシールに関し、より詳細には、多孔質部材を用いた静圧形非接触式メカニカルシールに関する。
ポンプ等の回転軸回り等の機械装置の回転部分からの漏れを封じる機械要素としてメカニカルシールが使用される。メカニカルシールでは、回転軸側に固定された回転側の回転環と、ポンプ本体等の静止側に固定された静止側の固定環とを摺動接触させ、回転部分の周囲に存在する流体(シール流体)のシールを行っている。
摺動接触によって回転環と固定環の間の摺動面には摩擦摩耗、摩擦熱が発生する。液体をシールするメカニカルシールでは、シール流体である液体が摺動面に流入し、この部分で潤滑、冷却を行うが、シール流体が気体等である場合には、シール流体による潤滑、冷却が行われないため、摺動部において、摩耗、発熱、さらには摺動音が発生することになる。
このような問題に対処するため、固定環と回転環とを離間させ、両者間にシール流体とは別のバリア用流体(例えば、バリアガス)を供給して流体膜を形成し、この流体膜の圧力で固定環と回転環の間(すなわち密封端面の間)に間隙を確保し且つ密封端面の間をシールする静圧形非接触式メカニカルシールが提案されている(特許文献1、2)。
この静圧形非接触式メカニカルシールでは、固定環と回転環の間に流体を供給するために、配管に設けられた絞りと、この絞りを経て供給された流体を摺動面全体に行き渡らせるために固定環に設けられた溝とを組み合わせた構成が用いられている。
WO99/27281号 特開2011−220528号公報
しかしながら、上述したような従来技術の静圧形非接触式メカニカルシールは、バリアガス等の流体の量が多くなるため間隙が広くなり、さらに、バリアガス等の流体による流体膜の圧力分布が不均一になるため、高いシール性が得られないという問題があった。
さらに、絞りおよび溝の加工が容易ではなく、製造に費用と手間がかかるという問題もあった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、高いシール性が得られ、安価で且つ容易に製造が可能なメカニカルシールを提供することを目的とする。
本発明によれば、
メカニカルシールであって、
回転軸に固定された回転環と、
該回転軸が貫通する機体側部材に連結され密封端面を介して前記回転環と回転シールを形成するように対向配置された固定環であって、前記回転環と対向する前記固定環の面の少なくとも一部が多孔質部材で構成されている固定環と、
前記多孔質部材に加圧されたバリア流体を供給する手段と、を備え、
前記バリア流体は、前記固定環を通り抜けて前記回転環の密封端面に対向する前記固定環の密封端面から噴出するように前記固定環の多孔質部材に供給される、
ことを特徴とするメカニカルシールが提供される。
このような構成によれば、回転環と対向する固定環の面、すなわち静止側の密封端面の少なくとも一部が多孔質部材で構成され、この多孔質部材に加圧されたバリア流体が供給される。この結果、多孔質部材を介して、静止側の密封端面から加圧されたバリア流体が流出し、回転側の密封端面との間にバリア流体による流体膜が形成され、密封端面間の距離が維持され且つ密封端面間がシールされる。
このように、複雑な機構を用いることなく密封端面間にバリア流体による流体膜を形成できる。さらに、静止側の密封端面から加圧されたバリア流体が流出する構成であるので、均一な流体膜が形成可能である。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記回転環と対向する前記固定環の面の全体が多孔質部材で構成されている。
このような構成によれば、静止側の密封端面全体から加圧されたバリア流体が流出する構成であるので、より均一な流体膜の形成が可能である。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記固定環が多孔質部材で構成され、
前記固定環が、環状の凹部を有する固定環バックメタルの凹部の上部に嵌合され、
前記バリア流体が、前記固定環バックメタルの凹部の下部空間に供給される。
このような構成によれば、固定環には、回転環と対向する面(静止側の密封端面)とは反対側に位置する面の全体にバリア流体が供給されるので、静止側の密封端面の全体からバリア流体を流出させ、更に均一な流体膜の形成が可能である。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記回転環と対向する前記固定環の面の複数箇所が多孔質部材で構成され、
前記多孔質部材が、前記回転環と対向する前記固定環の面において、円周方向に略等間隔に配置されている。
このような構成によれば、静止側の密封端面上の一定間隔をおいた位置から加圧されたバリア流体が流出するので、より均一な流体膜の形成が可能である。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記多孔質部材が、前記回転環と対向する前記固定環の面の全周にわたって延びるように配置されている。
このような構成によれば、静止側の密封端面で周方向に均一に加圧されたバリア流体が流出するので、より均一な流体膜の形成が可能である。
このような構成を有する本発明によれば、高いシール性が得られ、安価で且つ容易に製造が可能なメカニカルシールが提供される。
本発明の第1の実施形態のメカニカルシールの要部を示す概略的な断面図である。 図1のメカニカルシールの固定環と固定環バックメタルの分解斜視図である。 図1のメカニカルシールの固定環と固定環バックメタルの組立て状態の縦断面図である。 第1の実施態様のメカニカルシールの変形例のメカニカルシールの要部を示す図1と同様の概略的な断面図である。 第2の実施形態のメカニカルシールの変形例の固定環付近の構成を示す断面図である。 第2の実施形態のメカニカルシールのもう一つの変形例の固定環付近の構成を示す断面図である。 第2の実施形態のメカニカルシールのもう一つの変形例の固定環付近の構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態の固定環の平面図である。 本発明のもう一つの実施形態の固定環の平面図である。 本発明のもう一つの実施形態の固定環の平面図である。 本発明のもう一つの実施形態の固定環の平面図である。
以下、本発明の第1の実施形態のメカニカルシール1の構成を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態のメカニカルシールの要部を示す概略的な断面図である。
本実施形態のメカニカルシール1は、図示しないボルトによってポンプ等の回転軸Sに固定された円筒状のスリーブ2を備えている。図1において左側に示されている、スリーブ2の機内側の端部には、径方向外方に延びる肉厚のフランジ状の立ち上がり部2aが形成されている。立ち上がり部2aの軸線方向中央の径方向内端には、円周方向の延びる環状溝2bが形成され、この環状溝2b内には、Oリング4が配置され、回転軸Sとスリーブ2との間にシールを形成している。
スリーブ2の立ち上がり部2aの軸線方向外方(大気側)には、環状の回転環バックメタル6を介して回転環8が配置されている。回転環バックメタル6は、回転環8を支持する部材であり、軸線方向に延びる本体部分6aと、本体部分6aの軸線方向略中央位置から径方向内方に向かって延びる垂下部分6bとを備えている。
図1に示されているように、回転環バックメタル6は、本体部分6aの機内側の端部がスリーブ2の立ち上がり部2aの径方向外端に当接し、垂下部分6bがスリーブ2の立ち上がり部2aの大気側に位置するように配置されている。
また、スリーブ2の立ち上がり部2aの径方向外端には、環状溝2cが形成され、この環状溝2c内には、Oリング10が配置され、スリーブ2と回転環バックメタル6との間にシールを形成している。
さらに、スリーブ2の立ち上がり部2aの大気側面には、軸線方向に延びる凹部2dが形成され、この凹部2d内には、先端が回転環バックメタル6の垂下部分6bを大気側に押圧するスプリング12が収容され、回転環バックメタル6を回転環8に向けて付勢している。
回転環8は、固定環14との間に回転シールを形成する部材であり、本実施形態のメカニカルシール1では、超硬合金で形成されている。
一方、固定環14は、通気性を有する多孔質カーボンで形成されている。そして、固定環14の大気側には、環状の固定環バックメタル16が配置され、固定環14を大気側から支持している。
回転環8は、固定環14の機内側面14aと対向する大気側面8aを備えている。回転環8の大気側面8aが回転側の密封端面となり、固定環14の機内側面14aが静止側の密封端面となる。
上述したように、回転環8を支持する回転環バックメタル6がスプリング12によって回転環8に向けて付勢されているので、回転環8は、回転環バックメタル6を介してスプリング12で大気方向すなわち固定環14に向けて付勢されることにある。
固定環バックメタル16は、径方向外側でケーシング18に連結されている。ケーシング18は、図1に示されているように、略L字型の断面形状を有し、固定環バックメタル16の径方向外方側および大気側に配置されている。
固定環バックメタル16とケーシング18の間には、2本のOリング20、22が配置されシールを形成している。
ケーシング18の機内側には、環状の機内側ケーシング24が配置されている。
本実施形態のメカニカルシール1は、ケーシング18、機内側ケーシング24等を貫通するボルト26、およびナット28等によって、ポンプ、タンク等の気体側部材に取付けられる。
スリーブ2の大気側の端部分には、セットカラー30がセットスクリュー32によって取付けられている。
固定環バックメタル16、およびケーシング18には、バリアガス供給通路16a、18aがそれぞれ形成されている。これら固定環バックメタル16のバリアガス供給通路16aとケーシング18のバリアガス供給通路18aは互いに接続され、メカニカルシール1の外部に配置されて図示しないバリアガス供給装置からの加圧されたバリアガスを、固定環14に導く(供給する)ことが出来るように構成されている。
次に、固定環14近傍の構成について、詳細に説明する。
図2は、本実施形態のメカニカルシール1の固定環14と固定環バックメタル16の分解斜視図であり、図3は、固定環14と固定環バックメタル16の縦断面図である。
図2及び図3に示されているように、SUS等の合金鋼で形成された固定環バックメタル16は、肉厚の環状材であり、軸線方向一方側の面に向かって開口する環状凹部34が形成されている。
環状凹部34は、開口端側(上部側)の断面矩形の幅広部34aと、幅広部34aの底に一体的に設けられた断面矩形の幅狭部34bとを備えている。幅広部34aは、断面が固定環14の断面と略等しい寸法形状とされ、この幅広部34aに、固定環14が密封端面となる軸線方向一方側の面を突出させた状態で嵌合している。固定環14と幅広部34aの側壁との間は気密状態となるように、固定環14は、焼結接着等によって幅広部34aに取付け固定されている。
幅狭部34bには、固定環バックメタル16のバリアガス供給通路16aが連通されている。
このような構成によって、環状凹部34の開口端側の上方部分が固定環14によって閉鎖され、固定環14の下方に幅狭部34bによる環状の密閉空間が形成される。さらに、この幅狭部34bによる環状の密閉空間すなわち固定環14の裏側に位置する環状の密閉空間内に、固定環バックメタル16のバリアガス供給通路16a、およびケーシング18のバリアガス供給通路18aを介して、矢印A、Bで示されるように、外部のバリアガス供給装置(図示せず)からの加圧バリアガスが供給されることになる。
本実施形態のメカニカルシール1では、固定環14が通気性を有する多孔質カーボンで形成されているので、裏側(大気側)に存在する環状の密閉空間34b内に加圧バリアガスが供給されると、加圧バリアガスは、矢印Cで示すように固定環14を通り抜けて、固定環14の機内側面(静止側の密封端面)14aから噴出する。
この結果、回転環8の大気側面8aと固定環14の機内側面14aとの間に、加圧バリアガスが流入し、回転環8および回転環バックメタル6がスプリング12の付勢力に抗しながら機内側に後退する。そして、回転環8の大気側面(回転側の密封端面)8aと固定環14の機内側面(静止側の密封端面)14aとの間に加圧バリアガスによる厚さ数μmの流体膜Mが形成される。この流体膜Mによって、回転環8の大気側面8aと、固定環14の機内側面14aとの間にシールが形成されることになる。
加圧バリアガスとしては、空気の他、窒素ガス、アルゴンガス等が用途に応じて適宜選択される。また、加圧バリアガスに変えて、加圧された他の加圧流体、例えば、水、油等も使用可能である。
加圧バリアガス、あるいは他の加圧流体の或る力は、機内側と大気の圧力差等の種々の条件を勘案して、回転環と固定環との間に所望のシールが形成できる圧力に設定される。
このような構成によれば、回転環8に対向する固定環14の機内側面14aの全体から略均一に加圧バリアガスを噴出させることができるので、回転環8の大気側面8aと固定環14の機内側面14aとの間の流体膜Mの圧力を高い状態に維持することが容易となる。この結果、膜厚の均一化、膜厚すなわち回転環8の大気側面8aと固定環14の機内側面14aの間隔の最小化が実現される。
このため、シール性と向上させつつ、バリアガスの消費量が抑制できる。
さらに、固定環14の材料として、自己潤滑性が高い多孔質カーボンを使用しているので、何らかの理由で、固定環14が回転環8に接触した場合でも、かじり等の問題が生じにくい。
図4は、上記第1の実施態様のメカニカルシールの変形例のメカニカルシール1’の要部を示す図1と同様の概略的な断面図である。
変形例のメカニカルシール1’の基本構成は、上記第1の実施態様のメカニカルシール1と同一である。メカニカルシール1との主な相違点は、ケーシングが軸線方向に分割され、大気側に配置された第1のケーシング18’に収容されたスプリング12’が、固定環バックメタル16を機内側に付勢している点である。さらに、ケーシングのバリアガス供給通路18aは、機内側の第2のケーシング18”に形成されている。
この変形例のメカニカルシール1’では、回転環8の大気側面8aと固定環14の機内側面14aとの間に、加圧バリアガスが流入すると、固定環14および固定環バックメタル16がスプリング12’の付勢力に抗しながら大気側に後退する。そして、回転環8の大気側面8aと固定環14の機内側面14aの間に、第1の実施形態のメカニカルシールと同様に、加圧バリアガスよる流体膜Mが形成され、この流体膜Mによって、回転環8の大気側面8aと、固定環14の機内側面14aとの間にシールが形成されることになる。
図5ないし図7は、本発明の第2の実施形態のメカニカルシールおよびその変形例のメカニカルシールの固定環付近の構成を示す断面図である。
上記第1の実施形態のメカニカルシール1は、金属製の固定環バックメタル16に多孔質カーボン性の固定環14が収容された構成を備えていたが、第2の実施形態のメカニカルシール40では、メカニカルシール1の固定環バックメタル16と固定環14に相当する部分である固定環部材42が、多孔質カーボンによって一体的に形成されている。
固定環部材42の径方向外方部分には、ケーシング18のバリアガス供給通路18aと連通するバリアガス供給通路42aが形成され、加圧バリアガスを固定環部材42内に導入できるように構成されている。さらに、固定環部材42には、回転環に対向し静止側の密封端面を構成する環状の機内側面42bが設けられている。
本実施形態の固定環部材42では、バリアガス供給通路42aの内面、および機内側面42bを除く外周面全体に、一点鎖線で示す樹脂等による目詰まりMが施され、バリアガス供給通路42aに供給された加圧バリアガスが、機内側面42bのみから噴出するように構成されている。
上記第2のメカニカルシール40では、バリアガス供給通路42aが、固定環部材42の径方向外方部分に形成されているが、図6に示されている変形例のメカニカルシール42’のように、バリアガス供給通路42a’が、固定環部材42の径方向内方部分にまでのびるように形成された構成でもよい。
このような構成によれば、加圧バリアガスを機内側面42b全体からより均一に噴出させることが可能となる。
一方、図7に示されている変形例のメカニカルシール40”のように、固定環部材42”にバリアガス供給通路を設けず、固定環部材42”の径方向外方面に目詰まりを設けないバリアガス導入部44を設け、このバリアガス導入部44にケーシング18のバリアガス供給通路18aを接続した構成でもよい。
このような構成によれば、固定環部材の加工が容易になる。
本発明の前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
上記実施形態では、回転環と対向する固定環の面(密封端面)全体が、多孔質カーボンで形成された構成であったが、本発明は、図8ないし図11の固定環の平面図に示されているように密封端面の少なくとも一部が多孔質カーボン等の多孔質部材で形成された構成でもよい。
たとえば、複数の多孔質部分が、環状の密封端面の全周にわたって等間隔あるいは等しくなく間隔で配置された構成でもよい。
例えば、図8に示されている構成では、環状の密封端面52の幅方向中央位置に、複数の円形の多孔質部分54が等間隔に配置されている。また、図9に示されている構成では、環状の密封端面62の幅方向中央位置に、複数の湾曲した長円形の多孔質部分64が等間隔に配置されている。
また、多孔質部分が、環状の密封端面の一部を覆って全周にわたって延びる構成でもよい。
すなわち、図10に示されている構成では、環状の密封端面72の幅方向中央に、密封端面72の幅より狭い幅の環状の多孔質部分74が配置されている。また、図11に示されている構成では、環状の密封端面82の幅方向中央に、密封端面82の幅より狭い幅の六角形の環状の多孔質部分84が配置されている。
図8ないし図11の構成においては、多孔質部分54、64、74および84は、固定環の密封端面(回転環と対向する固定環の面)52、62、72および82に、固定環の密封端面と同一平面(面一)となるように埋め込まれている。これら多孔質部分54、64、74および84の裏側には、加圧バリアガス等の加圧されたバリア流体が導入され、多孔質部分54、64、74および84の表面から加圧されたバリア流体が噴出し、流体膜が形成される。
また、上記実施形態では、固定環が多孔質カーボンで形成されているが、固定環を流体が流通可能な他の多孔質体、例えば、焼結金属、多孔質樹脂等で形成してもよい。
さらに、上記実施形態では、固定環バックメタル16は、SUS等の合金鋼で形成されているが、流体を透過しない他の材料、例えば、金属、合成樹脂、セラミックス、カーボン等で形成されていてもよい。
1:メカニカルシール
2:スリーブ
6:回転環バックメタル
8:回転環
12:スプリング
14:固定環
16:固定環バックメタル
18:ケーシング
24:機内側ケーシング
16a、18a:バリアガス供給通路

Claims (5)

  1. メカニカルシールであって、
    回転軸に固定された回転環と、
    該回転軸が貫通する機体側部材に連結され密封端面を介して前記回転環と回転シールを形成するように対向配置された固定環であって、前記回転環と対向する前記固定環の面の少なくとも一部が多孔質部材で構成されている固定環と、
    前記多孔質部材に加圧されたバリア流体を供給する手段と、を備え、
    前記バリア流体は、前記固定環を通り抜けて前記回転環の密封端面に対向する前記固定環の密封端面から噴出するように前記固定環の多孔質部材に供給される、
    ことを特徴とするメカニカルシール。
  2. 前記回転環と対向する前記固定環の面の全体が多孔質部材で構成されている、
    請求項1に記載のメカニカルシール。
  3. 前記固定環が多孔質部材で構成され、
    前記固定環が、環状の凹部を有する固定環バックメタルの凹部の上部に嵌合され、
    前記バリア流体が、前記固定環バックメタルの凹部の下部空間に供給される、
    請求項1または2に記載のメカニカルシール。
  4. 前記回転環と対向する前記固定環の面の複数箇所が多孔質部材で構成され、
    前記多孔質部材が、前記回転環と対向する前記固定環の面において、円周方向に略等間隔に配置されている、
    請求項1に記載のメカニカルシール。
  5. 前記多孔質部材が、前記回転環と対向する前記固定環の面の全周にわたって延びるように配置されている、
    請求項1に記載のメカニカルシール。
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