JP5153731B2 - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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本発明は、本発明は、各種回転機器(コンプレッサ、ブロワ、ポンプ、攪拌機や電子,医療,産業機器分野で使用される回転機器)に軸封装置として使用されるメカニカルシールであって、特に高圧流体領域が負圧になる等により高圧流体領域と低圧流体領域との圧力関係が逆転することがあるような条件下においても好適に使用することができるメカニカルシールに関するものである。
従来のメカニカルシールとして、例えば特許文献1の図1、特許文献2の図6又は特許文献3の第4図に開示される如く、回転軸及びこれが洞貫するシールケースの何れか一方の部材に固定保持された固定密封環と、回転軸及びシールケースの何れか他方の部材に二次シール用Oリングを介して軸線方向に移動可能に嵌合保持された保持環と、保持環の先端部に連結されており、保持環を介して固定密封環へと押圧附勢された可動密封環とを具備して、両密封環の対向端面である密封端面の相対回転により、当該相対回転部分の外周側流体領域である高圧流体領域とその内周側流体領域である低圧流体領域とをシールするように構成されたものが周知である。
かかるメカニカルシールにあっては、二次シール用Oリングが、保持環とこれを嵌合保持する前記他方の部材との対向周面で形成される二次シール面間に流体圧により軸線方向に移動される状態で装填されているが、高圧流体領域と低圧流体領域との圧力関係が正常である場合(高圧流体領域が低圧流体領域より高圧に維持されている場合であって、以下「正常運転状態」という)のみならず当該圧力関係が逆転する場合(低圧流体領域が高圧流体領域より高圧になる場合(例えば、低圧流体領域が大気領域である場合において高圧流体領域が負圧となる場合)であって、以下「逆圧作用状態」という)においても所定のシール機能が発揮されるように、二次シール用Oリングの装填構造に次のような逆圧対策構造となしている。すなわち、二次シール用Oリングの装填構造を、正常運転状態では当該二次シール面間から低圧流体領域への二次シール用Oリングの飛び出しが前記他方の部材の二次シール面に突設した環状の第1係止部で阻止され、逆圧作用状態では当該二次シール面間から高圧流体領域への二次シール用Oリングの飛び出しが保持環の二次シール面に突設した環状の第2係止部で阻止されるように構成している(特許文献1の図1、特許文献2の図6及び特許文献3の図4を参照)。
例えば、特許文献1の図1に開示されたメカニカルシール(以下「第1従来シール」という)又は特許文献2の図6に開示されたメカニカルシール(タンデムシールを構成する各メカニカルシールであり、以下「第2従来シール」という)は、固定密封環を回転軸(前記一方の部材)に固定し、保持環をシールケース(前記他の部材)に内嵌保持し、可動密封環と保持環とを、これらの間がクリアランス用Oリングを介して非接触状態に保持されるように連結したものであって、固定密封環の密封端面に形成した動圧発生溝により密封端面間に動圧を発生させることにより、両密封端面を非接触状態に保持しつつ高圧流体領域と低圧流体領域との間をシールするように構成された動圧形の非接触形メカニカルシールであるが、第1係止部をシールケース(前記他の部材)側に設けると共に第2係止部を保持環側に設けておくと、正常運転状態及び逆圧作用状態の何れにおいても、流体圧力により保持環にこれを可動密封環へと押圧する推力が作用するように構成することができるため、両流体領域の圧力関係に拘わらず可動密封環と保持環とを適正な連結状態に保持して良好なシール機能を発揮させうる(例えば、特許文献1の図3,図4又は特許文献2の図5を参照)。なお、第1及び第2係止部を共にシールケース側に設けた場合には、正常運転状態において上記推力が発生するような構成とすると、逆圧作用状態においては上記推力と逆方向の推力が作用することになり、可動密封環と保持環との間が開いて両者を適正な連結状態に保持できず、シール機能が損なわれる虞れがある(例えば、特許文献1の図7,図8又は特許文献2の図4を参照)。
また、特許文献3の図4に開示されたメカニカルシール(以下「第3従来シール」という)は、固定密封環をシールケース(前記一方の部材)に固定し、保持環を回転軸(前記他方の部材)に外嵌保持し、可動密封環と保持環とを嵌合密着させて連結したものであって、両密封端面の相対回転摺接作用により高圧流体領域と低圧流体領域との間をシールするように構成された端面接触形メカニカルシールであるが、第1係止部を回転軸(前記他方の部材)側に設けると共に第2係止部を保持環側に設けておくと、正常運転時及び逆圧作用時の何れにおいても、流体圧力により保持環つまり可動密封環にこれを固定密封環に近接する方向に押圧する推力が作用するように構成することができるため、正常運転状態及び逆転作用状態の何れにおいても両密封端面を適正な接触状態に保持して良好なシール機能を発揮させうる(例えば、特許文献1の図3,図4又は特許文献2の図5を参照)。なお、第1及び第2係止部を共にシールケース側に設けた場合には、正常運転状態において上記推力が発生するような構成とすると、逆圧作用状態では上記推力と逆方向の推力が作用することになり、両密封端面が適性に接触せずシール機能が損なわれる虞れがある(例えば、特許文献1の図7,図8又は特許文献2の図4を参照)。
特開平8−334175号公報 特開2006−316855公報 実開昭59−153767号公報
ところで、第1〜第3従来シールのように、第2係止部を保持環側に設けると共に第1係止部を保持環を嵌合保持する部材(シールケース又は回転軸)側に設けて、両流体領域の圧力関係が正常運転状態と逆圧作用状態との間で変動した場合にも良好なシール機能を発揮することができるように工夫したメカニカルシールにあって、かかる逆圧対策構造が良好に機能するためには、正常運転状態から逆圧作用状態に変化した場合又は逆圧作用状態から正常運転状態に復帰した場合にこの圧力変化に応じて二次シール用Oリングが次のように作動(移動)されることが必要である。すなわち、二次シール用Oリングは、正常運転状態においては高圧流体領域の流体圧力(正確には、低圧流体領域の流体圧力との差圧)により第1係止部に押し付けられているが、圧力関係が逆転して逆圧作用状態に変化すると、低圧流体領域の流体圧力(正確には、低圧流体領域の流体圧力との差圧)により第1係止部から離間する方向に移動されて第2係止部に押し付けられ、更に正常運転状態に復帰すると、流体圧力により第2係止部から離間する方向に移動されて第1係止部に押し付けられるように作動することが必要である。
しかし、正常運転状態又は逆圧作用状態においては二次シール用Oリングが一方の係止部(第1又は第2係止部)や二次シール面に強く押し付けられた状態にあるため、シール条件によっては、例えば高温条件下や高圧条件下では、二次シール用Oリングが当該係止部に固着されている虞れがある。また、二次シール用Oリングの装填構造上、その圧力変化時における受圧面積は極めて小さい。すなわち、正常運転状態においては二次シール用Oリングの内径部分が第1係止部から低圧流体領域に僅かに露出しているにすぎず(当該Oリングの低圧流体領域側の面はその大部分が第1係止部に接着,隠蔽されている)、また逆圧作用状態においては二次シール用Oリングの外径部分が第2係止部から高圧流体領域に僅かに露出しているにすぎない(当該Oリングの高圧流体領域側の面はその大部分が第2係止部に接着,隠蔽されている)。
したがって、逆圧作用状態に変化した場合又は正常運転状態に復帰した場合に、上記した固着や受圧面積の僅少によって二次シール用Oリングが適正に移動しなかったり(作動不良)、移動が圧力関係の変化に即応して迅速に行われない(作動遅延)ことがあり、上記した逆圧対策構造が十分に機能されない虞れがあった。
本発明は、二次シール用Oリングの装填構造を逆圧対策構造としたメカニカルシールにおける上記した問題を解決して、当該逆圧対策構造が十分に機能されるように工夫したメカニカルシールを提供すると共に、かかるメカニカルシールを使用したタンデムシールを提供することを目的とするものである。
本発明は、回転軸に固定保持された固定密封環と、回転軸が洞貫するシールケースに二次シール用Oリングを介して軸線方向に移動可能に嵌合保持された保持環と、保持環の先端部に連結されており、保持環を介して固定密封環へと押圧附勢された可動密封環とを具備して、両密封環の対向端面である密封端面の相対回転により、当該相対回転部分の外周側領域である高圧流体領域とその内周側領域である低圧流体領域とをシールするように構成されたメカニカルシールであって、二次シール用Oリングが、保持環とこれを嵌合保持するシールケースとの対向周面で形成される二次シール面間に流体圧により軸線方向に移動される状態で装填されていて、両密封流体領域の圧力関係が正常である場合には当該二次シール面間から低圧流体領域への当該Oリングの飛び出しがシールケースの二次シール面に突設した環状の第1係止部で阻止されると共に当該圧力関係が逆転する場合には当該二次シール面間から高圧流体領域への当該Oリングの飛び出しが保持環の二次シール面に突設した環状の第2係止部で阻止されるように構成してあるメカニカルシールにおいて、上記の目的を達成すべく、特に、第1係止部にそのOリング係止面に開口し且つ当該第1係止部を回転軸と平行する方向に低圧流体領域へと直線状に貫通する複数の第1流体導入孔を形成すると共に、第2係止部にそのOリング係止面に開口し且つ当該第2係止部を回転軸と平行する方向に高圧流体領域へと直線状に貫通する複数の第2流体導入孔を形成しておくことを提案するものである。第1及び第2流体導入孔は第1及び第2係止部のOリング係止面においてその周方向に等間隔を隔てて並列状に開口されていることが好ましい。

本発明は、好ましい実施の形態にあって、特許文献1の図1に開示される如き非接触形メカニカルシールに適用される。すなわち、可動密封環が保持環にクリアランス用Oリングを介して非接触状態で連結されており、両密封端面を、その一方に形成された動圧発生溝により発生させた動圧により非接触状態に保持しつつ、前記高圧流体領域と低圧流体領域とをシールするように構成された非接触形メカニカルシールに適用される。かかる非接触形メカニカルシールは、特許文献2の図6に開示される如きタンデムシールを構成する機内側メカニカルシール及び機外側メカニカルシールの一方又は両方として使用することができる。また、本発明は、上記した非接触形メカニカルシール又はこれを使用するタンデムシールの他、特許文献3の第4図に開示される如き端面接触形メカニカルシールに適用することも可能である。

本発明のメカニカルシールにあっては、第1係止部にそのOリング係止面に開口し且つ低圧流体領域へと貫通する複数の第1流体導入孔を形成してあるから、両流体領域の圧力関係が正常運転状態から逆圧作用状態に変化した場合、第1係止部に接着している二次シール用Oリングはその接着部分に第1流体導入孔から流体圧力が導入されることから、当該Oリングが第1係止部のOリング係止面や二次シール面に接着,固着されているときにも、当該流体圧力によって第1係止部から離間する方向に確実に移動され且つその移動も逆圧作用状態への変化に即応して迅速に行われる。また、第2係止部にそのOリング係止面に開口し且つ高圧流体領域へと貫通する複数の第2流体導入孔を形成してあるから、両流体領域の圧力関係が逆圧作用状態から正常運転状態に復帰した場合、第2係止部に接着している二次シール用Oリングはその接着部分に第2流体導入孔から流体圧力が導入されることから、当該Oリングが第2係止部のOリング係止面や二次シール面に接着,固着されているときにも、当該流体圧力によって第2係止部から離間する方向に確実に移動され且つその移動も正常運転状態への復帰に即応して迅速に行われる。したがって、本発明によれば、冒頭で述べた逆圧対策構造を良好且つ十分に機能させることができ、両流体領域の圧力関係が逆転するようなシール条件下においても良好なシール機能を発揮するメカニカルシールを提供することができる。
図1は本発明に係るメカニカルシールの一例を示したもので、当該メカニカルシールの上半部分を示す半截の縦断側面図である。 図2は当該メカニカルシールの下半部分を示す半截の縦断側面図である。 図3は図1の要部を拡大して示す縦断側面図である。 図4は図3と異なる圧力状態を示す図3相当の縦断側面図である。 図5は図1の要部であって図3と異なる部分を拡大して示す縦断側面図である。 図6は図5と異なる圧力状態を示す図5相当の縦断側面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図6に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係るメカニカルシールの一例を示したもので、当該メカニカルシールを使用するタンデムシールの上半部分を示す半截の縦断側面図であり、図2は当該タンデムシールの下半部分を示す半截の縦断側面図であり、図3は図1の要部(一次メカニカルシール)を拡大して示す縦断側面図であり、図4は図3と異なる圧力状態を示す図3相当の縦断側面図であり、図5は図1の要部であって図3と異なる部分(二次メカニカルシール)を拡大して示す縦断側面図であり、図6は図5と異なる圧力状態を示す図5相当の縦断側面図である。
図1は高圧ガスを扱う高速回転機器(コンプレッサ、ブロワ等)の軸封手段として使用されるタンデムシールに本発明を適用した例を示したもので、このタンデムシールは、機内領域(ガス領域)A0と機外領域(大気領域)A4との間を軸線方向にタンデム配置した機内側の一次メカニカルシールM1及び機外側の二次メカニカルシールM2によりシールするように構成されたものであり、各メカニカルシールM1,M2は本発明に従って次のように構成されている。
すなわち、機内側の一次メカニカルシールM1は、図1及び図2に示す如く、回転機器の回転軸1に固定された回転密封環2と、回転軸1が洞貫するシールケース3に軸線方向移動可能に嵌合保持された保持環4と、スプリング部材5(図1参照)により保持環4を介して回転密封環2へと押圧附勢された静止密封環6とを具備して、両密封環2,6の対向端面である密封端面2a,6aをその間に発生させた動圧により非接触状態に保持した状態で相対回転させることにより、密封端面2a,6aの外周側領域である高圧流体領域(以下「第1流体領域」という)A1とその内周側領域である低圧流体領域(以下「第2流体領域」)A2とをシールするように構成された動圧形の非接触形メカニカルシールである。なお、第1流体領域A1は、図1及び図2に示す如く、当該回転機器内の領域である機内領域A0に連通しており、両領域A0,A1間はシールケース3の一端部に設けたラビリンスシール3aによって区画されている。
機外側の二次メカニカルシールM2は、図1及び図2に示す如く、一次メカニカルシールM1と同一構造をなすものであって、一次メカニカルシールM1とは軸線方向における向きを同一とした形態で配置(タンデム配置)されており、回転軸1に固定された回転密封環7と、シールケース3に軸線方向移動可能に嵌合保持された保持環8と、スプリング部材9(図2参照)により保持環8を介して回転密封環7へと押圧附勢された静止密封環10とを具備して、両密封環7,10の対向端面である密封端面7a,10aを非接触状態で相対回転させることにより、密封端面7a,10aの外周側領域である高圧流体領域A2とその内周側領域である低圧流体領域A3とをシールするように構成された動圧形の非接触形メカニカルシールである。なお、密封端面7a,10aの外周側領域である高圧流体領域A2は、両メカニカルシールM1,M2間に形成される領域であって一次メカニカルシールM1の密封端面2a,6aの内周側領域である第2流体領域A2であるから、以下、両者を区別することなく「第2流体領域A2」という。また、密封端面7a,10aの内周側領域である低圧流体領域(以下「第3流体領域」という)A3は、図1及び図2に示す如く、当該回転機器外の領域である機外領域(大気領域)A4に連通しており、両領域A3,A4間はシールケース3の他端部に設けた一対のラビリンスシール3b,3cによって区画されている。
各回転密封環2,7はWC,SiC等の超硬質材で構成されたもので、図3及び図5に示す如く、密封端面2a,7aにはスパイラル状等の適宜形状をなす動圧発生溝2b,7bが形成されている。この動圧発生溝2b,7bの作用により、両密封環2,6又は7,10の相対回転に伴い動圧を発生せしめて、密封端面2a,6a間又は7a,10a間を非接触状態に保持する。
シールケース3は、図3及び図5に示す如く、内周部に、ラビリンスシール3a,3b間に配して、第1リテーナ3d,3e及び第2リテーナ3f,3gを形成したものであり、当該回転機器のハウジングに取り付けられている。各リテーナは、図3又は図5に示す如く、回転軸1と同心をなす円筒状のガイド部3d,3f及び保持部3e,3gからなり、保持部3e,3gの内径はガイド部3d,3fより小さく設定されている。シールケース3には、図1に示す如く、バッファガスG1の給排気路3h,3i及びパージガスG2の給排気路3j,3kが設けられていて、各ガスG1,G2の給排気量を制御することにより、第1流体領域A1、第2流体領域A2及び第3流体領域A3をその順に漸次減圧されるように所定圧に保持するようになっている。すなわち、第1流体領域A1は、給気路3hからバッファガス(機内領域A0に漏洩して支障のないガスであって、一般に窒素ガスが使用される)G1を供給,制御することによって、機内領域A0の圧力に応じた所定圧のガス領域に保持される。第2流体領域A2においては一次メカニカルシールM1の密封端面2a,6aから漏洩したバッファガスを排気路3iから排出させるようになっており、その排出量を制御することにより、正常運転状態では第2流体領域A2が第1流体領域A1より低圧に保持される。第3流体領域A3においては、給気路3jからラビリンス3b,3c間に供給されたパージガスG2(大気領域A4に漏洩して支障のないガスであって、一般に窒素ガスが使用される)の一部が導入され(残部は機外領域A4に放出される)、これが二次メカニカルシールM2の密封端面7a,10aからの漏洩ガスを同伴して排気路3kから排出されるようになっており、その給排気量を制御することにより、正常運転状態では第3流体領域A3を第2流体領域A2より低圧に保持する。
各保持環4,8はSUS304,Ti等の金属材で構成されたもので、図3又は図5に示す如く、被保持部4a,8aとこれより大径の円環状の押圧部4b,8bとを備えた断面L字形状の円筒体に構成されている。各保持環4,8は、図3又は図5に示す如く、被保持部4a,8aをシールケース3の保持部3e,3gに非圧縮性の弾性材製(ゴム等)の二次シール用Oリング11,12を介して挿通保持させることによって、シールケース3の内周部にこれとの間を二次シールさせた状態で軸線方向移動可能に内嵌保持されている。
各二次シール用Oリング11,12は、図3〜図6に示す如く、シールケース3と保持環4,8との対向周面で形成される二次シール面3m,4c間又は3n,8c間(シールケース3の保持部3e,3gの内周面3m,3nとこれに対向する保持環4,8の被保持部4a,8aの外周面4c,8cとの間)の環状空間であるOリング装填空間11a,12aに装填されていて、保持環4,8をシールケース3にシール(二次シール)された状態で軸線方向移動可能に嵌合保持する。
而して、各二次シール用Oリング11,12は、Oリング装填空間11a,12aに作用する流体圧力によって軸線方向に変位可能であり、流体領域Oリング装填空間11a,12a外への飛び出しを次のような逆圧対策構造によって阻止されている。
すなわち、一次メカニカルシールM1の逆圧対策構造にあっては、二次シール用Oリング11が、第1流体領域A1が第2流体領域A2より高圧である正常運転状態においては、図3に示す如く、Oリング装填空間11aから第2流体領域A2への飛び出しをシールケース3側の二次シール面3mに突設した環状の第1係止部3pで阻止されると共に、両流体領域A1,A2の圧力関係が逆転して第2流体領域A2が第1流体領域A1より高圧となる逆圧作用状態においては、図4に示す如く、保持環4側の二次シール面4cに突設した環状の第2係止部4dで阻止されるように構成してある。なお、両係止部3p,4dの高さは、その対向端面であるOリング係止面が二次シール用Oリング11のOリング装填空間11aからの飛び出しを確実に阻止(係止)できる大きさとなるように設定されている。すなわち、第1係止部3pの高さについては、図3に示す如く、これが保持環4の二次シール面4cに干渉しない範囲で、その内径が少なくともOリング装填空間11aに装填された状態の二次シールOリング11の中心径よりも小さくなるように設定されている。また、第2係止部4dの高さについては、図4に示す如く、これがシールケース3の二次シール面3mに干渉しない範囲で、その外径が少なくともOリング装填空間11aに装填された状態の二次シールOリング11の中心径よりも大きくなるように設定されている。
そして、第1係止部3pには、図3に示す如く、正常運転状態において二次シール用Oリング11を受け止めるOリング係止面に開口し且つ第2流体領域A2へと貫通する複数の第1流体導入孔3r(1個のみ図示)が形成されている。また、第二係止部4dには、図4に示す如く、逆圧作用状態において二次シール用Oリング11を受け止めるOリング係止面に開口し且つ第1流体領域A1へと貫通する複数の第2流体導入孔4e(1個のみ図示)が形成されている。この例では、各流体導入孔3r,4eが、係止部3p,4dを回転軸1に平行する方向に直線状に貫通する貫通孔とされており、且つ当該Oリング係止面においてその周方向に等間隔を隔てて並列するように開口されている。
また、二次メカニカルシールM2の逆圧対策構造にあっては、二次シール用Oリング12が、第2流体領域A2が第3流体領域A3より高圧である正常運転状態においては、図5に示す如く、Oリング装填空間12aから第3流体領域A3への飛び出しをシールケース3側の二次シール面3nに突設した環状の第1係止部3qで阻止されると共に、両流体領域A2,A3の圧力関係が逆転して第3流体領域A3が第2流体領域A2より高圧となる逆圧作用状態においては、図6に示す如く、保持環4側の二次シール面8cに突設した環状の第2係止部8dで阻止されるように構成してある。なお、両係止部3q,8dの高さは、その対向端面であるOリング係止面が二次シール用Oリング12のOリング装填空間12aからの飛び出しを確実に阻止(係止)できる大きさとなるように設定されている。すなわち、第1係止部3qの高さについては、図5に示す如く、これが保持環8の二次シール面8cに干渉しない範囲で、その内径が少なくともOリング装填空間12aに装填された状態の二次シールOリング12の中心径よりも小さくなるように設定されている。また、第2係止部8dの高さについては、図6に示す如く、これがシールケース3の二次シール面3nに干渉しない範囲で、その外径が少なくともOリング装填空間12aに装填された状態の二次シールOリング12の中心径よりも大きくなるように設定されている。
そして、第1係止部3qには、図5に示す如く、正常運転状態において二次シール用Oリング12を受け止めるOリング係止面に開口し且つ第3流体領域A3へと貫通する複数の第1流体導入孔3s(1個のみ図示)が形成されている。また、第二係止部4dには、図6に示す如く、逆圧作用状態において二次シール用Oリング12を受け止めるOリング係止面に開口し且つ第2流体領域A2へと貫通する複数の第2流体導入孔8e(1個のみ図示)が形成されている。この例では、各流体導入孔3s,8eが、係止部3q,8dを回転軸1に平行する方向に直線状に貫通する貫通孔とされており、且つ当該Oリング係止面においてその周方向に等間隔を隔てて並列するように開口されている。
各スプリング5,9は、図1又は図2に示す如く、シールケース3と保持環4,8との間に介装されており、可動密封環6,10を保持環4,8を介して回転密封環3へと押圧附勢する。
各可動密封環6,10は回転密封環2,7の構成材より比較的軟質のカーボン等で構成されたもので、図3又は図5に示す如く、固定密封環2,7と保持環4,8との間に配して、シールケース3のガイド部3d,3fに極く微小な隙間を有する状態で軸線方向移動自在に内嵌保持されている。すなわち、各可動密封環6,10は、図3又は図5に示す如く、例えばJIS−B0401にいうすき間ばめ程度の寸法公差をもってガイド部3d,3fに嵌合させることによって、ガイド部3d,3fの内周部との間に、可動密封環6,10の径方向変位を可及的に阻止するも、その軸線方向移動並びに流体の通過を許容する、極く微小な隙間が形成されるように構成されている。
各可動密封環6,10は、図3又は図5に示す如く、非圧縮性の弾性材製(ゴム等)のクリアランス用Oリング13,14を介した非接触状態で保持環4,8に連結されている。すなわち、各保持環4,8の押圧部4b,8bにこれと同心のアリ溝状の環状溝4f,8fを形成し、この環状溝4f,8fにクリアランス用Oリング13,14を若干突出させた状態で嵌合保持させることによって、図3又は図5に示す如く、保持環4,8と可動密封環6,10とを、その対向端面間を微小なクリアランスを有したシール状態(二次シール状態)で連結している。各可動密封環6,10は、図1又は図2に示す如く、これに保持環4,8の押圧部4b,8bに植設せる回り止めピン15a,15bを突入係合させておくことにより、保持環4,8に対して相対回転不能とされている。また、各保持環4,8は、図1又は図2に示す如く、その押圧部4b,8bに植設せる回り止めピン16a,16bをシールケース3に突入係合させておくことにより、シールケース3に対して相対回転不能とされている。なお、クリアランス用Oリング13,14によるシール箇所の径D3は、二次シール用Oリング11,12の内周部によるシール個所の径(保持環4,8側の二次シール面4c,8cの径)D1及びその外周部によるシール個所の径(シールケース3側の二次シール面3m,3nの径)D2との関係において、D1≦D3≦D2となるように設定されている。具体的には、特許文献1に開示される如く、クリアランス用Oリング13,14を嵌合保持する環状溝4f,8fの内径d1及び外径d2がD1≦d1,D2≧d2となるように設定してある。
以上のように構成されたタンデムシールの各メカニカルシールM1,M2にあっては、密封端面2a,6a又は7a,10aの外周側流体領域である被密封流体領域(一次メカニカルシールM1にあっては第1流体領域A1であり、二次メカニカルシールM2にあっては第2流体領域A2である)がその内周側領域である非密封流体領域(一次メカニカルシールM1にあっては第2流体領域A2であり、二次メカニカルシールM2にあっては第3流体領域A3である)より高圧に保持されている正常運転状態では、図3又は図5に示す如く、二次シール用Oリング11,12は第1係止部3p,3qに押し付けられている。そして、バファガスG1又はパージガスG2の給排気量制御にトラブルが生じる等により、被密封流体領域が非密封流体領域より低圧となる逆圧作用状態に変化すると、図3又は図5に矢印で示す如く、二次シール用Oリング11,12と第1係止部3p,3qとの接触部分に第1流体導入孔3r,3sから非密封流体領域の流体が導入されて、その圧力により二次シール用Oリング11,12が第1係止部3p,3qから離間する方向に押圧移動され、図4又は図5に示す如く、第2係止部4d,8dに押し付けられる。このとき、流体が第1流体導入孔3r,3sから二次シール用Oリング11,12と第1係止部3p,3qとの接触部分に導入され、その流体圧力が二次シール用Oリング11,12に直接作用し、しかも当該Oリング11,12の全周に亘って作用することから、冒頭で述べた如く第1係止部3p,3qのOリング係合面や二次シール面3m,3n,4c,8cに強く接着,固着されている場合にも、確実に第2係止部4d,8d方向に移動され、その移動も迅速に行われる。
また、かかる逆圧作用状態から正常運転状態に復帰すると、図4又は図6に矢印で示す如く、二次シール用Oリング11,12と第2係止部4d,8dとの接触部分に第2流体導入孔4e,8eから被密封流体領域の流体が導入されることから、逆作用状態に変化した場合と同様に、当該Oリング11,12は確実且つ迅速に第1係止部3p,3q方向に移動されることになる。
このように、二次シール用Oリング11,12は、Oリングが作動不良,作動遅延を生じ易い高温,高圧等の条件下においても、被密封流体領域と非密封流体領域との圧力関係の逆転,復帰に即応して確実且つ迅速に作動されることから、逆圧対策構造を十分に機能させることができる。すなわち、各メカニカルシールM1,M2において、特許文献1の段落番号[0035]〜[0042]に記載される如く、正常運転状態及び逆圧作用状態の何れにおいても良好なシール機能が発揮される。
なお、本発明に係るメカニカルシールは上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において適宜に改良,変更することができる。例えば、本発明は、可動密封環6,10をクリアランス用Oリング13,14を介して非接触状態で保持環4,8に連結させるように構成した上記メカニカルシールM1,M2の如き動圧形の非接触形メカニカルシールの他、可動密封環を保持環に固着するようにした第3従来シールのような端面接触形メカニカルシールを含めて、二次シール用Oリングが圧力変化に応じて移動するように構成されたメカニカルシールに例外なく適用することが可能である。
1 回転
固定密封環
2a 固定密封環の密封端面(可動密封環との対向端面)
3 シールケー
m 二次シール面
3n 二次シール面
3p 第1係止部
3q 第1係止部
3r 第1流体導入孔
3s 第1流体導入孔
4 保持環
4c 二次シール面
4d 第2係止部
4e 第2流体導入孔
5 スプリング
6 可動密封環
6a 可動密封環の密封端面(固定密封環との対向端面)
7 固定密封環
7a 固定密封環の密封端面(可動密封環との対向端面)
8 保持環
8c 二次シール面
8d 第2係止部
8e 第2流体導入孔
9 スプリング
10 可動密封環
10a 可動密封環の密封端面(固定密封環との対向端面)
11 二次シール用Oリング
12 二次シール用Oリング
13 クリアランス用Oリング
14 クリアランス用Oリング
A1 第1流体領域(一次メカニカルシールにおける高圧流体領域)
A2 第2流体領域(一次メカニカルシールにおける低圧流体領域,二次メカニカルシールにおける高圧流体領域)
A3 第3流体領域(二次メカニカルシールにおける低圧流体領域)
M1 一次メカニカルシール
M2 二次メカニカルシール

Claims (3)

  1. 回転軸に固定保持された固定密封環と、回転軸が洞貫するシールケースに二次シール用Oリングを介して軸線方向に移動可能に嵌合保持された保持環と、保持環の先端部に連結されており、保持環を介して固定密封環へと押圧附勢された可動密封環とを具備して、両密封環の対向端面である密封端面の相対回転により、当該相対回転部分の外周側領域である高圧流体領域とその内周側領域である低圧流体領域とをシールするように構成されたメカニカルシールであって、二次シール用Oリングが、保持環とこれを嵌合保持するシールケースとの対向周面で形成される二次シール面間に流体圧により軸線方向に移動される状態で装填されていて、両密封流体領域の圧力関係が正常である場合には当該二次シール面間から低圧流体領域への当該Oリングの飛び出しがシールケースの二次シール面に突設した環状の第1係止部で阻止されると共に当該圧力関係が逆転する場合には当該二次シール面間から高圧流体領域への当該Oリングの飛び出しが保持環の二次シール面に突設した環状の第2係止部で阻止されるように構成してあるメカニカルシールにおいて、
    第1係止部にそのOリング係止面に開口し且つ当該第1係止部を回転軸と平行する方向に低圧流体領域へと直線状に貫通する複数の第1流体導入孔を形成すると共に、第2係止部にそのOリング係止面に開口し且つ当該第2係止部を回転軸と平行する方向に高圧流体領域へと直線状に貫通する複数の第2流体導入孔を形成してあることを特徴とするメカニカルシール。
  2. 可動密封環が保持環にクリアランス用Oリングを介して非接触状態で連結されており、両密封端面を、その一方に形成された動圧発生溝により発生させた動圧により非接触状態に保持しつつ、前記高圧流体領域と低圧流体領域とをシールするように構成された非接触形メカニカルシールであることを特徴とする、請求項1に記載するメカニカルシール。
  3. タンデムシールを構成する機内側の一次メカニカルシール及び機外側の二次メカニカルシールの一方又は両方として使用されるものであることを特徴とする、請求項2に記載するメカニカルシール。
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