JP4528762B2 - 非接触形メカニカルシール - Google Patents
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シールケース2は、円筒状のガイド部2aと円環状のリテーナ部2bとを有する円筒構造体であり、
回転密封環3は、上端面たる密封端面3aに被密封流体領域Hに臨む外周部へと開口する動圧発生溝3bを形成した硬質材製のものであり、
静止密封環4は、上面側における外周部分及び内周部分に、夫々、下端面である密封端面4aの外径及び内径より大径とした環状凸部4b及び環状凹部4cを形成すると共に、上端面に環状凹部4cの径と一致する内径の環状凸部4eを形成したものであって、回転密封環3の構成材より軟質の材料であるカーボンで構成されたものであり、環状凸部4bをJIS B0401に規定する「すき間ばめ」程度の寸法公差をもってシールケース2のガイド部2aに嵌合させることによって、シールケース2のガイド部2aに極く微小な隙間7を有する状態で軸線方向移動自在に内嵌保持されており、
保持環5は、円筒状の被保持部5aとその下端側に形成された円環状の押圧部5bとを備えた断面L字形状のものであり、被保持部5aをシールケース2のリテーナ部2bの内周部にゴム製のOリング8を介して嵌挿保持させることによって、シールケース2に、これとの間を二次シールさせた状態で、軸線方向たる上下方向に移動可能に保持されており、押圧部5bの下面5cには静止密封環4の環状凹部4cへと遊嵌状に突入する円環状のOリング保持部5eが突設されており、
スプリング部材6は、シールケース2のリテーナ部2bと保持環5の押圧部5bとの間に介装されて、保持環5を下方向に押圧附勢するものであり、
シールケース2と保持環5とは、保持環5の押圧部5bに植設されて上方に突出する回り止めピン10をシールケース2のリテーナ部2bに形成した凹部2cに突入係合させることにより相対回転不能とされており、
静止密封環4と保持環5とは、前記回り止めピン10の植設位置より内径側において保持環5の押圧部5bに植設されて下方に突出する回り止めピン9を静止密封環4の上面に形成した凹部4dに突入係合させることにより相対回転不能とされており、
静止密封環4と保持環5との間は、保持環5の下面5cに形成した環状溝5dと静止密封環4の上面に形成した環状凸部4eとの間にゴム製のOリング11を介在させることによって、両環4,5の軸線方向対向面間にクリアランス12を有して二次シールされた非接触状態に保持されており、
静止密封環4において、環状凸部4eの内径は環状凹部4cの径と一致しており、環状凸部4eの外径は回り止めピン9が係合する凹部4dの内径より小さく設定されており、
保持環5において、環状溝5dの内径はOリング保持部5eの外径に一致しており、環状溝5dの外径は静止密封環4の環状凸部4eの外径より小さく設定されており、
Oリング11は、環状溝5dから下方に若干突出して静止密封環4の環状凸部4eに衝合する状態で当該環状溝5dに嵌合保持されたものであって、被密封流体領域Hの流体圧力によって環状溝5dの内径側壁面部であるOリング保持部5eの外周面に押圧接触された状態であって環状溝5dの外径側壁面部5fに非接触の状態で保持されており、
保持環5は、静止密封環4の構成材であるカーボンと熱膨張係数が近似する軽比重の金属材であるチタンで構成されていることを特徴とする縦型の非接触形メカニカルシールを提案するものである。
スプリング部材6は、図1に示す如く、適当数のコイルスプリング(一つのみ図示)をシールケース2のリテーナ部2bと保持環5の押圧部5bとの間に介装してなり、保持環5を軸線方向において回転密封環3に向かう方向に押圧附勢する。前回り止めピン9は、回り止めピン10の植設位置より内径側において保持環5の押圧部5bに植設されている。静止密封環4において、環状凸部4eの内径は環状凹部4cの径と一致しており、環状凸部4eの外径は回り止めピン9が係合する凹部4dの内径より小さく設定されている。
2 シールケース
2a ガイド部
2b リテーナ部
2c 凹部
3 回転密封環
3a 回転密封環の密封端面
3b 動圧発生溝
4 静止密封環
4a 静止密封環の密封端面
4b 環状凸部
4c 環状凹部
4d 凹部
4e 環状凸部
5 保持環
5a 被保持部
5b 押圧部
5c 押圧部の下面
5d 環状溝
5e Oリング保持部
6 スプリング部材
7 隙間
8 Oリング
9 回り止めピン
10 回り止めピン
11 Oリング
12 クリアランス
H 被密封流体領域
L 非密封流体領域
Claims (1)
- 上下方向に延びる回転軸(1)に固定された回転密封環(3)と、回転密封環(3)の上方に位置してシールケース(2)に金属製の保持環(5)を介して軸線方向移動可能に保持された静止密封環(4)と、シールケース(2)と保持環(5)との間に介装されたスプリング部材(6)とを具備し、両密封環(3,4)の対向端面たる密封端面(3a,4a)をその間に発生させた動圧により非接触状態に保持しつつ、密封端面(3a,4a)の外周側領域である被密封流体領域(H)とその内周側領域である非密封流体領域(L)との間をシールするように構成された縦型の非接触形メカニカルシールであって、
シールケース(2)は、円筒状のガイド部(2a)と円環状のリテーナ部(2b)とを有する円筒構造体であり、
回転密封環(3)は、上端面たる密封端面(3a)に被密封流体領域(H)に臨む外周部へと開口する動圧発生溝(3b)を形成した硬質材製のものであり、
静止密封環(4)は、上面側における外周部分及び内周部分に、夫々、下端面である密封端面(4a)の外径及び内径より大径とした環状凸部(4b)及び環状凹部(4c)を形成すると共に、上端面に環状凹部(4c)の径と一致する内径の環状凸部(4e)を形成したものであって、回転密封環(3)の構成材より軟質の材料であるカーボンで構成されたものであり、環状凸部(4b)をJIS B0401に規定する「すき間ばめ」程度の寸法公差をもってシールケース(2)のガイド部(2a)に嵌合させることによって、シールケース(2)のガイド部(2a)に極く微小な隙間(7)を有する状態で軸線方向移動自在に内嵌保持されており、
保持環(5)は、円筒状の被保持部(5a)とその下端側に形成された円環状の押圧部(5b)とを備えた断面L字形状のものであり、被保持部(5a)をシールケース(2)のリテーナ部(2b)の内周部にゴム製のOリング(8)を介して嵌挿保持させることによって、シールケース(2)に、これとの間を二次シールさせた状態で、軸線方向たる上下方向に移動可能に保持されており、押圧部(5b)の下面(5c)には静止密封環(4)の環状凹部(4c)へと遊嵌状に突入する円環状のOリング保持部(5e)が突設されており、
スプリング部材(6)は、シールケース(2)のリテーナ部(2b)と保持環(5)の押圧部(5b)との間に介装されて、保持環(5)を下方向に押圧附勢するものであり、
シールケース(2)と保持環(5)とは、保持環(5)の押圧部(5b)に植設されて上方に突出する回り止めピン(10)をシールケース(2)のリテーナ部(2b)に形成した凹部(2c)に突入係合させることにより相対回転不能とされており、
静止密封環(4)と保持環(5)とは、前記回り止めピン(10)の植設位置より内径側において保持環(5)の押圧部(5b)に植設されて下方に突出する回り止めピン(9)を静止密封環(4)の上面に形成した凹部(4d)に突入係合させることにより相対回転不能とされており、
静止密封環(4)と保持環(5)との間は、保持環(5)の下面(5c)に形成した環状溝(5d)と静止密封環(4)の上面に形成した環状凸部(4e)との間にゴム製のOリング(11)を介在させることによって、両環(4,5)の軸線方向対向面間にクリアランス(12)を有して二次シールされた非接触状態に保持されており、
静止密封環(4)において、環状凸部(4e)の内径は環状凹部(4c)の径と一致しており、環状凸部(4e)の外径は回り止めピン(9)が係合する凹部(4d)の内径より小さく設定されており、
保持環(5)において、環状溝(5d)の内径はOリング保持部(5e)の外径に一致しており、環状溝(5d)の外径は静止密封環(4)の環状凸部(4e)の外径より小さく設定されており、
Oリング(11)は、環状溝(5d)から下方に若干突出して静止密封環(4)の環状凸部(4e)に衝合する状態で当該環状溝(5d)に嵌合保持されたものであって、被密封流体領域(H)の流体圧力によって環状溝(5d)の内径側壁面部であるOリング保持部(5e)の外周面に押圧接触された状態であって環状溝(5d)の外径側壁面部(5f)に非接触の状態で保持されており、
保持環(5)は、静止密封環(4)の構成材であるカーボンと熱膨張係数が近似する軽比重の金属材であるチタンで構成されていることを特徴とする縦型の非接触形メカニカルシール。
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JP2006354172A JP4528762B2 (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 非接触形メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006354172A JP4528762B2 (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 非接触形メカニカルシール |
Publications (2)
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JP4528762B2 true JP4528762B2 (ja) | 2010-08-18 |
Family
ID=39693801
Family Applications (1)
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JP2006354172A Active JP4528762B2 (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 非接触形メカニカルシール |
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- 2006-12-28 JP JP2006354172A patent/JP4528762B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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