JP5051687B2 - リフティングマグネット機の転倒防止装置 - Google Patents

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本発明は、リフティングマグネット機において、リフティングマグネットに吸着される吸着物の過荷重によってリフティングマグネット機が転倒することを防止する装置に関する。
リフティングマグネット機(以下これをリフマグ機と称し、リフティングマグネットをリフマグと称することがある。)は、作業機本体に取付けられたブームから垂下されるワイヤロープにより支持されるリフティングマグネット、または特許文献1に開示されているように、作業機本体に取付けた多関節アームの先端にリフティングマグネットを取付けて構成される。
このようなリフマグ機は、通常、過荷重による転倒を防止する装置を備えている。特許文献1においては、吸着物の等価荷重と作業半径を検出して検出荷重が現時点の作業半径における制限荷重を超えたときには作業半径を増大させる方向の動作を禁止するかあるいは警告を発するようにしている。そして、警告が発せられた場合には、リフマグのコイルに流していた電流をオペレータが手動操作で一時的に切り、吸着していた吸着物の一部を落として再度コイルに電流を流して吸着物を吸着させ、作業を続行している。
特許第2597984号公報
リフマグに吸着可能な最大荷重は、吸着物の材質、態様によって異なり、例えば鉄製ブロックのようにまとまりのある吸着物においては大きな荷重が吸着でき、鉄くずのように乱雑に集積されるようなものでは吸着可能な荷重は小さくなる。このため、リフマグのコイルに同じ電流を流しても、過荷重になる場合とならない場合が生じる。従来は前述のように過荷重の場合にはオペレータが手動操作によりリフマグのコイルの電流を切って吸着物を落としているので、熟練を要し、操作が容易でないという問題点がある。また、未熟練のオペレータが操作する場合、吸着物を全部落としてしまい、再吸着操作を要する場合がある等の理由により、能率が悪くなるという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、未熟練のオペレータでも容易に適正な重量の吸着物をリフマグに吸着させることができ、もって作業性および作業能率を向上させることができるリフティングマグネット機の転倒防止装置を提供することを目的とする。
請求項1のリフティングマグネット機の転倒防止装置は、作業機本体に取付けられたブームから垂下されるワイヤロープにより支持されるリフティングマグネット、または作業機本体に取付けた多関節アームの先端に取付けられたリフティングマグネットを備えたリフティングマグネット機において、
前記リフティングマグネットの吸着力を制御する制御電源装置と、
前記リフティングマグネットに吸着された吸着物の荷重を検出する荷重検出手段とを備え、
前記制御電源装置は、前記荷重検出手段により検出された地切り時の検出荷重が制限荷重を超えた際に前記リフティングマグネットの吸着力を前記制限荷重に相当する吸着力より小さい値に一時的に低下させると共に、低下後に吸着力を復帰させる過荷重防止手段を有することを特徴とする。
請求項2のリフティングマグネット機の転倒防止装置は、作業機本体に取付けられたブームから垂下されるワイヤロープにより支持されるリフティングマグネット、または作業機本体に取付けた多関節アームの先端に取付けられたリフティングマグネットを備えたリフティングマグネット機において、
前記リフティングマグネットの吸着力を制御する制御電源装置と
前記リフティングマグネットに吸着された吸着物の荷重を検出する荷重検出手段と、
前記リフティングマグネットの作業半径を算出する作業半径演算手段と、
前記演算手段により求められた作業半径に対応する制限荷重を求める制限荷重設定手段とを備え、
前記制御電源装置は、前記荷重検出手段により検出された地切り時の検出荷重が、前記制限荷重設定手段により設定された制限荷重を超えた際に前記リフティングマグネットの吸着力を前記制限荷重に相当する吸着力より小さい値に一時的に低下させると共に、低下後に吸着力を復帰させる過荷重防止手段を有することを特徴とする。
請求項3のリフティングマグネット機の転倒防止装置は、請求項1または2に記載リフティングマグネット機の転倒防止装置において、
前記制御電源装置は、前記リフティングマグネットのコイルに加える電圧を制御することにより吸着力を制御するものであり、前記過荷重防止手段が、前記リフティングマグネットのコイルに加える電圧を制御する手段であることを特徴とする。
請求項4のリフティングマグネット機の転倒防止装置は、請求項1から3までのいずれかに記載リフティングマグネット機の転倒防止装置において、
前記制御電源装置の前記過荷重防止手段が、吸着力を連続的または段階的に漸次低下させ、前記検出荷重が前記制限荷重以下となった際に吸着力を復帰させるものであることを特徴とする。
請求項5のリフティングマグネット機の転倒防止装置は、請求項2に記載リフティングマグネット機の転倒防止装置において、
前記過荷重防止手段が、さらに、検出荷重が作業半径に対応する制限荷重を超えた際に作業半径を増大させる方向の動作を禁止する手段および/または警報を発する手段を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、地切り時に検出荷重が制限荷重を超えた際にリフマグの吸着力を制限荷重に相当する吸着力より小さい値に一時的に低下させるため、吸着物の一部を落下させることができ、リフマグ機の転倒を防止することができる。また、吸着力の低下度合や時間を好適に設定しておくことにより、熟練を必要とすることなく、吸着物の荷重を適正に低下させることができ、作業性が向上し、未熟練のオペレータであっても能率よく作業を行なうことができる。
請求項2の発明によれば、さらに、作業半径を加味して荷重の削減を行なうため、作業現場の状況に応じた細かい好適な制御が行なえる。
請求項3の発明によれば、リフマグによる吸着力の制御をコイルに加える電圧の制御により行ない、電圧の低下により吸着力を低下させるため、吸着力の制御が容易にかつ細かく行なえる。
請求項4の発明によれば、検出荷重が制限荷重を超える場合、吸着力を漸次低下させて吸着物の一部を落下させるため、リフマグに吸着された状態で残った吸着物の荷重を制限荷重に近い値にすることができ、一定範囲の吸着力低下により吸着物を落下させる場合に比較して能率が向上する。
請求項5の発明によれば、地切り後における作業半径増大方向の動作が禁止あるいは防止されるため、リフマグ機による積み込み、積み下ろし、集積等の作業において、より確実にリフマグ機の転倒を防止することができる。
図1は本発明によるリフマグ機の一実施の形態を示す側面図である。このリフマグ機はアーム型、すなわち多関節アームを用いたものである。このリフマグ機の作業機本体1は、走行体2上に旋回装置3を介して旋回体4を設置し、旋回体4上に動力源となるパワーユニット等を内蔵した建屋5や運転室6等を搭載して構成される。7は多関節アームであり、この多関節アーム7は、旋回体4に液圧シリンダからなるブームシリンダ8により起伏可能に取付けられたブーム9と、このブーム9の先端に液圧シリンダからなるアームシリンダ10により回動可能に取付けられたアーム11とを備え、このアーム11の先端に液圧シリンダ12、アームリンク13および作業具リンク14を介してリフマグ15が回動可能に取付けられる。
リフマグ15は下面開口の円形をなす外極の中心に内極を下方に突出させて設け、その内極にコイルを巻回し、下面を非磁性材により覆ったものである。リフマグ15のコイルには、建屋5上に搭載した外装用発電機16からオペレータにより操作される制御電源装置17を介して通電制御される。この制御電源装置17はこの例では運転室6内に設けられているが、外装用発電機16に付設するかあるいは建屋5内に設けてもよい。
図2に示すように、ブームシリンダ8の基端部には、荷重検出器19が取付けられる。この荷重検出器19はリフマグ15に吸着される吸着物そのものの荷重を検出するものではなく、多関節アーム7やリフマグ15による重量を含めた荷重を検出するが、リフマグ15に吸着される吸着物の荷重の増減に応じて増減する荷重を検出することになる。
図3はリフマグ15の制御電源装置17の機能を説明する機能ブロック図である。図3において、20はオペレータにより操作されるリフマグ磁励用スイッチである。21は交流発電機である外装用発電機16の出力を整流する整流器、22はDC−DCコンバータ、23は前記スイッチ20を投入した時から所定の時間の間、リフマグ15のコイルに通常より高い電圧を加えて電流の立ち上がりの遅れを少なくする第1のタイマである。24は図4(B)に示すように、地切りに要すると思われる時間T3だけ、吸着力低下の動作を許容するための第2のタイマであり、その出力は、前記スイッチ20を投入した後、リフマグ15に流れる電流が一応安定すると想定される時間T2時間後に出力される。
25は制限荷重設定手段、26はこの制限荷重設定手段25に制限荷重W0を外部操作により設定する例えばスイッチやキーボードからなる入力手段である。27は制限荷重設定手段26により設定された制限荷重W0と荷重検出器19により検出された検出荷重Wとを比較する比較手段である。28は検出荷重Wが制限荷重W0を超えることを表示する比較手段27の出力によりDC-DCコンバータ22に電圧を一時的に低下させる第3のタイマである。
図4は図3の制御電源装置の操作、動作を説明するタイムチャートである。図4(A)はスイッチ20のオンオフ状態を示し、(B)は第2のタイマ24の出力を示し、(C)はリフマグ15に吸着された吸着物による荷重の変化を示し、(D)は比較手段26の出力を示し、(E)は第3のタイマ27の出力を示し、(F)はリフマグ15のコイルに加える電圧を示し、(G)はリフマグ15のコイルに流れる電流を示す。
図3、図4に示すように、まずオペレータがリフマグ15を吸着物に載せ、図4(A)に示すようにスイッチ20を閉じると、第1のタイマ23が起動され、リフマグ15のコイルへの電流をなるべく早く立ち上げるために、図4(F)に示すように、タイマ23により設定される時間T1だけ吸着のためにコイルに加える標準電圧V2(例えば200V)より高い初期電圧V1(例えば290V)を加える。
そしてリフマグ15に吸着物を吸着させて多関節アーム7のブームシリンダ8の伸長および/またはアームシリンダ10の収縮によりリフマグ15を上げて地切りを行なう。第2のタイマ24は、スイッチ20をオンとした後、電流が十分に立ち上がったと想定される時間T2後、地切りやその後、吸着物低下による過荷重の解消動作に要すると思われる時間T3の間、スイッチ24aを閉じ、比較手段27の出力を許容し(あるいは動作を許容し)、その後の出力(あるいは動作)を禁止する。この例では図4(C)に示すように、荷重検出器19により検出される荷重Wが制限荷重W0を超えるので、図4(D)に示すように比較手段27の出力がオンとなる。これにより第3のタイマ28が図4(E)に示すように設定時間T4の間、出力をオンとする。これによりDC-DCコンバータ22は、この時間T4の間だけ(この第3のタイマ28の設定時間T4は過荷重解消のための吸着力低下および吸着物の落下に十分な時間とする。)、リフマグ15のコイルに通常加える電圧V3を、通常加える標準電圧V2(200V)より低い電圧(例えば100V〜160Vの間の電圧)とし、吸着力を制限荷重に相当する吸着力より小さくする。
これにより、図4(G)に示すようにリフマグ15のコイルに流す電流が減少すると、リフマグ15による吸着力が小さくなるので、リフマグ15に吸着していた吸着物の一部が落下し、図4(C)に示すように、リフマグ15に吸着された吸着物の荷重が制限荷重W0以下のW2となる。そして前記第3のタイマ28の設定時間T4が経過してその出力がオフになると、図4(F)に示すように、DC-DCコンバータ22の出力電圧、すなわちリフマグ15のコイルに加える電圧は元の電圧V2に復帰し、図4(G)に示すようにリフマグ15のコイルに流す電流iも元の電流に復帰する。元の電流に復帰すれば、この電流は、リフマグ15に残された吸着物を吸着しておくに十分な電流となり、落下のおそれがない。
このように、この実施の形態においては、地切り時に検出荷重Wが制限荷重W0を超えた場合にリフマグ15の吸着力を通常の吸着力より一時的に低下させるため、吸着物の一部を落下させることができる。このため、吸着力を復帰させた際にリフマグに吸着された吸着物の荷重W2を制限荷重W0以下に減少させ、リフマグ機の転倒を防止することができる。
また、リフマグ15のコイルに加える電圧の低下レベルや時間を適正に設定して吸着力の低下度合や時間を好適に設定することにより、熟練を必要とすることなく、吸着物の荷重を適正に低下させることができ、作業性が向上し、未熟練のオペレータであっても能率よく作業を行なうことができる。
また、この実施の形態のように、制限荷重設定手段25に設定される制限荷重W0が外部からの入力手段26により変更できるようにしておけば、作業現場における吸着物の性状に応じてこの制限荷重W0を変えることによって、吸着物の荷重を確実に制限荷重W0以下に設定でき、作業能率があがる。
この実施の形態においては、多関節アーム7の伸縮に伴う作業半径(旋回装置3の旋回中心からリフマグ15までの距離)の増減に応じて転倒を考慮した場合にリフマグ15に吸着が許容できる荷重が増減することに鑑み、制限荷重W0を最大作業半径である場合を想定して設定すれば、地切りから吸着物の釈放にいたる全工程において、作業半径がいかようになっても転倒を防止することができる。また、この制限荷重W0は後述のように作業半径の増減により作業半径の増大方向の動作を禁止したり警報を発するようにすれば、最大作業半径より小さい作業半径における制限荷重としてもよい。
また、荷重検出器19は、ブームシリンダ8に設けるのではなく、リフマグ15とアーム11とを連結するピン29および作業具リンク14とリフマグ15とを連結するピン30に荷重検出器を設けて両荷重検出器により検出される荷重を演算し荷重としてもよい。
また、荷重検出器19はこれをそのまま荷重検出手段としてその出力信号をそのまま使用するのではなく、この検出信号を加工し、多関節アーム7やリフマグ15の荷重を減じたもの、すなわち吸着物と等価の荷重を算出する演算手段も加えたものを荷重検出手段として用いるか、さらには作業半径の増減に応じて減じて多関節アーム7やリフマグ15の荷重を減じて吸着物と等価の荷重を求める演算手段も加えたものを使用し、制限荷重W0も検出荷重Wの加工に対応させて加工したものを使用してもよい。
また、第3のタイマ28を省略し、比較手段27の出力がオフとなった時点でDC-DCコンバータ22の出力電圧を復帰させるようにしてもよい。なお、復帰させる電圧は必ずしも前の電圧と同じである必要はない。また、標準電圧V2は複数段階に設定可能とする等、オペレータが状況に応じて設定変更可能にしてもよい。
また、第2のタイマ24は、地切り後の旋回あるいはブームシリンダ8やアームシリンダ10などの伸長時において、荷重検出器19の出力が急増した場合に比較手段27の出力によりリフマグ15の吸着力低下が行なわれて吸着物の落下することを防止するためのものであるが、この第2のタイマ24やスイッチ24aは必ずしも設ける必要はない。
図5は本発明の他の実施の形態であり、この実施の形態は、作業半径演算手段33により与えられる作業半径rを作業半径設定手段25Aに入力してその作業半径に応じた制限荷重W0を算出するようにしたものである。ここで、この作業半径設定手段25Aにより演算を行なう場合、入力手段26からの信号の入力により、演算結果に係数を掛けるかあるいは減加算を行なう等の手段により、吸着物の性状等により作業半径に対する制限荷重の演算結果を増減できるようにすることが好ましい。作業半径設定手段25Aは、作業半径rに対する制限荷重W0を予め演算により求めておいて記憶手段に記憶しておき、作業半径rが与えられると、記憶された値から作業半径rに対応する制限荷重W0を読み出すようにしてもよい。
作業半径rは、旋回装置3の旋回中心からブーム9を旋回体4に取付けるピン31までの距離をA、ブーム9を旋回体4に取付けるピン31からブーム9とアーム11とを連結するピン32までの長さをB、ピン31、32を結ぶ線が水平線に対してなす角度をα、前記ピン32からリフマグ15とアーム11とを連結するピン29までの距離をC、ピン29、32間を結ぶ線が水平線に対してなす角度をβとすると、
r=A+Bcosα+Ccosβ
となる。なお、作業機本体1の傾斜角度や、ピン29からリフマグ15の底面の中心までの距離の一方または双方を加味して作業半径rを決定してもよい。前記と同様に、検出荷重Wが制限荷重W0を超えていればリフマグ15のコイルへの出力電圧を一時的に低下させる動作を行なう。
また、この実施の形態においては、多関節アーム7の伸縮に伴う作業半径rの増大に伴う制限荷重の減少に伴う作業半径rの増大方向の操作の禁止および警告の手段を備えている。以下この動作禁止および警告のための構成について説明する。
34、35はそれぞれ前記ブームシリンダ8、アームシリンダ10のコントロール弁、36a、36bはそれぞれ前記ブームシリンダ用コントロール弁34のパイロット弁36の収縮側弁部、伸長側弁部、37a、37bはそれぞれアームシリンダ用コントロール弁35のパイロット弁37の収縮側弁部、伸長側弁部、39はコントロール弁34のパイロット弁の収縮側弁部36aからコントロール弁34の収縮側操作油室との間の管路に設けた禁止弁、40はコントロール弁35のパイロット弁37の収縮側弁部37aからコントロール弁35の収縮側操作油室との間の管路に設けた禁止弁である。41は警報発生器である。
この構成において、いま、地切り後に多関節アーム7の操作により作業半径rを増大させる動作を行なった際に、作業半径演算手段33により算出された作業半径rに対応して制限荷重設定手段25Aにより求められた制限荷重W0と荷重検出器19により検出された検出荷重Wとを比較手段27により比較した結果がW>W0となった際、すなわち過荷重の際には、その出力により禁止弁39、40を遮断位置に切換えてコントロール弁34、35が収縮側、すなわちブームシリンダ8およびアームシリンダ10が収縮側に切換えられることを禁止して作業半径rの増大を防止し、転倒を防止する。また、前記比較手段27の出力が過荷重を表示するものである場合には、警報発生器41により音響等(音声を含む。)を発生させるかあるいは警報ランプを点灯あるいは点滅させてオペレータに警告を発する。
このような過荷重時の作業半径増大方向の動作を禁止したり警報を発することにより、地切り後における作業半径増大方向の動作が禁止あるいは防止されるため、リフマグ機による積み込み、積み下ろし、集積等の作業において、より確実にリフマグ機の転倒を防止することができる。
なお、図5の実施の形態においては、比較手段27の出力を地切り時の制御とその後の転倒防止の制御に兼用したが、地切り時の制御とその後の転倒防止のための制限荷重はそれぞれ別々に設定し、これに伴い、比較手段はそれぞれ別々に設けてもよい。
図6は本発明の他の実施の形態を示すブロック図、図7はそのタイムチャートである。この実施の形態が図3のものと異なる点は、前記第3のタイマ28の代わりに、比較手段27の出力がオンとなっている間、すなわち過荷重となっている間はDC-DCコンバータ22の出力電圧を低下させ続ける信号発生手段42を設けたものである。
この実施の形態において、図7の(C)に示すように、地切りの際の荷重Wが過荷重W1である場合には、(D)に示すように比較手段27の出力がオンとなり、このオンとなった信号を受けて信号発生手段42はDC-DCコンバータ22に電圧を漸次下げる指令信号を出し続け、DC-DCコンバータ22の出力電圧は図7(E)に示すように次第に下がる。これによりリフマグ15による吸着力が次第に低下し、吸着物の一部がリフマグ15から落下して検出荷重Wが制限荷重W0以下の例えばW2になると、比較手段27の出力がオフとなるので、信号発生手段42の出力はオフとなり、DC-DCコンバータ22は電圧を復帰する。
このように、比較手段27の出力によりコイルに加える電圧を低下させ、検出荷重Wが制限荷重W0以下になった際に出力電圧を復帰させるようにすれば、検出荷重Wが制限荷重W0を超える場合、吸着力を漸次低下させて吸着物の一部を落下させるため、リフマグに吸着された状態で残った吸着物の荷重を制限荷重に近い値にすることができ、一定範囲の吸着力低下により吸着物を落下させる場合に比較して能率が向上する。この実施の形態において、過荷重の際にコイルに加える電圧を漸次下げる態様は連続的であるとしたが、この電圧の低下は例えば一定時間ごとに10Vずつ低下させる等のように段階的であってもよい。またこの実施の形態のように電圧を漸次低下させる形態は、図5のように作業半径を加味した制御装置にも適用できる。
本発明は、作業機本体に取付けられたブームよりワイヤロープを垂下し、ワイヤロープによりリフマグを支持する構造のリフマグ機にも適用できる。
本発明による転倒防止装置を適用するリフマグ機の一実施の形態を示す側面図である。 本実施の形態の荷重検出器の取付け構造の一例を示す側面図である。 本発明による転倒防止装置の一実施の形態を示すブロック図である。 図3の転倒防止装置の操作、動作を説明するタイムチャートである。 本発明による転倒防止装置の他の実施の形態を示すブロック図である。 本発明による転倒防止装置の他の実施の形態を示すブロック図である。 図6の転倒防止装置の操作、動作を説明するタイムチャートである。
符号の説明
1:作業機本体、2:走行体、3:旋回装置、4:旋回体、5:建屋、6:運転室、7:多関節アーム、8:ブームシリンダ、9:ブーム、10:アームシリンダ、11:アーム、12:液圧シリンダ、13:アームリンク、14:作業具リンク、15:リフマグ、16:外装用発電機、17:制御電源装置、19:荷重検出器、20:リフマグ磁励用スイッチ、21:整流器、22:DC−DCコンバータ、23:第1のタイマ、24:第2のタイマ、25、25A:制限荷重設定手段、26:入力手段、27:比較手段、28:第3のタイマ、29〜32:ピン、33:作業半径演算手段、34、35:コントロール弁、36、37:パイロット弁、39、40:禁止弁、41:警報発生器、42:信号発生手段

Claims (5)

  1. 作業機本体に取付けられたブームから垂下されるワイヤロープにより支持されるリフティングマグネット、または作業機本体に取付けた多関節アームの先端に取付けられたリフティングマグネットを備えたリフティングマグネット機において、
    前記リフティングマグネットの吸着力を制御する制御電源装置と、
    前記リフティングマグネットに吸着された吸着物の荷重を検出する荷重検出手段とを備え、
    前記制御電源装置は、前記荷重検出手段により検出された地切り時の検出荷重が制限荷重を超えた際に前記リフティングマグネットの吸着力を前記制限荷重に相当する吸着力より小さい値に一時的に低下させると共に、低下後に吸着力を復帰させる過荷重防止手段を有することを特徴とするリフティングマグネット機の転倒防止装置。
  2. 作業機本体に取付けられたブームから垂下されるワイヤロープにより支持されるリフティングマグネット、または作業機本体に取付けた多関節アームの先端に取付けられたリフティングマグネットを備えたリフティングマグネット機において、
    前記リフティングマグネットの吸着力を制御する制御電源装置と
    前記リフティングマグネットに吸着された吸着物の荷重を検出する荷重検出手段と、
    前記リフティングマグネットの作業半径を算出する作業半径演算手段と、
    前記演算手段により求められた作業半径に対応する制限荷重を求める制限荷重設定手段とを備え、
    前記制御電源装置は、前記荷重検出手段により検出された地切り時の検出荷重が、前記制限荷重設定手段により設定された制限荷重を超えた際に前記リフティングマグネットの吸着力を前記制限荷重に相当する吸着力より小さい値に一時的に低下させると共に、低下後に吸着力を復帰させる過荷重防止手段を有することを特徴とするリフティングマグネット機の転倒防止装置。
  3. 請求項1または2に記載リフティングマグネット機の転倒防止装置において、
    前記制御電源装置は、前記リフティングマグネットのコイルに加える電圧を制御することにより吸着力を制御するものであり、前記過荷重防止手段が、前記リフティングマグネットのコイルに加える電圧を制御する手段であることを特徴とするリフティングマグネット機の転倒防止装置。
  4. 請求項1から3までのいずれかに記載リフティングマグネット機の転倒防止装置において、
    前記制御電源装置の前記過荷重防止手段が、吸着力を連続的または段階的に漸次低下させ、前記検出荷重が前記制限荷重以下となった際に吸着力を復帰させるものであることを特徴とするリフティングマグネット機の転倒防止装置。
  5. 請求項2に記載リフティングマグネット機の転倒防止装置において、
    前記過荷重防止手段が、さらに、検出荷重が作業半径に対応する制限荷重を超えた際に作業半径を増大させる方向の動作を禁止する手段および/または警報を発する手段を有することを特徴とするリフティングマグネット機の転倒防止装置。
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