JP5049480B2 - 美白剤および抗酸化剤ならびに活性酸素除去剤 - Google Patents
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Description
R10はアルキル基(−(CH2)m−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでm=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R3は水素原子、アルキル基(−(CH2)p−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、糖類、および、アシル基(−CO−R20)からなる群から選択され、ここでp=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R20はアルキル基(−(CH2)q−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでq=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R30はアルキル基(−(CH2)r−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでr=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R6はアルデヒド基、カルボン酸およびその塩、エステル基(−COO−R40)、ならびに、アミド基(−CONH−R41)からなる群から選択され、
R40はアルキル基(−(CH2)t−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでt=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R41は水素原子、アルキル基(−(CH2)u−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでu=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R50はアルキル基(−(CH2)w−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでw=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;ならびに、
R61は水素原子、アルキル基(−(CH2)y−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでy=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物。
(項目1)以下の構造式に表される化合物からなる群から選択される化合物を含有する、美白剤:
R10はアルキル基(−(CH2)m−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでm=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R3は水素原子、アルキル基(−(CH2)p−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、糖類、および、アシル基(−CO−R20)からなる群から選択され、ここでp=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R20はアルキル基(−(CH2)q−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでq=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R30はアルキル基(−(CH2)r−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでr=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R6はアルデヒド基、カルボン酸およびその塩、エステル基(−COO−R40)、ならびに、アミド基(−CONH−R41)からなる群から選択され、
R40はアルキル基(−(CH2)t−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでt=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R41は水素原子、アルキル基(−(CH2)u−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでu=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R50はアルキル基(−(CH2)w−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでw=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;ならびに、
R61は水素原子、アルキル基(−(CH2)y−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでy=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物。
(項目2)以下の構造式に表される化合物を含有する、項目1に記載の美白剤:
(項目3)以下の構造式に表される化合物からなる群から選択される化合物を含有する、抗酸化剤:
R10はアルキル基(−(CH2)m−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでm=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R3は水素原子、アルキル基(−(CH2)p−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、糖類、および、アシル基(−CO−R20)からなる群から選択され、ここでp=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R20はアルキル基(−(CH2)q−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでq=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R30はアルキル基(−(CH2)r−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでr=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R6はアルデヒド基、カルボン酸およびその塩、エステル基(−COO−R40)、ならびに、アミド基(−CONH−R41)からなる群から選択され、
R40はアルキル基(−(CH2)t−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでt=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R41は水素原子、アルキル基(−(CH2)u−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでu=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R50はアルキル基(−(CH2)w−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでw=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;ならびに、
R61は水素原子、アルキル基(−(CH2)y−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでy=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物。
(項目4)以下の構造式に表される化合物を含有する、項目3に記載の抗酸化剤:
(項目5)以下の構造式に表される化合物からなる群から選択される化合物を含有する、活性酸素除去剤:
R10はアルキル基(−(CH2)m−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでm=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R3は水素原子、アルキル基(−(CH2)p−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、糖類、および、アシル基(−CO−R20)からなる群から選択され、ここでp=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R20はアルキル基(−(CH2)q−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでq=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R30はアルキル基(−(CH2)r−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでr=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R6はアルデヒド基、カルボン酸およびその塩、エステル基(−COO−R40)、ならびに、アミド基(−CONH−R41)からなる群から選択され、
R40はアルキル基(−(CH2)t−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでt=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R41は水素原子、アルキル基(−(CH2)u−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでu=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R50はアルキル基(−(CH2)w−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでw=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;ならびに、
R61は水素原子、アルキル基(−(CH2)y−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでy=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物。
(項目6)以下の構造式に表される化合物を含有する、項目5に記載の活性酸素除去剤:
(項目7)以下の構造式に表される化合物からなる群から選択される化合物を含有する、皮膚外用剤:
R10はアルキル基(−(CH2)m−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでm=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R3は水素原子、アルキル基(−(CH2)p−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、糖類、および、アシル基(−CO−R20)からなる群から選択され、ここでp=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R20はアルキル基(−(CH2)q−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでq=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R30はアルキル基(−(CH2)r−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでr=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R6はアルデヒド基、カルボン酸およびその塩、エステル基(−COO−R40)、ならびに、アミド基(−CONH−R41)からなる群から選択され、
R40はアルキル基(−(CH2)t−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでt=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R41は水素原子、アルキル基(−(CH2)u−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでu=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R50はアルキル基(−(CH2)w−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでw=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;ならびに、
R61は水素原子、アルキル基(−(CH2)y−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでy=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物。
(項目8)以下の構造式に表される化合物を含有する、項目7に記載の皮膚外用剤:
(項目9)ホウロクタケ(Daedalea dickinsii (Berk.ex Coo
ke) Yasuda)の培養菌糸体から、以下:
R10はアルキル基(−(CH2)m−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでm=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R3は水素原子、アルキル基(−(CH2)p−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、糖類、および、アシル基(−CO−R20)からなる群から選択され、ここでp=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R20はアルキル基(−(CH2)q−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでq=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R30はアルキル基(−(CH2)r−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでr=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R6はアルデヒド基、カルボン酸およびその塩、エステル基(−COO−R40)、ならびに、アミド基(−CONH−R41)からなる群から選択され、
R40はアルキル基(−(CH2)t−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでt=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R41は水素原子、アルキル基(−(CH2)u−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでu=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R50はアルキル基(−(CH2)w−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでw=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;ならびに、
R61は水素原子、アルキル基(−(CH2)y−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでy=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物からなる群から選択される化合物を調製する方法であって、以下の工程:
a)ホウロクタケの子実体または菌糸体、あるいはこれらの培養物を得る工程;
を包含する方法。
(項目10)項目9に記載の方法であって、さらに、以下の工程:
b)該濃縮物をヘキサンと水で分配工程;
c)該濃縮物を酢酸エチルと水で分配する工程;および
d)酢酸エチル可溶部をシリカゲルクロマトグラフィーにより分離する工程、
を包含する、方法。
(項目11)項目9に記載の方法であって、ここで調製される化合物が、以下の式を有し
(項目12)以下の構造を有し、+体の光学活性を有する化合物。
ここで、該方法は、菌糸体を培養する工程を包含し、
ここで、該培地は、
(a)(i)ペプトン、ならびに
(ii)トレハロース、グルコース、およびラクトースからなる群から選択される糖を含むか、または
(b)(iii)ジャガイモ煎汁、ならびに
(iv)グルコース、トレハロース、およびマルトースからなる群から選択される糖を含み、
ここで、該化合物は、以下の構造式に表される化合物:
R10はアルキル基(−(CH2)m−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでm=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R3は水素原子、アルキル基(−(CH2)p−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、糖類、および、アシル基(−CO−R20)からなる群から選択され、ここでp=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R20はアルキル基(−(CH2)q−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでq=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R30はアルキル基(−(CH2)r−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでr=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R6はアルデヒド基、カルボン酸およびその塩、エステル基(−COO−R40)、ならびに、アミド基(−CONH−R41)からなる群から選択され、
R40はアルキル基(−(CH2)t−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでt=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R41は水素原子、アルキル基(−(CH2)u−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでu=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R50はアルキル基(−(CH2)w−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでw=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;ならびに、
R61は水素原子、アルキル基(−(CH2)y−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでy=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物、
からなる群から選択される、方法。
(項目17)前記化合物が、以下の構造式を有する、項目16に記載の方法:
R10はアルキル基(−(CH2)m−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでm=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R3は水素原子、アルキル基(−(CH2)p−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、糖類、および、アシル基(−CO−R20)からなる群から選択され、ここでp=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R20はアルキル基(−(CH2)q−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでq=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R30はアルキル基(−(CH2)r−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでr=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、フェニル基誘導体、および糖類からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、ここで糖類は、トリオース、テトロオース、ペントース、およびヘキソースからなる群から選択される単糖、または、該単糖が、それぞれ独立して、2〜5個グルコシド結合したオリゴ糖であり、
R6はアルデヒド基、カルボン酸およびその塩、エステル基(−COO−R40)、ならびに、アミド基(−CONH−R41)からなる群から選択され、
R40はアルキル基(−(CH2)t−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでt=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R41は水素原子、アルキル基(−(CH2)u−H)、およびフェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでu=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
R50はアルキル基(−(CH2)w−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでw=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;ならびに、
R61は水素原子、アルキル基(−(CH2)y−H)、フェニル基、およびフェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでy=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、アルデヒド基、カルボキシル基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基である、化合物;
からなる群から選択される化合物を高濃度に含む画分、あるいはこれらの混合物を1種または2種以上、皮膚外用剤および食品、医薬品に配合することで優れた美白剤および抗酸化剤、活性酸素除去剤を提供することが出来る。
本明細書において使用される用語「子実体」とは、菌類において胞子を生じる生殖体であって、用語「担胞子体」と互換可能に使用され得る。子嚢菌類および担子菌類では、それぞれ、子嚢果・担子器果のように、菌糸組織からなる種々の形のものをいう。
下記の化合物:
dickinsii (Berk.ex Cooke) Yasuda)の菌糸体の培養液から以下に示す方法によっても得ることができるが、本発明はこれに限定されない。
上述により得られた化合物を基に各種反応により、容易に官能基は酸化し、容易に配糖体やアルキル基、アシル基などの官能基がエーテル結合もしくはエステル結合などの結合により結合した多用な化合物に誘導することができる。
日本国内において自生する野生の担子菌類であるタコウキン科のホウロクタケの子実体から内部の組織を無菌的に切り出した。この組織をペプトンデキストロース寒天培地に移し、25℃で20日間培養した。20日後、成長した菌糸体を新しい寒天培地に継代培養した。この操作を2度繰り返し、ホウロクタケの菌糸体を分離した。得られた菌糸体をペプトンデキストロース液体培地に移植し、40日間、25℃で静置培養した。40日後、培養液と菌糸体をろ紙を用いてろ別した。得られた培養液を減圧濃縮することで水を除き、ホウロクタケ培養菌糸体の培養液の濃縮物を得た。以下にペプトンデキストロース寒天培地とペプトンデキストロース液体培地の組成を示す。
ポリペプトン:5g
グルコース:20g
酵母エキス:2g
硫酸マグネシウム七水和物:0.5g
リン酸二水素カリウム:1g
粉末寒天:20g
(ペプトンデキストロース液体培地の組成)
ポリペプトン:5g
グルコース:30g
酵母エキス:2g
硫酸マグネシウム七水和物:0.5g
リン酸二水素カリウム:1g
(実施例2:ホウロクタケ菌糸体の培養液から活性物質の精製)
ホウロクタケ菌糸体の培養液の濃縮物(乾燥重量:19.5g)をヘキサンと水で分配後、酢酸エチルと水で分配することで、ホウロクタケ菌糸体の培養液の濃縮物をヘキサン可溶部(0.1g)、酢酸エチル可溶部(2.8g)、水可溶部(16.6g)に分離した。強いDPPHラジカル消去活性の認められた酢酸エチル可溶部を10%ずつ酢酸エチルの配合量を増加させる酢酸エチル/ヘキサンステップワイズ法によるシリカゲルクロマトグラフィーにより12画分に分離した。得られた画分の内、50%酢酸エチル/ヘキサン画分(0.28g)から2%〜6%アセトン/クロロホルムによるシリカゲルクロマトグラフィーと14%アセトン/ベンゼンによるシリカゲルクロマトグラフィーにより二度精製することで、以下の化11のR1=H、R2=OH、R3=Hで特定される化合物(83mg)を単離した(化合物A)。単離された化合物は、光学活性を有し、旋光度測定において、[α]29 D+15.4°の旋光度を示したことから、+体の光学活性を有することが明らかとなった。
化合物Aの構造を、質量分析(MS)、旋光度、赤外吸収スペクトル(IR)、紫外吸収スペクトル(UV)、核磁器共鳴スペクトル(1H−NMR、13C−NMR、二次元NMR(HMQC、HMBC、COSY))を詳細に検討することで決定した。本発明の化合物Aの構造は化11に示すようなクロマン骨格を持つ化合物であった。参考までに、化11のR1=H、R2=OH、R3=Hで特定される化合物Aの性状および各種スペクトルデータを以下に示す。
(スペクトルデータ)
性状:黄色樹脂状物質
質量分析:191.0712[M+−H](計算値191.0708:C11H11O3)旋光度:[α]29 D+15.4°(c1.49,EtOH)
紫外線吸収スペクトル:263nm、ε:2.6×103、λ:333nm、ε:2.4×103
赤外吸収スペクトル(cm−1):3389、2928、2360、2342、1490、1459、1227、1051、816、764、711
核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR、500.1MHz、CDCl3):δ6.67(1H、d、J=8.6Hz)、δ6.60(1H、dd、J=2.9Hz、J=8.6Hz)、δ6.50(1H、d、J=2.9Hz)、δ6.38(1H、d、J=9.9Hz)、δ5.61(1H、d、J=9.9Hz)、δ3.68(1H、d、J=11.6Hz)、δ3.59(1H、d、J=11.6Hz)、δ1.35(1H、s)
核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR、125.8MHz、CDCl3):δ149.8(C)、δ146.8(C)、δ128.0(CH)、δ124.7(CH)、δ121.7(C)、δ116.8(CH)、δ115.8(CH)、δ113.2(CH)、δ79.0(C)、δ68.5(CH2)、δ22.3(CH3)
(実施例4:化合物の化学合成)
本発明の化合物Aおよびそれに類似する物質のラセミ体を以下のように合成する。
置換2−ヒドロキシメチル−2−メチル−2H−クロマン(1)は、Goujon,J.Y.ら、Synlett 2002,No.2,322に記載されるように、市販のサリチルアルデヒド(2)を出発物質として使用してエポキシド(5)を合成し、このエポキシド(5)を6−エキソ様式で環化(求核的エポキシド開環反応)させ、分子内脱水反応させることによって、合成される(スキーム1)。
これらの結果は、非常に安定なベンジルカルボカチオンの形成によって説明され得る。このカルボカチオンは、反応条件に依存して、化合物(1)または(7)のいずれかを導き得る(スキーム4)。
(アルデヒドのアリルメタル化)
塩化メタリルマグネシウム(3)(0.6M、6.3mmol)のTHF溶液に、−20℃で、THF(10mL)中のアルデヒド(2)(2.1mmol)を滴下する。添加後、この混合物を1時間室温で撹拌し、NH4Clの水溶液でクエンチする。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出する。合わせた有機層をH2Oおよびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして濃縮する。粗生成物を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc混合物)によって精製する。
CH2Cl2(15mL)中のホモアリルアルコール(4)(2.4mmol)の溶液に、CH2Cl2(20mL)中のm−CPBA(1.2g、4.8mmol)の溶液を0℃で添加し、そしてこの混合物をこの温度で4時間撹拌する。濾過後、この溶液を濃縮し、次いで、粗生成物を、EtOAc(30mL)で希釈する。NaHCO3(20%、3×20mL)水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして濃縮する。残渣を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc混合物)によって精製する。
方法A:0℃で、THF(5mL)中のエポキシド(5)(2.57mmol)の溶液を、AlCl3(5.15mmol)で処理する。1時間後、NH4Clの水溶液(10mL)を添加し、水層をEtOAc(2×20mL)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして濃縮する。残渣を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc混合物)によって精製して、二環式化合物(7)を得る。
実施例2において単離された化合物は、光学活性を有する化合物である。これに対して、上記記載の方法によって生成される化合物は、ラセミ体である。ラセミ体からの光学活性体の分離は、一般的には、キラルカラムなどを用いて行われている。
カラム:ダイセル化学工業(株) CHIRALPAK AS−RH、
移動相:50%アセトニトリル/水、
流速:0.5mg/ml、
検出器:UV 333nm、
カラム温度:25℃、
ループ:20μl、および
サンプル投入:0.5ml/分にて5μl
という条件を用いて、化学合成されたクロマン化合物ラセミ体からの光学活性物質の分離を試みた。しかし、上記条件では、キラルカラムからのピークが分離できず、そのため、光学活性物質を単離することができなかった。
化合物Aについて美白作用を調べるため、チロシナーゼ阻害試験を実施した。チロシナーゼ阻害試験は以下の試験方法により実施した。化合物Aのチロシナーゼ阻害活性は、強いチロシナーゼ阻害作用を示す市販の美白剤のアルブチン、および本発明の化合物と同じクロマン骨格を持つ化合物の市販のトロロックスと比較した。参考までにトロロックスの分子構造を以下に示す。
トロロックスの分子構造
1.リン酸緩衝液(pH6.8)に、最終添加量がチロシナーゼ 40U/ml、L−チロシン 1mMになるように溶解し、試験物質はDMSOに溶解後、混合した。
2.37℃で60分間インキュベートした。
3.475nmの吸光度の値を次式に代入して、チロシナーゼ活性阻害率を算出した。
チロシナーゼ活性阻害率=100×{(A−B)−(C−D)}/(A−B)
この式において、A、B、C、Dは以下を意味する。
A:コントロール(試験物質無添加)の反応60分後の吸光度の値。
B:コントロール(試験物質無添加)の反応前の吸光度の値。
C:試験物質添加試料の反応60分後の吸光度の値。
D:試験物質添加試料の反応前の吸光度の値。
化合物Aの抗酸化作用を調べるため、DPPHラジカル消去率を測定した。化合物AのDPPHラジカル消去率は、強い抗酸化剤として市販されているケルセチンと比較した。
1.DPPHをエタノールに溶解し0.1mmolに調整した。
2.50%エタノール水溶液に溶解した試験物質をトリス塩酸緩衝液(pH7.4)に溶解した。
3.1、2の溶液を1対1で混合し20分間、25℃で暗所において反応させた。
4.517nmの吸光度の値を次式に代入して、DPPHラジカル消去率を算出した。
この式においてA、B、C、Dは以下を意味する。
A:試験物質添加試料の反応後の吸光度の値。
B:試験物質添加試料のDPPHの代わりにエタノールを添加した時の吸光度の値。
C:コントロール(試験物質無添加)の反応後の吸光度の値。
D:コントロール(試験物質無添加)のDPPHの代わりにエタノールを添加した時の吸光度の値。
化合物Aの活性酸素除去作用を調べるため、活性酸素除去率を測定した。化合物Aの活性酸素除去率を、ケルセチンと比較した。
1.リン酸カリウム−ホウ酸ナトリウム緩衝液(pH8.2)に0.5mMになるようにEDTA・2Naを溶解した。
2.ヒポキサンチンを0.5mMになるように1Nの水酸化ナトリウムに溶解した後、1Nの塩酸でpH8.2に中和した。
3.50mMのN−1−ナフチルエチレンジアミン2塩酸塩と5Mのスルファニル酸の混液に酢酸125ml加えた後、蒸留水を加え、全量500mlになるように調整した。
4.1の溶液と2の溶液、10mMヒドロキシルアミン・HCl溶液、蒸留水を2:2:1:1で混合した。
5.DMSOに溶解した試験物質と200mU/mlのキサンチンオキシダーゼ水溶液、4の混合液、を1:1:3で混合し、37℃で30分間反応した。
6.5の反応直後、5の混合液に3の溶液を1:2で混合し、1時間室温で放置した後、
540nmの吸光度を測定した。
7.540nmの吸光度を次式に代入して活性酸素消去率を算出した。
この式においてA、B、C、Dは以下を意味する。
A:試験物質添加試料の反応後の吸光度の値。
B:試験物質添加試料のキサンチンオキシダーゼ水溶液の代わりに蒸留水を添加した時の吸光度の値。
C:コントロール(試験物質無添加)の反応後の吸光度の値。
D:コントロール(試験物質無添加)のキサンチンオキシダーゼ水溶液の代わりに蒸留水を添加した時の吸光度の値。
本発明の美白剤および抗酸化剤、活性酸素除去剤をモニタリングテストにより評価するため、本発明の美白剤および抗酸化剤、活性酸素除去剤を配合した化粧クリーム(クリームA)とコントロールとして本発明の美白剤および抗酸化剤、活性酸素除去剤のみ無添加の化粧クリーム(クリームB)を製造した。以下にクリームAとクリームBの成分と製法を示す。
(クリームAの調整)
(A)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0(重量%)
(B)セタノール 8.5(重量%)
(C)モノステアリン酸ソルビタン 1.5(重量%)
(D)ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル 1.5(重量%)
(E)流動パラフィン 6.5(重量%)
(F)スクワラン 1.0(重量%)
(G)メチルポリシロキサン 1.0(重量%)
(H)1,3−ブチレングリコール 10(重量%)
(I)防腐剤(パラオキシ安息香酸エステル) 0.2(重量%)
(J)エタノール 5.0(重量%)
(K)化合物A 0.02(重量%)
(L)上記の残部として、全量100%になるように精製水を添加した。
1.(A)〜(G)と、(H)、(I)、(L)を別々に加熱調整し、80℃で混合し、ホモミキサーで攪拌した。
2.50℃で(J)に(K)を溶解し、添加した。
3.30℃まで冷却した。
(クリームBの調整)
(A)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0(重量%)
(B)セタノール 8.5(重量%)
(C)モノステアリン酸ソルビタン 1.5(重量%)
(D)ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル 1.5(重量%)
(E)流動パラフィン 6.5(重量%)
(F)スクワラン 1.0(重量%)
(G)メチルポリシロキサン 1.0(重量%)
(H)1,3−ブチレングリコール 10(重量%)
(I)防腐剤(パラオキシ安息香酸エステル) 0.2(重量%)
(J)エタノール 5.0(重量%)
(K)上記の残部として、全量100%になるように精製水を添加した。
1.(A)〜(G)と、(H)、(I)、(K)を別々に加熱調整し、80℃で混合し、ホモミキサーで攪拌した。
2.50℃で(J)を添加した。
3.30℃まで冷却した。
前記の方法で製造したクリームAとクリームBについてモニタリングテストを実施した。方法(1)20〜50歳のモニター20名(女16名、男4名)に、2ヶ月間、朝と夜2回、顔面への使用を依頼した。(2)2ヶ月後、次の評価基準に従ってアンケートの結果を集計し、クリームAとクリームBのアンケート結果を比較した。
表4にクリームAとクリームBのモニタリングテストの結果を示す。
(実施例9:化合物Aを含む乳液処方物の調整)
乳液を以下の成分と製法を用いて処方した。
(A)ステアリン酸 2.0(重量%)
(B)セチルアルコール 1.5(重量%)
(C)ワセリン 4.0(重量%)
(D)スクワラン 5・0(重量%)
(E)グリセロールトリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.0(重量%)
(F)ソルビタンモノオレイン酸エステル 2.0(重量%)
(G)グリセリン 9.0(重量%)
(H)水酸化カリウム 0.1(重量%)
(I)防腐剤(パラオキシ安息香酸エステル) 0.1〜0.5(重量%)
(J)香料 0.001〜0.1(重量%)
(K)酸化防止剤(ジブチルヒドロキシトルエンン) 0・05〜0.15(重量%)
(L)エタノール 5.0(重量%)
(M)化合物A 0.01(重量%)
(N)上記の残部として、精製水を添加した。
(製法)
1.(A)〜(F)、(O)に溶解した(G)〜(K)を別々に加熱調整し、80℃で混合し、ホモミキサーで攪拌し、その後、50℃まで冷却した。
2.(L)に(M)を溶解した。
3.上記1の溶液と2の溶液を混合し、30℃まで冷却した。
化粧水を以下の成分と製法を用いて処方した。
(A)POE(20)オレイルアルコール 0.5(重量%)
(B)グリセリン 10(重量%)
(C)メチルセルロース 0.2(重量%)
(D)防腐剤(パラオキシ安息香酸エステル) 0.1〜0.5(重量%)
(E)香料 0.001〜0.1(重量%)
(F)酸化防止剤(ジブチルヒドロキシトルエン) 0.05〜0.15(重量%)
(G)エタノール 5.0(重量%)
(H)化合物A 0.015(重量%)
(I)上記の残部として、精製水を添加した。
上記(A)〜(I)までを均一に攪拌し、加熱溶解した。
パック剤を以下の成分と製法を用いて処方した。
(A)グリセリン 12(重量%)
(B)モンモリロナイト 10(重量%)
(C)酸化チタン 8(重量%)
(D)カオリン 10(重量%)
(E)防腐剤(パラオキシ安息香酸エステル) 0.1〜0.5(重量%)
(F)香料 0.001〜0.1(重量%)
(G)酸化防止剤(ジブチルヒドロキシトルエン) 0.05〜0.15(重量%)
(H)エタノール 5(重量%)
(I)化合物A 0.02(重量%)
(J)上記の残部として、精製水を添加した。
(製法)
上記(A)〜(J)を均一に溶解した。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明はこの実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきことが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することが理解できる。
実施例2において単離された化合物Aからベンジル誘導体およびメチル誘導体を合成し、その誘導体が実施例2で単離されたクロマン化合物(化合物A)と同様の活性を有することを確認した。
100mlのナス型フラスコに化合物A(69.7mg、36.3mmol)を取り、乾燥アセトン(30ml)に溶解した。スターラーで撹拌しながら炭酸カルシウム(400mg)と、ベンジルブロミド(52μl、43.6mmol)を加え、室温で一時間還流した後に、TLC分析で反応の進行を確認した。反応の進行が遅かったので、さらに炭酸水素カルシウム(600mg)とベンジルブロミド(208μl)を加え、室温で五時間還流した後に、TLC分析で反応の進行を確認した。反応液をろ過し、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Wako C300、10g、20〜25% アセトン/ヘキサン)にて精製を行い、以下の構造を有するベンジル誘導体(2−ヒドロキシメチル−2−メチル−6−O−ベンジル−3−クロメン)131.7mgを得た。
ベンジル誘導体(2−ヒドロキシメチル−2−メチル−6−O−ベンジル−3−クロメン)のスペクトルデータは、以下のとおりである:
核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR、500.1MHz、CDCl3)δ:7.40(m,2H),7.37(m,2H),7.31(m,1H),6.76(d,1H),6.73(dd,1H),6.64(d,1H),6.42(d,1H),5.62(d,1H),3.75(s,2H),3.67(d,1H),3.58(d,1H)、1.35(s,3H)
核磁気共鳴スペクトル(13C NMR、125.8MHz、CDCl3)δ:153.3(C),146.5(C),137.3(C×2),128.6(CH×2),128.5(CH),127.9(CH),127.5(CH),124.8(CH),121.6(C),116.7(CH),115.6(CH),113.1(CH),79.0(C),70.8(CH2),68.6(CH2),22.3(CH3)。
100mlナス型フラスコに化合物A(56.1mg、29.1mmol)を取り、乾燥アセトン(20ml)に溶解した。スターラーで撹拌しながら炭酸カルシウム(200mg)と、ジメチル硫酸(17μl、17.5mmol)を加え、室温で一時間還流した後に、TLC分析で反応の進行を確認した。反応の進行が遅かったので、さらに炭酸カルシウム(300mg)とジメチル硫酸(34ml)を加え、室温で一晩還流した後に、TLCで反応の進行を確認した。完全に反応が進行していなかったので、炭酸カルシウム(200mg)とジメチル硫酸(34ml)を加え、室温で二時間還流した後に、TLC分析で反応の進行を確認した。反応液をろ過し、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Wako C300、4g、20% アセトン/クロロホルム)にて精製を行い、さらに炭酸水素ナトリウム水溶液/酢酸エチルにて分配し、酢酸エチル可溶部をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Wako C300、6g、20% アセトン/ヘキサン)にて再度精製を行い、以下の構造を有するメチル誘導体(2−ヒドロキシメチル−2−メチル−6−メトキシ−3−クロメン)49.1mgを得た。
メチル誘導体(2−ヒドロキシメチル−2−メチル−6−メトキシ−3−クロメン)のスペクトルデータは、以下のとおりである:
核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR、500.1MHz、CDCl3)δ:6.72(d,1H),6.67(dd,1H),6.56(d,1H),6.42(d,1H),5.62(d,1H),3.75(s,3H),3.67(d,1H),3.59(d,1H),1.35(s,3H),
核磁気共鳴スペクトル(13C NMR、125.8MHz、CDCl3)δ:154.1(C),146.2(C),127.9(CH),124.9(CH),121.6(C),116.7(CH),114.5(CH),111.9(CH),79.0(C),68.5(CH2),55.8(CH3),22.3(CH3)。
化合物Aのベンジル誘導体およびメチル誘導体についてDPPHラジカル消去試験とチロシナーゼ阻害試験を実施した。
実施例6と同様の方法を用いて、実施例2において単離された化合物Aのベンジル誘導体およびメチル誘導体についてDPPHラジカル消去試験を行った。
その試験結果を、化合物A、および、強いDPPHラジカル消去活性を有することが公知であるケルセチンおよびトロロックスの試験結果と比較した。
実施例5と同様の方法を用いて、実施例2において単離されたクロマン化合物とそのベンジル誘導体およびメチル誘導体についてチロシナーゼ阻害試験を行った。また、強いDPPHラジカル消去活性を有することが公知であるトロロックス、および強いチロシナーゼ阻害活性を有することが公知であるアルブチンを比較対象に用いた。アルブチンの構造は、以下のとおりである:
本明細書に開示される単離方法を用いて、実施例2において単離された化合物A以外のクロマン化合物の単離を行った。
ホウロクタケの培養濾液(50g)を酢酸エチルと水で分配することにより、酢酸エチル可溶部(5g)と水可溶部に分離した。酢酸エチル可溶部を、0〜70%まで、10%すつ酢酸エチルの配合量を増加させる、酢酸エチル/ヘキサンステップワイズ法によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより9画分に分離した。得られた画分のうち30%酢酸エチル/ヘキサン溶出部(21.3mg)を用いて、20%の酢酸エチル/ヘキサンによるシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い10画分を得た。さらに60%メタノール/水によるODS高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により再度分離することで、6−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3−クロメン 3.2mgを単離した。その構造を以下に示す:
質量分析(MS):176.0839[M+](計算値176.0837)
核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR、500.1MHz、CDCl3)δ:6.65(d,1H),6.57(dd,1H),6.48(d,1H),6.24(d,1H),5.63(d,1H),1.40(s,3H),1.40(s,3H)
核磁気共鳴スペクトル(13C NMR、125.8MHz、CDCl3)δ:149.4(C),146.8(C),131.9(CH),122.15(CH),122.13(C),116.9(CH),115.4(CH),112.8(CH),75.8(C),27.6(CH3),27.6(CH3)。
酢酸エチル可溶部を酢酸エチル/ヘキサンステップワイズ法によるシリカゲルクロマトグラフィーにより9画分に分離した画分のうち、50%酢酸エチル/ヘキサン溶出部(852.8mg)を用いて、20%の酢酸エチル/ヘキサンによるシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行うことで得られた画分(19.1mg)をさらに20%のアセトン/クロロホルムによるシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い5画分を得た。得られた画分(6.1mg、4.3mg)をそれぞれ40%メタノール/水によるODS高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により再度分離することで、6−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−5−メトキシ−3−クロメンを2.6 mg単離した。
質量分析(MS):222.0890[M+](計算値222.0892)
核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR、500.1MHz、CDCl3)δ:6.69(d,1H),6.73(d,1H),6.51(d,1H),5.68(d,1H),3.81(s,3H),3.68(d,1H),3.60(d,1H),1.34(s,3H)
核磁気共鳴スペクトル(13C NMR、125.8MHz、CDCl3)δ:145.9(C),142.9(C),142.7(C),127.8(CH),119.2(CH),115.2(CH),114.6(C),112.3(CH),78.6(C),68.4(CH2),62.3(CH3),22.0(CH3)。
化合物Bおよび化合物CについてDPPHラジカル消去試験を実施した。
実施例6と同様の方法を用いて、化合物B、および、化合物CについてDPPHラジカル消去試験を行った。その試験結果を、化合物A、および、強いDPPHラジカル消去活性を有することが公知であるケルセチンおよびトロロックスの試験結果と比較した。
上記の試験結果を、表7に示す。
ホウロクタケの菌糸体から、実施例2に記載の化合物Aを、より効率的に産生させるための条件を検討した。
ホウロクタケの菌糸体としては、実施例1に記載の方法で分離した菌糸体を用いた。
使用培地1:ペプトン(5g)、グルコース(30g)、酵母エキス(2g)、硫酸マグネシウム七水和物(0.5g)、リン酸二水素カリウム(1g)、純水(1000ml)
使用培地2:使用培地1でグルコースをスクロースに変更
使用培地3:使用培地1でグルコースをフルクトースに変更
使用培地4:使用培地1でグルコースをトレハロースに変更
使用培地5:使用培地1でグルコースをマルトースに変更
使用培地6:使用培地1でグルコースをガラクトースに変更
使用培地7:使用培地1でグルコースをラクトースに変更
使用培地8:使用培地1でグルコースをキシロースに変更
使用培地9:ジャガイモ煎汁(1000ml)、グルコース(30g)
使用培地10:使用培地9でグルコースをスクロースに変更
使用培地11:使用培地9でグルコースをフルクトースに変更
使用培地12:使用培地9でグルコースをトレハロースに変更
使用培地13:使用培地9でグルコースをマルトースに変更
使用培地14:使用培地9でグルコースをガラクトースに変更
使用培地15:使用培地9でグルコースをラクトースに変更
使用培地16:使用培地9でグルコースをキシロースに変更。
(i)DPPHラジカル消去試験
DPPHラジカル消去試験は使用培地1〜16を用いて培養し得られた培養ろ液の濃縮物を50%エタノール水溶液に溶解した後、最終濃度が0.2mg/mlになるように添加した。DPPHラジカル消去率測定試験の結果を、以下の表8に示す:
チロシナーゼ阻害試験は使用培地1〜16を用いて培養し得られた培養ろ液の濃縮物をDMSOに溶解した後、最終濃度が0.4mg/mlになるように添加した。チロシナーゼ阻害試験の結果を、以下の表9に示す:
(方法)
使用培地1〜16の培地を調整し、40日間、ホウロクタケの菌糸体をこれらの培地で培養した後の培養ろ液を減圧濃縮して移動相に溶解し1mg/mlに調整した。これらの培養ろ液のHPLC分析の保持時間と吸光度の値を、化合物A(1mg/ml)のHPLC分析の保持時間と吸光度を比較することにより、それぞれの培地1lにホウロクタケの菌糸体を40日間静置培養したときに得られる培養濾液の濃縮物中の相対的な化合物Aの含有率(%)、および、それぞれの培地1lにホウロクタケの菌糸体を40日間静置培養したときに得られる化合物Aの生産量(mg)を算出した。
(1)カラム:ODSカラム、内径4.6mm、長さ150mm、粒子経5μm
(2)移動相:60%メタノール/水
(3)流速:0.5ml/min
(4)検出器:UV 333nm
(5)温度:30℃
(6)ループ:20μl
(7)サンプル:1mg/mlにて5μl投入
(結果)
上記の結果を、以下の表10に示す:
Claims (17)
- (1)以下の構造式に表される化合物であって:
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、および、フェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R3は水素原子、および、アルキル基(−(CH2)p−H)からなる群から選択され、ここでp=1〜30である、化合物;
(2)以下の構造式に表される化合物であって
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、および、フェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R6はカルボン酸およびその塩からなる群から選択される、化合物;あるいは、
(3)上記(1)の化合物および(2)の化合物の両方
を有効成分とする美白剤。 - 以下の構造式に表される化合物であって:
を有効成分とする、請求項1に記載の美白剤。 - (1)以下の構造式に表される化合物であって:
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、および、フェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R3は水素原子、および、アルキル基(−(CH2)p−H)からなる群から選択され、ここでp=1〜30である、化合物;
(2)以下の構造式に表される化合物であって
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、および、フェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R6はカルボン酸およびその塩からなる群から選択される、化合物;あるいは、
(3)上記(1)の化合物および(2)の化合物の両方
を有効成分とする、抗酸化剤。 - 以下の構造式に表される化合物であって:
を有効成分とする、請求項3に記載の抗酸化剤。 - (1)以下の構造式に表される化合物であって:
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、および、フェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R3は水素原子、および、アルキル基(−(CH2)p−H)からなる群から選択され、ここでp=1〜30である、化合物;
(2)以下の構造式に表される化合物であって
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、および、フェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R6はカルボン酸およびその塩からなる群から選択される、化合物;あるいは、
(3)上記(1)の化合物および(2)の化合物の両方
を有効成分とする、活性酸素除去剤。 - 以下の構造式に表される化合物であって:
を有効成分とする、請求項5に記載の活性酸素除去剤。 - (1)以下の構造式に表される化合物であって:
R11はアルキル基(−(CH2)n−H)、フェニル基、および、フェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでn=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R3は水素原子、および、アルキル基(−(CH2)p−H)からなる群から選択され、ここでp=1〜30である、化合物;
(2)以下の構造式に表される化合物であって
R31はアルキル基(−(CH2)s−H)、フェニル基、および、フェニル基誘導体からなる群から選択され、ここでs=1〜30であり、ここでフェニル基誘導体はフェニル基の1〜5個の水素原子が、それぞれ独立して、水酸基、メトキシ(−OCH3)、メチル基(−CH3)、エチル基およびエトキシ基(−OCH2CH3)からなる群から選択される官能基で置換されたフェニル基であり、
R6はカルボン酸およびその塩からなる群から選択される、化合物;あるいは、
(3)上記(1)の化合物および(2)の化合物の両方
を有効成分とする、皮膚外用剤。 - 以下の構造式に表される化合物であって:
を有効成分とする、請求項7に記載の皮膚外用剤。 - ホウロクタケ(Daedalea dickinsii (Berk.ex Cook
e) Yasuda)の培養菌糸体から、以下:
で示される化合物;
で示される化合物;および、
で示される化合物からなる群から選択される化合物を含む画分を調製する方法であって、以下の工程:
a)ホウロクタケの子実体または菌糸体、あるいはこれらの培養物を得る工程;
を包含する方法。 - 請求項9に記載の方法であって、さらに、以下の工程:
b)該濃縮物をヘキサンと水で分配工程;
c)該濃縮物を酢酸エチルと水で分配する工程;および
d)酢酸エチル可溶部をシリカゲルクロマトグラフィーにより分離する工程、
を包含する、方法。 - 請求項9に記載の方法であって、ここで調製される化合物が、
で示される化合物である、方法。 - 以下:
- 以下:
- 以下:
- ホウロクタケ(Daedalea dickinsii (Berk.ex Cook
e) Yasuda)の菌糸体を用いて、チロシナーゼ阻害活性、DPPHラジカル消去
活性、活性酸素除去活性、美白作用、および抗酸化作用からなる群から選択される活性または作用を有する化合物を生産するための方法であって、
ここで、該方法は、菌糸体を培養する工程を包含し、
ここで、該培地は、
(a)(i)ペプトン、ならびに
(ii)トレハロース、グルコース、およびラクトースからなる群から選択される糖を含むか、または
(b)(iii)ジャガイモ煎汁、ならびに
(iv)グルコース、トレハロース、およびマルトースからなる群から選択される糖を含み、
ここで、該化合物は、以下:
で示される化合物;
で示される化合物;および、
で示される化合物からなる群から選択される化合物である、方法。 - 前記化合物が、以下:
- 前記培地において(i)ペプトン、ならびに(ii)トレハロース含む、請求項15に記
載の方法。
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