JP2005281224A - 美白剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 人工栽培により得られたハナビラタケ子実体及び/又は液体培養法により得られた菌糸体の乾燥粉末そのものあるいはそれらから、クロロホルムもしくはエタノール及びアセトン及びヘキサンを用いて抽出を行い、得られた抽出溶液を減圧下に留去して得られた成分を有効成分として含有した美白剤ならびにこの美白剤を含有することを特徴とする化粧料および飲食品。
【選択図】 なし
Description
ハナビラタケ子実体を以下のようにして製造した。
カラマツの大鋸屑、小麦粉、栄養分(バナナ、蜂蜜、エビオス、ペプトン、塩化カルシウム、ハイポネックス)及び水を、大鋸屑:小麦粉:栄養分:水=100:11.5:1.9:51の重量比で含む菌床基材を準備した。この菌床基材(520g)を、850ccのポリプロピレン製の培養瓶に入れ、常法に従って培養瓶を滅菌した後に、ハナビラタケの種菌(16g)を接種した。その後、この培養瓶を、23℃の温度下で、56日間放置することによりハナビラタケ子実体を収穫した。子実体の重量は培養瓶1本当たり140gであった。
ハナビラタケ菌糸体を以下のようにして製造した。
イーストエキス0.4%、グルコース2%、リン酸2水素カリウム0.1%、リン酸水素2ナトリウム0.1%となるように水に溶解し、1Nの塩化水素でpH5.0に調製し、500ml容三角フラスコにそれぞれ200ml入れ、常法に従って滅菌した。この液体培地にハナビラタケの種菌を生育させた平板培地から径6mmの寒天片を打ち抜き、その一片を接種し、24℃の暗黒下で、21日間振とう培養(100rpm)することによりハナビラタケ菌糸体を収穫した。菌糸体の乾燥重量は三角フラスコ1本当たり2gであった。
製造例1で得たハナビラタケ子実体を60℃で6時間熱風乾燥して得た乾燥粉末174gから、クロロホルム3Lで、室温、24時間、成分抽出を行った。抽出溶液を分離して、同様の操作を5回繰り返した。得られたクロロホルム溶液を減圧下に留去して、クロロホルム可溶部6.2gを得た(美白剤1)。この美白効果を検討するために、美白剤1を25mg/mlとなるようにDMSOに溶解させ、フィルター濾過により滅菌した。
β−アルブチン(SIGMA製)を25mg/mlとなるようにDMSOに溶解させ、フィルター濾過により滅菌した。
製造例1で得られたハナビラタケ子実体10kgから、85%エタノール18Lで、室温、24時間、成分抽出を行った。この操作を5回繰り返し、次いでエタノール抽出後のハナビラタケからアセトン20Lを用いて同様に3回成分抽出を行った。得られたエタノール溶液およびアセトン溶液は混合し、減圧下に濃縮した。得られた濃縮物からヘキサンを用いて溶媒分画を行って溶媒を留去し、ヘキサン可溶部38.2gを得た。
次のような製法により、本発明の化粧料の一態様である液状皮膚外用剤を製造した。
(1)グリセリン 5.0(質量%)
(2)プロピレングリコール 4.0
(3)エタノール 10.0
(4)実施例2で得られた美白剤2 0.5
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)水 80.4
製法:(5)を(3)に溶解して(6)に加え、(1)、(2)、(4)を順次添加し、混合、均一化した。
次のような製法により、本発明の化粧料の一態様であるO/W型乳剤性軟膏を製造した。
(1)白色ワセリン 25.0(質量%)
(2)ステアリルアルコール 15.0
(3)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
(4)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1
(5)実施例2で得られた美白剤2 0.5
(6)精製水 58.4
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し75℃に加熱して溶解、均一化した。75℃に加熱した(6)に油相成分を添加して乳化し、冷却後40℃にて(5)を添加、混合、均一化した。
上記実施例4、5の液状皮膚外用剤とO/W型乳剤性軟膏において、ヘキサン抽出物を配合しないものを比較例2,3としてそれぞれ調製した。
実施例6〔顆粒状食品の製造〕
ハナビラタケ子実体(ユニチカ製)を熱風乾燥したハナビラタケ粉末に還元麦芽糖を全体の20%量添加して顆粒化し、本発明の飲食品の一態様である顆粒状食品(ユニチカ製、商品名「白幻鳳凰」)を製造した。
市販小麦粉に還元麦芽糖を20%量添加して顆粒化した。
次の製法により、本発明の飲食品の一態様である美白飲料を製造した。
成分 配合量(100ml中)
(1)実施例3で得られた美白剤3 1000mg
(2)ハチミツ 320mg
(3)環状オリゴ糖 600mg
(4)甘味料 適量
(5)酸味料 適量
(6)保存料 適量
(7)香料 適量
(8)水 残余
製法:(8)に(1)から(7)を順次添加する。
実施例7において、実施例3の美白剤を含まない飲料を調製した。
実施例1で得られた美白剤1及び陽性対照として比較例1のβ−アルブチンをサンプルとして、以下の方法によりチロシナーゼ阻害効果を調べた。0.56mlの30mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)、0.56mlの1.66mM L−DOPA(L−β−(3,4−ジヒドロキシフェニル)アラニン、SIGMA製)、0.02mlのサンプル、0.02mlの1500U/mlチロシナーゼを混合し、25℃で3分間インキュベートした。475nmの吸光度を測定し、チロシナーゼの活性を50%阻害する濃度(IC50)を算出した。なお、チロシナーゼとしてはマッシュルーム由来のチロシナーゼ(ナカライテスク製)を用いた。結果を表1に示す。
以下のようにしてメラニン生成抑制効果を調べた。
マウス由来のメラニン生成細胞であるB16メラノーマ細胞を用い、クロロホルム抽出物のDMSO溶液を細胞に作用させメラニンの生成を観察し評価した。B16細胞は70%コンフルエントの細胞をPBSにて洗いトリプシンを加え剥離し、10%FBS加RPMI1640培地に細胞を懸濁して細胞数をカウントし、細胞培養用6ウェルプレート(アズワン製:140675)に1ウェルあたり1×105cellsとなるように分散させた。なお、各ウェルの培地容量は3mlとした。これを細胞接着のため24時間37℃のCO2インキュベーター内に静置した後、培地を交換し、実施例1のクロロホルム抽出物(本発明の美白剤1)、実施例2のNo.4(本発明の美白剤2)及び実施例3のNo.5(本発明の美白剤3)を3μl添加(培養液中の最終濃度25μg/ml)した。また、陽性対照として比較例1のβ−アルブチンも同様に供試した。これをさらに37℃、CO2インキュベーター内にて72時間培養した。その後、培地を取り除き、1mlの1N、NaOHに細胞を懸濁し、37℃で3時間加温することによってメラニンを溶出し、450nmの吸光度から690nmの吸光度を差し引くことで細胞由来のメラニン量を考慮した。すなわち、溶媒であるDMSOを反応させた場合と比較して、メラニン生成量の相対値を比較した。結果を表2に示した。
皮膚のしみやそばかす等の色素沈着を主な症状として有する25歳乃至55歳の男女40名を20名ずつランダムに2群にふり分けた。各群にそれぞれ実施例4及び比較例2の液状皮膚外用剤、実施例5及び比較例3のO/W型乳剤性軟膏をブラインドにて顔面及び手に一日一回適量を使用させ、色素沈着の変化を観察し評価した。使用期間は5月から9月の5ヶ月間とした。美白効果は色素沈着症状について「改善」、「やや改善」、「変化なし」、「悪化」の4段階で評価した。各評価を得た被験者数を表3に示す。
皮膚のしみやそばかす等の色素沈着を主な症状として有する25歳乃至55歳の男女40名を20名ずつランダムに2群にふり分け、実施例6の顆粒状食品、比較例4をそれぞれ1日当たり1.9g摂取させた。また、実施例7の美白飲料、比較例5をそれぞれ1日当たり100ml飲用させた。摂取開始2ヶ月後における症状の改善効果について評価した。美白効果は色素沈着症状について、「改善」、「やや改善」、「変化なし」、「悪化」の4段階にて評価し、各評価を得た被験者数を表4に示した。
Claims (7)
- ハナビラタケの子実体及び/又は菌糸体を含有することを特徴とする美白剤。
- ハナビラタケの子実体及び/又は菌糸体から少なくとも1種類以上の有機溶媒または水系溶媒によって抽出される画分を有効成分として含有することを特徴とする美白剤。
- ハナビラタケの子実体及び/又は菌糸体からエタノール及びアセトン及びヘキサンを用いて抽出される画分を有効成分として含有することを特徴とする美白剤。
- ハナビラタケの子実体及び/又は菌糸体からクロロホルムを用いて抽出される画分を有効成分として含有することを特徴とする美白剤。
- 経口投与剤である請求項1乃至3のいずれかに記載の美白剤。
- 請求項2乃至4のいずれかに記載の美白剤を含有することを特徴とする化粧料。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の美白剤を含有することを特徴とする飲食品。
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