JP2909825B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2909825B2
JP2909825B2 JP1125216A JP12521689A JP2909825B2 JP 2909825 B2 JP2909825 B2 JP 2909825B2 JP 1125216 A JP1125216 A JP 1125216A JP 12521689 A JP12521689 A JP 12521689A JP 2909825 B2 JP2909825 B2 JP 2909825B2
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久生 上原
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は新規な化粧料、特にすぐれた皮膚美白効果
を有する化粧料、または皮膚美白効果と,皮膚湿潤効果
・細胞賦活効果・抗酸化効果の各効果の内から選択され
た1以上の効果とを有する化粧料に関するものである。
さらに詳しくは、前記各種キノコ(子実体)の水または
/および有機溶剤により抽出された抽出物中に含まれる
各種物質、つまり(a)チロシナーゼ活性抑制作用に基
づく皮膚美白効果を有する物質の他に、(b)皮膚保湿
作用に基づく皮膚湿潤効果を有する物質(粘性物質)
(c)細胞賦活作用に基づく皮膚美白効果および皮膚の
皺の予防・除去の相乗効果を有する物質,(d)抗酸化
作用に基づく化粧料の変質防止・安定性向上効果を有す
る物質等、をそれぞれ有効成分として配合するもので、
しかも刺激性および毒性が極めて少ない化粧料に関す
る。
<従来の技術および発明の背景> 肌(皮膚)の黒化には色素のメラニンが深く関与して
いるものと考えられている。すなわち、メラニンが紫外
線等の外的刺激を受けて肌の皮膚組織で生産され、その
ために肌の黒化が促進されシミ・ソバカス・色黒等の症
状が引き起こされるものと考えられている。
肌の美白の作用機序としていくつか挙げられるが、そ
の一つとしてメラニンの生成に関与するチロシナーゼ
(酵素)の活性化を抑制することが提唱されており、肌
の美白に関する他の作用機序として皮膚細胞の新陳代謝
を活性化することにより皮膚等に沈着したメラニン色素
等のターンオーバーを促進し、もってシミ・ソバカス・
色黒等の症状を解消しようとするものである。
従来、チロシナーゼの活性を抑制し得る公知物質とし
てグルタチオンが有効であるとされている。しかし、こ
のグルタチオンが配合された化粧料が湿性である場合に
は、グルタチオンは酸化され易く、かつ変色・変臭を誘
発し易いため特に化粧料については致命的な問題があっ
た。また、生薬(天然物)中にもチロシナーゼ活性抑制
効果を有する物質の存在が知られている。これら天然物
中に存在する公知のチロシナーゼ活性抑制物質はいずれ
も刺激性が少ないという利点があるが、反面そのチロシ
ナーゼ活性抑制率が低いという問題がある。それ故、天
然物中に存在し,チロシナーゼ活性抑制率の高い物質
で、しかも化粧料に適した化学的安定性・保存性および
安全性のある物質の発見および開発が望まれている。
なお、従来の美白効果を有する天然物由来のものとし
ては、防風、浜防風およびつくりたけ(Agaricus bispo
rous)の抽出物に美白効果を有する物質が含まれている
ことが報告されている。(特公昭59−48808号) 一方、天然物中に含まれる皮膚等の細胞賦活作用を活
性化する物質の発見・検索に関する研究は未開発分野で
あり、特に安全性・安定性のある天然物若しくは天然物
由来の細胞賦活物質の検索が望まれている。
ところで、化粧料には、前記安全性の観点からも、そ
の化粧料の変質防止を図り安定性を確保することが必須
の要素であり、その代表的な化粧料の変質防止策として
酸化防止が挙げられる。化粧料の抗酸化剤として使用し
得るものの内、化学合成物質には副作用等・安全性の問
題等々が多く存在し、可能な限り天然物若しくは天然物
由来の物質を使用することが望ましいとされている。従
来、化粧料に使用されている抗酸化剤の代表的なものと
しては、アスコルビン酸やトコフェロールが公知であ
る。しかし、前記アスコルビン酸は水に溶けやすいが,
反面,水の系内では不安定であるという問題点がある。
一方、トコフェーロールは水に溶けにくいため適用でき
る化粧料に限界がある等の問題点がある。そこで、天然
物若しくは天然物由来の物質で,刺激性がなく安全で,
しかも水に溶けやすく且つ水の系でも安定な抗酸化剤の
開発が望まれている。
<解決しようとする問題点> この発明は、上記諸問題点を解消し、且つ前記諸要望
に応えることを目的とするものである。
すなわち、発明者らは、天然物若しくは天然物由来の
物質であって,刺激性が少なく安全で,安定性があり,
化粧料の添加剤として有益な新規物質等々を検索・開発
するために、各種天然物中、とくに各種キノコ(子実
体)を原料として選定し、各種キノコ(子実体)の水ま
たは/および有機溶剤による各種抽出物についてチロシ
ナーゼ活性抑制物質の有無の検索およびチロシナーゼ活
性抑制率の測定、皮膚湿潤物質(粘性物質)の存在有無
の検索、並びに細胞増殖作用・抗酸化作用等,化粧料の
添加剤として有益な特性を有する各種新規物質の検索、
およびその細胞増殖効果(細胞賦活効果)測定試験・抗
酸化効果(力価)測定試験などの各種測定試験をした。
その結果、 ニンギョウタケ〔Polyporus confluens Fr.〕、ショ
ウゲンジ〔Rozites caperata(Pers.ex Fr.)Kars
t.〕、ホンシメジ〔Lyophyllum shimeji(Kawam.)Hong
o〕、ウスムラサキハツ〔Russula lilacea Quel〕、ウ
スムラサキホウキタケ〔Ramaria fumigata K.Yokoyam
a〕およびマイタケ〔Grifola frondosa(Dicks.ex F
r.)S.F.Gray〕の実施にかかる各子実体(比較対象など
を含む前記全6種類の各菌株の子実体)から有機溶剤お
よび水よりなる溶剤群から選択された単独の溶剤または
これらの複数の混合溶剤により抽出される抽出物に、優
れたチロシナーゼ活性抑制作用に基づく皮膚美白効果を
有する物質が含まれること、 殊に、この実施にかかる前記6種類の各菌株のキノコ
(子実体)から水単独液により抽出される抽出物,また
は水と有機溶剤との混合液により抽出される抽出物の
内,これらいずれの抽出物に関しては、前記チロシナー
ゼ活性抑制作用に基づく皮膚美白効果の他に,優れた皮
膚保湿作用に基づく皮膚湿潤効果を有する新規物質(粘
性物質)が含まれること、 前記ニンギョウタケの子実体から有機溶剤および水よ
りなる溶剤群から選択された単独の溶剤またはこれらの
複数の混合溶剤により抽出される抽出物に関しては、前
記の各種効果に加えて顕著な抗酸化効果を有する新規
物質が含まれること、 特に、前記ニンギョウタケの子実体の水抽出物(ニン
ギョウタケ水抽出物)に関しては、前記およびの各
種効果に加えて顕著な細胞賦活効果を有する新規物質が
含まれること、 等が発見され、上記諸発見に基づきこの発明は完成され
た。
この発明は、この発明にかかる前記各種子実体(全4
種類の子実体:ニンギョウタケ、ショウゲンジ、ウスム
ラサキハツ、ウスムラサキホウキタケ)から水または/
および有機溶剤により抽出される抽出物群の中から選択
された1種以上の抽出物を配合した化粧料に関しては,
安全性および安定性が高く,また刺激性が少なく,しか
も優れたチロシナーゼ活性抑制作用に基づく皮膚美白効
果を有する化粧料を提供すること、そして、水単独によ
り抽出された水抽出物・または水と有機溶剤との混合液
により抽出された各種抽出物を配合した化粧料に関して
は,前記皮膚美白効果と粘性物質の保湿作用に基づく優
れた皮膚湿潤効果とを併せ有する化粧料を提供すること
を第一の目的とする。
加えて、この発明は、ニンギョウタケから有機溶剤の
単独液若しくは複数有機溶剤の混合液により抽出される
抽出物,およびニンギョウタケから単独若しくは複数の
有機溶剤と水との混合液により抽出される抽出物の各種
抽出物群から選ばれた1種以上の抽出物を配合した化粧
料に関しては、前記チロシナーゼ活性抑制効果,または
前記チロシナーゼ活性抑制効果と皮膚湿潤効果との両効
果の他に加えて抗酸化効果を有し,もって安定性・安全
性が向上された化粧料を提供することを第二の目的とす
る。
また殊に、ニンギョウタケから水単独液により抽出さ
れるニンギョウタケ水抽出物を配合した化粧料に関して
は、前記チロシナーゼ活性抑制作用に基づく皮膚美白効
果と,粘性物質による皮膚湿潤効果と,抗酸化作用に基
づく化粧料の安定性・安全性の向上を図り得る効果に加
えて細胞賦活作用を有し、もって前記チロシナーゼ活性
抑制作用と細胞賦活作用とに基づく皮膚美白効果・皮膚
の皺の防止除去効果の相乗効果と、前記ニンギョウタケ
水抽出物の抗酸化作用に基づく化粧料の安定性・安全性
の向上の効果と、粘性物質に基づく皮膚湿潤効果をすべ
て併せ奏しうる化粧料を提供することを第三の目的とす
るものである。
<問題点を解決するための手段> 上記目的を達成するために、この発明では、 さるのこしかけ科のニンギョウタケ〔Polyporus conf
luens Fr.〕(以下単に「ニンギョウタケ」という)、
ふうせんたけ科のショウゲンジ〔〔Rozites caperata
(Pers.ex Fr.)Karst.〕(以下単に「ショウゲンジ」
という)、べにたけ科のウスムラサキハツ〔Russula li
lacea Quel〕(以下単に「ウスムラサキハツ」とい
う)、およびほうきたけ科のウスムラサキホウキタケ
〔Ramaria fumigata K.Yokoyama〕(以下単に「ウスム
ラサキホウキタケ」という)の各子実体から水または/
および有機溶剤により抽出される抽出物群から選ばれた
1種または2種以上の抽出物を配合したことを特徴とす
る化粧料を構成することとした。
なお、この明細書において、「この実施にかかる各種
子実体(全6種類)」とは「この実施例において実施さ
れた各種子実体(全6種類)」をいい、具体的には、こ
の発明にかかる前記子実体(4種類:ニンギョウタケ、
ショウゲンジ、ウスムラサキハツ、ウスムラサキホウキ
タケ)のほか、比較対象などのために実施された他の子
実体(2種類)、つまり『きしめじ科のホウシメジ〔Ly
ophyllum shimeji(Kawam.)Hongo〕(以下単に「ホン
シメジ」という)』および『さるのこしかけ科のマイタ
ケ〔Grifola frondosa(Dicks.ex Fr.)S.F.Gray〕(以
下単に「マイタケ」という)』の子実体(2種類)を加
えたものをいう。
まず、この実施にかかる前記6種類の各種キノコ(子
実体)からの各種抽出物の調製方法をさらに詳細に説明
する。
抽出用の原料は、前記各種キノコ(子実体)の生の物
または乾燥物が利用できるが、前記子実体を天日で約2
〜5日間乾燥し、腐敗等を防止した状態のものを用いる
のが好適である。
そして、この実施にかかる前記各種キノコ(子実体)
の適当量を分取し後述の各種溶剤により各種有効物質を
抽出物として抽出する。前記各種子実体から各種有効物
質を抽出するために使用される溶剤としては、各種有機
溶剤および水よりなる溶剤群から選択された単独液また
はこれらの複数の混合物が利用できる。
この実施にかかる前記各種子実体から各種有効物質の
抽出に利用される前記有機溶剤の例としては、メタノー
ル,エタノール,プロパノール,イソプロピルアルコー
ル,n−ブタノール,ラウリルアルコール,セタノール,
ステアリルアルコール,オレイルアルコール,ベヘニル
アルコールなどの炭素数1〜22の直鎖1価アルコールお
よび側鎖1価アルコールのうちのいずれか一方若しくは
両方の単独溶剤または/および複数溶剤の混合液が利用
できる。その他に、グリコール類、アセトン,エチルメ
チルケトン,イソプロピルメチルケトンなどの各種ケト
ン類、酢酸エチルや脂肪酸のエチルエステルなどの各種
エステル類、ジクロルメタン,クロロホルム,ジクロル
エタン等のハロゲン化アルカン(主として塩化物)、ジ
エチルエーテル,エチルセロソルブ等の各種エーテル
類、その他ベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水素等
々、各種極性有機溶媒および各種非極性有機溶媒のうち
のいずれか一方若しくは両方の単独溶剤または/および
複数溶剤の混合液が利用できる。また、上記各種有機溶
剤を単一で利用することもできるし、複数の各種有機溶
剤を適当な配合比に混合した混合液を利用することもで
きる。また必要に応じて加温溶融したものや2種以上の
溶剤等の混合溶融したものを適宜利用することができる
のは勿論である。
上記有機溶剤のうち、前記アルコール類ではメタノー
ル,エタノール,イソプロパノール,n−ブタノールなど
の炭素数1〜5の低級アルコール類、エーテル類ではジ
エチルエーテルなど、ケトン類ではアセトン,エチルメ
チルケトン,イソプロピルメチルケトンなど、エステル
類では酢酸エチルなど、ハロゲン化アルカン類ではジク
ロルメタン,クロロホルム,ジクロルエタンなど、芳香
族炭化水素類ではベンゼン等々、極性の大きい有機溶剤
ないし中程度の極性を有する有機溶剤が特に好適であ
る。
この実施にかかる前記各種子実体から各種有効物質を
抽出するために利用される前記グリコール類の例として
は、ポリエチレングリコール,プロピレングリコール,
1,3−ブチレングリコール(以下単に「1,3−BG」とい
う)等の各種グリコール類が利用できる。その他に、グ
リセリン,ジグリセリン,トリグリセリン等の多価アル
コール類が利用できる。前記グリコール類では、なかで
も1,3−ブチレングリコール(1,3−BG)が特に好適であ
る。また、この実施にかかる前記各種子実体から有効物
質を抽出するために利用される溶剤としては、水単独液
若しくは水と前記有機溶剤との混合液(水および有機溶
剤の混合液)が利用することができる。
さらにまた、この実施にかかる前記各種子実体から有
効物質を抽出するために、前記各種有機溶剤および水よ
りなる溶剤群から選択された各種溶剤のうち単独液を利
用することができるが、これら2以上の溶剤の混合液
〔たとえば、30〜50%水性エタノール、ベンゼン:酢酸
エチル(4:1混合液)、1,3−ブチレングリコール水溶液
等〕を利用することができるし、さらにまた、1種類ま
たは2種類以上の前記有機溶剤と1種類または2種類以
上の前記グリコール類との混合液等、またはこれら各種
有機溶剤とグリコール類と水との混合液が利用できるの
は勿論である。
ところで、この実施にかかる各種子実体から各種有効
物質を抽出するのに利用できる各種抽出用溶剤のうち、
『水と有機溶剤との混合液』が利用できるのは前述のと
おりである。そして、ここにいう『水と有機溶剤との混
合液』(以下「水・有機溶剤混合液」という)とは、1
種若しくは2種以上の有機溶剤中に現実に幾らかの割合
(配合比)で水を含有するか,または混合されている混
合液をいう。また、ここにいう有機溶剤とは、原則的に
は先に詳細に述べたとおり前述各種子実体から各種有効
物質を抽出するのに利用できる前記各種有機溶剤をい
う。なお、現実的には前記水・有機溶剤混合液に利用さ
れる有機溶剤としては、水に易溶の有機溶剤または水を
ある程度溶かし得る有機溶剤を利用するのが最適であ
る。
好適な抽出溶剤として「水単独液」または前記「水・
有機溶剤混合液」が利用される場合は、(a)この実施
にかかる各種子実体(6種類)からチロシナーゼ活性抑
制作用に基づく皮膚美白効果を有する有効物質と,皮膚
保湿作用に基づく皮膚湿潤効果を有する粘性物質とを抽
出するために利用される場合、または(b)前記6種類
の各種子実体のうちの一つであるニンギョウタケからチ
ロシナーゼ活性抑制効果,皮膚湿潤効果および抗酸化効
果の3つの効果を併せ有する有効物質群を抽出する場合
である。なお、特に「水単独液」のみが利用される場合
は、(c)ニンギョウタケから前記チロシナーゼ活性抑
制効果,皮膚湿潤効果,抗酸化効果に加えてさらに細胞
賦活効果を併せ有する有効物質群を抽出する場合であ
る。
つぎに、前記各種子実体から前記各種抽出溶剤(水ま
たは/および有機溶剤)により各種有効物質または/お
よび各種有効物質群を抽出する場合の具体的な抽出操作
について述べる。
乾燥(風乾・天日乾燥を含む)した前記各種子実体ま
たは生の各種子実体(1重量部または1容量部)に、た
とえば水,エタノール等の抽出溶剤を(1〜100重量部
または1〜100容量部、好ましくは1〜50重量部または
1〜50容量部)加え、沸騰水浴上・還流加熱条件下毎回
約1時間の抽出操作を1回ないし3回抽出した後、固液
分離(遠心分離、濾過など)して抽出物(前記例では水
抽出液またはエタノール抽出液)を得る。この抽出物
は、必要に応じて溶媒等を留去して粘性物質の含量など
各種抽出物の収量を測定し、保存し、必要ならば適切な
濃度に希釈したのち以下のチロシナーゼ活性抑制率の測
定・細胞賦活効果の測定・抗酸化効果(力価)の測定等
の試料とする。
抽出溶剤には前記例示の水・エタノール等の他に、所
望の各種有機溶剤(たとえば、グリコール,ジクロルメ
タン等)の単独液または各種有機溶剤および水よりなる
溶剤群から選択された2種以上の混合液を用いることが
でき、前述の抽出操作により同様に前記各種子実体の抽
出物を得る。このようにして得た各種子実体の各抽出物
は、前記チロシナーゼ活性抑制率の測定等々、前記各種
測定の試料とする。
そして、このようにして調製された各種子実体の前記
各抽出物(たとえばエタノール抽出物、ジクロルメタン
抽出物、蒸留水抽出物等、その他)のそれぞれは、チロ
シナーゼ活性抑制率の測定等々,各種抽出物の特性の測
定に供する。その結果、前記各種子実体の各抽出物には
次のような特性が認められた。
この実施にかかる前記6種類の菌株の各子実体から水
または/および有機溶剤により抽出された前記各抽出物
のいずれにも顕著なチロシナーゼ活性抑制効果が認めら
れる。
この実施にかかる前記6種類の菌株の各子実体から水
または水・有機溶剤混合液により抽出された抽出物に
は、前記の顕著なチロシナーゼ活性抑制効果に加えて
優れた皮膚湿潤効果を有する粘性物質の存在が認められ
る。
この実施例にかかる前記6種類の菌株の内の一つであ
るニンギョウタケから有機溶剤単独液若しくは複数有機
溶剤の混合液,または単独の有機溶剤と水との混合液若
しくは複数の有機溶剤と水との混合液により抽出された
抽出物には前記チロシナーゼ活性抑制効果,または前
記のチロシナーゼ活性抑制効果・皮膚湿潤効果,に加
えて顕著な抗酸化効果が認められる。しかもこの「ニン
ギョウタケの有機溶剤抽出物」および「ニンギョウタケ
の水・有機溶剤混合液抽出物」は、いずれも水にもよく
溶けるという優れた特性を有している。
この実施にかかる前記6種類の菌株の内の一つである
ニンギョウタケから水単独液により抽出されるニンギョ
ウタケ水抽出物には、前記のチロシナーゼ活性抑制効
果,前記の粘性物質の皮膚湿潤効果,前記の抗酸化
効果の諸効果に加えて、顕著な細胞賦活効果が認められ
る。
前記各種子実体の各抽出物の前記チロシナーゼ活性の
抑制率の測定は、次の方法により測定する。すなわち、
前記各種子実体の各抽出物を必要に応じて、たとえば30
%1,3−ブチレングリコール水溶液(以下単に「30%1,3
−BG液」という.以下おなじ)等の適当な溶剤により適
当な濃度(たとえば約0.1〜10%等の濃度であって、475
nmにおける吸光度が適当な値を示す範囲の濃度)に希釈
調整したもの(前記各種子実体の各抽出物の希釈液)を
「測定用試験溶液」とする。
試験管にそれぞれL−チロシン溶液(濃度:0.3mg/m
l)1mlと、マッキルベイン緩衝液(McIlvain Buffer So
lution)(pH6.8)1mlとを入れておき、これらの各試験
管に前記各種実体の各抽出物の前記希釈液(前記「測定
用試験溶液」)およびブランクテスト用の30%1,3−BG
液をそれぞれ0.9ml加え、これを37℃の恒温水槽中で10
分間インキュベートする。
前記インキュベートしたものにチロシナーゼ溶液(濃
度:1mg/ml・マッキルベイン緩衝液)を0.1ml加えて、よ
く攪拌し直ちに各反応液を分光光度計にセットし475nm
における吸光度を経時的に測定する。(各測定時点での
吸光度値として、チロシナーゼ溶液添加直後の吸光度値
に対しては添字0を,添加後X分インキュベート経過後
の吸光度値に対しては添字Xをそれぞれ付して示す)各
吸光度値を次の式に代入してチロシナーゼ活性抑制率
を算出する。なお、この発明のチロシナーゼ活性抑制率
の算出には、反応液投入後10分後の吸光度値を使用す
る。
B0:ブランク溶液の0分後における吸光度値 BX:ブランク溶液のX分後における吸光度値 A0:試験溶液の0分後における吸光度値 AX:試験溶液のX分後における吸光度値 なお、前記吸光度値はドーパクロム(メラニンの前駆
物質)の生成量により測定されるものである。
この実施にかかる原料の各種子実体から水または/お
よび有機溶剤により抽出される前記各抽出物は、その抽
出過程からも明らかなように、各種有機溶剤(極性溶
剤,非極性溶剤),水等に対する溶解性に優れている。
特に化粧料に使用される各種基剤および各種有機溶媒等
に対する溶解性、混和性などに優れているという特性を
有する。つまり化粧料によく利用される有機溶媒等たと
えば、エタノール,イソプロピルアルコール,ラウリル
アルコール,セタノール,ステアリルアルコール,オレ
イルアルコール,ベヘニルアルコール,プロピレングリ
コール,1,3−ブチレングリコール,ジプロピレングリコ
ール,ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプ
ロピル,その他各種動物性オイルおよび植物性オイル等
に対する溶解性等が優れている。
そして、前述の溶剤および方法により前記各種子実体
から抽出された前記各抽出物は、すべて公知の各種化粧
量基剤等に配合して、クリーム,乳液,化粧水,パッ
ク,洗顔料などの各種基礎化粧料、ファンデーション,
ほほ紅,口紅,白粉などの各種メーキャップ料、石鹸、
シャンプー、リンス、香水、オーデコロンその他の化粧
料に対して広範囲に適用できる。
また、前記各種化粧料の形状は、溶液,エマルジョ
ン,軟膏,オイル,ワックス,ゲル,ゾル,粉末(パウ
ダー),スプレー(エアゾール)等の各種形状で適用す
ることが出来る。
同様に前述の溶剤および抽出方法により、前記各種子
実体から抽出される前記各抽出物は、いずれも皮膚に対
する毒性および刺激性がなく(パッチテスト法等によ
る)、熱,光に対する安定性が高く、さらには各種化粧
料基剤,各種化粧料添加剤(たとえば、各種界面活性
剤,溶剤,色素,香料,防腐剤,抗酸化剤,保湿剤,ビ
タミン,動植物抽出物その他の各種添加剤)に対する親
和性・安定性も高いという卓越した特性を有しており、
これらの各種化粧料基剤および化粧料添加剤等とも併用
することができる。
前記各種子実体から抽出された前記抽出物の各種化粧
料中に対する配合量は、その使用形態により選択・変化
させることができるので特に限定されない。原則的に
は、有効量存在すればよいことになるが、一般的には化
粧料組成物中(総重量)に対して0.01〜20重量%(wt
%)、好ましくは約0.5〜10重量%(wt%)配合するの
がよい。
<作用> (1)この発明にかかる化粧料は、この発明で使用され
る原料,つまりニンギョウタケ,ショウゲンジ,ウスム
ラサキハツ,およびウスムラサキホウキタケの4種類の
各キノコ(子実体)から各種有機溶剤または/および水
により抽出される各抽出物群から選ばれた1種または2
種以上の抽出物を配合された化粧料は、配合にかかる当
該抽出物が有するチロシナーゼ活性抑制作用に基づき、
優れた皮膚美白効果を発揮する。
さらに、この発明にかかる化粧料で前記4種類の各子
実体から水または水・有機溶剤混合液により抽出される
抽出物群から選ばれた1種または2種以上の抽出物を配
合された化粧料は、当該水抽出物および水・有機溶剤混
合液抽出物が有する特性、つまり前記チロシナーゼ活性
抑制作用に基づく皮膚美白効果に加えて粘性物質とが含
まれるので,当該粘性物質の皮膚保湿作用に基づく皮膚
湿潤効果により皮膚にしっとりした感じと滑らかさとを
与えるという顕著な効果をも奏し、もって皮膚湿潤効果
と前記皮膚美白効果との相乗効果を発揮する。
(2)この発明にかかる原料の内の一つであるニンギョ
ウタケから有機溶剤または水・有機溶剤混合液により抽
出される抽出物群から選ばれた1種または2種以上の抽
出物を配合された化粧料は、前記(1)の皮膚美白効果
・皮膚湿潤効果等に加えて,当該ニンギョウタケの有機
溶剤抽出物または当該ニンギョウタケの水・有機溶剤混
合物抽出物が有する特性、つまり抗酸化作用に基づき化
粧料の変質等を防止し得,化粧料の安定性・安全性を向
上するとともに、もって皮膚美白効果または皮膚美白効
果・皮膚湿潤効果に加えて抗酸化効果の相乗効果を発揮
する。
(3)この発明にかかる原料の内の一つであるニンギョ
ウタケ水抽出物を配合した化粧料は、前記(1)で有す
る皮膚美白作用および皮膚保湿作用と,前記(2)で有
する抗酸化作用に加えて、ニンギョウタケ水抽出物が有
する特性、つまり細胞賦活作用および抗酸化作用に基づ
き、前記チロシナーゼ活性抑制効果と細胞賦活効果との
相乗効果による一層卓越した皮膚美白効果,および細胞
賦活作用による皮膚の皺の予防・除去効果を併せ発揮し
得,且つ皮膚に滑らかさとしっとりとした感覚を呈し
得,しかも抗酸化作用に基づき顕著な変質防止効果並び
に化粧料の安定性・安全性の向上を図り得る。
<実施例> つぎに前記各種子実体から水または/および有機溶剤
により抽出される各種抽出物のチロシナーゼ活性抑制効
果試験および粘性物質の含有状況等についての実施例結
果、ニンギョウタケの前記各種抽出物の抗酸化効果(力
価)の測定試験およびニンギョウタケ水抽出物の細胞賦
活効果の測定試験等についての実施例効果、並びにこの
発明にかかる各種子実体の各抽出物の化粧料への応用処
方例等について述べるが、ここに記載された実施例に限
定されないのは言うまでもない。
I〕各種子実体から水または/および有機溶剤により抽
出される抽出物のチロシナーゼ活性抑制作用の試験結果
および粘性物質の調査状況。
(1)原料の子実体: この実施にかかる前記各種子実体、つまりニンギョウ
タケ,ショウゲンジ,ホンシメジ,ウスムラサキハツ,
ウスムラサキホウキタケ,マイタケはいずれも食用とし
て広く利用されており、毒性はきわめて低いことが知ら
れている。そして、これらの子実体の多くはいずれも自
然界に自生していたものを採取したものを原料とした。
すなわち、ニンギョウタケ,ホンシメジおよびウスムラ
サキホウキタケは広島県山県郡において、ショウゲン
ジ,およびウスムラサキハツは長野県伊那市において採
取したものを用いた。また、マイタケは市販品を使用す
る。
(2)原料の前処理: 乾燥マイタケ以外の子実体は自然界から採取された子
実体を使用し、これら自然界から採取された子実体は主
として保存性向上の観点より、天日で約3日間乾燥した
ものを用いる。そして、この実施にかかる前記各種子実
体(全6種類の子実体)を破砕したものを抽出物調製用
に使用する。
(3)子実体からの各種抽出物の調製: 前記各種子実体(全6種類)それぞれの1gに抽出溶剤
50mlを加え、沸騰水浴上で約1時間還流加熱抽出する。
冷却後、遠心分離(3,000rpm、10分)などにより第1回
固液分離する。上澄液をとり、この上澄液はさらに濾紙
を用いて濾過して第1抽出液とする。一方、第1回固液
分離後の残渣は同様に抽出溶剤25mlで前回と同様沸騰水
浴上で約1時間還流加熱抽出および固液分離・濾過等の
操作を2回おこない、第1回ないし第3回の各抽出液
(濾液)を全て合わせ、減圧下において各種抽出溶剤を
留去し、各種子実体からの各種溶剤による抽出物を得
る。なお、この実施例では、上記抽出溶剤例として水、
100%エタノール、ジクロルメタンを使用した場合の結
果を第1表に示す。
(4)チロシナーゼ活性抑制効果測定試験用の各種子実
体抽出物試験溶液の調製: 前記I(3)で調製した各種子実体の各抽出物に30%
1,3−BG液を加え、沸騰水浴上で約30分間還流加熱した
のち、冷却する。冷却後これを濾過し、濾液についてチ
ロシナーゼ活性抑制効果測定試験を行う。なお、チロシ
ナーゼ活性抑制試験を行うのに際して、475nmにおける
吸光度値が測定に適した値となるように調整するために
前記抽出物の濃度を30%1,3−BG液を用いて適当な濃度
に希釈調整することが肝要である。
(5)この実施にかかる前記各種子実体の各抽出物のチ
ロシナーゼ活性抑制率の測定実験: このようにして得た前記各種子実体の前記各抽出物に
ついて、前述の方法によりチロシナーゼ活性抑制効果を
測定する。各抽出物は30%1,3−BG液で所定濃度(チロ
シナーゼ活性抑制効果の測定に際して475nmにおける適
当な吸光度値を示すのに適した濃度)に希釈して測定に
用いる。
各種子実体の各抽出物のチロシナーゼ活性抑制率の測
定には、10分後における各吸光度の測定を行い、各抽出
物のチロシナーゼ活性抑制率(%)を前記式で算出し
た。各抽出物のチロシナーゼ活性抑制率の結果を第1表
に示す。
B0:ブランク溶液の0分後における吸光度値 B10:ブランク溶液の10分後における吸光度値 A0:試験溶液の0分後における吸光度値 A10:試験溶液の10分後における吸光度値 (6)各種子実体からの粘性物質の調製方法: この実施にかかる前記各種子実体1g(乾燥重量)に酢
酸エチル50mlを加え、約2時間沸騰水浴上で加熱還流す
る。冷却後、酢酸エチルを濾別し固液分離する。そし
て、濾紙上の残留物を50mlのエタノールでフラスコに移
し、同様に沸騰水浴上で約1時間還流加熱したのちエタ
ノールを濾別する。かくして、子実体中の油性物質を前
記酢酸エチル層およびエタノール層に抽出除去する。さ
らに、濾紙上の残留物をフラスコに移し、20mlの水で沸
騰水浴上で約1時間還流加熱抽出後濾別する操作を2回
繰り返して各種子実体からの粘性物質を抽出する。前記
各粘性物質抽出液および洗液を合わせまとめ、これを約
20mlまでに濃縮し、エタノール80mlを加えて、よく攪拌
し、析出する沈澱物を集め、少量のエタノールで2回洗
浄したのち減圧下乾燥し(50〜60℃,1時間)、子実体か
ら抽出された粘性物質の乾燥重量を求める。なお、この
実施にかかる前記各種子実体(6種類)のうち、ニンギ
ョウタケには特に当該粘性物質が多量(乾燥重量の約6
%)含まれており、ニンギョウタケ以外の供試子実体に
おいては、粘性物質が乾燥子実体に対して約0.1〜数%
含まれていることが判明した。
第1表は、この実施にかかる前記各種子実体のの各抽
出物の(a)乾燥子実体に対する抽出物(乾燥重量)の
収量(単位:重量%=wt%以下おなじ.)、(b)各抽
出物のチロシナーゼ活性抑制試験測定時の濃度(wt
%)、(c)前記チロシナーゼ活性抑制試験測定濃度に
おけるチロシナーゼ活性抑制率(%)を各抽出溶剤別に
記載した結果例および粘性物質の含量比較例を示す表で
ある。
第1表の結果より、つぎのことが示唆されている。
この実施にかかる前記各種子実体(全6種類)から水
または/および有機溶剤により抽出される各抽出物は、
優れたチロシナーゼ活性抑制作用を有すること。そし
て、前記各種子実体(全6種類)から水または水・有機
溶剤混合液で抽出された各抽出物は、皮膚保湿作用を有
する粘性物質を含有すること。
この実施にかかる前記各種子実体(全6種類)からの
抽出溶剤として水を使用した場合には、抽出物自体が他
に比較して多量に抽出され、抽出物の収量の点からいえ
ばホンシメジ、ムラサキハツ、マイタケ、ニンギョウタ
ケ、ショウゲンジ、ウスムラサキホウキタケの順であ
り、子実体の乾燥重量に対して約50%〜29%が抽出され
ること。
この実施にかかる前記各種子実体(全6種類)からの
抽出溶剤としてエタノールを使用した場合には、抽出物
の収量は若干低下するが、当該エタノール抽出物は低濃
度ですぐれたチロシナーゼ活性抑制率を示すこと。
などが第1表で示唆されている。
なお、発明者らは、水性エタノール(たとえば、30%
〜50%エタノール水溶液等)を抽出溶剤として使用した
場合にも、水または100%エタノールと同等若しくはそ
れ以上の各抽出物収量およびチロシナーゼ活性抑制効果
を示すことがあるという知見を得ている。
II〕ニンギョウタケ水抽出物の細胞賦活効果の測定試験
実施例。
ニンギョウタケ水抽出物の細胞活性効果の測定は、当
該抽出物の細胞増殖効果を測定することより試験する。
(1)ニンギョウタケの水抽出物の調製: ニンギョウタケの子実体(乾燥物)1gをメタノール30
mlで3回洗浄したのち、水100ml加え、熱湯浴上で約1
時間還流加熱抽出操作を3回繰り返す。抽出後は、当該
水抽出物をまとめてその水を留去するかまたは蒸発乾固
させてニンギョウタケの水抽出物の乾燥物約0.42gを得
る。
そして、リン酸緩衝水溶液(NaCl:8.0g,KCl:0.2g,Na2
HPO4:1.15g,KH2PO4:0.2g,を蒸留水に溶かして1とす
る.pH7.4)を準備する。一方、前述のとおり調製された
ニンギョウタケ水抽出物を前記リン酸緩衝水溶液で溶解
したニンギョウタケ試料溶液を調製する。調製にかかる
ニンギョウタケ試料溶液の濃度を、0%(ブランク,無
添加:対照),10%,20%,30%,40%,50%の6種類の濃
度を設定して測定比較した。
(2)培養細胞の調製: 培養細胞として、モルモット背部皮膚から常法により
誘導した線維芽細胞を用いる。
(3)細胞の培養方法: 基本培地として2%牛胎児血清含有イーグルMEM培地
を用いる。前記基本培地1mlをいれた.4.5cm2のプラスチ
ックシャーレに前記II(2)記載の培養細胞を8.0×104
個播種し、さらに前記II(1)記載のニンギョウタケ試
料溶液を1ml添加し、37℃,5%炭酸ガス条件下で6日間
培養する。
(4)培養細胞の増殖の計測: 細胞増殖効果(細胞賦活効果)の測定は、培養後の細
胞の増殖を測定することにより行う。
具体的な方法としては、前記II(3)記載の培養後、
細胞を10%ホルマリン溶液で固定し、0.05%ナフトール
ブラック(9%酢酸,0.1M酢酸ナトリウム溶液)で30分
間細胞を染色する。
その後、プレートをよく水洗し、乾燥後0.05N−NaOH
水溶液で色素を溶出し、630nmにおける吸光度を測定し
て、あらかじめ計測して求められた吸光度と細胞数との
相関関係を示す定量曲線から増殖細胞数を求める。
前記の方法により求められたニンギョウタケ水抽出物
の細胞賦活効果試験測定結果例は、第1図に示すとおり
である。第1図は、ブランク(無添加:対照)の細胞賦
活効果を100としたときのニンギョウタケ水抽出物の各
最終濃度における各細胞賦活効果を図示したものであ
る。この第1図は、ニンギョウタケ水抽出物を添加した
いずれの区分にも細胞賦活作用があることを示唆してお
り、特に、ニンギョウタケ水抽出物の5%添加部(最終
濃度)、および10%添加部(最終濃度)においては、ブ
ランク部(無添加:対照)に対して約3.0〜3.1倍の極め
て顕著な細胞賦活効果を示すことが認められる。
III〕ニンギョウタケから水または/および有機溶剤に
より抽出された抽出物の抗酸化効果(抗酸化力価)の測
定試験実施例。
(1)ニンギョウタケ抽出物の調製: ニンギョウタケ子実体(乾燥物)1gを粉砕し、抽出溶
剤100mlを加え、熱湯浴上で約1時間還流加熱抽出操作
を3回繰り返す。抽出後は、当該各抽出物の抽出溶剤を
常圧若しくは減圧下で留去するかまたは蒸発乾固させて
ニンギョウタケの各種抽出物の乾燥物を得る。この実施
例では、抽出溶剤として水,エタノール,酢酸エチルを
使用する。
前記抽出溶剤として、水,エタノール,酢酸エチルを
使用したときの実施例における各抽出物の収率は、水抽
出物が約30〜45%,メタノール抽出物が約23〜33%,酢
酸エチル抽出物が約15〜23%であった。
(2)測定用試料溶液の調製: 前記III(1)で調製されたニンギョウタケの各抽出
物はいずれも水に良く溶ける。そこで、前記III(1)
で調製したニンギョウタケの各抽出物を最終濃度が0.2
%となるように蒸留水を用いて溶解したそれぞれの溶液
を調製し測定用試料溶液とする。なお、この実施例にお
けるニンギョウタケ各抽出物の前記各測定用試料溶液に
ついては、水抽出物の0.2%水溶液を以下「ニンギョウ
タケ水エキス」、メタノール抽出物の0.2%水溶液を以
下「ニンギョウタケメタノールエキス」、酢酸エチル抽
出物の0.2%水溶液を以下「ニンギョウタケ酢酸エチル
エキス」という。
また、陰性対照として無添加(ブランク:蒸留水)
を、陽性対照として0.2%アスコルビン酸水溶液を使用
する。
(3)抗酸化効果(抗酸化力価)の測定方法: 抗酸化効果(抗酸化力価)の測定は、公知のロダン鉄
法に基づき測定する。
この実施例では、標準的な被酸化試料としてリノール
酸を使用する。そして、チオシアン酸アンモニウム試薬
と酸化されたリノール酸と塩化第一鉄試薬とを反応させ
て赤色を呈するロダン鉄を生成せしめ、500nmにおける
吸光度を測定することにより、このロダン鉄の生成量
(赤色色素量)を定量測定する。したがって、リノール
酸が酸化される程高い吸光度を示し、前記III(2)記
載のニンギョウタケ各種エキスが有する抗酸化作用に基
づき前記標準的被酸化試料(リノール酸)の酸化が抑制
されると生成ロダン鉄による吸光度が低い値を示すこと
となる。
この実施例では、塩化第一鉄試薬を加えて3分後の50
0nmにおける吸光度を測定する。その後、前記各試料溶
液の経時的抗酸化効果(力価)を計測するために、各測
定試料液は、38℃に保ち,24時間毎に波長500nmにおける
吸光度を経時的に測定する。また、陰性対照(ブラン
ク:対照)は、測定試料として蒸留水を使用し、同様に
経時的に吸光度を測定する。
(4)ロダン鉄法に基づき測定したニンギョウタケの各
種抽出物の抗酸化効果(抗酸化力価)の測定結果例。
第2図は、前記ロダン鉄法に基づき測定したニンギョ
ウタケ各種エキスが有する抗酸化効果(抗酸化力価)の
測定結果を図示したものである。
第2図は、ニンギョウタケの各種エキスのいずれにも
公知の抗酸化剤であるアスコルビン酸とほど同等若しく
はそれ以上の抗酸化作用があることを示唆している。特
に、ニンギョウタケ酢酸エチルエキスの抗酸化効果が卓
越していることを示唆している。
また、ニンギョウタケからの有機溶剤による抽出物
は、水に溶けやすく,化粧料の配合剤としてその適用範
囲が広く好適である。
IV〕各種子実体の各抽出物を配合した化粧料の処方例。
(1)化粧用クリーム <組成> (重量%) ・子実体の抽出物…… 5.0 ・ミツロウ…… 2.0 ・ステアリルアルコール…… 5.0 ・ステアリン酸…… 8.0 ・スクワラン…… 10.0 ・自己乳化型グリセリル モノステアレート…… 3.0 ・ポリオキシエチレンチル エーテル(20E.O)…… 1.0 ・プロピレングリコール…… 5.0 ・水酸化カリウム…… 0.3 ・香料…… 適量 ・防腐剤・酸化防止剤…… 適量 ・精製水…… 残部 (2)乳液 <組成> (重量%) ・子実体の抽出物…… 5.0 ・スクワラン…… 8.0 ・ワセリン…… 2.0 ・ミツロウ…… 0.5 ・ソルビタンセスキオレエート…… 0.8 ・ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O)……
1.2 ・カルボキシビニルポリマー…… 0.2 ・プロピレンブリコール…… 5.0 ・水酸化カリウム…… 0.1 ・エタノール…… 7.0 ・香料…… 適量 ・防腐剤・酸化防止剤…… 適量 ・精製水…… 残部 (3)化粧水 <組成> (重量%) ・子実体の抽出物…… 5.0 ・グリセリン…… 5.0 ・ポリオキシエチレンソルビタン モノラウレート(20E..O)…… 1.5 ・エタノール…… 10.0 ・香料…… 適量 ・防腐剤・酸化防止剤…… 適量 ・法定色素…… 適量 ・精製水…… 残部 (4)パック剤 <組成> (重量%) ・子実体の抽出物…… 5.0 ・酢酸ビニル樹脂エマルジョン ……15.0 ・ポリビニルアルコール…… 10.0 ・オリーブ油…… 3.0 ・グリセリン…… 5.0 ・酸化チタン…… 8.0 ・カオリン…… 7.0 ・エタノール…… 5.0 ・香料…… 適量 ・防腐剤・酸化防止剤…… 適量 ・精製水…… 残部 <発明の効果> (1)ニンギョウタケ、ショウゲンジ、ウスムラサキハ
ツ、およびウスムラサキホウキタケの各キノコ(子実
体)(全4種類)から水または/および有機溶剤により
抽出される各抽出物には、安全で且つ優れたチロシナー
ゼ活性抑制効果を示す物質が含まれている。
さらに、前記各種子実体(全4種類:ニンギョウタ
ケ、ショウゲンジ、ウスムラサキハツ、ウスムラサキホ
ウキタケ)から水若しくは水・有機溶剤混合液により抽
出される抽出物には前記チロシナーゼ活性抑制効果を示
す物質が含まれているほかに、皮膚保湿作用に基づく皮
膚湿潤効果を有する粘性物質をも同時に含まれている。
したがって、前記各種子実体(全4種類:ニンギョウ
タケ、ショウゲンジ、ウスムラサキハツ、ウスムラサキ
ホウキタケ)から水または/および有機溶剤により抽出
される各種抽出物群から選ばれた1種または2種以上の
抽出物を配合した化粧料に関しては、すぐれた(a)皮
膚美白効果または(b)皮膚美白効果と皮膚湿潤効果と
を有する極めてすぐれた化粧料を提供する等々、発明目
的を達成する顕著な効果を奏する。
(2)ニンギョウタケから水または/および有機溶剤に
より抽出される抽出物には、前記(1)のチロシナーゼ
活性抑制効果・皮膚湿潤効果に加えて,優れた抗酸化効
果を有する。
したがって、ニンギョウタケから単独の有機溶剤若し
くは複数の有機溶剤の混合液により抽出される各種抽出
物群(ニンギョウタケ有機溶剤抽出物群)には、前記
(1)の優れたチロシナーゼ活性抑制効果を有し、しか
もすぐれた抗酸化作用を有するうえ,水に易溶で化粧料
への適用範囲が極めて広いので、このニンギョウタケ有
機溶剤抽出物群から選ばれた1種以上の抽出物を配合し
た化粧料に関しては、皮膚の美白効果を有するうえ,さ
らには化粧料の酸化防止・変質防止等を達成し,もって
化粧料の安定性・安全性の向上が図れるという卓越した
効果を有する化粧料を提供する等、発明目的を達成する
顕著な効果を奏する。
さらまた、ニンギョウタケから水・有機溶剤混合液抽
出物により抽出される各種抽出物群(ニンギョウタケ水
・有機溶剤混合液抽出物群)には、前記(1)の優れた
チロシナーゼ活性抑制効果および皮膚湿潤効果を併せ有
し、しかもすぐれた抗酸化作用を有するうえ,水に易溶
で化粧料への適用範囲が極めて広いので、ニンギョウタ
ケから水・有機溶剤混合液により抽出される抽出物群か
ら選ばれた1種以上の抽出物を化粧料に配合した化粧料
に関しては、皮膚の美白効果を有し,且つ肌に滑らかさ
としっとりした感覚を呈する皮膚湿潤効果をも併せて有
し,さらには抗酸化効果による化粧料の酸化防止・変質
防止等,化粧料の安定性・安全性の向上が図れるという
卓越した効果を有する等々の各種諸効果を併せ有する化
粧料を提供する等、発明目的を達成する顕著な効果を奏
する。
(3)ニンギョウタケ水抽出物は、特に前記(1)およ
び(2)の効果に加えて,優れた細胞賦活効果を有す
る。
したがって、ニンギョウタケ水抽出物には、前記
(1)のチロシナーゼ活性抑制効果および皮膚湿潤効果
を有し,且つ前記(2)の抗酸化効果をも併せ有するう
え、しかも優れた細胞賦活効果を有するので、ニンギョ
ウタケ水抽出物を配合した化粧料に関しては、皮膚に沈
着したメラニン色素等のターンオーバーを促進し、前記
(1)のチロシナーゼ活性抑制効果と相俟って特に卓越
した肌の美白効果の相乗作用を奏する上に、さらにまた
細胞賦活作用に基づく肌のシワの予防・除去に優れた効
果を有し,しかも粘性物質の皮膚保湿作用に基づき肌に
滑らかさとしっとりとした感触を呈する皮膚湿潤効果を
有し、加えて抗酸化作用に基づく化粧料の酸化防止・変
質防止等の安定性・安全性の向上に卓越した効果を有す
る等種々の優れた諸効果を併せ有する化粧料を提供する
等々、発明目的を達成する顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ニンギョウタケ水抽出物の細胞増殖効果(細
胞賦活効果)試験結果例を示すグラフである。第2図
は、ニンギョウタケ各種エキスの抗酸化効果(抗酸化力
価)試験結果例を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 弘 大阪府寝屋川市緑町43番地の1 (56)参考文献 特開 昭59−137405(JP,A) 特開 平1−228480(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニンギョウタケ〔Polyporus confluens F
    r.〕、ショウゲンジ〔Rozites caperata(Pers.ex F
    r.)Karst.〕、ウスムラサキハツ〔Russula lilacea Qu
    el〕、およびウスムラサキホウキタケ〔Ramaria fumiga
    ta K.Yokoyama〕の各子実体から水または/および有機
    溶剤により抽出される抽出物群から選ばれた1種または
    2種以上の抽出物を配合したことを特徴とする化粧料。
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KR101558526B1 (ko) * 2015-03-25 2015-10-12 이노스킨 주식회사 붉은싸리버섯 추출물을 유효성분으로 함유하는 항노화용 조성물

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