JP2003176221A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2003176221A
JP2003176221A JP2002319016A JP2002319016A JP2003176221A JP 2003176221 A JP2003176221 A JP 2003176221A JP 2002319016 A JP2002319016 A JP 2002319016A JP 2002319016 A JP2002319016 A JP 2002319016A JP 2003176221 A JP2003176221 A JP 2003176221A
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skin
terpenes
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chymostatin
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JP2002319016A
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English (en)
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Akiko Kitawaki
晶子 北脇
Yoshimasa Tanaka
良昌 田中
Akiko Sanbe
晶子 三部
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は安全性、安定性及び優れた美白効果を
有する皮膚外用剤を提供することを目的とする。 【解決手段】メラニン生成抑制作用を有する没食子酸誘
導体及び/又はテルペン類およびこれらの誘導体及び/
又はシソ科イヌコウジュ属ホソバヤマジソ及び/又はキ
モスタチン、エグリンC又はその活性ペプチド、αアン
チトリプシン、αアンチキモトリプシンから選択される
一種又は二種以上の化合物を含有、更にチロシナーゼ活
性を抑制する成分を上記有効成分に併用したことを特徴
とする皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた皮膚美白作
用を有する皮膚外用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚のシミやソバカスなどの色素沈着の
発生機序については不明な点が多いが、一般にはホルモ
ン異常や紫外線による刺激が原因となって、メラニン色
素が過剰に生成し、皮膚内に異常沈着するものと考えら
れている。このような色素沈着を予防又は改善する目的
で、従来から、過酸化水素、過酸化亜鉛、過酸化マグネ
シウムなどの過酸化物、あるいはアスコルビン酸、グル
タチオン、コロイドイオウ、各種天然物などを有効成分
とする美白化粧料の使用が試みられてきた。しかしなが
ら、これらの有効成分の多くは、安全性や安定性が十分
でなかったり、あるいはにおいなどに問題がある上、そ
の効果についても、必ずしも十分なものとはいえなかっ
た。
【0003】一方、米国などにおいては、ハイドロキノ
ンが皮膚脱色剤として使用されているが、このハイドロ
キノンは刺激性やアレルギー性を有し、安全性の面か
ら、有効成分として化粧料に配合するには問題がある。
従って、このような欠点を伴わずに、皮膚美白効果を奏
する化粧料を開発するための種々の研究が行われてき
た。一般的に、皮膚のシミやソバカスなどの色素沈着は
メラニン色素の過剰生成が大きな要因と考えられ、この
メラニン色素の生成にはたらく重要な酵素がチロシナー
ゼであるとされており、これまではこの酵素の働きを阻
害もしくは抑制する研究が主としてなされてきた。その
結果、桑白皮、川弓、当帰、桂皮、夏枯草をはじめとす
る生薬抽出物(フレグランス ジャーナル 1990年
6月号 p.59)、コウジ酸及びコウジ酸誘導体を用
いた美白外用剤(特開昭53−3538号公報、特公昭
56−18569号公報、同58−22151号公報、
同60−9722号公報、同61−60801号公
報)、クエルセチンを有効成分とする化粧料(特開昭5
5−92305号公報)、クエルセチンの脂肪酸エステ
ルを有効成分とする化粧料(特開昭58−131911
号公報)、ポリフェノール骨格を有するカテキンなどを
有効成分とする化粧料(特開昭52−44375号公
報)などが開示されている。
【0004】しかしながら、これらの化粧料はいずれ
も、実際の使用に際しては、美白成分の安定性がまだ不
十分であったり、あるいは細胞レベルでは効果が認めら
れるものの、ヒトではその効果が十分に発揮されていな
いなどの問題があり、必ずしも十分に満足しうるもので
はない。さらに、本発明者らは、このような従来の美白
を目的とする皮膚外用剤が有する欠点を克服し、皮膚美
白効果に優れ、かつ安全性が高い上、安定性やにおいな
どについても問題のない皮膚外用剤の提供を目的とし
て、メラニン色素の生成に重要な役割をもつチロシナー
ゼ活性を阻害もしくは抑制するものを鋭意探索した結
果、ポリフェノール骨格を有するもの、中でも特にエラ
グ酸系化合物やそのアルカリ金属塩が優れていることを
見出した(特許登録1839986号)。
【0005】しかし、さらに検討を加えた結果、特に優
れた上記エラグ酸系化合物やそのアルカリ金属塩でさ
え、化粧品や医薬部外品の基剤に配合した場合には、通
常の外用剤への配合濃度では効果が必ずしも十分ではな
い場合のあることがわかった。このように、チロシナー
ゼ活性を抑制するといったメラニン色素の生成に関する
従来の知見のみでは、十分な効果を有する美白剤の開発
の限界を示すものといえる。
【0006】
【非特許文献1】フレグランス ジャーナル 1990
年6月号 p.59
【特許文献1】特開昭53−3538号公報
【特許文献2】特公昭56−18569号公報
【特許文献3】特公昭58−22151号公報
【特許文献4】特公昭60−9722号公報
【特許文献5】特公昭61−60801号公報
【特許文献6】特開昭55−92305号公報
【特許文献7】特開昭58−131911号公報
【特許文献8】特開昭52−44375号公報
【特許文献9】特許登録1839986号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は安全
性、安定性及び優れた美白効果を有する皮膚外用剤を提
供することである。
【0007】
【発明が解決するための手段及び発明の実施の形態】上
記事情に鑑み鋭意研究を進めた結果、安定化された没食
子酸誘導体、テルペン類、ホソバヤマジソ、キモスタチ
ン、エグリンC又はその活性ペプチド、αアンチトリプ
シン、αアンチキモトリプシンは、単独において、又は
併用することに一層美白効果を有し、さらに、チロシナ
ーゼ阻害剤と併用することにより、美白効果をより一層
増強させることを見出し、本発明をなすに至った。以
下、本発明につき更に詳しく説明する。
【0008】
【化1】 本発明の皮膚外用組成物に配合される安定化された没食
子酸誘導体は、上記一般式で表わされる没食子酸誘導体
の少なくとも1種からなることを特徴とするものであ
る。上記一般式(1)式で表わされる没食子酸誘導体
は、ポリフェノール化合物である没食子酸およびそのエ
ステル体を配糖化したものであり、配糖化する以前の没
食子酸及びそのエステル体が有する、抗酸化、弾力性能
力付与能力などの特性を何等阻害することなく、該没食
子酸誘導体が溶存している系での着色や沈殿を実用上問
題のない程度にまで防止でき、しかも、配合組成上の制
限が極めて少ないので、水溶性及び経時安定性に優れた
安定化された没食子酸誘導体となるものである。
【0009】上記一般式(1)で表わされる没食子酸誘
導体としては、たとえば、没食子酸メチルエステル−3
−グルコシド、没食子酸メチルエステル−4−グルコシ
ド、没食子酸メチルエステル−3,5−ジグルコシド、
没食子酸プロピルエステル−3−グルコシド、没食子酸
メチルエステル−3−マルトシド、没食子酸−3−グル
コシド、没食子酸−3,5−ジグルコシド、没食子酸−
3−マルトシド、没食子酸オクチル−3−マルトシド、
没食子酸−3−グルクロニド、没食子酸ガラクツロニド
などが挙げられる。
【0010】本発明において、上記一般式(1)で表わ
される各種の没食子酸誘導体は、1種または2種以上を
適宜組み合わせて使用することができる。好ましくは、
原料供給性、製造容易性およびコスト面などから、上記
一般式(1)において、R1がメチル基若しくはエチル
基又はプロピル基から成り、R2がグルコシル基若しく
はマルトシル基、R3が水酸基若しくはグルコシル基か
らなり、R4が水酸基若しくはグルコシル基からなるも
のが好ましい。
【0011】具体的には、没食子酸メチルエステル−3
−グルコシド、没食子酸メチルエステル−4−グルコシ
ド、没食子酸メチルエステル−3,5−ジグルコシド、
没食子酸プロピルエステル−3−グルコシド、没食子酸
メチルエステル−3−マルトシドの使用が好ましく、没
食子酸メチルエステル−3−グルコシド、没食子酸メチ
ルエステル−4−グルコシド、没食子酸メチルエステル
−3,5−ジグルコシドがより好ましい。
【0012】また、本発明の皮膚外用組成物に配合され
るテルペン類としては、シトロネロール、ゲラニオー
ル、ファルネソール、酢酸ゲラニオール、ネロール、リ
ナロールおよびテルペン誘導体等が挙げられるが、この
中の1種、もしくは特定の植物由来や特定の抽出方法に
よるものでもない。更に、合成された化合物であっても
よい。1種または2種以上配合しても構わない。テルペ
ン類は、主として精油、天然樹脂から単離される化合物
の母体となる化合物で、簡単に言えば、(C
の分子式を持つ鎖状および環状の炭化水素をいうが、母
体のテルペン炭化水素と同じ炭素骨格を持つアルデヒ
ド、ケトンその他の誘導体まで含めていうことが多い。
このテルペン類の特長はすべて2−メチルブタン骨格を
有することである。
【0013】テルペン炭化水素の大部分は不飽和炭化水
素であり、しかも、イソプレン分子Cの重合物
で、一部の例外を除けばイソプレン分子は頭尾結合をし
ている。このような配向性は1887年Wallach
によりisoprene ruleと名づけられた。テ
ルペン類はイソプレン単位の数によってヘミテルペンC
:モノテルペンC1016:セスキテルペンC
1524:ジテルペンC2032:ポリテルペン
(Cなどに分類することができる。これらテ
ルペン類はまた鎖状(acyclic)、単環性(mo
nocyclic)、双環性(bicyclic)など
に分けられる。広く使用されているテルペン類の多くは
モノテルペン類であるが、香料、フレーバー、塗料、医
薬品、殺虫剤、殺菌剤、浮選剤、潤滑油添加剤、接着
剤、溶媒、可塑剤などの原料としてあるいは直接使用さ
れるきわめて重要な化合物が多い。(須賀恭一、渡辺昭
次著、香料の化学、講談社、1972)。鎖状モノテル
ペン類としては下記一般式(2)によって示される、シ
トロネロール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、
シトラール、ネラールなどが挙げられる。
【0014】
【化2】 また、環状モノテルペンとしては下記一般式(3)に示
される、リモネン、テルピノーレン、αピネン、βピネ
ン、カラン等が挙げられる。
【0015】
【化3】 さらに環状テルペンアルコールとしては下記一般式
(4)に示される、ボルネオール、テルピネオール、メ
ントール等が挙げられる。
【0016】
【化4】 さらにセスキテルペンとしては下記一般式(5)に示さ
れる、ファルネソール、カロトール、ネロリドール、オ
イダレン等が挙げられる。
【0017】
【化5】 これら化合物の誘導体のうち、代表的なものとしては、
酢酸エステル、酪酸エステル等が挙げられる。
【0017】また、本発明の皮膚外用組成物に配合され
るホソバヤマジソはシソ科イヌコウジュ属に属する植物
エキスで、細菌、カビに広くかつ強い抗菌力を示すこと
が知られている。ホソバヤマジソとは、シソ科イヌコウ
ジュ属に属する植物から公知の方法によって、抽出もし
くは必要に応じて精製したものを指す。
【0018】本発明の皮膚外用組成物に配号されるキモ
スタチン、エグリンC又はその活性ペプチド、αアンチ
トリプシン、αアンチキモトリプシンはキマーゼ阻害剤
である。キマーゼは、肥満細胞に存在するキモトリプシ
ン様セリンプロテアーゼの1種である。肥満細胞は、多
数の分泌顆粒を持つ特殊に分化した細胞で、抗原抗体反
応に伴って、脱顆粒を引き起こし、ヒスタミン等の炎症
性因子を放出する。キマーゼは、この脱顆粒プロセスに
深く関与している(生化学、62巻1号 pp.18−
31、1990)。
【0019】無論、没食子酸誘導体と上記テルペン類、
ホソバヤマジソ、キモスタチン、エグリンC又はその活
性ペプチド、αアンチトリプシン、αアンチキモトリプ
シンとを併用することにより、単独より一層の美白効果
を発現させることができる。テルペン類は1種以上使用
してもかまわない。さらに、没食子酸誘導体及び/又は
テルペン類及び/又はシソ科イヌコウジュ属ホソバヤマ
ジソ及び/又はキモスタチン、エグリンC又はその活性
ペプチド、αアンチトリプシン、αアンチキモトリプシ
ンにチロシナーゼ活性の阻害剤を併用することにより、
美白効果をより一層向上させることができる。ここでい
うチロシナーゼ阻害剤としては、エラグ酸、コウジ酸、
アルブチン、ルシノール、ビタミンC及びこれらの誘導
体をはじめとする化合物、また、クワ、シャクヤク、甘
草、当帰、カミツレ等の植物抽出物、胎盤抽出物、など
を挙げることができる。エラグ酸、コウジ酸、アルブチ
ン、ルシノール、ビタミンC及びこれらの誘導体、油溶
性甘草が好ましく、エラグ酸、ビタミンC及びこれらの
誘導体がより好ましい。
【0020】<濃度>没食子酸誘導体やテルペン類、シ
ソ科イヌコウジュ属ホソバヤマジソ、キモスタチン、エ
グリンC又はその活性ペプチド、αアンチトリプシン、
αアンチキモトリプシンの使用量としては、何れも0.
00001〜30%(%は質量%、以下同様)、好まし
くは、0.0001%〜10%で、ここで、0.000
01%は細胞に影響の現れ始める濃度であり、一方、3
0%を越すと使用感、肌に対する刺激性、経済性等の面
からあまり好ましくない。また、チロシナーゼ阻害剤を
添加する場合、その濃度は同様であり、その濃度の比に
は特にこだわるものではない。
【0021】<その他の配合剤>本発明の皮膚外用剤組
成物には、上記の必須成分の他に、必要に応じて、本発
明の効果を損なわない範囲で、通常皮膚外用剤組成物に
用いられている種々の成分、例えば油分、水、界面活性
剤をはじめ保湿剤、アルコール、増粘剤、酸化防止剤、
金属イオン封鎖剤、pH調整剤、防腐剤、本出願の請求
項に特記していない香料、色素、紫外線吸収剤、紫外線
散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類等を配合することがで
きる。
【0022】本皮膚外用組成物は、水溶液系、可溶化
系、乳化系、粉末分散系、水−油2層系、水−油−粉末
3層系等の広い範囲の基剤であり、その用途も、クリー
ム、乳液、化粧水、美容液、パック等の基礎化粧料、口
紅、ファンデーション等のメークアップ化粧料、ゼリー
剤、軟膏等の医薬品や医薬部外品等、種々の形態で幅広
く好適に使用できる。なお、配合形態、配合量や使用範
囲が様々なため、これらの好ましい使用量は一概に規定
できない。
【0023】
【実施例】以下、実施例と比較例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。 <使用薬剤>以下の実施例記載の薬剤は下記記載の薬剤
を用いた。但し本出願において例示した物質は、合成し
ても、天然抽出物でもよく、天然物の抽出物は、通常の
方法で抽出(必要に応じて精製)したもので構わない。
下記の抽出方法は一例を示したものであって、他の抽出
方法によって、何ら制限されるものではない。また、市
販の試薬については、どの製造会社のものであっても構
わない。 (1)没食子酸ジグルコシド(特開2000−319116記載のもの) (2)一般式(2)該当物:シトロネロール(和光純薬工業(株)試薬) ゲラニオール(和光純薬工業(株)試薬) ネロール(東京化成工業(株)試薬) リナロール(東京化成工業(株)試薬) 酢酸ゲラニオール(東京化成工業(株)試薬) (3)一般式(3)該当物:メントール(和光純薬工業(株)試薬) ボルネオール(Sigma社製試薬) (4)一般式(4)該当物:αピネン(東京化成工業(株)試薬) (5)一般式(5)該当物:ファルネソール(東京化成工業(株)試薬) ネロリドール(東京化成工業(株)試薬) (6)シソ科イヌコウジュ属ホソバヤマジソ:乾燥したホソバヤマジソの葉を3 0%エタノールに室温で一昼夜浸漬し、濾過後、溶媒を除去したものを使用した 。 (7)キモスタチン(Sigma社製試薬) (8)エグリンC(Sigma社製試薬) (9)αアンチトリプシン(Sigma社製試薬) (10)αアンチキモトリプシン(Sigma社製試薬)
【0024】実施例1:メラニン生成抑制試験 12穴のプラスチック製培養プレートに、B16メラノ
ーマ細胞を1×10個/穴播種し、5%CO存在
下、37℃で2日間培養後、培地を交換するとともに下
記物質を添加し、さらに2日間培養した。培養終了後培
地を捨て、トリプシン溶液にて細胞をプレートより剥離
してエッペンドルフチューブに移し、遠心により細胞を
集めた。リン酸緩衝化食塩で洗浄後、細胞の色の変化を
観察した。結果を表1に示す。なお、没食子酸誘導体
は、没食子酸メチルエステル−3,5−ジグルコシドを
使用した。使用濃度は表1に記載しているが、何れも細
胞増殖に影響しない濃度である。
【0025】
【表1】 (*)無添加の細胞の色に比べ、 +:やや退色.++:退色.+++:かなり退色.++
++:著しく退色.+++++:さらに著しく退色.+
+++++:非常に著しく退色. (退色度合いが大きい方が、メラニン色素生成抑制効果
が優れていることを示す)
【0026】このように、没食子酸誘導体又はテルペン
類又はシソ科イヌコウジュ属ホソバヤマジソ、キモスタ
チン、エグリンC又はその活性ペプチド、αアンチトリ
プシン、αアンチキモトリプシンは、単独でもB16メ
ラノーマ細胞の色をかなり退色させることがわかる。
又、没食子酸誘導体とテルペン類、シソ科イヌコウジュ
属ホソバヤマジソ、キモスタチン、エグリンC又はその
活性ペプチド、αアンチトリプシン、αアンチキモトリ
プシンを併用し、更に、チロシナーゼ活性抑制物質を併
用すると、B16メラノーマ細胞の色をさらに著しく退
色させることがわかる。
【0027】実施例2:美白評価試験 有色モルモットの背部体毛をバリカン及びシェーバーで
剃毛し、1日1回、計8回の紫外線を照射することによ
り、各モルモットの背部に約2.25cmの範囲の色
素沈着を2ヶ所作成した。被験試料及び対照試料(薬剤
濃度は0.5%)20μlを1日1回、週5回の割合で
4週間塗布し、週1回色素沈着のメラニン指
【0028】
【表2】 (*)塗布4週間後の値から塗布前の値を差し引いた
値。負の値の絶対値が大きいほど、メラニン色素が減少
した(色素沈着が薄くなった)ことを示す。
【0029】表2のように、没食子酸誘導体又はテルペ
ン類又はシソ科イヌコウジュ属ホソバヤマジソ、キモス
タチン、エグリンC又はその活性ペプチド、αアンチト
リプシン、αアンチキモトリプシンは、単独でも高い美
白効果を示すが、チロシナーゼ活性抑制物質を併用する
と、それぞれ単独よりも、美白効果が著しく向上するこ
とがわかる。
【0030】〈実施例 3〜55〉以下に種々製剤に配
合した実施例を示す。なお、香料は特願2001−26
2009に記載の香料を用いて配合した。製剤の美白効
果は以下の様に評価した。上腕内側に紫外線照射による
日焼けを作成した被験者20名について、本発明の皮膚
外用剤を1ヵ月間朝晩1日2回、2cm×2cmに対
し、約4mg塗布し、美白効果を調べた。皮膚色の変化
を下記の基準にしたがって反射分光光度計で測定して求
めた。 <判定基準>反射分光光度計測定は塗布開始時の初期値
からのΔL値として表わした。 ◎◎:ΔL値が2以上変化 ◎ :ΔL値が1以上2未満変化 ○ :ΔL値が0.5以上1未満変化 △ :ΔL値が0.2以上0.5未満変化 − :ΔL値が−0.2以上0.2未満変化 × :ΔL値が−0.2未満 色差計 : 日本電色反射分光光度計 NF333 測定条件 :温度20℃、湿度50〜55%の恒温室内
で、反射分光光度計のプローブを皮膚にあて、日焼けを
作成した部位のL*値を測定した。
【0031】表3、4、5、6に示す油相成分および水
相成分を必要に応じて加熱溶解した後、混合乳化し、冷
却しながら途中で没食子酸誘導体又はテルペン類又はシ
ソ科イヌコウジュ属ホソバヤマジソ、キモスタチン、エ
グリンC又はその活性ペプチド、αアンチトリプシン、
αアンチキモトリプシンを加えてさらに室温まで冷却
し、クリームおよび乳液を調製し、高密度ポリエチレン
素材のチューブ容器に充填した。
【0032】〈実施例 56〜70〉表7に示す成分を
混合して、化粧水を調製した。これらは高密度ポリエチ
レン容器、またはPET容器に充填して試験サンプルと
した。
【0033】〈実施例 71〜82〉表8に示す成分を
混合して、ジェルを調製した。これらは紫外線吸収剤を
含んだ高密度ポリエチレン容器、または紫外線吸収剤を
含んだPET容器に充填して試験サンプルとした。
【0034】〈実施例 83〜94〉表9に示す成分を
マイクロフルイタイザー、ゴーリン等の機械を用いて乳
化し、超微粒子乳化物である化粧液を調製した。これら
は高密度ポリエチレン容器、またはPET容器に充填し
て試験サンプルとした。
【0035】〈実施例 95〜100〉表10に示す成
分を混合してパックを調製した。これらは高密度ポリエ
チレン容器に充填して試験サンプルとした。
【0036】〈実施例 101〜109〉表11に示す
成分をペースト状になるまでニーダで混合し、貼付剤組
成物とした。貼付組成物を不織布上に150mg/cm
になるまで均一塗布し、ポリエチレンフィルムを施
し、貼付剤を調製した。貼付剤は、アルミ積層シートの
袋に入れて試験サンプルとした。
【0037】〈実施例 110〜136〉表12、13
に示す成分を混合または乳化して含浸液を調製し、さら
にそれをシートに染み込ませ、シート状パックを調製し
た。シート状パックはトレイに入れ、アルミ積層フィル
ムの袋に入れて試験サンプルとした。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】 *架橋型ポリエーテル変性シリコーンとメチルポリシロ
キサンを剪断力下で混練処理したペースト状ポリエーテ
ル変性シリコーン組成物であり、かつその組成物におけ
る架橋型ポリエーテル変性シリコーンとメチルポリシロ
キサンの比が1:0.1〜10であるもの。
【0041】
【表6】 *1 東レダウコーニングシリコーン社製 SH−20
0C 10cs *2 和光純薬工業(株)製 ハイビスワコー105 *3 ダイセル化学工業(株)社製 CMC1380 *4 大日本製薬(株)製 モナートガムDA
【0042】
【表7】 *1 日本純薬(株)製 ジュンロンPW111 *2 Googrich社製 TR−1 *3 ダイセル化学工業(株) HEC−600 *4 大日本製薬(株)製 エコーガムT
【0043】
【表8】 *1 大日本製薬(株)製 エコーガムT *2 Googrich社製 TR−1
【0044】
【表8】 *1 GE東芝シリコーン社製 TSF4441 *2 大日本製薬(株)製 モナートガムDA
【0045】
【表9】 *1 東レダウコーニングシリコーン社製 SH200
C 30cs
【0046】
【表10】 ペースト状になるまでニーダで混合し、貼付剤組成物と
した。貼付組成物を不織布上に150mg/cm2にな
るまで均一塗布し、ポリエチレンフィルムを施し、貼付
剤を調整した。 *1 日本純薬(株)社製 ジュリマーSH−8α *2 日本純薬(株)社製 ジュリマーAC−10Hα *3 日本化薬(株)社製 パナカヤク *4 ダイセル化学工業(株)社製 CMC1380 *5 日本合成化学(株)社製 マルタイト33 *6 東レダウコーニングシリコーン社製 SH200
C 30cs
【0047】
【表12】
【0048】
【表13】 *1 東レダウコーニングシリコーン社製 SH200
C 30cs *2 日本曹達(株)HPC−L *3 大日本製薬(株)製 モナートガムDA *4 和光純薬工業(株)製 ハイビスワコー105
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 X 31/01 31/01 31/045 31/045 31/11 31/11 31/7028 31/7028 35/78 35/78 Q 38/00 45/00 38/48 A61P 17/00 45/00 43/00 111 A61P 17/00 A61K 37/02 43/00 111 37/547 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AA122 AB102 AB172 AB242 AB352 AB432 AC012 AC022 AC072 AC082 AC112 AC122 AC132 AC172 AC182 AC212 AC302 AC312 AC342 AC352 AC392 AC432 AC441 AC442 AC532 AC542 AC582 AC692 AC792 AC842 AC852 AC932 AD042 AD092 AD112 AD152 AD162 AD172 AD272 AD282 AD332 AD352 AD392 AD411 AD412 AD471 AD492 AD531 AD532 AD572 AD642 AD662 CC04 CC07 DD12 DD41 EE01 EE10 EE16 4C084 AA02 AA03 AA17 AA19 AA22 BA01 BA08 BA23 BA44 CA62 DC32 DC34 DC42 MA02 MA16 MA27 MA28 MA32 MA63 NA14 ZA892 ZC202 4C086 AA01 AA02 EA07 MA01 MA02 MA03 MA04 MA16 MA17 MA28 MA32 MA63 NA14 ZA89 ZC20 4C088 AB38 AC02 BA08 CA03 MA02 MA04 MA16 MA17 MA28 MA32 MA63 ZA89 ZC20 4C206 AA01 AA02 BA03 BA04 BA05 CA08 CA09 CB02 KA01 MA01 MA02 MA03 MA04 MA36 MA37 MA48 MA52 MA83 NA14 ZA89 ZC20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラニン生成抑制作用を有する下記一般
    式(1)で示される没食子酸誘導体及び/又は本文中に
    示す一般式(2)(3)(4)(5)で示されるテルペ
    ン類およびこれらの誘導体及び/又はシソ科イヌコウジ
    ュ属ホソバヤマジソ及び/又はキモスタチン、エグリン
    C又はその活性ペプチド、αアンチトリプシン、αアン
    チキモトリプシンから選択される一種又は二種以上の化
    合物を含有することを特徴とする皮膚外用剤。 【化1】
  2. 【請求項2】請求項1の化合物とチロシナーゼ活性を抑
    制する成分を併用する皮膚外用剤。
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