JP3946418B2 - メラニン生成抑制剤 - Google Patents

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JP3946418B2 JP2000199251A JP2000199251A JP3946418B2 JP 3946418 B2 JP3946418 B2 JP 3946418B2 JP 2000199251 A JP2000199251 A JP 2000199251A JP 2000199251 A JP2000199251 A JP 2000199251A JP 3946418 B2 JP3946418 B2 JP 3946418B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の植物の果実搾汁液を有効成分とするメラニン生成抑制剤に関し、更に詳細には、特定の植物の果実搾汁液を含有することにより、色素沈着の発生を防止、皮膚に対し優れた美白作用を有するメラニン生成抑制剤に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄料、分散液、軟膏、外用液剤等の皮膚外用剤には、これらに所定の薬効を付与することを目的として薬効成分が加えられている。例えば、加齢、紫外線曝露等により生じる皮膚の皺、弛みを改善するために、ビタミンA、大豆抽出物、海藻抽出物等の細胞賦活剤が加えられている。また、日焼け等により生じる皮膚の黒化や炎症、色素沈着により生じるシミ、ソバカス等の現象を防止するためには、ビタミンC類、グルタチオン、ハイドロキノン及びその誘導体、胎盤抽出物、植物抽出物等の美白剤が配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの美白剤の効果が十分でなかったり、あるいは、製剤中で変質するなどして所期の薬効が得られない場合が多く、その改善が望まれていた。本発明は、優れた美白効果を有する皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、皮膚外用剤の薬効成分の効果を向上させるべく鋭意検討を行った結果、特定の植物の果実搾汁液が高い細胞賦活作用と同時に高い美白作用を有していることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
すなわち本発明は、ハスカップ果実搾汁液を有効成分とするメラニン生成抑制剤である。
また本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)ハスカップ果実搾汁液
(B)ソウハクヒ抽出物、オウゴン抽出物、アロエ抽出物、酢酸dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、カンゾウ抽出物、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル、ヨクイニン抽出物、シラカバ抽出液、カミツレ抽出液、オキシベンゾン、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、リン酸−L−アスコルビルマグネシウム、L−アスコルビン酸2−グルコシド、システインからなる群より選ばれた一種または二種以上
からなるメラニン生成抑制剤である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるハスカップは、和名を「クロミノウグイスカグラ(Lonicera caerulea L var.emphyllocalyx Nakai)」または「ケヨノミ(Lonicera caeruleaLvar edulis」というが、アイヌ語の「ハスカップ」の名称で一般的に知られている。ハスカップはスイカズラ科に属する北方系の植物で、日本においては一部の高山を除くと北海道地方にしか生育しておらず、また栽培をしているのは世界中で北海道だけという世界的に見ても希少な植物である。本発明に用いられるハスカップ果実搾汁液はハスカップ(クロミノウグイスカグラ)の果実から得られるものであるが、その種類や産地はとくに限定されない。ハスカップ果実搾汁液は、ハスカップの果実を絞ることによって得ることができるが、この果実搾汁液をさらにパルプ分離処理、濃縮処理、脱臭脱色処理等を施してもよく、その調製法は特に限定されない。
【0007】
本発明においては、ハスカップ果実搾汁液の原液を様々な溶媒で希釈して用いることもできる。溶媒としては、例えば水;メチルアルコール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール等の1種または2種以上を用いることができる。または防腐対応のために、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノ−ル等の防腐剤の1種または2種以上を加えて用いることもできる。なお、ハスカップ果実を上記の溶媒で抽出した抽出物を使用することもできる。
【0008】
本発明のハスカップ果実搾汁液を有効成分とするメラニン生成抑制剤を皮膚外用剤に配合するときのハスカップ果実搾汁液の含有量は固形分として0.0001〜2質量%(以下単に「%」で示す)、好ましくは0.0001〜1%である。この範囲内であれば、ハスカップ果実搾汁液を安定に配合することができる。ハスカップ果実搾汁液は、メラニン生成抑制作用を有し、これを含有する皮膚外用剤は、優れた美白効果を発揮する。このため、本発明においては、ハスカップ果実搾汁液を、皮膚外用剤に、メラニン生成抑制剤として配合することできる。
【0009】
本発明のハスカップ果実搾汁液を有効成分とするメラニン生成抑制剤は、従来より知られている細胞賦活剤、美白剤、抗酸化剤、保湿剤、抗炎症剤、紫外線防止剤から選ばれる1種もしくは2種以上の薬効剤と共に皮膚外用剤に配合してもよい。このような薬効剤を併用することによって、さらに高い効果を得ることができる。具体的な薬効剤としては、それぞれ以下に示すものが挙げられる。
【0010】
(細胞賦活剤)
細胞賦活剤としては、ビタミンA及びその誘導体、エストラジオール、アプリコット抽出物、AHAを含有する植物抽出物、アスパラガス抽出物、アーモンド抽出物、海藻抽出物,酵母抽出物、大豆抽出物、ツボクサ抽出物、トマト抽出物、ニンジン抽出物、麦芽根抽出物等が挙げられる。これらの細胞賦活剤のうち、特に好ましいものとしては、ビタミンA及びその誘導体、酵母抽出物、大豆抽出物、ツボクサ抽出物、ニンジン抽出物が挙げられる。
【0011】
(美白剤)
美白剤としては、ビタミンC及びその誘導体並びにそれらの塩、胎盤抽出物、カンゾウ抽出物、ヨクイニン抽出物、エイジツ抽出物、キウイ抽出物、キイチゴ抽出物、クジン抽出物、ケイケットウ抽出物、ゴカヒ抽出物、コーヒー抽出物、コメヌカ抽出物、小麦胚芽抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、シラユリ抽出物、シャクヤク抽出物、ソウハクヒ抽出物、緑茶抽出物、紅茶抽出物、ウーロン茶抽出物、糖蜜抽出物、ビャクレン抽出物、ブナの芽抽出物、ブドウ抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、モッカ抽出物、羅漢果抽出物等が挙げられる。これらの美白剤のうち、特に好ましいものとしては、ビタミンC及びその誘導体並びにそれらの塩、胎盤抽出物が挙げられる。
【0012】
(抗酸化剤)
抗酸化剤としては、ビタミンB及びその誘導体並びにそれらの塩、ビタミンE及びその誘導体並びにそれらの塩、ジブチルヒドロキシトルエン及びジブチルヒドロキシアニソール、マンニトール、カロテノイド類、クエルセチン、クエルシトリン、イチョウ抽出物、オウゴン抽出物、フラボノイドを成分中に含む植物抽出物、ユキノシタ抽出物、ヤシャジツ抽出物等が挙げられる。これらの抗酸化剤のうち、特に好ましいものとしては、ビタミンE及びその誘導体並びにそれらの塩が挙げられる。
【0013】
(保湿剤)
保湿剤としては、アミノ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、ムコ多糖類及びその誘導体並びにそれらの塩、リン脂質及びその誘導体、アマチャ抽出物、アロエ抽出物、サボテン抽出物、フキタンポポ抽出物、クインスシード抽出物、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。これらの保湿剤のうち、特に好ましいものとしては、アミノ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、リン脂質及びその誘導体、グリセリン、1,3−ブチレングリコールが挙げられる。
【0014】
(抗炎症剤)
抗炎症剤としては、コンドロイチン硫酸及びその誘導体、アラントイン、アルニカ抽出物、オトギリソウ抽出物、オウバク抽出物、キンギンカ抽出物、クレソン抽出物、コンフリー抽出物、サルビア抽出物、シコン抽出物、シラカバ抽出物、トウキンセンカ抽出物、ニワトコ抽出物、ホオウ抽出物、ムクロジ抽出物、ユーカリ抽出物、レンゲソウ抽出物、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、シソ抽出物、ヨモギ抽出物、カミツレ抽出物等が挙げられる。これらの抗炎症剤のうち、特に好ましいものとしては、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩が挙げられる。
【0015】
(紫外線防止剤)
紫外線防止剤としては、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルへキシル、オキシベンゾン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛等があげられる。これらの紫外線防止剤のうち、特に好ましいものとしては、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルへキシル、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛があげられる。
【0016】
上記薬効剤の皮膚外用剤への配合量は、薬効剤の種類により相違するが、以下に示す範囲とすることが好ましい。この範囲であれば、ハスカップ果実搾汁液と組み合わせた場合、製剤及び製剤中のハスカップ果実搾汁液の処理物の経時安定性に影響を及ぼすことがなく、より高い効果を発揮させることができる。すなわち、細胞賦活剤の配合量は、好ましくは0.00001〜10%であり、より好ましくは0.0001〜5%の範囲である。植物抽出物を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分としてこの範囲であれば問題ない。この範囲であればより優れた美白効果を有する皮膚外用剤が得られる。
【0017】
上記美白剤の配合量は、好ましくは0.00001〜10%であり、より好ましくは0.0001〜5%の範囲である。胎盤抽出物及び植物抽出物などを抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分としてこの範囲であれば問題ない。この範囲であればより優れた美白効果を示
【0018】
上記抗酸化剤の配合量は、好ましくは0.00001〜5%、より好ましくは0.0001〜3%の範囲である。植物抽出物を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分としてこの範囲であれば問題ない。この範囲であればより優れた美白効果及び抗老化効果を示す皮膚外用剤が得られる。
【0019】
上記保湿剤の配合量は、0.00001〜5%の範囲が好ましく、より好ましくは0.0001〜3%の範囲である。植物抽出物を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分としてこの範囲であれば問題ない。この範囲であれば優れた保湿効果がみられ、かつ、優れた美白効果を示す皮膚外用剤が得られる。
【0020】
上記抗炎症剤の配合量は、0.00001〜5%の範囲が好ましく、より好ましくは0.0001〜3%の範囲である。植物抽出物を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分としてこの範囲であれば問題ない。この範囲であれば優れた抗炎効果がみられ、かつ、優れた美白効果及び抗老化効果を示す皮膚外用剤が得られる。
【0021】
上記紫外線防止剤の配合量は、好ましくは0.00001〜20%、より好ましくは0.0001〜10%の範囲である。この範囲であればより優れた紫外線吸収効果がみられ、かつ、優れた美白効果及び抗老化効果を示す皮膚外用剤が得られる。
【0022】
本発明の必須成分であるハスカップ果実搾汁液と上記薬効成分である細胞賦活剤、美白剤、抗酸化剤、保湿剤、抗炎症剤、紫外線防止剤とを通常の皮膚外用剤として知られる種々の形態の基剤に配合して調製することができる。また、これらの細胞賦活剤、美白剤、抗酸化剤、保湿剤、抗炎症剤、紫外線防止剤は、一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。
【0023】
皮膚外用剤の配合形態の例としては、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄料、メーキャップ化粧料、分散液、軟膏などの化粧料や外用医薬品等とすることができる。また、皮膚外用剤の形態に応じ、上記必須成分以外に通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、精製水、低級アルコール、多価アルコール、油脂、ロウ、鉱物油、脂肪酸、粉体、金属セッケン、pH調整剤、界面活性剤、増粘剤、色素、植物又は動物系原料由来の抽出物、ビタミン、アミノ酸類、ホルモン類、殺菌・消毒剤、角質溶解剤、酵素、清涼剤、安定化剤、金属イオンキレート剤、血行促進剤、精油、消臭剤、香料等を用いることができる。
【0024】
【実施例】
次に参考例、試験例及び実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制約されるものではない。
【0025】
参考例1. ハスカップ果実搾汁液の製造
常法によりハスカップ(クロミノウグイスカグラ)果実を破砕した後ペクチナーゼを原料果実に対して0.01vol/%になるように添加し一晩保つ。翌日、油圧プレス機を用いて原料果実を圧搾搾汁した。次いで遠心分離を行なうことで得られる上清をハスカップ果実搾汁液とした。この時のハスカップ果実搾汁液の乾燥固形分は10%であった。
【0026】
参考例2. 大豆抽出物の製造
大豆の種子10gに、含水濃度70vol/%のエチルアルコール100mLを加え、室温にて3日間抽出を行ったのち濾過して大豆抽出物を得た。このとき大豆抽出物の乾燥固形分は0.5%であった。
【0027】
参考例3. ソウハクヒ抽出物及びクジン抽出物の製造
ソウハクヒ(日局)、クジン(日局)各10gに、含水濃度50vol/%のエチルアルコール100mLを加え、室温にて3日間抽出を行ったのち濾過してソウハクヒ抽出物及びクジン抽出物を得た。このとき乾燥固形分はソウハクヒ抽出物が1.8%、クジン抽出物が2.8%であった。
【0028】
【0029】
試験例 培養細胞によるメラニン生成抑制試験
2枚の6穴シャーレに10% FBS入りMEM培地を適量採取し、マウス由来B16メラノーマ細胞を播種し、37℃、二酸化炭素濃度5%中にて静置する。翌日、参考例1で得たハスカップ果実搾汁液を最終濃度が所定濃度となるように検体調製液を添加混和する。培養5日目に培地を交換し、再度検体調製液を添加する。翌日、培地を除去し、1枚のシャーレについて、細胞をリン酸緩衝液にて洗浄した後回収し、B16メラノーマ培養細胞の白色化度を以下の基準にて目視にて評価した。また、すでにメラニン生成抑制作用のあることが知られているクジン抽出物についても同様の試験をおこなった。
【0030】
(判定基準)
+:対照に対してあきらかに白色である。
±:対照に対してやや白色である。
−:対照と同じ黒色である。
【0031】
残りの1枚のシャーレについて、細胞をホルマリン固定後、1%クリスタルバイオレット溶液を添加し染色した。各検体濃度に対する生存細胞数及び対照の細胞数をモノセルレーターによって測定し、細胞生存率を算出した。以上の結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
Figure 0003946418
【0033】
表1の結果から明らかなごとく、参考例1のハスカップ果実搾汁液は高いメラニン抑制作用を有し、かつB16メラノーマ培養細胞に対し毒性が低いことが認められた。
【0034】
試験例 美白効果試験
表2に示す組成及び下記製法でクリームを調製し、その美白効果を調べた。この結果も併せて表5に示す。
【0035】
【表2】
Figure 0003946418
【0036】
(製法)
A.成分(1)〜(6)、(11)〜(13)を混合し、加熱して70℃に保った。
B.成分(15)を混合し、加熱して70℃に保った。
C.AにBを加え、混合した後冷却した。
D.Cに成分(7)〜(10)、及び(14)を添加し、クリームを得た。
【0037】
(試験方法)
被験クリーム1品につき28〜55才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を顔面に塗布した。塗布による美肌効果を以下の基準によって評価した。
【0038】
(評価基準)
<評価> <内 容>
有 効 肌のくすみが目立たなくなった。
やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。
無 効 使用前と変化なし。
【0039】
表2の結果に示される如く、本発明品1〜6に代表されるハスカップ果実搾汁液と薬効剤を配合した本発明組成物は、これらを皮膚に適用することにより、肌の「くすみ」等の発生を防止、改善することができ、美しい肌とすることが明らかとなった。
【0040】
実施例:化粧水
(処方) (%)
(1)ハスカップ果実搾汁液*1 10.0
(2)カンゾウ抽出物*2 0.5
(3)システイン*3 0.01
(4)グリセリン 5.0
(5)1,3−ブチレングリコール 6.5
(6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2
モノラウリン酸エステル
(7)エチルアルコール 8.0
(8)防腐剤 適量
(9)香料 適量
(10)精製水 残量
*1 参考例1で製造したもの
*2 丸善製薬社製
*3 和光純薬社製
【0041】
(製法)
A.成分(6)〜(9)を混合溶解した。
B.成分(1)〜(5)及び(10)を混合溶解した。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0042】
実施例:化粧水
(処方) (%)
(1)ハスカップ果実搾汁液*1 2.0
(2)オウゴン抽出物*2 0.5
(3)胎盤抽出物*3 0.1
(4)クエン酸 0.1
(5)クエン酸ナトリウム 0.3
(6)dl−α−トコフェロール*4 0.05
(7)1,3−ブチレングリコール 4.0
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0
(9)エチルアルコール 15.0
(10)防腐剤 適量
(11)香料 適量
(12)精製水 残量
*1 参考例1で製造したもの
*2 一丸ファルコス社製
*3 ニチレイ社製
*4 シグマ社製
【0043】
(製法)
A.成分(6)〜(11)を混合溶解した。
B.成分(1)〜(5)及び(12)を混合溶解した。
C.AとBを混合して化粧水を得た。
【0044】
実施例:乳液
(処方) (%)
(1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0
モノステアリン酸エステル
(2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5
テトラオレイン酸エステル
(3)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.0
(4)ステアリン酸 0.5
(5)ベヘニルアルコール 0.5
(6)スクワラン 8.0
(7)4−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル*1 2.0
(8)ハスカップ果実搾汁液*2 5.0
(9)グリチルリチン酸ジカリウム*3 0.1
(10)カルボキシビニルポリマー 0.1
(11)水酸化ナトリウム 0.05
(12)エチルアルコール 5.0
(13)防腐剤 適量
(14)香料 適量
(15)精製水 残量
*1 ジボダン社製
*2 参考例1で製造したもの
*3 丸善製薬社製
【0045】
(製法)
A.成分(1)〜(7)及び(13)を加熱混合し、70℃に保った。
B.成分(9)〜(12)及び(15)を加熱混合し、70℃に保った。
C.BにAを加えて混合し、均一に乳化した。
D.Cを冷却後(8)、(14)を加え、均一に混合して乳液を得た。
【0046】
実施例:軟膏
(処方) (%)
(1)ステアリン酸 18.0
(2)セタノール 4.0
(3)トリエタノールアミン 2.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ハスカップ果実搾汁液*1 1.0
(6)ソウハクヒ抽出物*2 1.0
(7)リン酸−L−アスコルビルマグネシウム*3 3.0
(8)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン*4 0.05
(9)精製水 残量
*1 参考例1で製造したもの
*2 参考例3で製造したもの
*3 日光ケミカルズ社製
*4 和光純薬社製
【0047】
(製法)
A.成分(3)、(4)及び(9)の一部を加熱混合し、75℃に保った。
B.成分(1)、(2)及び(8)を加熱混合し、75℃に保った。
C.AをBに徐々に加えた。
D.Cを冷却しながら(9)の残部で溶解した(5)〜(7)を加え、軟膏を得た。
【0048】
実施例及びの化粧水、実施例の乳液及び実施例の軟膏はいずれも皮膚に適用することにより、肌の「くすみ」等の発生を防止するとともに、シミ等の色素沈着も改善することができ、透明感のある美しい肌にするものであった。
【0049】
実施例:パック
(処方) (%)
(1)ポリビニルアルコール 20.0
(2)エチルアルコール 20.0
(3)グリセリン 5.0
(4)カオリン 6.0
(5)ハッスカップ果実搾汁液*1 0.05
(6)アロエ抽出物*2 3.0
(7)防腐剤 0.2
(8)香料 0.1
(9)精製水 残量
*1 参考例1で製造したもの
*2 丸善製薬社製
【0050】
(製法)
A.成分(1)、(3)、(4)及び(9)を混合し、70℃に加熱し、撹拌した。
B.成分(2)、(7)及び(8)を混合した。
C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して(5)、(6)を均一に分散してパックを得た。
【0051】
実施例のパックは皮膚に適用することにより、皮膚のきめを整え、肌の「くすみ」等の発生を防止するとともに、シミ等の色素沈着も改善することができ、透明感のある美しい肌にするものであった。
【0052】
実施例:リキッドファンデーション
(処方) (%)
(1)ラノリン 7.0
(2)流動パラフィン 5.0
(3)ステアリン酸 2.0
(4)セタノール 1.0
(5)グリセリン 5.0
(6)トリエタノールアミン 1.0
(7)カルボキシメチルセルロース 0.7
(8)精製水 残量
(9)マイカ 15.0
(10)タルク 6.0
(11)酸化チタン 3.0
(12)着色顔料 6.0
(13)ハスカップ果実搾汁液*1 0.05
(14)ヨクイニン抽出物*2 0.05
(15)香料 適量
*1 参考例1で製造したもの
*2 丸善製薬社製
【0053】
(製法)
A.成分(1)〜(4)を混合し、加熱して70℃に保った。
B.Aに成分(9)〜(12)を加え、均一に混合した。
C.成分(5)〜(8)を均一に溶解し、70℃に保った。
D.BにCを添加して、均一に乳化した。
E.Dを冷却後、成分(13)〜(15)を添加してリキッドファンデーションを得た。
【0054】
実施例:ゲル軟膏
(処方) (%)
(1)カルボキシビニルポリマー 1.0
(2)トリエタノールアミン 1.0
(3)1,3ブチレングリコール 10.0
(4)ハスカップ果実搾汁液*1 20.0
(5)L−アスコルビン酸2−グルコシド*2 2.0
(6)シラカバ抽出物*3 10.0
(7)精製水 残量
*1 参考例1で製造したもの
*2 林原生物化学研究所社製
*3 丸善製薬社製
【0055】
(製法)
A.成分(1)及び(3)〜(7)を混合溶解した。
B.Aに成分(2)を加え、混合して均一にし、ゲル軟膏を得た。
【0056】
実施例:クリーム
(処方) (%)
(1)ポリオキシエチレン(40E.O.)
モノステアリン酸エステル 2.0
(2)グリセリンモノステアリン酸エステル(自己乳化型) 5.0
(3)ステアリン酸 5.0
(4)ベヘニルアルコール 0.5
(5)スクワラン 15.0
(6)イソオクタン酸セチル 5.0
(7)4−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル*1 3.0
(8)グリチルレチン酸ステアリル*2 0.1
(9)1,3−ブチレングリコール 5.0
(10)ハスカップ果実搾汁液*3 0.5
(11)カミツレ抽出物*4 0.1
(12)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン*5 0.1
(13)香料 適量
(14)防腐剤 適量
(15)精製水 残量
*1 ジボダン社製
*2 丸善製薬社製
*3 参考例1で製造したもの
*4 丸善製薬社製
*5 和光純薬社製
【0057】
(製法)
A.成分(1)〜(8)及び(14)を70℃にて加熱溶解した。
B.成分(12)及び(15)を70℃に加熱した。
C.AをBに加え、冷却した。
D.Cに成分(9)〜(11)及び(13)を加え、クリームを得た。
【0058】
実施例のリキッドファンデーション、実施例のゲル軟膏及び実施例のクリーム、いずれも皮膚に適用することにより、肌の「くすみ」等の発生を防止するとともに、シミ等の色素沈着も改善することができ、透明感のある美しい肌にするものであった。
【0059】
【発明の効果】
ハスカップ果実搾汁液はメラニン生成抑制作用を有しており、美白作用を有する。そのため、ハスカップ果実搾汁液を含有させた皮膚外用剤は、美白作用を有し、日焼け等により生じる皮膚の黒化、色素沈着により生ずるシミ、ソバカス等の現象を防止するのに有効である。

Claims (2)

  1. ハスカップ果実搾汁液を有効成分とするメラニン生成抑制剤。
  2. 次の成分(A)及び(B):
    (A)ハスカップ果実搾汁液
    (B)ソウハクヒ抽出物、オウゴン抽出物、アロエ抽出物、酢酸dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、カンゾウ抽出物、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル、ヨクイニン抽出物、シラカバ抽出液、カミツレ抽出液、オキシベンゾン、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、リン酸−L−アスコルビルマグネシウム、L−アスコルビン酸2−グルコシド、システインからなる群より選ばれた一種または二種以上
    からなるメラニン生成抑制剤。
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