JP2001163759A - 美白剤及びそれを有効成分として含有する皮膚外用剤 - Google Patents

美白剤及びそれを有効成分として含有する皮膚外用剤

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 極めて美白効果の高い皮膚外用剤の提供 【解決手段】 ホウセンカ抽出物又は当該ホウセンカ抽
出物の含有成分である式Iのビスナフトキノン誘導体を
有効成分として含有する美白剤。更に該美白剤を有効成
分として含有する皮膚外用剤。該皮膚用外用剤はさら
に、他の美白剤、活性酸素除去剤、紫外線防止剤及び抗
炎症剤から選ばれる1種以上を含有することができる。
上記ホウセンカ抽出物は含水メタノール、含水エタノー
ル、メタノール、エタノール、ブタノール、アセトン、
酢酸エチル、クロロホルムの中かる選ばれる1種以上を
抽出溶媒として得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美白剤及びそれを
有効成分として含有する皮膚外用剤に関し、更に詳細に
は、ホウセンカ抽出物又は当該ホウセンカ抽出物の含有
成分である特定のビスナフトキノン誘導体を美白剤とし
て配合することにより、メラニンの生成を抑制し、日焼
け後の色素沈着・しみ・そばかす等の予防および改善に
有用な、優れた美白効果を有する化粧料、外用医薬品等
の皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、皮膚外用剤すなわち乳液、ク
リーム、化粧水、パック、洗浄料、ファンデーション等
の化粧品や医薬部外品、分散液、軟膏剤、クリーム剤、
外用液等の外用医薬品には、日焼け等により生じる皮膚
の黒化や炎症、色素沈着により生じるシミ、ソバカス等
の現象を防止するために、ビタミンC類や、グルタチオ
ン、ハイドロキノン及びその誘導体、胎盤抽出物、植物
抽出物等の美白剤が配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の美白剤を配合した皮膚外用剤では、美白剤の効果が十
分でなかったり、あるいは、製剤中で変質するなどして
所期の薬効が得られない場合が多く、その改善が望まれ
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決するものとして広く種々の物質についてチロ
シナーゼ活性阻害効果及びメラニン生成抑制効果を調べ
た結果、ホウセンカ抽出物又は当該ホウセンカ抽出物の
含有成分である特定のビスナフトキノン誘導体がチロシ
ナーゼ活性阻害作用及びメラニン生成抑制作用を有して
いることを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、ホウセンカ抽出物又は
下記式(I)で表されるビスナフトキノン誘導体を有効
成分として含有する美白剤及びこの美白剤を含有するこ
とを特徴とする皮膚外用剤を提供するものである。
【化3】
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるホウセンカは
ツリフネソウ科の一年草で、インパティエンスバルサミ
ナ(Impatiens Balsamina L.)
から得られるものであるが、その種類や産地は特に限定
されない。ホウセンカ抽出物の調製法としては、例えば
ホウセンカの全草、あるいは葉、茎、花弁のうち何れか
1ヶ所以上(以下、「原体」という)を乾燥又は乾燥せず
に裁断した後、常温もしくは加温下で溶剤により抽出す
ることにより得られるが、その調製法は特に限定されな
い。
【0007】ここで用いられる溶剤としては、水、有機
溶剤及びこれらの混合物が挙げられる。これらの有機溶
剤の具体例としては、メタノール、エタノール、ブタノ
ール等の低級アルコール類、又はグリセリン、プロピレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多
価アルコール等、又はこれらアルコール類の1種または
2種以上と水の混合液(10〜90vol%、好ましく
は20〜70vol%)、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、又は、これらケトン類と水の混合液
(10〜90vol%、好ましくは20〜70vol
%)、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、石油エーテル等
の炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2
−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸メ
チル、酢酸エチル等のエステル類、及びこれらの混合物
などが挙げられる。
【0008】原体からの好ましい抽出方法の具体例とし
ては、原体を裁断した後、適当な有機溶媒(好ましく
は、低級アルコール類、含水低級アルコール類、ケトン
類、含水ケトン類、炭化水素類、又はエステル類)で抽
出し、溶媒を除去する方法、あるいは原体を裁断した
後、無水あるいは含水低級アルコール類等の溶媒で抽出
し、次いで抽出物を酢酸エチル、ブタノール等の水と混
和しない溶媒と水を用いる液−液抽出に付し、更に有機
層又は水層から溶媒を留去する方法等が挙げられるが、
特に限定されるものではない。尚、ホウセンカ成分の効
率的抽出には、原体と溶剤の抽出比率が1〜80w/v
%、好ましくは10〜60w/v%であるのが好適であ
る。
【0009】また、抽出溶媒として例えば無水又は含水
エタノール又は水を用いた場合は、溶媒を留去すること
なくそのまま用いることができ、さらに溶媒の一部を留
去してあるいは留去することなく、エタノール、水等を
適宜加えることによりアルコール濃度を調整して用いる
こともできる。
【0010】一方、ホウセンカ成分である式(I)で表
されるビスナフトキノン誘導体は、前記何れかの抽出方
法、好ましくは含水低級アルコール(好ましくは含水メ
タノール、含水エタノール)、親水性有機溶剤(好まし
くはメタノール、エタノール、アセトン)、疎水性有機
溶剤(好ましくはブタノール、酢酸エチル、クロロホル
ム)の中から選ばれる1種以上により得られた当該抽出
物から、更に適当な分離精製手段、好ましくは薄層クロ
マトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、高速液体
クロマトグラフィー又は再結晶等を繰り返し行うことに
より単離、精製されるが、その抽出法は特に限定されな
い。
【0011】また、式(I)で表されるビスナフトキノ
ン誘導体、すなわち2,2’−エチリデンビス(3−ヒ
ドロキシ−1,4−ナフトキノン)は、有機合成により
得ることができる。例えば、2−ヒドロキシ−1,4−
ナフトキノン(ローソンと呼称されるときもある)とア
セトアルデヒド又はアセタールとを適当な有機溶媒、好
ましくはジメチルホルムアミド又はアセトニトリルなど
の溶媒中で、周囲温度あるいは加温下、好ましくは50
〜80℃で縮合することにより製造される。次いで、得
られる粗生成物から、通常用いられる分離精製手段、例
えば抽出、濃縮、カラムクロマトグラフィー、薄層クロ
マトグラフィー、再結晶などにより単離、精製される
が、その合成、精製法は特に限定されない。
【0012】本発明者らの研究により、美白作用が確認
された式(I)で表されるビスナフトキノン誘導体は、
本発明のホウセンカ抽出物の美白作用における主要活性
成分の1つであることがわかる。
【0013】本発明に含まれるホウセンカ抽出物の美白
作用については知られておらず、更に、本発明者らによ
って単離された式(I)で表されるビスナフトキノン誘
導体は、合成品としては既知であるが、その美白作用に
付いては、全く報告されていない。従って、本発明のホ
ウセンカ抽出物又は式(I)で表されるビスナフトキノ
ン誘導体が有する美白作用は、本発明者らによってはじ
めて見出された有用な薬理作用である。
【0014】また、本発明の美白剤としては前記式
(I)で表されるビスナフトキノン誘導体を有効量で含
有するホウセンカ抽出物を有効成分とするものが含まれ
る。ここで「有効量」とは、所望の美白作用を得るのに十
分な量を意味する。式(I)で表されるビスナフトキノ
ン誘導体は、本発明の有効成分であるホウセンカ抽出物
の主要活性成分であり、ホウセンカ抽出物が式(I)の
化合物を有効量で含む場合はこれをそのまま本発明の美
白剤として用いることができる。また、式(I)の化合
物を含有していても所望の美白作用を得るのに充分でな
い場合は、別途式(I)の化合物を添加したホウセンカ
抽出物を用いることができる。
【0015】本発明におけるホウセンカ抽出物もしくは
本発明の式(I)に示すビスナフトキノン誘導体と、そ
の他の美白剤を組み合わせることで相乗的な効果が期待
できる。また活性酸素除去剤、抗酸化剤、抗炎症剤など
は色素沈着を予防することが知られており、ホウセンカ
抽出物もしくは本発明の式(I)に示すビスナフトキノ
ン誘導体をこれらと組み合わせて用いると、より効果的
に美白効果が期待できる。また本発明におけるホウセン
カ抽出物もしくは本発明の式(I)に示すビスナフトキ
ノン誘導体と紫外線防止剤との組み合わせにより、紫外
線による色素沈着の予防と本発明における美白効果か
ら、より効果的な美白効果が期待できる。これらの成分
を一種又は二種以上任意に組み合わせて用いることがで
きる。
【0016】上記の組み合わせ成分の具体的な例として
は、それぞれ以下に示すものが挙げられる。ここで、
「誘導体」には、形成可能な塩が含まれる。その起源に
ついて特に制約はなく、動物由来、植物由来、微生物由
来、合成品のいずれであってもよい。また、その抽出方
法、精製処理方法、製法等についても特に制約されな
い。
【0017】(その他の美白剤)その他の美白剤として
好ましいものとして、グラブリジン、グラブレン、リク
イリチン、イソリクイリチン、ハイドロキノン及びその
誘導体、N,N’−ジアセチルシスチンジメチル等のシ
ステイン及びその誘導体、レゾルシン及びその誘導体、
エラグ酸及びその誘導体、アスコルビン酸誘導体(パル
ミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコ
ルビル、イソパルミチン酸L−アスコルビル、ジイソパ
ルミチン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸
L−アスコルビル、ステアリン酸L−アスコルビル、ジ
ステアリン酸L−アスコルビル、イソステアリン酸L−
アスコルビル、ジイソステアリン酸L−アスコルビル、
ミリスチン酸L−アスコルビル、ジミリスチン酸L−ア
スコルビル、イソミリスチン酸L−アスコルビル、ジイ
ソミリスチン酸L−アスコルビル、オレイン酸L−アス
コルビル、ジオレイン酸L−アスコルビル、2−エチル
ヘキサン酸L−アスコルビル、L−アスコルビン酸リン
酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エス
テルカリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグ
ネシウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルカルシウ
ム、L−アスコルビン酸リン酸エステルアルミニウム、
L−アスコルビン酸硫酸エステルナトリウム、L−アス
コルビン酸硫酸エステルカリウム、L−アスコルビン酸
硫酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸硫酸エ
ステルカルシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルア
ルミニウム、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アス
コルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸マグネシウ
ム、L−アスコルビン酸カルシウム、L−アスコルビン
酸アルミニウム等)、グルタチオン及びその誘導体、ア
ガロースオリゴサッカライド、ネオアガロビオース、ゴ
マ油及びエゴマ油等が挙げられる。
【0018】また、その他の美白剤の好ましいものとし
て、ソウハクヒ抽出物、カンゾウ抽出物、アスパラガス
抽出物、エンドウ豆抽出物、エイジツ抽出物、オノニス
抽出物、海藻抽出物、キウイ抽出物、キイチゴ抽出物、
クジン抽出物、ケイケットウ抽出物、ゴカヒ抽出物、コ
ーヒー抽出物、コメヌカ抽出物、小麦胚芽抽出物、サイ
シン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ抽出物、シラ
ユリ抽出物、シャクヤク抽出物、センプクカ抽出物、大
豆抽出物、緑茶、紅茶、ウーロン茶等の茶抽出物、糖蜜
抽出物、ビャクレン抽出物、ブナの芽抽出物、ブドウ抽
出物、フローデマニータ抽出物、ホップ抽出物、マイカ
イカ抽出物、モッカ抽出物、ヨクイニン抽出物及び羅漢
果抽出物等が挙げられる。
【0019】上記その他の美白剤のうち、特に好ましい
ものとしては、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テト
ライソパルミチン酸L−アスコルビル、L−アスコルビ
ン酸リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸
硫酸エステルナトリウム、ハイドロキノン及びその誘導
体、システイン及びその誘導体、胎盤抽出物、ソウハク
ヒ抽出物、カンゾウ抽出物、エイジツ抽出物、ヨクイニ
ン抽出物、クジン抽出物、海藻抽出物、ケイケットウ抽
出物、ゴカヒ抽出物、サンペンズ抽出物、センプクカ抽
出物、茶抽出物、糖蜜抽出物、ビャクレン抽出物、ブド
ウ抽出物、マイカイカ抽出物、モッカ抽出物が挙げられ
る。本発明の皮膚外用剤におけるその他の美白剤の含有
量は、好ましくは0.0001〜10質量%、より好ま
しくは0.001〜5質量%である。
【0020】(活性酸素除去剤)活性酸素除去剤として
好ましいものとして、スーパーオキサイドディスムター
ゼ(SOD)、マンニトール、ベータカロチン、ルテイ
ン、アスタキサンチン等のカロテノイド類、ルチン及び
その誘導体、ビリルビン、コレステロール、トリプトフ
ァン、ヒスチジン、クエルセチン、クエルシトリン、タ
ウリン、チオタウリン、リン脂質、カテキン及びその誘
導体、没食子酸及びその誘導体、レチノール及びその誘
導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等)、
レチナール及びその誘導体、デヒドロレチナール、カロ
チン等のカロチノイド等のビタミンA類、チアミン類
(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩)、リボフラビン類
(リボフラビン、酢酸リボフラビン等)、ピリドキシン
類(塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート
等)、フラビンアデニンヌクレオチド、シアノコバラミ
ン、葉酸類、ニコチン酸類(ニコチン酸アミド、ニコチ
ン酸ベンジル等)、コリン類等のビタミンB類、エルゴ
カルシフェロール、コレカルシフェロール、ジヒドロキ
シスタナール等のビタミンD類、トコフェロール及びそ
の誘導体(dl−α(β、γ)−トコフェロール、酢酸
dl−α−トコフェロール、ニコチン酸−dl−α−ト
コフェロール、リノール酸−dl−α−トコフェロー
ル、コハク酸dl−α−トコフェロール等)、ユビキノ
ン類等のビタミンE類、ジブチルヒドロキシトルエン
(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)等
が挙げられる。
【0021】また、活性酸素除去剤として他に好ましい
ものとして、オウゴン抽出物、イチョウ抽出物、ユキノ
シタ抽出物、メリッサ抽出物、ゲンノショウコ抽出物、
ボタンピ抽出物、パセリ抽出物、トルメンチラ抽出物、
羅漢果抽出物、卵殻膜抽出物、ステビア抽出物、酵母抽
出物、ビフィズス菌抽出物、霊芝抽出物、シャクヤク抽
出物、ローズマリー抽出物、レタス抽出物、キュウリ抽
出物、ヤシャジツ抽出物及びジコッピ抽出物等が挙げら
れる。
【0022】上記活性酸素除去剤のうち、特に好ましい
ものとしては、SOD、マンニトール、アスタキサンチ
ン、ベータカロチン、ビタミンE類、BHT、BHA、
オウゴン抽出物、メリッサ抽出物、ユキノシタ抽出物、
ゲンチアナ抽出物、イチョウ抽出物が挙げられる。本発
明の皮膚外用剤における活性酸素除去剤の含有量は、好
ましくは0.0001〜5質量%、より好ましくは0.
001〜3質量%である。
【0023】(抗炎症剤)抗炎症剤としては、グリチル
リチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘
導体、イオウ及びその誘導体、メフェナム酸及びその誘
導体、グアイアズレン及びそれらの誘導体、コンドロイ
チン硫酸及びその誘導体、フェニルブタゾン、インドメ
タシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、アラントイ
ン、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸及びジクロ
フェナクナトリウム等が挙げられる。
【0024】また、抗炎症剤として他に好ましいものと
して、アシタバ抽出物、アルニカ抽出物、アロエ抽出
物、イラクサ抽出物、ウコン抽出物、オトギリソウ抽出
物、オウバク抽出物、カミツレ抽出物、キンギンカ抽出
物、クレソン抽出物、コンフリー抽出物、サルビア抽出
物、シコン抽出物、シソ抽出物、シラカバ抽出物、トウ
キンセンカ抽出物、ニワトコ抽出物、ホオウ抽出物、ム
クロジ抽出物、ヨモギ抽出液、ユーカリ抽出物及びレン
ゲソウ抽出物等が挙げられる。
【0025】これらの抗炎症剤のうち、特に好ましいも
のは、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチ
ン酸及びその誘導体、グアイアズレン及びそれらの誘導
体、ε−アミノカプロン酸、アロエ抽出物、オウバク抽
出物、シコン抽出物、シソ抽出物、カミツレ抽出物であ
る。本発明の皮膚外用剤における抗炎症剤の含有量は、
好ましくは0.0001〜5質量%、より好ましくは
0.001〜3質量%である。
【0026】(紫外線防止剤)紫外線防止剤としては、
パラアミノ安息香酸(PABA)、PABAエチル、P
ABAグリセリル、N−N−ジメチルPABAアミル、
N−N−ジメチルPABA−2−エチルヘキシル、サリ
チル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸エチレングリ
コール、サリチル酸ホモメンチル、4−メトキシケイ皮
酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮酸エトキ
シエチル、4−メトキシケイ皮酸カリウム、4−5−ジ
イソプロピルケイ皮酸メチル、ジパラメトキシケイ皮酸
モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノンスルホン酸、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメト
キシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2−
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’
−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−(2−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、ウ
ロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−t−ブチル−
4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、酸化チタン、酸
化亜鉛、酸化鉄等があげられる。
【0027】これら紫外線防止剤のうち、特に好ましい
ものは、サリチル酸ホモメンチル、4−メトキシケイ皮
酸−2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノンスルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、4−t−ブチル
−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、酸化チタン、
酸化亜鉛である。本発明の皮膚外用剤における紫外線防
止剤の含有量は、好ましくは0.001〜20質量%、
より好ましくは0.01〜10質量%である。
【0028】本発明の皮膚外用剤におけるホウセンカ抽
出物及び本発明の式(I)に示すビスナフトキノン誘導
体の含有量は、乾燥固形分として好ましくは0.000
1〜1質量%(以下単に「%」で示す)、より好ましく
は0.0005〜0.5質量%である。この範囲内であ
れば、ホウセンカ抽出物又は本発明式(I)に示すビス
ナフトキノン誘導体を安定に配合することができ、かつ
高いメラニン生成抑制効果を発揮することができる。
【0029】本発明の皮膚外用剤の形態としては、特に
限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パッ
ク、洗浄料等のスキンケア化粧料、ファンデーション等
のメーキャップ化粧料、軟膏、分散液等の外用医薬品な
どとすることができ、その剤型についても特に制限はな
く、固形状、ペースト状、ムース状、ジェル状、粉末
状、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、多層状と
することができる。
【0030】また、皮膚外用剤の形態に応じ、上記必須
成分以外に通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いら
れる成分、例えば、精製水、低級アルコール、多価アル
コール、油脂、ロウ、鉱物油、脂肪酸、ゲル化剤、粉
体、金属セッケン、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、
包接化合物、pH調整剤、界面活性剤、増粘剤、塩類、
色素、植物又は動物系原料由来の抽出物、ビタミン、ア
ミノ酸類、ホルモン類、殺菌・消毒剤、防腐剤、角質溶
解剤、酵素、清涼剤、安定化剤、金属イオンキレート
剤、血行促進剤、精油、消臭剤、保湿剤、香料等を用い
ることができる。
【0031】
【実施例】次に抽出例、製造例、試験例及び実施例を挙
げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに
なんら制約されるものではない。
【0032】抽出例1 ホウセンカ抽出物の製造 一昼夜日陰干しした後裁断したホウセンカの全草(地上
部)(15kg)を35vol%エタノール30リット
ルに漬け込み、1ヵ月間浸出した。次いで、全草をろ別
し、更に2週間熟成した後、ろ過して抽出液(26リッ
トル)を得た。
【0033】抽出例2 ホウセンカ抽出物の製造 一昼夜日陰干しした後裁断したホウセンカの全草(地上
部)(10kg)を50vol%エタノール20リット
ルに漬け込み、1ヵ月間浸出した。次いで、全草をろ別
し、更に2週間熟成した後、ろ過して抽出液(17リッ
トル)を得た。
【0034】抽出例3 ホウセンカ抽出物の製造 一昼夜日陰干しした後裁断したホウセンカ全草(地上
部)(0.5kg)を70vol%エタノール1リット
ルに漬け込み、1ヵ月間浸出した。次いで、全草をろ別
し、更に2週間熟成した後、ろ過して抽出液(0.87
リットル)を得た。更に、この抽出液(1リットル)を
凍結乾燥して、抽出物(13g)を得た。
【0035】抽出例4 ホウセンカ抽出物の製造 抽出例1で得られた抽出液(1リットル)を凍結乾燥し
て、抽出物(11g)を得た。
【0036】抽出例5 ホウセンカ抽出物の製造 抽出例2で得られた抽出液(1リットル)を凍結乾燥し
て、抽出物(12g)を得た。
【0037】抽出例6 ホウセンカ抽出物の製造 裁断した乾燥ホウセンカの全草(地上部)(160g)
をメタノール(1リットル)にて2回60℃で5時間加
熱抽出した。冷後、全草をろ別し減圧下溶媒留去して、抽
出物(18.9g)を得た。
【0038】抽出例7 ホウセンカ抽出物の製造 抽出例1で得られた抽出液(26リットル)を約2リッ
トルまで減圧濃縮した後、酢酸エチル(1リットル)で
2回液−液抽出した。次いで、酢酸エチル抽出液を合わ
せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下溶媒留去し
て、酢酸エチル抽出物(8.6g)を得た。
【0039】抽出例8 ホウセンカ抽出物の製造 裁断した乾燥ホウセンカの全草(地上部)(160g)
を酢酸エチル(1リットル)にて2回60℃で5時間加
熱抽出した。冷後、全草をろ別し減圧下溶媒留去して、抽
出物(6.4g)を得た。
【0040】製造例1 ビスナフトキノン誘導体の製造 抽出例7の方法で得られたホウセンカの酢酸エチル抽出
物(10.0g)にクロロホルムを加え、不溶物をろ別
した。次いで、ろ液を減圧濃縮して得られる残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホ
ルム)で2回分離精製した後、酢酸エチルで再結晶して
黄色プリズム晶の2,2’−エチリデンビス(3−ヒド
ロキシ−1,4−ナフトキノン)(1.03g)を得
た。
【0041】IR(KBr)cm-1:3296,166
4,1637,1359,1344,1278,72
9.1H−NMR(CDCl3):1.73(3H,d,
J=7.5Hz,=CHC 3),4.83(1H,
q,J=7.5Hz,=CCH3),7.54−7.
83(4H,m,6,7−H of naphthoq
uinone),7.96−8.14(4H,m,5,
8−H of naphthoquinone).ここ
で、「=C」はアルキリデンの1位の炭素原子を意味す
る。元素分析:C22146計算値 C%=70.59
H%=3.77,実測値C%=70.86 H%=
3.93m.p.:196−198℃。
【0042】製造例2 ビスナフトキノン誘導体の製造 アルゴン置換下、ローソン(10.0g)及びアセター
ル(14.28g)のジメチルホルムアミド(50m
L)溶液を80℃で4.5時間攪拌した。冷後、反応液
に酢酸エチルを加え、希塩酸及び飽和食塩水の順に洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒留去し
た。得られた残渣を酢酸エチルで結晶化し、更に酢酸エ
チルで再結晶して、黄色プリズム晶の2,2’−エチリ
デンビス(3−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン)
(9.1g)を得た。本製造例で得られた化合物の物性
データ(IR,1H−NMR,元素分析,m.p.)
は、ホウセンカから抽出、単離した製造例1で得られた
ものと一致した。
【0043】本発明のホウセンカ抽出物及びビスナフト
キノン誘導体の安全性を調べる目的で、急性毒性試験、
皮膚累積刺激性試験及びヒトパッチテストを行った。 試験例1 急性毒性試験 5匹ずつ2群のICRマウス(雄性、5週齢、体重20
〜25g)に、抽出例4のホウセンカ抽出物を5g/k
g経口投与及び1g/kg腹腔内投与した。投与後14
日目に至っても、いずれのマウスも死亡例を認めず、L
50値は、経口投与:5g/kg以上、腹腔内投与:1
g/kg以上であることがわかった。これより、本発明
のホウセンカ抽出物の安全性が非常に高いことがわか
る。また、製造例1の2,2’−エチリデンビス(3−
ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン)を250mg/k
gから1000mg/kgの間の用量で経口投与した。
化合物は0.5%カルボキシルメチルセルロースナトリ
ウム水溶液に分散させて用いた。その結果、LD50値は
514mg/kgであった。
【0044】試験例2 皮膚10日間累積刺激性試験 日本白色ウサギ(雄性、体重2.5〜3kg)10匹そ
れぞれの背部を除毛し、更に除毛した部位を背骨を中心
として左右2箇所(左:試験部位、右:無処置部位)に
分けた。次に、これらの除毛したウサギを無作為に5匹
ずつ2つの群に分け、一方を実施例群、他方をプラセボ
(偽薬)群とした。次いで、実施例群のウサギ5匹の試
験部位に1日1回の頻度で10日間、抽出例4のホウセ
ンカ抽出物の10w/v%流動パラフィン溶液(0.5
mL)を均一に塗布し、一定の条件下(気温:23±2
℃、明暗サイクル12時間、但し照明時間7:00〜1
9:00)で飼育した。また、プラセボ群には、流動パ
ラフィン(0.5mL)を実施例群と同様に塗布した。
10日間経過後、すべてのウサギの試験部位を肉眼によ
り観察した。結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1において、Aは発赤、炎症等の刺激性
を示す所見が見られた個体数であり、Bは当該当群の全
個体数を示す。本皮膚刺激性試験において、プラセボ群
と実施例群に全く差異が認められなかったことから、本
発明のホウセンカ抽出物には、皮膚に対する累積刺激性
がほとんどないことがわかった。
【0047】試験例3 ヒトパッチテスト 抽出物5のホウセンカ抽出物の水溶液を健常成人40名
の背部皮膚に24時間適用し、ヒト皮膚に対する刺激性
について検討した。本試験は、化粧品・医薬部外品製造
申請ガイドブック(第三版改訂増補、厚生省医薬安全局
審査研究会監修、1977)に準拠して行った。抽出例
5のホウセンカ抽出物の0.5w/v%及び1w/v%
注射用水溶液((株)大塚製薬工業製)それぞれを0.
01mL滴下した直径8mmのろ紙をフィンチャンバー
(大正製薬(株)輸入販売品)に配置し被験物質とし
た。これら被験物質を被験者の上背部に24時間貼付
し、貼付除去30分後及び24時間後の2回、本邦パッ
チテスト研究会の判定基準に従って、皮膚反応を観察
し、判定をスコア化した。スコアから各試験液の皮膚刺
激性を求め、これを4段階に分類して安全性の評価を行
った。また、注射用水のみを用いて同試験を行い、これ
を対照とした。皮膚反応の判定基準を表2に、皮膚刺激
指数の計算式を数1に、安全性の評価基準を表3に、ま
た、安全性の評価結果を表4にそれぞれ示す。
【0048】
【数1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】表4より、抽出例5のホウセンカ抽出物の
0.5w/v%及び1.0w/v%注射用水溶液の皮膚
刺激指数はいずれも15以下であり、本パッチテストに
おいて「安全」と評価された。また、各試験液と対照で
ある注射用水について、各皮膚反応の出現度数の差の累
積χ2検定を行った結果、いずれも有意差は認められな
かった。
【0053】参考例1 植物抽出物の製造 カンゾウ(日局)、ソウハクヒ(日局)、クジン(クラ
ラ)(日局)の各10gにそれぞれ70%エチルアルコ
ール100mLを加え、室温で時々攪拌しながら3日間
抽出し、濾過して各植物抽出物を得た(乾燥固形分はそ
れぞれ2.0%、1.0%、1.1%、1.0%)。
【0054】試験例4 チロシナーゼ活性阻害試験 下記方法により、抽出例4〜8で得たホウセンカ抽出物
ならびに製造例1で得たビスナフトキノン誘導体、比較
例としてすでにチロシナーゼ活性阻害作用のあることが
知られている参考例1で得られたカンゾウ、ソウハク
ヒ、トウキの各抽出物について、チロシナーゼ活性阻害
率を調べた。すなわち、各試料に酵素溶液[シグマ社
製、28,000単位のチロシナーゼ10mgを0.1
mol/Lリン酸緩衝液(pH6.8)20mLに溶解
したもの]0.1mLを加え、さらに0.1mol/L
リン酸緩衝液(pH6.8)を加え4.0mLとし、こ
れを25℃にて10分間インキュベートした。
【0055】次いで、これにあらかじめ25℃に保って
おいた基質溶液[L−DOPA(東京化成製)198.
0mgを0.1mol/Lリン酸緩衝液(pH6.8)
100mLに溶解したもの]1.0mLを加え、10分
間反応せしめた。反応後、475nmにおける吸光度
(ODS)を測定した。同様に、加熱失活させた前記酵
素を用いて反応させた時の吸光度(ODHE)、酵素を添
加し試料無添加の時の吸光度(ODB)、及び試料と不
活性化した酵素を添加した時の吸光度(ODSHE)を測
定し、数2よりチロシナーゼ活性の活性阻害率を算出
し、この結果を表5に示す。
【0056】
【数2】
【0057】
【表5】
【0058】表5の結果から明らかなごとく、抽出例4
〜8のホウセンカ抽出物および製造例1のビスナフトキ
ノン誘導体はチロシナーゼ活性阻害作用を示した。
【0059】試験例5 培養細胞によるメラニン生成抑
制試験及び細胞生存率試験 2枚の6穴シャーレに培地を適量採取し、マウス由来B
16メラノーマ細胞を播種し、37℃、二酸化炭素濃度
5%中にて静置する。翌日、抽出例4〜8のホウセンカ
抽出物、製造例1のビスナフトキノン誘導体及び参考例
1で得られたカンゾウ、クジン抽出物を最終濃度が表6
記載の濃度となるように検体調製液を添加混和する。培
養5日目に培地を交換し、再度検体調製液を添加する。
翌日、培地を除去し、1枚のシャーレについて、細胞を
リン酸緩衝液にて洗浄した後回収し、B16メラノーマ
培養細胞の白色化度を以下の基準で目視にて評価した。
【0060】(判定基準) ++:対照に対して極めて白色である。 +:対照に対してあきらかに白色である。 ±:対照に対してやや白色である。 −:対照と同じ黒色である。
【0061】残りの1枚のシャーレについて、細胞をホ
ルマリン固定後、1%クリスタルバイオレット溶液を添
加し染色した。各検体濃度に対する生存細胞数(A)及
び対照の細胞数(B)をモノセルレーターによって測定
し、数3により細胞生存率を算出した。以上の結果を表
6に示す。
【0062】
【数3】細胞生存率(%)=(A/B)×100
【0063】
【表6】
【0064】表6の結果から明らかなごとく、抽出例4
〜8のホウセンカ抽出物及び製造例1のビスナフトキノ
ン誘導体は高いメラニン抑制作用を有し、かつB16メ
ラノーマ培養細胞に対し毒性が低いことが認められた。
【0065】試験例6 美白効果試験 表7に示す組成及び下記製法でクリームを調製し、その
美白効果を調べた。この結果も併せて表7に示す。
【0066】(組成及び結果)
【表7】 *1 抽出例2で製造したもの *2 製造例1で製造したもの *3 日光ケミカルズ社製 *4 参考例1で製造したもの *5 エーザイ社製 *6 BASF社製 *7 丸善製薬社製
【0067】(製法) A.成分(1)〜(6)、(8)、(11)〜(14)
を混合し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(16)を加熱して70℃に保つ。 C.AにBを加え、混合した後冷却する。 D.Cに成分(7)、(16)の残部で溶解した
(9)、(10)、(15)を添加し、クリームを得
た。
【0068】(試験方法)被験クリーム1品につき28
〜55才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による美肌効果を以下の基準によ
って評価した。
【0069】(評価基準) <評価> <内 容> 有 効 肌のくすみが目立たなくなった。 やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。 無 効 使用前と変化なし。
【0070】表7の結果に示される如く、本発明品1〜
12に代表されるホウセンカ抽出物及びビスナフトキノ
ン誘導体はそれぞれ単独でも、また他の美白剤、活性酸
素除去剤、抗炎症剤、紫外線防止剤と組み合わせたもの
は、その効果が著しく増して、これらを皮膚に適用する
ことにより、肌の「くすみ」等の発生を防止、改善する
ことができ、美しい肌とすることが明らかとなった。
【0071】 実施例1 化粧水: (処方) (%) (1)ホウセンカ抽出物*1 10.0 (2)カンゾウ抽出物*2 0.5 (3)グルタチオン*3 0.01 (4)グリセリン 5.0 (5)1,3−ブチレングリコール 6.5 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (7)エチルアルコール 8.0 (8)防腐剤 適量 (9)香料 適量 (10)精製水 残量 *1 抽出例1で製造したもの *2 参考例1で製造したもの *3 和光純薬社製
【0072】(製法) A.成分(6)〜(9)を混合溶解する。 B.成分(1)〜(5)及び(10)を混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0073】 実施例2 化粧水: (処方) (%) (1)ビスナフトキノン誘導体*1 0.005 (2)ケイケットウ抽出物*2 0.2 (3)クエン酸 0.1 (4)クエン酸ナトリウム 0.25 (5)dl−α−トコフェロール*3 0.05 (6)1,3−ブチレングリコール 4.0 (7)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (8)エチルアルコール 15.0 (9)防腐剤 適量 (10)香料 適量 (11)精製水 残量 *1 製造例1で製造したもの *2 丸善製薬社製 *3 シグマ社製
【0074】(製法) A.成分(1)、(5)〜(10)を混合溶解する。 B.成分(2)〜(4)及び(11)を混合溶解する。 C.AとBを混合して化粧水を得た。
【0075】 実施例3 化粧水: (処方) (%) (1)ホウセンカ抽出物*1 0.2 (2)カミツレ抽出物*2 0.1 (3)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン スルホン酸ナトリウム*3 0.5 (4)グリセリン 5.0 (5)1,3−ブチレングリコール 6.5 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (7)エチルアルコール 8.0 (8)防腐剤 適量 (9)香料 適量 (10)精製水 残量 *1 抽出例5で製造したもの *2 A.M.I社製 *3 シグマ社製
【0076】(製法) A.成分(6)〜(9)を混合溶解する。 B.成分(1)〜(5)及び(10)を混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0077】 実施例4 化粧水: (処方) (%) (1)ホウセンカ抽出物*1 0.05 (2)ヨクイニン抽出物*2 0.2 (3)L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム*3 0.2 (4)グリセリン 5.0 (5)1,3−ブチレングリコール 6.5 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (7)エチルアルコール 8.0 (8)防腐剤 適量 (9)香料 適量 (10)精製水 残量 *1 抽出例7で製造したもの *2 丸善製薬社製 *3 日光ケミカルズ社製
【0078】(製法) A.成分(1)、(6)〜(9)を混合溶解する。 B.成分(2)〜(5)及び(10)を混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0079】 実施例5 乳液: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)4−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル*1 2.0 (8)ホウセンカ抽出物*2 0.1 (9)グリチルリチン酸ジカリウム*3 0.1 (10)L−アスコルビン酸リン酸マグネシウム*4 2.0 (11)カルボキシビニルポリマー 0.1 (12)水酸化ナトリウム 0.05 (13)エチルアルコール 5.0 (14)防腐剤 適量 (15)香料 適量 (16)精製水 残量 *1 BASF社製 *2 抽出例2で製造したもの *3 丸善製薬社製 *4 日光ケミカルズ社製
【0080】(製法) A.成分(1)〜(7)及び(14)を加熱混合し、7
0℃に保つ。 B.成分(9)〜(13)及び(16)を加熱混合し、
70℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(8)及び(15)を加え、均一に混合
して乳液を得た。
【0081】 実施例6 乳液: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)アスタキサンチン*1 0.01 (8)酢酸トコフェロール*2 0.05 (9)ホウセンカ抽出物*3 0.01 (10)カルボキシビニルポリマー 0.1 (11)水酸化ナトリウム 0.05 (12)エチルアルコール 5.0 (13)防腐剤 適量 (14)香料 適量 (15)精製水 残量 *1 シグマ社製 *2 エーザイ社製 *3 抽出例4で製造したもの
【0082】(製法) A.成分(1)〜(8)及び(13)を加熱混合し、7
0℃に保つ。 B.成分(9)〜(12)及び(15)を加熱混合し、
70℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(14)を加え、均一に混合して乳液を
得た。
【0083】 実施例7 乳液: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)ホウセンカ抽出物*1 0.02 (8)ローズマリー抽出物*2 0.5 (9)緑茶抽出物*3 1.0 (10)カルボキシビニルポリマー 0.1 (11)水酸化ナトリウム 0.05 (12)エチルアルコール 5.0 (13)防腐剤 適量 (14)香料 適量 (15)精製水 残量 *1 抽出例6で製造したもの *2 丸善製薬社製 *3 丸善製薬社製
【0084】(製法) A.成分(1)〜(6)及び(13)を加熱混合し、7
0℃に保つ。 B.成分(7)、(10)〜(12)及び(15)を加
熱混合し、70℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(8)、(9)及び(14)を加え、均
一に混合して乳液を得た。
【0085】 実施例8 軟膏: (処方) (%) (1)ステアリン酸 18.0 (2)セタノール 4.0 (3)トリエタノールアミン 2.0 (4)グリセリン 5.0 (5)ホウセンカ抽出物*1 0.01 (6)オウゴン抽出液*2 1.0 (7)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン*3 0.05 (8)精製水 残量 *1 抽出例7で製造したもの *2 丸善製薬社製 *3 和光純薬社製
【0086】(製法) A.成分(3)、(4)及び(8)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B.成分(1)、(2)及び(7)を加熱混合し、75
℃に保つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(8)の残部で溶解した(5)及
び(6)を加え、軟膏を得た。
【0087】 実施例9 軟膏: (処方) (%) (1)ステアリン酸 18.0 (2)セタノール 4.0 (3)トリエタノールアミン 2.0 (4)グリセリン 5.0 (5)ビスナフトキノン誘導体*1 0.005 (6)ビフィズス菌抽出物*2 0.5 (7)パルミチン酸レチノール*3 0.2 (8)精製水 残量 *1 製造例1で製造したもの *2 寿ケミカル社製 *3 日本ロシュ社製
【0088】(製法) A.成分(3)、(4)及び(8)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B.成分(1)、(2)、(5)及び(7)を加熱混合
し、75℃に保つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(8)の残部で溶解した(6)を
加え、軟膏を得た。
【0089】実施例1〜4の化粧水、実施例5〜7の乳
液及び実施例8、9の軟膏はいずれも皮膚に適用するこ
とにより、肌の「くすみ」等の発生を防止するととも
に、シミ等の色素沈着も改善することができ、透明感の
ある美しい肌にするものであった。
【0090】 実施例10 パック: (処方) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)ホウセンカ抽出物*1 0.05 (6)ホップ抽出物*2 0.1 (7)シラユリ抽出物*3 0.1 (8)防腐剤 0.2 (9)香料 0.1 (10)精製水 残量 *1 抽出例6で製造したもの *2 丸善製薬社製 *3 ガテホッセ社製
【0091】(製法) A.成分(1)、(3)、(4)、(5)及び(10)
を混合し、70℃に加熱し、撹拌する。 B.成分(2)、(8)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して
(6)、(7)及び(9)を均一に分散してパックを得
た。
【0092】 実施例11 パック: (処方) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)ホウセンカ抽出物*1 0.05 (6)ヨクイニン抽出物*2 3.0 (7)シソ抽出物*3 1.0 (8)防腐剤 0.2 (9)香料 0.1 (10)精製水 残量 *1 抽出例4で製造したもの *2 丸善製薬社製 *3 丸善製薬社製
【0093】(製法) A.成分(1)、(3)、(4)、(5)及び(10)
を混合し、70℃に加熱し、撹拌する。 B.成分(2)、(8)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して
(6)、(7)及び(9)を均一に分散してパックを得
た。
【0094】 実施例12 パック: (処方) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)ホウセンカ抽出物*1 0.05 (6)イラクサ抽出物*2 3.0 (7)糖蜜抽出物*3 1.0 (8)防腐剤 0.2 (9)香料 0.1 (10)精製水 残量 *1 抽出例8で製造したもの *2 丸善製薬社製 *3 太陽化学社製
【0095】(製法) A.成分(1)、(3)、(4)、(5)及び(10)
を混合し、70℃に加熱し、撹拌する。 B.成分(2)、(8)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して
(6)、(7)及び(9)を均一に分散してパックを得
た。
【0096】実施例10〜12のパックは皮膚に適用す
ることにより、皮膚のきめを整え、肌の「くすみ」等の
発生を防止するとともに、シミ等の色素沈着も改善する
ことができ、透明感のある美しい肌にするものであっ
た。
【0097】 実施例13 リキッドファンデーション: (処方) (%) (1)ラノリン 7.0 (2)流動パラフィン 5.0 (3)ステアリン酸 2.0 (4)セタノール 1.0 (5)グリセリン 5.0 (6)トリエタノールアミン 1.0 (7)カルボキシメチルセルロース 0.7 (8)精製水 残量 (9)マイカ 15.0 (10)タルク 6.0 (11)酸化チタン 3.0 (12)着色顔料 6.0 (13)ビスナフトキノン誘導体*1 0.001 (14)ユキノシタ抽出物*2 0.05 (15)香料 適量 *1 製造例1で製造したもの *2 一丸ファルコス社製
【0098】(製法) A.成分(1)〜(4)及び(13)を混合し、加熱し
て70℃に保つ。 B.Aに成分(9)〜(12)を加え、均一に混合す
る。 C.成分(5)〜(8)を均一に溶解し、70℃に保
つ。 D.BにCを添加して、均一に乳化する。 E.Dを冷却後、成分(14)及び(15)を添加して
リキッドファンデーションを得た。
【0099】 実施例14 リキッドファンデーション: (処方) (%) (1)ラノリン 7.0 (2)流動パラフィン 5.0 (3)ステアリン酸 2.0 (4)セタノール 1.0 (5)グリセリン 5.0 (6)トリエタノールアミン 1.0 (7)カルボキシメチルセルロース 0.7 (8)精製水 残量 (9)マイカ 15.0 (10)タルク 6.0 (11)酸化チタン 3.0 (12)着色顔料 6.0 (13)ホウセンカ抽出物*1 0.2 (14)ホップ抽出物*2 0.05 (15)アスコルビン酸−2−グルコシド*3 0.5 (16)香料 適量 *1 抽出例1で製造したもの *2 丸善製薬社製 *3 林原生物化学研究所社製
【0100】(製法) A.成分(1)〜(4)を混合し、加熱して70℃に保
つ。 B.Aに成分(9)〜(12)を加え、均一に混合す
る。 C.成分(5)〜(8)及び(15)を均一に溶解し、
70℃に保つ。 D.BにCを添加して、均一に乳化する。 E.Dを冷却後、成分(13)及び(14)を添加して
リキッドファンデーションを得た。
【0101】 実施例15 ゲル軟膏: (処方) (%) (1)カルボキシビニルポリマー 1.0 (2)トリエタノールアミン 1.0 (3)1,3―ブチレングリコール 10.0 (4)ホウセンカ抽出物*1 0.5 (5)マンニトール*2 0.1 (6)アシタバ抽出物*3 5.0 (7)精製水 残量 *1 抽出例1で製造したもの *2 シグマ社製 *3 一丸ファルコス社製
【0102】(製法) A.成分(1)及び(3)〜(7)を混合溶解する。 B.Aに成分(2)を加え、混合して均一にし、ゲル軟
膏を得た。
【0103】 実施例16 ゲル軟膏: (処方) (%) (1)カルボキシビニルポリマー 1.0 (2)トリエタノールアミン 1.0 (3)1,3−ブチレングリコール 10.0 (4)ホウセンカ抽出物*1 0.01 (5)メリッサ抽出物*2 0.1 (6)クレソン抽出物*3 0.1 (7)精製水 残量 *1 抽出例5で製造したもの *2 丸善製薬社製 *3 A.M.I社製
【0104】(製法) A.成分(1)及び(3)〜(7)を混合溶解する。 B.Aに成分(2)を加え、混合して均一にし、ゲル軟
膏を得た。
【0105】 実施例17 クリーム: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(40E.O.)モノステアレート 2.0 (2)グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 5.0 (3)ステアリン酸 5.0 (4)ベヘニルアルコール 0.5 (5)スクワラン 15.0 (6)イソオクタン酸セチル 5.0 (7)ビタミンEリノレート*1 1.5 (8)グリチルレチン酸ステアリル*2 0.2 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)ホウセンカ抽出物*3 0.5 (11)胎盤抽出物*4 0.1 (12)4−t−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン*5 7.5 (13)香料 適量 (14)防腐剤 適量 (15)精製水 残量 *1 和光純薬社製 *2 丸善製薬社製 *3 抽出例1で製造したもの *4 ニチレイ社製 *5 ジボダン社製
【0106】(製法) A.成分(1)〜(8)、(12)及び(14)を70
℃にて加熱溶解する。 B.成分(9)及び(15)を70℃に加熱する。 C.AをBに加え、冷却する。 D.Cに成分(10)〜(11)及び(13)を加え、
クリームを得た。
【0107】 実施例18 クリーム: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(40E.O.)モノステアレート 2.0 (2)グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 5.0 (3)ステアリン酸 5.0 (4)ベヘニルアルコール 0.5 (5)スクワラン 15.0 (6)イソオクタン酸セチル 5.0 (7)ホウセンカ抽出物*1 0.0005 (8)マイカイカ抽出物*2 0.1 (9)ボタンピ抽出物*3 0.1 (10)ユキノシタ抽出物*4 0.1 (11)1,3−ブチレングリコール 5.0 (12)香料 適量 (13)防腐剤 適量 (14)精製水 残量 *1 抽出例8で製造したもの *2 丸善製薬社製 *3 一丸ファルコス社製 *4 一丸ファルコス社製
【0108】(製法) A.成分(1)〜(6)、(13)を70℃にて加熱溶
解する。 B.成分(7)、(11)及び(14)を70℃に加熱
する。 C.AをBに加え、冷却する。 D.Cに成分(8)〜(10)及び(12)を加え、ク
リームを得た。
【0109】 実施例19 クリーム: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(40E.O.)モノステアレート 2.0 (2)グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 5.0 (3)ステアリン酸 5.0 (4)ベヘニルアルコール 0.5 (5)スクワラン 15.0 (6)イソオクタン酸セチル 5.0 (7)1,3−ブチレングリコール 5.0 (8)ホウセンカ抽出物*1 0.5 (9)キウイ抽出物*2 0.5 (10)塩酸ピリドキシン*3 0.1 (11)香料 適量 (12)防腐剤 適量 (13)精製水 残量 *1 抽出例3で製造したもの *2 一丸ファルコス社製 *3 シグマ社製
【0110】(製法) A.成分(1)〜(6)及び(12)を70℃にて加熱
溶解する。 B.成分(7)、(10)及び(13)を70℃に加熱
する。 C.AをBに加え、冷却する。 D.Cに成分(8)、(9)及び(11)を加え、クリ
ームを得た。
【0111】 実施例20 クリーム: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(40E.O.)モノステアレート 2.0 (2)グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 5.0 (3)ステアリン酸 5.0 (4)ベヘニルアルコール 0.5 (5)スクワラン 15.0 (6)イソオクタン酸セチル 5.0 (7)β−カロチン*1 0.002 (8)1,3−ブチレングリコール 5.0 (9)ビスナフトキノン誘導体*2 0.002 (10)海藻抽出物*3 0.1 (11)サルビア抽出物*4 0.1 (12)香料 適量 (13)防腐剤 適量 (14)精製水 残量 *1 和光純薬社製 *2 製造例1で製造したもの *3 丸善製薬社製 *4 丸善製薬社製
【0112】(製法) A.成分(1)〜(6)、(7)、(9)、(13)を
70℃にて加熱溶解する。 B.成分(8)及び(14)を70℃に加熱する。 C.AをBに加え、冷却する。 D.Cに成分(10)〜(12)を加え、クリームを得
た。
【0113】実施例13、14のリキッドファンデーシ
ョン、実施例15、16のゲル軟膏及び実施例17〜2
0のクリームは、いずれも皮膚に適用することにより、
肌の「くすみ」等の発生を防止するとともに、シミ等の
色素沈着も改善することができ、透明感のある美しい肌
にするものであった。
【0114】
【発明の効果】本発明のホウセンカ抽出物及び式(I)
で表されるビスナフトキノン誘導体は、安全性が高く、
チロシナーゼ活性阻害作用及びメラニン生成抑制作用を
有するため、当該抽出物又は当該物質を有効成分として
含有する皮膚外用剤は、皮膚の色素沈着に高い抑制効果
を発揮し、日焼けなどによる皮膚の黒化、シミ、ソバカ
スの防止・改善等に有効であり、美容や医療において極
めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/16 A61P 17/16 (72)発明者 上原 静香 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 (72)発明者 坂田 修 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 Fターム(参考) 4C083 AA032 AA072 AA082 AA111 AA112 AB032 AB242 AB432 AB442 AC022 AC072 AC102 AC122 AC242 AC302 AC342 AC422 AC432 AC442 AC491 AC492 AC792 AD092 AD112 AD272 AD512 AD532 AD622 AD632 AD642 AD662 CC02 CC04 CC05 CC07 CC12 EE16 FF01 4C088 AB12 AC01 BA10 MA28 ZA89 4C206 AA01 AA02 CB28 MA04 MA48 MA83 ZA89

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホウセンカ抽出物を有効成分として含有
    する美白剤。
  2. 【請求項2】 ホウセンカ抽出物が含水低級アルコー
    ル、親水性有機溶剤、疎水性有機溶剤の中から選ばれる1
    種以上を抽出溶媒として得られたものである請求項1記
    載の美白剤。
  3. 【請求項3】 抽出溶媒が、含水メタノール、含水エタノ
    ール、メタノール、エタノール、ブタノール、アセトン、酢
    酸エチル、クロロホルムの中から選ばれる1種以上であ
    る請求項1又は2項記載の美白剤。
  4. 【請求項4】 下記式(I)で表されるビスナフトキノ
    ン誘導体を有効成分として含有する美白剤。 【化1】
  5. 【請求項5】 前記式(I)で表されるビスナフトキノ
    ン誘導体が、ホウセンカから抽出、単離されたものである
    請求項4記載の美白剤。
  6. 【請求項6】 下記式(I)で表されるビスナフトキノ
    ン誘導体を有効量で含有するホウセンカ抽出物を有効成
    分として含有する美白剤。 【化2】
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の何れか1項記載の美
    白剤を有効成分として含有する皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】 更に請求項1ないし6の何れか1項記載
    の美白剤以外の美白剤、活性酸素除去剤、紫外線防止剤
    及び抗炎症剤から選ばれる1種以上を含有する請求項1
    〜7の何れか1項記載の皮膚外用剤。
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