JP5043013B2 - レンズ形状測定装置及び方法、並びに眼鏡レンズの製造方法 - Google Patents

レンズ形状測定装置及び方法、並びに眼鏡レンズの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5043013B2
JP5043013B2 JP2008527767A JP2008527767A JP5043013B2 JP 5043013 B2 JP5043013 B2 JP 5043013B2 JP 2008527767 A JP2008527767 A JP 2008527767A JP 2008527767 A JP2008527767 A JP 2008527767A JP 5043013 B2 JP5043013 B2 JP 5043013B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
measurement
displacement meter
laser displacement
holding shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008527767A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008016066A1 (ja
Inventor
雅明 猪口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2008527767A priority Critical patent/JP5043013B2/ja
Publication of JPWO2008016066A1 publication Critical patent/JPWO2008016066A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5043013B2 publication Critical patent/JP5043013B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures
    • G01B11/25Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures by projecting a pattern, e.g. one or more lines, moiré fringes on the object
    • G01B11/2518Projection by scanning of the object
    • G01B11/2522Projection by scanning of the object the position of the object changing and being recorded
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/02Testing optical properties
    • G01M11/0242Testing optical properties by measuring geometrical properties or aberrations
    • G01M11/025Testing optical properties by measuring geometrical properties or aberrations by determining the shape of the object to be tested
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49826Assembling or joining

Description

本発明は、レンズの周縁形状を非接触方式で測定する装置及び方法に関し、特に眼鏡用レンズ周縁に形成されたヤゲンまたは溝を含むレンズ周縁形状を、レーザ変位計を用いて測定するに適したレンズ形状測定装置、及び、レンズ形状測定方法、並びに、このレンズ形状測定装置またはレンズ形状測定方法を用いた眼鏡レンズの製造方法、及び、眼鏡の製造方法に関する。
眼鏡用のアンカットレンズを玉形加工(縁摺り加工)した後には、そのレンズが所望の加工形状データ通りに加工されているかどうかを判断する必要がある。このため、従来、特許文献1に記載のようなレンズ形状測定装置を使用して、加工後のレンズの周縁形状や周長を測定するようにした技術がある。
この特許文献1に記載のレンズ形状測定装置は、保持軸に回転可能に保持されたレンズの周縁のヤゲンにスタイラス(測定子)の溝を係合させて押し当て、レンズを回転させ、スタイラスがレンズの径方向及び上下方向へ移動する移動量を一定の角度ごとに検出し、これを基に、レンズ全周の周縁形状を測定するものである。また、測定されたデータを基にレンズの周長も算出される。
また、非接触方式によりレンズの輪郭形状を測定する技術として、特許文献2に記載のような技術がある。この特許文献2では、レンズを荒削り加工した後、レンズの縁面に線状のレーザ光を照射してレンズ表面にレーザ光のラインを表示させ、この表示されたラインをビデオカメラで撮影し、画像処理によってレンズの周縁形状データ(縁面の幅や位置)を測定する。そして、得られた形状データを基に仕上げ加工し、レンズ縁面にヤゲンを形成するものである。
特開平6‐175087号公報 米国特許第6749377号明細書
特許文献1に記載のレンズ形状測定装置のように、接触方式でレンズの周縁形状を測定する場合、ヤゲンや溝の形状を正確に測定できないことがある。即ち、測定子の形状とヤゲンや溝の形状とによっては、測定子がヤゲンの先端や溝の底部に接触しない場合がある。例えばヤゲンを測定する場合、ヤゲンの先端が測定子の溝の底に接触せず、ヤゲンの斜面に測定子の溝の開口部が接触して測定されることがあり、このような場合、ヤゲンの頂点は計算で求められる。
しかしながら、ヤゲンや溝は周方向の位置によって形状(ヤゲンの角度、幅など)が異なるため、計算値によるヤゲン頂点は実際形状と相違する場合がある。また、このような測定子を用いた方法では、ヤゲンや溝の角度や幅、周縁全体の形状を一度に測定することができない。更に、測定する対象(ヤゲンや溝の種類)によっては、測定子を変える必要があり、測定が煩雑となる。
また、特許文献2に記載のレンズ形状測定装置のように、画像処理を用いて非接触方式によりレンズの周縁形状を測定する場合には、測定精度が低いという問題がある。従って、ヤゲンや溝のように複雑な形状の場合、この複雑なレンズの周縁形状を正確に測定することは困難である。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、レンズの周縁形状を非接触方式で正確に測定できるレンズ形状測定装置及び方法、並びに、このレンズ形状測定装置を用いて眼鏡レンズの周縁形状を測定して眼鏡レンズを製造する眼鏡レンズの製造方法、及びこの眼鏡レンズの製造方法により製造された眼鏡レンズを眼鏡枠に装着して眼鏡を製造する眼鏡の製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、レンズの周縁形状を測定するレンズ形状測定装置において、前記レンズを保持軸によりレンズ面側から保持するレンズ保持機構部と、レンズの周縁にレーザ光を照射してその反射光を受光することによりレンズ周縁形状を測定するレーザ変位計とを備え、前記レーザ変位計はレーザ光を投光する投光部とレーザ光を受光する受光部が前記保持軸の軸線に対して垂直方向に並ぶように設置されており、前記レンズ保持機構部により前記保持軸の軸方向を変えずにレンズ保持位置を変化させ、このレンズ保持位置毎に前記レーザ変位計を用いてレンズ周縁にレーザ光を照射し、前記レンズの周縁形状を測定することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記レンズ保持機構部の保持軸は、軸回りに回転可能で軸方向に移動可能であり、前記レンズ保持位置の変化は、前記保持軸の回転位置及び軸方向位置を変化させることにより行ない、前記レーザ変位計によるレーザ光の照射は、レーザ光をスポット状に照射することにより行なうことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記レンズ保持位置の変化は、前記保持軸の回転位置毎に、軸方向位置を移動させることにより行なうことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記軸方向位置の移動は、前記保持軸の回転位置毎に一定方向に移動させ、かつ前記回転位置が変わる毎に移動方向を逆にすることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記レンズ保持位置の変化は、前記保持軸の軸方向位置毎に、回転位置を移動させることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記レンズの周縁形状が全周で測定できなかったと判断された段階で、測定を終了することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記レンズ保持機構部の保持軸は、軸回りに回転可能であり、前記レンズ保持位置の変化は、前記保持軸の回転位置を変化させることにより行ない、前記レーザ変位計によるレーザ光の照射は、レーザ光をライン状に照射することにより行なうことを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、 前記レーザ変位計は、その測定範囲幅Rが下記式(1)を満たし、且つ保持軸の軸線からレーザ変位計の基準面までの距離Lが下記式(2)を満たすように設置されることを特徴とするものである。
R≧(A−B)/2 ……………………(1)
F+(A−R)/2≦L≦F+(B+R)/2 ……(2)
但し、F:レーザ変位計の基準距離(基準面から測定範囲の中心までの距離)、A:レンズの径方向最大幅、B:レンズの径方向最小幅。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、前記レーザ変位計は、前記レーザ光の照射が前記保持軸の軸線に対して直交する方向に行なわれるように設置されていることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、レーザ光を投光する投光部とレーザ光を受光する受光部が前記保持軸の軸線を含め平面上もしくは前記保持軸の軸線と平行な平面上に並ぶように設置されている第二のレーザ変位計を有し、前記レーザ変位計によって得られた測定値が適正な値ではないと判断された場合に、その同じ測定位置における前記第二のレーザ変位計によって得られた測定値が前記レーザ変位計の測定値として補完されることを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明において、前記レーザ変位計の測定値が適正な値ではないと判断された場合に、その測定位置の前記保持軸回転方向における前後で測定間隔を狭くして測定を実行することを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明は、レンズの周縁形状を測定するレンズ形状測定方法において、眼鏡用レンズの周縁形状を測定するレンズ形状測定方法において、 前記レンズを保持軸によりレンズ面側から保持し、この保持されたレンズを前記保持軸の軸方向を変えずにレンズ保持位置を変化させ、このレンズ保持位置毎にレーザ変位計を用いてレンズ周縁にレーザ光を照射しその反射光を受光して、前記レンズの周縁形状を測定し、前記レーザ変位計によるレーザ光の照射及び反射光の受光は、前記保持軸の軸線に対して垂直方向で行なわれることを特徴とするものである。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、レーザ光の照射及び反射光の受光を、前記保持軸の軸線を含む平面上もしくはその平面に平行な方向で行なわれる第二のレーザ変位計を有し、前記レーザ変位計によって得られた測定値が適正な値ではないと判断された場合に、その同じ測定位置における前記第二のレーザ変位計によって得られた測定値が前記レーザ変位計の測定値として補完されることを特徴とするものである。
請求項14に記載の発明は、請求項12または13に記載の発明において、前記レーザ変位計の測定値が適正な値ではないと判断された場合に、その測定位置の前記保持軸回転方向における前後で測定間隔を狭くして測定を実行することを特徴とするものである。
請求項15に記載の発明に係る眼鏡レンズの製造方法は、アンカットレンズを玉形加工した後、請求項1乃至11のいずれかに記載のレンズ形状測定装置を用いて眼鏡レンズの周縁形状を測定し、その測定結果と予め作成されている設計値とを比較して合否の判定を行なうことを特徴とするものである。
請求項16に記載の発明に係る眼鏡の製造方法は、請求項15に記載の眼鏡レンズの製造方法により合格と判定された玉形加工済レンズを眼鏡枠に装着して眼鏡を製造することを特徴とするものである。
請求項1、2、3、5、7または12に記載の発明によれば、レンズの周縁形状がレーザ変位計を用いて非接触方式で測定されることから、例えばレンズ周縁にヤゲンや溝がある場合のようにレンズ周縁形状が複雑な場合であっても、レンズの周縁形状を容易にまた正確に測定することができる。また、レーザ変位計の投光部と受光部が、レンズを保持する保持軸の軸線に対して垂直方向に並ぶように設置されたことから、例えばレンズの周縁形状の溝が深かったり、またヤゲンが急斜面であったりするような場合であっても反射光を良好に受光できるので、レンズの周縁形状を正確に測定できる。
請求項4に記載の発明によれば、保持軸の回転位置が変わる毎に保持軸の軸方向における移動方向を逆にすることから、測定を迅速化できる。
請求項6に記載の発明によれば、レンズの周縁形状が全周で測定できなくなった段階で測定を終了することから、測定を迅速化できる。
請求項8に記載の発明によれば、式(1)及び式(2)の条件を満たすようにレーザ変位計を選定し設置すればよいことから、眼鏡レンズのように方向によって幅が異なる形状のレンズであっても、レンズの全周縁形状がレーザ変位計の測定範囲内に収まるので、このレーザ変位計によりレンズの全周縁形状を正確に測定できる。
請求項9に記載の発明によれば、レーザ光を保持軸の軸線に直交する方向に照射されることから、保持軸の軸線からレンズ周縁の測定位置までの距離を容易に算出でき、測定を容易化できる。
請求項10または13に記載の発明によれば、投光部と受光部が保持軸の軸線に対して垂直方向に並べるように設置したレーザ変位計では良好に測定ができないようなレンズ周縁形状があった場合であっても、その並び方向と垂直な方向に投光部と受光部を並べた第二のレーザ変位計の測定値で補完することができるため、当該レンズの周縁形状を正確に測定することができる。
請求項11または14に記載の発明によれば、測定結果が適正に得られない場合にも、測定ピッチを狭くして測定を実行することで、レンズ周縁形状をより正確に測定できる。これにより例えばレンズの周縁形状が急角度に変化する急峻角位置のように反射光が受光しにくい測定位置であっても、急峻角位置近傍で、測定可能な測定位置を増加させることができ、急峻角位置の周縁形状を正確に近似計算で求めることができる。
請求項15または16に記載の発明によれば、請求項1乃至11のいずれかに記載のレンズ形状測定装置を用いて眼鏡レンズの周縁形状を測定することから、この眼鏡レンズの周縁形状が正確に加工された眼鏡レンズを製造することができる。また、正確に測定された周縁形状を有する眼鏡レンズを眼鏡枠に装着することで、眼鏡枠と眼鏡レンズとが適正に装着された眼鏡を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1の実施の形態
図1は、本発明にかかるレンズ形状測定装置の第1の実施形態における制御系を示すブロック図である。図2は、図1のレンズ形状測定装置の測定装置本体110を示す斜視図である。図3は、図1の一部を拡大して示す斜視図である。
図1及び図2に示すレンズ形状測定装置10は、眼鏡用レンズ、特に玉形加工後の眼鏡用レンズ1(以下、単にレンズ1と称する。)の周縁形状を測定するものであり、測定装置本体110と変位計コントローラ62と制御コンピュータ50とを備えている。
前記測定装置本体110は、レンズ1をそのレンズ面の両面から挟んで保持する保持軸11を備ええるとともにこの保持軸11により保持されたレンズ1を回転させ、かつ、軸方向に移動させる機能を有するレンズ保持機構部12(図2)と、このレンズ保持機構部12によって保持されたレンズ1の周縁にレーザ光を照射しその反射光を受光することにより、そのレーザ光が照射されたレンズ上の位置までの距離を測定する複数個、例えば2個のレーザ変位計14A及び14Bとを有して構成される。
変位コントローラ62は、前記レーザ変位計14A、14Bの動作を制御すると共に測定データを制御コンピュータ50に出力するものである。
制御コンピュータ50は、前記レンズ保持機構部12の動作を制御し、レーザ変位計14A及び14Bを用いてレンズ1の周縁形状を測定し、その測定結果を記憶する測定制御手段としての測定制御部15(図1)と、この測定制御部15の測定制御により測定された測定結果に基づいてレンズ1の周縁形状データを生成等する、形状データ生成手段としてのデータ処理部16(図1)と、を有して構成される。
測定対象である玉形加工済みのレンズ1の周縁形状としては、例えば図4に示すように、縁面2にヤゲン3(眼鏡フレームのリムの溝と係り合う突条部分)を有する場合(図4(A))や、溝4(溝掘り枠のバンドが嵌る部分)を有する場合(図4(B))がある。また、図示はしていないがリムレス眼鏡用のレンズのように縁面にヤゲンや溝などの凹凸が無いフラットな面の場合もある。
レンズ1の周縁形状の測定箇所としては例えば、面取り量T、縁面2の幅W1(面取りしている場合は、W2やW3)、縁面の傾斜角β(例えば光軸に対する傾斜角)等がある。
更に、縁面2にヤゲン3を有する場合の測定箇所としては、ヤゲン3の高さH、ヤゲン3の斜面の角度α1、α2、ヤゲン3の頂点の位置(例えば、レンズ凸面(前面)1Aからの距離P、あるいは縁面の幅に対する距離Pの比率で表すことができる)等がある。更に、縁面2に溝4を有する場合の測定箇所としては、溝4の深さD、溝4の幅E、溝4の位置(例えば、レンズ凸面(前面)1Aから溝4の前方側開口端までの距離Ga、レンズ凹面(後面)1Bの周縁から溝4の後方側開口端までの距離Gb1(面取りしている場合は、Gb2やGb3)等がある。
また、測定装置本体110は、図2に示すように、装置の幅方向をX軸、装置の奥行き方向をY軸、装置の鉛直方向Z軸とすると、前記X軸は、前記保持軸11の軸方向であり、保持軸方向とも称する。この保持軸方向Xは、測定対象のレンズ1(図3)の厚さ方向と一致する。また、保持軸11回りの回転方向を保持軸回転方向θと称する。そして、レンズ形状測定装置10がレンズ1の周縁形状を測定するに際しては、周縁の位置は、保持軸回転方向θの角度、保持軸方向(レンズ1の厚さ方向)Xの位置、レンズ1の保持軸から径方向(r方向)の位置によって特定される。
さて、レンズ保持機構部12は、図2に示すように、水平に配置される台座17と、この台座17に対してX軸方向に変位自在に設けられたベース19と、このベース19に対してZ軸方向に変位自在に設けられたフレーム21とを備えている。
台座17の上面には、X軸方向に沿って平行に配置された複数のガイド部材18が固定されている。そしてこのガイド部材18に沿ってX軸方向に摺動自在にベース19が配設されている。このベース19には複数本の支柱20がZ軸方向に立設されている。フレーム21は前記支柱20が貫通されてZ軸方向に昇降自在に配設されている。
前記フレーム21は、前方に間隔を置いて突出した一対のアーム211,212を有したコ字形状をしており、この一対のアーム211,212に前記保持軸11が回転自在に支持されている。台座17の上面には、両ガイド部材18の間に図示しないスクリューがX軸方向を中心に回転自在に設けられ、このスクリューの一端がギア及びコッグドベルト(歯付きベルト)22を介してX軸モータ23に連結され、X軸モータ23の回転により前記スクリューが回転するように構成されている。ベース19の下面にはX軸方向にねじ軸を有する雌ねじ(不図示)が固定されており、上記スクリューに螺合されている。従って、X軸モーター23の駆動により、前記スクリューが回転すると、前記雌ねじをX軸方向に変位させるので、この雌ねじが固定されているベース19がX軸方向に移動される。
また、ベース19にはフレーム21の背面側にZ軸モータ24が設置される。このZ軸モーター24の駆動力は、ギア及びコッグドベルト25を介して、フレーム21を鉛直方向に貫通して螺合されるスクリュー26へ伝達される。これにより、Z軸モータ24が駆動することによってフレーム21がZ軸方向に昇降される。
レンズ1を保持する保持軸11は、同軸配設された支持軸11Aと押え軸11Bとからなり、これらの支持軸11A及び押え軸11Bにより、レンズ1は、両レンズ面(レンズ凸面1A、レンズ凹面1B)側から挟持されて保持軸11に保持される。
フレーム21にはレンズチャックモータ27が設置される。このレンズチャックモータ27の駆動力は、ギア及びコッグドベルト28を介してギア29へ伝達される。このギア29の内周には雌ねじ(不図示)が形成され、この雌ねじに螺合する雄ねじ(不図示)が外周に形成された駆動部材30がギア29の内側に累合されている。駆動部材30は、押え軸11Bの端部を回転自在に支持してこの押え軸のX軸方向の位置を規制している。従って、レンズチャックモータ27が駆動すると、上記ギア29の雌ねじと上記駆動部材30の雄ねじが作用し、駆動部材30がX軸方向に変位し、これに伴って押え軸11BがX軸方向に移動する。レンズを保持するときは、押え軸11Bを支持軸11Aの側へ移動させて押え軸11Bと支持軸11Aとの間でレンズ1を両レンズ面側から挟持して保持する。なお、押え軸11Bを弾性部材を介して駆動部材に支持させることにより、レンズ1の仮止めや挟持圧力の調整を容易にしている。
また、フレーム21には保持軸回転モータ31が設置される。この保持軸回転モータ31の駆動力は、図示しないギア及びコッグドベルト等を介して支持軸11A及び押え軸11Bへ同期して伝達され、これらの支持軸11A及び押え軸11Bを同期回転させる。これにより、支持軸11Aと押え軸11Bに挟持されて保持されたレンズ1は、保持軸回転方向θに回転される。また、支持軸11A及び押え軸11B、つまり保持軸11は、X軸モータ23の駆動によりベース19を介してX軸方向に移動され、従って、保持軸11に保持されたレンズ1は、保持軸方向Xに移動される。
上述のように、レンズ保持機構部12は、上記保持軸11(支持軸11A及び押え軸11B)及びレンズチャックモータ27、上記ガイド部材18、X軸モータ23、保持軸回転モータ31等で構成されるレンズの保持、保持軸回りの回転、保持軸方向への移動を行なう部分を備えている。
前記台座17には、保持軸11と対向する位置に、ブラケット33を介して前記レーザ変位計14A及び14Bが設置される。変位計としては、非接触で変位量または距離が測定できる光学式の変位計を用いることができる。玉形加工済みの眼鏡レンズは、正面から見て、幅が広く、しかも一般的に横長の形状に形成されており、最大幅と最小幅の差が大きいので、変位計としては距離を離して測定でき、かつ、測定範囲が広いものが好ましい。また、測定結果に基づいてレンズが眼鏡枠に装着可能かどうかを判断する場合にも対応できるようにするため測定精度も高いことが好ましい(好ましくは±15μm以下)。従って、測定距離が長く、側定範囲も広いという点で三角測量式のレーザ変位計が好ましい。また照射するレーザ光はスポットタイプのものは測定精度が高いという点で好ましい。また、レンズの周縁は研削加工により形成されることから通常は光沢を有していない場合が多いため、拡散反射受光方式であることが好ましい。本実施の形態のレーザ変位計14A及び14Bは、修正するレーザ光がスポットタイプで、測定原理が三角測量式で、拡散反射受光方式のレーザ変位計を使用している。
これらのレーザ変位計14A及び14Bは、図5に示すように、投光部34及び受光部35を有し、この投光部34は、発光素子としての半導体レーザ36と投光レンズ37とを備え、半導体レーザ36からのレーザ光を投光レンズ37を通して集光し、投光窓38を経て測定対象物40へ照射する。
上記受光部35は、光位置検出素子41と受光レンズ42とを備えてなり、測定対象物40にて拡散反射された反射光を、受光窓43及び受光レンズ42を経て光位置検出素子41にスポット状に結像させる。測定対象物40がレーザ変位計に設定されている基準面46から基準距離Fだけ離れたM0位置からそれより近い位置M1位置や遠い位置M2位置へそれぞれ変位すると、光位置検出素子41上の結像位置が移動するので、三角測量の原理によって、レーザ変位計14A、14Bから測定対象物40までの変位量が測定される。本実施の形態では、図3に示すように、レーザ変位計14A及び14Bは、測定対象物であるレンズ1の縁面2にレーザ光を照射し、その反射光を受光して変位量を測定しているので、レーザ変位計14A、14Bからレンズ1の縁面2までの距離が測定される。レーザ変位計14A、14Bはそれぞれ保持軸11の軸線45から予め所定の距離で所定の向きに設置されているので、測定された変位量に基づいて、保持軸11の軸線45から径方向(r方向)の距離が算出できる。そして、レンズは保持軸11により回転するので、異なる回転角度毎に変位量を測定することによりレンズの各角度における径方向の距離が測定できる。
上記レーザ変位計14Aは、図3及び図6(A)に示すように、投光部34及び受光部
35が保持軸11の軸線45に対して垂直方向に並ぶように設置される。このように垂直方向に配置したレーザ変位計14Aは、レンズ1の周縁形状のうちヤゲン3や溝4のように周方向に連続して形成された凹凸や斜面を有する構造の測定に好適である。また、レーザ変位計14Bは、図3及び図6(B)に示すように、投光部34及び受光部35が保持軸11の軸線を含む平面上に並ぶように設置される。このように設置されたレーザ変位計14Bは、周方向において凹凸や斜面の形状が変化する構造の測定に好適であり、特に図8(A)に示すように、レンズ1の周縁形状が急角度に変化する急峻角位置44等の測定に好適である。これらのレーザ変位計14Aと14Bとがレンズ1の縁面2の同一位置を測定した測定データは、一方(例えばレーザ変位計14A)の測定値が適正に得られない場合(測定値が得られなかった場合、測定範囲外の測定値が得られた場合、周囲の測定値から考えて明らかにおかしいと考えられる場合など)には、他方(例えばレーザ変位計14B)の測定データによって補完される。なお、本実施の形態においてはレーザ変位計14Aの測定値が適正に得られない測定値について、レーザ変位計14Bの測定値を補完してレーザ変位計14Aの測定値としている。また、本実施の形態においてはレーザ変位計14A、14Bは、投光部34から照射されるレーザ光が前記保持軸の軸線に対して直交するように配置されている。このようにすると反射光を受光しやすく、また、レーザ光が照射されている測定位置の特定や、保持軸の軸線からの距離の計算も容易になるので測定値の演算処理等が容易になるという点で好ましい。
レーザ変位計14Aと14Bとは、図3に示すように、それぞれから照射されるレーザ光が保持軸11の軸線45上で交わるように調整される。また、これらのレーザ光が保持軸11の軸線45上で交差する角度、つまりレーザ変位計14Aと14Bとの配置角度δは、所定の値に固定して設定される。本実施の形態においては、レーザ変位計14Aと14Bから照射されるレーザ光が、軸線45上で所定の配置角度δで交わるように、前記ブラケット上の取付け位置を調整する。また、レーザ変位計14Aと14Bのレーザ光の交差位置を軸線45上に合わせるために、前述のZ軸モータ24(図2)を駆動して、フレーム21を昇降させて保持軸11のZ軸方向の位置調整をすることもできる。また、レンズ保持機構部12に保持軸11をY軸方向に移動させる機構も設けて保持軸11のY軸方向の位置調整もできるようにしても良い。
更に、レーザ変位計14A及び14Bは、共に、保持軸11に保持されたレンズ1に対
し以下の式(1)及び式(2)を満たす条件の下に設置される(また機種選定される)。つまり、図7に示すように、レーザ変位計14A、14Bの測定範囲幅をR、レーザ変位計14A、14Bの保持軸11の軸線からレーザ変位計の基準面46までの距離をL、レーザ変位計14A、14Bの基準距離(レーザ変位計の基準面から測定範囲幅Rの中央位置までの距離)をF、レンズ1の径方向最大幅をA、レンズ1の径方向最小幅をBとしたとき、上記測定範囲幅Rが、
R≧(A−B)/2 ……………………(1)
を満たし、上記距離Lが
F+(A−R)/2≦L≦F+(B+R)/2 ……(2)
を満たすように設置すると良い。
式(1)は、保持軸11により回転するレンズ1の周縁がレーザ変位計から最も遠くなる時と最も近くなるときの距離の差がレーザ変位計14A、14Bの測定範囲幅R内に収まるようにするための条件である。また、式(2)は、保持軸11により回転するレンズ1の縁面がレーザ変位計から最も遠くなるときでも、最も近くなるときでもレーザ変位計の測定範囲内に収まるようにレーザ変位計を設置するための条件である。なお、図7において、レーザ変位計の測定範囲内の最長測定距離の位置はR1、最短測定距離の位置はR2で示している。

このようなにレーザ変位計を選定し設置すると、レンズの全周縁形状がレーザ変位計の測定範囲内に収まるように容易に設定することができる。なお、レンズ1の径方向最大寸法Aと径方向最小寸法Bは,測定対象として可能性がある水平方向最大幅のレンズと垂直方向最小幅のレンズの寸法を考慮して決定するとよい。例えば、径方向最大幅Aを80mm、径方向最小幅Bを15mmとすることができる。なお水平方向最大幅をA、垂直方向最小幅をBとしても良い。
上述のように設置されたレーザ変位計14A、14Bからのレーザ光は、図2に示すよ
うに、X軸モータ23を駆動させ保持軸11を介してレンズ1を保持軸方向Xに移動させ、また、保持軸回転モータ31を駆動させ保持軸11を介してレンズ1を保持軸回転方向θに回転させることにより、レンズ1に対して照射位置(測定位置)を変化させる。このレーザ光の照射位置変更方法としては次の2つの方法のいずれかをとると好ましい。
第1の照射位置変更方法は、図3に示すように、レンズ1の縁面2における保持軸11回りの回転位置毎に、レンズ1を保持軸方向X(レンズ1の厚さ方向)に移動させてレーザ光の照射位置を当該保持軸方向Xに移動させ、この各照射位置において、レンズ1の縁面2の保持軸方向Xの各位置における径方向変位量を測定して、レンズ1の周縁形状を測定するものである。この照射位置変更方法では、保持軸11回りの回転位置を移動する毎に、レンズ1の保持軸方向Xの移動の向きを逆向きに変更するようにすると、レンズ保持機構部12の保持軸方向Xの無駄な動きが減るため測定時間が短縮できより好ましい。
第2の照射位置変更方法は、レンズ1の縁面2における保持軸方向Xの位置毎に、レンズ1を保持軸回転方向θに回転させてレーザ光の照射位置を当該保持軸回転方向θに移動させ、この各照射位置において、レンズ1の縁面2の保持軸回転方向θの各位置における径方向変位量を測定して、レンズ1の周縁形状を測定するものである。この照射位置変更方法では、レンズ1を保持軸方向Xの位置をずらしてレーザ光を保持軸回転方向θに走査させたとき、ずらす前はレンズ1の周縁の径方向変位量を全周もしくは部分的に測定できたのに対して、レンズ1の周縁の径方向変位量を全周に亘って測定できなかったと判定された場合に、レーザ光がレンズ1の周縁から外れた、つまりレンズ1の縁面2が凸側レンズ面(レンズ前面)1A、凹側レンズ面1B(レンズ後面)(図4)と交わる位置A0、B0(面取りした場合にはB2)から外れたとして、測定が終了される。
なお、前記判定は、測定範囲外の測定結果が出たり、保持軸の周囲の距離が測定されたりするなどの適正ではない測定値が全周に渡って測定されたときに判断される。なお、そのような測定結果が出たのちさらにX軸方向に移動して測定を行ない。そこでも同じ結果が出たときに判断するとより確実である。
次に、レンズ形状測定装置10の制御系について説明する。
図1に示すように、レンズ形状測定装置10は制御コンピュータ50を備える。この制御コンピュータ50は、CRTディスプレイやフラットパネルディスプレイなどの表示手段51、キーボードやマウス、操作パネル(表示手段と兼ねてもよい)などの入力手段52、メモリやハードディスクなどのデータ記憶部53、各種モータをそれぞれのドライバー介して制御するモータコントローラ54、レーザ変位計14A、14Bから変位計コントローラ62を介して送られてくる計測値をアナログ量からデジタル量に変換する計測値A/D変換ボード55を備え、更に前記測定制御部15及びデータ処理部16を備える。
上記測定制御部15は、レンズ1の周縁形状を測定するために、X軸モータ23、Z軸モータ24、レンズチャックモータ27及び保持軸回転モータ31を駆動制御する測定制御プログラム56と、レンズ1の周縁形状を細測定(測定間隔を狭くしての測定)するためにX軸モータ23及び保持軸回転モータ31を駆動制御するための細測定制御プログラム57とを有する。測定制御部15は、測定制御プログラム56または細測定制御プログラム57に基づいて、モータコントローラ54にて制御指令を出力し、ドライバー58を介してX軸モータ23を駆動制御し、ドライバー59を介してZ軸モータ24を駆動制御し、ドライバー60を介してレンズチャックモータ27を駆動制御し、ドライバー61を介して保持軸回転モータ31を駆動制御する。
尚、細測定制御プログラム57による測定では、保持軸回転方向θの測定間隔が測定制御プログラム56による測定値よりも狭く設定される。例えば、測定制御プログラム56による保持軸回転方向θの測定間隔が1度であるのに対し、細測定制御プログラム57における保持軸回転方向θの測定ピッチは例えば0.1度に設定される。
また、レーザ変位計14A、14Bは、変位計コントローラ62による測定指令(例えば何秒間隔で測定を実行するか等。例えば200μ秒間隔)に基づいて測定を実行する。その設定された間隔でレーザ変位計14A、14Bからアナログ量の測定データが変位計コントローラを介して計測値A/D変換ボードに送られてくる。モータコントローラ54は、X軸モータ23や保持軸回転モータ31からの動作信号(例えばパルス信号)を受信して変位量を測定する各レンズ保持位置への移動完了を認識すると計測値A/D変換ボードに信号を送信し、信号を受信した計測値A/D変換ボードはその時点での測定データをデジタル量に変換する。測定制御部15は、このデジタル量に変換された測定値をモータコントローラ54から取得したレンズ保持位置の情報と関連付けて、データ記憶部53に記憶する。すなわち、前記動作信号を基に算出したレンズ1の周縁の保持軸回転方向θの角度と保持軸方向Xの位置毎に、上記径方向測定データが整理されて測定データとして記憶される。
前記データ処理部16は、形状データ生成プログラム63、測定異常判定プログラム64、細測定データ処理プログラム65、周長演算プログラム66及び合否判定プログラム67を有する。
形状データ生成プログラム63は、データ記憶部53内に記憶された測定データを用いて、レンズ1の周縁形状データを生成するプログラムである。この形状データ生成プログラム63にて生成された周縁形状データをプロットしたグラフの例を図9及び図10に示す。図9は、レンズ縁面にヤゲンが形成されているレンズを測定した場合であり、保持軸がある回転角度におけるレンズ厚さ方向位置に対する径方向位置の測定値と理論値とを表したグラフである。図9では、実線はレーザ変位計14Aの測定データから生成されたレンズ1の周縁形状であり、このヤゲンを有するレンズ1の周縁形状が理論値(図9中に破線表示)と略一致していることがわかる。
また、図10は、レンズ縁面に溝が形成されているレンズを測定した場合であり、保持軸がある回転角度におけるレンズ厚さ方向位置に対する径方向位置の測定値(レーザ変位計14A及び14Bそれぞれの測定値)と理論値とを表したグラフである。図10では、実線はレーザ変位計14Aによる測定データをプロットし、一点鎖線はレーザ変位計14Bによる測定データをプロットしたものである。このグラフより、レーザ変位計14Aの測定データにより生成された周縁形状の方が、レーザ変位計14Bによる場合よりも、溝を有するレンズ1の周縁形状が、理論値(図10中の破線表示)と略一致していることがわかる。すなわち、この例ではレーザ変位計14Bによる測定値では、溝の部分において正確に測定できなかった部分がある。これは、レーザ変位計14Bが、レンズ保持軸と垂直方向に配置されているために、発光部から照射された光が溝の壁面に遮られて、十分な光が受光部に届かなかったことが影響した場合の例である。
また、形状データ生成プログラムは、測定データを基にレンズ周縁形状の3次元形状データを作成する。
また、測定結果に基づいて図4に示したような各種測定データを算出する。
図1に示す上記測定異常判定プログラム64は、データ記憶部53に記憶されたレーザ変位計14A及び14Bによる測定データが適正に得られずに、測定異常が生じたか否かを判定するためのプログラムである。例えば、図8(A)に示すレンズ1の周縁形状の急峻角位置(周縁形状が急角度で変化する位置)44では、反射光が、当該急峻角位置44のレンズ先端部分に遮られてレーザ変位計14A、14Bに受光されない場合がある。また、レンズ1の周縁がポリッシュ面(鏡面)の場合にも、レーザ光が反射されず、レーザ変位計14A、14Bが反射光を十分に受光できない場合がある。
測定データが適正な値でない場合としては、レーザ変位計により測定値が得られなかったり、測定範囲外の値が出たり、前後の値から考えてあり得ない測定値が出たりする場合などがある。これらは、周辺の測定値に基づいて適正な値かどうかを判断する。この測定異常判定プログラムにより測定値が適正な値ではないと判断された場合は、前記細測定プログラム65が実施される。
例えば、図8(A)において、レンズ1を保持軸11回りに回転させ、保持軸回転方向θの各角度θ1、θ2、θ3、θ4、θ5、…でレーザ光を保持軸方向Xに走査させ、各角度θ1、θ2、θ3、θ4、θ5、…位置で保持軸方向Xにレンズ1の周縁の径方向(r方向)変位を測定させる。このとき、急峻角位置44に対応する角度θ3の前後の角度θ4、θ5では、レンズ1の周縁の径方向変位を保持軸方向Xに適数個測定できたものの、角度θ3では、レンズ1の周縁の径方向変位が保持軸方向Xに適数個測定されない場合がある。この場合、角度θ3での測定データ数と、その前の角度θ2での測定データ数との差が閾値以上であるときに、上記測定異常判定プログラム64は測定異常が生じたと判定する。
このように測定異常であると判断されたときには、前記測定制御部15の細測定制御プログラム57により、保持軸回転方向θの測定ピッチが測定制御プログラム56による保持軸回転方向θの測定ピッチよりも狭く設定された細測定が実施される。この細測定は、測定異常であると判定された保持軸回転方向θの角度位置の回転方向の前後の測定間隔(測定制御プログラム56による測定間隔)間で実行される。例えば、図8(A)の急峻角位置44(保持軸回転方向θの角度θ3に対応)においては、角度θ3の前の角度θ2と後の角度θ4との間で、測定ピッチを狭くした細測定が実行される。例えば、図8(B)に示すように、角度θ2、θ21、θ22、θ23、θ24、θ3、θ31、θ32、θ33、θ34、θ4において、レンズ1の周縁の細測定が実行される。なお、この例の場合は、θ2とθ4は最初の測定で適正に測定できているので、細測定は省略しても良い。
上述のような細測定により得られたレンズ1の周縁の径方向の測定データは、図1に示すデータ記憶部53に記憶される。図1に示す細測定データ処理プログラム65は、このデータ記憶部53に記憶された、細測定処理により得られたレンズ1の周縁の測定データに基づいて、測定異常が生じた位置の形状を近似演算するプログラムである。例えば、図8(B)は、レンズ1の周縁形状の測定データのうち、保持軸方向Xの任意の位置での保持軸回転方向θの測定データを示したものである。細測定データ処理プログラム65によって、例えば保持軸回転方向θの角度θ2、θ21、θ22、θ23、θ24、θ31、θ32、θ33、θ34、θ4における各径方向測定データr2、r21、r22、r23、r24、r31、r32、r33、r34、r4から、近似演算により近似曲線68が求められ、この近似曲線68から角度θ3、つまり急峻角位置44におけるレンズ1の周縁の径方向位置r3が算出される。
この細測定データ処理プログラムにより得られた、測定異常が生じた位置の形状データは、前記形状データ生成プログラム63に渡され、レンズ周縁形状の3次元形状データの作成や各種測定データの算出が行なわれる。
前記周長演算プログラム66は、形状データ生成プログラム63により生成されたレンズ1の周縁の3次元形状データから、当該レンズ1の周長を演算するプログラムであり、例えば、ヤゲン3の頂点のデータからレンズ1の周長が算出される。
また、前記合否判定プログラム67は、形状データ生成プログラム63により生成されたレンズ1の周縁形状データを、当該レンズ1の周縁形状の設計データと比較して合否を判定するプログラムであり、例えば設計データに対して予め設定した許容範囲内にあるか否かで合否を判定する。
合否判定に用いる測定結果としては、図4に示すような、面取り量T、縁面2の幅W1(面取りしている場合は、W2やW3)、縁面の傾斜角β、ヤゲン3の高さH、ヤゲン3の斜面の角度α1、α2、ヤゲン3の頂点のレンズ凸面(前面)1Aからの位置P(あるいは縁面の幅に対する位置Pの比率)、溝4の深さD(レンズ縁面が傾斜している場合はD1、D2)、溝4の幅E、溝4のレンズ凸面(前面)1Aからの位置Ga、レンズ凹面(後面)1Bからの位置Gb1(面取りしている場合は、Gb2やGb3)等がある。これらの測定データを設計データと比較して、予め設定した許容範囲外の時の不合格と判定するとよい。
上記レンズ1の周縁形状の設計データは、例えば、レンズメーカの工場100が、眼鏡店70等の顧客から受注した注文内容に基づいて予め作成される。図1にオンラインによる眼鏡レンズ受注システムの一例の概略構成を示す。発注元の例である眼鏡店70には、眼鏡フレームの枠形状測定装置72とオンライン注文用端末としてのコンピュータである端末コンピュータ71が設置されている。端末コンピュータ71は、眼鏡用レンズを注文するために必要な各種情報を発注先の例であるレンズメーカの工場100へ送信するための端末であり、通信手段を備え、通信媒体74を介して工場100のサーバ73と接続可能になっている。通信媒体としては特に限定せず、例えば公衆通信回線、専用回線、インターネット等を利用することができる。この端末コンピュータ71から注文データが工場100のサーバ73に送られると、サーバ73上に登録されている受注処理プログラムにより受注処理されて受注データが作成され、記憶手段75に記憶される。この受注データとしては、レンズに関する情報、眼鏡フレームに関する情報、処方値、レイアウト情報などがある。前記レンズに関する情報としては、レンズ種に関する情報(レンズ材質、屈折率、レンズ表裏面の光学設計など)やレンズ加工支持に関する情報(レンズ厚さ、コバ厚、偏心、縁面の仕上げ方法、フレーム取付部の加工種類や方法、染色、コーティングなど)がある。前記眼鏡フレームの情報としては、フレームサイズ、フレーム素材、色、玉形形状(枠形状測定装置により測定されたレンズ枠の形状データ、リムレスフレームや溝掘りフレームのように予め設定されている玉形形状)等がある。前記処方値としては、球面屈折力、乱視屈折力、乱視軸、プリズム、加入屈折力などがある。レイアウト情報としては、瞳孔間距離、左右片眼瞳孔間距離、近用瞳孔間距離、セグメント小玉位置、アイポイント位置などが有る。
前記工場サーバ73には、レンズの形状を設計するためのプログラムが備えられており、上記したような受注データと、予め記憶手段75に記憶されている設計に必要なデータ(光学面形状、玉形形状など)に基づいて、所望のレンズ形状(周縁形状データ含む)が計算され、設計データとして記憶手段75に記憶される。
また、前記工場サーバ73には、前記受注データや前記設計データに基づいて、各種加工条件を設定する加工データ作成プログラムも備えており、作成された加工データは前記記憶手段75に記憶される。そしてこれら設計データや加工データに基づいて、アンカットレンズは玉形加工される。この玉形加工済みレンズの周縁形状を測定し合否判定する際には、この工場サーバ73からレンズ形状測定装置10の制御コンピュータ50に設計データが取り込まれる。なお、図1において、レンズを製造するために必要な各種装置については、従来技術が使用できるため、記載は省略している。
次に、レンズ形状測定装置10によるレンズ1の周縁形状の測定手順を、図1、図11及び図12を用いて説明する。図11は第1の例の測定手順の流れを示す図であり、各保持軸回転角度毎に測定位置を保持軸方向Xに移動させる場合である。また、図12は第2の例の測定手順の流れを示す図であり、各保持軸方向X位置毎に測定位置を保持軸回転方向に移動させる場合である。
(1−a)各保持軸回転角度毎に測定位置を保持軸方向Xに移動させる場合
(1−a−1)径方向変位測定工程(ステップS1〜S7)
図11に示すように、まず、作業者は、レンズ1の凸側レンズ面(レンズ前面)1Aに装着されたレンズホルダ(不図示。玉形加工時に取付けたレンズホルダを用いるようにしても良い)を、レンズ形状測定装置10における保持軸11の支持軸11Aにセットする(S1)。次に、作業者が制御コンピュータ50の入力手段52よりレンズ保持動作開始の操作をすると、制御コンピュータ50の制御測定部15は、測定制御プログラム56に基づいてモータコントローラ54を介しレンズチャックモータ27を駆動させ、押え軸11Bを支持軸11A側へ移動させて、レンズ1を保持軸11にチャックして保持する(S2)。なお、支持軸11Aに取付けられたレンズホルダの先端の位置(レンズ前面1Aと軸線45との交差位置)が、レーザ変位計14A,14Bからレーザ光が照射される位置にある時を保持軸11の原点位置としている。上記レンズチャック完了後、保持軸11が原点位置にない場合は、モータコントローラ54を介してX軸モータ23を駆動し、保持軸11を原点位置に移動させる。
作業者が制御コンピュータ50の入力手段52より測定開始の操作をすると、測定制御部15は、保持軸11に保持されたレンズ1の保持軸方向Xへの移動の向きをプラス方向に設定する(S3)。また、変位計コントローラ62は、レーザ変位計14A及び14Bへ動作開始の指令を出力して、レーザ変位計14A及び14Bを動作させる。
測定制御部15には予め、レーザ変位計によるレーザ光の走査距離(測定動作時の保持軸のX軸方向における移動距離)である設定量(例えば10mm)が設定されており、測定制御部15は、モータコントローラ54を介してX軸モータ23を駆動し、保持軸11を前記原点位置から保持軸方向Xプラス向きに前記設定量だけ移動させる。これにより、レンズ1は回転角度位置は変えずに保持軸方向Xプラス向きに前記設定量移動することになる(S4)。なお、前記設定量を、測定するレンズ1のコバ厚に応じた値を適宜設定するようにすると、無駄な動きを少なくでき測定時間を短縮できるという点で好ましい。
上記ステップS4で保持軸11が保持軸方向Xプラス向きに設定量移動している間、測定制御部15は、モータコントローラ54から取得しているX軸モータ23の動作信号(パルス信号)を基にして、保持軸11が予め設定してある指定間隔(例えば保持軸方向Xに0.1mm毎)移動したことを検知する毎に、変位計コントローラ62に測定指令信号を出力する。変位計コントローラ62は、前記測定指令信号を受信する毎に、レーザ変位計14A及び14Bから計測値を取得し、その取得した計測値を制御コンピュータ50の計測値A/D変換ボード55に出力する。計測値を受信した計測値A/D変換ボード55は、その計測値をデジタル量に変換する(S5)。測定制御部15は、このデジタル変換された計測値と、この計測値が測定されたときの保持軸回転方向θの角度、保持軸方向Xの位置とを関連付けて、径方向測定データとしてデータ記憶部53に記憶する(S6)。
レンズ1の保持軸方向Xへの設定量の移動が完了したら、測定制御部15は、
保持軸回転方向θに360°にわたって径方向測定データを測定したか否かを判定し(S7)、測定していない場合にはステップS8へ進む。このステップS8において、測定制御部15は、モータコントローラ54を介して保持軸回転モータ31を駆動させ、保持軸11を保持軸回転方向θへ所定ピッチ角Δθ(例えばΔθ=1度)だけ回転させる。その後、測定制御部15は、保持軸11に保持されたレンズ1の保持軸方向Xへの移動の向きを、前回測定時とは逆向きに設定する(S9)。その後、測定制御部15は、ステップS4からステップS6の手順を実行させて、レンズ1の周縁の径方向変位をレーザ変位計14A及び14Bにより測定する。このステップS7、S8、S9、S4、S5、S6の手順は、ステップS7で保持軸回転方向θに360°測定されたと判定されるまで繰り返し実行される。
このようにして得られた径方向測定データとしては、具体的には保持軸回転方向θの各角度θm(m=1,2,3,…,M)における(VAn,VBn,Xn)(n=1,2,3,…,N)の値である。ここで、Mは保持軸回転方向1回転中の測定回数、VAnはレーザ変位計14Aの計測値(レーザ変位計14Aの基準面46からレンズ縁面までの距離)、VBnはレーザ変位計14Bの計測値(レーザ変位計14Bの基準面46からレンズ縁面までの距離)、Xnは保持軸方向Xの位置、Nは設定量中の測定回数である。
上記ステップS7において、測定制御部15がレンズ1の周縁の径方向変位を360度分測定したと判断されたら、データ処理部16は、データ記憶部53に記憶されている径方向測定データについて、レーザ変位計14Aと14Bとの配置角度δを考慮して、レーザ変位計14Aと14Bでのレンズ上の同じ計測位置における保持軸回転方向θの角度が一致するように保持軸回転方向θの角度を変換し、各レーザ変位計14A及び14Bの径方向測定データを作成する。ここで作成された各レーザ変位計毎の径方向測定データとしては、具体的には、レーザ変位計14Aの径方向測定データが(VAn,Xn,θm)(n=1,2,3,…,N)(m=1,2,3,…,M)、レーザ変位計14Bの径方向測定データが(VBn,Xn、(θm+δ))(n=1,2,3,…,N)(m=1,2,3,…,M)である。なおこの例は、保持軸回転方向θの角度θmをレーザ変位計14Aの角度としてレーザ変位計14Bの角度を変換した場合である。

(1−a−2)測定データ補充工程(ステップS10〜S11)
次に、制御コンピュータ50のデータ処理部16は、上記レーザ変位計14Aとレーザ変位計14Bの径方向測定データのうち、ある保持軸回転方向θの角度(以下、指定角度という)について、レーザ変位計14Aと14Bの径方向測定データを比較する(S10)。
そして、比較した結果、同じ保持軸回転方向θの角度における同じ保持軸方向Xの位置において、レーザ変位計14Aで適正に測定データが得られなかった測定位置であって、レーザ変位計14Bでは適正に得られた測定データがある場合にはレーザ変位計14Bの測定データをレーザ変位計14Aのデータとして補充する。(S11)。なお、この実施の形態では、レーザ変位計14Aのデータを優先して14Bのデータで補充している。これはレーザ変位計14Aヤゲンや溝のように周方向に連続する形状の測定に適しているが、例えば前記急峻角のようにレンズ縁面が急角度で変化するような場合は、レーザ変位計14Bの方が適しているので、そのような位置だけをれレーザ変位計14Bの計測値で補充するためである。具体的には、データ処理部16は、上記指定角度における保持軸方向Xの各位置においてレーザ変位計14Aによる径方向測定データがなく、レーザ変位計14Bによる径方向測定データがある位置については、その位置におけるレーザ変位計14Aのデータとして当該レーザ変位計14Bによる径方向測定データを採用する(S11)。
(1−a−3)測定異常判定工程(ステップS12)
次に、データ処理部16は、測定異常判定プログラム64により、この指定角度におけるレーザ変位計14Aの径方向測定データに、測定異常が生じていないかどうかを判定する。測定異常としては例えば前記したように急峻角のようにレンズ縁面が急角度で変化する付近の測定で生じる場合がある。このような急峻角付近においては測定データが得られなかったり、他の隣接する測定位置より得られる測定データが少なくなる場合がある。このため急峻角による測定異常を検出する方法として、指定角度と隣接する角度(例えば指定(角度−Δθ))の測定データ数を比較して、そのデータ数の差や比率を基に判定基準(閾値)を定めて判断するとよい。なお、この例においてはデータ数の差で判定する場合について説明する。予め急峻角を有するレンズを使って急峻角付近の測定データ数の差を実験して判定条件(閾値)を定めておく。具体的には、指定角度における全測定データ数が、(指定角度−Δθ)での全測定データ数よりも少なく、その差が閾値以上であるか否かを判断する。(S12)例えば、(指定角度−Δθ)での全測定データ数に対して、指定角度における全測定データ数が15以上少ない場合を測定異常と判定する。なお、測定データ数の比率を基にした判定基準としては例えば、(指定角度−Δθ)の測定データ数に対する指定角度の測定データ数の比率がある値以下(例えば70%以下)の時、測定異常と判定する。なお、測定データ数の差や比率を基に判定する場合、レンズのコバ厚の変化が判定結果に影響することも考えられる。特に、強度のレンズにおいて保持軸回転方向θの角度に対するレンズのコバ厚の変化が大きい場合があるので、その場合は、レンズの屈折度数に応じて閾値を定めても良い(例えばレンズの屈折度数が−3Dより小さい場合は測定データ数の比率が60%以下、−3D以上+3D以下の場合は70%以下、+3D以上の場合は60%以下)。なお、この例ではレーザ変位計14Aの径方向測定データとしては、ステップS11でデータ補充された場合にはその補充後の径方向測定データを用いているが、補充前のデータ径方向測定データを用いてもよい。
(1−a−4)細測定工程(ステップS131〜S138)
ステップS12においてデータ処理部16により両者の差が閾値以上であると判断された場合には、制御コンピュータ50の測定制御部15は、細測定制御プログラム57に基づき次のステップS131〜S138の細測定(より細かい角度間隔での径方向変位測定)を実行する。なお、この例では、急峻角付近の測定に適した向きに配置されているレーザ変位計14Bを用いて細測定をして、レーザ変位計14Aの径方向測定データとして補充される。つまり、測定制御部15は細測定プログラムにより、まず、モータコントローラ54を介し保持軸回転モータ31を駆動させて保持軸11を回転させ、レーザ変位計14Bが、ステップS12測定異常と判定された指定角度の一つ手前の角度(指定角度−Δθ)になるように設定する(S131)。
この角度位置でモータコントローラ54を介してX軸モータ23を駆動し、保持軸11を介してレンズ1を保持軸方向Xに移動させ、レーザ変位計14Bにより、当該角度位置(指定角度−Δθ)におけるレンズ1の周縁の保持軸方向Xの変位を測定する(S132〜134)。このレーザ変位計14Bにより測定された、(指定角度−Δθ)の角度位置におけるレンズ1の周縁の保持軸方向Xの変位測定データは、データ記憶部53に記憶される(S135)。なお、このステップS132〜S135までの手順は、レーザ変位計14Bだけを用いて測定する以外は前記ステップS3〜S6と同じなので詳細な説明は省略する。
レンズ1の保持軸方向Xへの設定量の移動が完了したら、測定制御部15は、(指定角度+Δθ)まで測定したか否かを判定し(S136)、測定されていない場合は、ステップS137に進む。
このステップ137において、測定制御部15は、モータコントローラ54を介して保持軸回転モータ31を駆動させ、保持軸11を指定ピッチ角dθ(例えばdθ=0.1度)毎に回転させて、各角度位置でレーザ変位計14Bによりレンズ1の周縁の径方向変位を細測定する(S137)。なお、この細測定は、指定角度±Δθ(例えばΔθ=1度)の範囲で実行される。その後、測定制御部15は、保持軸11に保持されたレンズ1の保持軸方向Xへの移動の向きを前回測定時とは逆向きに設定する(S138)。その後測定制御部15は、ステップS133からS134の手順を実行させて、レンズ1の周縁の径方向変位をレーザ変位計14Bにより測定する。このステップS136、S137、S138、S133、S134、S135の手順は、ステップS136で(指定角度+Δθ)まで測定したと判定されるまで繰り返し実行される。
制御コンピュータ50のデータ処理部16は、(指定角度+Δθ)まで細測定が終了した段階で、または、ステップS12において指定角度での全測定データ数と、(指定角度−Δθ)での全測定データ数との差が閾値以内であると判断した場合に、ステップS14を実行する。つまり、このステップS14では、データ処理部16は、指定角度を360度分、ステップS10〜S12のデータ比較を実行したか否かを判断し、実行していない場合にはΔθ加えた角度を新たに指定角度として、ステップS10、S11、S12、S131、S132、S133、S134、S135、S136、S137、S138の手順を繰り返し実行させる。
データ処理部16は、ステップS14において360度分の範囲においてデータ比較を実行したときに、測定動作を終了する(S18)。

(1−a−5)形状データ生成工程
その後、データ処理部16は、形状データ生成プログラムにより、上記手順を経て得られたレーザ変位計14Aの径方向測定データを基にレンズ1の周縁形状データを生成する。具体的には、前記径方向測定データにおけるレーザ変位計14Aの基準面からレンズ縁面までの距離VAnを、保持軸11の軸線45からの距離VBnに変換する。すなわち、レーザ変位計14Aの基準面46から保持軸11の軸線45までの距離をLAとした場合、周縁形状データは(LA−VAn,Xn、θm)(n=1,2,3,…,N)(m=1,2,3,…,M)である。なお、得られた周縁形状データを基にさらにボクシング中心からの極座標からなるデータに変換しても良いし、その他のデータ形式の3次元形状データに変換しても良い。

(1−a−6)レンズ周長算出工程
上記形状データ生成工程で得られた形状データを基に、レンズの周長を演算する。

(1−a−7)合否判定工程
上記形状データ生成工程で得られた形状データや、上記レンズ周長算出工程により得られた周長を設計データと比較しレンズ周縁形状の合否を判定する。そして、合格と判定されたレンズは次の工程に移され眼鏡用レンズが製造される。また、眼鏡フレームも受注している場合には、その眼鏡レンズを眼鏡フレームに装着して眼鏡を製造する。製造された眼鏡レンズまたは眼鏡は発注元に納品される。

(1−b)各保持軸方向X位置毎に測定位置を保持軸回転方向θに移動させる場合
(1−b−1)径方向変位測定工程(ステップS21〜S28)

図12に示すように、ステップS21、S22をそれぞれ前述のステップS1、S2と同様に実行する。次に、制御コンピュータ50の測定制御部15は、モータコントローラ54を経て保持軸回転モータ31を駆動し、保持軸11を介してレンズ1を保持軸回転方向θへ指定角度(例えば360度)回転させる(S23)。
上記ステップS23で保持軸11が保持軸回転方向θへ回転している間、測定制御部15は、モータコントローラ54から取得している保持軸回転モータ31の動作信号(パルス信号)を基にして、保持軸11が予め設定してある指定角度間隔(例えば保持軸回転方向θに1度毎)回転したことを検知する毎に、変位計コントローラ62に測定指令信号を出力する。変位計コントローラ62は、前記測定指令信号を受信する毎に、レーザ変位計14A及び14Bから計測値を取得し、その取得した計測値を制御コンピュータ50の計測値A/D変換ボード55に出力する。計測値を受信した計測値A/D変換ボード55は、その計測値をデジタル量に変換する(S24)。測定制御部15は、このデジタル変換された計測値と、この計測値が測定されたときの保持軸回転方向θの角度、保持軸方向Xの位置とを関連付けて、径方向測定データとしてデータ記憶部53に記憶する(S25)。
次に、測定制御部15は、保持軸11によりレンズ1を保持軸方向Xに設定量(例えば10mm)以上移動させたか否かを判断し(S26)、移動させていない場合には、ステップS27へ進む。このステップS27においては、測定制御部15はモータコントローラ54を経てX軸モータ23を駆動させ、保持軸11を介してレンズ1を保持軸方向Xに指定量(例えば0.1mm)移動させて、ステップS23からステップS25の手順を実行させる。このステップS26、S27、S23、S24、S25の手順は、ステップS26で保持軸方向Xに設定量以上移動されたと判断されるまで繰り返し実行される。
測定制御部15は、ステップS26においてレンズ1を設定量を移動させたと判
断したとき、レーザ変位計14A及び14Bによる測定データがレンズ1の周縁の全周に亘って存在しているか否かを判断する(S28)。レーザ変位計14A及び14Bによる測定データが全周に亘って存在していない場合にはステップS27へ進み、存在している場合にはステップS29へ進む。

(1−b−2)測定データ補充工程(ステップS29〜S30)
(1−b−3)測定異常判定工程(ステップS31)
(1−b−4)細測定工程(ステップS321〜S328)

以後の手順ステップS29、S30、S31、S321、S322、S323、S324、S325、S326、S327、S328、S33、S34は、前述の手順ステップS10、S11、S12、S131、S132、S133、S134、S135、S136、S137、S138、S14、S15と同様であるので説明を省略する。また、形状データ形成工程、レンズ周長算出工程、合否判定工程も前述と同じなので説明を省略する。
なお、上記ステップS28において、保持軸方向Xにレンズ縁面が存在するか否かを判定しているので、上記ステップS26を省略して、無駄に移動をなくして測定時間を短縮しても良い。

以上のように構成されたことから、上記実施の形態によれば、次の効果(1)〜(10)を奏する。
(1)レンズ1の周縁形状がレーザ変位計14A及び14Bを用いて非接触方式で測定
されることから、レンズ周縁形状にヤゲン3や溝4がある場合のようにレンズ周縁形状が
複雑な場合であっても、レンズの周縁形状を容易にまた正確に測定することができる。
(2)レーザ変位計14Aの投光部34と受光部35が、レンズ1を保持する保持軸11に対して垂直方向に並ぶように設置されたことから、例えばレンズの周縁形状の溝4が深かったり、またヤゲン3が急斜面であったりするような場合であっても反射光を良好に受光できるので、レンズの周縁形状を正確に測定できる。
(3)レーザ変位計14A及び14Bから照射されるレーザ光が保持軸の軸線に直交する方向になるように、レーザ変位計14A及び14Bが設定されているので、保持軸の軸線からレンズ周縁の測定位置までの距離を容易に算出でき、また、レーザ変位計14A及び14Bの測定位置を合わせることも容易であるため測定を容易化できる。
(4)レーザ変位計14Aによるレンズ1の周縁形状の測定結果が適正に得られない場合にも、測定間隔(測定ピッチ)を狭くして再測定を実行することで、レンズ1の周縁形状をより正確に測定できる。
(5)レーザ変位計14A及び14Bが式(1)及び式(2)の条件を満たして設置されたことから、レンズ1の全周縁形状がレーザ変位計14A及び14Bの測定範囲幅R内に収まるので、このレーザ変位計14A及び14Bによりレンズ1の全周縁形状を正確に測定できる。またレーザ変位計の選定、設置も容易である。
(6)レーザ変位計14A及び14Bからのレーザ光をレンズ1に対して保持軸方向Xに走査する場合に、保持軸11回りの回転位置毎にレーザ光の移動方向を逆にすることから、測定を迅速化できる。
(7)レーザ変位計14A及び14Bからのレーザ光をレンズ1に対し保持軸回転方向θに走査する場合に、レンズ1の周縁形状が全周で測定できなくなったと判断された段階で測定を終了することから、測定を迅速化できる。
(8)レンズ1の周縁形状が急角度に変化する急峻角位置44では、当該急峻角位置44に対し保持軸回転方向θの前後において測定ピッチを狭くして細測定を実行することで、急峻角位置44近傍で、測定可能な測定位置を増加させることができる。従って、この増加した測定位置の測定データに基づき、急峻角位置44の周縁形状を正確に近似計算で求めることができる。
(9)投光部34と受光部35の配置位置が異なるレーザ変位計14Aと14Bのそれぞれは、測定対象のレンズ1に対して良好に測定可能な周縁形状が異なる。従って、これらのレーザ変位計14A、14Bの特性の違いを利用し、例えばレーザ変位計14Aによる測定データがない場合には、レーザ変位計14Bによる測定データを採用することによって、測定データを補完してレンズ1の周縁形状を測定することで、当該レンズ1の周縁形状を正確に測定することができる。
(10)レンズ形状測定装置10を用いて眼鏡レンズ1の周縁形状を測定することから、この眼鏡レンズ1の周縁形状を正確に測定された眼鏡レンズを製造することができる。
そして、この測定結果を基に合否判定して合格と判定された、正確に測定された周縁形状を有する眼鏡レンズ1を眼鏡枠に装着することで、眼鏡枠と眼鏡レンズとが適正に装着された眼鏡を実現できる。
[B]第2の実施の形態
図13は、本発明に係るレンズ形状測定装置の第2の実施の形態において、レーザ光を保持軸方向Xに走査してレンズの周縁形状を測定する手順を示すフローチャートである。
図14は、レンズ形状測定装置の第2の実施の形態において、レーザ光を保持軸回転方向θに走査してレンズの周縁形状を測定する手順を示すフローチャートである。この第2の実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる点は、この第2の実施の形態のレンズ形状測定装置が、レーザ変位計14Bを省略しレーザ変位計14Aのみを用いた点である。
(2−a)各保持軸回転角度毎に測定位置を保持軸方向Xに移動させる場合
(2−a−1)径方向変位測定工程(ステップ41〜S47)

図13に示すように、ステップS41、S42のそれぞれを図11のステップS1、S2のそれぞれと同様に実行する。次に、制御コンピュータ50の測定制御部15は、図11のステップS3と同様に、保持軸11に保持されたレンズ1の保持軸方向Xへの移動の向きをプラスに設定し(S43)、モータコントローラ54を介してX軸モータ23を駆動し、保持軸11を保持軸方向Xプラス向きに移動させて、レンズ1を保持軸11と同一方向同一向きに設定量(例えば10mm)移動させる(S44)。
上記ステップS44で保持軸11が保持軸方向Xプラス向きに設定量移動している間、測定制御部15は、モータコントローラ54から取得しているX軸モータ23の動作信号(パルス信号)を基にして、保持軸11が予め設定してある指定間隔(例えば保持軸方向Xに0.1mm毎)移動したことを検知する毎に、変位計コントローラ62に測定指令信号を出力する。変位計コントローラ62は、前記測定指令信号を受信する毎に、レーザ変位計14Aから計測値を取得し、その取得した計測値を制御コンピュータ50の計測値A/D変換ボード55に出力する。計測値を受信した計測値A/D変換ボード55は、その計測値をデジタル量に変換する(S45)。測定制御部15は、このデジタル変換された計測値と、この計測値が測定されたときの保持軸回転方向θの角度、保持軸方向Xの位置とを関連付けて、径方向測定データとしてデータ記憶部53に記憶する(S46)。
次にレンズ1の保持軸方向Xへの設定量の移動が完了したら、測定制御部15は、
保持軸回転方向θに360°にわたって径方向測定データを測定したか否かを判定し(S47)、測定していない場合にはステップS48へ進む。このステップS48において、測定制御部15は、モータコントローラ54を介して保持軸回転モータ31を駆動させ、保持軸11を保持軸回転方向θへ所定ピッチ角Δθ(例えばΔθ=1度)だけ回転させる。その後、測定制御部15は、保持軸11に保持されたレンズ1の保持軸方向Xへの移動の向きを、前回測定時とは逆向きに設定する(S49)。その後、測定制御部15は、ステップS44からステップS46の手順を実行させて、レンズ1の周縁の径方向変位をレーザ変位計14Aにより測定する。このステップS47、S48、S49、S44、S45、S46の手順は、ステップS47で保持軸回転方向θに360°測定されたと判定されるまで繰り返し実行される。このようにして得られた径方向測定データは、(VAn,Xn,θm)(n=1,2,3,…,N)(m=1,2,3,…,M)値である。ここで、θmは保持軸回転方向θの角度、Mは保持軸回転方向1回転中の測定回数、VAnはレーザ変位計14Aの計測値(レーザ変位計14Aの基準面46からレンズ縁面までの距離)、Xnは保持軸方向Xの位置、Nは設定量中の測定回数である。
上記ステップS47において、測定制御部15がレンズ1の周縁の径方向変位を360度分測定したと判断したときに、制御コンピュータ50のデータ処理部16は、レンズ1の周縁の保持軸回転方向θの角度と保持軸方向Xの位置毎に整理してデータ記憶部53に記憶されたレンズ1の周縁の径方向測定データのうち、保持軸回転方向θにおける任意の指定角度でのレーザ変位計14Aの径方向測定データと、当該指定角度よりも一つ前に測定を実施した(指定角度−Δθ)でのレーザ変位計14Aの径方向測定データとを比較する(S50)。

(2−a−2)測定異常判定工程(ステップS50〜S51)
次に、データ処理部16は、測定異常判定プログラム64により、この指定角度におけるレーザ変位計14Aの径方向測定データに、測定異常が生じていないかどうかを判定する。
この測定異常判定処理であるS51は、図11のステップS12と同様なので説明を省略する。

(2−a−3)細測定工程(ステップS521〜S526)
ステップS51においてデータ処理部16により両者の差が閾値以上であると判断された場合には、制御コンピュータ50の測定制御部15は、細測定制御プログラム57に基づき次のステップS521〜S528の細測定を実行する。
この細測定の工程は、レーザ変位計14Bがレーザ変位計14Aである以外は図11のS131〜S138と同様なので説明を省略する。
制御コンピュータ50のデータ処理部16は、(指定角度+Δθ)まで細測定が終了した段階で、または、ステップS51において指定角度での全測定データ数と、(指定角度−Δθ)での全測定データ数との差が閾値以内であると判断した場合に、ステップS53を実行する。つまり、このステップS53では、データ処理部16は、指定角度を360度分、ステップS50〜S51のデータ比較を実行したか否かを判断し、実行していない場合にはΔθ加えた角度を新たに指定角度として、ステップS50、S51、S12、S521、S522、S523、S524、S525、S526、S527、S528の手順を繰り返し実行させる。
データ処理部16は、ステップS56において360度分の範囲においてデータ比較を
実行したときに、測定動作を終了する(S54)。
なお、その後の工程である形状データ生成工程、レンズ周長算出工程、合否判定工程も前述と同じなので説明を省略する。
(b)各保持軸方向X位置毎に測定位置を保持軸回転方向θに移動させる場合
図14に示すように、ステップS61、S62をそれぞれ前述のステップS41、S4
2と同様に実行する。次に、制御コンピュータ50の測定制御部15は、モータコントローラ54を経て保持軸回転モータ31を駆動し、保持軸11を介してレンズ1を保持軸回転方向θへ指定角度(例えば360度)回転させる(S63)。
上記ステップS63で保持軸11が保持軸回転方向θへ回転している間、測定制御部15は、モータコントローラ54から取得している保持軸回転モータ31の動作信号(パルス信号)を基にして、保持軸11が予め設定してある指定角度間隔(例えば保持軸回転方向θに1度毎)回転したことを検知する毎に、変位計コントローラ62に測定指令信号を出力する。変位計コントローラ62は、前記測定指令信号を受信する毎に、レーザ変位計14Aから計測値を取得し、その取得した計測値を制御コンピュータ50の計測値A/D変換ボード55に出力する。計測値を受信した計測値A/D変換ボード55は、その計測値をデジタル量に変換する(S64)。測定制御部15は、このデジタル変換された計測値と、この計測値が測定されたときの保持軸回転方向θの角度、保持軸方向Xの位置とを関連付けて、径方向測定データとしてデータ記憶部53に記憶する(S65)。
次に、測定制御部15は、保持軸11によりレンズ1を保持軸方向Xに設定量(例えば10mm)以上移動させたか否かを判断し(S66)、移動させていない場合には、ステップS67へ進む。このステップS67においては、測定制御部15はモータコントローラ54を経てX軸モータ23を駆動させ、保持軸11を介してレンズ1を保持軸方向Xに指定量(例えば0.1mm)移動させて、ステップS63からステップS65の手順を実行させる。このステップS66、S67、S63、S64、S65の手順は、ステップS66で保持軸方向Xに設定量以上移動されたと判断されるまで繰り返し実行される。
また、測定制御部15は、ステップS66においてレンズ1を設定量を移動させたと判断したとき、レーザ変位計14Aによる測定データが、レンズ1の周縁の全周に亘って2回連続して存在しているか否かを判断する(S68)。レーザ変位計14Aによる測定データが全周に亘って2回連続して存在してない場合にはステップS67へ進み、存在している場合にはステップS69へ進む。
(2−b−2)測定異常判定工程(ステップS69〜S70)
(2−b−3)細測定工程(ステップS711〜S718)

以後の手順ステップS69、S70、S711、S712、S713、S714、S715、S716、S717、S718、S72、S73は前述の手順ステップS50、S51、S521、S522、S523、S524、S525、S526、S527、S528、S53、S54と同様であるので説明を省略する。また、形状データ形成工程、レンズ周長算出工程、合否判定工程も前述と同じなので説明を省略する。
以上のように構成されたことから、上記第2の実施の形態によれば、レーザ変位計14Aのみを用いることによって、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(8)及び(10)と同様な効果を奏する。

[C]第3の実施の形態
図15は、本発明にかかるレンズ形状測定装置の第3の実施形態において、測定装置本体に用いるレーザ変位計とそのレーザ変位計によりレンズの縁面形状を測定する状態の拡大図であり、図16は、この第3の実施形態のレンズ形状測定装置によってレンズの周縁形状を測定する手順を示すフローチャートである。この第3の実施の形態が前記第1及び第2の実施の形態と異なる点は、前記第1及び第2の実施の形態が、スポット状のレーザ光を照射するのに対して、この第3の実施の形態のレーザ変位計114はライン状のレーザ光を照射する点である。

第3の実施の形態のレーザ変位計は114は、照射するレーザ光がラインタイプで、測定原理が2次元三角測量式で、拡散反射受光方式のレーザ変位計である。このレーザ変位計は図3に示すように、投光部134及び受光部135を有し、この投光部134は、発光素子としての半導体レーザ136と、この半導体レーザ136からのレーザ光を集光す投光レンズ137aと、この投光レンズからの光を水平方向に広げるシリンドリカルレンズ137bを備え、このシリンドリカルレンズによってライン状になった光は、投光窓138を経て測定対象物であるレンズ1へ照射する。
上記受光部135は、2次元の光位置検出素子141と受光レンズ142とを備えてなり、レンズ1にて拡散反射された反射光を、受光窓143及び受光レンズ142を経て光位置検出素子141にライン状に結像させる。このレーザ変位計114は、投光部134及び受光部135が保持軸11の軸線45に対して垂直方向に並ぶように設置される。また、投光部134から照射されるライン状のレーザ光は、軸線45を含む平面上に含まれるように予め軸線45から所定の距離で設置されている。このレーザ変位計114の測定範囲Raは、前後方向の測定範囲幅がRh、遠方側の幅方向の測定範囲幅がRwf、近方側の幅方向の測定範囲幅がRwnであり、レーザ変位計の基準面146から、前記幅方向の測定範囲幅RwfまたはRwnの中央でかつ前記前後方向の測定範囲幅Rhの中央位置までの距離を基準距離Fとしている。このレーザ変位計の位置の設定方法としては、
Rh≧(A−B)/2 ……………………(3)
を満たし、軸線45から基準面146までの距離Lが
F+(A−Rh)/2≦L≦F+(B+Rh)/2 ……(4)
を満たすように設置すると良い。

なお、この式においてAはレンズ1の径方向最大幅、Bはレンズ1の径方向最小幅Bである。また、レーザ変位計のX軸方向の位置は、測定範囲Raにレンズ1の縁面2がくるように配置される。

このようなレーザ変位計114を用いた場合は、一度のレーザ光の照射で、レンズ1の縁面2の厚さ方向の変位量が測定できる。したがってこの場合は前記第1及び第2の実施の形態のように、レンズをX軸方向に移動させなくてもよい。

なお、この例では、ライン状のレーザ光が後方に行くに従って広がる場合であるが、レーザ光の両サイドが平行に照射するようなレーザ変位計を用いてもよい。
次に図16を参照して、この第3の実施の形態の測定手順について説明する。


(3−1)径方向変位測定工程(ステップS81〜S85)
図16に示すように、ステップS81、S82のそれぞれを図14のステップS61、S62のそれぞれと同様に実行する。次に、制御コンピュータ50の測定制御部15は、
モータコントローラ54を経て保持軸回転モータ31を駆動し、保持軸11を介してレンズ1を保持軸回転方向θへ指定角度(例えば360度)回転させる(S83)。
上記ステップS83で保持軸11が保持軸回転方向θへ回転している間、測定制御部15は、モータコントローラ54から取得している保持軸回転モータ31の動作信号(パルス信号)を基にして、保持軸11が予め設定してある指定角度間隔(例えば保持軸回転方向θに1度毎)回転したことを検知する毎に、変位計コントローラ62に測定指令信号を出力する。変位計コントローラ62は、前記測定指令信号を受信する毎に、レーザ変位計114から計測値を取得し、その取得した計測値のうち保持軸方向Xに指定量(例えば0.1mm)間隔毎に測定データを取り出し、制御コンピュータ50の計測値A/D変換ボード55に出力する。計測値を受信した計測値A/D変換ボード55は、その計測値のデジタル量に変換する(S84)。測定制御部15は、このデジタル変換された計測値と、この計測値が測定されたときの保持軸回転方向θの角度、保持軸方向Xの位置とを関連付けて、径方向測定データとしてデータ記憶部53に記憶する(S85)。レーザ変位計114による測定データが全周(360度分)に亘って得られたら、ステップS86へ進む。

(3−2)測定異常判定工程(ステップS86〜S87)
以後の手順ステップS86とS87は前述のステップS69、S70と同じなので説明を省略する。

(3−3)細測定工程(ステップS881〜S884)
ステップ87で、データ処理部が、測定異常プログラム694により測定異常が検出されたら、制御コンピュータ50の測定制御部15は、細測定制御プログラム57に基
づき次のステップS881〜S884の細測定を実行する。まず、モータコントローラ54を介し保持軸回転モータ31を駆動させて保持軸11を回転させ、レーザ変位計114が、ステップS87で測定異常と判定された指定角度の一つ手前の角度(指定角度−Δθ)になるように設定する(S881)。次に、制御コンピュータ50の測定制御部15は、モータコントローラ54を経て保持軸回転モータ31を駆動し、保持軸11を介してレンズ1を保持軸回転方向θへ(指定角度+Δθ)まで回転させる(S882)。そして、ステップS883で指定ピッチ角dθ(例dθ=0.1度)毎に径方向測定データを測定する。なおこの測定動作は測定角度間隔が異なる以外は前記S84と同様なので説明を省略する。測定された径方向測定データは、データ記憶部に記憶されステップS89へ進む。このステップS89の手順は、前記ステップS72と同じなので説明を省略する。ステップS89で360度分測定されたと判定されたら、測定動作を終了する(S90)、その後の形状データ形成工程、レンズ周長算出工程、合否判定工程は前述と同じなので説明を省略する。
この第3の実施の形態の場合は、保持軸をX軸方向に移動する必要がないので、計測時間を短縮できるという効果がある。また、レーザ変位計114の投光部及び受光部の配置を軸線45に対して垂直に配置しているため、前記他の実施の形態と同様の効果も得られる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記レーザ変位計14Aはレーザ光をスポット状に照射するものを述べたが、ライン状のレーザ光を照射して2次元測定するものを用いてもよい。このようなレーザ変位計としては、レーザ光を一定の方向にスキャニングしてライン状のレーザ光を形成し2次元形状を測定するものや、幅広の線状のレーザ光を照射して2次元CCDで受光することにより2次元形状を測定するものなどがある。このようなレーザ変位計を使用した場合は、ライン状のレーザ光の幅の範囲内にレンズ周縁部が配置されていれば、測定中に保持軸の軸方向への移動が必要ないため、保持軸の回転位置を変化させてレンズ保持位置を変化させるだけで良いので測定をより簡易化、迅速化できる。
このような二次元レーザ変位計を用いる場合は、ライン状のレーザ光の幅方向は保持軸と平行であることが好ましい。また、レンズ保持軸に対して波レーザ光の幅は例えば2cm以上であれば、眼鏡レンズの縁面をカバーできるため好ましい。また、レーザ光を投光する投光部とレーザ光を受光する受光部が前記保持軸の軸線に対して垂直方向に並ぶように設定されることが好ましい。またライン状のレーザ変位計の測定範囲幅Rが下記式(1)を満たし、且つ保持軸の軸線からレーザ変位計の基準面までの距離Lが下記式(2)を満たすように設置されるようにレーザ変位計を設置すると良い。
R≧(A−B)/2 ……………………(1)
F+(A−R)/2≦L≦F+(B+R)/2 ……(2)
但し、F:レーザ変位計の基準距離(基準面から測定範囲の中心までの距離)、A:レンズの径方向最大幅、B:レンズの径方向最小幅。
また、レーザ光は前記保持軸の軸線と交わる部分が軸線に対して直交するように配置するとより好ましい。
また、上記実施の形態のように第二のレーザ変位計を有し、前記二次元レーザ変位計によって得られた測定値が適正な値ではないと判断された場合に、その同じ測定位置における前記第二のレーザ変位計によって得られた測定値が前記レーザ変位計の測定値として補完されるようにすることもできる。
また、前記ライン状のレーザ変位計の測定値が適正な値ではないと判断された場合に、
その測定位置の前記保持軸回転方向における前後で測定間隔を狭くして測定を実行するようにすることもできる。
以上のような2次元レーザ変位計を用いた場合も、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(10)と同様な効果を奏する。
上記実施の形態では、レーザ光をレンズ1の保持軸方向Xに走査する場合、レンズ1を保持軸方向Xに設定量(例えば10mm)一律に移動させてレーザ光の走査距離を設定するものを述べたが、レンズ情報から求められるレンズ1のカーブ及び厚さに基づき、レーザ光の走査距離をレンズ1毎に決定して設定してもよい。或いは、レンズ1の周縁形状の測定開始前に、当該レンズ1の縁面の後端が最も後方になる位置を特定し、この位置でのレンズ1の厚さをレーザ光などで測定し、この測定結果からレンズ1の周縁形状測定時におけるレーザ光の走査距離を決定してもよい。
また、上記実施の形態のレンズ形状測定装置10によって測定されてレンズ周縁形状の測定結果は、工場サーバに接続された周縁形状データ記憶部74に受注内容を識別する識別コードと関連付けて記憶すると好ましい。このようにすると、納品されたレンズの周縁形状を把握することができる。
本発明にかかるレンズ形状測定装置の第1の実施形態におけるブロック図である。 図1のレンズ形状測定装置の測定装置本体の構成を示す斜視図である。 図1の一部を拡大して示す斜視図である。 眼鏡レンズの周縁形状を示し、(A)がヤゲンを有する周縁形状の断面図、 (B)が溝を有する周縁形状の断面図である。 図1及び図2のレーザ変位計の測定原理を説明するための図である。 図1及び図2のレーザ変位計の保持軸に対する配置関係を説明するための図である。 図1及び図2のレーザ変位計の保持軸からの設置距離を説明するための図である。 (A)は眼鏡レンズの周縁形状における急峻角位置を説明するための眼鏡レンズの正面図であり、(B)は図8(A)における急峻角位置の形状の近似計算を説明するための図である。 図1のレンズ形状測定装置において生成された、ヤゲンを有するレンズ周縁形状データをプロットしたグラフである。 図1のレンズ形状測定装置において生成された、溝を有するレンズ周縁形状データをプロットしたグラフである。 レーザ光を保持軸方向Xに移動させて、眼鏡レンズの周縁形状を測定する手順を示すフローチャートである。 図12レーザ光を保持軸回転方向θに移動させて、眼鏡レンズの周縁形状を測定する手順を示すフローチャートである。 本発明に係るレンズ形状測定装置の第2の実施の形態において、レーザ光を保持軸方向Xに移動させてレンズの周縁形状を測定する手順を示すフローチャートである。 レンズ形状測定装置の第2の実施の形態において、レーザ光を保持軸回転方向θに移動させてレンズの周縁形状を測定する手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態のレンズ形状測定装置の測定装置本体の一部を拡大して示す斜視図である。 レンズ形状測定装置の第3実施の形態におけるレンズの周縁形状を測定する手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 眼鏡レンズ、レンズ
3 ヤゲン
4 溝
11 保持軸
12 レンズ保持機構部
14A、14B レーザ変位計
15 測定制御部
16 データ処理部
23 X軸モータ
24 Z軸モータ
27 レンズチャックモータ
31 保持軸回転モータ
34 投光部
35 受光部
44 急峻角位置
50 制御コンピュータ
53 データ記憶部
63 形状データ生成プログラム
56 測定制御プログラム
57 細測定制御プログラム
110 測定装置本体
Δθ 所定ピッチ角
dθ 指定ピッチ角

Claims (14)

  1. 眼鏡用レンズの周縁形状を測定するレンズ形状測定装置において、
    前記レンズを保持軸によりレンズ面側から保持するレンズ保持機構部と、
    レンズの周縁にレーザ光を照射してその反射光を受光することによりレンズ周縁形状を測定するレーザ変位計とを備え、
    前記レーザ変位計は、レーザ光を投光する投光部とレーザ光を受光する受光部が前記保持軸の軸線に対して垂直方向に並ぶように設置されており、
    さらに、前記レンズ保持機構部により前記保持軸の軸方向を変えずに前記レンズを前記軸を中心に回転させる動作と前記軸方向に移動させる動作の双方を行って前記レンズ位置を変化させることにより、前記レンズ周縁に対する前記レーザ光の照射位置を変化させ、前記レーザ光照射位置毎に前記レーザ変位計との距離を測定して、前記レーザ変位計の基準位置に対する前記各照射位置の変位量を求めることによって、前記レンズの周縁形状を測定するものであることを特徴とするレンズ形状測定装置。
  2. 前記レンズ位置の変化は、前記保持軸の回転位置毎に、軸方向位置を移動させることにより行なうことを特徴とする請求項1に記載のレンズ形状測定装置。
  3. 前記軸方向位置の移動は、前記保持軸の回転位置毎に一定方向に移動させ、かつ前記回転位置が変わる毎に移動方向を逆にすることを特徴とする請求項2に記載のレンズ形状測定装置。
  4. 前記レンズ位置の変化は、前記保持軸の軸方向位置毎に、回転位置を移動させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ形状測定装置。
  5. 前記レンズの周縁形状が全周で測定できなかったと判断された段階で、測定を終了することを特徴とする請求項4に記載のレンズ形状測定装置。
  6. 前記レンズ保持機構部の保持軸は、軸回りに回転可能であり、
    前記レンズ位置の変化は、前記保持軸の回転位置を変化させることにより行ない、
    前記レーザ変位計によるレーザ光の照射は、レーザ光をライン状に照射することにより行なうことを特徴とする請求項1記載のレンズ形状測定装置。
  7. 前記レーザ変位計は、その測定範囲幅Rが下記式(1)を満たし、且つ保持軸の軸線からレーザ変位計の基準面までの距離Lが下記式(2)を満たすように設置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のレンズ形状測定装置。
    R≧(A−B)/2 ……………………(1)
    F+(A−R)/2≦L≦F+(B+R)/2 ……(2)
    但し、F:レーザ変位計の基準距離(基準面から測定範囲の中心までの距離)、A:レンズの径方向最大幅、B:レンズの径方向最小幅
  8. 前記レーザ変位計は、前記レーザ光の照射が前記保持軸の軸線に対して直交する方向に行なわれるように設置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のレンズ形状測定装置。
  9. レーザ光を投光する投光部とレーザ光を受光する受光部が前記保持軸の軸線を含め平面上もしくは前記保持軸の軸線と平行な平面上に並ぶように設置されている第二のレーザ変位計を有し、
    前記レーザ変位計によって得られた測定値が適正な値ではないと判断された場合に、その同じ測定位置における前記第二のレーザ変位計によって得られた測定値が前記レーザ変位計の測定値として補完されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のレンズ形状測定装置。
  10. 前記レーザ変位計の測定値が適正な値ではないと判断された場合に、
    その測定位置の前記保持軸回転方向における前後で測定間隔を狭くして測定を実行することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のレンズ形状測定装置。
  11. 眼鏡用レンズの周縁形状を測定するレンズ形状測定方法において、
    前記レンズを保持軸によりレンズ面側から保持し、
    前記レンズの周縁にレーザ光を照射してその反射光を受光することによりレンズ周縁形状を測定するレーザ変位計を用い、
    前記レーザ変位計を、レーザ光を投光する投光部とレーザ光を受光する受光が前記保持軸の軸線に対して垂直方向に並ぶように設置し、
    前記保持軸の軸方向を変えずに前記レンズを前記軸を中心に回転させる動作と前記軸方向に移動させる動作の双方を行って前記レンズ位置を変化させることにより、前記レンズ周縁に対する前記レーザ光の照射位置を変化させ、前記レーザ光照射位置毎に前記レーザ変位計との距離を測定して、前記レーザ変位計の基準位置に対する前記各照射位置の変位量を求めることによって、前記レンズの周縁形状を測定することを特徴とするレンズ形状測定方法。
  12. レーザ光の照射及び反射光の受光を、前記保持軸の軸線を含む平面上もしくはその平面に平行な方向で行なわれる第二のレーザ変位計を有し、
    前記レーザ変位計によって得られた測定値が適正な値ではないと判断された場合に、その同じ測定位置における前記第二のレーザ変位計によって得られた測定値が前記レーザ変位計の測定値として補完されることを特徴とする請求項11に記載のレンズ形状測定方法。
  13. 前記レーザ変位計の測定値が適正な値ではないと判断された場合に、その測定位置の前記保持軸回転方向における前後で測定間隔を狭くして測定を実行することを特徴とする請求項11または12に記載のレンズ形状測定方法。
  14. アンカットレンズを玉形加工した後、請求項1乃至10のいずれかに記載のレンズ形状測定装置を用いて眼鏡レンズの周縁形状を測定し、その測定結果と予め作成されている設計値とを比較して合否の判定を行なうことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
JP2008527767A 2006-07-31 2007-07-31 レンズ形状測定装置及び方法、並びに眼鏡レンズの製造方法 Expired - Fee Related JP5043013B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008527767A JP5043013B2 (ja) 2006-07-31 2007-07-31 レンズ形状測定装置及び方法、並びに眼鏡レンズの製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006208813 2006-07-31
JP2006208813 2006-07-31
JP2008527767A JP5043013B2 (ja) 2006-07-31 2007-07-31 レンズ形状測定装置及び方法、並びに眼鏡レンズの製造方法
PCT/JP2007/065026 WO2008016066A1 (fr) 2006-07-31 2007-07-31 Dispositif et procédé de mesure de forme de lentille, procédé de production de lentille et procédé de production de lunettes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008016066A1 JPWO2008016066A1 (ja) 2009-12-24
JP5043013B2 true JP5043013B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=38997240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008527767A Expired - Fee Related JP5043013B2 (ja) 2006-07-31 2007-07-31 レンズ形状測定装置及び方法、並びに眼鏡レンズの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8467042B2 (ja)
EP (1) EP2048472B1 (ja)
JP (1) JP5043013B2 (ja)
WO (1) WO2008016066A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5179172B2 (ja) * 2007-12-29 2013-04-10 株式会社ニデック 眼鏡レンズ研削加工装置
JP5204527B2 (ja) * 2008-03-28 2013-06-05 株式会社トプコン 玉型形状測定装置
US9714824B2 (en) 2010-03-31 2017-07-25 Hoya Corporation Lens shape measurement device
CN101936810B (zh) * 2010-08-02 2012-02-01 沈机集团昆明机床股份有限公司 滚动轴承-主轴系统动静态特性综合测试实验装置
US9726903B2 (en) 2010-09-10 2017-08-08 3M Innovative Properties Company Eyewear with improved fit
US20120133957A1 (en) * 2010-11-30 2012-05-31 Widman Michael F Laser confocal sensor metrology system
EP2489467A1 (de) * 2011-02-15 2012-08-22 Schneider GmbH & Co. KG Vorrichtung und Verfahren zum Bearbeiten einer optischen Linse mit einer Vorrichtung zur optischen Erfassung des Übergangs des Linsenmaterials zum Block- oder Folienmaterial zur Bestimmung des Randkantenverlaufs der Linse
WO2013119775A1 (en) 2012-02-10 2013-08-15 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Method and apparatus for determining a thickness profile of an ophthalmic lens using a single point thickness and refractive index measurements
JP6034582B2 (ja) * 2012-03-29 2016-11-30 Hoya株式会社 眼鏡レンズの製造方法、周長算出装置および周長算出プログラム
JP6161714B2 (ja) * 2012-11-07 2017-07-12 アルテック・ヨーロッパ・ソシエテ・ア・レスポンサビリテ・リミテ 3次元の物体の直線寸法を制御する方法
JP6005498B2 (ja) * 2012-12-12 2016-10-12 Hoya株式会社 レンズ加工システム、工具交換時期検出方法および眼鏡レンズの製造方法
JP6127530B2 (ja) * 2013-01-17 2017-05-17 株式会社ニデック 眼鏡レンズ加工装置および加工制御データ作成プログラム
EP3023736B1 (en) * 2013-07-19 2018-03-28 Nikon Corporation Device, method and program for shape measurement, as well as structural object production system
DE102014007203A1 (de) * 2014-05-19 2015-11-19 Luphos Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur geometrischen Vermessung eines Objekts
JP5974400B2 (ja) * 2014-11-27 2016-08-23 トヨタ自動車株式会社 測定器の性能評価方法
JP6465729B2 (ja) * 2015-04-20 2019-02-06 株式会社日立製作所 鉄道車両の製造方法、計測装置及び計測方法
DE112016003805T5 (de) * 2015-08-21 2018-05-24 Adcole Corporation Optisches Profilometer und Verfahren zu seiner Verwendung
JP2020071060A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 株式会社ミツトヨ 形状測定装置
CN110146256B (zh) * 2019-04-19 2020-11-27 同济大学 一种镜片主截面标定装置
CN110793758B (zh) * 2019-11-15 2020-08-04 浙江维真医疗科技有限公司 一种双光老花镜片检测设备
WO2023096913A1 (en) * 2021-11-24 2023-06-01 Satisloh Ag Device (system) and method for determining edge profile of lens

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS629858A (ja) * 1985-03-29 1987-01-17 Tokyo Optical Co Ltd レンズ研削装置
JPH01267405A (ja) * 1988-04-19 1989-10-25 Sanko Senzai Kogyo Kk 環状部品の多項目同時測定装置
US20020176756A1 (en) * 2001-04-20 2002-11-28 Loh Optikmaschinen Ag Process for edge-machining of optical lenses
JP2004249451A (ja) * 2002-04-12 2004-09-09 Essilor Internatl (Cie Gen Opt) 非接触読取り段階を有する、眼鏡レンズの面取り用プロセス
JP2004249450A (ja) * 2002-04-12 2004-09-09 Essilor Internatl (Cie Gen Opt) 無接触読み取り段階を含む、眼鏡レンズの研削方法
JP2005153024A (ja) * 2002-04-12 2005-06-16 Essilor Internatl (Cie Gen Opt) 予め機械加工された眼鏡レンズの輪郭の形状を読取るためのプロセス
JP2005227159A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Seiko Epson Corp 型厚測定方法及び型厚測定装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4966460A (en) * 1987-10-28 1990-10-30 The Ingersoll Milling Machine Company Laser gauging of rotary cutting tools
FR2637067B1 (fr) * 1988-09-23 1991-07-05 Sgn Soc Gen Tech Nouvelle Dispositif de determination de la forme du bord d'un objet galbe
JPH07239219A (ja) * 1990-04-30 1995-09-12 Korea Mach Res Inst 非接触式タイヤ端面輪郭形状計測方法および装置
JP3075870B2 (ja) 1992-12-11 2000-08-14 ホーヤ株式会社 ヤゲン付き眼鏡レンズの供給方法
DE19727226A1 (de) 1997-04-10 1998-10-22 Fraunhofer Ges Forschung Meßanordnung und Verfahren zum berührungslosen Erfassen der 3-dimensionalen Raumform einer Brillenfassungsnut
DE19804542C5 (de) * 1998-02-05 2009-04-30 Wernicke & Co Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Bearbeiten von Brillengläsern
JP2001004344A (ja) * 1999-06-25 2001-01-12 Anzen Motor Car Co Ltd 車両ホイールのアライメント測定装置
FR2825308B1 (fr) * 2001-06-05 2003-10-10 Essilor Int Dispositif automatique ou semi-automatique pour le detourage d'un verre ophtalmique
JP5314239B2 (ja) * 2006-10-05 2013-10-16 株式会社キーエンス 光学式変位計、光学式変位測定方法、光学式変位測定プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
EP2332749B1 (en) * 2007-05-23 2017-11-29 Snap-on Equipment Srl a unico socio Method of and apparatus for determining geometrical dimension of a vehicle wheel comprising optical sensors

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS629858A (ja) * 1985-03-29 1987-01-17 Tokyo Optical Co Ltd レンズ研削装置
JPH01267405A (ja) * 1988-04-19 1989-10-25 Sanko Senzai Kogyo Kk 環状部品の多項目同時測定装置
US20020176756A1 (en) * 2001-04-20 2002-11-28 Loh Optikmaschinen Ag Process for edge-machining of optical lenses
JP2004249451A (ja) * 2002-04-12 2004-09-09 Essilor Internatl (Cie Gen Opt) 非接触読取り段階を有する、眼鏡レンズの面取り用プロセス
JP2004249450A (ja) * 2002-04-12 2004-09-09 Essilor Internatl (Cie Gen Opt) 無接触読み取り段階を含む、眼鏡レンズの研削方法
JP2005153024A (ja) * 2002-04-12 2005-06-16 Essilor Internatl (Cie Gen Opt) 予め機械加工された眼鏡レンズの輪郭の形状を読取るためのプロセス
JP2005227159A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Seiko Epson Corp 型厚測定方法及び型厚測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2008016066A1 (ja) 2009-12-24
EP2048472A4 (en) 2015-05-13
EP2048472A1 (en) 2009-04-15
WO2008016066A1 (fr) 2008-02-07
US20090268199A1 (en) 2009-10-29
EP2048472B1 (en) 2018-02-21
US8467042B2 (en) 2013-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5043013B2 (ja) レンズ形状測定装置及び方法、並びに眼鏡レンズの製造方法
JP5801796B2 (ja) レンズ形状測定装置
JP5139792B2 (ja) 玉型形状測定装置
JP4908226B2 (ja) 眼鏡レンズ測定加工装置、その測定加工方法、眼鏡レンズ製造方法及び眼鏡製造方法
EP1851509B1 (en) A metrological instrument
JP5204597B2 (ja) 眼鏡レンズ枠形状測定装置
CN102042813B (zh) 表面性质和形状测定机和表面性质和形状测定方法
US20150004884A1 (en) Eyeglass lens processing apparatus and eyeglass lens processing program
JP5435918B2 (ja) 玉型形状測定方法及びその装置
JP7087366B2 (ja) 軸出し装置、眼鏡レンズ加工システム、及び眼鏡レンズ加工方法
JP2018004930A (ja) 眼鏡レンズ加工装置および加工制御データ作成プログラム
JP2009243950A (ja) 玉型形状測定装置
JP5143541B2 (ja) 玉型形状測定装置
JP7143652B2 (ja) 眼鏡測定システム及び眼鏡測定プログラム
CN107363676A (zh) 眼镜镜片加工装置及眼镜镜片加工程序
US20230162469A1 (en) Device (system) and method for determining edge profile of lens
JP5465395B2 (ja) 眼鏡用の形状測定装置
KR102344250B1 (ko) 안경 렌즈 가공 장치 및 가공 제어 데이터 작성 프로그램
JP6319627B2 (ja) 眼鏡レンズ周縁形状測定装置及び眼鏡レンズの周縁形状測定方法
JP2021133465A (ja) 眼鏡レンズ形状測定装置、これを備える眼鏡レンズ加工装置及び眼鏡レンズ形状測定プログラム
JP2019063939A (ja) 眼鏡レンズ加工装置及び眼鏡レンズ加工プログラム
JPH09117851A (ja) 玉摺機のための未加工レンズ判定装置
JP2015196215A (ja) 眼鏡レンズ周縁形状測定装置及び眼鏡レンズ周縁形状測定プログラム
JP2009241155A (ja) 眼鏡レンズの製造装置及び眼鏡レンズの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees