JP5204597B2 - 眼鏡レンズ枠形状測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、眼鏡の玉型(レンズ枠、フレーム枠ともいう)の形状を測定する眼鏡レンズ枠形状測定装置に関し、詳細には、上リムを保持する上保持ピンと下リムを保持する下保持ピンとが一直線上に配置されていない測定装置の改良に関する。
眼鏡レンズ枠に装着するレンズを加工するに際しては、眼鏡レンズ枠の形状を予め計測しておく必要があり、そのようなレンズ枠形状を測定する装置として、眼鏡レンズ枠形状測定装置が知られている。
このような眼鏡レンズ枠形状測定装置は、眼鏡レンズ枠の上リムおよび下リムをそれぞれ保持ピンで保持する保持手段と、この測定子を、保持手段により保持された眼鏡レンズ枠のヤゲン溝に当接しつつ、レンズ枠の全周に沿って移動(回転および動径方向への進退)する測定子とを備えたものである。
ここで、例えば特許文献1の図2における符号18B、符号18C、符号18Dや、特許文献2の第3−1図、第3−5図における符号2114a〜2114c、符号2214a〜2214cに示すように、眼鏡レンズ枠のうち上リムの直線部分(横方向(眼鏡フレームの左右方向)に延びる部分)の方が、下リムの直線部分よりも長く形成されたものに対しては、上リムを保持する上保持ピンと下リムを保持する下保持ピンとによる保持を安定にするために、上保持ピンと下保持ピンとを、左右方向の異なる位置に配設する構成(下保持ピンの延長線上に上保持ピンが位置しない構成)が採用されている。
つまり、このように上リムの方が下リムよりも長い場合、左のレンズ枠の上保持ピンと右のレンズ枠の上保持ピンとの間の間隔を、左のレンズ枠の下保持ピンと右のレンズ枠の下保持ピンとの間の間隔よりも長くすることで、測定子の当接によってレンズ枠に作用する荷重を受けても、各レンズ枠の保持を安定させることができる。
このことは、上リムの方が下リムよりも短い場合であっても同様である。
また、近年は、スポーツ用サングラスのように、眼鏡装用者の顔表面に沿ってぴったりフィットするように大きく湾曲し、反り返った(そり角度(あおり角度)の大きい)眼鏡レンズ枠も登場している。
ここで、そのような大きなそり角度(例えば、15度以上のそり角度)の眼鏡レンズ枠を有する眼鏡フレームについて、レンズ枠形状を測定しようとする場合、レンズ枠のうち左右の外側に近い部分ほど測定子の移動量が大きくなって、測定子がヤゲン溝から外れたり、レンズ枠を変形させたりして、適切な測定値を得られない虞がある。
このため、保持ピンを仮想軸回りに揺動させる保持手段スイング機構を備え、測定対象のレンズ枠が、測定子に対して概略均等な姿勢で配置されるように、保持手段スイング機構によって保持手段を揺動させるものが提案されている(特許文献3)。
なお、この特許文献3における上保持ピンは、下保持ピンの延長線上に配設されている。
特開平2−214810号公報(図2等) 特開平4−93163号公報(第3−1図、第3−5図等) 国際公開WO2008−97564号公報(第7図等)
ところで、図35に示すように、上述したそり角度の大きな眼鏡レンズ枠LF,RFの形状を測定する場合にあっても、眼鏡レンズ枠LF,RFを安定して保持する観点から、レンズ枠のうち上リムLF1を保持する上保持ピン3b4、上リムRF1を保持する上保持ピン3b4を、下リムLF2を保持する下保持ピン3b6、下リムRF2を保持する下保持ピン3b6の延長線上とはそれぞれ異なる位置に配設するのが好ましい。
ところで、例えば、左右の上保持ピン3b4,3b4の間隔L1と左右の下保持ピン3b6,3b6の間隔L2とが同一でない(L1≠L2)眼鏡レンズ枠形状測定装置は、左右の上保持ピン3b4,3b4の間隔L1と左右の下保持ピン3b6,3b6の間隔L2とが同一(L1=L2)に設定されている従来の眼鏡レンズ枠形状測定装置と同様に、上保持ピン3b4,3b4は下保持ピン3b6,3b6と同じ高さ位置で各レンズ枠LF,RFを保持するように構成されている。
すなわち、上下の各保持ピン3b4,3b4,3b6,3b6で保持されているレンズ枠LF,RFの部位における高さは、上リムLF1,RF1と下リムLF2,RF2とで同一高さとなるように設定されている。
このように設定されている眼鏡レンズ枠形状測定装置で眼鏡レンズ枠LF,RFを保持すると、例えば図35に示すように左右の上保持ピン3b4,3b4の間隔L1が左右の下保持ピン3b6,3b6の間隔L2よりも大きい(L1>L2)場合、各上保持ピン3b4,3b4は下保持ピン3b6,3b6よりも左右方向の外側の部分を保持することになる。
このとき、眼鏡レンズ枠LF,RFがそり角度の大きなもの(例えば、15度以上のそり角度)である場合、図36に示すように、左右方向の外側に向かうにしたがって、そのそり角度の傾斜に対応して、基準面h0からの高さが高くなるため、図36および保持前の状態を表す図37(a)に示すように、上リムLF1、RF1の部位の高さは、下保持ピン3b6,3b6が保持する下リムLF2,RF2の部位の高さh2よりもΔhだけ高い位置となる(h1>h2)。
なお、上述した上保持ピン3b4,3b4と下保持ピン3b6,3b6との高さ位置の差異については、説明の便宜上のことであり、実際には、上保持ピン3b4,3b4と下保持ピン3b6,3b6とは、同一高さ位置(例えば、高さh2の位置)に固定されていて、高さ方向に移動可能とはされていない。つまり、図37(a)は、上保持ピン3b4,3b4が下保持ピン3b6,3b6の延長線上に配設されている従来の眼鏡レンズ枠形状測定装置の場合を想定したものである。
しかし、上保持ピン3b4,3b4と下保持ピン3b6,3b6とは、リムLF,RFを保持した状態で、図37(b)に示すように、同じ高さh2にセットされるため、本来はそり角度および上下保持ピンの間隔差(ΔL=L1−L2)に応じた保持高さの差分Δh(=h1−h2)だけ、上リムLF1,RF1が下方に押し下げられた状態(倒れた状態)で保持される。
そして、図38の二点鎖線で示す姿勢で保持されるべきところ、上リムLF1,RF1が倒れた状態(同図の実線で示す姿勢)で保持されたまま、保持手段スイング機構によって眼鏡レンズ枠LF,RFを揺動させ、眼鏡レンズ枠形状の測定を行うと、上述した上リムLF1,RF1の倒れの影響により、図39(a)または同図(b)の各二点鎖線で示す倒れが無い状態での測定結果に対して、同各図の実線で示した倒れた状態では、軸ずれ(量または角度)θ3を生じる。
したがって、眼鏡レンズ枠LF,RFの形状を精度良く取得することができない虞がある。
なお、左右の上保持ピン3b4,3b4の間隔L1が左右の下保持ピン3b6,3b6の間隔L2よりも小さい(L1<L2)場合は、上保持ピン3b4,3b4は下保持ピン3b6,3b6よりも左右方向の内側の部分を保持することになり、眼鏡レンズ枠LF,RFがそり角度の大きなものである場合、上保持ピン3b4,3b4が保持する上リムLF1,RF1の部位の高さは、下保持ピン3b6,3b6が保持する下リムLF2,RF2の部位の高さよりも低い位置となり、上保持ピン3b4,3b4と下保持ピン3b6,3b6とが同じ高さ(下保持ピン3b6,3b6基準としてh2)でセットされたとき、上リムLF1,RF1が上方に押し上げられた状態で保持されるため、この場合も、倒れが無い状態での測定結果に対して軸ずれを生じる。
ここで、上述した軸ずれθ3は、眼鏡レンズ枠が倒れた状態で保持されたとき、または眼鏡レンズ枠が倒れた招待のままで左右に揺動(スイング)したとき、倒れた右端部および左端部で、水平面へ投影した眼鏡レンズ枠形状がねじれたような姿勢となるので、測定された眼鏡レンズ枠(玉型)形状に基づいて算出される眼鏡レンズ枠LF,RFは、図39(a)の二点鎖線で示す眼鏡レンズ枠の幾何学中心位置C1′が、倒れが無い状態(実線)の本来の幾何学中心位置C1からずれた状態で、ずれ角度θ3だけ傾いた形状になってしまうか、または、図39(b)に示すように、二点鎖線の眼鏡レンズ枠の幾何学中心位置C1′と倒れが無い状態(実線)の本来の幾何学中心位置C1とが略一致した状態で、ずれ角度θ3だけ傾いた形状になってしまい、このずれ角度θ3が軸ずれ量となる。
そして、この軸ずれは、正規の眼鏡レンズ枠の形状の測定結果に悪影響を与えるものとなる。すなわち、測定によって算出された眼鏡レンズ枠の形状が、ずれ角度θ3だけ傾いて得られた場合、左右の眼鏡レンズ枠の幾何学中心間距離FPDが、傾きが無い状態の本来の幾何学中心間距離と異なってしまい、眼鏡レンズ枠に合致する眼鏡レンズを正確に研削加工することができなくなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、そり角度の大きな眼鏡レンズ枠を、上保持ピンと下保持ピンとが左右方向の互いに異なる位置で、その上下リムを保持することで軸ずれが発生しても、その軸ずれを適正に補正することができる眼鏡レンズ枠形状測定装置を提供することを目的とする。
本発明の眼鏡レンズ枠形状測定装置は、演算制御手段が、眼鏡レンズ枠のそり角度と、上リムまたは下リムの倒れ角度とに基づいて、保持状態における眼鏡レンズ枠の軸ずれの量または角度を求め、測定で得られた眼鏡レンズ枠の形状を軸ずれの量または角度に応じて補正することで、精度の良い眼鏡レンズ枠の形状を得るものである。
すなわち、本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置は、眼鏡レンズ枠の上リムおよび下リムをそれぞれ保持ピンで保持する保持手段と、前記保持手段により保持された前記眼鏡レンズ枠のヤゲン溝に当接させる測定子と、前記保持手段を所定の仮想軸回りに揺動させる保持手段スイング機構とを備え、前記保持ピンのうち前記上リムを保持する上保持ピンと前記下リムを保持する下保持ピンとは、前記眼鏡レンズ枠の左右方向について互いに異なる位置を保持するとともに、鉛直方向の高さ位置が同一となるように配設され、前記眼鏡レンズ枠のそり角度と、前記上リムまたは前記下リムの倒れ角度とに基づいて、前記保持手段に保持された状態における前記眼鏡レンズ枠の軸ずれの量または角度を求め、前記測定子によって得られた前記眼鏡レンズ枠の形状を、前記求められた軸ずれの量または角度に応じて補正する演算制御手段を備えたことを特徴とする。
ここで、本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置における保持手段スイング機構は、この眼鏡レンズ枠形状測定装置の内部に、揺動中心となる仮想軸を有するものではなく、眼鏡レンズ枠形状測定装置の外部に、その仮想軸を有するように構成されている。
このように、揺動中心となる仮想軸を、眼鏡レンズ枠形状測定装置の外部に設けた構成により、眼鏡レンズ枠形状測定装置の内部に仮想軸を設けたものよりも、揺動半径を大きく確保することができる。
本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置によれば、上保持ピンと下保持ピンとが、眼鏡レンズ枠の上リムと下リムとで、左右方向の異なる位置を保持するため、そり角度の大きな(例えば、そり角度が15度以上の)眼鏡フレームを保持すると、その大きなそり角度の影響により、上保持ピンが保持する部分の高さ位置と下保持ピンが保持する部分の高さ位置との差が顕著に大きくなる。
そして、この眼鏡レンズ枠形状測定装置は、上保持ピンと下保持ピンとが同一高さとなるようにセットされるため、これら上下保持ピンに保持された眼鏡フレームは、本来セットされるべき姿勢から倒れた状態でセットされることになる。
そして、この倒れた状態でセットされたままで、眼鏡フレームのレンズ枠の形状を測定子で測定すると、本来の倒れていない正規の状態(上保持ピンと下保持ピンとが、眼鏡レンズ枠の上リムと下リムとで、左右方向の同一位置(上保持ピンが下保持ピンの延長線上に配設されたと仮定して)を、同一高さに保持した状態)で測定した結果に対して、軸ずれ(量または角度)を含んだ測定結果となり、このままでは正確な測定結果が得られない虞がある。
特に、保持手段スイング機構によって保持手段を所定の仮想軸回りに揺動させると、保持ピンで保持された眼鏡レンズ枠の形状の測定結果に与える軸ずれの影響が大きくなる。
しかし、本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置は、演算制御手段が、眼鏡レンズ枠のそり角度と、上リムまたは下リムの倒れ角度とに基づいて、保持手段に保持された状態における眼鏡レンズ枠の軸ずれの量または角度を求めて、測定子によって得られた眼鏡レンズ枠の形状を、求められた軸ずれの量または角度に応じて適切に補正するため、眼鏡レンズ枠形状の測定結果を精度の良いものとすることができる。
ここで、本願の発明者らは、研究によって、上述したリムの倒れによって生じる軸ずれの量または角度θ3が、眼鏡レンズ枠のそり角度θ1と上リムまたは下リムの倒れ角度θ2とに、それぞれ比例することを解明した。
この結果、そり角度θ1と倒れ角度θ2とに基づいて軸ずれの量または角度θ3を定量的に求めることができるようになった。
そり角度θ1は、例えば図40(b)に示すような、そり角度θ1として0°,5°,10°,15°,20°,25°の傾斜線がそれぞれ記載されたそり角度スケールに、同図(a)に示した、そり角度θ1を調べようとする対象の眼鏡フレームFを、そのブリッジの中心がそり角度スケールに記載された中心線に一致するように合わせた上で、各眼鏡レンズ枠LF,RFの鼻側(左右方向の内側)端部と耳側端部とが共通して乗る傾斜線(図40(c)においては20°の傾斜線)を選択し、その選択された傾斜線に対応して記載された数値(角度)を、そり角度θ1とすればよい。
本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置においては、前記演算制御手段は、前記上リムまたは前記下リムの倒れ量hと、前記眼鏡レンズ枠の縦方向の長さBとに基づいて、前記上リムまたは前記したリムの倒れ角度θ2を下記式(1)により求めるとともに、前記軸ずれの量または角度θ3を、前記眼鏡レンズ枠のそり角度θ1と前記式(1)で得られた前記倒れ角度θ2とにより、下記式(2)にしたがって求めることが好ましい。
θ2=tan-1(h/B) (1)
θ3=α×θ1×θ2
=α×θ1×tan-1(h/B) (2)
(ただし、αは定数)
このように好ましい構成の本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置によれば、軸ずれの量または角度θ3を、そり角度θ1と、上リムまたは下リムの倒れ量hと、眼鏡レンズ枠の縦方向の長さBとに基づいて、前記倒れ角度θ2を式(1)により求めるとともに、軸ずれの量または角度θ3を、式(2)にしたがって求めることができる。
倒れ角度θ2を直接調べることができない場合は、上述した倒れ量h(図47(a)における高さの差Δhと同じ)と、眼鏡レンズ枠の縦方向の長さBとによって、倒れ角度θ2を式(1)にしたがって算出することができ、また、倒れ角度θ2自体を算出しなくても、そり角度θ1と、倒れ量hと、眼鏡レンズ枠の縦方向の長さBと、実験的に求められた定数αとによって、軸ずれの量または角度θ3を式(2)にしたがって算出することができる。
なお、定数αの具体的な値は、そり角度θ1と倒れ角度θ2とに具体的な値を順次適用した実験により求めることができる。
本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置においては、前記演算制御手段は、前記上保持ピンと前記下保持ピンとの、前記左右方向についての保持位置の差に応じた定数βと、前記そり角度θ1とに基づいて、前記倒れ量hを下記式(3)により求めるとともに、前記軸ずれの量または角度θ3を、前記式(2)に前記式(3)を代入して得られた下記式(4)にしたがって求めることが好ましい。
h=β×tanθ1 (3)
θ3=α×θ1×tan-1{(β×tanθ1)/B} (4)
(ただし、βは定数)
倒れ量hを直接調べることができない場合は、上述したそり角度θ1と、実験的に求められた定数βとによって、倒れ量hを式(3)にしたがって算出することができ、また、倒れ量h自体や倒れ角度θ2自体を算出しなくても、そり角度θ1と、眼鏡レンズ枠の縦方向の長さBと、定数α,βとによって、軸ずれの量または角度θ3を式(4)にしたがって算出することができるからである。
本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置においては、前記演算制御手段は、前記求められた軸ずれの量または角度に応じて、前記測定子によって得られた前記眼鏡レンズ枠の形状のうち前記眼鏡レンズ枠の幾何学中心間距離(FPD)を補正することが好ましい。
このように好ましい構成の本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置によれば、軸ずれの量または角度に応じて、眼鏡レンズ枠の幾何学中心間距離を補正して正確な値を算出することにより、眼鏡レンズ枠の形状についての他の測定結果についても、この正確な幾何学中心間距離に基づいて、精度を高めることができるからである。
なお、本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置によって得られた軸ずれの量または角度を用いて、測定して得られた眼鏡レンズ枠形状の測定結果を補正するに際しては、上述した眼鏡レンズ枠の幾何学中心間距離だけを補正の対象とすることに限定するものではなく、その他の眼鏡レンズ加工に必要な種々のデータを補正の対象とすることができる。
そのような種々のデータとしては、眼鏡レンズ枠の幾何学中心位置と眼鏡装用者の瞳中心位置との差を表す「寄せ量」や、眼鏡レンズ枠の幾何学中心を結ぶ線に対する瞳中心位置の上下方向の距離を表す「UP値」または「DOWN値」、「瞳中心位置と下リムとの距離」などがあげられる。
本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置によれば、左右方向の異なる位置に設けられた上保持ピンと下保持ピンとで、眼鏡レンズ枠を安定的に保持しつつ、測定後に算出された眼鏡レンズ枠の形状が軸ずれ量または角度θ3を有するものであっても、左右の眼鏡レンズ枠の幾何学中心間距離FPD等の眼鏡加工に必要な加工データを補正することができ、眼鏡レンズ枠に合致する精度の良い眼鏡レンズの研削加工を行うことができる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1は、本発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置(玉型形状測定装置も兼ねている)の要部構成を示しており、この眼鏡レンズ枠形状測定装置は測定装置本体1を有する。この測定装置本体1は、下部の測定機構収納用のケース部1aと、ケース部1aの上部に配設されたレンズ枠保持機構1bを有する。そして、図1のケース部1a内の底部には図2に示したベース2が設けられている。
また、レンズ枠保持機構1bは、ケース部に固定された一対の平行なガイドロッド(ガイド部材)1c,1cを有する。しかも、このガイド部材1c,1cにはスライド枠3,3が相対接近・離反可能に保持されている。
このスライド枠3,3は、図示しないコイルスプリング等で互いに接近する方向にバネ付勢されており、また、互いに対向させられていて眼鏡レンズ枠(図示せず)が当接させられる縦壁3a,3aを有すると共に、この眼鏡レンズ枠を保持させるレンズ枠保持手段3b(保持手段)を有する。
このレンズ枠保持手段3bは、縦壁3aから突出する下部側の保持棒3b1(保持ピン)と、保持棒3b1に対して上側から開閉可能にスライド枠3に取り付けられた上側の保持棒3b2(保持ピン)とを有する。このレンズ枠保持手段3bは、図示しないメガネの左右のレンズ枠に対してそれぞれ設けられる。
このようなレンズ枠保持機構1bとしては、例えば特開平10−328992号公報等に開示された構成、又はその他周知の技術を採用できる。
なお、以下、必要に応じて、眼鏡レンズ枠のうち上リムを保持する保持棒3b2,3b1を上保持棒3b4,3b3(上保持ピン)、下リムを保持する保持棒3b2,3b1を下保持棒3b6,3b5(下保持ピン)とも称する。
そして、上保持棒3b4,3b4は下保持棒3b6,3b6よりも、眼鏡レンズ枠の左右方向において外側に配置され、かつ同一高さ位置に設けられている(図1B、図1D参照)。
<測定機構>
図1Aはこの発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置の斜視図、図1Bは図1Aの眼鏡レンズ枠形状測定装置を視点を変えて見たときの斜視図である。図1Cは図1Aの眼鏡レンズ枠形状測定装置を矢印C方向から見たときの側面図、図1Dは図1Aの眼鏡レンズ枠形状測定装置の上面図である。
スライド枠3は、図1および図1A〜1Cに示すように、その底面400が下に凸の角形形状に形成されている。底面400には、その中央部に開口400Aが形成されている。この開口400Aは、レンズ枠用測定子37および取付穴測定子38が下側から上方へ向かって挿通されるためのものである。レンズ枠用測定子37および取付穴測定子38については後述する。
なお、底面400を下に凸の円筒面にしてもよい。また、両スライド枠3の外側端面401には、帯状を成し、且つ仮想軸402を中心とした円弧状に曲げられたガイドレール403が取り付けられている。
一方、測定装置本体1には、その下部ケース404の両側上部にブラケット405,405が上方に向かって設けられている。各ブラケット405には、その上部に支持コロ406が、支持コロ406の下方に支持コロ407がそれぞれ回転自在に設けられている。そして、各ブラケット405の支持コロ406,407は、スライド枠3のガイドレール403を上下で挟持するよう配置されている。
すなわち、両スライド枠3は、ガイドレール403がその上下を支持コロ406,407で挟持されることによって、測定装置本体1の下部ケース404上に支持されており、これにより、両スライド枠3は仮想軸402を中心にして矢印D方向にスイングすることができる。
また、ガイドレール403の下側縁には、図1Eに示すように、ベルト408が設けられている。このベルト408は、その両端部がガイドレール403の下側縁に固定され、両端部以外の部分はガイドレール403の下側縁には固定されていない。つまり、ベルト408は、その両端部以外の部分はガイドレール403の下側縁から離間することができるようになっている。
測定装置本体1の下部ケース404上には、駆動部としてモータ409(図1A〜1D参照)が設けられ、このモータ409の出力軸には駆動コロ410が取り付けられている。駆動コロ410は、その両側のブラケット405,405にそれぞれ取り付けられた支持コロ407,407間のほぼ中間で且つ支持コロ407,407よりも下方の位置に配置されている。
そして、ガイドレール403の下側縁に設けられたベルト408は、一方の支持コロ407に巻き回され後、駆動コロ410に巻き回され、さらに、他方の支持コロ407に巻き回されている。ベルト408は、その上面(ガイドレール403の下側縁に接触する側の面)がギザギザになっており、また、駆動コロ410の外周面もギザギザになっている。
その結果、ベルト408の上面と駆動コロ410の外周面との間の摩擦係数は大きく、駆動コロ410が回転すると、ベルト408は滑ることなく、図1Eにおいて、右方向または左方向へ移動する。その結果、スライド枠3を、仮想軸402を中心にして矢印D方向(図1Aおよび図1C参照)スイングさせることができる。
なお、ガイドレール403、支持コロ406,407、ベルト408、モータ409および駆動コロ410は、保持手段スイング機構を構成している。
また、ベース2上には図2〜図5に示したような測定機構1dが設けられている。この測定機構1dは、ベース2上に固定されたベース支持部材4を有する。このベース支持部材4には大径の従動ギヤ5が鉛直軸を中心に水平回転自在に取り付けられている。
ベース2には、図5Aに模式的に示した駆動モータ6が従動ギヤ(タイミングギヤ)5に隣接して取り付けられている。この駆動モータ6の出力軸6aにはピニオン(タイミングギヤ)7が固定され、このピニオン7と従動ギヤ5にはタイミングベルト8が掛け渡されている。
そして、駆動モータ6を作動させると、駆動モータ6の出力軸6aの回転がピニオン7及びタイミングベルト8を介して従動ギヤ5に伝達されて、従動ギヤ5が回転させられるようになっている。なお、駆動モータ6には2相ステッピングモータが用いられている。
また、図2〜図5に示したように、従動ギヤ5上には回転ベース9が一体に固定されている。この回転ベース9には、原点検出装置(原点検出手段)としてのフォトセンサ9aが取り付けられている。
この場合、例えば、ベース2上に、原点位置指示用の発光手段9bを配設しておいて、この発光手段9bから線状又は点状の光束を原点マークとして上方に向けて照射し、この原点マークとしての光束をフォトセンサ9aが検出したときに、回転ベース9の水平回転の原点位置とすることができる。
なお、原点検出装置としては、透過型のフォトセンサや反射型のフォトセンサ或いは近接センサ等の周知の技術を採用することができる。
さらに、回転ベース9の長手方向両端部には、図2〜図4に示したように、上下に延び且つ互いに対向する平行なレール取付板10,11が一体に固定され、図3に示したようにレール取付板10の一側部とレール取付板11の一側部には側板12の長手方向端部がそれぞれ固定され、図4に示したようにレール取付板10の他側部とレール取付板11の他側部には側板13の長手方向端部がそれぞれ固定されている。
また、図2〜図4に示したように、対向するレール取付板10,11の上部間には互いに平行で、かつ、軸状の一対のガイドレール14,14が水平に配設されている。この各ガイドレール14の両端部はレール取付板10,11に固定されていて、ガイドレール14,14にはスライダ15が長手方向に進退移動可能に保持されている。
さらに、側板12には、図2,図3に示したように、レール取付板10に近接させて側方に水平に突出するプーリ支持板部12aが折曲により一体に形成されているとともに、レール取付板11に近接させてモータ取付用のブラケット16が固定されている。
そして、プーリ支持板部12aには従動プーリ17が上下に延びる軸線を中心に水平回転自在に取り付けられ、ブラケット16にはスライダ移動用の駆動モータ18の上端部が固定されている。この駆動モータ18にはDCモータが用いられている。
また、この駆動モータ18は出力軸18aの軸線が上下に向けられていて、この出力軸18aには図5B,図5Cに示すように駆動プーリ19が取り付けられている。
このプーリ17,19には環状のワイヤ20が掛け渡され、このワイヤ20の一端部近傍の部分は軸状のワイヤ保持部材21に保持されている。このワイヤ保持部材21はブラケット22,22′を介してスライダ15に固定されている。
また、ワイヤ20の両端部はコイルスプリング23を介して連結されている。これにより、駆動モータ18を正転又は逆転させると、出力軸18a及び駆動プーリ19が正転または逆転させられて、スライダ15が図3中左または右に移動させられるようになっている。
ブラケット22′と側板12との間には、図5Dに示したように、スライダ15の移動位置(移動量)の原点を検出するための原点センサ(原点検出手段)20aが介装されている。この原点センサ20aには反射型のセンサを用いている。このセンサは、上下に延びるスリット状の反射面(図示せず)が設けられた反射板20bを有するとともに、発光素子と受光素子を備えた反射型のフォトセンサ20cを有する。
そして、反射板20bはブラケット22′に設けられ、フォトセンサ20cは側板12に設けられている。
なお、原点センサ20aとしては、透過型のフォトセンサや近接センサ等の周知の技術を採用することができる。
また、図4の側板13の長手方向中央部には、図4のように側方に水平に突出する支持板部13aが一体に折曲により形成されている。この側板13とスライダ15との間には、図4に示したように、ガイドレール14の延びる方向へのスライダ15の水平方向の移動位置を検出するリニアスケール(位置測定手段)24が動径検出センサ(動径検出手段)として介装されている。
このリニアスケール24は、ガイドレール14と平行にスライダ15に保持された軸状のメインスケール25と、支持板部13aに固定されてメインスケール25の位置情報を読み取る検出ヘッド26を備えている。
この検出ヘッド26は、メインスケール25の位置検出用情報(移動量検出用情報)からスライダ15の水平方向への移動位置を検出するようになっている。このリニアスケール24には、例えば周知の磁気式のものや光学式のものを用いることができる。
例えば、磁気式の場合、メインスケール25に軸線方向に磁極S,Nの磁気パターンを位置検出用情報(移動量検出用情報)として交互に微小間隔で設けておいて、この磁気パターンを検出ヘッド(磁気変化検出用ヘッド)26で検出することにより、スライダ15の移動量(移動位置)を検出できる。
また、光学式の場合、メインスケール25を板状に形成し、かつ、このメインスケール25に長手方向に微小間隔のスリットを設け、メインスケール25を挟むように発光素子と受光素子を配設するとともに、発光素子からの光をメインスケール25のスリットを介して受光素子により検出して、スリットの数を求めることにより、スライダ15の移動量(移動位置)を検出することができる。
スライダ15の略中央部には、図2に示したように貫通孔15aが形成され、この貫通孔15aには、上下に延びるガイド筒27が挿通されている。このスライダ15の下方には、図4に示したように、支持枠28が配設されている。
そして、この支持枠28は、上端部がスライダ15に保持された縦フレーム29,30と、縦フレーム29,30の下端部に固定された横板(底板)31を備えている。
横板(底板)31には、上下に延び、かつ、互いに平行に設けられた軸状の一対の支持部材32,32の下端部が固定されている(図8参照)。この支持部材32,32の上端部には保持部材(連結部材)33が固定され、この保持部材33には側面形状をL字状に形成したガイド支持部材34の縦壁34aが固定されている。このガイド支持部材34の横壁(上壁)34b上にはガイド筒27の下端部が固定されている。
そして、ガイド筒27には上下に延びる測定子軸35が上下動自在に嵌合保持され、測定子軸35の上端部には、玉型用測定子(玉型用周縁形状測定子)36が一体に設けられている。この玉型用測定子36は、測定子軸35の上端部に垂直に取り付けられた取付部36aと、取付部36aから上方に延びる垂直部36bがL字状に形成されている。
また、垂直部36bの背面36cは玉型用周縁形状測定のため、一定のRにて加工されている。この垂直部36bの上端部には取付部36aと平行にレンズ枠用測定子37(測定子)が一体に設けられている。
しかも、玉型用測定子36の上端には、図10に示したように、上方に突出する取付穴測定子38が一体に設けられている。この取付穴測定子38は、測定子軸35の軸線と平行に玉型用測定子36の垂直部36bの上端に一体に取り付けた軸部38aと、軸部38aの上端部に設けた半球38bを有する。この半球38bは、いろいろな取付穴径に対応するため、一般的な取付穴径(2.2φ)よりも大きな半球形状が望ましい。
また、取付穴測定子38は前述のように玉型用測定子36と一体である必要はない。例えば、図9に示すように玉型用測定子36にネジ部36sを設けて、このネジ部36sを垂直部36bの上端部に螺着することにより、玉型用測定子36を垂直部36bの上端部に着脱可能に取り付けられるようにしても良い。
また、図6〜図8に示したように、測定子軸35の下端部には、ブラケット39が固定されている。しかも、図13に示したように、ブラケット39とガイド支持部材34との間には、上下方向の移動位置を検出するリニアスケール(位置測定手段)40が高さ検出センサ(高さ検出手段)として介装されている。
このリニアスケール40は、上下に向けて測定子軸35と平行に配設された軸状のメインスケール41と、メインスケール41の上下方向への移動量から測定子37,38の上下方向への移動位置を検出する検出ヘッド42を備えている。このメインスケール41は、上端部が保持部材33に固定され且つ下端部がブラケット39に固定(又は保持)されている。
また、検出ヘッド42は、保持部材33に保持されている。このリニアスケール40にも上述したリニアスケール24と同様な磁気式又は光学式のものを採用する。
なお、図6〜図8に示したように、ブラケット39と横板(底板)31との間には測定子軸35を上方にバネ付勢するコイルスプリング43が介装されている。さらに、測定子軸35の下端部近傍には、ブラケット39の上方に位置し、かつ測定子軸35と直交する係合軸44が取り付けられている。
また、横板(底板)31上には図6に示したようにU字状に形成したブラケット45が固定され、このブラケット45の対向壁45a,45aには支持軸46の両端部が軸線周りに回動可能に保持され、この支持軸46に押さえレバー47が固定されている。この押さえレバー47は係合軸44の上部に当接させられている。
しかも、この押さえレバー47と横板31との間にはレバー引き下げ用の引張りコイルスプリング48が介装されている。この引張りコイルスプリング48の引張りバネ力は、コイルスプリング43のバネ力よりも大きく設定されている。
また、支持軸46には、上昇位置規制レバー49が固定されている。この上昇位置規制レバー49は、押さえレバー47による係合軸44の上昇位置を規制して、測定子軸35及びレンズ枠用測定子37と玉型用測定子38の上昇位置を設定するのに用いられる。この上昇位置規制レバー49は押さえレバー47と同方向に延びている。
そして、この上昇位置規制レバー49の下方にはアクチュエータモータ50が配設されている。このアクチュエータモータ50は、横板31上に固定されたモータ本体50aと、このモータ本体50aから上方に向けて突出し且つ軸線が測定子軸35と平行に設けられたシャフト51を有する。このシャフト51の上端には、位置規制レバー49が引張りコイルスプリング48の引張りバネ力により当接させられている
なお、このアクチュエータモータ50にはパルスモータが用いられている。しかも、アクチュエータモータ50は、正転させることによりシャフト51が上方に進出し、逆転させることによりシャフト51が下方に移動するように成っている。
コイルスプリング43,支持軸46,押さえレバー47,引張りコイルスプリング48,上昇位置規制レバー49,アクチュエータモータ50等は、測定子37,38の昇降機構を構成している。
<制御回路>
また、図10Aに示したように上述したフォトセンサ(原点検出手段)9aからの原点検出信号、フォトセンサ(原点検出手段)20cからの原点検出信号、リニアスケール24の検出ヘッド26からの移動量検出信号(位置検出信号)、およびリニアスケール40の検出ヘッド42からの移動量検出信号(位置検出信号)等は、演算制御回路(演算制御手段、制御回路)52に入力されるようになっている。また、この演算制御回路52は、駆動モータ6,18及びアクチュエータモータ50を作動制御するようになっている。
また、後述するように、そり角度の大きな眼鏡レンズ枠の形状測定結果に対して、軸ずれの量または角度に応じた補正を行い、補正後の形状測定結果をも出力する。
スライド枠3,3の一方の側壁には、図1に示したようにホルダー検出手段53が設けられている。このホルダー検出手段53には、マイクロスイッチ等が用いられている。このホルダー検出手段53からの検出信号は、図10Aに示したように演算制御回路52に入力されるようになっている。
図中の符号54は測定開始用のスタートスイッチであり、符号55は演算制御回路52に接続されたメモリ、符号56は演算制御回路52に接続された入力部である。
この入力部56は、眼鏡レンズ枠のそり角度θ1、上リムまたは下リムの倒れ角度θ2、上リムまたは下リムの倒れ量h、眼鏡レンズ枠の縦方向の長さBなどの値や選択操作が、オペレータによって入力されるインターフェイスである。
(そり角度の大きい眼鏡レンズ枠の測定)
上述した構成の眼鏡レンズ枠形状測定装置は、眼鏡レンズ枠のそり角度θ1が比較的小さい場合(そり角度θ1が15度未満程度の場合)は、形状測定の結果に大きな影響を与えないが、そり角度θ1が例えば15度を超える程度まで大きい場合は、左右の上保持棒3b4,3b4の間隔L1が左右の下保持棒3b6,3b6の間隔L2とは異なることによる影響を受けやすくなり、形状の測定結果に与える影響が大きくなる。
すなわち、本実施形態の眼鏡レンズ枠測定装置は、図35に示すように、例えばL1=85[mm]、L2=70[mm]に設定されている場合、各上保持棒3b4,3b4は、下保持棒3b6,3b6よりも、眼鏡レンズ枠Fのうち左右方向の外側の部分を保持することになる。
そして、眼鏡レンズ枠LF,RFのそり角度θ1が例えば15度以上の場合、図36に示すように、左右方向の外側に向かうにしたがって、そり角度θ1の傾斜に対応して、基準面h0からの高さhが高くなるため、図36および保持前の状態を表す図37(a)に示すように、上リムLF1、RF1の部位の高さは、下保持棒3b6,3b6が保持する下リムLF2,RF2の部位の高さh2よりも高い位置となる(h1>h2)。
なお、上述した上保持棒3b4,3b4と下保持棒3b6,3b6との高さ位置の差異については、説明の便宜上のことであり、実際には、上保持棒3b4,3b4と下保持棒3b6,3b6とは、同一高さ位置(例えば、高さh2の位置)に固定されていて、高さ方向に移動可能とはされていない。つまり、図37(a)は、上保持棒3b4,3b4が下保持棒3b6,3b6の延長線上に配設されている従来の眼鏡レンズ枠形状測定装置の場合を想定したものである。
しかし、上保持棒3b4,3b4と下保持棒3b6,3b6とは、リムLF,RFを保持した状態で、図37(b)に示すように、同じ高さh2にセットされるため、本来はそり角度および上下保持棒の間隔差(ΔL=L1−L2)に応じた保持高さの差分Δh(=h1−h2)だけ、上リムLF1,RF1が下方に押し下げられた状態(倒れた状態)で保持される。
そして、図38の二点鎖線で示す姿勢で保持されるべきところ、上リムLF1,RF1が倒れた状態(同図の実線で示す姿勢)で保持されたまま、保持手段スイング機構によって眼鏡レンズ枠LF,RFを揺動させ、眼鏡レンズ枠形状の測定を行うと、上述した上リムLF1,RF1の倒れの影響により、図39(a)または同図(b)の各二点鎖線で示す倒れが無い状態での測定結果に対して、同各図の実線で示した倒れた状態では、軸ずれ(量または角度)θ3を生じる。
したがって、眼鏡レンズ枠LF,RFの形状を精度良く取得することができない虞がある。
そこで、本願発明者らは以下の実験により、この軸ずれの角度θ3を定量的に求めることを試みた。
(検証実験)
まず、上記実施形態の眼鏡レンズ枠形状測定装置は、基準側である下保持棒3b6,3b6の間隔L2=70[mm]、眉側である上保持棒3b4,3b4の間隔L1=85[mm]であり、この眼鏡レンズ枠形状測定装置に、そり角θ1を有する補正工具をチャックする。
すると、この補正工具は倒れてチャックされることとなる。そして、倒れが左右レンズ枠LF,RFの幾何学中心間の距離FPDにどのように影響するかを検証した。
なお、上記補正工具は、眼鏡レンズ枠の代わりに用いた型板(パターン)である。この補正工具は、一つのレンズ枠に対応した型板(パターン)ではなく、左右両眼のレンズ枠に対応した型板であり、左眼レンズ枠、左右両眼のレンズ枠をつなぐブリッジ部分(鼻当てパッドのある部分)、および右眼レンズ枠に相当する所定の大きさの一枚の平板を、ブリッジ部分に相当した幅の平板部分を水平にして、右眼レンズ枠に相当する平板部分、左目レンズ枠に相当する平板部分を、例えば、5,10,15,20[°]などの傾き角度をつけて折り曲げた工具をいう。
この検証によると、上下リムでのチャック位置の高さの差h(図37においてはΔh0)は、図36、図37(a)、模式図41(a),(b)より、
h={(L1−L2)/2}×tanθ1 (3)
=7.5×tanθ1
(θ1:そり角度(あおり角度)[°])
となる。
次に、図37(b)に示すように、この高さの差h(Δh)が0となるように保持される。このときに、上リムLF1(RF1)が下リムLF2(RF2)に対して倒れて、倒れ角度θ2が生じることとなるが、その倒れ角度θ2は、眼鏡レンズ枠LF(RF)の縦サイズ(Bサイズ)の値Bによって規定される。
すなわち、倒れ角度θ2は、
θ2=tan-1{(h1−h2)/B} (1)
(θ2:倒れ角度[°]、B:Bサイズ[mm])
となり、チャック位置違いによる倒れ角度θ2が算出される。
次に、倒れ角度θ2と軸ズレの角度θ3との関係について検証する。
まず、そり角度θ1=20°に対応した20°用工具(横長さ(Aサイズ)A、縦長さ(Bサイズ)B)をチャックさせ、右眼を20°スイングさせた状態で、水平面に形状を投影させた。20°用工具をチャックすると倒れ角度θ2は、検討結果より、2.232[°]となる。つまり、2.232[°]の倒れ角°θ2を生じさせた状態で、20[°]スイングさせた。
その結果、20°用工具の形状は、図42に示すものとなった。すなわち、輪郭形状自体は変化せず、軸ズレのみが生じている状態である。
次に、倒れ角度θ2を1[°]から10[°]まで1[°]ずつ変化させ、それぞれの倒れ角度θ2のとき20[°]スイングさせ、水平面に投影された形状の軸ずれの角度θ3を調べた。
その結果を、下表1と図43に示す。
Figure 0005204597
この結果によれば、倒れ角°θ2と軸ずれの角度θ3とは、線形の関係にあることが判明した。
次に、20°用工具に代えて、5°用工具、10°用工具、15°用工具をそれぞれ用い、倒れ角度θ2を1[°]に固定し、それぞれの工具のそり角度θ1に対応した角度だけスイングさせ、水平面に投影された形状の軸ずれの角度θ3を調べた。
すなわち、5°用工具では1[°]の倒れ角度θ2で5[°]スイングさせ、10°用工具では1[°]の倒れ角度θ2で10[°]スイングさせ、15°用工具では1[°]の倒れ角度θ2で15[°]スイングさせたときの、軸ずれ角度θ3の値を求めた。
その結果を、下表2に示す。
Figure 0005204597
この結果によれば、工具のそり角度θ1と軸ずれの角度θ3との間にも、線形の関係があることが判明した。
以上の検証結果をまとめると、以下の計算式が成立する。なお、上記式中の定数0.0174は、表2の結果から算出された値である。
θ3=0.0174×θ1×θ2
=0.0174×θ1×tan-1{(7.5×tanθ1)/B}
この結果をグラフで表すと、図44に示すものとなる。
また、上式は一般化することができ、下記式(4)の一般式を得ることができた。
θ3=α×θ1×tan-1{(β×tanθ1)/B} (4)
(ただし、α,βはそれぞれ定数)
以上の検証結果より、眼鏡レンズ枠LF,RFの軸ずれの量または角度θ3を、眼鏡レンズ枠LF,RFのそり角度θ1と、上リムLF1,RF1または下リムLF,RF2の倒れ角度θ2とに基づいて求めることができる。
また、倒れ角度θ2を直接得ることができない場合は、上リムLF1,RF1または下リムLF2,RF2の倒れ量hと、眼鏡レンズ枠LF,RFの縦方向の長さB(Bサイズ)とに基づいて倒れ角度θ2を求めることができ、このようにして得られた倒れ角度θ2とそり角度θ1とにより、軸ずれの量または角度θ3を求めることができる。
さらに、倒れ量hを直接得ない場合であっても、上保持棒3b4,3b4と下保持棒3b6,3b6との、左右方向についての保持位置の差(L1−L2)に応じた定数β(=(L1−L2)/2)と、そり角度θ1とに基づいて、倒れ量hを求めることができ、このようにして得られた倒れ量hまたは倒れ角度θ2とそり角度θ1とにより、軸ずれの量または角度θ3を求めることができる。
そこで、本実施形態の眼鏡レンズ枠形状測定装置における演算制御回路52は、これらのそり角度θ1、倒れ角度θ2、倒れ量h、眼鏡レンズ枠LF,RFの縦方向の長さB、上保持棒3b4,3b4と下保持棒3b6,3b6との保持位置の差に応じた定数β、定数αなどの値に応じて、上述した軸ずれの量または角度θ3を算出するものとし、レンズ枠用測定子37によって検出され、この検出結果に基づいて演算制御回路52が算出して得られた眼鏡レンズ枠LF,RFの形状を、上述して得られた軸ずれの量または角度θ3に応じて補正することにより、精度の良い眼鏡レンズ枠LF,RFの形状を得ることができる。
なお、上述したそり角度θ1、倒れ角度θ2、倒れ量h、眼鏡レンズ枠LF,RFの縦方向の長さB、定数α,βなどの値は、演算制御回路52に接続された入力部56(図10A参照)に対して、使用者が入力すればよく、このように入力部56に入力された値が、演算制御回路52に読み込まれて、演算制御回路52により、上述した軸ずれの量または角度θ3の算出および測定された形状データの補正が行われる。
ここで、測定して得られた眼鏡レンズ枠形状データに対する補正の対象となるのは、例えば眼鏡レンズ枠LF,RFの幾何学中心間距離であるFPDなどであるが、この他にも、眼鏡レンズの加工に必要な各種のデータについても補正対象とすることができる。
例えば、眼鏡装用者の瞳中心間距離であるPD、眼鏡レンズ枠LF,RFの幾何学中心と眼鏡装用者の瞳中心との差である寄せ量、眼鏡レンズ枠LF,RFの幾何学中心を結ぶ線より瞳中心までの距離UP値(上側の場合)やDOWN値(下側の場合)、瞳中心と下リムLF2,RF2との距離など、種々のデータである。
なお、そり角度を予め測定し、スイングの角度を調整し、測定後の眼鏡レンズ枠形状データの修正を行うようにしてもよい。
[作用]
次に、このように構成された本実施形態の眼鏡レンズ枠形状測定装置の作用を説明する。
(I)レンズ枠形状の測定
この眼鏡レンズ枠形状測定装置でメガネのレンズ枠の形状測定、又はデモレンズ等の玉型の形状測定を行う前には、アクチュエータモータ50のシャフト51の上端が図6〜図8に示したように最下端(下死点)に位置している。この位置では押さえレバー47が、コイルスプリング43よりもバネ力の強い引張りコイルスプリング48によって、支持軸46を中心に下方に回動するよう回動付勢されている。これにより押さえレバー47は、係合軸44を介して測定子軸35を下方に押し下げている。これにより、レンズ枠用測定子37及び玉型用測定子38は最下端に位置させられている。
この状態の眼鏡レンズ枠形状測定装置でメガネのレンズ枠の形状測定を行う場合には、例えば特開平10−328992号公報におけるように、図7の左右のレンズ枠LF(RF)を有するメガネフレームMFを図1のスライド枠3,3間に配設し(図1ではメガネフレームMFの図示を省略)、レンズ枠LF(RF)を図7の如く保持棒3b1,3b2間で挟持させる。この保持は特開平10−328992号公報と同様である。
また、この保持棒3b1,3b2間に保持されたレンズ枠LF(RF)は、図7に示したように測定開始前の状態ではレンズ枠用測定子37よりも上方に位置するように設定されている。即ち、レンズ枠用測定子37は、レンズ枠LF(RF)よりも下方の初期位置(イ)に位置させられている。しかも、図7に示したように、レンズ枠用測定子37及び取付穴測定子38は、保持棒3b1,3b2間に保持されたレンズ枠LF(RF)の略中央の初期位置(i)に対応するように位置させられる。
この位置では、フォトセンサ9aが発光手段9bからの光束から回転ベース9の水平回転の原点を検出し、原点センサ20aがスライダ15の移動位置の原点を検出している状態となっている。
尚、レンズ枠が三次元方向に湾曲していても、レンズ枠の保持棒3b1,3b2による保持部分は他の部分よりも最も低く設定した高さとなる。この保持部分では、レンズ枠LF(RF)のヤゲン溝Ymの高さも設定した高さとなり、レンズ枠の形状測定開始位置Gとなる。
この状態から図10Aのスタートスイッチ54をONさせると、演算制御回路52はアクチュエータモータ50を正転させて、図6〜図8の位置からシャフト51を図11〜図14の位置まで上方に所定量だけ進出(上昇)させる。この際、シャフト51は、上昇位置規制レバー49の自由端部を引張りコイルスプリング48のバネ力に抗して上方に所定量持ち上げて、上昇位置規制レバー49を支持軸46と一体に回動させる。
これに伴い、押さえレバー47は、支持軸46と一体に回動して、自由端部が上方に所定量上昇させられる。この押さえレバー47の自由端部の上昇により、係合軸44がコイルスプリング43のバネ力により押さえレバー47の自由端部に追従して上昇させられ、測定子軸35が所定量上昇させられる。
この測定子軸35の上昇量、即ちアクチュエータモータ50によるシャフト51の上方への進出(上昇)量は、レンズ枠用測定子37の先端が図7の初期位置(イ)から上述した形状測定開始位置Gのヤゲン溝Ymに臨む高さ(ロ)まで上昇する量Lとなる。
そして、演算制御回路52は、駆動モータ18を駆動制御して駆動プーリ19を回転させ、図2,図5Bのワイヤー20によりスライダ15をガイドレール14に沿って移動させる。この際、スライダ15は図7の矢印A1方向に移動させられる。この移動は、レンズ枠用測定子37の先端が形状測定開始位置Gで図12の如くヤゲン溝Ymに当接させられるまで行われる。しかも、レンズ枠用測定子37の先端がヤゲン溝Ymに当接した状態では、レンズ枠用測定子37はヤゲン溝Ymにコイルスプリング23のバネ力で弾接させられる。この状態で、駆動モータ18が停止させられる。
尚、レンズ枠用測定子37の先端がヤゲン溝Ymに当接したときには駆動モータ18にかかる負荷が増大して、駆動モータ18に流れる電流が増大するので、この電流変化を検出することで、レンズ枠用測定子37の先端がヤゲン溝Ymに当接したのを検出して、駆動モータ18を停止させることができる。
この後、演算制御回路52は、更にアクチュエータモータ50を正転させて、図11〜図14の位置からシャフト51を図15〜図17の位置まで上方に所定量だけ進出(上昇)させる。この際、シャフト51は、上昇位置規制レバー49の自由端部を引張りコイルスプリング48のバネ力に抗して上方に所定量持ち上げて、上昇位置規制レバー49を支持軸46と一体に回動させる。
これに伴い、押さえレバー47は、支持軸46と一体に回動して、自由端部が上方に所定量上昇させられ、この押さえレバー47の自由端部が係合軸44から所定量離反させられ、測定子軸35が上下変移可能となる。
次に、演算制御回路52は、駆動モータ6を駆動制御して、駆動モータ6を正転させる。この駆動モータ6の回転は、ピニオン7,タイミングベルト8を介して従動ギヤ5に伝達され、従動ギヤ5が回転ベース9と一体に水平回転させられる(図5A参照)。
この回転ベース9の回転に伴い、スライダ15及びこのスライダ15に設けられた多数の部品が回転ベース9と一体に水平回転し、レンズ枠用測定子37の先端がヤゲン溝Ymに沿って摺接移動する。この際、スライダ15がレンズ枠用測定子37と一体にガイドレール14に沿って移動するので、スライダ15の原点位置からこのスライダ15が移動したときの移動量は、レンズ枠用測定子37の先端の移動量と同じになる。この移動量は、リニアスケール24の検出ヘッド26の検出信号から演算制御回路52により求められる。
しかも、測定子軸35の中心からレンズ枠用測定子37の先端までの寸法(長さ)は既知であるので、スライダ15が原点にあるときの回転ベース9の回転中心からレンズ枠用測定子37の先端までの距離を予め設定しておけば、スライダ15がガイドレール14に沿って移動したときにおいて、回転ベース9の回転中心からレンズ枠用測定子37の先端までの距離が変化しても、この距離の変化は動径ρiとすることができる。
従って、駆動モータ6の回転による回転ベース9の回転角θiを駆動モータ6の駆動パルス数から求め、この回転角θiに対応する動径ρiを求めることで、レンズ枠LF(RF)のヤゲン溝Ymの周方向の形状(レンズ枠形状)を極座標形式のレンズ枠形状情報(θi,ρi)として求めることができる。
また、レンズ枠用測定子37の先端がヤゲン溝Ymに沿って摺接移動する際、レンズ枠LF(RF)に上下方向の湾曲がある場合、この上下方向への湾曲状態はリニアスケール40の検出ヘッド42の検出信号から演算制御回路52により上下方向の変位量として求められる。この上下方向への変位量は、上下方向の位置Ziとなる。
従って、レンズ枠LF(RF)のレンズ枠形状は、演算制御回路52により三次元のレンズ枠形状情報(θi,ρi,Zi)として求められる。この求められた三次元のレンズ枠形状情報(θi,ρi,Zi)は、演算制御回路52によりメモリ55に記憶される。
本実施例においては、レンズ枠形状測定の際、モータ409を正転および逆転させて、図1Eに示したように、駆動コロ410に巻き回されたベルト408を右方向および左方向へ移動させることにより、スライド枠3全体を、仮想軸402を中心にして矢印D方向にスイングさせることができる。
その結果、例えばプラス8カーブ以上のハイカーブフレーム(プラス12カーブまで可能)を自動で傾斜させ、フィーラをフレーム枠のヤゲン溝から外れることなく、また、ヤゲン溝の底を測定可能とすることで、フレームPDも正確に測定することができる。
また、スライド枠3全体を、フレーム枠のカーブの曲率中心に近い仮想軸を中心にスイングさせることで、プラス8カーブのようなフレーム枠を水平に保持することができ、接触子をヤゲン溝に正確に係合させ、正確なフレーム枠(レンズ枠)形状を測定することができる。
また、本実施形態の眼鏡レンズ枠形状測定装置は、眼鏡レンズ枠LF,RFのそり角度θ1が例えば15度を超える程度まで大きい場合は、前述したように、演算制御回路52が、得られた眼鏡レンズ枠の形状の測定結果に対して、求められた軸ずれの量または角度θ3に応じた補正処理を行うため、精度のよい形状測定結果を得ることができる。
(II)デモレンズ等の玉型の測定
(II−a)デモレンズ等の玉型のセット
また、眼鏡レンズ枠形状測定装置で図23(a),(b)に示したような2ポイントフレームのメガネMの左右の玉型(眼鏡レンズのダミーレンズであるデモレンズ)Lm(ML),Lm(MR)の形状測定を行う場合には、例えば特開平10−328992号公報や特開平8−294855号公報等に開示された周知の玉型ホルダーを用いることができる。この特開平10−328992号公報の玉型ホルダーにデモレンズ等の玉型を保持させるためには、特開平8−294855号公報に開示されたような吸着盤及び吸着盤保持構造を採用できる。この玉型ホルダーの構造はこの発明の本質ではないので、その詳細な説明は省略する。
上述した玉型ホルダーにデモレンズ等の玉型を保持させて、玉型ホルダーをスライド枠3,3間に配設し、特開平10−328992号公報の玉型ホルダーの側壁又は特開平8−294855号公報の側部のフランジを固定保持棒3b1と可動保持棒3b2との間で挟持させる。この際、玉型ホルダーに保持された玉型は、下方に向けられることになる。
尚、図23(a)に示したような2ポイントフレームのメガネ200においては、左右の玉型ML,MR間(鼻側の間)にブリッジ金具201が配設され、左右の玉型Lm(ML),Lm(MR)の互いに反対側(耳側)にテンプル用金具202,203が配設されている。
このブリッジ金具201は、図23(b)に示したように、玉型Lm(ML),Lm(MR)の周面(コバ面)の鼻側(互いに対向する側)に当接する側板部201a,201bと、玉型Lm(ML),Lm(MR)の後側屈折面に当接する固定板部201c,201dを有する。
また、テンプル用金具202は、図23(b)に示したように、玉型Lm(ML),Lm(MR)の周面(コバ面)の耳側に当接する側板部202aと、玉型Lm(ML),Lm(MR)の後側屈折面に当接する固定板部202bを有する。テンプル用金具203は、玉型Lm(ML),Lm(MR)の周面(コバ面)の耳側に当接する側板部203aと、玉型Lm(ML),Lm(MR)の後側屈折面に当接する固定板部203bを有する。
そして、図23(b)に示したように、玉型Lm(ML),Lm(MR)の鼻側縁部(互いに対向する側の縁部)には取付穴204,205が形成され、玉型Lm(ML),Lm(MR)の耳側縁部には取付穴206,207が形成されている。
また、ブリッジ金具201の左の固定板部201aは取付穴204に挿通したネジ204sで玉型Lm(ML)に固定され、ブリッジ金具201の右の固定板部201bは取付穴205に挿通したネジ205sで玉型Lm(MR)に固定されている。更に、テンプル用金具202の固定板部202bは取付穴206に挿通したネジ206sで玉型Lm(ML)に固定され、テンプル用金具203の固定板部203bは取付穴207に挿通したネジ207sで玉型Lm(MR)に固定されている。尚、以下、玉型Lm(ML),Lm(MR)は、単に玉型Lmとして説明する。
(II−b)標準の玉型への玉型用測定子36の当接動作1
この玉型ホルダー(図示せず)がホルダー検出手段53により検出されると、この検出信号が演算制御回路52に入力される。これにより、演算制御回路52は、スライダ15を原点位置からガイドレール14に沿って前方に移動させ、玉型用測定子36を玉型ホルダー(図示せず)に保持された玉型の周縁の外側に位置させる。
次に、演算制御回路52は、上述したようにアクチュエータモータ50を正転させて、レンズ枠用測定子37を上述した図7の初期位置(イ)から高さ(ロ)まで上昇させる。これに伴い、玉型用測定子36もレンズ枠用測定子37と一体に上昇して、玉型ホルダー(図示せず)に保持された玉型の周縁に対応する高さまで上昇する。
この後、演算制御回路52は、駆動モータ18を駆動制御して、駆動モータ18の回転をワイヤ20でスライダ15に伝達させ、図18に示したように玉型用測定子36が玉型ホルダー(図示せず)に保持された玉型Lmの周面に当接するまで移動するように、スライダ15をガイドレール14に沿って移動制御する。そして、図18に示したように玉型用測定子36が玉型Lmの周面に当接させられる。
このような制御は、予め実験等で求められた標準の玉型のデータに基づいて行うことができる。
(II−c)玉型への玉型用測定子36の当接動作2
尚、玉型用測定子36を玉型Lmの周面に当接させる手順としては、他の方法でも良い。即ち、先ずアクチュエータモータ50を正転させて、上昇位置規制レバー49の自由端部を図7の位置から引張りコイルスプリング48のバネ力に抗して上方に図15〜図17の位置まで持ち上げ、支持軸46を回動させる。この際、支持軸46は押さえレバー47を回動させて、押さえレバー47の自由端部を上昇位置規制レバー49の自由端部と同方向に上昇させる。これに伴い、係合軸44がコイルスプリング43のバネ力により測定子軸35と一体に上昇させられて、玉型用測定子36が上昇させられ、玉型Lmの後側屈折面に当接させられる。この後、駆動モータ18を駆動制御させて、スライダ15をガイドレール14に沿って所定速度で移動させ、玉型用測定子36を玉型Lmの後側屈折面に沿って周縁部側に移動させて、玉型用測定子36を玉型Lmの後側屈折面の周縁から大きく外れる位置まで移動させる。この際、玉型用測定子36が玉型Lmの後側屈折面の周縁から外れてコイルスプリング43のバネ力によりレンズ枠用測定子37と一体に上昇しても、コイルスプリング43のバネ力は弱いので、玉型用測定子36の移動速度をある程度早くしておくことで、レンズ枠用測定子37が玉型Lmに衝突するのを回避できる。
そして、玉型用測定子36が玉型Lmの後側屈折面から外れる離脱位置は、玉型用測定子36が上昇したときの位置をリニアスケール40が検出することで判断できる。この離脱位置の玉型用測定子36の水平方向の位置はリニアスケール24の検出信号から得られる。従って、離脱位置におけるリニアスケール24,40からの検出信号により、玉型用測定子36が玉型Lmの後側屈折面から外れる位置は三次元座標データとして求めることができる。また、この三次元座標データに基づいて、アクチュエータモータ50を駆動制御して上昇位置規制レバー49の自由端部の高さを調整することで、押さえレバー47の自由端部の高さを調整して、玉型用測定子36を玉型ホルダー(図示せず)に保持された玉型Lmの周縁に対応する高さに調整できる。この後、演算制御回路52は、駆動モータ18を駆動制御して、駆動モータ18の回転をワイヤ20でスライダ15に伝達させ、図18に示したように玉型用測定子36が玉型ホルダー(図示せず)に保持された玉型Lmの周面に当接するまで移動するように、スライダ15をガイドレール14に沿って移動制御する。そして、図18に示したように玉型用測定子36が玉型Lmの周面に当接させられる。
(II−d)玉型用測定子36による周縁形状測定
次に、演算制御回路52は、駆動モータ6を駆動制御して、駆動モータ6を正転させる。この駆動モータ6の回転は、ピニオン7,タイミングベルト8を介して従動ギヤ5に伝達され、従動ギヤ5が回転ベース9と一体に水平回転させられる。
この回転ベース9の回転に伴い、スライダ15及びこのスライダ15に設けられた多数の部品が回転ベース9と一体に水平回転し、玉型用測定子36が玉型Lmの周面(コバ端)に沿って摺接移動する。この際、スライダ15がレンズ枠用測定子37と一体にガイドレール14に沿って移動するので、スライダ15の原点位置からこのスライダ15が移動したときの移動量は、レンズ枠用測定子37の先端の移動量と同じになる。この移動量は、リニアスケール24の検出ヘッド26の検出信号から演算制御回路52により求められる。
しかも、測定子軸35の中心からレンズ枠用測定子37の先端までの寸法(長さ)は既知であるので、スライダ15が原点にあるときの回転ベース9の回転中心からレンズ枠用測定子37の先端までの距離を予め設定しておけば、スライダ15がガイドレール14に沿って移動したときにおいて、回転ベース9の回転中心から玉型用測定子36までの距離が変化しても、この距離の変化は動径ρiとすることができる。
従って、駆動モータ6の回転による回転ベース9の回転角θiを駆動モータ6の駆動パルス数から求め、この回転角θiに対応する動径ρiを求めることで、玉型Lmの周面形状(玉型形状)を極座標形式の玉型形状情報(θi,ρi)として求めることができる。
[玉型の周縁の凹みの検出]
図30(a)に示したように、ツウポイントフレームには玉型300の周縁に凹み301(図30(b)参照)を設け、この凹み301を利用してテンプル302を取り付ける金具303を取り付けるものも存在する。206,204は金具取付用の取付穴である。
このような玉型を測定すると、玉型データの一部に凹みが生じる。一般的に凹みがある部分は、玉型の上半分になるため、これらの条件に合わせて測定誤差による凸凹と、取付用の凹みを区別し、凹み位置を検出する。次に、凹みの玉型中心方向の長さYは取付穴測定子38を横方向に移動させて測定する。または、外部入力手段により長さのを入力することも可能にする。
(III)玉型Lmの後側屈折面の曲率の測定
上述した(b)の玉型Lmの周縁形状測定(外周形状測定)において二次元の玉型形状情報(θi,ρi)しか得られない場合には、図19に示した玉型Lmの後側屈折面fbの曲率を測定により算出して、この算出した曲率と玉型形状情報(θi,ρi)から玉型形状情報(θi,ρi)における玉型Lmのコバ端の上下方向の位置Ziを求めることにより、三次元の玉型形状情報(θi,ρi,Zi)を得ることができる。そして、この三次元の玉型形状情報(θi,ρi,Zi)からダミーレンズである玉型Lmの三次元周長を算出することができる。以下、玉型Lmの後側屈折面の曲率を求める手順を説明する。
{ステップS1}
図20に示したように、ステップS1で玉型Lmの周縁形状測定(外周形状測定)において二次元の玉型形状情報(θi,ρi)を求め、ステップS2に移行する。
{ステップS2}
このステップS2で演算制御回路52は、図19に示した玉型Lmの後側屈折面fbの曲率を測定する。このためには、先ず上述したようにアクチュエータモータ50を(a)のレンズ枠の測定と同様に作動制御して、図示しないレンズホルダーに保持させた玉型Lmの後側屈折面fbに玉型用測定子36の上端をコイルスプリング43のバネ力で当接させる。
ここで、玉型Lmは吸着盤に保持され、この吸着盤を図示しないレンズホルダーに着脱可能に取り付けることにより、玉型Lmはレンズホルダーに保持されている。しかも、レンズホルダーをレンズ枠3,3間に保持させた状態では、レンズホルダーの吸着盤の上下に延びる軸線(図示せず)とスライダ15が原点位置にあるときの玉型用測定子36の上下に延びる軸線(図7の軸線O)とが一致するように設定しておく。この軸線の一致位置(一致点)を、測定のX方向(玉型Lmの半径方向)の原点P0とする。
また、図7に示したように、測定子軸35が最も下方に降下させられて、レンズ枠用測定子37が初期位置(イ)にあるとき、玉型用測定子36も最も下方の初期位置に位置させられている。このときの玉型用測定子36の上端(先端)位置を初期位置(ハ)とし、この初期位置(ハ)を図21(a),図21(b)の測定のZ方向(上下方向)原点Z0とする。
このような条件において演算制御回路52は、駆動モータ18を作動制御して、この駆動モータ18に連動するワイヤ20によりスライダ15をガイドレール14に沿って移動させて、玉型用測定子36の上端(先端)を玉型Lmの半径方向(X方向)の測定ポイントP2,P1に順次移動させる。この測定ポイントP2はX方向原点X0から距離X2だけ玉型Lmの半径方向(X方向)に移動させた位置であり、測定ポイントP1はX方向原点X0から距離X1(X1>X2)だけ玉型Lmの半径方向(X方向)に移動させた位置である。
この際、演算制御回路52は、玉型Lmの後側屈折面fbの距離X2,X1におけるZ方向(上下方向)高さZ2,Z1をリニアスケール40からの移動量検出信号から演算して求め、ステップS3に移行する。尚、Z方向高さZ2,Z1は、Z方向原点Z0からの距離である。
{ステップS3}
このステップS3で演算制御回路52は、玉型Lmの後側屈折面fbの曲率からカーブ値を求める。ここで、玉型Lmの後側屈折面fbの曲率中心O1からZ方向原点Z0までの距離をΔZとすると、曲率中心O1から測定ポイントP2までの高さはZ1+ΔZとなり、曲率中心O1から測定ポイントP1までの高さはZ2+ΔZとなる。従って、測定ポイントP2の座標は(X2,Z2+ΔZ)、測定ポイントP1の座標は(X1,Z1+ΔZ)となる。
そして、このような測定ポイントP2の座標(X2,Z2+ΔZ)と、測定ポイントP1の座標(X1,Z1+ΔZ)から曲率を求めるために円の方程式を用いて、演算制御回路52により演算させる。この円の方程式は、玉型Lmの曲率半径をRとすると、
2 +Z2 =R2
となる。
この方程式から測定ポイントP1を通る式は、
(X1)2 +(Z1+ΔZ)2 =R2 (1)
となる。
また、測定ポイントP2を通る式は、
(X2)2 +(Z2+ΔZ)2 =R2 (2)
となる。
この式(1)−(2)を行うと、
(X1)2 −(X2)2 +(Z1+ΔZ)2 −(Z2+ΔZ)2 =0
となる。
これを展開すると、
(X1)2 −(X2)2 +(Z1)2 +2(Z1)・ΔZ+ΔZ2 −(Z2)2 −2(Z2)・ΔZ−ΔZ2 =0
となる。
そして、この式は、
(X1)2 −(X2)2 +(Z1)2 +2(Z1)・ΔZ−(Z2)2 −2(Z2)・ΔZ=0
となる。
この式をΔZについてまとめると、
[2(Z1)−2(Z2)]ΔZ=(X2)2 −(X1)2 +(Z2)2 −(Z1)2
となり、この式から下記式を用いてΔZを求めることができる。
Figure 0005204597
ところで、眼鏡レンズのカーブ値は、図22に示したような1カーブから8カーブまでの範囲で設定されている。この1カーブから8カーブの曲率半径R1〜R8は、表3に示すようになっている。
Figure 0005204597
そして、上述したX1,X2を、
X1=10mm、X2=5mmとすると、表3に示したように1カーブから8カーブに対応して測定ポイントP1,P2のZ方向差ΔL(ΔL1〜ΔL8)が得られる。換言すれば、測定ポイントP1,P2のZ方向差(図21のΔL)が例えばΔL1の0.287程度の場合、デモレンズである玉型Lmの曲率半径は1カーブ(カーブ値1)に対応するR1の523mmであると判断できる。
尚、測定ポイントP1,P2のZ方向差(図21のΔL)とカーブ値Cvは線形近似で表すことができ、その方程式は、
カーブ値=3.3695×Z方向差ΔL+0.0809となる。そして、このカーブ値とCvとZ方向差ΔL(ΔL1〜ΔL8)との関係は、図22(b)に示したように直線的に比例する。
このように演算制御回路52は、玉型Lmの後側屈折面fbのカーブ値を求めて、ステップS4に移行する。
{ステップS4}
このステップS4で、演算制御回路52は、Z方向差ΔL(ΔL1〜ΔL8)に基づいて求めたカーブ値Cvと玉型形状情報(θi,ρi)とから、玉型Lmの後側屈折面fbの周縁のZ方向の位置情報Zbiを求め、ステップS5に移行する。
{ステップS5}
このステップS5で、演算制御回路52は、二次元の玉型形状情報(θi,ρi)とステップS4で求めた玉型Lmの後側屈折面fbの周縁のZ方向の位置情報Zbiとから、三次元の玉型形状情報(θi,ρi,Zbi)を求めて終了する。この求められた三次元の玉型形状情報(θi,ρi,Zi)は、演算制御回路52によりメモリ55に記憶される。
(IV)玉型Lmの取付穴の位置測定
次に、図23(b)に示したように、玉型Lm(ML)は取付穴204,206を有し、玉型Lm(MR)は取付穴205,207を有する。
例えば、上述した(II),(III)で測定により得た三次元の玉型形状情報(θi,ρi,Zbi)の玉型Lmが図23(b)の玉型Lm(ML)である場合、演算制御回路52は三次元の玉型形状情報(θi,ρi,Zbi)に基づいて図24(a)に示したように取付穴検出範囲(センシング範囲)Sa,Sbを設定する。
この取付穴検出範囲Sa,Sbは、三次元の玉型形状情報(θi,ρi,Zbi)に基づいて、玉型Lmの外周面から所定範囲内側に設定する。この所定範囲内側とは、例えば玉型Lmの外周面から所定量内側(例えば、1mm内側)に設定する。これは、取付穴測定子38を取付穴検出範囲Sa,Sbで移動させて取付穴204,206を検出する際に、取付穴測定子38が玉型Lmから外れると、元に戻すのに時間がかかるので、取付穴測定子38が玉型Lmから外れないようにするためである。尚、この1mmの数字は一例を示したもので、必ずしもこれに限定されるものではない。要は、取付穴測定子38が玉型Lmから外れず、かつ取付穴を検出できれば良い。
この後、演算制御回路52は、三次元の玉型形状情報(θi,ρi,Zbi)に基づいて、図24(b)に示したように玉型Lmの後側屈折面に当接させた取付穴測定子38を取付穴検出範囲Sa,Sb内で矢印A1,A2で示したようにジグザグに走査(移動)させて、取付穴204,206のセンシングをさせる。この図24(a)では、取付穴測定子38を玉型Lmの上から下方に向けてジグザグに移動させている。尚、この取付穴測定子38の移動方向は、図24(c)に矢印A3,A4で示したように玉型Lmの左右方向に向けてジグザグに移動させても良い。
このような取付穴測定子38の水平方向への移動は、駆動モータ6及び図示されない図2のベース全体を左右に移動させるパルスモータ(図示せず)を演算制御回路52により駆動制御することで実行できる。そして、取付穴測定子38の水平方向への移動位置は、駆動モータ6による回転ベース9の回転角θiと前述のパルスモータの左右移動量の位置情報(θi,ρi′)として得られる。
また、取付穴測定子38の上下方向への移動位置は、位置情報(θi,ρi′)に対応してリニアスケール40の検出信号からZi′としてえられる。従って、取付穴測定子38を上述したようにジグザグに移動させたとき、取付穴測定子38の三次元位置情報が(θi,ρi′,Zi′)として得られる。
このように取付穴測定子38を上述したようにジグザグに移動させた場合において、取付穴測定子38が例えば図25(a)〜(c)に示したように矢印B1,B2で示した方向に移動したとき、取付穴206を通過する前後では取付穴測定子38が玉型Lmの後側屈折面に沿って滑らかに上方に変移する。
この取付穴測定子38の上方への移動位置Ziは、リニアスケール40の検出信号から図25(d)に示したような上下位置変化曲線として得られる。この際、上下位置変化曲線において、取付穴測定子38が図25(a)〜(c)の矢印B1で示した取付穴206に向かう位置ではB1′で示したように移動位置Zi′が滑らかに上方に変化し、取付穴測定子38が図25(a)〜(c)の矢印B2で示した取付穴206に向かう位置ではB2′で示したように移動位置Zi′が滑らかに上方に変化する。
そして、取付穴測定子38の一部が取付穴206に入り込むと、図25(d)の上下位置変化曲線のように取付穴測定子38の上方向への変位がPで示した位置で大きく変化する。
従って、演算制御回路52は、位置Pの中心位置を取付穴206の三次元位置情報(θi,ρi′,Zi′)としてメモリ55に記憶させ、取付穴位置の加工データ(穴開けデータ)とする。
尚、取付穴204,205,207についても同様にして測定する。
(変形例1)
また、上述した実施例では、ブリッジ金具201が図23(b)に示したように、玉型Lm(ML),Lm(MR)の後側屈折面に当接する固定板部201c,201dを有し、テンプル用金具202が図23(b)に示したように玉型Lm(ML),Lm(MR)の後側屈折面に当接する固定板部202bを有する構成としているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、図26(a),図26(b)に示したように玉型Lm(ML),Lm(MR)の前側屈折面に当接する固定板部201c,201dを有し、テンプル用金具202が図23(b)に示したように玉型Lm(ML),Lm(MR)の前側屈折面に当接する固定板部202b,203bを有する構成としても良い。
この場合には、玉型Lm(ML),Lm(MR)の前側屈折面の曲率及びコバ面の周長を、上述した玉型Lmの後側屈折面と同様に測定すると共に、取付穴204〜207の位置を測定する。
尚、図26(a),図26(b)において、図23(a),図23(b)と同一又は類似する部分には図23(a),図23(b)に用いた符号を付して、その説明は省略する。
(変形例2)
また、上述した実施例では、玉型Lmの左右の部分に上下に延びる取付穴検出範囲(センシング範囲)Sa,Sbを設定したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、図27に示したように、玉型形状情報(θi,ρi,Zbi)に基づいて、玉型Lmの外周面301から所定量内側(例えば、1mm内側)に測定のための余裕ライン302を設定する共に、予め所定範囲(例えば、10mm×10mm)の取付穴検出範囲(センシング範囲)Scを設定する。
そして、図28に示したように、上述した取付穴検出範囲(センシング範囲)Sc内に多数の測定点(例えば、縦横の配列で200の測定点)Piを設けて、縦横(行列)の200の測定点Piにおける玉型Lmの屈折面の三次元位置情報を取付穴測定子38で測定する。この測定により取付穴測定子38が取付穴検出範囲(センシング範囲)Sc内で大きく上方に変移する箇所をリニアセンサ40の検出信号から得られた場所が取付穴の位置であり、この位置を取付穴の三次元位置情報(θi,ρi′,Zi′)としてメモリ55に記憶させ、取付穴位置の加工データ(穴開けデータ)とする。
尚、典型的なものとして、玉型Lmの形状に対して取付穴204〜207等の設けられる位置は、玉型Lmの上側の左右端部寄りか、又は玉型Lmの左右端部の上下方向の中央部寄りになる。このため、玉型Lmの左右上端部又は上下方向中央部等の検出位置を選択するためのスイッチを設けておいて、このスイッチにより選択された検出位置と玉型形状情報(θi,ρi,Zbi)に基づいて、取付穴検出範囲(センシング範囲)Scを設定すると良い。
(変形例3)
また、図29に示したように、玉型形状情報(θi,ρi,Zbi)に基づいて玉型Lmの形状220をタッチパネル式の液晶表示器221に表示させ、取付穴204〜206等の大まかな位置を液晶表示器221のタッチパネルを介して例えば十字マーク222で示した位置を指示させ、この指示された位置を基準に上述した取付穴検出範囲(センシング範囲)Scを設定するようにすることもできる。
以上説明したように、この発明の実施の形態の眼鏡レンズ枠形状測定装置は、測定装置本体1に設けられる玉型保持手段(図示せず)と、前記玉型保持手段(図示せず)に保持された玉型Lmの周縁形状を測定する玉型用測定子36と、前記玉型Lmの外周面に沿って移動させる測定子移動手段(駆動モータ6)と、前記玉型用測定子36の前記外周面に沿う位置を検出する第1位置検出手段(リニアスケール24)と、前記第1検出手段(リニアスケール24)と直交する方向の位置を検出する第2位置検出手段(リニアスケール40)と、前記第1,第2位置検出手段(リニアスケール24,40)からの検出信号に基づいて前記玉型Lmの周面形状データを三次元情報として求める演算制御回路52を備えている。しかも、前記測定子移動手段(駆動モータ6)を利用(制御)して、前記玉型保持手段(図示せず)に保持された玉型Lmの屈折面に前記玉型用測定子36の先端を当接させて移動させることにより、前記第2位置検出手段(リニアスケール40)の検出信号から前記玉型Lmへの金具の取付穴(104〜107)へ係合したときの変化を前記第2位置検出手段(リニアスケール40)からの検出信号に基づいて玉型周縁形状と穴位置の関係を検出するようになっている。
この構成によれば、ツーポイントフレームの金具を玉型に取り付ける取付穴の位置を簡易且つ正確に測定できる。
また、この発明の実施の形態の眼鏡レンズ枠形状測定装置は、前記玉型の周縁形状より周縁に凹みを持つ金具の取付穴を有する玉型の凹み位置を検出するようになっている。
この構成によれば、玉型形状の周縁に凹みを設け、この凹みを利用してツーポイントフレームの金具を取り付けることができる。
更に、この発明の実施の形態の眼鏡レンズ枠形状測定装置の前記玉型の金具の取付穴を検出する測定子は、周縁形状を測定する測定子と別部材で構成されても良い。
この構成によれば、玉型の金具の取付穴を検出する測定子(取付穴測定子38)及び玉型用測定子38の加工が容易となる。
(変形例4)
図31(a)および(b)はフレーム保持部に複数のコロを設け、これらコロをガイドレール上で転動させることによって、フレーム保持部をスイングさせるようにしたものである。
図31(a)においては、フレーム保持部420に複数のコロ421が設けられ、これらコロ421は、上面が凹状を成したガイドレール422上を左右に転動できるようになっている。ガイドレール422の上面は逆円筒面状に形成されており、フレーム保持部420は、測定装置本体から離れた位置(測定装置本体の上方)にある仮想軸423を中心にして矢印E1,E2方向にスイングすることができる。
尚、424は眼鏡のフレーム枠425の形状測定を行う測定子である。また、フレーム枠425はフレーム保持部420内にセットされ、仮想軸423からR1の距離に保持される。
図31(b)においては、フレーム保持部430に複数のコロ431が設けられ、これらコロ431は、上面が凸状を成したガイドレール432上を左右に転動できるようになっている。ガイドレール432の上面は円筒面状に形成されており、フレーム保持部430は、測定装置本体から離れた位置(測定装置本体の下方)にある仮想軸433を中心にして矢印F1,F2方向にスイングすることができる。
尚、434は眼鏡のフレーム枠435の形状測定を行う測定子である。また、フレーム枠435はフレーム保持部430内にセットされ、仮想軸433からR2の距離に保持される。
この発明にかかる眼鏡レンズ枠形状測定装置の部分概略斜視図である。 この発明に係る眼鏡レンズ枠形状測定装置の斜視図である。 図1Aの眼鏡レンズ枠形状測定装置を視点を変えて見たときの斜視図である。 図1Aの眼鏡レンズ枠形状測定装置を矢印C方向から見たときの側面図である。 図1Aの眼鏡レンズ枠形状測定装置の上面図である。 フレーム保持部をスイングさせる機構を示す図である。 図1の眼鏡レンズ枠形状測定装置の測定機構の斜視図である。 図2の測定機構の正面図である。 図2の測定機構の背面図である。 図4の測定機構の右側面図である。 図2の測定機構の回転ベースの駆動手段を示す模式図である。 図2のスライダ駆動機構を説明するための模式図である。 図5Bの平面図である。 図2のスライダの原点検出手段の概略説明図である。 図2の測定子の昇降機構を示す斜視図である。 図6の昇降機構によるレンズ枠の測定のための説明図である。 図7の左側面図である。 図1に示した玉型用測定子の部分拡大斜視図である。 図9の側面図である。 図1に示した眼鏡レンズ枠形状測定装置の制御回路図である。 図6の測定子の昇降機構の作用を説明する斜視図である。 図11の昇降機構によるレンズ枠の測定のための説明図である。 図11の昇降機構のリニアスケールの説明図である。 図13の右側面図である。 図6の測定子の昇降機構の作用を説明する斜視図である。 図15の昇降機構によるレンズ枠の測定のための説明図である。 図16の左側面図である。 図2の昇降機構による玉型測定の説明図である。 図2の昇降機構による玉型測定の説明図である。 図1〜図5の眼鏡レンズ枠形状測定装置により玉型の屈折面の曲率を求めるためのフローチャートである。 (a)は図1〜図5の眼鏡レンズ枠形状測定装置により玉型の曲率を測定により求めるための説明図、(b)は(a)の部分拡大図である。 (a)は眼鏡レンズのカーブ値の説明図、(b)は(a)のカーブ値と玉型の屈折面の2つの測定点間の差との関係を示した特性線図である。 (a)は2ポイントフレームのメガネの一例を示す斜視図、(b)は(a)のC1−C1線に沿う断面図である。 (a)は玉型の取付穴の位置検出範囲の一例を示す説明図、(b),(c)は取付穴の位置検出の作用説明図である。 (a)〜(c)は玉型に設けられた取付穴の検出を説明する部分断面図、(d)は(a)〜(c)の取付穴の検出を説明する説明図である。 (a)は2ポイントフレームのメガネの他の例を示す斜視図、(b)は(a)のD1−D1線に沿う断面図である。 玉型の取付穴の位置検出範囲の他の例を示す説明図である。 図27の玉型の取付穴の位置検出範囲における位置検出位置の例を示す説明図である。 玉型の取付穴の位置検出範囲の設定に用いる液晶表示器の説明図である。 (a),(b)は変形例を示す説明図である。 フレーム保持部に複数のコロを設け、これらコロがガイドレール上で転動することによって、フレーム保持部がスイングするようにしたものであり、(a)はガイドレール上面が凹状である場合を示す図、(b)はガイドレール上面が凸状である場合を示す図である。 ハイカーブフレーム枠でない場合、測定子がヤゲン溝に完全に入り込む様子を示した図である。 ハイカーブフレーム枠である場合、測定子がヤゲン溝に完全に入り込めない様子を示した図である。 他のハイカーブフレーム枠である場合、測定子がヤゲン溝に完全に入り込めない様子を示した図である。 本実施形態の眼鏡レンズ枠測定装置の上保持棒、下保持棒が、眼鏡レンズ枠を保持する位置の違いを示す平面図である。 眼鏡レンズ枠の左右方向の外側に向かうにしたがって、そり角度の傾斜に対応して、基準面からの高さが高くなる様子を示す正面図である。 眼鏡レンズ枠の、上保持棒で保持する上リムの部分と、下保持棒で保持する下リムの部分における保持高さを示す側面図であり、(a)は保持前、(b)は保持後、をそれぞれ示す。 眼鏡レンズ枠の倒れを示す模式図であり、二点鎖線は倒れ前の正規の状態、実線は倒れ後の状態をそれぞれ示す。 眼鏡レンズ枠の倒れ野影響による軸ずれを示す図であり、(a)は二点鎖線で示す眼鏡レンズ枠の幾何学中心位置が、倒れが無い状態(実線)の本来の幾何学中心位置からずれた状態、(b)は二点鎖線の眼鏡レンズ枠の幾何学中心位置と倒れ画無い状態(実線)の本来の幾何学中心位置とが略一致した状態で、ずれ角度だけ傾いた状態、をそれぞれ示す。 眼鏡フレームのそり角度を求める方法の一例を示す図であり、(a)は対象の眼鏡フレームを示す図、(b)はそり角度スケール、(c)は(a)の眼鏡フレームを(b)のスケールに沿わせてそり角度を求める様子をそれぞれ示す模式図である。 (a)は、そり角度と保持棒による保持部分の高さとの対応関係を説明する模式図、(b)は倒れ角度と保持棒による保持部分の高さとの対応関係を説明する模式図である。 軸ずれを説明する図である。 倒れ角度を変化させたときの水平面に投影された形状の軸ずれの角度を示す模式図である。 そり角度ごとの、倒れ角度と軸ずれの角度との対応関係を示すグラフである。
符号の説明
1 測定装置本体
3b4(3b2) 上保持棒(上保持ピン)
3b6(3b2) 下保持棒(下保持ピン)
52 演算制御回路
56 入力部
LF,RF 眼鏡レンズ枠
LF1,RF1 上リム
LF2,RF2 下リム

Claims (4)

  1. 眼鏡レンズ枠の上リムおよび下リムをそれぞれ保持ピンで保持する保持手段と、前記保持手段により保持された前記眼鏡レンズ枠のヤゲン溝に当接させる測定子と、前記保持手段を所定の仮想軸回りに揺動させる保持手段スイング機構とを備え、
    前記保持ピンのうち前記上リムを保持する上保持ピンと前記下リムを保持する下保持ピンとは、前記眼鏡レンズ枠の左右方向について互いに異なる位置を保持するとともに、鉛直方向の高さ位置が同一となるように配設され、
    前記眼鏡レンズ枠のそり角度と、前記上リムまたは前記下リムの倒れ角度とに基づいて、前記保持手段に保持された状態における前記眼鏡レンズ枠の軸ずれの量または角度を求め、前記測定子によって得られた前記眼鏡レンズ枠の形状を、前記求められた軸ずれの量または角度に応じて補正する演算制御手段を備えたことを特徴とする眼鏡レンズ枠形状測定装置。
  2. 前記演算制御手段は、前記上リムまたは前記下リムの倒れ量hと、前記眼鏡レンズ枠の縦方向の長さBとに基づいて、前記上リムまたは前記したリムの倒れ角度θ2を下記式(1)により求めるとともに、前記軸ずれの量または角度θ3を、前記眼鏡レンズ枠のそり角度θ1と前記式(1)で得られた前記倒れ角度θ2とにより、下記式(2)にしたがって求めることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ枠形状測定装置。
    θ2=tan-1(h/B) (1)
    θ3=α×θ1×θ2
    =α×θ1×tan-1(h/B) (2)
    (ただし、αは定数)
  3. 前記演算制御手段は、前記上保持ピンと前記下保持ピンとの、前記左右方向についての保持位置の差に応じた定数βと、前記そり角度θ1とに基づいて、前記倒れ量hを下記式(3)により求めるとともに、前記軸ずれの量または角度θ3を、前記式(2)に前記式(3)を代入して得られた下記式(4)にしたがって求めることを特徴とする請求項2に記載の眼鏡レンズ枠形状測定装置。
    h=β×tanθ1 (3)
    θ3=α×θ1×tan-1{(β×tanθ1)/B} (4)
    (ただし、βは定数)
  4. 前記演算制御手段は、前記求められた軸ずれの量または角度に応じて、前記測定子によって得られた前記眼鏡レンズ枠の形状のうち前記眼鏡レンズ枠の幾何学中心間距離(FPD)を補正することを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の眼鏡レンズ枠形状測定装置。
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