JP5040347B2 - シャッター開閉機構 - Google Patents

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本発明は、現金自動預け払い機の入出金口などのように、シャッターが開閉可能に設けられる装置におけるシャッター開閉機構に関し、とくに手挿入の安全性に配慮したシャッター開閉機構に関する。
従来、現金自動預け払い機の入出金部には、紙幣や硬貨を挿入または取り出し可能にするために開閉可能なシャッターが設けられている。また紙幣または硬貨の挿入または取り出しを行う場合に顧客などの手がシャッターの奥に入り込むが、その場合に手がシャッターに挟まれないようにするために手が挿入されたことを検知する手挿入検知センサが設けられている。手挿入検知センサの配置の仕方としては、従来、手挿入検知センサをシャッターの奥側に設ける場合とシャッターの開閉動作の軌跡上に設ける場合がある。
図9は手挿入検知センサをシャッターの奥側に設けた硬貨入出金部のシャッター開閉機構を示す。図9において、シャッター1は矢印方向に移動可能に設けられ、硬貨2が挿入または集積される集積部3に対して開閉可能になっている。集積部3の斜め上部には顧客などの手4の挿入を検知する手挿入検知センサ5が配置されている。手挿入検知センサ5は光学センサにより構成され、シャッター1の移動軌跡より下側(奥側)に配置されている。シャッター1の下部にはラック6が形成され、このラック6に噛み合うギア7が図示しないモータにより回転されることによりシャッター1は矢印方向に移動する。
シャッター1の移動範囲に沿って開検知センサ8および閉検知センサ9が設けられている。開検知センサ8をシャッター1の右端部1aが遮蔽することによりシャッター1の全開が検知され、閉検知センサ9をシャッター1の右端部1aが遮蔽することによりシャッター1の閉状態が検知される。また搬送部10は、ベルトとローラで構成され、硬貨を集積部3へ搬送するものである。
このようなシャッター開閉機構においては、入金の場合は集積部3に硬貨2を投入するために、また出金の場合は搬送部10により集積部3に集積された硬貨2を取り出すために、シャッター1が開けられる。そして硬貨2の投入または取出しが終了すると、シャッター1が閉じられる。この場合、シャッター1の移動の軌跡上に手挿入検知センサ5が配置されていないので、シャッター1の移動範囲全体に亘って手挿入検知センサ5は手4を検知可能となっている。シャッター1を閉じる際、もし手4が挿入されると、手挿入検知センサ5がこれを検知し、シャッター1の閉動作が中断される。
このような従来のシャッター開閉機構を示すものとして、例えば、特開平10−283523号公報に開示されるものがある。この公報に開示される技術は、シャッターの閉動作中に手等の異物がプール(集積部)内に存在した場合、直ちにシャッターの閉動作を停止し、シャッターを開方向に移動させ、再びシャッターの閉動作をやり直すようにしたものである。(特許文献1の段落0011および段落0012参照)
また図10に手挿入検知センサをシャッターの移動軌跡上に設けた硬貨入出金部のシャッター開閉機構を示す。図10において、手挿入検知センサ5はシャッター1の移動軌跡上に配置されている。その他の構成は図9に示すものと同様である。このように手挿入検知センサ5をシャッター1の移動軌跡上に配置した場合、シャッター1が移動(閉移動)の際に手挿入検知センサ5を遮蔽するので、手挿入検知センサ5を常に検知有効とするとシャッター1をも検知することになるので、シャッター1が手挿入検知センサ5を遮蔽する前後の範囲では手挿入検知センサ5の出力を無効としている。
次に図10に示すシャッター開閉機構の動作を図11乃至図13を用いて説明する。図11はシャッター1の閉状態を示す。この場合にはシャッター1が手挿入検知センサ5を遮蔽しているが、手挿入検知センサ5の出力は無効になっている。図12はシャッター1が全開の状態を示す。この場合には手挿入検知センサ5の出力は有効となっている。この状態からシャッター1の閉動作が行われる。
図12に示す全開状態からシャッター1の閉動作が行われて、図13に示すように、シャッター1が手挿入検知センサ5に直前に接近した位置で手挿入検知センサ5の出力が無効にされる。この位置に到達するまでの間は手挿入検知センサ5の出力が有効になっているので、この間にもし手4が挿入されて手挿入検知センサ5で検知された場合、手4が挿入されたとみなされ、シャッター1の閉動作は中断される。
図13に示す位置において、シャッター1の先端部1bと集積部3の側壁上端部との間の隙間L1は、顧客などの手4が入らない間隔となっている。このように、手4が入らない位置までシャッター1を閉じた後、手挿入検知センサ5の出力を無効にすることにより、シャッター1による手挿入検知センサ5の遮蔽を手4の挿入と誤検知することを避けることができる。
特開平10−283523号公報
しかしながら上記従来の図9に示すシャッター開閉機構においては、シャッター1が手挿入検知センサ5を遮蔽しないようにシャッター1の下側に手挿入検知センサ5を配置しているので、手4が奥まで挿入されないと検知されない。そのため手挿入検知センサ5が挿入された手4を検知するまでに時間がかかり、シャッター1を停止させるのが遅くなる。その結果、手4を挟まれる危険性が高いという問題がある。
また図10に示すシャッター開閉機構においては、手挿入検知センサ5が集積部3の浅い位置で手4を検知できる利点を持つが、上述したように、シャッター1が閉じる途中で手挿入検知センサ5の検知出力を無効にする必要がある。そして、手挿入検知センサ5の出力を無効にする時点でシャッター1の先端部と集積部3の側壁上端部との間の隙間L1を、顧客などの手4が入らない間隔に設定している。
しかしながら、手挿入検知を無効にする時点におけるシャッター1の位置を検出する手段として、従来は、開位置(開検知センサ8がシャッター1の右端部1bを検知した位置)から予め決められた所定の移動量だけシャッター1を移動させる制御(オープン制御)を行っているので、例えば、シャッター1の閉動作の途中で何らかの負荷により駆動モータ(パルスモータ)が脱調すると、手挿入検知を無効にする時点におけるシャッター1の位置が想定した位置に対してずれた位置になる。
図を用いて説明する。図14、図15はシャッターの位置ずれを説明するための図である。図14において、シャッター1の閉動作の途中で、例えば、挿入された手4にシャッター1が突き当たると、負荷が発生し、駆動するパルスモータが脱調する。そのため、図15に示すように、パルスモータが所定量回転してもシャッター1が想定された位置より手前に来た時点で手挿入検知センサ5の出力が無効になる。
即ち、手挿入検知センサ5が無効になる時点において、シャッター1の先端部1bと集積部3の側壁上端部との間の隙間L2は広く開いてしまう。そうすると、この隙間L2に手4が挿入される可能性があり、その場合手4が検知されないので、手4が挟まれる危険性が高い。
このような危険性を避けるために、シャッター1を閉じる動作の制御において、所定時間経過しても閉検知センサ9がシャッター1の右端部1aを検知しない場合、直ぐに異常と判断し、閉動作を中断して開く動作を行うようにすることにより、手4を挟んでいる時間を短くする手段を講じている。しかしながら、このような制御では、短時間ではあるが手4を挟む可能性があり、より安全な方策が望まれている。また、所定時間経過後、直ぐに閉動作を中断した場合、シャッター1に対して僅かな負荷が掛かっても閉動作を中断するので、閉動作の中断の頻度が高くなるという問題もある。
そこで本発明は、手挿入を浅い位置で検知できるようにするとともに、手が挿入された場合には確実に検知して手を挟むことなく安全なシャッター開閉機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、開閉移動するシャッターと、シャッターの内側への手挿入を検知する手挿入検知手段とを有するシャッター開閉機構において、前記手挿入検知手段をシャッターの移動軌跡上に配置し、シャッターが、前記手挿入検知手段に検知されない位置で、かつシャッターの内側への手挿入を不可とする位置にあることを検知する検知手段を具備し、前記手挿入検知手段の手挿入検知有効範囲を、シャッターが閉動作を開始する位置から前記検知手段により検知される位置までの範囲としたことを特徴とする。
また第2の解決手段として本発明は、手挿入検知手段をシャッターの移動軌跡上に配置し、シャッターが実際に移動した距離を測定する測定手段を設け、前記手挿入検知手段の手挿入検知有効範囲を、前記測定手段によりシャッターが或る開位置から移動した際に測定した距離が所定距離に達するまでと設定する構成としてもよい。
本発明によれば、手挿入検知手段をシャッターの移動軌跡上に配置したことにより、浅い位置で手挿入を検知することができる。また、手挿入検知手段の手挿入検知有効範囲を、シャッターが閉動作を開始する位置から前記検知手段により検知される位置までの範囲としたことにより、閉動作中に何らかの負荷によりシャッターの位置がずれた場合でも手挿入が不可である位置までシャッターが閉まるまでは確実に手挿入を検知できるので、安全性の向上が図れる。
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。各図面に共通する要素には同一の符号を付す。図1は第1の実施の形態のシャッター開閉機構を示す機構説明図である。なお以下に説明する実施の形態ではシャッター開閉機構として、自動預け払い機に内蔵される硬貨入出金部のシャッター開閉機構を例に説明する。
図1において、シャッター1は矢印方向に移動可能に設けられ、硬貨2が挿入または集積される集積部3に対して開閉可能になっている。集積部3の斜め上部には顧客などの手4の挿入を検知する手挿入検知センサ5が配置されている。手挿入検知センサ5は光学センサにより構成され、シャッター1の移動軌跡上に配置されている。
シャッター1の下部にはラック6が形成され、このラック6に噛み合うギア7が後述するモータにより回転されることによりシャッター1は矢印方向に移動する。シャッター1の移動範囲に沿って開検知センサ8および閉検知センサ9が設けられている。開検知センサ8をシャッター1の右端部1aが遮蔽することによりシャッター1の全開が検知され、閉検知センサ9をシャッター1の右端部1aが遮蔽することによりシャッター1の閉状態が検知される。また搬送部10は、ベルトとローラで構成され、硬貨2を集積部3へ搬送するものである。
閉検知センサ9に隣接して無効設定用センサ11が設けられている。無効設定用センサ11は、閉動作を行うシャッター1が手挿入検知センサ5を遮蔽する位置よりも僅かに開く側(図における右側)に来たことを検知するもので、無効設定用センサ11がシャッター1の右端部1aを検知するときのシャッター1の先端部1bと集積部3の側壁上端部との間の隙間L3は、手の指が挿入されない程度の間隔に設定されている。
また手挿入検知センサ5の出力が有効である範囲は、開検知センサ8をシャッター1の右端部1aが遮蔽するシャッター1の全開の位置から、無効設定用センサ11がシャッター1の右端部1aを検知する位置までの範囲に設定されている。
図2は第1の実施の形態のシャッター開閉機構の制御ブロック図である。図2において、制御部12はシャッター開閉機構の動作を制御するもので、制御部12には開検知センサ8、閉検知センサ9、無効設定用センサ11および手挿入検知センサ5が接続され、それぞれのセンサの出力信号が入力される。制御部12は無効設定用センサ11からの出力信号により手挿入検知センサ5の出力を無効とすることができる。また制御部12には駆動回路13が接続されている。駆動回路13はシャッター1を移動させるためのパルスモータ14を駆動する。
次に第1の実施の形態におけるシャッターの閉動作を図3のフローチャートにしたがって説明する。図3は第1の実施の形態におけるシャッターの閉動作を示すフローチャートである。入金の場合は集積部3に硬貨2を投入するために、また出金の場合は搬送部10により集積部3に集積された硬貨2を取り出すために、シャッター1が開けられる。そして硬貨2の投入または取出しが終了すると、シャッター1の閉動作を行う。
制御部12は駆動回路13を駆動しパルスモータ14を回転させ、シャッター1を閉じる方向に移動開始する(ステップ1)。このとき手挿入検知センサ5の検知出力の監視を開始するとともに、即ち、手挿入検知センサ5の出力を有効にするとともに、無効設定用センサ11の検知出力の監視を開始する(ステップ2)。
シャッター1は図1に示す矢印A方向に移動していく。このとき手が挿入されると、手挿入検知センサ5が有効になっているので、手挿入検知センサ5が手の挿入を検知し(ステップ3)、制御部12は閉動作を中断し、シャッター1を開方向に移動させる(ステップ4)。このときシャッター1は全開まで移動するが、この場合にはステップ1へ戻り、再度閉動作をやり直す。
閉動作中のシャッター1が図1に示す位置まで移動し、無効設定用センサ11によりシャッター1の右端部1aが検知されると(ステップ5)、手挿入検知センサ5の出力が無効(監視終了)にされる(ステップ6)。制御部12は閉動作の間、内蔵するタイマーで時間を計測しており、所定時間の間に無効設定用センサ11がシャッター1を検知したか否かを監視している。この所定時間が経過しても無効設定用センサ11がシャッター1を検知しない場合(ステップ7)、エラー処理またはリトライ動作に移行する(ステップ8)。
手挿入検知センサ5が無効にされた時点において、シャッター1の先端部1bと集積部3の側壁上端部3aとの間の隙間L3は、手の指が挿入されない程度の間隔になっており、したがってこの後は手または指は挿入することができない。その後もシャッター1は移動し続けており、シャッター1の右端部1aが閉検知センサ9により検知されると(ステップ9)、シャッター1の移動が停止され(ステップ10)、閉動作は終了する。
制御部12は閉動作開始時点または無効設定用センサ11がシャッター1の右端部1aを検知した時点から内蔵するタイマーで時間を計測しており、所定時間の間に閉検知センサ9がシャッター1の右端部1aを検知したか否かを監視している。この所定時間が経過しても閉検知センサ9がシャッター1の右端部1aを検知しない場合(ステップ11)、エラー処理またはリトライ動作に移行する(ステップ12)。
以上のように第1の実施の形態では、手挿入検知センサ5をシャッター1の移動軌跡上に配置しているので、手の挿入を浅い位置で検知することができる。またシャッター1の閉動作中に何らかの負荷によりシャッター1の移動が一時的に阻害されたとしても、手または指が挿入できない位置にシャッター1が到達するまで手挿入検知センサ5の出力を有効にしているので、手が挿入された場合には確実にこれを検知でき、安全性の向上が図れる。
次に第2の実施の形態を説明する。図4は第2の実施の形態のシャッター開閉機構を示す機構説明図である。図4において、第2の実施の形態のシャッター開閉機構においても手挿入検知センサ5はシャッター1の移動軌跡上に設置されている。またシャッター1を移動させるギア7の回転軸7aにスリットエンコーダ15が設けられ、スリットエンコーダ15のスリットを検出するスリットセンサ16が設けられている。スリットエンコーダ15とスリットセンサ16とで本発明の測定手段を構成する。
スリットエンコーダ15はギア7の回転軸7aと共に回転し、スリットセンサ16で検出するスリットの数はシャッター1が実際に移動した距離と正確に対応している。また第2の実施の形態においても、手挿入検知センサ5の検知有効範囲は、開検知センサ8をシャッター1の右端部1aが遮蔽するシャッター1の全開の位置から、シャッター1が手挿入検知センサ5を遮蔽する直前の位置までの範囲に設定されている。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
図5は第2の実施の形態のシャッター開閉機構の制御ブロック図である。図5において、制御部17はシャッター開閉機構の動作を制御するもので、制御部17には開検知センサ8、閉検知センサ9、スリットセンサ16および手挿入検知センサ5が接続され、それぞれのセンサの出力信号が入力される。制御部17はスリットセンサ16からの出力信号により手挿入検知センサ5の出力を無効とすることができる。また制御部17には駆動回路13が接続されている。駆動回路13はシャッター1を移動させるためのパルスモータ14を駆動する。
次に第2の実施の形態におけるシャッターの閉動作を図6のフローチャートにしたがって説明する。図6は第2の実施の形態におけるシャッターの閉動作を示すフローチャートである。入金の場合は集積部3に硬貨2を投入するために、また出金の場合は搬送部10により集積部3に集積された硬貨2を取り出すために、シャッター1が開けられる。そして硬貨2の投入または取出しが終了すると、シャッター1の閉動作を行う。
制御部17は駆動回路13を駆動しパルスモータ14を回転させ、シャッター1を閉じる方向に移動開始する(ステップ21)。このとき手挿入検知センサ5の検知出力の監視を開始するとともに、即ち、手挿入検知センサ5の検知出力を有効にするとともに、スリットセンサ16の出力であるスリット信号の測定を開始する(ステップ22)。
シャッター1は図4に示す矢印A方向に移動していく。このとき手が挿入されると、手挿入検知センサ5が有効になっているので、手挿入検知センサ5が手の挿入を検知し(ステップ23)、制御部17は閉動作を中断し、シャッター1を開方向に移動させる(ステップ24)。このときシャッター1は全開まで移動するが、この場合にはステップ21へ戻り、再度閉動作をやり直す。
閉動作中のシャッター1が図4に示す位置まで移動し、スリットセンサ16により測定していたスリットエンコーダ15のスリットの数が所定の数に達すると(ステップ25)、手挿入検知センサ5の出力が無効(監視終了)にされる(ステップ26)。
手挿入検知センサ5の出力が有効になっている間において、何らかの外力によりシャッター1の移動が阻害された場合、ギア7の回転が一時的に停止するかまたは遅れるが、このとき同時にスリットエンコーダ15も停止または遅れるので、スリットセンサ16によるスリットの測定が遅れる。即ち、スリットセンサ16によるスリットの測定は、シャッター1の実際の移動距離と正確に対応し、両者が互いにずれることはない。
手挿入検知センサ5が無効にされた時点において、シャッター1の先端部1bと集積部3の側壁上端部3aとの間の隙間L3は、手の指が挿入されない程度の間隔になっており、したがってこの後は手または指は挿入することができない。その後もシャッター1は移動し続けており、シャッター1の右端部1aが閉検知センサ9により検知されると(ステップ27)、シャッター1の移動が停止され(ステップ28)、閉動作は終了する。
制御部17は閉動作の間、閉動作開始時点またはステップ25の測定したスリット数が所定の数に達した時点からの時間を内蔵するタイマーで計測しており、この所定時間の間に閉検知センサ9がシャッター1を検知したか否かを監視している。この所定時間が経過しても閉検知センサ9がシャッター1を検知しない場合(ステップ29)、エラー処理またはリトライ動作に移行する(ステップ30)。
以上のように第2の実施の形態によれば、手挿入検知センサ5をシャッター1の移動軌跡上に配置しているので、手の挿入を浅い位置で検知することができる。またシャッター1の閉動作中に何らかの負荷によりシャッター1の移動が一時的に阻害されたとしても、シャッター1の実際の移動距離を正確に測定することができるので、手または指が挿入できない位置にシャッター1が到達するまで手挿入検知センサ5の出力を有効にでき、手が挿入された場合には確実にこれを検知し、安全性の向上が図れる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、シャッターが閉状態のときにシャッターが開けられたことを検知してシャッターの破壊を検知する制御を追加するようにしてもよい。これについて図7、図8を用いて説明する。図7は本発明の変形例を示す機構説明図、図8は変形例におけるシャッター破壊検知動作を示すフローチャートである。
図7に示す変形例のシャッター開閉機構の構成は第1の実施の形態と同様である。図7は、閉状態にあるシャッター1が外力により上方に持ち上げられて破壊された状態を示す。次に変形例におけるシャッター破壊を検知する動作を図8に従って説明する。なお説明において第1の実施の形態の各要素を流用する。
シャッター1が閉状態において、まず手挿入検知センサ5の検知出力の監視を開始するとともに、即ち、手挿入検知センサ5の出力を有効にするとともに、閉検知センサ9の検知出力の監視を開始する(ステップ31)。この状態において、図7に示すように、シャッター1が外力により破壊されると、手挿入検知センサ5がオフ状態となる(ステップ32)。このとき閉検知センサ9がオフしているかどうかをチェックする(ステップ33)。
ステップ33において閉検知センサ9がオンとなっている場合は、シャッター1が破壊された可能性があるので、制御部12はシャッター異常としてエラー処理に移行する(ステップ34)。ステップ33において閉検知センサ9がオフとなっている場合は、シャッター1が開いていると判断し、係員に通知するなどそれに対する対処を行う(ステップ35)。
ステップ32において手挿入検知センサ5がオンである場合、即ち、シャッター1を検知している場合、閉検知センサ9がオフしているかどうかをチェックする(ステップ36)。ここで閉検知センサ9がオフしている場合は、シャッター1に何らかの異常があると判断し、ステップ35へ移行する。またステップ36において閉検知センサ9がオンである場合は、閉状態が継続されていると判断し、監視中止のコマンドが来たかどうかをチェックする(ステップ37)。監視中止のコマンドを受信していない場合は監視を継続し、コマンドを受信した場合は、手挿入検知監視および閉検知監視を終了する(ステップ38)。
以上のように上記変形例において、手挿入検知センサ5がシャッター1により直接的に遮蔽される位置関係にあることを利用して、何らかの外力によりシャッター1が破壊されてこじ開けられたような場合にこれを直接検知できるので、セキュリティの向上を図ることが可能である。
上記各実施の形態では、シャッター開閉機構として現金自動預け払い機における硬貨入出金部のシャッター開閉機構を例にして説明したが、本発明のシャッター開閉機構は、シャッター付きの自動販売機などのようにシャッターが設けられた装置にはすべて適用可能である。
第1の実施の形態のシャッター開閉機構を示す機構説明図である。 第1の実施の形態のシャッター開閉機構の制御ブロック図である。 第1の実施の形態におけるシャッターの閉動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態のシャッター開閉機構を示す機構説明図である。 第2の実施の形態のシャッター開閉機構の制御ブロック図である。 第2の実施の形態におけるシャッターの閉動作を示すフローチャートである。 本発明の変形例を示す機構説明図である。 変形例におけるシャッター破壊検知動作を示すフローチャートである。 手挿入検知センサをシャッターの奥側に設けた従来のシャッター開閉機構を示す機構説明図である。 手挿入検知センサをシャッターの移動軌跡上に設けた従来のシャッター開閉機構を示す機構説明図である。 従来のシャッター開閉機構の動作を示す動作説明図である。 従来のシャッター開閉機構の動作を示す動作説明図である。 従来のシャッター開閉機構の動作を示す動作説明図である。 従来のシャッター開閉機構の動作を示す動作説明図である。 従来のシャッター開閉機構の動作を示す動作説明図である。
符号の説明
1 シャッター
5 手挿入検知センサ
8 開検知センサ
9 閉検知センサ
11 無効設定用センサ
12、17 制御部
15 スリットエンコーダ
16 スリットセンサ

Claims (2)

  1. 開閉移動するシャッターと、シャッターの内側への手挿入を検知する手挿入検知手段とを有するシャッター開閉機構において、
    前記手挿入検知手段をシャッターの移動軌跡上に配置し、
    シャッターが、前記手挿入検知手段に検知されない位置で、かつシャッターの内側への手挿入を不可とする位置にあることを検知する検知手段とを具備し、
    前記手挿入検知手段の手挿入検知有効範囲を、シャッターが閉動作を開始する位置から前記検知手段により検知される位置までの範囲としたことを特徴とするシャッター開閉機構。
  2. シャッターが閉じている状態において、前記手挿入検知手段がシャッター無しを検知した場合、異常発生を出力する請求項1記載のシャッター開閉機構。
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