JP5008997B2 - 記録媒体の受付装置と搬送方法 - Google Patents

記録媒体の受付装置と搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5008997B2
JP5008997B2 JP2007025414A JP2007025414A JP5008997B2 JP 5008997 B2 JP5008997 B2 JP 5008997B2 JP 2007025414 A JP2007025414 A JP 2007025414A JP 2007025414 A JP2007025414 A JP 2007025414A JP 5008997 B2 JP5008997 B2 JP 5008997B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
card
insertion hole
shutter
customer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007025414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008191916A (ja
Inventor
尚則 竹村
健忠 麥
浩史 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Original Assignee
Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Omron Terminal Solutions Corp filed Critical Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority to JP2007025414A priority Critical patent/JP5008997B2/ja
Publication of JP2008191916A publication Critical patent/JP2008191916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5008997B2 publication Critical patent/JP5008997B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、情報を記録した記録媒体の挿入を受け付け、前記記録媒体の前記情報を読み取る正規の情報読み取り機器に前記記録媒体を搬送する記録媒体受付装置と搬送方法に関する。
近年になり、現金自動預け払い機(ATM)や現金支払機(CD)の普及が拡大し、いわゆる無人店舗等においてもこれら機器が設置されている。ATMやCDの取扱に際しては、通常、キャッシュカードやクレジットカードが用いられる。これらカードには現金支払い・預け入れに必要な情報(顧客情報)が記録されており、その記録情報は、ATMやCDが内蔵する情報読み取り機器にて読み取られて現金支払い・預け入れに用いられている。カードへの顧客情報の記録形態としては、磁気ストライプへのデータ記録、集積回路(IC)へのデータ記録などがある。
このようにATM・CDでのカード使用が増えるにしたがって、カードに記録済みの顧客情報を不正に入手するスキミングと称される犯罪の発生が国内外において危惧されつつある。このスキミングは、不正に入手した顧客情報を偽造カードに記録させ、その偽造カードにて顧客口座から現金を引き出す等の犯罪行為であることから、その対策が要望されるに到った。なお、スキミングの一例を上げると、まず、ATMのカード挿入口近くに磁気情報を非正規に(不正に)読み取る装置(以下、スキミング装置)を取り付ける。この際、スキミング装置をATMに取り付けても違和感が無いように、装置外観をATM外観にマッチするようにすることも行われているため、顧客(ユーザー)は、スキミング装置が取り付けてあることに気づかず、自分のカードをカード挿入口に挿入する。このカード挿入の過程において、スキミング装置は、カードに記録済みの情報、例えば磁気ストライプの磁気情報を不正に読み取るのである。
こうした経緯から、種々のスキミング対策が提案されている。例えば、カード挿入口内部にスキミング装置が取り付けられたことを目視で確認しやすいようにする対策(特許文献1)や、カード挿入口にスキミング装置を取り付けられたことをセンサで検知する対策(特許文献2)、カード挿入時にカード搬送モータ回転を不均一にしてスキミング装置で磁気情報を読み取り難くする対策(特許文献3)、スキミング装置に妨害磁界を与えることによりスキミング装置での磁気情報の読み取り不可とする提案(特許文献4)等がある。
特開2004−94482号公報 特開2001−67525号公報 特開2004−171205号公報 特開2005−266999号公報
上記した各対策には、装着されたスキミング装置の認知、或いは装着されたスキミング装置による情報読み取りの阻害を前提としていることから、これら対策への対抗策がスキミング装置の側で取られた場合には、その実効性が低下してしまう。なお、磁気ストライプの磁気データ(情報)読み取りを例に挙げたが、カードに装着したICチップに記録した情報についても同様である。
本発明は、カード等で代表される種々の記録媒体を取り扱う際の上記した問題点を解決するためになされ、記録媒体に記録した情報の漏洩回避の実効性を高めることをその目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の記録媒体受付装置では、情報を記録した記録媒体の挿入を受け付け、前記記録媒体の前記情報を読み取る正規の情報読み取り機器に前記記録媒体を搬送するに当たり、挿入孔が形成された挿入孔形成壁に対する相対的な位置関係を変更するよう駆動する位置偏位駆動体を、制御手段により駆動制御する。前記制御手段による制御を受けて前記位置関係を変更した前記位置偏位駆動体は、前記挿入孔への前記記録媒体の挿入側の領域であって前記挿入孔の周囲における前記挿入孔形成壁の前方領域への入り込みを起こす。
ところで、この挿入孔の周囲における挿入孔形成壁の前方領域は、正規の情報読み取り機器とは異なる異物の装着予想箇所、例えば、前記記録媒体の記録を前記挿入孔への前記記録媒体の挿入の過程において読み取ることを意図した非正規の情報読み取り機器の装着予想箇所となり得る。よって、上記構成を有する本発明の記録媒体受付装置によれば、挿入孔形成壁の前方領域への位置偏位駆動体の入り込みにより、非正規の情報読み取り機器(異物)の装着自体を阻害できるので、記録媒体に記録した情報の不用意な漏洩を抑制できる。
この場合、前記前方領域へ入り込む前記位置偏位駆動体は、この入り込みにより、非正規の情報読み取り機器の装着が予想される前記挿入孔形成壁の前面の装着予想箇所の形状変化を起こしたり、前記非正規の情報読み取り機器との干渉を起こすようにできる。こうすれば、非正規の情報読み取り機器の装着阻害の実効性を高めることができると共に、記録媒体に記録した情報の漏洩回避の実効性をより確実に高めることができる。なお、非正規の情報読み取り機器との干渉が起きれば、当該機器を装着箇所から脱落させることも可能となる。
上記の本発明の記録媒体受付装置において、前記位置偏位駆動体の前記位置関係の変更の動作状況を検知し、前記位置関係の変更の動作が正常に完了しない場合は、前記正規の情報読み取り機器への前記記録媒体の搬送を停止するようにすることもできる。位置偏位駆動体の位置関係の変更動作が正常に完了しない場合は、位置偏位駆動体自体の単純な動作異常や、変更動作を行う位置偏位駆動体と非正規の情報読み取り機器との干渉による動作異常が予想されることから、位置偏位駆動体の動作異常を起こしたままで記録媒体搬送を停止できる。なお、このような事態が起きた場合には、位置偏位駆動体の動作異常の旨の報知を行うようにしたり、保安要員への通報を行うようにすることもできる。
また、前記挿入孔形成壁の前面に立つユーザーの有無を検出するユーザー検出手段を備えるようにした上で、前記ユーザー検出手段によるユーザー検出があると、前記挿入孔への前記記録媒体の挿入開始が予想されるとして前記駆位置偏位駆動体を駆動制御するようにできる。こうすれば、挿入孔への記録媒体の速やかな挿入が可能となり、取引の利便性が高まる。しかも、挿入孔形成壁の前面に立つユーザーの目の前で位置偏位駆動体が駆動することから、位置偏位駆動体とその周囲の状況へのユーザーの注意を喚起できる。よって、仮に非正規の情報読み取り機器が装着されていたとすれば、ユーザーの視認による非正規の情報読み取り機器装着検知、若しくはユーザーの目の前での、位置偏位駆動体の位置関係変更による既述した非正規の情報読み取り機器の脱落を起こすことも可能となる。
また、制御手段による位置偏位駆動体の駆動を、前記ユーザー検出器によるユーザー検出がない間にあっても予め定めたタイミングで繰り返し行うようにすることもできる。こうすれば、挿入孔形成壁の前方領域への位置偏位駆動体の入り込みの実行頻度が高まることから、非正規の情報読み取り機器の装着阻害の実効性がより高まる。位置偏位駆動体の駆動タイミングとしては、例えば1時間或いは所定時間おきのタイミングを例示できる他、非正規の情報読み取り機器装着がなされると予想される時間帯(例えば、夜間)にあっては、5〜15分おきのタイミングとしたりできる。こうすれば、位置偏位駆動体が停止している時間間隔が短くなるので、非正規の情報読み取り機器装着も困難となり、好ましい。
また、前記挿入孔から挿入された前記記録媒体を噛み込んで回転し、該噛み込んだ記録媒体を前記正規の情報読み取り機器の側に搬送する搬送ローラを備えるようにした上で、前記位置変位駆動体を、前記挿入孔への前記記録媒体の挿入を阻害する第1姿勢から前記挿入孔を露呈させる第2姿勢に推移するよう移動するシャッタとし、該シャッタが前記第2姿勢にあるときにおける前記シャッタの前面から前記搬送ローラにおける前記記録媒体の噛み込み位置までの距離を、ユーザーが前記記録媒体を媒体上下方向から指で摘んで前記記録媒体を前記挿入孔に挿入する際の摘み代に相当する長さを前記記録媒体における挿入方向に沿った媒体長さから控えた距離とすることもできる。
挿入孔形成壁の前面側に非正規の情報読み取り機器がなければ、ユーザーが記録媒体の上下面を指で摘んで記録媒体を挿入孔に挿入することで、記録媒体は搬送ローラに噛み込まれ、正規の情報読み取り機器の側に搬送される。しかしながら、非正規の情報読み取り機器がシャッタを避けて挿入孔形成壁の前面側に設置されていると仮定すると、ユーザーは、記録媒体の上下面を摘んだ指が非正規の情報読み取り機器に届くまでしか記録媒体を挿入孔に挿入できないので、非正規の情報読み取り機器が占める長さ分だけ挿入孔からの記録媒体の挿入長さは短くなり、記録媒体はユーザーに摘まれたままで搬送ローラには噛み込まれない。このため、記録媒体での記録が挿入方向に沿った媒体記録媒体全長に亘る記録箇所への記録である場合には、非正規の情報読み取り機器での情報の読み取り可能範囲を媒体記録媒体全長に亘る記録箇所の一部分に限定できるので、記録媒体の記録内容総ての読み取りができないようにできる。記録内容の総てが揃って始めて有効な情報となるので、上記態様によれば、読み取り範囲を制限することで、記録媒体に記録した情報漏洩の抑制を図ることができる。
この場合、前記摘み代を最大で前記媒体長さの1/4と規定し、前記シャッタを、前記噛み込み位置からシャッタ前面までの距離が前記媒体長さ以下で前記媒体長さの3/4以上となるよう設置した。このような範囲とすれば、非正規の情報読み取り機器での情報の読み取り可能範囲を確実に制限できるので、情報漏洩抑制の上から好ましい。
そして、上記したようにシャッタと搬送ローラとの関係を定めた上で、前記挿入孔に前記記録媒体が挿入されてから前記搬送ローラが前記記録媒体の搬送のために該記録媒体を噛み込むまでの経過時間を計時し、その経過時間が、前記記録媒体が想定の挿入早さで前記挿入口から挿入されて前記搬送ローラに噛み込まれるまでの経過時間より長いと、前記搬送ローラの駆動を停止すると共に、挿入異常の旨を報知するようにすることもできる。
挿入孔に挿入された記録媒体がユーザーに摘まれたままで搬送ローラに噛み込まれないような挿入不良(異常)が起きる原因としては、挿入孔形成壁の前面側における非正規の情報読み取り機器の装着が考えられる。よって、こうした挿入不良が起きた場合には、ユーザーによるそれ以降の記録媒体挿入停止並びに搬送停止により、非正規の情報読み取り機器による記録媒体全長に亘る記録箇所の情報の読み取りがより確実に回避可能となると共に、非正規の情報読み取り機器装着の可能性の報知を行うことができる。この場合、挿入不良(異常)は非正規の情報読み取り機器の装着によるもの仮定して、装置の保安要員による装置の点検を行うようにすることもできる。
上記した本発明による記録媒体受付は、情報を記録した記録媒体の前記情報を読み取る正規の情報読み取り機器に前記記録媒体を挿入孔から搬送する記録媒体搬送方法にも適用できることは勿論である。そして、記録媒体としては、キャッシュカードやクレジットカードの様なカード類への適用が簡便であるが、挿入孔への挿入がなされる記録媒体であれば、種々の記録媒体についても適用できる。また、ATM・CDのような現金を扱う装置の他、キャッシュカード等のカード類の情報読み取りだけを想定した装置についても適用できる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は本発明の実施例としての現金自動取引装置100の外観を概略的に示す概略斜視図、図2はこの現金自動取引装置100の内部構成を概略的に示すブロック図、図3は本実施例の現金自動取引装置100における要部構成であるシャッタ周辺の構成を概略的に示す説明図である。
現金自動取引装置100は、金融機関等に設置され、顧客の操作によって現金の入金や出金等の取引を行う自動取引装置であり、図1に示すように、装置前面に立つ顧客に対面する前面パネル102と、顧客側に迫り出した操作テーブル104とを有する。現金自動取引装置100は、前面パネル102に、通帳取扱機構110とシャッタ機構120と取扱可否ランプ140とを備え、操作テーブル104に、硬貨入出金機構150と紙幣入出金機構160と操作パネル170と顧客検知センサ180とを備える。この他、現金自動取引装置100は、前面パネル102の内側に、カード取引機構130を内蔵し、当該取引機構を、前面パネル102に形成されたカード挿入孔106と共にシャッタ機構120で覆っている。
通帳取扱機構110は、通帳挿入孔112から顧客が挿入した通帳の受け取り・排出の機能の他、通帳に形成済みの磁気ストライプの記録内容のリード・ライト機能、通帳への印字機能などを果たす。取扱可否ランプ140は、現金自動取引装置100による取引が実行可能な状態にあるとき点灯し、顧客に取引可能・不能を通知する。硬貨入出金機構150は、硬貨の入金や出金の入出金機能、現金自動取引装置100の内部の図示しない硬貨収納部への硬貨搬送機能を担い、現金(硬貨)の管理を行なう。紙幣入出金機構160は、紙幣の入金や出金の入出金機能、現金自動取引装置100の内部の図示しない紙幣収納部への紙幣搬送機能を担い、現金(紙幣)の管理を行なう。顧客検知センサ180は現金自動取引装置100の前に利用者(顧客)が立っているかを検知するセンサであり、そのセンサ結果は、後述の制御部200に送られ、制御部200により操作パネル170の点灯表示制御や、シャッタ機構120における後述のシャッタ122の駆動制御に用いられる。操作パネル170は、入力キーの画面表示機能、キー入力検知機能を果たし、主に現金自動取引装置100の顧客が取引を行う際、取引操作の誘導画面を表示したり、顧客による暗証番号等のキー入力を受付ける。カード取引機構130は、カード挿入孔106から顧客が挿入したカードの受け取り・排出の機能の他、カードに記録済みの情報のリード・ライト機能、カードエンボス部分のイメージの読取り機能などを果たすと共に、カードを用いた取引内容の明細票への印字機能、その明細書の排出機能を果たす。カードへの情報記録は、磁気ストライプへの磁気データ記録、ICチップへのデータ記録があるが、本実施例では、下面に磁気ストライプを有するカードを取扱対象としているので特段の言及がない限り、カード下面の磁気ストライプにおける情報のリード・ライトを行うものとして説明する。
現金自動取引装置100は、装置内部に制御部200を備え、図2に示すように、この制御部200は上記した各機構と接続されている。制御部200は、論理演算を実行するCPU、後述するプログラム等を記録するROM、データの一時的な読み書きを行うRAM等を有するコンピュータを用いて構成され、上記した各機器を統括的に制御する。なお、この制御部200は、シャッタ122の開放動作完了を検知するシャッタ開センサ127と、シャッタ122の閉鎖動作完了を検知するシャッタ閉センサ128と、カード挿入孔106へのカード挿入の有無を検知するカード挿入センサ129とも接続され、これらセンサ出力を後述のカード読み取りプロセス等に用いる。
次に、シャッタ機構120とカード取引機構130の概略的な構成について、図2を用いて説明する。図示するように、シャッタ機構120は、シャッタ122とその駆動モータ124とモータドライバ126とを備え、制御部200の制御を受けたモータドライバ126により駆動モータ124を正逆回転させ、カード挿入孔106を開放または閉鎖するようシャッタ122を駆動させる。カード取引機構130は、カード搬送ローラ132とその駆動モータ134とモータドライバ136とを備え、制御部200の制御を受けたモータドライバ136により駆動モータ134を正逆回転させ、カード挿入孔106から挿入されたカードの排出・払出を行う。また、このカード取引機構130は、カード下面の磁気ストライプに記録済みの情報のリード・ライトを行うリード・ライトユニット138を、カード挿入孔106からカード搬送ローラ132を経由する搬送経路下方に備える他、既述したイメージ読み取り機能や明細票への印字・排出の機能実現のため、図示しないイメージセンサや印字排出ユニットを備える。
次に、カード挿入孔106に対するシャッタ機構120とカード取引機構130の関係について、図3を用いて説明する。シャッタ機構120のシャッタ122は、図における前面パネル102の右側、即ち装置内側の図示しないシャッタレールに係合され、当該レールの軌道に沿って、前面パネル102のシャッタ孔103から前面パネル102の前面に出入りして、カード挿入孔106を開放・閉鎖する。シャッタ122は、図中実線で示した位置にある場合のシャッタ姿勢がシャッタ原姿勢(挿入孔閉鎖姿勢)であり、挿入孔開放時には、図示するように装置内に総て引き込まれた挿入孔開放姿勢となるよう移動する。
このように両姿勢を推移するよう移動することで、シャッタ122は、前面パネル102に対する相対的な位置関係を変更する。こうしたシャッタ122の移動は、制御部200の制御を受けたシャッタ機構120のモータドライバ126による駆動モータ124の正逆駆動にてなされる。シャッタ122はセンサ検知片123を有するので、シャッタ開センサ127およびシャッタ閉センサ128によるこの検知片の検知により、シャッタ122が挿入孔閉鎖姿勢にあること、およびシャッタ122が挿入孔開放姿勢にあることが検知される。
前面パネル102は、カード挿入孔106の直下に、顧客側に向かう棚部102aと垂下部102bを備え、この棚部と垂下部の繋ぎ箇所をシャッタストッパ102cとする。つまり、シャッタ122は、シャッタストッパ102cに当接することで挿入孔閉鎖姿勢を維持し、この挿入孔閉鎖姿勢に装置内の挿入孔開放姿勢から推移するよう移動することで前面パネル102に対する相対的な位置関係を変更し、挿入孔106へのカード挿入側領域であってカード挿入孔106の周囲における前面パネル102の前方領域への入り込みを起こす。つまり、シャッタ122は、挿入孔閉鎖姿勢に推移する際、カードCがカード挿入孔106に挿入される場合のカード経路(カード搬送経路)を横切り、シャッタ先端をこのカード搬送経路より下側のシャッタストッパ102cに当接させる。棚部102aと垂下部102bの形成の様子については後述する。
カード挿入孔106の近傍には、前面パネル102の内側にカード挿入センサ129が配設されている。このカード挿入センサ129は、近接センサとして構成され、カード挿入孔106からカードCが進入してくると、カード挿入ありの旨のセンサ出力を制御部200に出力する。
カード取引機構130は、その有するカード搬送ローラ132をカード挿入孔106の延長線上に位置するように備え、カード搬送ローラ132は、カード挿入孔106から挿入されたカードCをリード・ライトユニット138まで搬送する。カード搬送ローラ132は、カードCがローラ間に噛み込まれたことでカード搬送を開始する。そして、リード・ライトユニット138の下流側の搬送ローラ133と協働して、カード搬送ローラ132は、カードCの磁気ストライプ情報がリード・ライトユニット138にて総て読み取られるようカード往復動を行うと共に、カードCをカード挿入孔106から顧客に返却する返却搬送も行う。
ここで、カード挿入孔106の形成された前面パネル102から顧客側に向かう棚部102aと垂下部102bとカード取引機構130のカード搬送ローラ132との関係について説明する。図3に示すように、通常、顧客は、カードCの挿入に際して自身の指でカードCをカード上下方向から摘む。顧客は、カードCをこのように指で摘んだまま、カード挿入孔106に挿入する。本実施例では、カードCの顧客のカード摘み代を、最大でも、カードCの挿入方向に沿った全長CLの1/4の長さに設定した。そして、このように摘まれたカードCがカード挿入孔106から挿入されれば、カード取引機構130のカード搬送ローラ132による上記したカード搬送が開始される、カード搬送ローラ132の位置を次のように規定した。
図4はカードを摘んだ顧客によるカード挿入の様子を示す説明図である。この図4にも示すように、上記の摘み代でカードを摘んだ顧客がカードCをカード挿入孔106に挿入する場合、カード挿入孔106からのカード挿入長さは、顧客の指が垂下部102bの手前に達したときが最長となり、その長さは、上記の摘み代をカード全長CLから控えた長さ、即ちカード全長CLの3/4となる。よって、顧客の指がカード挿入に際して干渉する垂下部102bの前面とカード取引機構130におけるカード搬送ローラ132のカード噛み込み位置との隔たりRDがカードCの挿入方向に沿った全長CLの3/4となるよう、カード搬送ローラ132、詳しくはカード取引機構130を現金自動取引装置100に内蔵設置した。このようにカード搬送ローラ132の位置を規定した理由については後述する。棚部102aについては、カード挿入孔106の下端周縁との間隔を数mm程度となるようにしたので、棚部102aの上面に何らかの異物が載置されればカード挿入孔106へのカード挿入が不能となるようにした。つまり、棚部102aの上面への異物載置の余地をなくすようにした。
次に、顧客がカードCを用いて本実施例の現金自動取引装置100にて行う現金取引の際のカード読み取りプロセスについて説明する。図5は現金自動取引装置100の制御部200が行うカード読み取りプロセスの前半部分を示すフローチャート、図6はカード読み取りプロセスの後半部分を示すフローチャート、図7はカード取引処理におけるシャッタ122の挙動を説明する説明図である。
このカード読み取りプロセスは、取扱可否ランプ140にて現金自動取引装置100の取扱ができるとされている間に繰り返し実行され、まず、制御部200は、顧客検知センサ180をスキャンし(ステップS100)、顧客検知の有無を判定する(ステップS110)。スキャン結果から顧客が現金自動取引装置100の前面にいないとなれば、それ以降の処理を行うことなく本ルーチンを一旦終了する。一方、センサスキャンの結果、顧客を検知すればシャッタ122の開放動作を実行する(ステップS120)。つまり、制御部200は、シャッタ122を図3に示す挿入孔閉鎖姿勢から前面パネル102の側に引き込んだ挿入孔開放姿勢に移動させるべく、シャッタ機構120のモータドライバ126に制御信号を送出するので、このモータドライバ126は、駆動モータ124を正転させる。これにより、シャッタ122は、図3の挿入孔閉鎖姿勢から図7の挿入孔開放姿勢に推移駆動する。
次いで、制御部200は、シャッタ開センサ127のスキャン(ステップS130)とそのスキャン結果による開放動作完了の判定(ステップS140)とを行い、開放動作完了(肯定判定)の場合は、後述のステップS160に移行する。一方、開放動作未完了(否定判定)の場合は、ステップS150に移行して、今回の開放動作が3回目か否かを判定する。なお、この開放動作数は、開放動作実行の都度にカウントされ、開放動作の不良・不具合を判定するに十分な回数を3回として、カウント数が3となるとリセットされるようにされている。
ステップS150にて開放動作回数が3回目未満であると否定判定した場合、制御部200は、シャッタ122を図3の挿入孔閉鎖姿勢の側に一旦駆動させた上で、既述したステップS120に移行して、シャッタ122の開放動作を再開する。そして、ステップS140による開放動作未完了の判定・その後の開放動作再開が3回繰り返されると、制御部200は、シャッタ122の開放動作に何らかの異常があるとして、エラー報知をし(ステップS155)、このエラー報知を受けた保安員による異常復旧処置を待機して(ステップS157)、本ルーチンを一旦終了する。このエラー報知の一例として、操作パネル170に、カード取扱ができない旨の表示や、カードを間違って差したまま帰らないように注意喚起をする旨の表示、例えば、「申し訳ございませんがお取扱できなくなりました。カードをお忘れなくお持ち帰りください」等の表示を行うと共に、現金自動取引装置100の設置店舗の保安員へのエラー発生通知を行う。異常復旧後には、保安員によるシャッタ122の挿入孔閉鎖姿勢復旧を経た上で、ステップS100からの処理が行われる。このように、シャッタ122の開放動作未完了の場合は、カード挿入孔106へのカード挿入もないことと相俟って、制御部200は、カード搬送ローラ132によるカード搬送を行わない。
シャッタ122が正常に挿入孔開放姿勢まで移動すれば、カード挿入孔106が露出することから、顧客はこのカード挿入孔106からカードCを挿入できるようになる。よって、制御部200は、カード挿入センサ129のスキャン(ステップS160)とそのスキャン結果によるカード挿入の有無判定(ステップS170)とを、カード挿入ありと判定するまで行う。なお、ステップS140にてシャッタ122の開放動作が完了してからカード挿入ありとされるまでの経過時間が、通常のカード取引で想定される経過時間に比して長い場合には、顧客はカード取引を止めたと判定して、開放済みのシャッタ122を挿入孔閉鎖姿勢に移動させるようにすることもできる。
ステップS170でのカード挿入ありの肯定判定に続いては、制御部200は、カード挿入センサ129によるカード挿入ありとした時点からの経過時間計時を内蔵するタイマにて開始する(ステップS180)。そして、その計時期間と所定時間αとを対比しつつカード搬送ローラ132におけるカード噛み込みがこの所定時間αの時間内で行われたか否かを判定する(ステップS190)。そして、ステップS190で否定判定した場合、即ち、カード挿入孔106へのカード挿入がされてから所定時間αを経過してもカード搬送ローラ132でのカード噛み込みがない場合には、カード挿入に伴う何らかの異常があるとして、エラー報知をし(ステップS200)、このエラー報知を受けた保安員による異常復旧処置を待機して(ステップS205)、本ルーチンを一旦終了する。
ここで、ステップS190における判定について説明する。
既述したようにこのカード読み取りプロセスは、顧客が現金自動取引装置100の前面に立っていることを契機に開始され(ステップS100〜110)、その顧客はカード取引を所望していると云える。こうした顧客は、図3や図4でもってして説明したように、所望するカード取引を実行すべく、カードCをその上下から指で摘んでカード挿入孔106に挿入し、このカード挿入を、カードCがカード搬送ローラ132により噛み込まれてリード・ライトユニット138に搬送されるまで当然に継続する。そして、垂下部102bの前面とカード取引機構130におけるカード搬送ローラ132のカード噛み込み位置との隔たりRD(図4参照)に基づいたカード搬送ローラ132の設置状況から、カード挿入孔106の周辺に何の異物も装着されていないのであれば、図4に示すように、上記のカード挿入によりカードCは当然にカード搬送ローラ132に噛み込まれ、搬送されることになる。このような顧客のカード挿入動作は、通常、数秒、例えば5〜10秒程度で完了する。上記した所定時間αは、顧客のカード挿入動作に要する時間として規定されている。よって、この所定時間αの時間内でのカード搬送ローラ132での噛み込みがない場合、カードCは、通常ならカード噛み込みが起きているはずの所定時間αより長い時間が経過しているにも拘わらず、カード先端がカード搬送ローラ132に達していないことになる。
カード挿入孔106に挿入されたカードCが顧客に摘まれたままでカード搬送ローラ132に噛み込まれない挿入不良(異常)が起きる原因としては、次のことが想定される。図8はカード挿入孔106に挿入されたカードCが顧客に摘まれたままでカード搬送ローラ132に噛み込まれない挿入不良(異常)の一因を説明するための説明図である。この図8に示すように、カード挿入孔106の周囲における前面パネル102の前方領域Xは、何らかの異物S、例えばカード記録情報をカード挿入の仮定おいて不正に読み取ることを意図したスキミング装置の装着箇所となり得る。本実施例の現金自動取引装置100では、その取扱対象のカードCがカード裏面に磁気ストライプを有するカードであることから、垂下部102bの前面が異物Sの装着箇所となり易い。しかも、磁気ストライプの磁気情報を読み取る都合上、スキミング装置を装着させる場合には、カード挿入孔106に挿入されるカードCの裏面の磁気ストライプに接触若しくはカード裏面のごく近傍にスキミング箇所が来るように装着せざるを得ず、垂下部102bの前面の上方側が異物Sの装着箇所となり易い。
仮に、この図8に示すように異物Sが垂下部102bの前面に装着されていると仮定すると、カード挿入を行おうとする顧客は、カードを上下で摘んだ指が異物Sに届くまでしか、カードCをカード挿入孔106から挿入できない。よって、異物Sがカード挿入方向に沿って占める長さSLの分だけカード挿入孔106からカード搬送ローラ132の側へのカードCの挿入長さは短くなり、カードCは、顧客に指で摘まれたままでカード先端がカード搬送ローラ132に達しないことになる。このため、異物装着が仮にあった場合には、カード挿入孔106へのカード挿入後の上記の経過時間は所定時間αより長くなる。つまり、垂下部102bに異物Sが装着されたことで起きるカードCの挿入状況と、ステップS190にて下した否定判定でのカードCの挿入状況とは一致することから、ステップS190にて垂下部102bへの異物Sの装着の有無が判定できると云える。
こうしたことから、ステップS190で否定判定した場合には、制御部200は、既述したようにカード挿入に伴うエラー報知(ステップS200)と、異常復旧処置待機(ステップS205)に移行する。この際のエラー報知にあっても、既述したように「申し訳ございませんがお取扱できなくなりました。カードをお忘れなくお持ち帰りください」等の表示を操作パネル170にて行うと共に、現金自動取引装置100の設置店舗の保安員へのエラー発生通知を行う。異常復旧後には、保安員による異物S除去並びにシャッタ122の挿入孔閉鎖姿勢復旧を経た上で、ステップS100からの処理が行われる。このように、カード挿入時間超過の場合は、異物S装着が予想されることと相俟って、制御部200は、カード搬送ローラ132によるカード搬送を行わない。
ここで、上記した異物Sがスキミング装置であった場合の当該スキミング装置における情報読み取りについて説明する。図8に示すように、顧客は、カードを上下で摘んだ指が異物S(スキミング装置)に届くまでカードCを挿入するので、その挿入の間においては、スキミング装置による不正なカード情報の読み取りが行われる、とも云える。しかしながら、顧客が指で摘んでいる範囲(カード全長の1/4の範囲)のカード裏面の磁気ストライプは、スキミング装置による読み取り箇所には達することはないので、スキミング装置での不正な情報読み取りの読み取り範囲は制限されることになる。通常、カード裏面の磁気ストライプへ情報記録は、カード全長に亘って行われ、カード全長に亘る情報が総て揃って始めて有効な情報(顧客情報)となる。よって、上記したようにスキミング装置での読み取り範囲を制限することは、カードCの全長に亘る磁気ストライプに記録した情報の漏洩抑制に有益となる。
所定時間αの時間内でのカードCの噛み込みが行われれば(ステップS190の肯定判定)、制御部200は、カード搬送を行う(ステップS210)。つまり、制御部200は、カード取引機構130のモータドライバ136にカード搬送の制御信号を送出するので、このモータドライバ136は、駆動モータ134を正転させる。これにより、カードCは、リード・ライトユニット138に向けて搬送されるので、リード・ライトユニット138は、カードC下面の磁気ストライプに記録済みの情報のリード・ライトを行う。この際、モータドライバ136は、搬送ローラ133についても回転駆動させ、カードCがその全長に亘ってリード・ライトユニット138の通過するようにする。
次に、制御部200は、リード・ライトユニット138のカード情報の読み取り状況を入力し、磁気情報の読み取り可否を判定する(ステップS220)。ここで、読み取り不可と否定判定すれば、後述のカード返却処理(ステップS240)に移行し、読み取り可能であれば、操作パネル170にて顧客が操作した取引内容に即したカード取引処理(例えば、紙幣払出、硬貨・紙幣の払出、明細票印刷等)を行う(ステップS230)。次いで、制御部200は、カード返却処理を行う(ステップS240)。つまり、制御部200は、カード取引機構130のモータドライバ136にカード返却の制御信号を送出するので、このモータドライバ136は、駆動モータ134を逆転させる。これにより、それまでのカード搬送によりリード・ライトユニット138を越えて搬送済みのカードCは、カード挿入孔106に向けて搬送され、顧客に返却される。この際、モータドライバ136は、カード搬送ローラ132と搬送ローラ133とを回転駆動させる。
このカード返却処理によりカードCはカード挿入孔106から顧客側に払い出されていることから、顧客によるカード取り出しが可能な状態となる。よって、制御部200は、カード挿入センサ129をスキャンして(ステップS250)、そのスキャン結果によりカード取出完了の判定(ステップS260)を行う。ここで、顧客によるカード取り出しがなされていないと、即ちカード挿入センサ129のセンサ出力が「カードあり」のままであると、顧客にカード取り出しを促すべく、エラー報知をし(ステップS270)、ステップS250に移行する。つまり、このエラー報知を受けた顧客によるカード取り出しを待機することになる。このエラー報知の一例として、操作パネル170に、カードを間違って差したまま帰らないように注意喚起をする旨の表示、例えば、「カードをお忘れなくお持ち帰りください」等の表示を行う。
顧客によるカード取り出しが行われると、制御部200は、シャッタ122の閉鎖動作を実行する(ステップS280)。つまり、制御部200は、シャッタ122を図7に示す挿入孔開放姿勢から図3の挿入孔閉鎖姿勢に移動させるべく、シャッタ機構120のモータドライバ126に制御信号を送出するので、このモータドライバ126は、駆動モータ124を逆転させる。これにより、シャッタ122は、図7の挿入孔開放姿勢から図3の挿入孔閉鎖姿勢に推移駆動する。
次いで、制御部200は、シャッタ閉センサ128のスキャン(ステップS290)とそのスキャン結果による閉鎖動作完了の判定(ステップS300)とを行い、閉鎖動作完了(肯定判定)の場合は、本ルーチンを一旦終了する。一方、閉鎖動作未完了(否定判定)の場合は、ステップS310に移行して、今回の閉鎖動作が3回目か否かを判定する。なお、この閉鎖動作数は、閉鎖動作実行の都度にカウントされ、閉鎖動作の不良・不具合を判定するに十分な回数を3回として、カウント数が3となるとリセットされるようにされている。
ステップS310にて閉鎖動作回数が3回目未満であると否定判定した場合、制御部200は、シャッタ122を図7の挿入孔開放姿勢の側に一旦駆動させた上で、既述したステップS280に移行して、シャッタ122の閉鎖動作を再開する。そして、ステップS300による閉鎖動作未完了の判定・その後の閉鎖動作再開が3回繰り返されると、制御部200は、シャッタ122の閉鎖動作に何らかの異常があるとして、エラー報知をし(ステップS320)、このエラー報知を受けた保安員による異常復旧処置を待機して(ステップS330)、本ルーチンを一旦終了する。このエラー報知の一例として、操作パネル170に、カード取扱ができない旨の表示、例えば、「申し訳ございませんがお取扱できなくなりました。」等の表示を行うと共に、現金自動取引装置100の設置店舗の保安員へのエラー発生通知を行う。異常復旧後には、保安員によるシャッタ122の挿入孔閉鎖姿勢復旧を経た上で、ステップS100からの処理が行われる。
ここで、シャッタ122の閉鎖動作が未完了となる現象について説明する。図9はシャッタ122の閉鎖動作未了が起きる一因を説明するための説明図である。シャッタ122が図3の挿入孔閉鎖姿勢に推移しない現象の原因としては、シャッタ122自体の駆動不良、例えばシャッタレールとの係合不良や、モータの回転不良といった機器駆動不良の他、挿入孔閉鎖姿勢に達するよう正常に駆動しているシャッタ122の動きを物理的に妨げることが挙げられる。こうしたシャッタ122の物理的な妨げは、図9に示すように、カード挿入孔106の周囲における前面パネル102の前方領域Xにおいてシャッタ122の移動軌跡と干渉するよう装着された何らかの異物S、例えばスキミング装置の存在によって起きる。
本実施例の現金自動取引装置100では、その取扱対象のカードCがカード裏面に磁気ストライプを有するカードであることから、既述したように垂下部102bの前面の上方側が異物Sの装着箇所となり易い。今、シャッタ122が挿入孔開放姿勢にあるときに、図9に示すように異物Sが垂下部102bの前面の上方側に装着されていると仮定する。すると、装着された異物Sはシャッタ122の移動軌跡と干渉するので、図7の挿入孔開放姿勢から挿入孔閉鎖姿勢となるよう移動しようとするシャッタ122は、前方領域Xに入り込んで異物Sと干渉することから、シャッタ122の閉鎖動作が未了となる。このため、ステップS310でのエラー報知は、異物S(スキミング装置)の装着がなされている旨のエラー報知となるので、保安員は、このエラー報知により異物装着の有無を調べて、異物装着があれば当該異物の除去、並びにシャッタ122の挿入孔閉鎖姿勢復旧を行う。つまり、シャッタ122が前面パネル102に対する相対的な位置関係を変更するよう挿入孔閉鎖姿勢に向けて移動することで、異物S(スキミング装置)の装着有無を検知できると共に、このシャッタ122と装着済み異物との干渉により、異物S(スキミング装置)の装着を阻害できると共に、装着済みの異物にあってはこれを脱落させることができる。そして、このように異物装着を阻害(脱落或いは除去)できることから、この異物Sが仮にスキミング装置であったとしても、カードCの記録情報の不用意な漏洩を未然に回避できる。
以上説明したように、本実施例の現金自動取引装置100では、シャッタ122の開放動作・閉鎖動作が未完了であれば、シャッタ自体の動作不良、或いは既述した異物Sの装着が起きているとして、エラー報知すると共に、それ以降のカードCの搬送も行わないようにした。よって、シャッタ122の開放動作・閉鎖動作が未完了である場合の速やかな復旧と、カードCの記録情報の不用意な漏洩が起きないようにできる。
また、本実施例の現金自動取引装置100では、顧客検知センサ180にて顧客が装置前面に立っていることを検知すると、シャッタ122を挿入孔開放姿勢に推移させる。よって、顧客は、カード挿入孔106に速やかにカードCの挿入できることになり、取引の利便性が高まる。
既述したように、シャッタ122は挿入孔閉鎖姿勢に推移する際に前面パネル102の前方領域Xに入り込んで、装着済み異物と干渉するので、通常は、異物装着は阻害される。また、カード挿入孔106の開放・閉鎖のために移動するシャッタ122やその周辺はカード取扱の際に顧客が注視する箇所となるので、シャッタ122との干渉を避けた異物装着は、顧客に違和感を想起させ、非現実的であると云える。しかも、次のようにすれば、異物Sがシャッタ122との干渉を避けて装着された場合についても対処することができる。図10は異物Sがシャッタ122との干渉を避けて装着された場合の説明図である。
図10に示すように、シャッタ122は垂下部102bに装着された異物S(スキミング装置)と干渉しないものの、このように異物Sを装着する場合には、異物Sがカード挿入方向に沿って占める長さSLは、シャッタ122と干渉する場合よりも長くなる。よって、図8で説明した場合と同様、カードCはカード搬送ローラ132に噛み込まれないままとなるので、ステップS170〜205の処理により、こうした異物装着にあってもエラー報知、その後の復旧(異物除去)が可能であり、実害は生じない。
本実施例の現金自動取引装置100では、図5〜図6に示したカード読み取りプロセスにおけるステップS120以降の処理を、顧客が装置前面に立った場合において実行するようにしたが、次のようにすることもできる。つまり、ステップS120への以降タイミングである顧客検知タイミングを、1時間おきの定間隔タイミングや、12時、13時等の定時タイミングとする。具体的には、ステップS120〜330までの処理のうち、カード搬送・読み取りに関連したステップS160〜270までの処理を省略してシャッタ開閉に関連した処理からなるシャッタ開閉プロセスを、1時間おきの定間隔タイミングや定時タイミングで実行する。こうすれば、前面パネル102の前方領域Xへの入り込みを起こすシャッタ122の移動頻度が高まることから、異物装着阻害の実効性がより高まる。また、異物装着がされやすい夜間においては、5〜15分起きの頻度で、上記シャッタ開閉プロセスを実行するようにすることもできる。こうすれば、シャッタ122が停止している時間間隔が短くなるので、異物Sの装着もよりし難くでき、好ましい。
次に、他の実施例について説明する。図11は第2実施例の要部構成であるシャッタ機構120Aのシャッタ周辺の構成を概略的に示す説明図である。この実施例では、シャッタ機構120Aが有するシャッタ122aは、前面パネル102に対する相対的な位置関係をパネル前面側において上下に変更する。つまり、シャッタ122aは、図示しない上下のシャッタレールに係合されており、その駆動モータおよびモータドライブにより、カード挿入孔106を閉鎖する挿入孔閉鎖姿勢から、カード挿入孔106より上方位置の挿入孔上方側開放姿勢と、カード挿入孔106より下方位置の挿入孔下方側開放姿勢に推移移動する。そして、シャッタ122aは、上下の挿入孔開放姿勢から挿入孔閉鎖姿勢に推移移動することで、カード挿入孔106の周囲における前面パネル102の前方領域Xに入り込み、カードCがカード挿入孔106に挿入される場合のカード経路(カード搬送経路)に対して上下に移動する。
なお、このシャッタ122aにあっても、シャッタ122と同様、位置検出のためのセンサ検知片(図視略)を有し、シャッタ機構120Aは、挿入孔閉鎖姿勢と挿入孔上方側開放姿勢と挿入孔下方側開放姿勢に応じたセンサを備える。よって、これら各姿勢にシャッタ122aがあること、並びに各姿勢にシャッタ122aが推移移動する際のその動作の完了・未完を検知できる。
上記したシャッタ122aを有する第2実施例にあっても、カード挿入孔106の周囲における前面パネル102の前方領域Xへのシャッタ122aの入り込みを起こすので、異物S(スキミング装置)の装着阻害並びに情報漏洩回避といった既述した実施例と同様の効果を奏することができる。また、この実施例では、異物Sの装着が予想されるカード挿入孔106周囲の前面パネル102の前面形状を、前方領域Xへのシャッタ入り込みにより変更する。この点からも、異物S(スキミング装置)の装着阻害並びに情報漏洩回避の実効性が高まる。そして、この実施例では、挿入孔閉鎖姿勢からその上下の挿入孔開放姿勢までのシャッタ122aの移動距離を長くすることで(例えば、シャッタ交換)、異物装着の阻害範囲を簡単に拡張できる。
また、この第2実施例では、挿入孔閉鎖姿勢と挿入孔上方側開放姿勢との間のシャッタ推移と、挿入孔閉鎖姿勢と挿入孔下方側開放姿勢との間のシャッタ推移を起こす。よって、この第2実施例は、カード下面に磁気ストライプがあるカードCを取扱対象とする現金自動取引装置100のみならず、カード上面に磁気ストライプがあるカードCを取扱対象とする現金自動取引装置100についても適用できる。この場合、カード下面に磁気ストライプがあるカードCを取扱対象とする現金自動取引装置100であれば、シャッタ122aを挿入孔閉鎖姿勢と挿入孔下方側開放姿勢との間のシャッタ推移を起こすようにすればよい。同様に、カード上面に磁気ストライプがあるカードCを取扱対象とする現金自動取引装置100であれば、シャッタ122aを挿入孔閉鎖姿勢と挿入孔上方側開放姿勢との間のシャッタ推移を起こすようにすればよい。
更に、上記の第2実施例では、シャッタ122aを前面パネル102の前面において既述したように移動させれば良く、シャッタ122aの前面パネル102内部への引き込みを要しない。よって、構造の簡略化や小型化が可能となる。
この第2実施例にあっても、カード挿入孔106の開放・閉鎖のために移動するシャッタ122aやその周辺はカード取扱の際に顧客が注視する箇所となるので、シャッタ122aとの干渉を避けた異物装着は、顧客に違和感を想起させ、非現実的と云える。しかも、次のようにすれば、異物Sがシャッタ122aとの干渉を避けて装着された場合についても対処することができる。図12は異物Sがシャッタ122aとの干渉を避けて前面パネル102に装着された場合の説明図、図13は異物Sがシャッタ122a自体に装着された場合を想定した説明図である。
図示するように、シャッタ122aの前面とカード取引機構130におけるカード搬送ローラ132のカード噛み込み位置との隔たりRDを、カードCの挿入方向に沿った全長CLの3/4とする。こうすれば、図8でもって説明したように、カード挿入を行おうとする顧客は、カードを上下で摘んだ指が異物Sに届くまでしか、カードCをカード挿入孔106から挿入できない。よって、異物Sがカード挿入方向に沿って占める長さSLの分だけカード挿入孔106からカード搬送ローラ132の側へのカードCの挿入長さは短くなり、カードCは、顧客に指で摘まれたままでカード先端がカード搬送ローラ132に達しないことになる。このため、異物装着が前面パネル102の前面或いはシャッタ122a自体に仮にあったとしても、既述したようにカード搬送ローラ132でのカード噛み込みが起きないことにより異物装着の有無が判定できるので、磁気ストライプ情報の不用意な漏洩を回避できる。
この場合、異物Sが仮にシャッタ122a自体に装着された場合については、次のようにすることもできる。シャッタ122aは、異物Sを装着したまま移動することになるので、その駆動モータに掛かる負荷は、異物装着と共に増大する。よって、シャッタ移動時のモータ負荷を検知し、異物装着に伴うと想定される負荷増大をきたしたら、シャッタ移動の停止、カード搬送の停止、エラー報知等を行うようにする。こうすれば、シャッタ122a自体への異物装着を、挿入孔閉鎖姿勢から開放姿勢へのシャッタ122aの際に、即ち、カード取引に先立ち検知でき好ましい。
次に、また別の実施例について説明する。図14は第3実施例の要部構成を概略的に示す斜視図、図15はカード挿入孔106の周辺を断面視して概略的に示す説明図である。この実施例では、カード挿入孔106を開放・閉鎖するシャッタに代えてカード挿入孔106の周辺における前面パネル102の形状を変更する点に特徴がある。図示するように、この実施例では、カード挿入孔106の下方側に、スライドテーブル300を有する。このスライドテーブル300は、前面パネル102の前面といわゆる面一になる原位置から、前面パネル102の前面側に進出・後退可能とされている。つまり、スライドテーブル300は、この原位置から前方に進出することで、前面パネル102に対する相対的な位置関係についてはこれをカード搬送経路に沿って変更し、カード挿入孔106の周囲における前面パネル102の前方領域Xへの入り込みを起こす。
この実施例にあっても、既述した実施例と同様の制御部200を備え、制御部200は、スライドテーブル300の進出・後退のタイミング、および上記した原位置からの進出長さを決めた上でスライドテーブル300を進出・後退駆動させる。例えば、制御部200は、顧客検知センサ180による顧客未検知時には、スライドテーブル300を前面パネル102の前面と面一の原位置に位置させ、顧客検知センサ180による顧客検知時に、スライドテーブル300を原位置から最大進出長さの進出最前端に一旦進出させた後に原位置に復帰させる。こうすれば、仮に異物がカード挿入孔106の下方の前面パネル102前面に装着されていたとすると、上記のように原位置から進出・復帰するスライドテーブル300は、この異物に干渉するので、顧客によるカード取扱に先立ち、異物を脱落させることができる。
また、スライドテーブル300を進出最前端まで進出駆動させたはずが、進出最前端までのテーブル駆動が未了のままであれば、上記した実施例と同様、異物装着が危惧されるとしてのエラー報知や、保安員による異物除去等の対処を図ることができる。そして、この実施例では、スライドテーブル300の図15における上下幅を大きくすることで、異物装着の阻害範囲を簡単に拡張できる。更に、磁気ストライプ情報を異物であるスキミング装置で読み込むには、その読み込みヘッドを磁気ストライプに接触若しくは近接しなければならないので、スライドテーブル300とカード挿入孔106の下端側との隔たりを短くすれば、装着済み異物(スキミング装置)との干渉が起きる確度が高まるので、異物装着阻害やその脱落を図る上で好ましい。
また、制御部200は、顧客検知センサ180による顧客検知がなされない期間にあっては、例えば最後の顧客検知から10〜20分等の所定時間経過後には、時間経過と共に、原位置からの進出長さが上記した進出最前端での進出長さTMの1/4→1/3→1/2→2/3→3/4→1/1というように変化するよう、スライドテーブル300を進出させることもできる。こうすれば、異物の装着が予想されるカード挿入孔106下方の前面パネル102前面形状が時間経過と共に変化していくので、異物装着を阻害できる。或いは、仮にスライドテーブル300の進出長さがTM/4の時に異物が装着されたとすれば、その後の時間経過と共にTM/4から進出するスライドテーブル300をこの装着済み異物と干渉させることができるので、当該異物の脱落や上記したエラー報知・保安員による異物除去等の対処を図ることができる利点がある。スライドテーブル300の進出長さを順次変更するのではなく、ランダムな進出長さ(最大でTM)で時間経過と共にスライドテーブル300を原位置から進出・後退させるようにすることもできる。こうしても、異物装着の阻害、除去等が可能となる。なお、このように前進・後退するスライドテーブル300にあっても、制御部200は、スライドテーブル300の進出位置を、上記した実施例のシャッタ122と同様、位置検出のためのセンサ検知片(図視略)とその検知センサとにより把握できるので、制御した進出位置へのスライドテーブル300の推移移動動作の完了・未完を検知できる。
また、この第3実施例では、カード下面に磁気ストライプを有するカードCを取扱対象としているので、スライドテーブル300をカード挿入孔106の下方に設けたが、カード上面にカード下面に磁気ストライプを有するカードCを取扱対象とする場合には、スライドテーブル300をカード挿入孔106の上方側に設ければよい。また、スライドテーブル300をカード挿入孔106の上下に設けるようにでき、こうすれば、磁気ストライプがカード下面にあってもカード上面にあっても対応できる。
この第3実施例にあっても、カード挿入孔106や、その直ぐ下方において進出・後退するスライドテーブル300とその周辺はカード取扱の際に顧客が注視する箇所となるので、スライドテーブル300との干渉を避けた異物装着は、顧客に違和感を想起させるので、非現実的ではある。しかも、次のようにすれば、異物Sがスライドテーブル300との干渉を避けて装着された場合についても対処することができる。図16は異物Sがスライドテーブル300との干渉を避けて前面パネル102に装着された場合の説明図、図17は異物Sがスライドテーブル300自体に装着された場合を想定した説明図である。
まず、この実施例では、顧客検知センサ180による顧客検知があったカード取扱の当初では、スライドテーブル300を原位置からその最大進出長さTMだけスライドテーブル300を進出させる。そして、図示するように、最大進出長さTMで進出したスライドテーブル300の前面とカード取引機構におけるカード搬送ローラ132のカード噛み込み位置との隔たりRDを、カードCの挿入方向に沿った全長CLの3/4とする。こうすれば、図8や図12および図13でもって説明したように、カード挿入を行おうとする顧客は、カードを上下で摘んだ指が異物Sに届くまでしか、カードCをカード挿入孔106から挿入できない。よって、異物Sがカード挿入方向に沿って占める長さSLの分だけカード挿入孔106からカード搬送ローラ132の側へのカードCの挿入長さは短くなり、カードCは、顧客に指で摘まれたままでカード先端がカード搬送ローラ132に達しないことになる。このため、異物装着が前面パネル102の前面或いはスライドテーブル300自体に仮にあったとしても、既述したようにカード搬送ローラ132でのカード噛み込みが起きないことにより異物装着の有無が判定できるので、磁気ストライプ情報の不用意な漏洩を回避できる。
この場合、異物Sが仮にスライドテーブル300自体に装着された場合については、次のようにすることもできる。スライドテーブル300は、異物Sを装着したまま移動することになるので、その駆動モータに掛かる負荷は、異物装着と共に増大する。よって、シャッタ移動時のモータ負荷を検知し、異物装着に伴うと想定される負荷増大をきたしたら、シャッタ移動の停止、カード搬送の停止、エラー報知等を行うようにする。こうすれば、スライドテーブル300自体への異物装着を、原位置から最大進出長さTMまでのスライドテーブル300の際に、即ち、カード取引に先立ち検知でき好ましい。
また、上記の実施例ではスライドテーブル300を進出・後退させるようにしたが、テーブル状のものに限るものではない。図18は第3実施例の変形例を示す説明図である。この図18に示すように、カード挿入孔106の上下の前面パネル102に、パネル全面と面一の位置から進出・後退が可能な複数のシャフト310を設置する。そして、それぞれのシャフト310を、スライドテーブル300のように進出・後退するようにしても良い。この場合には、各々のシャフト310を総て同時に進出・後退するようにできるほか、任意のシャフト310を個別に進出・後退させたり、カード挿入孔106に近いシャフト310を当初進出させ、その後、カード挿入孔106から離れたシャフト310を進出させたりもできる。勿論、この逆にカード挿入孔106から離れた側のシャフト310から進出させるようにすることもできる。
なお、本発明は上記した実施例や変形例の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。例えば、上記した実施例およびその変形例では、現金自動取引装置100にて磁気ストライプ形成済みのカードCを取り扱う場合について説明したが、カード形状以外の記録媒体を取扱対象とする種々の装置に適用できる。また、現金取引に先立つ記録情報の読み取りだけを行う装置にも適用できる。また、上記した第3実施例とその変形例では、カード挿入孔106の周囲の前面パネル102の前面を一部範囲においてスライドテーブル300やシャフト310で形状変化を起こすようにしたが、カード挿入孔106周囲の広い範囲、例えば、カード取引機構130とカード挿入孔106とを含むモジュールを現金自動取引装置100に組み込むことを想定した場合のモジュール前面の全領域においてスライドテーブル300やシャフト310で形状変化を起こすようにすることもできる。また、図14や図15で説明したスライドテーブル300を前面パネル102の一構成部品として、当該テーブルにカード挿入孔106を形成し、このテーブルをカード挿入孔106ごとカード挿入孔106周囲の前面パネル102の前方領域Xに入り込むようにすることもできる。
本発明の実施例としての現金自動取引装置100の外観を概略的に示す概略斜視図である。 この現金自動取引装置100の内部構成を概略的に示すブロック図である。 本実施例の現金自動取引装置100における要部構成であるシャッタ周辺の構成を概略的に示す説明図である。 カードを摘んだ顧客によるカード挿入の様子を示す説明図である。 現金自動取引装置100の制御部200が行うカード読み取りプロセスの前半部分を示すフローチャートである。 カード読み取りプロセスの後半部分を示すフローチャートである。 カード取引処理におけるシャッタ122の挙動を説明する説明図である。 カード挿入孔106に挿入されたカードCが顧客に摘まれたままでカード搬送ローラ132に噛み込まれない挿入不良(異常)の一因を説明するための説明図である。 シャッタ122の閉鎖動作未了が起きる一因を説明するための説明図である。 異物Sがシャッタ122との干渉を避けて装着された場合の説明図である。 第2実施例の要部構成であるシャッタ機構120Aのシャッタ周辺の構成を概略的に示す説明図である。 異物Sがシャッタ122aとの干渉を避けて前面パネル102に装着された場合の説明図である。 異物Sがシャッタ122a自体に装着された場合を想定した説明図である。 第3実施例の要部構成を概略的に示す斜視図である。 カード挿入孔106の周辺を断面視して概略的に示す説明図である。 異物Sがスライドテーブル300との干渉を避けて前面パネル102に装着された場合の説明図である。 異物Sがスライドテーブル300自体に装着された場合を想定した説明図である。 第3実施例の変形例を示す説明図である。
符号の説明
100...現金自動取引装置
102...前面パネル
102a...棚部
102b...垂下部
102c...シャッタストッパ
103...シャッタ孔
104...操作テーブル
106...カード挿入孔
110...通帳取扱機構
112...通帳挿入孔
120...シャッタ機構
120A...シャッタ機構
122...シャッタ
122a...シャッタ
123...センサ検知片
124...駆動モータ
126...モータドライバ
127...シャッタ開センサ
128...シャッタ閉センサ
129...カード挿入センサ
130...カード取引機構
132...カード搬送ローラ
133...搬送ローラ
134...駆動モータ
136...モータドライバ
138...リード・ライトユニット
140...取扱可否ランプ
150...硬貨入出金機構
160...紙幣入出金機構
170...操作パネル
180...顧客検知センサ
200...制御部
300...スライドテーブル
310...シャフト
C...カード
S...異物
X...前方領域

Claims (9)

  1. 情報を記録した記録媒体の挿入を受け付け、前記記録媒体の前記情報を読み取る正規の情報読み取り機器に前記記録媒体を搬送する記録媒体受付装置であって、
    前記記録媒体が挿入される挿入孔が形成された挿入孔形成壁と、
    該挿入孔形成壁に対する相対的な位置関係を変更するよう駆動する位置偏位駆動体と、
    該位置偏位駆動体を駆動制御する制御手段と、
    前記正規の情報読み取り機器への前記記録媒体の搬送を停止する搬送停止手段とを備え、
    前記位置偏位駆動体は、前記制御手段による制御を受けて前記位置関係を変更し、前記挿入孔への前記記録媒体の挿入側の領域であって前記挿入孔の周囲における前記挿入孔形成壁の前方領域への入り込みを起こし、
    前記搬送停止手段は、前記位置偏位駆動体の前記位置関係の変更の動作状況を検知し、前記位置関係の変更の動作が正常に完了しない場合に、前記正規の情報読み取り機器への前記記録媒体の搬送を停止する
    記録媒体受付装置。
  2. 請求項1に記載の記録媒体受付装置であって、
    前記位置偏位駆動体は、前記前方領域への入り込みにより、
    異物の装着が予想される前記挿入孔形成壁の前面の装着予想箇所の形状変化を起こす、若しくは前記異物との干渉を起こす
    記録媒体受付装置。
  3. 請求項2に記載の記録媒体受付装置であって、
    前記異物は、前記記録媒体の記録を前記挿入孔への前記記録媒体の挿入の過程において読み取ることを意図した非正規の情報読み取り機器である
    記録媒体受付装置。
  4. 請求項1ないし請求項3いずれかに記載の記録媒体受付装置であって、
    前記挿入孔形成壁の前面に立つユーザーの有無を検出するユーザー検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記ユーザー検出手段によるユーザー検出があると、前記挿入孔への前記記録媒体の挿入開始が予想されるとして前記駆位置偏位駆動体を駆動制御する
    記録媒体受付装置。
  5. 請求項4に記載の記録媒体受付装置であって、
    前記制御手段は、前記ユーザー検出器によるユーザー検出がない間にあっても予め定めたタイミングで前記位置偏位駆動体を繰り返し駆動制御する
    記録媒体受付装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の記録媒体受付装置であって、
    前記挿入孔から挿入された前記記録媒体を噛み込んで回転し、該噛み込んだ記録媒体を前記正規の情報読み取り機器の側に搬送する搬送ローラを備え、
    前記位置変位駆動体は、前記挿入孔への前記記録媒体の挿入を阻害する第1姿勢から前記挿入孔を露呈させる第2姿勢に推移するよう移動するシャッタとされ、
    該シャッタが前記第2姿勢にあるときにおける前記シャッタの前面から前記搬送ローラにおける前記記録媒体の噛み込み位置までの距離は、ユーザーが前記記録媒体を媒体上下方向から指で摘んで前記記録媒体を前記挿入孔に挿入する際の摘み代に相当する長さを前記記録媒体における挿入方向に沿った媒体長さから控えた距離とされている
    記録媒体受付装置。
  7. 請求項6に記載の記録媒体受付装置であって、
    前記摘み代は最大で前記媒体長さの1/4と規定され、前記シャッタは、前記噛み込み位置からシャッタ前面までの距離が前記媒体長さ以下で前記媒体長さの3/4以上となるよう設置されている
    記録媒体受付装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の記録媒体受付装置であって、
    前記挿入孔に前記記録媒体が挿入されてから前記搬送ローラが前記記録媒体の搬送のために該記録媒体を噛み込むまでの経過時間を計時する時間計測手段と、
    該時間計測手段の計時した経過時間が、前記記録媒体が想定の挿入早さで前記挿入口から挿入されて前記搬送ローラに噛み込まれるまでの経過時間より長いと、前記搬送ローラの駆動を停止すると共に、挿入異常の旨を報知する報知手段とを備える
    記録媒体受付装置。
  9. 情報を記録した記録媒体の前記情報を読み取る正規の情報読み取り機器に前記記録媒体を挿入孔から搬送する記録媒体搬送方法であって、
    前記挿入孔が形成された挿入孔形成壁に対する相対的な位置関係を変更するよう駆動する位置偏位駆動体を、前記挿入孔への前記記録媒体の挿入に先だって駆動し、
    前記位置偏位駆動体の前記位置関係の変更により、前記位置偏位駆動体を、前記挿入孔への前記記録媒体の挿入側の領域であって前記挿入孔の周囲における前記挿入孔形成壁の前方領域に入り込ませ、該前方領域への前記位置偏位駆動体の入り込みにより、前記記録媒体の記録を前記挿入孔への前記記録媒体の挿入の過程において読み取ることを意図した非正規の情報読み取り機器の装着が予想される前記挿入孔形成壁の前面の装着予想箇所の形状変化を起こす、若しくは前記非正規の情報読み取り機器との干渉を起こし、
    前記位置偏位駆動体の前記位置関係の変更の動作状況を検知し、前記位置関係の変更の動作が正常に完了しない場合に、前記正規の情報読み取り機器への前記記録媒体の搬送を停止する
    記録媒体搬送方法。
JP2007025414A 2007-02-05 2007-02-05 記録媒体の受付装置と搬送方法 Expired - Fee Related JP5008997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007025414A JP5008997B2 (ja) 2007-02-05 2007-02-05 記録媒体の受付装置と搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007025414A JP5008997B2 (ja) 2007-02-05 2007-02-05 記録媒体の受付装置と搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008191916A JP2008191916A (ja) 2008-08-21
JP5008997B2 true JP5008997B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=39751964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007025414A Expired - Fee Related JP5008997B2 (ja) 2007-02-05 2007-02-05 記録媒体の受付装置と搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5008997B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5303479B2 (ja) * 2010-01-18 2013-10-02 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 記録媒体読取装置およびそれを用いた自動取引装置
KR101586114B1 (ko) * 2010-01-27 2016-01-15 니혼 덴산 산쿄 가부시키가이샤 카드 리더
US8931698B2 (en) 2010-02-08 2015-01-13 Nidec Sankyo Corporation Card reader
JP5385812B2 (ja) * 2010-02-08 2014-01-08 日本電産サンキョー株式会社 カードリーダ
JP2011164808A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Nidec Sankyo Corp カードリーダ
JP5736045B2 (ja) * 2011-05-25 2015-06-17 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 カード取扱装置
WO2013014706A1 (ja) * 2011-07-26 2013-01-31 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 記録媒体取扱装置および現金取扱装置
JPWO2013014706A1 (ja) * 2011-07-26 2015-02-23 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 記録媒体取扱装置および現金取扱装置
JP5850568B2 (ja) * 2011-12-27 2016-02-03 日本電産サンキョー株式会社 カードリーダ
WO2016143222A1 (ja) * 2015-03-11 2016-09-15 沖電気工業株式会社 自動取引装置
JP6554902B2 (ja) * 2015-05-12 2019-08-07 沖電気工業株式会社 媒体情報読取装置及び媒体取引装置
JP6368437B2 (ja) * 2015-10-30 2018-08-01 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 カード処理装置、自動取引装置
JP6522491B2 (ja) * 2015-12-10 2019-05-29 日本電産サンキョー株式会社 カード送出装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5849914B2 (ja) * 1974-08-15 1983-11-07 沖電気工業株式会社 ブツピンルイノシハライ アルイハ アズケイレキ
JPH05189639A (ja) * 1992-01-09 1993-07-30 Nec Corp 現金自動取引機
GB9526335D0 (en) * 1995-12-22 1996-02-21 At & T Global Inf Solution Shutter mechanism for card controlled self-service transaction terminal
JP3806271B2 (ja) * 1999-07-09 2006-08-09 日本電産サンキョー株式会社 磁気カード取引装置
JP3884348B2 (ja) * 2002-08-02 2007-02-21 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 カードリーダ
JP2005044107A (ja) * 2003-07-28 2005-02-17 Omron Corp 磁気カード処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008191916A (ja) 2008-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5008997B2 (ja) 記録媒体の受付装置と搬送方法
JP4680048B2 (ja) カード処理装置
EP1139309B1 (en) Self-service terminal
TWI390469B (zh) Recording medium processing device
JP4866021B2 (ja) 現金自動取引装置
JP5919953B2 (ja) 引出装置及び媒体取引装置
JP2010170379A (ja) 取引処理装置
JP2010123091A (ja) 自動取引装置及び自動取引装置の制御方法
JP2022116664A (ja) カードリーダ及びその異物検出方法
US6588659B2 (en) Card reader module
JP5142740B2 (ja) 自動取引装置
JP4853044B2 (ja) カード読取装置
JP2018151762A (ja) カード処理装置、自動取引装置、およびカード挿入口ユニット
JP5433241B2 (ja) 自動取引装置
JP7374073B2 (ja) 冊子類搬送装置、冊子類搬送方法及び冊子類搬送プログラム
WO2016009697A1 (ja) 自動取引装置
JP2013149078A (ja) 記録媒体読取装置およびそれを用いた現金自動取引装置
WO2015122048A1 (ja) 自動取引装置
JP2016201000A (ja) 貨幣処理装置、貨幣処理方法、及び、給油システム
JP5303479B2 (ja) 記録媒体読取装置およびそれを用いた自動取引装置
JP6065431B2 (ja) 異物侵入防止機構、券類発行装置、及び券売機
JP5353982B2 (ja) 自動取引装置、及び媒体搬送方法
JP5320830B2 (ja) 自動取引装置
JP2010122833A (ja) 自動取引装置
JP4620382B2 (ja) シャッタ機構および該機構を具備する自動取引装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees