JP5038698B2 - トルクコンバータのロックアップダンパ装置 - Google Patents

トルクコンバータのロックアップダンパ装置 Download PDF

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Description

本発明はピストンがフロントカバーに係合する際の衝撃トルクを緩和すると共に、係合状態でのエンジントルク変動を吸収することが出来るトルクコンバータのロックアップダンパ装置に関するものである。
トルクコンバータとは周知の通りエンジンの動力を、作動流体を媒体としてトランスミッションへ伝えることが出来る一種の継手であり、エンジンによって回されるポンプインペラ、そして該ポンプインペラの回転により送り出される作動流体の動きを受けて回るタービンランナ、さらにタービンランナから出た作動流体の向きを変えてポンプインペラへ導くステータから構成されている。
そこで、これらポンプインペラ、タービンランナ、及びステータには複数枚のブレードが所定の角度をもって一定間隔で配列されている。トルクコンバータ内に封入されている作動流体は、ポンプインペラからその各ブレードを介して外周方向へ送り出され、トルクコンバータのケース内壁を伝い、タービンランナのブレードに当って該タービンランナをポンプインペラと同方向に回す働きをする。又タービンランナに当たってから送り出される作動流体は、ステータのブレードに当たってポンプインペラの回転を助長する方向に流れ方向が変えられ、再び内周からポンプインペラに流入する。
図7は従来のトルクコンバータの断面を示している。同図の(イ)はポンプインペラ、(ロ)はタービンランナ、(ハ)はステータ、そして(ニ)はピストンをそれぞれ示し、これらはトルクコンバータ外殻(ム)内に収容されている。そこでエンジンからの動力を得てフロントカバー(ホ)が回転し、該フロントカバー(ホ)と一体となっているポンプインペラ(イ)が回転し、その結果、作動流体を媒介としてタービンランナ(ロ)が回る。
そしてタービンランナ(ロ)のタービンハブ(ヘ)には軸(図示なし)が嵌って、タービンランナ(ロ)の回転をトランスミッション(図示なし)へ伝達することが出来る。トルクコンバータは一種の流体クラッチである為、ポンプインペラ(イ)の回転速度が低い場合には、タービンランナ(ロ)の回転を停止することが出来(車を停止することが出来)、しかしポンプインペラ(イ)の回転速度が高くなるに従ってタービンランナ(ロ)は回り始め、さらに高速になるに従ってタービンランナ(ロ)の速度はポンプインペラ(イ)の回転速度に近づく。しかし作動流体を媒介としているトルクコンバータでは、タービンランナ(ロ)の回転速度はポンプインペラ(イ)と同一速度にはなり得ない。
そこで、同図にも示しているようにトルクコンバータ外殻(ム)内にはピストン(ニ)が設けられていて、タービンランナ(ロ)の回転速度が所定の領域を越えた場合には、該ピストン(ニ)が軸方向に移動してフロントカバー(ホ)に係合するように作動することが出来る。ピストン外周には摩擦材(ト)が取り付けられている為に、該ピストン(ニ)は滑ることなくフロントカバー(ホ)と同一速度で回転することが出来る。そしてこのピストン(ニ)はタービンランナ(ロ)と連結していて、タービンランナ(ロ)はピストン(ニ)によって回されることになり、エンジンからの動力をトランスミッションへ、流体を介することによるロスを伴うことなくほぼ100%の高効率で伝達することが出来る。
このように、タービンランナ(ロ)の回転速度が高くなって、ある条件になった時に、ピストン(ニ)はフロントカバー(ホ)に係合して、作動流体を媒体としないでタービンランナ(ロ)を直接回転駆動させることが出来る。しかし係合前は、タービンランナ(ロ)とフロントカバー(ホ)の回転速度は完全に同一ではなく、ピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合することで、速度差に基づく衝撃トルクが発生する。この係合時の衝撃を緩和し、一方では係合後(ロックアップ状態)にエンジンのトルク変動を和らげる為にピストン(ニ)とタービンランナ(ロ)との間にはダンパスプリング(チ)、(チ)…、を備えたロックアップダンパ装置(ヌ)が取り付けられている。
従って、タービンランナ(ロ)と共に同一速度で回転しているピストン(ニ)が僅かに速いフロントカバー(ホ)に係合する際、ピストン(ニ)の速度は瞬間的に高くなってタービンランナ(ロ)をより速く回そうとするトルクが作用する。この衝撃的トルクをダンパスプリング(チ)、(チ)…が圧縮変形して吸収するように構成されている。ピストン(ニ)はタービンランナ(ロ)のタービンハブ(ヘ)に同軸を成して取り付けられているが、ダンパスプリング(チ)、(チ)…の圧縮変形によって上記タービンランナ(ロ)と位相差を生じることが出来る構造となっている。
図8は前記図7に示すトルクコンバータのロックアップダンパ装置(ヌ)を単独で表している。上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・はAプレート(ル)とBプレート(オ)にて挟まれ、両A,Bプレート(ル)、(オ)の間にはディスク(ワ)が介在している。ディスク(ワ)はリング状を成してその内周部には円弧状に湾曲した複数の収容空間(カ)、(カ)・・が等間隔で設けられ、この収容空間(カ)、(カ)・・には上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・が収容されている。そして、各収容空間(カ)、(カ)・・を仕切る部分はバネ押え(ヨ)、(ヨ)・・となっている。
そして、Aプレート(ル)とBプレート(オ)には一部を膨らませた保持部(レ)、(レ)・・を設け、該保持部(レ)、(レ)・・にて収容空間(タ)、(タ)・・を形成し、上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・は収容空間(タ)、(タ)・・に収容されている。すなわち、ダンパスプリング(チ)、(チ)・・はディスク(ワ)の収容空間(カ)、(カ)・・に収容されると共に、Aプレート(ル)及びBプレート(オ)の収容空間(タ)、(タ)・・に収容され、該保持部(レ)、(レ)・・に拘束されて離脱しないように成っている。
両Aプレート(ル)とBプレート(オ)はリベット(ソ)、(ソ)・・にて連結され、上記ディスク(ワ)はAプレート(ル)とBプレート(オ)に挟まれた状態で回転することが出来る。ディスク(ワ)の外周には切欠き溝(ツ)、(ツ)・・が形成され、この切欠き溝(ツ)、(ツ)・・にはピストン(ニ)が係合している。
従って、ディスク(ワ)はピストン(ニ)と共に回転し、ピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合することで、両側のAプレート(ル)とBプレート(オ)にて挟まれているダンパスプリング(チ)、(チ)・・は圧縮変形して、係合する際の衝撃トルクを吸収することが出来る。Aプレート(ル)とBプレート(オ)はダンパスプリング(チ)、(チ)・・を挟んでいると共にBプレート(オ)は前記図7に示しているようにタービンランナ(ロ)と共にタービンハブ(ヘ)に固定されている。
その為に、ピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合する際の衝撃は、上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・にて吸収されて理想上はタービンランナ(ロ)へ伝わらない構造と成っている。しかも、衝撃トルクが大きい場合に上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・だけでは吸収することが出来ないことから、ロックアップダンパ装置(ヌ)には補助ダンパスプリング(ネ)、(ネ)・・が取付けられている。
上記補助ダンパスプリング(ネ)、(ネ)・・はディスク(ワ)に形成した穴に嵌り、しかも、Aプレート(ル)とBプレート(オ)に形成した円弧状の長い収容空間に収容されている。しかも、Aプレート(ル)とBプレート(オ)の収容空間は上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・の場合と同じく、保持部(ナ)、(ナ)・・が設けられて、離脱しないように拘束されている。
ところで、ロックアップダンパ装置(ヌ)が作動して(ディスクが回転して)上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・が大きく圧縮変形するならば補助ダンパスプリング(ネ)も圧縮変形する。すなわち、ダンパスプリング(チ)、(チ)・・の圧縮変形が小さい時には上記補助ダンパスプリング(ネ)、(ネ)・・は変形しないが、ある領域を超えてダンパスプリング(チ)、(チ)・・が圧縮変形する場合に限り変形することが出来る。補助ダンパスプリング(ネ)は短くてバネ線は太く、その為にバネ定数は大きく成っている。
このように、ロックアップダンパ装置(ヌ)はダンパスプリング(チ)、(チ)・・を備えることでピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合する際の衝撃トルクを吸収し、又、エンジンのトルク変動を緩和することは可能である。しかし、上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・はピストン(ニ)とタービンランナ(ロ)との間のトルク変動を緩和する働きをするが、フロントカバー(ホ)に係合する際には、ピストン(ニ)及び該ピストンと共に回転するディスク(ワ)の回転速度は急激に立ち上がって高くなる。
この急激な回転速度の立ち上がりに追従することが出来るようにする為には、上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・のバネ定数が大きくなくてはならない。しかし、ダンパスプリング(チ)、(チ)・・のバネ定数を大きくするならばピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合する際の衝撃トルクは大きくなり、ピストン(ニ)が係合した状態(ロックアップ状態)でのエンジンのトルク変動を十分に吸収することが出来なくなる。
逆に、ダンパスプリング(チ)、(チ)・・のバネ定数を小さくするならば、ピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合する際には大きく圧縮変形するが、この圧縮変形量が大きすぎて補助ダンパスプリング(ネ)、(ネ)・・が常に働くことになり、大きなバネ定数の補助ダンパスプリング(ネ)、(ネ)・・が働くことで衝撃トルクは発生する。このように、ロックアップダンパ装置には、ダンパスプリングの他に補助ダンパスプリング(ネ)、(ネ)・・が取付けられているが、この補助ダンパスプリング(ネ)、(ネ)・・はあくまでも補助的に備わっているものであり、常に作動するものではない。
このように従来のロックアップダンパ装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、急激なトルク変動を伴った回転変動が発生した場合であっても、この衝撃トルクを軽減してタービンランナへ伝えることが出来るトルクコンバータのロックアップ装置を提供する。
本発明に係るトルクコンバータのロックアップダンパ装置は、ピストンに係合して該ピストンと共に回転する入力側部材、タービンランナと連結してタービンランナと共に回転する出力側部材、及び入力側部材と出力側部材の間に介在する複数本のダンパスプリングから成っている。そして必要に応じて補助ダンパスプリングを備えているが、ダンパスプリング及び補助ダンパスプリングの具体的な配列構造は特に限定しない。
ところで、本発明ではロックアップダンパ装置に重りを取付けて質量を増加させた構造としている。しかし、単に質量を増加させるのであれば、入力側部材及び出力側部材の厚さを大きくすればよいが、上記重りはコイルスプリングを介して弾性的に支持される。すなわち、入力側部材や出力側部材と共に回転するが、急激な回転速度の変動に際しては円周方向へ移動するようにコイルスプリングは伸縮変形する。
上記重りは複数個が取付けられ、ロックアップダンパ装置にバランスして配置される。具体的には入力側部材にリングカバーを取付け、該リングカバーに設けた収容部に重りとコイルスプリングを組み合わせて収容される。同じく、出力側部材にリングカバーを取付け、該リングカバーに設けた収容部に重りとコイルスプリングを組み合わせて収容される。
本発明に係るロックアップダンパ装置はダンパスプリングの他に重りを備えている。そして、該重りは円弧状の収容部に形成される収容空間に嵌ってロックアップダンパの回転速度の変化に応じて移動することが出来る。そこで重りを入力側部材の外周部に取付けた場合、ピストンがフロントカバーに係合する際の回転速度の立ち上がりが緩やかになる。これは入力側部材の質量増大に基づく訳で、回転速度の立ち上がりが緩やかになることで係合時の衝撃トルクは緩和される。
一方、重りを出力側部材の外周部に取付けた場合、ピストンがフロントカバーに係合する際のタービンランナの回転速度の立ち上がりが緩やかになる。これは出力側部材の質量増大に基づく訳で、回転速度の立ち上がりが緩やかになることでタービンランナへ伝わる衝撃トルクは緩和される。しかも、重りはコイルスプリングにて支持された状態で取付けられているために、回転速度の変動時にはコイルスプリングが変形することで、質量の増加に基づく動作の遅れは防止され、滑らかなトルク伝達が可能となる。
本発明のロックアップダンパ装置は従来のダンパスプリングの他に重りを備えた構造であり、該ダンパスプリングの本数、ダンパスプリングのバネ定数、及び重りの質量や個数を適当に組み合わせることで、各種エンジンに対応したチューニングが可能と成る。一方、該重り及びコイルスプリングは収容部を形成したリングカバーを入力側部材及び出力側部材に取付けることで、簡単に組み付け出来る。
図1の本発明に係るロックアップダンパ装置を示す実施例であり、一部断面を含む正面図とA−A断面図を表している。同図の1はディスク、2はピストン側に位置するAプレート、3はタービンランナ側に位置するBプレート、4はダンパスプリング、5は補助ダンパスプリングを夫々示している。このロックアップダンパ装置は前記図8に示すロックアップダンパ装置の代わりとして図7のトルクコンバータに取付けることが出来る。
ディスク1は中央に穴を有したリング状を成し、外周に設けている切欠き溝6,6・・を介してピストンと係合することが出来、該ディスク1はピストンと共に回転する入力側部材である。6本のダンパスプリング4,4・・は、2本づつが対を成して、ディスク1の内周側へ延びるバネ押え部7,7・・の間に挟まれ、2本のダンパスプリング4,4の間には中間支持部8が介在している。
ところで、上記ディスク1はAプレート2とBプレート3の間に挟まれ、そして、一方のAプレート2の外周縁9はディスク1の外周部に設けた窓10を貫通して他方のBプレート3の外周縁9とリベット11にて固定されている。両Aプレート2とBプレート3には外側方向へ突出したバネ収容部12,12が形成され、上記ダンパスプリング4,4はこのバネ収容部12,12にて囲まれた空間13に嵌っている。
対向して設けたバネ収容部12,12にて形成される空間13には、2本のダンパスプリング4,4が直列して収容され、しかもダンパスプリング4,4の間には中間支持部8が介在している。そして直列した2本のダンパスプリング4,4の両端がディスク1のバネ押え部7,7の側端14,14に当接して挟まれている。従って、ディスク1がAプレート2及びBプレート3より相対的に速く回転する場合、直列した2本のダンパスプリング4,4はバネ収容部12,12の空間13内で圧縮変形する。
この場合、中間支持部8は両ダンパスプリング4,4の間に位置すると共に、ディスク1の内周15とAプレート2の内周に形成した内周リブ16に沿って移動する。中間支持部8の両側端17,17にはダンパスプリング4,4の先端が当たってバネ力が作用する。その形状は横向きの概略H形とし、両側端17,17の外周側と内周側にはリブ18,18・・が外方向へ延びていて、ダンパスプリング4,4の先端が嵌って拘束されている。
又、中間支持部8の外周中央には凹部を形成してローラ19が嵌り、該ローラ19はディスク1の内周15に接している。そして、中間支持部8の内周側中央には小さな突片20が形成されて、Aプレート2の内周リブ16に近接している。従って、該内周リブ16に接しても大きな摩擦が発生しないで中間支持部8のスムーズな移動を可能としている。
前記図8に示したロックアップダンパ装置の中間支持部(ナ)、(ナ)・・はリング状の連結部(ラ)にて繋がれた形状である為に、ダンパスプリング(チ)、(チ)のバネ力及びダンパスプリング(チ)、(チ)の高速回転に伴う遠心力にて、連結部(ラ)との境界部位には引張り応力が発生する。しかし、同図に示すロックアップダンパ装置の場合にはリング状の連結部(ラ)はなく、各中間支持部8,8・・は互いに独立している為に、両ダンパスプリング4,4のバネ力及びダンパスプリング4,4の高速回転に伴う遠心力は側端17,17に働くが、引張り応力は発生しない。
外周の凹部に嵌めたローラ19には大きな負荷が作用するが、内周15に沿って転がることで、ダンパスプリング4,4の伸縮に伴って中間支持部8はスムーズに移動することが出来る。そして、中間支持部(ナ)を間にして直列状態にある従来のダンパスプリング(チ)、(チ)は、同じバネ特性であることが必要である。一方のダンパスプリング(チ)のバネ定数が異なる場合、同じ圧縮変形に対しての中間支持部(ナ)の両側端に当るバネ力(押圧力)が違い、該中間支持部(ナ)の基部には上記引張り応力の他に曲げ応力が作用し、中間部材(ナ)の強度不足が一段と助長される。
しかし、中間支持部8,8・・は互いに独立した状態でダンパスプリング4,4・・の間に介在している為に、該ダンパスプリング4,4・・のバネ定数が違ってもなんら問題はない。バネ定数の違うダンパスプリング4,4・・を直列して使用することで、ロックアップダンパの特性を向上させることが可能となる。ところで、本発明に係るロックアップダンパ装置は上記中間支持部8,8・・を独立した状態で取付ける場合に限らず、前記図8に示すように連結部(ラ)にて繋いだ中間支持部(ナ)、(ナ)・・を有す中間部材を用いることは自由である。
図1において21は重り、22はコイルスプリングを表しているが、本発明のロックアップダンパ装置はBプレート3の外周に上記重り21,21とコイルスプリング22を取付けている。その為に、該Bプレート3の外側にリベット11,11・・を介してカバーリング23が固定され、このカバーリング23に形成した収容部24,24・・に上記重り21,21とコイルスプリング22が組み合わされて嵌っている。
リングカバー23には収容部24,24・・が3箇所にバランスよく設けられ、リベット11,11・・にてBプレート3に固定されたリングカバー23はBプレート3及びAプレート2と共に回転することが出来る。しかし、収容部24,24・・に嵌っている重り21,21は、間にコイルスプリング22が介在していることで、収容部23の内部を移動する。勿論、この際、間に介在しているコイルスプリング22は伸縮変形することになる。
図2はリングカバー23の収容部24に嵌る重りとコイルスプリングの組み合わせ形態であり、(a)は2個の重り21,21の間にコイルスプリング22を介在する場合、(b)は1個の重り21の両側にコイルスプリング22,22を介在する場合である。該収容部24は所定の曲率半径を有す円弧状に湾曲し、この曲率に合わせて重り21も湾曲して延びている。又、重り21の先端には小さな凸部28を設け、該凸部28はコイルスプリング22の穴に嵌って位置ズレしないように連結している。
図1のロックアップダンパ装置は図2(a)の重り21,21とコイルスプリング22の組み合わせを用いた場合であり、図3のロックアップダンパ装置は図2(b)の重り21とコイルスプリング22,22の組み合わせを用いた場合である。何れの場合であっても、ピストンがフロントカバーに係合する際の衝撃トルクを吸収する作用が向上し、タービンランナへは滑らかにトルクを伝えることが出来る。すなわち、急激なトルク変動を伴った回転速度の立ち上がりを抑え、ひいては大きな衝撃トルクを抑制できる。
ピストンが回転速度の高いフロントカバーに係合する場合、該ピストンには衝撃トルクが発生し、上記ダンパスプリング4,4・・は圧縮変形して該衝撃トルクは緩和される。すなわち、ダンパスプリング4,4・・を介してタービンランナへトルクが伝達されるが、Bプレート3に重り21,21・・が取付けられることで、該Bプレート3の質量が大きくなり、慣性力が増大する。従って、タービンランナを伝える衝撃トルクの立ち上がりが抑えられ、比較的滑らかなトルクとなって伝達される。同じく、ピストンがフロントカバーに係合した状態でのエンジントルクの変動も、該重り21,21・・により小さくなり、滑らかなトルクとなってタービンランナに伝わる。
図4はリングカバー23を示す具体例である。該リングカバー23は3箇所に収容部24,24・・を設け、この収容部24,24・・には重り21とコイルスプリング22が収容される。該リングカバー23にはリベット穴25,25・・が設けられ、これらリベット穴25,25・・にリベット11,11・・が嵌ってAプレート2、Bプレート3の外周部に固定される。収容部24は図4に示すように、重り21及びコイルスプリング22が嵌ることが出来る半円弧状に湾曲し、収容部24の両側には側端部26,26が形成されている。
図2(a)に示す組み合わせ形態の場合には、重り21,21とコイルスプリング22が収容部24に嵌ると共に、両重り21,21の先端は側端部26,26に当接して収容される。又、図2(b) に示す組み合わせ形態の場合には、重り21とコイルスプリング22,22が収容部24に嵌ると共に、両コイルスプリング22,22の先端は側端部26,26に当接して収容される。収容部24に収容された重り21とコイルスプリング22はディスク1との間に挟まれて外れることはない。
図5は本発明に係るロックアップダンパ装置を示す他の実施例である。このロックアップダンパ装置も重り21を備えているが、該重り21はディスク1の外周部に取付けられている。図6はリングカバー27であり、このリングカバー27には3箇所に収容部24,24・・が設けられ、各収容部24,24・・の両側には側端部26,26・・を有している。
そして、各収容部24,24・・には重り21とコイルスプリング22を組み合わせて収容され、図5に示すようにディスク1の外周部にリベットにて固定される。そこで、ディスク1はピストンと共に回転し、該ピストンがフロントカバーに係合する場合、瞬時に立ち上がる回転速度を抑えることが出来る。すなわち、ディスク1の外周に重り21,21・・を取付けることで質量が増加し、慣性力が高まってディスク1及びピストンの回転速度の立ち上がりが抑えられる。
ロックアップダンパ装置の実施例。 ロックアップダンパ装置に取付ける重りとコイルスプリング。 ロックアップダンパ装置の実施例。 重りとコイルスプリングを取付けるリングカバーの具体例。 ロックアップダンパ装置の実施例。 重りとコイルスプリングを取付けるリングカバーの具体例。 従来のトルクコンバータ。 従来のロックアップダンパ装置。
符号の説明
1 ディスク
2 Aプレート
3 Bプレート
4 ダンパスプリング
5 補助ダンパスプリング
6 切欠き溝
7 バネ押え部
8 中間支持部
9 外周縁
10 窓
11 リベット
12 バネ収容部
13 空間
14 側端
15 内周
16 内周リブ
17 側端
18 リブ
19 ローラ
20 突片
21 重り
22 コイルスプリング
23 リングカバー
24 収容部
25 リベット穴
26 側端部
27 リングカバー
28 凸部

Claims (2)

  1. トルクコンバータ内に収容され、ピストンがフロントカバーに係合する際には衝撃トルクを吸収してタービンランナを弾性的に連結し、ピストンがフロントカバーに係合したロックアップ状態においてはエンジンのトルク変動を吸収するロックアップダンパ装置において、ピストン側に位置するAプレートとタービン側に位置するBプレートにてピストン外周に係合して回転するディスクを挟み込み、上記AプレートとBプレートの所定の半径上にはバネ収容部を形成してリング状のディスクの内周側に突出して設けたバネ押え部間に配置したダンパスプリングを収容し、上記ディスク外周部にはリングカバーを固定し、このリングカバーには両側端部とその間に所定の曲率半径を有す円弧状に湾曲した収容部を形成し、該収容部の断面は半円弧状に湾曲して重りとコイルスプリングを収容し、該重りはトルク変動に応じて収容部内でコイルスプリングの伸縮と共に移動可能としたことを特徴とするトルクコンバータのロックアップダンパ装置。
  2. トルクコンバータ内に収容され、ピストンがフロントカバーに係合する際には衝撃トルクを吸収してタービンランナを弾性的に連結し、ピストンがフロントカバーに係合したロックアップ状態においてはエンジンのトルク変動を吸収するロックアップダンパ装置において、ピストン側に位置するAプレートとタービン側に位置するBプレートにてピストン外周に係合して回転するディスクを挟み込み、上記AプレートとBプレートの所定の半径上にはバネ収容部を形成してリング状のディスクの内周側に突出して設けたバネ押え部間に配置したダンパスプリングを収容し、上記Bプレートの外周部にはリングカバーを固定し、このリングカバーには両側端部とその間に所定の曲率半径を有す円弧状に湾曲した収容部を形成し、該収容部の断面は半円弧状に湾曲して重りとコイルスプリングを収容し、該重りはトルク変動に応じて収容部内でコイルスプリングの伸縮と共に移動可能としたことを特徴とするトルクコンバータのロックアップダンパ装置。
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