JP4748588B2 - トルクコンバータのロックアップダンパ装置 - Google Patents

トルクコンバータのロックアップダンパ装置 Download PDF

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    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0226Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers

Description

本発明はダンパスプリングを直列状態で連結する中間部材をディスクに取付けたトルクコンバータのロックアップダンパ装置に関するものである。
トルクコンバータとは周知の通りエンジンの動力を、作動流体を媒体としてトランスミッションへ伝えることが出来る一種の継手であり、エンジンによって回されるポンプインペラ、そして該ポンプインペラの回転により送り出される作動流体の動きを受けて回るタービンランナ、さらにタービンランナから出た作動流体の向きを変えてポンプインペラへ導くステータから構成されている。
そこで、これらポンプインペラ、タービンランナ、及びステータには複数枚のブレードが所定の角度をもって一定間隔で配列されている。トルクコンバータ内に封入されている作動流体は、ポンプインペラからその各ブレードを介して外周方向へ送り出され、トルクコンバータのケース内壁を伝い、タービンランナのブレードに当って該タービンランナをポンプインペラと同方向に回す働きをする。又タービンランナに当たってから送り出される作動流体は、ステータのブレードに当たってポンプインペラの回転を助長する方向に流れ方向が変えられ、再び内周からポンプインペラに流入する。
12は従来のトルクコンバータの断面を示している。同図の(イ)はポンプインペラ、(ロ)はタービンランナ、(ハ)はステータ、そして(ニ)はピストンをそれぞれ示し、これらはトルクコンバータ外殻(ム)内に収容されている。そこでエンジンからの動力を得てフロントカバー(ホ)が回転し、該フロントカバー(ホ)と一体となっているポンプインペラ(イ)が回転し、その結果、作動流体を媒介としてタービンランナ(ロ)が回る。
そしてタービンランナ(ロ)のタービンハブ(ヘ)には軸(図示なし)が嵌って、タービンランナ(ロ)の回転をトランスミッション(図示なし)へ伝達することが出来る。トルクコンバータは一種の流体クラッチである為、ポンプインペラ(イ)の回転速度が低い場合には、タービンランナ(ロ)の回転を停止することが出来(車を停止することが出来)、しかしポンプインペラ(イ)の回転速度が高くなるに従ってタービンランナ(ロ)は回り始め、さらに高速になるに従ってタービンランナ(ロ)の速度はポンプインペラ(イ)の回転速度に近づく。しかし作動流体を媒介としているトルクコンバータでは、タービンランナ(ロ)の回転速度はポンプインペラ(イ)と同一速度にはなり得ない。
そこで、同図にも示しているようにトルクコンバータ外殻(ム)内にはピストン(ニ)が設けられていて、タービンランナ(ロ)の回転速度が所定の領域を越えた場合には、該ピストン(ニ)が軸方向に移動してフロントカバー(ホ)に係合するように作動することが出来る。ピストン外周には摩擦材(ト)が取り付けられている為に、該ピストン(ニ)は滑ることなくフロントカバー(ホ)と同一速度で回転することが出来る。そしてこのピストン(ニ)はタービンランナ(ロ)と連結していて、タービンランナ(ロ)はピストン(ニ)によって回されることになり、エンジンからの動力をトランスミッションへ、流体を介することによるロスを伴うことなくほぼ100%の高効率で伝達することが出来る。
このように、タービンランナ(ロ)の回転速度が高くなって、ある条件になった時に、ピストン(ニ)はフロントカバー(ホ)に係合して、作動流体を媒体としないでタービンランナ(ロ)を直接回転駆動させることが出来る。しかし係合前は、タービンランナ(ロ)とフロントカバー(ホ)の回転速度は完全に同一ではなく、ピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合することで、速度差に基づく衝撃トルクが発生する。この係合時の衝撃を緩和し、一方では係合後にエンジンのトルク変動を伝えない為にピストン(ニ)とタービンランナ(ロ)との間にはダンパスプリング(チ)、(チ)…、を備えたロックアップダンパ装置(ヌ)が取り付けられている。
したがって、タービンランナ(ロ)と共に同一速度で回転しているピストン(ニ)が僅かに速いフロントカバー(ホ)に係合する際、ピストン(ニ)の速度は瞬間的に高くなってタービンランナ(ロ)をより速く回そうとするトルクが作用する。この衝撃的トルクをダンパスプリング(チ)、(チ)…が圧縮変形して吸収するように構成されている。ピストン(ニ)はタービンランナ(ロ)のタービンハブ(ヘ)に同軸を成して取り付けられているが、ダンパスプリング(チ)、(チ)…の圧縮変形によって上記タービンランナ(ロ)と位相差を生じることが出来る構造となっている。
従来において、ロックアップダンパの構造は色々知られているが、例えば特開平10−169714号に係る「ダンパー機構」は、広い捩れ角特性確保の為に中間部材を介して直列に連結された複数の弾性部材(コイルスプリング)を外周部に配置したダンパー機構で、中間部材を含む弾性部材の連結部分の移動を規制し、ダンパー特性を安定させることを目的としている。
そこで、該ロックアップダンパ機構は、リティニングプレートと、ドリブン部材と、外周部において直列に配置されるコイルスプリングと、中間部材と、中間部材の軸方向の移動を規制するプレートとを備えている。コイルスプリングは、リティニングプレートとドリブン部材とを弾性的に連結する。この場合、中間部材は、リティニングプレート及びドリブン部材に対して相対回転可能で、コイルスプリング間に配置される中間支持部と、中間支持部の径方向外側への移動を規制する環状の連結部とを有している。
複数のコイルスプリング(ダンパスプリング)が中間部材を介して直列に連結されることで捩れ角が大きく成って、ピストン(リティニングプレート)がフロントカバーに係合する際の衝撃を一段と緩和することが出来、トランスミッションへの伝達トルクの変動が小さくなる。
13は前記図12に示すトルクコンバータのロックアップダンパ装置(ヌ)を単独で表している。上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・はプレート(ル)とプレート(オ)にて挟まれ、両プレート(ル)、(オ)の間にはディスク(ワ)と中間部材(カ)が介在している。ディスク(ワ)はリング状を成してその内周にはバネ押え(ヨ)、(ヨ)・・を突出し、一方の中間部材(カ)もリング状を成してその外周には中間支持部(リ)、(リ)・・が突出している。
外径の小さい中間部材(カ)はディスク(ワ)の穴に嵌り、ディスク(ワ)の内側に突出して設けたバネ押え(ヨ)、(ヨ)・・間には2本のダンパスプリング(チ)、(チ)が直列状態でセットされ、そして直列状態の両ダンパスプリング(チ)、(チ)の間に中間部材(カ)の外側へ突出した中間支持部(リ)が介在している。又、ディスク(ワ)の外周には切欠き溝(タ)、(タ)・・が形成され、この切欠き溝(タ)、(タ)・・にはピストン(ニ)が係止している。
従って、ディスク(ワ)はピストン(ニ)と共に回転し、ピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係止することで回転速度が高くなるならば、中間部材(カ)の中間支持部(リ)、(リ)・・を介して直列状態にあるダンパスプリング(チ)、(チ)・・は圧縮変形して、係合する際の衝撃トルクを緩和することが出来る。ダンパスプリング(チ)、(チ)・・は両プレート(ル)、(オ)に挟まれており、該プレート(オ)は前記図12に示しているようにタービンランナ(ロ)と共にタービンハブ(ヘ)に固定されている。
その為に、ピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合する際の衝撃は、上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・にて吸収されてタービンランナ(ロ)へは伝わらない構造と成っている。ここで、ディスク(ワ)、及び中間部材(カ)は両プレート(ル)、(オ)にて挟まれているが、ダンパスプリング(チ)、(チ)・・の圧縮変形に伴って回転することが出来るように僅かな隙間が設けられている。
14は別構造を有す従来のロックアップダンパ装置(ヌ)を示している。該ロックアップダンパ装置(ヌ)では、ピストン(ニ)の外周にダンパスプリング(チ)、(チ)・・が直列状態で配置され、ダンパスプリング(チ)、(チ)・・はピストン(ニ)から外れないように、ピストン外周には概略「ヘ」形断面の拘束部(レ)を形成している。
このロックアップダンパ装置(ヌ)は、2本のダンパスプリング(チ)、(チ)が回転自在に取付けられた中間部材(カ)の中間支持部(リ)を間にして直列状態に配置されている。そして、円盤状のプレート(ソ)がピストン(ニ)にリベット止めされ、プレート(ソ)の外周にはバネ押え(ツ)、(ツ)・・が突出して設けられ、連結状態にあるダンパスプリング(チ)、(チ)・・の先端に当っている。すなわち、バネ押え(ツ)、(ツ)・・間には連結状態にある2本のダンパスプリング(チ)、(チ)・・が介在している。
そして、同図には図示していないが、バネ押え(ツ)、(ツ)・・の位置にはタービンランナ(ロ)から延びるバネ受けが設けられている。従って、連結状態にある2本のダンパスプリング(チ)、(チ)はプレート(ソ)のバネ押え(ツ)、(ツ)・・とバネ受けとで挟まれている。その為に、ピストン(ニ)がフロントカバーに係合する際にその回転速度が高くなるならば、バネ押え(ツ)、(ツ)・・とバネ受けとで挟まれたダンパスプリング(チ)、(チ)・・は圧縮変形して衝撃を吸収し、タービンランナ(ロ)へ衝撃が伝わらないように成っている。
このように、ロックアップダンパ装置(ヌ)はダンパスプリング(チ)、(チ)・・を備えた構造とし、該ダンパスプリング(チ)、(チ)の伸縮変形によって衝撃トルク並びにエンジンのトルク変動を吸収することが出来る。そして、該ロックアップダンパ装置(ヌ)の機能を向上する為に前記図13や図14に示す直列状態と成っている。すなわち、ダンパスプリング(チ)、(チ)・・を直列することで伸縮変形が大きくなる為に、大きな衝撃トルクの吸収が可能と成る。
ダンパスプリング(チ)、(チ)・・を直列する為に中間部材(カ)を取付けている。そして、該中間部材(カ)はピストン側に取付けられているが、フロントカバー(ホ)に面して配置されているピストン(ニ)にダンパスプリング(チ)、(チ)・・を直列する為の中間部材(カ)を取付けることがスペース的に困難な場合がある。特に、異なる半径上にダンパスプリング(チ)、(チ)・・を配置する2重構造の場合には中間部材も径を違わせた2種類となり、トルクコンバータの軸方向寸法が拡大してしまう。
また、中心からの半径を異にした位置に第1ダンパスプリングと第2ダンパスプリングを、共にピストン側に取付けた中間部材を介して直列状態で配置することは可能であるが、スペース的な制約があると同時に組立作業が面倒になり、作業工数が高くなってしまう。
特開平10−169714号に係る「ダンパー機構」
このように従来のトルクコンバータのロックアップダンパ装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、組立てが簡単であって製造コストが安く、しかもダンパスプリングを複数列(2重又は3重)に配列する構造とした場合であっても、軸方向スペースの拡大をもたらすことのないロックアップダンパ装置を提供する。
本発明に係るトルクコンバータのロックアップダンパ装置は、ピストン、ピストンに固定したプレート、タービンハブに取付けたディスク、及び複数本のダンパスプリングによって構成され、ダンパスプリングは直列状態で配列した構造と成っている。ダンパスプリングを直列に配列する為に中間部材を備えていて、この中間部材に形成した中間支持部を介して直列したダンパスプリングが伸縮変形することが出来る。
ところで、本発明では上記中間部材をディスクに回転可能な状態で取付けている。ディスクはタービンランナを取着しているタービンハブに取付けられていて、タービンランナと共に回転することが出来る。ディスクには中間部材が取付けられ、この中間部材の中間支持部を介して2本のダンパスプリングが直列状態で連結される。
ピストンに固定したプレートには一定半径上にバネ押えを等間隔で設け、バネ押え間には収容空間を形成されてダンパスプリングは該収容空間に収容されている。各収容空間には2本のダンパスプリングが間に空間を残して配置され、この空間にはディスクに回転可能に取付けた中間部材の中間支持部が介在して直列状態となる。
そして、ディスクにはバネ受けが形成され、このバネ受けはプレートに設けているバネ押えと同一位置に重なり合って配置されている。従って、ピストン及びプレートの回転速度が高くなって位相が変化するならば、直列したダンパスプリングはバネ押えとバネ受けとで挟み込まれて圧縮変形する。ロックアップダンパ装置としての動作は従来通りである。
ところで、直列状態で連結したダンパスプリングを異なる半径位置に2重に配置することがあり、この場合にはプレートとディスクに中間部材を回転可能に取付ける。そして、各々のダンパスプリングはプレートに取付けた中間部材にて直列され、ディスクに取付けた中間部材にて直列に連結される。さらに、必要に応じて補助ダンパスプリングを取付けることもある。補助ダンパスプリングは中間部材にて直列されることなく、大きな衝撃トルクの発生でプレートとディスクの捩れ角度が一定以上に大きくなった際に機能することが出来る。
本発明に係るロックアップダンパ装置はダンパスプリングを直列状態で配列している為に、ピストンがフロントカバーに係合する際に大きく伸縮変形することができ、衝撃トルクを抑制する効果が大きい。そして、直列に配列されているダンパスプリング間には中間部材に設けている中間支持部が介在し、ダンパスプリングの伸縮に伴って中間部材は自由に回転することが出来るために、実際には連続した長いダンパスプリングと同じ伸縮機能を発揮することが出来る。
そして、本発明のロックアップダンパ装置の直列状態にあるダンパスプリングは、ディスクに取付けた中間部材を介して直列に連結されているために、タービンとの間に形成される空間を有効に利用できる。その為に、トルクコンバータの軸方向寸法を縮小したコンパクトな構造として構成できる。特に、プレートとディスクとに中間部材を回転可能に取付けることで、半径を異にしたダンパスプリングを2重に備えたトルクコンバータを構成することが可能と成る。このように2重構造とする場合であっても、軸方向寸法を拡大することなく優れたダンパー機能を備えたトルクコンバータを構成することが出来る。
図1は本発明のロックアップダンパ装置1を表している。該ロックアップダンパ装置1は図2に示すようなトルクコンバータに取付けられ、フロントカバー2とタービンランナ3とを連結し、ピストン4がフロントカバー2に係合する際の衝撃トルクを緩和するように機能する。すなわち、ロックアップダンパ装置1はタービンランナ3のフランジ5と共にタービンハブ6に取り付けられ、ピストン4と共に回転して該ピストン4がフロントカバー2と係合する際に発生する衝撃的トルクをダンパスプリング7が圧縮変形して緩和し、又定常運転時でのエンジンのトルク変動を吸収する事が出来る。
図1に示すロックアップダンパ装置1の(a)は正面図、(b)は断面図を示しており、4はピストン、7はダンパスプリング、8は中間部材、9はプレート、10はディスクをそれぞれ表している。上記ダンパスプリング7,7・・は図3に示すようにピストン4の外周に起立している拘束部11に拘束されて外れることはなく、しかも、ピストン4に固定されているプレート9の外周に突出して設けているバネ押え12,12・・によって位置決めされている。
図3はピストン4にプレート9を固定し、ピストン外周にダンパスプリング7,7・・を配列した状態であり、8本のダンパスプリング7,7・・はピストン中心にしてバランスした位置に配置されている。プレート9の外周には円弧状に湾曲したバネ押え12,12・・が4箇所に設けられ、このバネ押え12,12・・の両側にダンパスプリング7,7・・の一方側先端が当接している。すなわち、両バネ押え12,12間に形成されている収容空間には2本のダンパスプリング7,7が配置され、両ダンパスプリング7,7の間には空間19が残されている。
図4はディスク10を表しているが、外周にはL形に屈曲したバネ受け13,13・・を4箇所に設け、又外周には支持部14,14・・を突出している。各支持部14,14・・はバネ受け13,13・・の中間位置に設けられ、該支持部14,14・・には中間部材8が回転可能な状態で取付けられている。
図5は中間部材8を単独で表しているが、リング状の中間部材8の外周にはL形に屈曲した中間支持部15,15・・が4箇所に設けられている。そして、中間支持部15,15・・の部位には円弧状のガイド溝16,16・・が貫通して設けられ、このガイド溝16,16・・にはディスク10の支持部14,14・・に取着したリベット17,17・・と同心を成して取付けたスペーサが嵌ってガイドしている。
ディスク10の支持部14,14・・にはカバーリング18が固定され、リング状の中間部材8はディスク10の外周部とカバーリング18とで挟まれると共に、ガイド溝16,16・・にはスペーサ34,34・・が嵌ってガイドされる。すなわち、中間部材8はリベット17,17・・と同心を成して取付けたスペーサ34,34・・をガイドとして回転することが出来る。
図3はピストン4にプレート9を固定し、これにダンパスプリング7,7・・を配置した状態であり、このピストン4に図4に示しているディスク10を組付けすることで前記図1に示しているロックアップダンパ装置1が構成される。ここで、ディスク10に取付けた中間部材8の中間支持部15,15・・は図3におけるダンパスプリング7,7・・の間に存在する空間19,19・・に嵌り、バネ受け13,13・・はバネ押え12,12・・と重なり合う。
このように、図1に示すロックアップダンパ装置1はディスク10に取付けられた中間部材8の中間支持部15,15・・を介してダンパスプリング7,7・・は直列した状態で、バネ押え12,12・・及びバネ受け13,13・・にてその両端が挟まれている。従って、中間支持部15を介して直列しているダンパスプリング7,7はバネ押え12とバネ受け13とで挟まれて圧縮変形するが、この際、中間部材8が回転することで両ダンパスプリング7,7は等しく圧縮される。この実施例では、中間部材8を取付ける為のカバーリング18をディスク10のピストン側に設けているが、タービン側に固定することもある。
図6は本発明に係る他のロックアップダンパ装置1を表している。該ロックアップダンパ装置1は図7に示すようなトルクコンバータに取付けられ、フロントカバー2とタービンランナ3とを連結し、ピストン4がフロントカバー2に係合する際の衝撃トルクを緩和するように機能する。すなわち、ロックアップダンパ装置1はタービンランナ3のフランジ5と共にタービンハブ6に取り付けられ、ピストン4と共に回転して該ピストン4がフロントカバー2と係合する際に発生する衝撃的トルクをダンパスプリング7が圧縮変形して緩和し、又定常運転時でのエンジンのトルク変動を吸収する事が出来る。
図6に示すロックアップダンパ装置1の(a)は正面図、(b)は断面図を示しており、4はピストン、20は第1ダンパスプリング、21はプレート、22はディスク、23は第2ダンパスプリング、24は補助ダンパスプリング、25は第1中間部材、26は第2中間部材をそれぞれ表している。上記第1ダンパスプリング20,20・・、第2ダンパスプリング23,23・・、及び補助ダンパスプリング24,24・・は図8に示すようにピストン4に取付けられている。
第1ダンパスプリング20,20・・はピストン外周に起立している拘束部11に拘束されて外れることはなく、しかも、ピストン4に固定されているプレート21の外周に突出して設けているバネ押え12,12・・によって位置決めされている。第2ダンパスプリング23,23・・はプレート21の内径側に形成した円弧溝に嵌って取付けられ、同じく補助ダンパスプリング24もプレート21に形成した溝に嵌っている。
ピストン4にはプレート21を固定し、ピストン外周に第1ダンパスプリング20,20・・を配列した状態であり、8本のダンパスプリング20,20・・はピストン中心に対してバランスした位置に配置されている。プレート21の外周にはバネ押え12,12・・が4箇所に設けられ、これら各バネ押え12,12の間に直列状態にある第1ダンパスプリング20,20が嵌って挟まれている。
上記第1ダンパスプリング20,20は第1中間部材25の外周に突出して設けた第1中間支持部27を介して直列に連結しているが、第1中間部材25はプレート21とピストン4との間に挟まれて回転可能に支持されている。すなわち、プレート21はリベット28,28・・にてピストン4に取付けられているが、リング状の中間部材25はリベット28,28・・と同心を成して取付けたスペーサ35,35・・をガイドとして回転することが出来る。この中間部材25の取付け構造は前記図14に示した従来のロックアップダンパ装置の場合と同じである。
図9はディスク22に第2中間部材26を取付けた場合である。ディスク22の外周にはバネ受け29,29・・が4箇所に突出・湾曲して設けられ、バネ受け29,29・・の間にはタービン側へ湾曲した壁部30,30・・が形成されている。ディスク22の内径側にはリング状の第2中間部材26が回転可能に取付けられ、そして第2中間支持部31,31・・がピストン側へ湾曲して延びている。
ディスク22にはカバーリング32がリベット28,28・・にて取付けられ、該カバーリング32とディスク22との間には図10に示す第2中間部材26が回転自在に支持されている。第2中間部材26はリベット28,28・・と同心を成して取付けたスペーサ35,35・・をガイドとして回転することが出来る。
図10に示しているように、第2中間部材26は円弧状のガイド溝33,33・・が貫通して設けられ、このガイド溝33,33・・にリベット28,28・・が嵌ってガイドされる。第2中間支持部31,31・・は湾曲してピストン側へ延び、プレート21に設けた溝に嵌って配置されている2本の第2ダンパスプリング23,23の間に嵌合する。すなわち、2本の第2ダンパスプリング23,23の間には空間34が残され、この空間34に第2中間支持部31が嵌ることで第2ダンパスプリング23,23は直列して連結される。
このように、該ロックアップダンパ装置1は第1ダンパスプリング20,20・・及び第2ダンパスプリング23,23・・、さらに補助ダンパスプリング24,24・・を備えている。従って、タービンランナ3の回転速度が高くなったところでピストン4はフロントカバー2に係合するが、この際に発生する衝撃トルクを効率よく吸収することが出来る。ここで、補助ダンパスプリング24,24・・は第1ダンパスプリング20,20・・及び第2ダンパスプリング23,23・・が大きく圧縮変形した際に限り、ディスク22が当たって大きな衝撃トルクを吸収するように機能するもので、あくまでも補助的なダンパスプリングである。
図11は本発明に係るロックアップダンパ装置とトルクコンバータの断面を表している。前記図1に示したロックアップダンパ装置1及び図2に示したトルクコンバータではディスク10のピストン側に中間部材8を取付けた構造としているが、同図のロックアップダンパ装置1は、中間部材8をディスク10のタービン側に取付けている。その為に、カバーリング18はディスク10のタービン側にリベット17,17・・にて取着され、中間部材8はリベット17,17・・と同心を成して取付けたスペーサ34,34・・をガイドとして回転可能に支持されている。
本発明のロックアップダンパ装置。 ロックアップダンパ装置を取付けたトルクコンバータ。 プレートを固定したピストン外周にダンパスプリングを配置した場合。 中間部材を取付けたディスク。 中間部材の具体例。 本発明に係るロックアップダンパ装置の他の実施例。 ロックアップダンパ装置を取付けたトルクコンバータ。 プレートを固定したピストンに第1ダンパスプリング、第2ダンパスプリング、及び補助ダンパスプリングを配置した場合。 第2中間部材を取付けたディスクの実施例。 第2中間部材の具体例。 本発明のロックアップダンパ装置及び該ロックアップダンパ装置を内蔵したトルクコンバータ。 従来のトルクコンバータ。 従来のロックアップダンパ装置。 従来のロックアップダンパ装置。
1 ロックアップダンパ装置
2 フロントカバー
3 タービンランナ
4 ピストン
5 フランジ
6 タービンハブ
7 ダンパスプリング
8 中間部材
9 プレート
10 ディスク
11 拘束部
12 バネ押え
13 バネ受け
14 支持部
15 中間支持部
16 ガイド溝
17 リベット
18 カバーリング
19 空間
20 第1ダンパスプリング
21 プレート
22 ディスク
23 第2ダンパスプリング
24 補助ダンパスプリング
25 第1中間部材
26 第2中間部材
27 第1中間支持部
28 リベット
29 バネ受け
30 壁部
31 第2中間支持部
32 カバーリング
33 ガイド溝
34 スペーサ
35 スペーサ

Claims (4)

  1. トルクコンバータ内に収容され、タービンランナとピストンとを弾性的に連結し、上記ピストンが係合したロックアップ状態において、エンジンのトルク変動を吸収するロックアップダンパ装置において、ピストンにはプレートを固定すると共にプレートに設けたバネ押えの間には空間を残して2本のダンパスプリングを対にして配置し、そしてタービンと共にタービンハブに取着したディスクにはバネ受けを形成すると共に該バネ受けがバネ押えと重合するようにディスクをプレートと重ね合わせ、そして、ディスクのピストン側にはリング状の中間部材を回転可能に支持し、該中間部材に設けた個々の中間支持部をバネ押え及びバネ受けの間に配置した2本のダンパスプリングの間の空間に嵌めて直列状態としたことを特徴とするトルクコンバータのロックアップダンパ装置。
  2. 上記ディスクのタービン側にリング状の中間部材を回転可能に支持した請求項1記載のトルクコンバータのロックアップダンパ装置。
  3. 上記複数のバネ押えをプレートの外周に等間隔で設け、ディスクの外周にはバネ受けを等間隔で設けると共にバネ受けの円周上の中間には支持部を突出して形成し、この支持部にはカバーリングを取着して中間部材を挟み込み、取着したリベットと同心を成してスペーサを設けると共に該スペーサをガイドとして中間部材を回転可能に支持した請求項1、又は請求項2記載のトルクコンバータのロックアップ装置。
  4. 上記プレート又はディスクに補助ダンパスプリングを取付けた請求項1、請求項2、又は請求項3記載のトルクコンバータのロックアップダンパ装置。
JP2006052062A 2006-02-28 2006-02-28 トルクコンバータのロックアップダンパ装置 Expired - Fee Related JP4748588B2 (ja)

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