JP5037404B2 - トルクコンバータのロックアップダンパ機構 - Google Patents

トルクコンバータのロックアップダンパ機構 Download PDF

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Description

本発明は、車両等の自動変速装置に用いられるトルクコンバータのロックアップダンパ機構に関する。
車両等の自動変速装置では、エンジンからの動力を伝達するためにトルクコンバータが設けられており、スムーズに動力伝達を行うためにオイル等の作動流体を用いている。一般に、トルクコンバータは、エンジンのクランクシャフトに連結されるポンプインペラ、出力軸に連結されるタービンランナ及び両者の間に配設されたステータを備えている。ポンプインペラ、タービンランナ及びステータには、それぞれ周方向に同じ間隔で複数枚の羽根が設けられており、回転動作により羽根の間の作動流体が所定方向に押し流されるように羽根を所定角度傾斜させて設定されている。そして、ポンプインペラがエンジンにより回転すると、ポンプインペラの羽根の回転により作動流体がタービンランナの方に押し流されてタービンランナの羽根に衝突するようになり、その衝撃力によりタービンランナも回転するようになる。タービンランナ内に流入した作動流体はステータの方へ誘導されてステータの羽根に衝突してポンプインペラの方に流入する。その際に、ステータの羽根に衝突した作動流体の流動方向は、ポンプインペラの羽根の回転を妨げないように羽根の傾斜角度に沿うように制御される。こうして、作動流体が、ポンプインペラ、タービンランナ及びステータの羽根の間を循環することで、ポンプインペラからタービンランナに動力がスムーズに伝達され、エンジンの回転駆動に応じて出力軸が回転されるようになる。
図14は、従来のトルクコンバータに関する軸方向の断面図である。中心軸Tと同軸にエンジンのクランクシャフトが直結されたフロントカバー100の周縁部にポンプインペラ101が固定されており、フロントカバー100及びポンプインペラ101の間には、タービンランナ102が配置されている。タービンランナ102は、中心軸Tと同軸に配設された出力軸103にタービンハブ102aを介して固定されており、出力軸103は固定軸109内に同軸となるように内装されている。ステータ104は、ポンプインペラ101とタービンランナ102との間に配置されて固定軸109にワンウェイクラッチを介して取り付けられている。そして、フロントカバー100及びポンプインペラ101に囲まれた内空間にオイル等の作動流体が充填されている。
エンジンのクランクシャフトが回転すると、クランクシャフトにフロントカバー100を介して固定されたポンプインペラ101が回転し、上述したように、ポンプインペラ101内に設けられた羽根により作動流体が押し流されることで、タービンランナ102内に設けられた羽根及びステータ104内に設けられた羽根に作動流体が衝突しながら循環してタービンランナ102が回転する。タービンランナ102の回転により出力軸103が回転し、エンジンの動力が伝達されるようになる。
以上のような構成のトルクコンバータでは、ポンプインペラ101とタービンランナ102との間に回転差がないと作動流体が押し流されないため、出力軸にエンジンと同じ回転を伝達することはできず、損失が生じることは避けられない。そのため、ポンプインペラ101の回転をそのままタービンランナ102に伝達するロックアップ機構105が設けられている。
ロックアップ機構105は、フロントカバー100とタービンランナ102との間に配置された円板状のピストン106を備えており、ピストン106のフロントカバー100側の側面にリング状の摩擦板107が固定されている。
ピストン106は、摩擦板107がフロントカバー100の内側面に密着してフロントカバー100に連結されて一体となって回転するようになることで、エンジンと出力軸103との間の回転差をなくして伝達効率を高めることができる。ピストン106の摩擦板107は、フロントカバー100側において作動流体を中心から周縁に向かって流動させることでフロントカバー100の内側面から離間した状態に保持され、逆に周縁から中心に向かって作動流体を流動させることでフロントカバー100の内側面に密着した状態に保持される。
しかしながら、タービンランナ102と同一速度で回転しているピストン106がそれよりもわずかに速く回転するフロントカバー100に連結する際に衝撃的なトルクが加わるため、ロックアップダンパ機構108が設けられる。
ロックアップダンパ機構108を設ける場合、ピストン106は出力軸103に対して同軸で相対的に回転可能となるようにタービンハブ102aに取り付けられ、ロックアップダンパ機構108を介してタービンランナ102と連結される。したがって、ピストン106を連結する際に加わる衝撃的なトルクや定常運転時のエンジンに生じるトルク変動を吸収して出力軸側のトルク変動を小さくすることができる。
こうしたロックアップダンパ機構としては、例えば、特許文献1では、入力側プレートと出力側プレートとの間に中間プレートを配置し、入力側プレートと中間プレートとの間をトーションスプリングからなる第一ダンパーにより弾性的に連結し、中間プレートと出力側プレートとの間をコイルスプリングからなる第二ダンパーにより弾性的に連結したロックアップ装置が記載されており、中間プレートを第一及び第二プレートをリベットにより固定した構成とし、第一及び第二プレートの間にトーションスプリングを収納する収納部を形成した点が記載されている。また、特許文献2では、ピストンとドリブン部材との間にスプリングホルダーを配置したロックアップ装置が記載されており、スプリングホルダーはドリブン部材に組みつけられるとともにトーションスプリングを収容する窓部が形成されている点が記載されている。また、特許文献3では、リティーニングプレート、中間部材及びドリブンプレートを備えたロックアップ装置が記載されており、中間部材は第一及び第二プレートを軸方向に間隔を空けて配置してリベットにより固定した構成とし、第一及び第二プレートの間にドリブンプレートを配置するとともにコイルスプリングを収容する角窓を形成している点が記載されている。
特開2001−317610号公報 特開2002−161967号公報 特開2006−29553号公報
上述した特許文献に記載されているように、ロックアップダンパ機構には入力側部材、出力側部材、中間部材及びコイルスプリング等の弾性部材が設けられているが、こうした部材を用いて組み立てると、各部材を軸方向に重ねて配置するため軸方向の幅が大きくなり、ロックアップダンパ機構のスペースを幅方向に大きくとる必要がある。例えば、特許文献1及び3のように、中間部材を2枚のプレートで構成してコイルスプリングを保持するようにすると、コイルスプリングの径方向の幅に保持するプレートの幅が加わって軸方向の幅が大きくなる。また、特許文献2のように、中間部材にコイルスプリングを収容するために窓部を形成して起上り部を突設する場合にも特許文献1及び3と同様に軸方向の幅が大きくなるため、ロックアップ装置全体のスペースが幅方向に大きくならざるを得ない。
そこで、本発明は、幅方向のスペースを従来よりも小さくするとともに部品点数を抑えるように構成されたトルクコンバータのロックアップダンパ機構を提供することを目的とするものである。
本発明に係るトルクコンバータのロックアップダンパ機構は、エンジンの回転が伝達されるフロントカバーに接離するピストンと出力軸に固定されたタービンランナとの間に設けられてピストン側からタービンランナ側に回転変動を吸収しながらトルクを伝達するトルクコンバータのロックアップダンパ機構であって、前記ピストンに連結された入力側部材と、前記タービンランナに連結された出力側部材と、入力側部材及び出力側部材の間に配置されるとともに入力側部材及び出力側部材に対して相対的に回転可能に設けられた中間部材と、入力側部材の回転方向に沿って配置されるとともに入力側部材及び出力側部材を中間部材を介して弾性的に連結する複数の弾性部材とを備え、前記中間部材は、前記入力部材及び前記出力部材の間に直接組み付けられて保持されており、前記弾性部材は、前記各部材のいずれか1つの部材と前記ピストンとの間に挟持されており、回転方向に沿って形成されたガイド部及び当該ガイド部によって回転方向に移動するように案内される突起部のいずれか一方を前記中間部材に設けるとともに他方を前記入力部材又は前記出力部材に設けることで前記中間部材の回転面における径方向の移動が規制されていることを特徴とする。さらに、前記中間部材は、前記入力部材及び前記出力部材の間に挟持されて前記出力軸の軸方向の移動を規制されていることを特徴とする。
本発明に係る別のトルクコンバータのロックアップダンパ機構は、エンジンの回転が伝達されるフロントカバーに接離するピストンと出力軸に固定されたタービンランナとの間に設けられてピストン側からタービンランナ側に回転変動を吸収しながらトルクを伝達するトルクコンバータのロックアップダンパ機構であって、前記ピストンに連結された入力側部材と、前記タービンランナに連結された出力側部材と、入力側部材及び出力側部材の間に配置されるとともに入力側部材及び出力側部材に対して相対的に回転可能に設けられた中間部材と、入力側部材の回転方向に沿って配置されるとともに入力側部材及び出力側部材を中間部材を介して弾性的に連結する複数の弾性部材とを備え、前記中間部材は、前記入力部材及び前記出力部材の間に直接組み付けられて保持されているとともに前記弾性部材を保持する保持部材を備えており、前記中間部材と前記保持部材との間に前記出力部材が挟持されて前記中間部材の前記出力軸の軸方向の移動が規制されており、前記弾性部材は、前記各部材のいずれか1つの部材と前記ピストンとの間に挟持されていることを特徴とする。さらに、回転方向に沿って形成されたガイド部及び当該ガイド部によって回転方向に移動するように案内される突起部のいずれか一方を前記中間部材に設けるとともに他方を前記入力部材又は前記出力部材に設けることで前記中間部材の回転面における径方向の移動が規制されていることを特徴とする。
さらに、上記のトルクコンバータのロックアップダンパ機構において、前記弾性部材は、前記入力側部材の回転方向に沿って配置されて前記入力側部材と前記中間部材との間を弾性的に連結する第一弾性部材と、前記出力側部材の回転方向に沿って配置されて前記出力側部材と前記中間部材との間を弾性的に連結する第二弾性部材とを備え、前記入力側部材及び前記出力側部材が相対的にずれながら回転して前記第一及び第二弾性部材が圧縮変形し前記入力側部材又は前記出力側部材と前記中間部材とが当接した状態となることで回転変動を吸収する弾性部材が段階的に切り換わるように設定されていることを特徴とする。さらに、前記第一又は第二弾性部材に並列して配置された補助弾性部材を回転方向に移動可能に設けていることを特徴とする。
本発明は、上記のような構成を有することで、中間部材を入力部材及び出力部材の間に直接組み付けて保持し、弾性部材を各部材のいずれか1つの部材とピストンとの間に挟持しているので、幅方向のスペースを従来よりも小さくしてコンパクト化を図ることができるとともに部品点数を節減することが可能となる。
すなわち、中間部材を入力部材及び出力部材の間に直接組み付けることで、中間部材を取り付けるためのリベット等の部品が不要となり、またそうした部品を取り付けるためのスペースをとる必要がなくなる。そして、中間部材を直接組み付けて保持されるようにしているので、組立工程を減少させることもできる。
さらに、従来より用いられているコイルスプリング等の弾性部材の径が主に幅方向のスペースを決定付ける要因となっているが、弾性部材をピストンに直接当接させて他の部材の間で挟持させるようにすれば、弾性部材の配置部分において必要となる幅方向のスペースを最小限にすることができ、機構全体の幅を薄くコンパクトにすることが可能となる。また、弾性部材を保持するための部品構造が単純となって部品形状の単純化や部品点数の節減が可能となる。
また、中間部材を入力部材及び出力部材の間に挟持して出力軸の軸方向の移動を規制するようにすれば、中間部材を直接組み付けた場合でも中間部材を軸方向の移動を規制した安定した状態で保持することができる。
また、中間部材に弾性部材を保持する保持部材を設け中間部材と保持部材との間に出力部材を挟持して中間部材の出力軸の軸方向の移動を規制するようにすれば、中間部材を直接組み付けることで弾性部材をピストンと保持部材との間に挟持させるとともに中間部材を軸方向の移動を規制した安定した状態で保持することができる。
そして、中間部材及び保持部材を締結する場合には、外径側の部分を締結することで回転の際のトルクで締結部品に加わるせん断応力を小さくすることができる。また、2つの部材を重ねて設けることで、回転の際に加わるトルクを2つの部材で分担することができ、その分2つの部材の板厚を薄くすることが可能となる。
また、回転方向に沿って形成されたガイド部及び当該ガイド部によって回転方向に移動するように案内される突起部のいずれか一方を中間部材に設けるとともに他方を入力部材又は出力部材に設けることで中間部材の回転面における径方向の移動を規制するようにすれば、中間部材を直接組み付けた場合でも入力側部材及び出力側部材に対して中間部材を円滑に回転動作するように保持することができる。
また、弾性部材を、入力側部材の回転方向に沿って配置されて入力側部材と中間部材との間を弾性的に連結する第一弾性部材と、出力側部材の回転方向に沿って配置されて出力側部材と中間部材との間を弾性的に連結する第二弾性部材とで構成し、入力側部材及び出力側部材が相対的にずれながら回転して第一及び第二弾性部材が圧縮変形し入力側部材又は出力側部材と中間部材とが当接した状態となることで回転変動を吸収する弾性部材が段階的に切り換わるように設定すれば、伝達される回転変動の大小に合せて自動的に適切に対応することができる。
また、第一又は第二弾性部材に並列して配置された補助弾性部材を回転方向に移動可能に設けることで、補助弾性部材が入力側部材又は出力側部材と中間部材との間に挟持されて第一又は第二弾性部材とともに弾性的に作用するタイミングを容易に調整することができ、最適なタイミングで補助弾性部材を作用させることが可能となる。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態であるロックアップダンパ機構1に関する平面図(図1(a))及び軸方向の断面図(図1(b))である。なお、図1(a)では、タービンランナ側から見た平面図を示しており、構造の理解を容易にするため各部材の一部を切欠いて描画している。
ロックアップダンパ機構1は、図14に示す従来のトルクコンバータと同様にピストン10とタービンランナとの間に配置されており、ピストン10と連結されるリング状の入力側プレート11、タービンランナ側に配置されてタービンランナと連結されるリング状の出力側プレート12、入力側プレート11と出力側プレート12との間に配置されたリング状の中間プレート13を備えている。
ピストン10は円板状に形成され、外周部にはタービンランナ側に折り曲げられた周壁部10aが所定幅で形成されており、周壁部10aの周端が内側に湾曲して内周面に沿って第一弾性部材であるコイルスプリング14及び補助弾性部材であるコイルスプリング15がそれぞれ1対収容されている。1対のコイルスプリング14は、全周のほぼ1/3の長さで湾曲形成されてそれぞれ中心に対して対称となる位置に配置されており、1対のコイルスプリング15はコイルスプリング14よりも短い長さでそれぞれ中心に対して対称となる位置に配置される。
コイルスプリング14及び15の内側にはリング状の入力側プレート11が配置されており、入力側プレート11は、その中央部分を周方向に沿って複数のリベット16によりピストン10に連結固定されている。入力側プレート11の外周には径方向に突出した当接部11a及び11bが形成されており、当接部11a及び11bはそれぞれコイルスプリング14及び15の間に突出するように配設されている。そして、当接部11a及び11bの間にコイルスプリング14が嵌め込まれており、コイルスプリング15についても当接部11a及び11bの間に収容されているが、コイルスプリング15の長さよりも当接部11a及び11bの間隔が大きく設定されているためコイルスプリング15は周方向に摺動自在となるように配設されている。
入力側プレート11の外周端は、当接部11a及び11bが形成された部分を除きタービンランナ側に折り曲げられた周壁部11cが形成されており、ピストン10の周壁部10aとの間でコイルスプリング14及び15を径方向に移動しないように保持している。また、当接部11a及び11bについても周壁部11cと同様にタービンランナ側に折り曲げられた後コイルスプリング14および15のほぼ中心部を通るように外方に向かって再び折り曲げられ、さらにピストン10側に深く湾曲させて周方向に沿う摺動溝部11dが形成されている。摺動溝部11dは、後述するように、中間プレート13の外周端が係合して径方向の移動を規制するようになっている。
入力側プレート11の内側には、第二弾性部材である4つのコイルスプリング17が周方向に沿って所定間隔を空けて配列されている。入力側プレート11の内周端には、タービンランナ側に折り曲げられた規制突起部11e及びピストン10側に折り曲げられた係合突起部11fが、それぞれ所定の間隔を空けて複数形成されている。規制突起部11eは、後述するように出力側プレート12の規制突起部の間で中間プレート13を軸方向に移動しないように保持する。また、係合突起部11fは、後述するように回転動作の際に中間プレート13と係合するように設定されている。
中間プレート13は、リング状に形成されて入力側プレート11に重なるように配置されている。中間プレート13の外周端には、入力側プレート11の当接部11a及び11bに重なるように当接部13a及び13bが外方に突出するように形成されている。当接部13aの周方向の幅は当接部11aよりも小さく設定されており、当接部13bの周方向の幅は当接部11bとほぼ同じ幅に設定されている。また、当接部13a及び13bの先端はピストン側に折り曲げられて摺動溝部11d内に係合している。
中間プレート13は、中央部から外周に向かってタービンランナ側に傾斜するように所定角度折り曲げられており、当接部13a及び13bが形成された部分を除いた外周端部13cはコイルスプリング14及び15に沿うように形成されている。そして、ピストン10の周壁部10aの周縁の内側の折り曲げ部と外周端部13cによりピストン10の本体部との間でコイルスプリング14及び15が軸方向に移動しないように保持している。
中間プレート13の内周側にはコイルスプリング17に対応して長孔状の保持孔13dが複数穿設されている。保持孔13dの間の連結部分は、外周側がタービンランナ側にわずかに湾曲されて係合突起部13fが周方向に沿って形成され、係合突起部13fに連続して内周側にはピストン10側に深く湾曲した摺動溝部13eが周方向に沿って形成されている。摺動溝部13eには、後述するように出力側プレート12の外周端が係合して中間プレート13の径方向の移動を規制するようになっている。また、係合突起部13fは、後述するように出力側プレート12の外周端と係合するように設定されている。
また、保持孔13dの外周側にはピストン10側に折り曲げられた当接部13gが形成されており、保持孔13dに保持されたコイルスプリング17の側面に当接して径方向の移動を規制するようになっている。そして、後述するように回転動作の際には当接部13gの端部に入力側プレート11の係合突起部11fが係合するようになっている。
出力側プレート12は、リング状に形成されて中間プレート13の内周側に重なるように配置されている。内周端部はリベット18によりタービンランナとともに取付固定されている。外周側には中間プレート13の保持孔13dに保持されたコイルスプリング17を覆うように規制保持部12aが形成されており、規制保持部12aはピストン10の本体部との間でコイルスプリング17が軸方向に移動しないように保持する。また、規制保持部12aの先端は外方に向かって延設されて規制突起部12bが形成されており、規制突起部12bは入力側プレート11の規制突起部11eに対向するように配置されその間に中間プレート13を挟持して軸方向に移動しないように規制する。
また、規制保持部12aの間には、先端部がピストン側に折り曲げられた係合突起部12cが周方向に沿って形成されており、係合突起部12cは中間プレート13の連結部分に形成された摺動溝部13eに係合するように設定されている。
以上説明したように、コイルスプリング14及び15は、ピストン10と入力側プレート11の周壁部11cとの間で径方向に移動しないように保持されるとともにピストン10と中間プレート13の外周端部との間で軸方向に移動しないように保持されており、コイルスプリング17は、中間プレート13の保持孔13dに嵌め込まれて径方向に移動しないように保持されピストン10と出力側プレート12の規制保持部12aとの間で軸方向に移動しないように保持されている。このように、コイルスプリングをピストンに当接させて他の部材との間に保持することでロックアップダンパ機構の幅方向の厚みを薄くすることができる。
また、中間プレート13は、外周側において当接部13a及び13bの突起部が入力側プレート11の摺動溝部11dに係合し、内周側において摺動溝部13eが出力側プレート12の係合突起部12cに係合することで、別途リベット等の固定手段を用いることなく直接組み付けることができ、また出力側プレート12の規制突起部12bと入力側プレート11の規制突起部11eとの間に挟持されて軸方向に移動しないように保持されるので、別途固定手段を用いることなく中間プレート13を簡単に組み付けることができる。したがって、固定手段に用いる部品を省くことが可能となり、部品点数の増加を抑えることができる。
そして、中間プレート13は、外周側及び内周側においてそれぞれ周方向に沿って形成された摺動溝11d及び摺動溝13eに突起部が係合して径方向に移動が規制されながら周方向にガイドされてスムーズに回転動作を行うことができる。こうしたガイド部としては、突起部をガイドすることが可能であればどのような構造でも用いることができ上述の摺動溝に限定されることはない。また、突起部及びガイド部の配置関係は、その一方を中間プレート13に設け、他方を入力側プレート11又は出力側プレート12に設けるようにすればよく特に限定されない。
図2から図5は、ロックアップダンパ機構1の正駆動(回転方向に対して入力側プレートが先に進むようにずれる場合)動作を示す平面図であり、構造の理解を容易にするため各部材の一部を切欠いて描画している。図2は、ロックアップダンパ機構1にトルクが加えられていない状態を示しており、入力側プレート11、中間プレート13及び出力側プレート12は、周方向に配列されたコイルスプリング14及び17の付勢力によって一体に回転可能に設定されている。
図2の状態において、中間プレート13の係合突起部13fと出力側プレート12の規制突起部12bとの間の回転中心O周りの回転角度θa、中間プレート13の当接部13aとコイルスプリング15との間の回転角度を角度θb、入力側プレート11の係合突起部11fと中間プレート13の当接部13gとの間の回転角度を角度θcとする。
図3は、ロックアップによりピストン10が矢印方向(反時計回り)に回転して入力側プレート11にトルクが加わった状態を示している。入力側プレート11はトルクが加わることでピストン10とともに矢印方向に回転するようになり、入力側プレート11の当接部11aがコイルスプリング14を押圧しそれに連動して中間プレート13の当接部13bがコイルスプリング14により押圧されるようになり、中間プレート13も入力側プレート11とともに回転するようになる。その際に、コイルスプリング15は当接部11bに押動されながら周方向に移動していく。
中間プレート13が回転すると、中間プレート13の保持孔13dの周方向の端部がコイルスプリング17の一方の端部を押圧するようになり、それに連動してコイルスプリング17の他方の端部が出力側プレート12の係合突起部12cの端部を押圧する。そのため、出力側プレート12も中間プレート13とともに回転するようになる。
入力側プレート11に加えられるトルクが大きくなるにつれてコイルスプリング14及び17が圧縮されるようになる。そのため出力側プレート12は中間プレート13に対して次第にずれた状態で回転するようになり、両プレートが回転角度θaまでずれた状態では、図3に示すように中間プレート13の係合突起部13fと出力側プレート12の規制突起部12bとが当接して両プレートが係合状態となる。この状態では、これ以上中間プレート13と出力側プレート12とがずれることがなくなる。
図3に示す状態から、さらに入力側プレート11に加えられるトルクが大きくなると、中間プレート13と入力側プレート11との間のずれが大きくなってコイルスプリング14が圧縮されるようになる。そして、両プレートの間のずれが角度θbになると、図4に示すように、中間プレート13の当接部13aの端部がコイルスプリング15の端部に当接するようになり、コイルスプリング15が入力側プレート11の当接部11bと中間プレート13の当接部13aとの間で圧縮されるようになる。したがって、コイルスプリング14とともにコイルスプリング15が緩衝作用を発揮するようになる。
図4の状態から、さらに入力側プレート11に加えられるトルクが大きくなると、中間プレート13と入力側プレート11との間のずれがさらに大きくなってコイルスプリング14及び15が圧縮されるようになる。そして、両プレートの間のずれが角度θcになると、図5に示すように、入力側プレート11の係合突起部11fと中間プレート13の当接部13gが当接して両プレートが係合状態となる。この状態では、入力側プレート11、中間プレート13及び出力側プレート12が直結されて回転するようになる。
図6から図9は、ロックアップダンパ機構1の逆駆動(回転方向に対して出力側プレートが先に進むようにずれる場合)動作を示す平面図であり、構造の理解を容易にするため各部材の一部を切欠いて描画している。図6は、ロックアップダンパ機構1にトルクが加えられていない状態を示しており、中間プレート13の係合突起部13fと出力側プレート12の規制突起部12bとの間の回転角度(図2に示す角度θaとは反対側の回転角度)を角度θd、入力側プレート11の当接部11aとコイルスプリング15との間の回転角度を角度θe、入力側プレート11の係合突起部11fと中間プレート13の当接部13gとの間の回転角度(図2に示す角度θcとは反対側の回転角度)を角度θfとする。
図7は、ロックアップ状態でピストン10が減速した場合を示している。入力側プレート11に減速によるトルクが加わることで、中間プレート13の当接部13aがコイルスプリング14を押圧して入力側プレート11の当接部11bとの間で圧縮する。また、出力側プレート12の係合突起部12cがコイルスプリング17を押圧して中間プレート13の保持孔13dの周方向の端部との間で圧縮する。そして、出力側プレート12及び中間プレート13が回転角度θdまでずれた状態では、図7に示すように出力側プレート12の規制突起部12bが中間プレート13の係合突起部13fに当接し、両プレートが係合した状態で回転するようになる。その際に、コイルスプリング15は中間プレート13の当接部13bに押動されながら周方向に移動していく。
図7に示す状態から、さらにピストン10が減速して入力側プレート11に加えられるトルクが大きくなると、中間プレート13及び入力側プレート11がさらにずれるようになって、両プレートの間がさらに角度θeずれると、図8に示すように、中間プレート13の当接部13bと入力側プレート11の当接部11aとの間でコイルスプリング15が圧縮されるようになる。したがって、コイルスプリング14とともにコイルスプリング15が緩衝作用を発揮するようになる。
図8の状態から、さらにピストン10が減速して入力側プレート11に加えられるトルクが大きくなると、中間プレート13と入力側プレート11との間のずれがさらに大きくなってコイルスプリング14及び15が圧縮されるようになる。そして、両プレートの間がさらに角度θfずれると、図9に示すように、入力側プレート11の係合突起部11fと中間プレート13の当接部13gが当接して両プレートが係合状態となる。この状態では、入力側プレート11、中間プレート13及び出力側プレート12が直結されて回転するようになる。
図10は、以上説明したロックアップダンパ機構のダンパ特性に関するグラフである。縦軸に入力側プレート11に加わるトルクをとり、横軸に入力側プレート11と出力側プレート12との間のずれを示す回転角度をとっている。回転角度は、図2から図5に示す正駆動(回転方向に対して入力側プレートが先に進むようにずれる場合)では正の値とし、図6から図9に示す逆駆動(回転方向に対して出力側プレートが先に進むようにずれる場合)では負の値としている。
ここで、コイルスプリング17、14及び15のバネ定数をそれぞれK1、K2及びK3とすると、グラフにおいて状態0(図2に示す状態)から状態1(図3に示す状態)までは入力側プレート11と出力側プレート12との間のコイルスプリングによるバネ定数は、コイルスプリング14及び17が緩衝作用に寄与するため、
(K1×K2)/(K1+K2)
となる。したがって、グラフに示すようにトルクの増大に伴って回転角度が大きく変化するようになる。そして、同じ捩れ角で設定しても捩れ剛性を低く設定できるため、回転変動が大きい場合でもコイルスプリングに吸収されて回転変動の伝達を抑えることができる。
状態1(図3に示す状態)から状態2(図4に示す状態)ではコイルスプリング14のみが緩衝作用に寄与するためバネ定数はK2となって高剛性の状態となり、状態2から状態3(図5に示す状態)ではコイルスプリング15がさらに圧縮されるようになるためバネ定数が(K2+K3)となってさらに高剛性の状態となる。したがって、高剛性になるに従いトルクの増大に対して回転角度の変化が小さくなり、コイルスプリングによる回転変動の吸収が小さくなるが、エンジンの回転数が高くなると回転変動が小さくなるためその影響は抑えられる。また、回転角度の変化が抑えられるので、回転角度の変化に伴う空隙等の設定を小さくすることができる。
以上のように、回転角度の増加に伴って3段階でコイルスプリングの剛性を変化させることができ、最初の段階で低剛性に設定して大きな回転変動に対しても十分吸収できるように設計することが可能となる。
逆駆動した場合には、出力側プレート12が入力側プレート11よりも先に進むようにずれていくが、回転角度θ4まではコイルスプリング14及び17が圧縮変形し、そのバネ定数は、
(K1×K2)/(K1+K2)
となる。したがって、グラフに示すようにトルクの増大に伴って回転角度が大きく変化するようになる。
出力側プレート12及び入力側プレート11が回転角度θ4ずれると(状態4)、中間プレート13と出力側プレート12が係合した状態となり、状態4(図7に示す状態)から状態5(図8に示す状態)ではコイルスプリング14のみが緩衝作用に寄与するためバネ定数はK2となって高剛性の状態となり、状態5から状態6(図9に示す状態)ではコイルスプリング15がさらに圧縮されるようになるためバネ定数が(K2+K3)となってさらに高剛性の状態となる。このように逆駆動の際にも3段階でコイルスプリングの剛性を変化させることができ、逆駆動時においても低剛性の状態で大きな回転変動を吸収するように設定することが可能となる。
また、こうしたダンパ特性を備えたロックアップダンパ機構を設計する場合には、図2及び図6に示す各部材のずれを示す角度θa〜θfを以下のように設定すればよい。
θa=θ1×K1/(K1+K2)
θb=θ2−θa
θc=θ3−θa
θd=θ4×K1/(K1+K2)
θe=θ5−θd
θf=θ6−θd
以上説明した例では、入力側プレート11をピストン10に連結して入力側部材とし、出力側プレート12をタービンランナに連結して出力側部材としているが、出力側プレート12をピストン10に連結して入力側部材とし、入力側プレート11をタービンランナに連結して出力側部材とすることも可能である。このように入力側部材及び出力側部材を設定しても、上述した作用効果を同じように奏することができる。
また、補助弾性部材であるコイルスプリング15はその長さを調整することで、角度θb及びθeを容易に調整することができるため、中間プレートに当接するタイミングを変更してダンパ特性を変化させることが可能となり、設計の自由度を高めることができる。例えば、図3に示すように中間プレート及び出力側プレートが係合状態となる前にコイルスプリング15に中間プレートの当接部が押圧するように設定すれば、図10に示すダンパ特性を状態1からさらに高剛性に設定することができる。
図11は、別の実施形態に関する平面図(図11(a))及び軸方向の断面図(図11(b))である。なお、図11(a)では、タービンランナ側から見た平面図を示しており、構造の理解を容易にするため各部材の一部を切欠いて描画している。
ロックアップダンパ機構は、図14に示す従来のトルクコンバータと同様にピストン20とタービンランナとの間に配置されており、ピストン20と連結されるリング状の入力側プレート21、タービンランナ側に配置されてタービンランナと連結されるリング状の出力側プレート22、入力側プレート21と出力側プレート22との間に配置されたリング状の中間プレート23を備えている。中間プレート23には、弾性部材であるコイルスプリングを保持するリング状の保持プレート24が重なるように設けられており、中間プレート23と保持プレート24はリベット25により固定されている。そして、中間プレート23と保持プレート24との間に出力側プレート22が挟持されるように配置されている。
ピストン20は円板状に形成され、外周部にはタービンランナ側に折り曲げられた周壁部20aが所定幅で形成されており、周壁部20aの周端が内側に湾曲して内周面に沿って第一弾性部材であるコイルスプリング26が複数個所定間隔を空けて配列されている。コイルスプリング26の内部には補助弾性部材として長さの短いコイルスプリング26aが内蔵されている。
コイルスプリング26の内側にはリング状の入力側プレート21が配置されており、入力側プレート21は、その中央部分を周方向に沿って複数のリベット27によりピストン20に連結固定されている。入力側プレート21の外周には径方向に突出した複数の当接部21aが形成されており、当接部21aはそれぞれコイルスプリング26の間に突出するように配設されて当接部21aの間にコイルスプリング26が嵌め込まれている。当接部21aの先端部に対応してピストン20の周壁部20aが切欠かれており、その切欠き部に先端部が収容されている。
入力側プレート21の外周端は、当接部21aが形成された部分を除きタービンランナ側に折り曲げられた周壁部21bが形成されており、ピストン20の周壁部20aとの間でコイルスプリング26を径方向に移動しないように保持している。また、当接部21aについても周壁部21bと同様にタービンランナ側に折り曲げられた後コイルスプリング26のほぼ中心部を通るように外方に向かって再び折り曲げられ、さらにピストン20側に深く湾曲させて周方向に沿う摺動溝部21cが形成されている。摺動溝部21cは、後述するように、中間プレート23の外周端が係合して径方向の移動を規制するようになっている。
入力側プレート21の内側には、第二弾性部材である4つのコイルスプリング28が周方向に沿って所定間隔を空けて配列されている。コイルスプリング28は、2つの異なる径のコイルスプリングを二重に重ねたものを用いている。入力側プレート11の内周端には、ピストン20側に折り曲げられた規制突起部21dが、所定の間隔を空けて複数形成されている。
中間プレート23は、リング状に形成されて入力側プレート21に重なるように配置されている。中間プレート23の外周端には、入力側プレート21の当接部21aに重なるように当接部23aが外方に突出するように形成されている。当接部23aの周方向の幅は当接部21aとほぼ同じ幅に設定されている。また、当接部23aの先端はピストン側に折り曲げられて摺動溝部21c内に係合している。
中間プレート23は、中央部から外周に向かってタービンランナ側に傾斜するように所定角度折り曲げられており、当接部23aが形成された部分を除いた外周端部23bはコイルスプリング26に沿うように形成されている。そして、ピストン20の周壁部20aの周縁の内側の折り曲げ部と外周端部23bによりピストン20の本体部との間でコイルスプリング26が軸方向に移動しないように保持している。
中間プレート23の内周側にはコイルスプリング28に対応して切欠き部23cが形成されており、切欠き部23cの両側で内方に向かって突出形成された保持部23dによりコイルスプリング28が保持されるようになっている。切欠き部23cのコイルスプリング28に沿う周端部23eはピストン20側に折り曲げられており、その先端はピストン20の本体部に形成された段差部20bの傾斜面に当接するように設定されている。周方向に全周にわたって形成された段差部20b内に周方向に沿って形成された周端部23eが収容されているため、中間プレート23が径方向にずれようとすると周端部23eが段差部20bに接触して径方向及び軸方向の移動が規制されるようになる。
保持プレート24は、リング状に形成されて中間プレート23に重なるように配置され、中間プレート23の当接部23aと同様に当接部24aが外方に突出するように形成されている。そして、当接部23aに当接部24aを重ねてリベット25により固定することで保持プレート24は中間プレート23と一体化されている。
中間プレート23及び保持プレート24を外径側の部分で固定しているので、回転する際のトルクで締結部品であるリベット25に加わるせん断応力は小さくなり、2つのプレートを連結固定した場合でも回転する際のトルクに対して十分な強度を得ることができる。また、2つのプレートで回転の際のトルクを分担して受けるようになるので、プレートの板厚を薄くすることができ、コンパクト化を図ることが可能となる。
保持プレート24の内周側には、コイルスプリング28に対応して保持孔24bが穿設されており、保持孔24bの周方向の両側端部24cは、コイルスプリング28を覆うように庇状に形成されている。そのため、コイルスプリング28は、両側端部24cとピストン20の本体部との間に軸方向に移動しないように保持される。
また、中間プレート23の保持部23dの内周端部23fはタービンランナ側に傾斜するように折り曲げられており、保持プレート24の内周端部24dも同様にタービンランナ側に折り曲げられて内周端部23fとの間に出力側プレート22を挟持するように形成されている。出力側プレート22がタービンランナ側に固定されているため、出力側プレート22を挟持する中間プレート23及び保持プレート24は軸方向及び径方向に移動しないように規制されるようになる。
出力側プレート22は、リング状に形成されて中間プレート23と保持プレート24の間に重なるように配置されている。内周端部はリベット29によりタービンランナとともに取付固定されている。外周側にはコイルスプリング28に対応して切欠き部22aが形成されており、切欠き部22aは中間プレート23の切欠き部23cに重なるように形成されコイルスプリング28は両切欠き部で囲まれるように両端が保持されている。切欠き部22aの周方向の側端部22bはピストン20側に折り曲げられてコイルスプリング28に当接している。コイルスプリング28は直線状に形成されているため、周方向に沿って形成された切欠き部22a及び切欠き部23cに沿った形状となっていない。そのため、両切欠き部の両端は平行となるように形成されて直線状のコイルスプリング28を保持するとともに内周側から側端部22aがコイルスプリング28に当接して径方向の移動を規制することで安定した状態で保持される。
以上説明したように、コイルスプリング26は、ピストン20と入力側プレート21の周壁部21cとの間で径方向に移動しないように保持されるとともにピストン20と中間プレート23の外周端部との間で軸方向に移動しないように保持されており、コイルスプリング28は、中間プレート23及び保持プレート24の切欠き部に囲まれるように保持されて径方向の移動を規制されピストン20と保持プレート24の保持孔24bの両側端部24cとの間で軸方向に移動しないように規制される。このように、コイルスプリングをピストンに当接させて他の部材との間に保持することでロックアップダンパ機構の幅方向の厚みを薄くすることができる。
また、中間プレート23は、外周側において当接部23aの先端部が入力側プレート21の摺動溝部21cに係合し、内周側において周端部23eがピストン20の本体部の段差部20bに係合することで、別途リベット等の固定手段を用いることなく直接組み付けることができ、また中間プレート23の保持部23dの内周端部23fと保持プレート24の内周端部24dとの間に出力側プレート22を挟持することで軸方向に移動しないように保持されるので、別途固定手段を用いることなく中間プレート23を簡単に組み付けることができる。したがって、固定手段に用いる部品を省くことが可能となり、部品点数の増加を抑えることができる。
以上説明した別の実施形態に関するロックアップダンパ機構が動作する場合には、入力側プレート21と中間プレート23との間のストッパ機構として、入力側プレート21の内周端に形成された規制突起部21d及び中間プレート23の切欠き部23cの周方向に形成された周端部23eが係合するように設定されており、図12に示すように、規制突起部21d及び周端部23eは、トルクのかかっていない状態では正駆動方向に角度θiのずれが設定され、逆駆動方向に角度θkのずれが設定されている。また、出力側プレート22と中間プレート23との間のストッパ機構として、出力側プレート22の切欠き部22aの周方向に形成された側端部22b及び中間プレート23の切欠き部23cの内周端部23fが係合するように設定されており、図12に示すように、側端部22b及び内周端部23fは、トルクのかかっていない状態では正駆動方向に角度θgのずれが設定され、逆駆動方向に角度θjのずれが設定されている。そして、コイルスプリング26内のコイルスプリング26aの両端における間隙がそれぞれ角度θh1及び角度θh2に設定されている。
以上のようなストッパ機構のずれの設定は、正駆動及び逆駆動の際に、プレート同士のずれによりまず中間プレート23の内周端部23fと出力側プレート22の側端部22bとが当接してストッパ機構として作用し、次に、入力側プレート21の規制突起部21d及び中間プレート23の周端部23eがストッパ機構として作用するようになっている。
図13は、ロックアップダンパ機構の動作に関するダンパ特性を示すグラフである。縦軸に入力側プレート21に加わるトルクをとり、横軸に入力側プレート21と出力側プレート22との間のずれを示す回転角度をとっている。
正駆動の場合には、トルクのかかっていない状態(状態0)から入力側プレート21にトルクが加わると、中間プレート23は角度θgが小さくなるようにずれていき、回転角度θ7では出力側プレート22の側端部22b及び中間プレート23の内周端部23fが係合した状態(状態1)となる。状態0から状態1までの間では、コイルスプリング26及び28が緩衝作用に寄与するため、コイルスプリング26及び28のバネ定数をそれぞれK5及びK4とすると、全体のバネ定数は、
(K4×K5)/(K4+K5)
となる。したがって、グラフに示すようにトルクの増大に伴って回転角度が大きく変化するようになる。そして、同じ捩れ角で設定しても捩れ剛性を低く設定できるため、回転変動が大きい場合でもコイルスプリングに吸収されて回転変動の伝達を抑えることができる。
状態1からさらにトルクが加わるとコイルスプリング26のみが緩衝作用に寄与するようにためバネ定数はK5となって高剛性の状態となる。そして、コイルスプリング26が圧縮されていき、回転角度θ8になるとコイルスプリング26aが圧縮されて(状態2)緩衝作用に寄与するようになるため、コイルスプリング26aのバネ定数をK6とすると、全体のバネ定数が(K5+K6)となってさらに高剛性の状態となる。
したがって、高剛性になるに従いトルクの増大に対して回転角度の変化が小さくなり、コイルスプリングによる回転変動の吸収が小さくなるが、エンジンの回転数が高くなると回転変動が小さくなるためその影響は抑えられる。また、回転角度の変化が抑えられるので、回転角度の変化に伴う空隙等の設定を小さくすることができる。
そして、さらに大きいトルクが加わると、コイルスプリング26及び26aがさらに圧縮されて角度θiのずれが小さくなり、回転角度θ9になると入力側プレート21の規制突起部21d及び中間プレート23の周端部23eが係合し(状態3)、入力側プレート21、中間プレート23及び出力側プレート22が一体となって回転するようになる。
以上のように、回転角度の増加に伴って3段階でコイルスプリングの剛性を変化させることができ、最初の段階で低剛性に設定して大きな回転変動に対しても十分吸収できるように設計することが可能となる。
逆駆動した場合には、出力側プレート22が入力側プレート21よりも先に進むようにずれていくが、回転角度θ10まではコイルスプリング26及び28が圧縮変形し、そのバネ定数は、
(K4×K5)/(K4+K5)
となる。したがって、グラフに示すようにトルクの増大に伴って回転角度が大きく変化するようになる。
出力側プレート22及び入力側プレート21が回転角度θ10ずれると(状態4)、角度θjのずれが小さくなって中間プレート23の内周端部23f及び出力側プレート22の側端部22bが係合した状態となり、コイルスプリング26のみが緩衝作用に寄与するためバネ定数はK5となって高剛性の状態となる。
そして、さらにトルクが大きくなると、コイルスプリング26が圧縮されていき、回転角度θ11になるとコイルスプリング26aが圧縮されて(状態5)緩衝作用に寄与するようになるため、コイルスプリング26aのバネ定数をK6とすると、全体のバネ定数が(K5+K6)となってさらに高剛性の状態となる。
さらに大きいトルクが加わると、コイルスプリング26及び26aがさらに圧縮されて角度θkのずれが小さくなり、回転角度θ12になると入力側プレート21の規制突起部21d及び中間プレート23の周端部23eが係合し(状態6)、入力側プレート21、中間プレート23及び出力側プレート22が一体となって回転するようになる。
このように逆駆動の際にも3段階でコイルスプリングの剛性を変化させることができ、逆駆動時においても低剛性の状態で大きな回転変動を吸収するように設定することが可能となる。
また、こうしたダンパ特性を備えたロックアップダンパ機構を設計する場合には、図12に示す各部材のずれを示す角度θg〜θkを以下のように設定すればよい。
θg=θ7×K4/(K4+K5)
θh=θh1+θh2=θ8−θg=θ11−θj
θi=θ9−θg
θj=θ10×K4/(K4+K5)
θe=θ12−θj
以上説明した例では、入力側プレート21をピストン20に連結して入力側部材とし、出力側プレート22をタービンランナに連結して出力側部材としているが、出力側プレート22をピストン20に連結して入力側部材とし、入力側プレート21をタービンランナに連結して出力側部材とすることも可能である。このように入力側部材及び出力側部材を設定しても、上述した作用効果を同じように奏することができる。
本発明に係る実施形態に関する平面図及び断面図である。 ロックアップダンパ機構の動作を示す平面図である。 ロックアップダンパ機構の動作を示す平面図である。 ロックアップダンパ機構の動作を示す平面図である。 ロックアップダンパ機構の動作を示す平面図である。 ロックアップダンパ機構の動作を示す平面図である。 ロックアップダンパ機構の動作を示す平面図である。 ロックアップダンパ機構の動作を示す平面図である。 ロックアップダンパ機構の動作を示す平面図である。 ロックアップダンパ機構のダンパ特性に関するグラフである。 本発明に係る別の実施形態に関する平面図及び断面図である。 ロックアップダンパ機構の動作に関する平面図である。 ロックアップダンパ機構のダンパ特性に関するグラフである。 従来のトルクコンバータに関する軸方向の断面図である。
符号の説明
1 ロックアップダンパ機構
10 ピストン
11 入力側プレート
12 出力側プレート
13 中間プレート
14 コイルスプリング
15 コイルスプリング
16 リベット
17 コイルスプリング
18 リベット
20 ピストン
21 入力側プレート
22 出力側プレート
23 中間プレート
24 保持プレート
25 リベット
26 コイルスプリング
27 リベット
28 コイルスプリング
29 リベット

Claims (6)

  1. エンジンの回転が伝達されるフロントカバーに接離するピストンと出力軸に固定されたタービンランナとの間に設けられてピストン側からタービンランナ側に回転変動を吸収しながらトルクを伝達するトルクコンバータのロックアップダンパ機構であって、
    前記ピストンに連結された入力側部材と、前記タービンランナに連結された出力側部材と、入力側部材及び出力側部材の間に配置されるとともに入力側部材及び出力側部材に対して相対的に回転可能に設けられた中間部材と、入力側部材の回転方向に沿って配置されるとともに入力側部材及び出力側部材を中間部材を介して弾性的に連結する複数の弾性部材とを備え、
    前記中間部材は、前記入力部材及び前記出力部材の間に直接組み付けられて保持されており、前記弾性部材は、前記各部材のいずれか1つの部材と前記ピストンとの間に挟持されており、回転方向に沿って形成されたガイド部及び当該ガイド部によって回転方向に移動するように案内される突起部のいずれか一方を前記中間部材に設けるとともに他方を前記入力部材又は前記出力部材に設けることで前記中間部材の回転面における径方向の移動が規制されていることを特徴とするトルクコンバータのロックアップダンパ機構。
  2. 前記中間部材は、前記入力部材及び前記出力部材の間に挟持されて前記出力軸の軸方向の移動を規制されていることを特徴とする請求項1に記載のロックアップダンパ機構。
  3. エンジンの回転が伝達されるフロントカバーに接離するピストンと出力軸に固定されたタービンランナとの間に設けられてピストン側からタービンランナ側に回転変動を吸収しながらトルクを伝達するトルクコンバータのロックアップダンパ機構であって、
    前記ピストンに連結された入力側部材と、前記タービンランナに連結された出力側部材と、入力側部材及び出力側部材の間に配置されるとともに入力側部材及び出力側部材に対して相対的に回転可能に設けられた中間部材と、入力側部材の回転方向に沿って配置されるとともに入力側部材及び出力側部材を中間部材を介して弾性的に連結する複数の弾性部材とを備え、
    前記中間部材は、前記入力部材及び前記出力部材の間に直接組み付けられて保持されているとともに前記弾性部材を保持する保持部材を備えており、前記中間部材と前記保持部材との間に前記出力部材が挟持されて前記中間部材の前記出力軸の軸方向の移動が規制されており、前記弾性部材は、前記各部材のいずれか1つの部材と前記ピストンとの間に挟持されていることを特徴とするトルクコンバータのロックアップダンパ機構。
  4. 回転方向に沿って形成されたガイド部及び当該ガイド部によって回転方向に移動するように案内される突起部のいずれか一方を前記中間部材に設けるとともに他方を前記入力部材又は前記出力部材に設けることで前記中間部材の回転面における径方向の移動が規制されていることを特徴とする請求項に記載のロックアップダンパ機構。
  5. 前記弾性部材は、前記入力側部材の回転方向に沿って配置されて前記入力側部材と前記中間部材との間を弾性的に連結する第一弾性部材と、前記出力側部材の回転方向に沿って配置されて前記出力側部材と前記中間部材との間を弾性的に連結する第二弾性部材とを備え、前記入力側部材及び前記出力側部材が相対的にずれながら回転して前記第一及び第二弾性部材が圧縮変形し前記入力側部材又は前記出力側部材と前記中間部材とが当接した状態となることで回転変動を吸収する弾性部材が段階的に切り換わるように設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のロックアップダンパ機構。
  6. 前記第一又は第二弾性部材に並列して配置された補助弾性部材を回転方向に移動可能に設けていることを特徴とする請求項5に記載のロックアップダンパ機構。
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