JP5037567B2 - 遊技機用発光素子式装飾装置及びそれを用いた遊技機用入賞装置 - Google Patents

遊技機用発光素子式装飾装置及びそれを用いた遊技機用入賞装置 Download PDF

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Description

本発明は、遊技機用発光素子式装飾装置及びそれを用いた遊技機用入賞装置に関する。
例えば、電動チューリップ等の遊技機用入賞装置において、入賞装置を遊技盤の盤面に取り付けるためのベース板(台板ともいう)の後方(裏側)にランプを設け、ベース板の中央部に形成されたレンズ部を後方側から照明することによって、光装飾効果を高める工夫がなされている(特許文献1,2参照)。
実開平6−29581号公報 特開平8−336638号公報
このような入賞装置等を遊技盤面上に設置することによって、遊技盤面上の照明効果(光装飾効果)を高めることができる。ところが、たとえベース板を透明樹脂板で構成しても、遊技者側から見ればベース板の中央部のみが明るく光り、その周辺部での明るさには限界があるので、十分な光装飾効果を得られないおそれがあった。
本発明の課題は、中央部のみならず周辺部での明るさを向上させ、光装飾効果に優れた遊技機用発光素子式装飾装置と、それを用いた遊技機用入賞装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、前提となる遊技機用発光素子式装飾装置は、
遊技者側から見て所定の広がりを有する板状に形成され、遊技者の位置する前方側に遊技球を通過させるための球通過面、その反対側の後方側に遊技盤の盤面に取り付けるための取付面がそれぞれ形成されるとともに、透光性を有するベース部と、
そのベース部の取付面側において、自身の後面が前記盤面に対して接近又は接触する形態で、その盤面に沿って面状の広がりを有して前記ベース部と一体成形により重合されるとともに、透光性を有する導光部と、
前記盤面に光軸を沿わせる形で配置された発光素子と、その発光素子が実装された発光基板とを有する発光部と、を備え、
前記発光素子からの光は、前記導光部の後面に沿って拡散しつつ面状に伝搬し、かつ前記導光部及び/又はベース部をその厚み方向の前方に位置する遊技者側に向けて透過して装飾する場合がある。
また、上記課題を解決するために、本発明の遊技機用発光素子式装飾装置は、
遊技者側から見て所定の広がりを有する板状に形成され、遊技者の位置する前方側に遊技球を通過させるための球通過面、その反対側の後方側に遊技盤の盤面に取り付けるための取付面がそれぞれ形成されるとともに、透光性を有するベース部と、
そのベース部の取付面側において、自身の後面が前記盤面に対して部分的に接触する形態で、その盤面に沿って面状の広がりを有して前記ベース部と一体成形により重合されるとともに、透光性を有する導光部と、
前記盤面に光軸を沿わせる形で配置された発光素子と、その発光素子が実装された発光基板とを有する発光部と、
前記ベース部の前方側に配置され、遊技者側から見てそのベース部の球通過面を部分的に覆って装飾する前側装飾部と、を備え、
前記発光部の発光基板は、前記ベース部と前側装飾部とで囲まれた空間内に位置してそれらベース部及び/又は前側装飾部に保持され、
前記導光部の後面には、前記ベース部の外形線の内側に所定距離離間して位置する導光基準線を通る厚み方向断面において、厚み方向の前方側に窪む凹部が、その導光基準線に沿って連続的に又は断続的に形成され、
前記発光素子の光軸は、前記盤面よりも前方側において該盤面と平行状に配置され、かつ一体成形された前記ベース部と導光部との合計厚みの範囲内に位置し、
前記発光素子からの光は、前記導光部の後面に沿って拡散しつつ面状に伝搬し、かつその拡散及び伝搬した光のうちの少なくとも一部が前記盤面で反射して、前記導光部及びベース部をその厚み方向の前方に位置する遊技者側に向けて透過して装飾することを特徴とする。
これらの遊技機用発光素子式装飾装置によれば、ベース部の取付面側でベース部と一体的に重合される導光部において、発光素子からの光が拡散しながら面状に(すなわち、中央部から周辺部に、あるいは周辺部から中央部に)伝搬する。したがって、ベース部や導光部の明るさが中央部と周辺部とで均一化され、導光部やベース部から遊技者側に向かう透過光により光装飾効果を高めることができる。また、このような装飾装置を用いて、入賞装置等の光装飾効果を向上させることができる。しかも、導光部をベース部と一体成形により重合し、盤面に光軸を沿わせる形で発光素子を配置するので、光の拡散性・伝搬性がさらに向上するとともに、発光素子、発光基板等の発光部をコンパクトに導光部及びベース部に組み込むことができる。なお、ベース部の球通過面の一部又は全部にザラザラ面形成加工(シボ加工とも称する)を施すことによって、導光部やベース部を透過した光が表面(ザラザラ面)で乱反射して広範囲での視認性を向上させるとともに、遊技盤の中央部に貫通形成される部品取付孔(ルーターとも称する)が透けて見えるのを防止することもできる。
さらに、ベース部の前方側に配置される前側装飾部でベース部を部分的に覆う場合には、装飾効果をさらに高めるとともに、発光素子、発光基板等の発光部が遊技者の視界に入らないように構成できる。また、導光部の後面を遊技盤の盤面に対して部分的に接触する形態とする場合には、盤面での反射を利用して透過光とすることができるので、導光部やベース部を一層明るく装飾することができる。
なお、導光部の後面が盤面に対して(接触せずに所定の隙間を有して)接近する形態で設置される場合には、導光部及び/又はベース部に反射層を設ける(例えば反射シールを貼る)ことにより、盤面での反射利用の場合と同様に導光部やベース部を一層明るく装飾することができる。そして、このような反射層形成のための反射シールによって、上記した部品取付孔(ルーター)を塞ぐこともできる。
そして、導光部の後面には、ベース部(の取付面)の外形線の内側に(所定距離離間して)位置する導光基準線を通る厚み方向断面において、厚み方向の前方側に窪む凹部を、その導光基準線に沿って連続的に又は断続的に形成することができる。発光素子からの光は、導光基準線に沿って形成された凹部の底及び/又は開口で拡散しつつ導光部の後面を面状に伝搬することになり、凹部(後面31)での拡散・伝搬により、比較的狭い領域でも効率的に光が伝わるようになる。このような凹部(エッジ)には、導光基準線に対して横又は斜め方向(法線方向)のきざみ(ギザギザ)を付けるローレット目等がある。
このようなローレット目による場合、具体的には、導光部の後面において、凹部が導光基準線に対してその法線方向に所定の幅を有することにより、凹部の底及び/又は開口は、発光素子からの光を導光基準線に対して法線方向に拡散させるための線状又は帯状のエッジを形成することができる。凹部(ローレット目)のエッジ線(エッジ面)の形成によって、発光素子からの光を導光部の後面において面状に広く拡散・伝搬させることができる。
また、発光素子の光軸を、ベース部と導光部との一体成形部位の内部を通り盤面と平行状に配置することが望ましい。これにより、発光素子の光軸は、一体成形されたベース部と導光部との合計厚み(肉厚)の範囲内に位置するので、導光部(ベース部)に対して発光素子及び発光基板をコンパクトに設置することができ、発光素子から導光部(ベース部)への光損失を抑制することができる。なお、発光素子の光軸をこのようにコンパクトに設置するために、光軸が発光基板に直交する形態で実装されるトップ発光タイプのLEDの他、光軸が発光基板に平行な形態で実装されるサイド発光タイプのLEDを用いることができる。
さらに、ベース部は、そのベース部を部分的に光らせるために、前方側に向かう光軸を有する副発光素子と、その副発光素子が実装され、ベース部に保持される副発光基板と、を有する副発光部を備え、
副発光素子からの光は、前方に位置する遊技者側に向けてベース部を透過する副装飾光としてそれ自身単独の形態で、又は装飾光と混合される複合形態でベース部を装飾することができる。
これにより、副発光素子を用いてベース部の装飾バリエーションを増加させ、光装飾効果をさらに向上させることができる。
このような装飾装置では、発光部の発光基板を、ベース部と前側装飾部との間に位置してそれらベース部及び/又は前側装飾部に保持することができる。これによって、ベース部を発光・装飾するための装飾装置を小型、コンパクトに構成し、コストの上昇を抑制することができる。
そこで、前側装飾部は、その前側装飾部を部分的に光らせるために、前方側に向かう光軸を有する補助発光素子と、その補助発光素子が実装され、ベース部及び前側装飾部の間に位置してそれらベース部及び/又は前側装飾部に保持される補助発光基板と、補助発光素子からの光を前方に位置する遊技者側に向けて透過させるレンズ体と、を有する補助発光部を備え、
遊技者側から見て、補助発光素子と補助発光基板とは前側装飾部の装飾主体で覆われるとともに、レンズ体はその装飾主体に形成された開口に保持・固定され、
発光素子からの光は、導光部及びベース部を透過する装飾光としてそれら導光部及びベース部を装飾する一方、
補助発光素子からの光は、レンズ体を透過する補助装飾光としてそのレンズ体を装飾することができる。
これによって、導光部及びベース部を装飾する装飾光と、レンズ体を装飾する補助装飾光とが、前側装飾部(装飾主体)によって区画された状態で遊技者側に伝わり、装飾光と補助装飾光との混色を避けることができる。
また、レンズ体の受光面を前後方向に傾斜して配置するとともに、その受光面には、レンズ体の水平断面において前方側に窪むレンズ体凹部を補助発光素子の光軸と平行状に複数形成してもよい。このように、レンズ体の受光面を前後方向に傾斜させると、レンズ体には、遊技者側から見て、上側と下側のうち補助発光素子と接近する側の左右方向の中央から、離間する側の左右方向の両側へ広がる補助装飾光が形成される。
具体的には、このような補助装飾光を特定の遊技態様を示す指標(表示)として、次のように利用することも可能である。
(1)レンズ体の受光面が下方へいくほど補助発光素子に接近するように前後方向に傾斜して配置される場合には、補助発光素子からの光は、遊技者側から見てレンズ体の下部にV字状に濃く見える補助装飾光を形成する。そこで、例えば始動入賞に基づく当否抽選の結果が大当たりのときに、補助発光素子を点灯させてV字状に濃く見える補助装飾光を表示する。
(2)レンズ体の受光面が上方へいくほど補助発光素子に接近するように前後方向に傾斜して配置される場合には、補助発光素子からの光は、遊技者側から見てレンズ体の上部に逆V字状に濃く見える補助装飾光を形成する。そこで、例えば出玉数が設定値(打ち止め)に達したときに、補助発光素子を点灯させて逆V字状(山形状)に濃く見える補助装飾光を表示する。
ところで、発光基板と補助発光基板とを、発光素子及び補助発光素子が実装された単一の基板で構成し、その単一の基板をベース部及び/又は前側装飾部に保持させれば、発光に係る部位をユニット化して装飾装置をさらに小型・コンパクトにすることができる。
さらに、発光素子及び補助発光素子が実装された単一の基板と前側装飾部とを、いずれも透光性を有する素材で構成するとともに、その単一の基板の両面をベース部と前側装飾部とにより密着保持させると、発光素子からの光が単一の基板と前側装飾部とを透過して色漏れを生じる場合がある。このような場合には、前側装飾部のレンズ体で発光素子からの光と補助発光素子からの光とを混色する現象が発生しやすくなる。この現象を利用して新たな装飾態様を設定することもできる。
なお、透光性を有する合成樹脂材料として、一般にメタクリル樹脂(アクリル樹脂;PMMA)、ポリカーボネート(PC)等が用いられ、特にアクリルは透明性が高い。上記したように、導光部をベース部と一体成形により重合する場合、球通過面における遊技球の衝撃や光の拡散性・伝搬性を左右する凹部(エッジ)の寸法精度等を考慮して、衝撃強さに優れ、成形時の収縮率が小さいポリカーボネートが推奨される。
次に、上記課題を解決するために、本発明の遊技機用入賞装置は、
上記の遊技機用発光素子式装飾装置において、
ベース部と前側装飾部との間に配置され、前後方向の軸線周りでの回動変位により遊技球の入球のし易さが変化する一対の回動翼片と、
遊技盤の盤面とは反対側の裏面に固定され、回動翼片を回動変位させるための駆動源と、
その駆動源の駆動力を回動翼片に伝達するための伝動機構と、
を備えることを特徴とする。
このように、装飾装置を備える入賞装置において、中央部の入球部位だけでなく、回動翼片の周辺部にも光装飾効果を持たせることができる。
本発明に係る入賞装置の一例を後方から見た斜視図。 図1の入賞装置を前方から見た分解斜視図。 図1の入賞装置の平面図、正面図、背面図及びA−A断面図。 図1に示す装飾装置の背面図、B−B断面図及びC−C拡大断面図。 単一基板の取付状態を示す斜視図。 本発明に係る入賞装置の他の例を後方から見た斜視図。 図6の入賞装置を前方から見た分解斜視図。 図6の入賞装置の正面図、背面図及びD−D断面図。 図6に示す装飾装置の背面図、E−E断面図及びF−F拡大断面図。 発光基板及び補助発光基板の取付状態を示す斜視図。 凹部の変形例を示す説明図。
(実施例1)
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る遊技機用入賞装置(以下、単に入賞装置ともいう)の一例を後方から見た斜視図、図2はその入賞装置を前方から見た分解斜視図、図3はその入賞装置の平面図、正面図、背面図及びA−A断面図を示す。図1に示すように、入賞装置1は遊技盤の盤面200(図3参照)の前方側(遊技者側)に突出した形にて取り付けられる前方側ユニット2と、前方側ユニット2に着脱可能に取り付けられる後方側ユニット3とを備えている。
図2,図3に示すように、前方側ユニット2は、盤面200(図3参照)に固定される台板4と台板4の前方側に取り付けられる前側装飾部5とを有している。また、台板4と前側装飾部5との間に一対の回動翼片6,6が配置されている。各回動翼片6,6は、前側装飾部5に支持され、盤面200と交差(直交)する前後方向の軸線を有する支持軸6a,6a周りで回動変位する。これによって、一対の回動翼片6,6(入賞口6b)を閉じて遊技球が入球しにくくする状態(図2,図3の状態)と、一対の回動翼片6,6(入賞口6b)を開いて遊技球が入球し易くする状態(図示せず)とに変化する。
一方、後方側ユニット3は、回動翼片6,6を回動変位させるためのソレノイド7(駆動源)等を収納する第一ハウジング3aと、ソレノイド7の前後方向駆動力を回動翼片6,6の回動変位に変換して伝達するための伝動機構8等を収納する第二ハウジング3bとを有する。なお、図2及び図3(d)の符号9は、第一ハウジング3aに取り付けられ、入賞口6bに入賞した遊技球を検知するための検知スイッチ(入球検知手段)である。
図4及び図5に本発明に係る遊技機用発光素子式装飾装置(以下、単に装飾装置ともいう)の一例を示す。装飾装置100は、透光性(透明性)を有する合成樹脂製(例えばポリカーボネート製)の台板4と、台板4を遊技者側に向けて透過して装飾する発光部30と、台板4の前方側に配置され、遊技者側から見て台板4を部分的に覆って装飾する前側装飾部5とを備えている。
図4に示す台板4は、遊技盤の盤面200に固定するためのベース部10と、ベース部10との一体成形により重合形成される導光部20とを有している。ベース部10は、遊技者側(前方側)から見て所定の広がりを有する板状に形成され、遊技者の位置する前方側に遊技球を通過させるための球通過面11が形成される一方、反対側(後方側)には遊技盤の盤面200に取り付けるための取付面12が形成されている。
また、導光部20は、ベース部10の取付面12側において、自身の後面21が盤面200に対して部分的に接触しつつ、盤面200に沿って面状に広がっている。さらに、発光部30は、盤面200(すなわちベース部10の取付面12)に光軸O1を平行状に沿わせる形で配置された1又は複数(例えば2個)のLED素子31,31(発光素子)と、そのLED素子31,31が実装された発光基板32とを有する(図5(c)参照)。LED素子31,31からの光は、導光部20の後面21に沿って拡散しながら面状に伝搬し、導光部20及びベース部10を遊技者側(前方側)に向けて透過し装飾する。そして、後面21で拡散・伝搬する光のうちの少なくとも一部は、導光部20の後面21が部分的に接触する盤面200で反射して、導光部20及びベース部10を遊技者側(前方側)に向けて透過し装飾する。
図4(c)に示すように、発光部30の発光基板32は、ベース部10と前側装飾部5との間に位置させて、ビス等の固定部材32aにより前側装飾部5に固定・保持されている(図2参照)。LED素子31の光軸O1が、ベース部10と導光部20との一体成形部位の内部を通り盤面200と平行状に配置されている。つまり、LED素子31の光軸O1は、一体成形されたベース部10と導光部20との合計厚み(すなわち台板4の肉厚)tの範囲内に位置する。なお、LED素子31には、光軸O1が発光基板32に平行な形態で実装されるサイド発光タイプを用いている。これらにより、導光部20(ベース部10)に対して、発光部30(LED素子31及び発光基板32)がコンパクトに設置されている。
図4(c)に示すような、ベース部10(取付面12)の外形線の内側に所定距離離間して位置する導光基準線Xを通る厚み方向断面において、導光部20の後面21には、厚み方向の前方側に窪む半円形状の凹部22を、その導光基準線Xに沿って連続的に形成している。そして、凹部22の開口縁(後面21の後端縁)を繋ぐ連結線は、盤面200(取付面12)と一致している。したがって、LED素子31からの光は、導光基準線Xに沿って形成された凹部22(の底及び開口)で拡散しつつ導光部20の後面21を面状に伝搬することになる。凹部22(後面21)での拡散・伝搬により、比較的狭い領域でも効率的に光が伝わるようになる。
図4(a)に示す導光部20の後面21において、凹部22が導光基準線Xに対してその法線方向に所定の幅Wを有することにより、凹部22の底及び開口は、LED素子31からの光を導光基準線Xに対して法線方向に拡散させるための線状のエッジ23を形成する。凹部22(ローレット目)のエッジ23の形成によって、LED素子31からの光を導光部20の後面21において面状に広く拡散・伝搬させることができる。
ところで、図4(a)において、導光部20の後面21及びエッジ23(凹部22)の幅Wは、LED素子31から遠ざかるほど導光基準線Xに沿って徐々に広くなるように設定されている。また、エッジ23(凹部22)の相互間隔Sは、同様に徐々に狭くなるように設定されている。これらの設定はそれぞれ、LED素子31から遠ざかるにつれて、導光部20の後面21(凹部22)による拡散・伝搬領域(面積)が相対的に大きくなるように機能する。したがって、LED素子31から離れて光の減衰が大きくなっても、エッジ23(凹部22)の上記設定によって明るさの低下が補われ、一様な明るさで透過・装飾することができる。なお、凹部22の深さについても、LED素子31から遠ざかるほど導光基準線Xに沿って徐々に深くなるように設定することができ、上記と同様の効果が期待できる。
さらに、図4(b)に示すように、前側装飾部5は、その前側装飾部5を部分的に光らせるために、前方側に向かう光軸O2を有する補助LED素子33(補助発光素子)と、補助LED素子33が実装され、ベース部10及び前側装飾部5の間に位置して前側装飾部5に固定・保持される発光基板32(補助発光基板)と、補助LED素子33からの光を前方に位置する遊技者側に向けて透過させるレンズ体34とを有する補助発光部40を備える(図5(b)参照)。図5に示すように、発光基板と補助発光基板とを、LED素子31,31及び補助LED素子33が実装された単一の基板32で構成し、その単一基板32を前側装飾部5に保持させてある。なお、補助LED素子33は、光軸O2が単一基板32に直交する形態で実装されるトップ発光タイプのLEDを用いている。以上によって、発光に係る部位をユニット化して装飾装置100をさらに小型・コンパクトにすることができる。
図3(d)からも分かるように、遊技者側から見て、補助LED素子33と単一基板32(補助発光基板)とは前側装飾部5の装飾主体5aで覆われるとともに、レンズ体34はその装飾主体5aに形成された開口に保持・固定されている。LED素子31からの光は、導光部20及びベース部10を透過する装飾光となって導光部20及びベース部10を装飾する。一方、補助LED素子33からの光は、レンズ体34を透過する補助装飾光となってそのレンズ体34を装飾する。
図3(d)及び図4(b)に示すように、レンズ体34の受光面34aが、上方へいくほど補助LED素子33に接近するように前後方向に傾斜して配置されている。受光面34aには、レンズ体34の水平断面において前方側に窪む半円形状のレンズ体凹部34bが補助LED素子33の光軸O2と平行状に複数形成されている。これによって、補助LED素子33からの光は、遊技者側から見てレンズ体34の上部に逆V字状に濃く見える補助装飾光を形成する。
図2及び図3(d)に示すように、台板4(ベース部10)と第二ハウジング3bとの間に、遊技者側(前方側)に向けて台板4の中央部を透過・装飾する副LED素子35(副発光素子)と、その副LED素子35が実装された副発光基板36とを有する副発光部50が配置されている。具体的には、副LED素子35は前方側に向かう軸線O3を有し、副発光基板36は、ベース部10と第二ハウジング3bとで挟むようにして、第二ハウジング3b内に保持されている。
したがって、副LED素子35からの光は、前方に位置する遊技者側に向けてベース部10を透過する副装飾光としてそれ自身単独の形態で、又は装飾光と混合される複合形態でベース部10を装飾する。副発光部50によって、ベース部10の装飾バリエーションが増加し、光装飾効果がさらに向上する。なお、ベース部10の球通過面11の一部又は全部にザラザラ面形成加工(シボ加工)を施すことによって、副LED素子35からの光を見る際に、遊技盤の中央部に貫通形成される部品取付孔(ルーター;図示せず)が透けて見えるのを防止できる。
このように、導光部20をベース部10との一体成形により重合形成して台板4とし、導光部20の後面21に光軸O1を沿わせる形でLED素子31を配置するので、光の拡散性・伝搬性がさらに向上する。また、LED素子31、発光基板32等の発光部30をコンパクトに導光部20及びベース部10に組み込むことができる。また、導光部20の後面21が遊技盤の盤面200に対して部分的に接触する形態であり、盤面200での反射をも利用して透過光とすることができるので、導光部20やベース部10を一層明るく装飾することができる。さらに、ベース部10の前方側に配置される前側装飾部5でベース部10を部分的に覆うことにより、装飾効果をさらに高めるとともに、LED素子31、発光基板32等の発光部30が遊技者の視界に入らないように構成できる。
LED素子31の光軸O1は、一体成形されたベース部10と導光部20との合計厚み(台板4の肉厚)tの範囲内に位置するので、導光部20(ベース部10)に対してLED素子31及び発光基板32をコンパクトに設置することができ、LED素子31から導光部20(ベース部10)への光損失を抑制することができる。
次に、図11は導光部20の後面に形成される凹部の変形例を、図4(c)と同様に表わす。図11(a)では、導光部20の後面121に、厚み方向の前方側に窪む三角刃形状の凹部122が形成されている。凹部122の開口縁(後面121の後端縁)を繋ぐ連結線は、図4(c)と同様に盤面200(取付面12)と一致している。LED素子31の光軸O1は、凹部122よりも前方側のベース部10内を通過する。
図11(b)では、導光部20の後面221に、厚み方向の前方側に窪む鋸刃形状の凹部222が形成されている。凹部222の開口縁(後面221の後端縁)を繋ぐ連結線は、図4(c)と同様に盤面200(取付面12)と一致している。LED素子31の光軸O1は、後面221を通り導光部20の本体部と凹部222とを交互に出入しながら導光部20を通過する。
図11(c)では、導光部20の後面321に、厚み方向の前方側に窪む半円形状の凹部322が形成されている。後面321の後端縁を繋ぐ連結線321a(凹部322の開口縁を繋ぐ連結線でもある)は、盤面200(取付面12)よりも前方側に位置している。LED素子31の光軸O1は、凹部322よりも前方側のベース部10内を通過する。
これらの事例によって明らかなように、凹部22,122,222,322(後面21,121,221,321)は、LED素子31の光軸O1と斜め方向に交差する形状を有することにより、LED素子31からの光を拡散・伝搬する機能(能力)が増大すると考えられる。
(実施例2)
図6〜図8に本発明に係る遊技機用入賞装置(以下、単に入賞装置ともいう)の他の例を示す。ここに例示する入賞装置101と実施例1(図1〜図3)に示す入賞装置1との差異は、図9,図10に示す装飾装置102と図4,図5に示す装飾装置100(実施例1)との差異に帰着する。
図9,図10に示す装飾装置102は、図4,図5に示す装飾装置100(実施例1)と次の点で異なっている。
(1)補助LED素子33が実装される補助発光基板37は、LED素子31が実装される発光基板32とは別体の基板で構成されている。発光基板32は、台板4を厚み方向に貫通して前後方向に配置され、台板4と前側装飾部5とで挟むようにして保持されている(図7参照)。一方、補助発光基板37は、ビス等の固定部材37aにより台板4(ベース部10)の球通過面11に固定されている(図7参照)。なお、LED素子31にも、光軸O1が発光基板32に直交する形態で実装されるトップ発光タイプのLEDを用いている。
(2)副発光部50(副LED素子35及び副発光基板36)を備えていない。
なお、実施例2(図6〜図10)において、実施例1(図1〜図5)と共通する機能を有する部分には同一符号を付して説明を省略する。
1,101 入賞装置(遊技機用入賞装置)
4 台板
5 前側装飾部
5a 装飾主体
5b 開口
6 回動翼片
7 ソレノイド(駆動源)
8 伝動機構
10 ベース部
11 球通過面
12 取付面
20 導光部
21 後面
22 凹部
23 エッジ
30 発光部
31 LED素子(発光素子)
32 発光基板(単一基板)
40 補助発光部
33 補助LED素子(補助発光素子)
34 レンズ体
34a 受光面
34b レンズ体凹部
37 補助発光基板
50 副発光部
35 副LED素子(副発光素子)
36 副発光基板
100,102 装飾装置(遊技機用発光素子式装飾装置)

Claims (5)

  1. 遊技者側から見て所定の広がりを有する板状に形成され、遊技者の位置する前方側に遊技球を通過させるための球通過面、その反対側の後方側に遊技盤の盤面に取り付けるための取付面がそれぞれ形成されるとともに、透光性を有するベース部と、
    そのベース部の取付面側において、自身の後面が前記盤面に対して部分的に接触する形態で、その盤面に沿って面状の広がりを有して前記ベース部と一体成形により重合されるとともに、透光性を有する導光部と、
    前記盤面に光軸を沿わせる形で配置された発光素子と、その発光素子が実装された発光基板とを有する発光部と、
    前記ベース部の前方側に配置され、遊技者側から見てそのベース部の球通過面を部分的に覆って装飾する前側装飾部と、を備え、
    前記発光部の発光基板は、前記ベース部と前側装飾部とで囲まれた空間内に位置してそれらベース部及び/又は前側装飾部に保持され、
    前記導光部の後面には、前記ベース部の外形線の内側に所定距離離間して位置する導光基準線を通る厚み方向断面において、厚み方向の前方側に窪む凹部が、その導光基準線に沿って連続的に又は断続的に形成され、
    前記発光素子の光軸は、前記盤面よりも前方側において該盤面と平行状に配置され、かつ一体成形された前記ベース部と導光部との合計厚みの範囲内に位置し、
    前記発光素子からの光は、前記導光部の後面に沿って拡散しつつ面状に伝搬し、かつその拡散及び伝搬した光のうちの少なくとも一部が前記盤面で反射して、前記導光部及びベース部をその厚み方向の前方に位置する遊技者側に向けて透過して装飾することを特徴とする遊技機用発光素子式装飾装置。
  2. 前記前側装飾部は、その前側装飾部を部分的に光らせるために、前方側に向かう光軸を有する補助発光素子と、その補助発光素子が実装され、前記ベース部及び前側装飾部の間に位置してそれらベース部及び/又は前側装飾部に保持される補助発光基板と、前記補助発光素子からの光を前方に位置する遊技者側に向けて透過させるレンズ体と、を有する補助発光部を備え、
    遊技者側から見て、前記補助発光素子と補助発光基板とは前記前側装飾部の装飾主体で覆われるとともに、前記レンズ体はその装飾主体に形成された開口に保持・固定され、
    前記発光素子からの光は、前記導光部及びベース部を透過する装飾光としてそれら導光部及びベース部を装飾する一方、
    前記補助発光素子からの光は、前記レンズ体を透過する補助装飾光としてそのレンズ体を装飾する請求項に記載の遊技機用発光素子式装飾装置。
  3. 前記レンズ体の受光面は前後方向に傾斜して配置されるとともに、
    その受光面には、前記レンズ体の水平断面において前方側に窪むレンズ体凹部が前記補助発光素子の光軸と平行状に複数形成されている請求項に記載の遊技機用発光素子式装飾装置。
  4. 前記発光基板と補助発光基板とは、前記発光素子及び補助発光素子が実装された単一の基板で構成され、その単一の基板は前記ベース部及び/又は前側装飾部に保持されている請求項又はに記載の遊技機用発光素子式装飾装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の遊技機用発光素子式装飾装置において、
    前記ベース部と前記前側装飾部との間に配置され、前後方向の軸線周りでの回動変位により遊技球の入球のし易さが変化する一対の回動翼片と、
    前記遊技盤の盤面とは反対側の裏面に固定され、前記回動翼片を回動変位させるための駆動源と、
    その駆動源の駆動力を前記回動翼片に伝達するための伝動機構と、
    を備えることを特徴とする遊技機用入賞装置。
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