JP5036852B2 - 可変入賞口装置及びこの可変入賞口装置を備えたパチンコ遊技機 - Google Patents

可変入賞口装置及びこの可変入賞口装置を備えたパチンコ遊技機 Download PDF

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Description

本発明は、可変入賞口装置及びこの可変入賞口装置を備えたパチンコ遊技機に関する。
従来、この種のパチンコ遊技機においては、下記特許文献1に記載されたパチンコ遊技機が提案されている。このパチンコ遊技機においては、第1開閉装置が、大入賞口装置として、遊技盤の盤面に設けられている。
ここで、当該第1開閉装置は、遊技盤の前後方向に進退可能な第1大入賞口開閉扉と、この第1大入賞口開閉扉の直下に位置する第1大入賞口とを備えている。
このように構成した第1開閉装置においては、第1大入賞口開閉扉が、遊技盤の前方から後方に向け移動することで、第1大入賞口を開き、また、遊技盤の後方から前方に向け移動することで、第1大入賞口を閉じるようになっている。
特開2008−307315号公報(特に、段落番号「0233」〜段落番号「0244」の各欄の記載及び図44〜図46の各記載参照)
しかし、上述したパチンコ遊技機の第1開閉装置においては、第1大入賞口を閉じるにあたり、第1大入賞口開閉扉は、遊技盤の後方から前方に向け移動することで、前扉のガラス板に向けて進むこととなる。
このような段階にて、遊技球が遊技盤の盤面に沿い降下すると、当該遊技球が、前扉のガラス板と第1大入賞口開閉扉との間に噛み込まれて、第1大入賞口開閉扉の前方への移動を妨げる事態が発生する。その結果、第1大入賞口を正しく閉じることができないというおそれが発生する。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、開閉扉の前進過程において、遊技球が開閉扉と前扉の透明板との間に噛み込まれても、当該遊技球の噛み込みを強制的に解消するようにした可変入賞口装置及びこの可変入賞口装置を備えたパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る可変入賞口装置は、請求項1の記載によれば、
パチンコ遊技機の遊技盤(10)にその盤面(11)から前扉(FD)の透明板(FD2)に向けて突出するように設けられて上記盤面の少なくとも上方に向けて開口するように下方に向けて凹な形状にて凹所(211)を設けてなる入賞口部材(210)と、
当該入賞口部材の上記凹所の上側にて前後方向に移動可能に設けられて当該凹所を前方への移動により閉じ後方への移動により遊技球の入賞可能に開く平板状開閉扉(220)と、
この開閉扉を前進或いは後退するように駆動する駆動手段とを備える。
当該可変入賞口装置において、
遊技盤のうち開閉扉の左右方向一側部(221)の近傍部位に前後方向に沿うように回動可能に支持される軸状部材(310)と、
この軸状部材の前端部にその軸周りに回動可能に支持されて開閉扉と透明板との間に進入可能に槌部(322)を設けてなる槌(320)とを備えて、
軸状部材及び開閉扉の上記左右方向一側部が、その各対向部位にて、開閉扉の前進に伴い軸状部材を回動させるように構成されていることを特徴とする。
これによれば、軸状部材及び開閉扉の上記左右方向一側部が、その各対向部位にて、開閉扉の前進に伴い軸状部材を回動させるように構成されることで、槌がその槌部にて、開閉扉の前進過程において、開閉扉と透明板との間に進入することとなる。
従って、槌部の開閉扉と透明板との間への進入に先立ち、落下する遊技球が、開閉扉の前進過程において、この開閉扉と透明板との間に噛み込まれても、当該遊技球は、開閉扉と透明板との間に進入する槌部により、開閉扉と透明板との間から押し出される。その結果、遊技球の開閉扉と透明板との間への噛み込みが解消され得る。
ここで、上述のように軸状部材及び開閉扉の上記左右方向一側部が、その各対向部位にて、開閉扉の前進に伴い軸状部材を回動させるように構成されているから、槌が開閉扉の前進に応じて上記噛み込みを解消するように動作する。このことは、なんら電気的制御に依存することなく、遊技球の上記噛み込みを機械的に解消し得ることを意味する。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の可変入賞口装置において、
開閉扉の前進過程において、当該開閉扉の前縁部(223)が透明板の裏面から後方へ所定距離の位置に達する前には、軸状部材は、槌を上記槌部にて開閉扉と透明板との間の外側に位置させ、開閉扉の前縁部が上記所定距離に達すると、軸状部材は、その一方向への回動により、槌を上記槌部にて開閉扉と透明板との間に進入させ、その後の開閉扉の前進に伴い、軸状部材は、その他方向への回動により、上記槌部を開閉扉と透明板との間の外側に戻すようにしたことを特徴とする。
これによれば、開閉扉の前進過程において、開閉扉の前縁部が上記所定距離に達するタイミングにて、槌は、槌部を開閉扉と透明板との間に進入させるので、この進入に先立ち、落下遊技球が開閉扉と透明板との間に噛み込まれても、当該遊技球は、開閉扉と透明板との間に進入する槌により、上記タイミングにて開閉扉と透明板との間から押し出されて上記噛み込みから解消され得る。
また、この噛み込みの解消後には、開閉扉の前進に伴い、槌部を開閉扉と透明板との間の外側に戻すから、開閉扉は、槌部により邪魔されることなく、円滑に前進し得る。
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項2に記載の可変入賞口装置において、
軸状部材は、その外周面に前後方向に沿い形成してなる蛇行状溝部であってその前後方向中間部位にて上記外周面の周方向へ湾曲する湾曲状溝部(311b)を有する蛇行状溝部(311)を具備してなり、
開閉扉の上記左右方向一側部は、その前側部位にて、突起(221a)を軸状部材の上記蛇行状溝部内に移動可能に係合するように延出させてなり、
開閉扉の前進過程において、軸状部材は、上記蛇行状溝部の上記湾曲状溝部よりも後方部位内への上記突起の係合のもとに、槌を上記槌部にて開閉扉と透明板との間の外側に位置させ、上記蛇行状溝部の上記湾曲状溝部内への上記突起の係合により、一方向へ回動して、槌を上記槌部にて開閉扉と透明板との間に進入させ、その後の開閉扉の前進に伴い、軸状部材は、上記蛇行状溝部の上記湾曲状溝部よりも前方部位内への上記突起の係合により、他方向へ回動して、上記槌部を開閉扉と透明板との間の外側に戻すようにしたことを特徴とする。
これによれば、上述のように、軸状部材が、湾曲状溝部を有する蛇行状溝部を具備し、開閉扉の左右方向一側部は突起を延出させてなるから、開閉扉の前縁部が上記所定距離に達したときには、槌は、突起の湾曲状溝部内への係合のもとに、槌部を開閉扉と透明板との間に進入させる。
従って、この進入に先立ち、落下する遊技球が、開閉扉と透明板との間に噛み込まれても、開閉扉の前縁部が上記所定距離に達したときに、当該遊技球は、タイミングよく、開閉扉と透明板との間に進入する槌部により、開閉扉と透明板との間から押し出される。その結果、遊技球の開閉扉と透明板との間への噛み込みがタイミングよく解消され得る。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項2に記載の可変入賞口装置において、
開閉扉の上記左右方向一側部は、その側面に前後方向に沿い形成してなる蛇行状溝部であってその前後方向中間部位にて上記側面の上方或いは下方へ湾曲する湾曲状溝部を有する蛇行状溝部を具備してなり、
軸状部材は、その前側部位にて、突起を開閉扉の上記左右方向一側部の上記蛇行状溝部内に相対的に移動可能に係合するように延出させてなり、
開閉扉の前進過程において、軸状部材は、上記蛇行状溝部の上記湾曲状溝部よりも後方部位内への上記突起の係合のもとに、槌を上記槌部にて開閉扉と透明板との間の外側に位置させ、上記蛇行状溝部の上記湾曲状溝部内への上記突起の係合により、一方向へ回動して、槌を上記槌部にて開閉扉と透明板との間に進入させ、その後の開閉扉の前進に伴い、軸状部材は、上記蛇行状溝部の上記湾曲状溝部よりも前方部位内への上記突起の係合により、他方向へ回動して、上記槌部を開閉扉と透明板との間の外側に戻すようにしたことを特徴とする。
このように、請求項3の記載とは異なり、軸状部材が、突起を延出させ、開閉扉の左右方向一側部が湾曲状溝部を有する蛇行状溝部を具備するようにしても、請求項3に記載の発明と同様の作用効果を達成することができる。
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項2〜4のいずれか1つに記載の可変入賞口装置において、
上記所定距離は、遊技球の外径の±10%の範囲内に相当する距離であることを特徴とする。
これによれば、開閉扉の前進過程においてその前縁部が透明板の裏面から後方へ遊技球の外径の±10%の範囲内に相当する距離に達したときに、これに先立ち、開閉扉の前縁部と透明板の裏面との間に噛み込まれる遊技球を、槌部により、タイミングよく、開閉扉の前縁部と透明板の裏面との間から押し出して、上記噛み込みから解消させ得る。
また、本発明に係るパチンコ遊技機は、請求項6の記載によれば、
請求項1〜5のいずれか1つに記載の可変入賞口装置(AT)を備えて、
当該可変入賞口装置を前記遊技盤にその盤面側から設けるようにしたものである。
これによれば、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明の作用効果を達成し得るパチンコ遊技機の提供が可能となる。
本発明によれば、軸状部材及び開閉扉の上記左右方向一側部が、その各対向部位にて、開閉扉の前進に伴い軸状部材を回動させるように構成されることから、槌が、その槌部にて、開閉扉の前進過程において、開閉扉と透明板との間に進入することとなる。
従って、槌部の開閉扉と透明板との間への進入に先立ち、落下する遊技球が開閉扉と透明板との間に噛み込まれても、当該遊技球は、開閉扉と透明板との間に進入する槌部により、開閉扉と上記透明板との間から押し出されて、上記噛み込みから解消され得る。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
本発明が適用されるパチンコ遊技機の第1実施形態を示す正面図である。 上記第1実施形態における遊技盤の正面図である。 上記第1実施形態におけるアタッカーを、前進完了位置にある開閉扉との関係において示す拡大斜視図である。 図3におけるアタッカーの平面図である。 図3におけるアタッカーの槌機構を入賞口部材と共に示す部分拡大斜視図である。 図3におけるアタッカーの板状入賞口部材を示す斜視図である。 図3におけるアタッカーの入賞口部材を除いた構成を示す分解斜視図である。 上記第1実施形態におけるアタッカーを、後退完了位置にある開閉扉との関係にて示す斜視図である。 上記第1実施形態におけるアタッカーを、後退完了位置にある開閉扉との関係にて示す平面図である。 上記第1実施形態におけるアタッカーにおいて開閉扉が後退完了位置にあるときの槌機構の拡大斜視図である。 上記第1実施形態におけるアタッカーを、開閉扉の所定距離まで前進したときの状態にて示す斜視図である。 上記第1実施形態におけるアタッカーを、開閉扉の所定距離まで前進したときの状態にて示す平面図である。 図11における槌機構と開閉扉の左壁部との関係を示す部分拡大斜視図である。 上記第1実施形態におけるアタッカーを、開閉扉の所定距離への到達後さらに前進したときの状態にて示す斜視図である。 上記第1実施形態におけるアタッカーを、開閉扉の所定距離への到達後さらに前進したときの状態にて示す平面図である。 図14における槌機構と開閉扉の左壁部との関係を示す拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態の要部を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明が適用されるパチンコ遊技機の第1実施形態を示している。当該パチンコ遊技機は、パチンコホール(図示しない)内の島(図示しない)に立設されるもので、このパチンコ遊技機は、機枠(図示しない)と、この機枠に対し前後方向に開閉可能に支持される遊技機本体B及び前扉FDとにより構成されている。
なお、前扉FDは、図1にて示すごとく、前枠FD1の中空部に窓ガラスFD2を嵌め込んで構成されている。また、当該パチンコ遊技機は、いわゆる右打ちタイプのデジパチ型パチンコ遊技機からなるもので、図1において、図示左右方向が、当該パチンコ遊技機の左右方向に対応し、図示奥行き方向が、当該パチンコ遊技機の前後方向に対応し、また、図示上下方向が、当該パチンコ遊技機の上下方向に対応する。
遊技機本体Bは、図2にて示すごとく、遊技盤10を備えており、この遊技盤10は、遊技機本体Bの枠体(図示しない)に嵌装されている。なお、遊技機本体Bは、上記枠体が上記機枠によって支持されており、上記機枠に対して前後方向へ開閉可能とされている。
また、当該遊技機本体Bは、ガイドレール20、環状のセンター構造物30及び遊技釘群40を備えている。ガイドレール20は、図2にて示すごとく、遊技盤10の盤面11の外周部に沿い配設されており、このガイドレール20は、その内周側において、遊技盤10の盤面11上に遊技領域11aを形成する。
しかして、当該ガイドレール20は、操作ハンドルHの図1にて図示時計方向への回動操作により、球発射装置(図示しない)から発射される遊技球を遊技領域11aの左側上部内に案内する。なお、上記球発射装置は、遊技機本体Bの上記枠体の右下部に配設されている。また、操作ハンドルHは、上記球発射装置の一構成部品として遊技機本体Bの上記枠体の右下部にその前面から設けられている。
ここで、当該球発射装置は、操作ハンドルHの回動角度に応じた打球力でもって、ガイドレール20に沿い遊技球を所定の時間間隔にて順次発射するように構成されている。なお、操作ハンドルHの回動角度は、所定回動角度以下に規制されている。
しかして、操作ハンドルHの回動角度を、上記所定回動角度の最大値(最大回動角度)にすれば、遊技球は、操作ハンドルHの最大の打球力でもって、ガイドレール20に沿い発射されて、センター構造物30の右側へ転動する。以下、このように操作ハンドルHをその最大回動角度まで回動する操作を、右打ち操作という。
なお、遊技領域11aの一部を構成する遊技球通路11bが、センター構造物30の右側部とガイドレール20との間に形成されている。このため、最大の発射速度で発射された遊技球がガイドレール20の内周面に沿って移動し遊技球通路11bへと案内されると、この遊技球は、遊技球通路11bを通過した後、センター構造物30の右下方へと落下していく。
また、操作ハンドルHの回動角度を中間回動角度にすれば、遊技球は、センター構造物30の右側に達することなく左側へ転動する。以下、このように操作ハンドルHをその中間回動角度まで回動する操作を、左打ち操作という。
以上のように、右打ちタイプのパチンコ遊技機は、通常遊技状態では、遊技者による左打ち操作のもとに、遊技球の発射速度を低く抑えて遊技球をセンター構造物30の左側へ誘導するようにし、また、遊技者に対して有利な遊技状態となる特定遊技状態(大当たりなど)の発生時には、遊技者による右打ち操作のもとに、遊技球の発射速度を最大にして、遊技球をセンター構造物30の右側へ誘導し、遊技球通路11bを通過して、アタッカーATへの入賞の機会及び右側スルーゲート70bの通過の機会を形成する。
このように、右打ちタイプのパチンコ遊技機は、通常遊技状態と特定遊技状態とで、遊技者に対して、異なる操作ハンドルの操作を行わせて遊技させるタイプのパチンコ遊技機である。
センター構造物30は、図2にて示すごとく、遊技盤10の中央開口部の外周部に盤面11側から組み付けられている。遊技釘群40は、多数の遊技釘41からなるもので、当該多数の遊技釘41は、ガイドレール20の内周側において、センター構造物30の左上側から左下側を介し右下側にかけて、遊技盤10にその盤面11側から分散して打ち込まれている。
しかして、遊技釘群40によれば、ガイドレール20から遊技領域12の左側上部内に順次案内される遊技球は、遊技盤10の盤面11に沿い、各遊技釘41との衝突を経て、下方へ転動する。
また、当該遊技機本体Bは、画像表示器50を備えており、この画像表示器50は、その表示面である液晶パネル51にて、遊技盤10の中央開口部から前方を臨むように、遊技盤10にその裏面側から配設されている。
しかして、この画像表示器50は、表示制御装置(図示しない)による制御のもと、当該パチンコ遊技機による遊技の進行に伴い、大当たり抽選の結果を複数の装飾図柄により表示したり、或いは、リーチ演出として各種の動画像を表示する等の種々の演出表示を行う。
また、当該遊技機本体Bは、第1始動口装置であるスタートチャッカー60a、第2始動口装置である電動チューリップ60b、左右両側スルーゲート70a、70b、風車80、複数(3つ)の普通入賞口90、表示器群100、及び大入賞口装置であるアタッカーATを備えており、スタートチャッカー60a、電動チューリップ60b、左右両側スルーゲート70a、70b、風車80、各普通入賞口90及びアタッカーATは、センター構造物30とともに、左打ち操作による遊技球をスタートチャッカー60aに入賞させ易いように、かつ、右打ち操作による遊技球をスタートチャッカー60aに入賞させにくいように、図2に示す各配置位置にて、遊技盤10の盤面11に遊技領域11a内にて組み付けられている。
ここで、スタートチャッカー60aは、センター構造物30の下縁中央部の直下に位置しており、このスタートチャッカー60aは、その左右周辺に位置する複数の遊技釘41(いわゆる道釘41)により案内される遊技球やセンター構造物30のステージ上から落下する遊技球に対し、入賞(始動入賞)の機会を与える。
また、当該スタートチャッカー60aは、その遊技球の入賞に基づき、所定個数の賞球を払い出すとともに大当たり抽選の機会を形成する。なお、上記大当たり抽選は、当落抽選ともいい、遊技球の大量獲得を目的とする長当たり、遊技球の大量獲得を目的としない短当たり、遊技球の大量獲得を目的としない小当たり、遊技球の獲得を不能にするハズレのいずれであるかにつき抽選することをいう。
電動チューリップ60bは、普通電動役物としての役割を果たすべく、スタートチャッカー60aの直下に位置しており、この電動チューリップ60bは、その左右両側羽根部材の閉動作により、遊技球に対し入賞の機会を与える。また、当該電動チューリップ60bは、上記左右両側羽根部材の開動作により、遊技球に対する入賞の機会を増大させる。なお、電動チューリップ60bは、スタートチャッカー60aと同様の遊技球の始動入賞口装置としての役割をも兼ね、所定個数の賞球の払い出すととともに大当たり抽選の機会を形成する。
左右両側スルーゲート70a、70bのうち、左側スルーゲート70aは、図2にて示すごとく、センター構造物30の左縁中央部の左側に位置している。これにより、操作ハンドルHの左打ち操作によりセンター構造物30の左側上部に案内された遊技球が当該左側スルーゲート70aの直上から遊技盤10の盤面11に沿い下方へ転動するとき、当該遊技球は左側スルーゲート70aを通過する機会を得る。なお、遊技球の左側スルーゲート70aの通過でもって、電動チューリップ60bを所定の時間及び所定の回数だけ開放する機会を与えるための普通図柄の抽選が開始される。
一方、右側スルーゲート70bは、図2にて示すごとく、センター構造物30の右下側隅角部の右斜め下側に位置している。これにより、操作ハンドルHの右打ち操作によりセンター構造物30の右側上部内に案内された遊技球が遊技盤10の盤面11に沿い下方へ転動するとき、当該遊技球は右側スルーゲート70bを通過する機会を得る。なお、遊技球の右側スルーゲート70bの通過でもって、電動チューリップ60bを所定の時間及び所定の回数だけ開放する機会を与えるための普通図柄の抽選が開始される。
風車80は、左側スルーゲート70aの下方に位置しており、この風車80は、遊技盤10の盤面11に沿い左側スルーゲート70a或いはその周囲から下方へ転動する遊技球により衝突されたとき、回転しつつ当該遊技球を下方へ転動させる。
複数(3つ)の普通入賞口90は、スタートチャッカー60aの左側に位置しており、これら各普通入賞口90は、その直上から下方へ転動する遊技球に対し入賞の機会を与える。ここで、普通入賞口90への遊技球の入賞に伴い、所定個数の賞球が払い出される。
表示器群100は、図2にて示すごとく、遊技盤10の右下隅角部にその前面側から配設されており、この表示器群100は、普通図柄表示器、普通図柄保留器、特別図柄表示器及び特別図柄保留器でもって構成されている。
ここで、上記普通図柄表示器は、普通図柄を変動表示してこの普通図柄の変動表示の終了に伴い当該普通図柄の抽選結果を表示する。上記普通図柄保留器は、普通図柄の変動表示の保留数を表示する。
上記特別図柄表示器は、スタートチャッカー60aへの遊技球の入賞或いは電動チューリップ60bへの遊技球の入賞に伴いなされる大当たり抽選の結果に基づき、特別図柄を変動表示して、この特別図柄の変動表示の終了に伴い大当たり抽選の結果を表示する。また、上記特別図柄保留器は、特別図柄の変動表示の保留数を表示する。
アタッカーATは、図2にて示すごとく、電動チューリップ60bの右斜め上方及び右側スルーゲート70bの左斜め下方に位置するように、遊技盤10にその盤面11側から組み付けられている。
当該アタッカーATは、図3に示すごとく、大入賞口機構であるアタッカー本体200と、このアタッカー本体200に付設してなる槌機構300とにより構成されている。
アタッカー本体200は、遊技盤10の右側下部に組み付けられており、このアタッカー本体200は、図3、図4、図6〜図8のいずれかにて示すごとく、板状入賞口部材210と、開閉扉220と、駆動機構(図示しない)とを備えている。
板状入賞口部材210は、遊技盤10にその盤面11側から前方へ突設されている。この板状入賞口部材210は、図6にて例示するごとく、凹所211を有しており、この凹所211は、板状入賞口部材210の左右方向中間部位にその上面から凹状に形成されている。
当該凹所211は、両底壁部211a、211bからなる階段状底壁及び左右両壁211cでもって、略コ字状に形成されて上方に向け上側開口部として開口している。ここで、両底壁部211a、211bのうち、底壁部211aは、底壁部211bの右側に位置しており、この底壁部211aは、その内面にて、右壁211cから底壁部211bに向けて傾斜するように形成されている。これにより、この底壁部211aは、凹所211内に上方から落下する遊技球を受承して底壁部211bに向けて案内する。
底壁部211bは、その内面にて、その前縁部から後縁部にかけて傾斜するように形成されており、この底壁部211bは、底壁部211aにより案内される遊技球を後側開口部212(後述する)に向けて案内するとともに、凹所211内に上方から落下する遊技球を直接受承して後側開口部212に向けて案内する。
左壁211cは、底壁部211bの左端部からL字状に上方へ屈曲して延出するように形成されており、一方、右壁211cは、底壁部211aの右端部からL字状に上方へ屈曲して延出するように形成されている。
ここで、凹所211は、前壁211dを有しており、この前壁211dは、凹所211の上記階段状底壁の後縁部からL字状に上方へ屈曲して延出するように形成されている。これにより、当該前壁211dは、遊技球を、凹所211の上記階段状底壁の各上面から前方へ落下させない役割を果たす。なお、前壁211dは、その上端部にて、左壁211cから右壁211cにかけて下方に向け傾斜している。
また、凹所211は、両後壁部211e、211fからなる後壁を有しており、後壁部211eは、底壁部211aの後縁部からL字状に上方へ屈曲して延出するように形成されている。これにより、当該後壁部211eは、底壁部211aの上面から後方へ落下させない役割を果たす。
後壁部211fは、後壁部211eの左端部から後方へ傾斜状に延出してなるもので、この後壁部211fは、後述のように後側開口部212からの遊技球を後方へ案内する役割を果たす。
後側開口部212は、凹所211内に進入した遊技球を排出する役割を果たすもので、この後側開口部212は、凹所211において左壁211c、底壁部211b及び後壁部211eの左端部の間に形成されている。これにより、凹所211内において底壁部211bにより案内される遊技球が、後側開口部212を通りその後方へ後壁部211fにより案内されて転動する。なお、遊技球が後側開口部212を通るとき、当該遊技球は、大入賞口センサにより検出される。この検出結果に基づき、遊技制御回路(図示しない)にて大当たり抽選等の処理がなされる。
開閉扉220は、遊技盤10の上記右側下部に形成されたアタッカー用開口部(図示しない)内に板状入賞口部材210の凹所211の上側開口部(大入賞口に相当する)に沿い前後方向に移動可能に設けられているもので、この開閉扉220は、その後退により、上記アタッカー用開口部内に収容されるように移動し、その前進により、上記アタッカー用開口部から脱出するように移動するようになっている。
なお、本第1実施形態において、開閉扉220が上記アタッカー用開口部内に収容されたとき、当該開閉扉220は、その前縁部にて、遊技盤10の盤面11と同一面内に位置するようになっている。また、当該開閉扉220が上記アタッカー用開口部から脱出したとき、この開閉扉220の前縁部225と前扉FDのガラス板FD2の裏面との間の距離は、遊技球の外径(例えば、11(mm))よりも狭い。一方、当該開閉扉220が上記アタッカー用開口部内に収容されているとき、開閉扉220の前縁部225と前扉FDのガラス板FD2の裏面との間の距離は、例えば、25(mm)と長い。
ここで、開閉扉220は、扉本体部220aと、左右両壁部221、222とを備えており、扉本体部220aは、略四角形の平板状に形成されている。左右両壁部221、222は、それぞれ、扉本体部220aの左右両端部から下方へL字状に屈曲するように延出している。
しかして、当該開閉扉220は、その左右両壁部221、222にて、案内壁部213(後述する)の右端部上及び凹所211の右壁211cの上端部上に前後方向へ移動可能に上記駆動機構により支持されている。このことは、開閉扉220は、凹所221の上記上側開口部に沿い移動可能に支持されていることを意味する。なお、扉本体部220aは、その上面にて、右壁部222側から左壁部221側にかけて下方に向け傾斜しており、開閉扉220の右壁部222は、その上面にて、案内壁部214(後述する)と一致している。
しかして、開閉扉220は、上記駆動機構により前進或いは後退するように駆動されて、上記アタッカー用開口部から脱出して前進完了位置(図3及び図4参照)にあるとき、扉本体部220aにより凹所211の上記上側開口部を閉じ、上記アタッカー用開口部内に収容されて後退完了位置(図8及び図9参照)にあるとき、扉本体部220aにより凹所211の上記上側開口部を開く。
このことは、開閉扉220は、凹所211の上記上側開口部を閉じ、凹所211の上記上側開口部を開くことで、アタッカーATに向けて落下してきた遊技球を凹所211内にその上側開口部を通し進入させ得ることを意味する。なお、上記駆動機構は、電磁式アクチュエータを主たる構成要素として、開閉扉220を前進或いは後進させるように構成されている。
上述した両案内壁部213、214は、それぞれ、板状入賞口部材210の上面のうち凹所211の左右両側上面部でもって構成されている。このため、閉状態にある開閉扉220の扉本体部220a上に落下した遊技球は、扉本体部220aの上面に沿い案内壁部213上に転動した後この案内壁部213によりアウト口(図示しない)に向けて案内される。一方、閉状態にある開閉扉220の扉本体部220a上に落下して案内壁部214上に転動する遊技球は、案内壁部214により上記アウト口に向けて案内される。
槌機構300は、槌部材300aからなるもので、この槌部材300aは、軸状部材310と、槌320とを備えている。軸状部材310は、円柱状或いは円筒状のもので、当該軸状部材310は、その軸にて、開閉扉220の左壁部221の近傍にて当該左壁部221に平行に位置するように、板状入賞口部材210にその案内壁部213側から左右方向に回動自在に支持されている。ここで、軸状部材310は、その軸方向両端部にて、両軸受け板213aにより板状入賞口部材210の案内壁部213側部位に回動自在に支持されている。
軸状部材310は、図13にて例示するごとく、蛇行状溝部311を有しており、この蛇行状溝部311は、後述のように開閉扉200の左壁部221から左方へ延出する係合ピン221aにより係合されるべく、軸状部材310の外周面に沿いその前後方向に向けて蛇行状となるように形成されている。詳細には、蛇行状溝部311は、後側直線状溝部311a、中側湾曲状溝部311b及び前側直線状溝部311cを有するように、軸状部材310の外周面に沿い蛇行状となるように横断面コ字状にて形成されている。
但し、中側湾曲状溝部311bは、軸状部材310の外周面の前後方向中間部位にて、当該外周面に沿い下方へ凸な緩やかな湾曲状に形成されている。ここで、当該中側湾曲状溝部311bは、その前後方向中央部にて下方へ最も大きく湾曲するように形成されている。
また、後側直線状溝部311aは、中側湾曲状溝部311bの後端部から軸状部材310の外周面に沿い後方へ直線状に形成されており、前側直線状溝部311cは、後側直線状溝部311aと同一直線上に位置するように、中側湾曲状溝部311bの前端部から軸状部材310の外周面に沿い前方へ直線状に形成されている。また、後側直線状溝部311a及び前側前後方向中央直線状溝部311cの各開口幅方向中心を結ぶ線と中側湾曲状溝部311bの前後方向中央部の開口幅方向中心との間の最大間隔は、後述する槌320の原回動位置から最大回動位置への回動角に対応する間隔をいう。
係合ピン221aは、開閉扉220の左壁部221のうちその前側部位から左方へ延出してなるもので、この係合ピン221aは、その延出端部にて、軸状部材310の蛇行状溝部311内に相対移動可能に係合している。
しかして、当該軸状部材310は、蛇行状溝部311の後側直線状溝部311aに対する係合ピン221aの係合のもと、開閉扉220の後退完了位置からの前進に伴い、回動することなく、そのままの回動位置(原回動位置)を維持する。また、開閉扉220のさらなる前進に伴い、係合ピン221aは、蛇行状溝部311の後側直線状溝部311aから解離して中側湾曲状溝部311b内に係合することで、当該軸状部材310は、上方へ回動する。また、開閉扉220のさらなる前進に伴い、係合ピン221aは、蛇行状溝部311の中側湾曲状溝部311bから解離して前側直線状溝部311c内に係合することで、当該軸状部材310は、下方へ回動し原回動位置に戻る。
槌320は、板状のもので、当該槌320は、軸状部材310にその前端部側にて上下方向に回動可能に支持されている。この槌320は、回動基部321と、槌部322とを有しており、回動基部321は、その回動孔部にて、軸状部材310の前端部に同軸的に支持されている。これにより、当該回動基部321は、軸状部材310の軸周りに回動可能となっている。
槌部321は、回動基部321から下方前側へ傾斜するように延出している。これにより、当該槌部321は、回動基部321と共に、図3にて図示斜め右側上方に対して、くの字状に凹となるよう形成されている。
しかして、当該槌320は、図5にて図示時計方向(或いは図示反時計方向)への回動に伴い、当該図示時計方向(或いは図示反時計方向)に回動する。ここで、当該槌320の図3或いは図5にて図示回動位置(原回動位置)が、軸状部材310の上記原回動位置に対応する。また、当該槌320の槌部322が、その先端部322aにて、開閉扉220の前縁部223の左側部とこれに対するガラス扉FR2の裏面の対応裏面部との間に進入するときの当該槌320の回動位置(最大回動位置)が、軸状部材310の最大回動位置に対応する。
以上のように構成した本第1実施形態において、当該パチンコ遊技機では、開閉扉220が遊技盤10の上記アタッカー用開口部内に後退して後退完了位置に維持されているものとする(図10及び図11参照)。
このとき、開閉扉220は、上記アタッカー用開口部内に収容されて上記入賞口部材210の凹所211の上記上側開口部を開いている。このことは、アタッカーATが大入賞口を開いた状態にあることを意味する。また、開閉扉220が上述のごとく後退完了位置にあるため、係合ピン221aは、軸状部材310の蛇行状溝部311のうち後側直線状溝部311aにその後部側にて係合している。これに伴い、軸状部材310は、原回動位置に維持されて、槌320をその原回動位置に維持している(図10参照)。このことは、槌320の槌部322は、軸状部材310の下方に位置することを意味する。
従って、遊技球が上方から凹所211内に落下しようとするとき、当該遊技球は、槌320の槌部322により邪魔されることなく、凹所211内にその大入賞口から入賞し得る。その結果、大入賞口を介する凹所211への多数の遊技球の入賞が期待され得る。
このような状態において、開閉扉220が、上記駆動機構により駆動されて前進状態におかれると、当該開閉扉220は、遊技盤10の上記アタッカー用開口部から前方へ脱出しつつ入賞口部材210の凹所211の上記上側開口部を閉じていく。
このような開閉扉220の前進過程においては、当該開閉扉220は、係合ピン221aを軸状部材310の蛇行状溝部311の後側直線状溝部311aに沿いて前方へ移動させながら前進する。このような状態では、軸状部材310及び槌320は共に原回動位置に維持されたままである。
然る後、開閉扉220のさらなる前進に伴い、当該開閉扉220の前縁部225がガラス板FD2の裏面から後方へ遊技球の外径(例えば、11(mm))に相当する距離に達すると、係合ピン221aが、軸状部材310の蛇行状溝部311において後側直線状溝部311aから解離して中側湾曲状溝部311b内に係合する。これに伴い、軸状部材310は、その原回動位置から最大回動位置に向けて回動し、槌320が、その原回動位置から最大回動位置に向けて回動する(図11〜図13参照)。このことは、槌320がその先端部322aにて開閉扉220の前縁部223の左側部とこれに対するガラス板FD2の裏面の対応裏面部との間に下方から進入することを意味する。
このような進入に先立ち、開閉扉220の前縁部223がガラス板FD2の裏面から後方へ遊技球の外径に相当する距離に達したときに、落下による遊技球が開閉扉220の前縁部223の左側部とガラス板FD2の裏面との間に噛み込まれると、当該遊技球は、上述のように開閉扉220の前縁部223とガラス板FD2の裏面との間に進入する槌部322の先端部322aにより、前縁部223の左側部とガラス板FD2の裏面との間から上方へ強制的に押し出される。これにより、当該遊技球の上記噛み込みを解消することができる。
このようにして遊技球の噛み込みが解消されると、開閉扉220は、上記駆動機構による駆動のもとに、さらに前進する。これに伴い、係合ピン221aが、軸状部材310の蛇行状溝部311において中側湾曲状溝部311bから解離して前側直線状溝部311b内に係合する。
これに伴い、軸状部材310は、その最大回動位置から原回動位置に向けて回動し、槌320が、その最大回動位置から原回動位置に向けて回動する(図14〜図16参照)。このことは、槌320が軸状部材310とともに原回動位置に戻ることを意味する。従って、開閉扉220は、槌部322により邪魔されることなく、円滑に前進して凹所211の上記上側開口部を閉じることができる。
なお、開閉扉220を前進完了位置から後退完了位置まで後退させるときの槌機構300の動作は、上述した開閉扉220の前進時の槌機構300の動作とは反対の動作となる。
以上説明したように、本第1実施形態では、アタッカーATが、アタッカー本体200と、上述のようにアタッカー本体200の開閉扉220の左壁部221の近傍にて係合ピン221aとの関係において設けた槌機構300とにより構成されている。
従って、開閉扉220が後退完了位置にあるときには、当該開閉扉220は、遊技盤10の上記アタッカー用開口部内に収容されて入賞口部材210の凹所211の上側開口部(大入賞口)を開いている。このため、遊技盤10の盤面11に沿い上方からアタッカーATに向けて落下する遊技球は、凹所211内にその上側開口部から入賞し易い状態となっている。
このとき、槌部材300aは、軸状部材310をその蛇行状溝部311の後側直線状溝部311a内への係合ピン221aの係合のもとに原回動位置に維持して槌320を原回動位置に維持している。
然る後、開閉扉220が、その前縁部223にて、ガラス板FD2の裏面から後方へ遊技球の外径に相当する距離の位置に前進すると、開閉扉220の係合ピン221aが、軸状部材310の中側湾曲状溝部311b内に係合して軸状部材310及び槌部材300aを共に最大回動位置まで回動して、槌320の先端部322aを開閉扉220の前縁部223の左側部とガラス板FD2の裏面との間に進入させる。
しかして、このような進入に先立ち、遊技球が開閉扉220の前縁部223の左側部とガラス板FD2の裏面との間に噛み込まれると、この遊技球の噛み込みが、上述した槌部材300aの先端部322aの進入でもって強制的に解消され得る。
また、このような噛み込みの解消後、開閉扉220がさらに前進するが、槌部材300aが、開閉扉220の前進に伴い、蛇行状溝部311の前側直線状溝部311c内への係合ピン221aの係合に基づく軸状部材310の原回動位置への回動に応じて槌部322の先端部322aを下方へ回動させる。
このため、開閉扉220は、槌部322により邪魔されることなく、前進完了位置に達することができる。
また、上述のように、槌機構300という機械的構成をアタッカー本体200に付加することで、開閉扉220の前進に連動して槌機構300が開閉扉220の左壁部221の係合ピン221aとの関係にて遊技球の噛み込みを解消する。従って、なんらかの電気的構成や電気的制御に依存することなく、単なる機械的構成でもって、上述の遊技球の噛み込みを解消し得る。
(第2実施形態)
図16は、本発明に係るパチンコ遊技機の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態においては、上記第1実施形態にて述べたアタッカーATにおいて、開閉扉220が、その左壁部221にて、上記第1実施形態とは異なり、入賞口部材210の案内壁部213の右端部と凹所211の左壁211cの上端部との間に形成してなるコ字状凹部213b内に前後方向に移動可能に支持されている。
また、上記第1実施形態にて述べた槌機構300は、上記第1実施形態とは異なり、コ字状凹部213b内にて開閉扉220の左壁部221の左側に設けられている。これに伴い、軸状部材310は、その両端部にて、コ字状凹部213aの前後方向両端部に、上記第1実施形態にて述べた両軸受け板213aにより回動自在に支持されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このように構成した第2実施形態では、槌機構300が、開閉扉220の左壁部221と共に、左壁211cのコ字状凹部213b内に収容されているから、開閉扉220上に沿い左側へ転動する遊技球は、槌機構300により邪魔されることなく、案内壁部213上に転動してアウト口は案内され得る。その他の作動及び作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、本発明の実施にあたり、上記実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)本発明の実施にあたり、上記実施形態にて述べた槌機構300を開閉扉220の右壁部側にも設けるようにしてもよい。この場合、新たな槌機構は、上記実施形態にて述べた槌機構300に対し対称的な構成を有するようにする。これによれば、開閉扉220の左右両側端部とガラス板FD2との間の遊技球の噛み込みが上記実施形態と同様に解消され得る。なお、これに代えて、上記実施形態にて述べた槌機構300を開閉扉220の右壁部側に設けるようにしてもよい。
(2)本発明の実施にあたり、上記実施形態にて述べたアタッカーATは、上記実施形態とは異なり、一般的な左打ちタイプのパチンコ遊技機と同様に、電動チューリップ60bの直下に設けるようにしてもよい。この場合、アタッカーは、左右方向に水平な開閉扉を備えた構成であってもよい。
(3)本発明の実施にあたり、開閉扉220の扉本体220aは、左右両壁部221、222の各延出長さに相当する厚さを有していてもよい。
(4)本発明の実施にあたり、遊技球の外径は、11(mm)に限ることなく、その加工精度や使用による摩耗を考慮して、11(mm)±10(%)の範囲内であってもよい。従って、上述の距離は、11(mm)の±10(%)の範囲内であってもよい。
(5)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態とは異なり、開閉扉220の左壁部221が、軸状部材310に対する対向側面に前後方向に沿い形成してなる蛇行状溝部であってその前後方向中間部位にて上記対向側面の下方へ湾曲する湾曲状溝部を有する蛇行状溝部を具備し、また、軸状部材310が、その前側部位にて、係合ピンを開閉扉の左壁部の上記蛇行状溝部内に相対的に移動可能に係合するように延出させてなるようにいてもよい。
これによれば、開閉扉220の前進過程において、軸状部材310は、その係合ピンにて、開閉扉220の上記蛇行状溝部の上記湾曲状溝部よりも後方溝部内に係合して、槌320を槌部322にて開閉扉220とガラス板FD2との間の外側に位置させ、上記係合ピンにて、開閉扉220の上記蛇行状溝部の上記湾曲状溝部内に係合することで一方向へ回動して、槌320を槌部322にて開閉扉220とガラス板FD2との間に進入させ、その後の開閉扉220の前進に伴い、軸状部材310は、その係合ピンにて、開閉扉220の蛇行状溝部の上記湾曲状溝部よりも前方溝部内に係合することで他方向へ回動して、槌部322を開閉扉220とガラス板FD2との間の外側に戻す。その結果、上記第1実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
(6)本発明の実施にあたり、軸状部材310に向けて開閉扉220の左壁部221から延出する係合ピン221aは、これに限ることなく、突起であればよい。
(7)本発明の実施にあたり、軸状部材310の蛇行状溝部311において、中側溝部311bは、上記実施形態とは異なり、軸状部材310の外周面に沿い上記実施形態とは逆方向に湾曲していてもよい。これによれば、槌320は、槌部322にて、開閉扉220の上方からその前縁部223とガラス板FD2との間に進入可能となる。
(8)本発明の実施にあたり、アタッカーATに限ることなく、一般的には、遊技盤10の盤面に設けられる可変入賞口装置に本発明を適用してもよい。
AT…アタッカー、FD…前扉、FD2…ガラス板、10…遊技盤、
11…盤面、210…入賞口部材、211…凹所、220…開閉扉、
221…左壁部、221a…係合ピン、223…前縁部、310…軸状部材、
311…蛇行溝部、311b…中側湾曲状溝部、320…槌、322…槌部。

Claims (6)

  1. パチンコ遊技機の遊技盤にその盤面から前扉の透明板に向けて突出するように設けられて前記盤面の少なくとも上方に向けて開口するように下方に向けて凹な形状にて凹所を設けてなる入賞口部材と、
    当該入賞口部材の前記凹所の上側にて前後方向に移動可能に設けられて当該凹所を前方への移動により閉じ後方への移動により遊技球の入賞可能に開く平板状開閉扉と、
    この開閉扉を前進或いは後退するように駆動する駆動手段とを備える可変入賞口装置において、
    前記遊技盤のうち前記開閉扉の左右方向一側部の近傍部位に前後方向に沿うように回動可能に支持される軸状部材と、
    この軸状部材の前端部にその軸周りに回動可能に支持されて前記開閉扉と前記透明板との間に進入可能に槌部を設けてなる槌とを備えて、
    前記軸状部材及び前記開閉扉の前記左右方向一側部が、その各対向部位にて、前記開閉扉の前進に伴い前記軸状部材を回動させるように構成されていることを特徴とする可変入賞口装置。
  2. 前記開閉扉の前進過程において、当該開閉扉の前縁部が前記透明板の裏面から後方へ所定距離の位置に達する前には、前記軸状部材は、前記槌を前記槌部にて前記開閉扉と前記透明板との間の外側に位置させ、前記開閉扉の前縁部が前記所定距離に達すると、前記軸状部材は、その一方向への回動により、前記槌を前記槌部にて前記開閉扉と前記透明板との間に進入させ、その後の前記開閉扉の前進に伴い、前記軸状部材は、その他方向への回動により、前記槌部を前記開閉扉と前記透明板との間の外側に戻すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の可変入賞口装置。
  3. 前記軸状部材は、その外周面に前後方向に沿い形成してなる蛇行状溝部であってその前後方向中間部位にて前記外周面の周方向へ湾曲する湾曲状溝部を有する蛇行状溝部を具備してなり、
    前記開閉扉の前記左右方向一側部は、その前側部位にて、突起を前記軸状部材の前記蛇行状溝部内に移動可能に係合するように延出させてなり、
    前記開閉扉の前進過程において、前記軸状部材は、前記蛇行状溝部の前記湾曲状溝部よりも後方部位内への前記突起の係合のもとに、前記槌を前記槌部にて前記開閉扉と前記透明板との間の外側に位置させ、前記蛇行状溝部の前記湾曲状溝部内への前記突起の係合により、一方向へ回動して、前記槌を前記槌部にて前記開閉扉と前記透明板との間に進入させ、その後の前記開閉扉の前進に伴い、前記軸状部材は、前記蛇行状溝部の前記湾曲状溝部よりも前方部位内への前記突起の係合により、他方向へ回動して、前記槌部を前記開閉扉と前記透明板との間の外側に戻すようにしたことを特徴とする請求項2に記載の可変入賞口装置。
  4. 前記開閉扉の前記左右方向一側部は、その側面に前後方向に沿い形成してなる蛇行状溝部であってその前後方向中間部位にて前記側面の上方或いは下方へ湾曲する湾曲状溝部を有する蛇行状溝部を具備してなり、
    前記軸状部材は、その前側部位にて、突起を前記開閉扉の前記左右方向一側部の前記蛇行状溝部内に相対的に移動可能に係合するように延出させてなり、
    前記開閉扉の前進過程において、前記軸状部材は、前記蛇行状溝部の前記湾曲状溝部よりも後方部位内への前記突起の係合のもとに、前記槌を前記槌部にて前記開閉扉と前記透明板との間の外側に位置させ、前記蛇行状溝部の前記湾曲状溝部内への前記突起の係合により、一方向へ回動して、前記槌を前記槌部にて前記開閉扉と前記透明板との間に進入させ、その後の前記開閉扉の前進に伴い、前記軸状部材は、前記蛇行状溝部の前記湾曲状溝部よりも前方部位内への前記突起の係合により、他方向へ回動して、前記槌部を前記開閉扉と前記透明板との間の外側に戻すようにしたことを特徴とする請求項2に記載の可変入賞口装置。
  5. 前記所定距離は、遊技球の外径の±10%の範囲内に相当する距離であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の可変入賞口装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の可変入賞口装置を備えて、
    当該可変入賞口装置を前記遊技盤にその盤面側から設けるようにしたパチンコ遊技機。
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