JP2017099430A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定遊技状態への移行確率をソフトウエアに依存しないで、変更させることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】
誘導手段N1は、第1可動部材163との間に誘導手段N1により誘導された遊技球が下方へ通過可能な間隙R3と、間隙R3より上流側に遊技球を第2入賞口171へ誘導可能な特定通路R2とを設けるとともに、遊技球を特定通路R2を超えて第1入賞口161へ向けて誘導可能とし、第1可動部材163は、閉鎖位置にあるとき、第2入賞口171へ誘導可能な一般通路R3を形成するとともに、誘導手段N1に誘導された遊技球を一般通路R3へ誘導可能とし、開放位置にあるとき、一般通路R3を閉鎖することに基づいて、遊技球を特定通路R2へ誘導可能とし、一般通路R3は遊技球を特定領域175を通過し難い方向へ誘導可能とし、特定通路R2は遊技球を特定領域175を通過し易い方向へ向けて誘導可能とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、遊技球が通過することにより、遊技者に有利な特定遊技状態を付与するようにした特定領域を備えた遊技機に関する。
従来、パチンコ店等の遊技ホールに設置されている遊技機(パチンコ機、弾球遊技機)には、遊技領域に発射された遊技球が始動入賞口(第1特図入賞口等)に入賞したことに基づいて、当否抽選(特図抽選)が行われ、大当りに当選した場合、大入賞口が開放して遊技球が入賞し易い大当り遊技を開始するものがある。
近年、大当たり遊技中にのみ開放されるVアタッカーの内部に特定領域を設け、大当たり判定において確率変動大当たりと判定され、且つ遊技球が特定領域を通過した場合にのみ「確率変動時短状態」が生起されるタイプの遊技機がある(特許文献1)。
Vアタッカーの開放パターンには、長時間開放パターンと短時間開放パターンとがあり、短時間開放パターンでは、特定領域への遊技球の通過が長時間開放パターンの場合よりも困難となるように制御される。
特開2012−245173号公報
しかしながら、この種の遊技機においては、Vアタッカーの開放パターンに係る制御をソフトウエアで管理しているため、当該制御に係るソフトウエアが規制がされた場合、上述のような仕様の遊技機を生産することができなくなる虞がある。また、ソフトウエアの改変以外に開放パターンを変化させる手段がなく、遊技球の特定領域への通過率が略開放パターンの確率通りとなるため、事後的に調整することが困難となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、特定遊技状態への移行確率をソフトウエアに依存しないで、変更させることができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明は、遊技盤に形成された遊技領域に、前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な第1入賞口と、遊技球が前記遊技領域に設けられた所定領域を通過したことに基づいて、遊技球の前記第1入賞口への入球を不能とする閉鎖位置から可能とする開放位置へ移動可能な第1可動部材と、前記遊技領域を流下する遊技球を前記第1入賞口へ向けて誘導可能な誘導手段と、前記第1入賞口の下方に設けられ、遊技球が入球可能であって、内部に入球した遊技球の通過が遊技者に有利な特定遊技状態への移行条件となる特定領域を有する第2入賞口と、遊技球が前記第1入賞口に入球したことに基づいて、前記第2入賞口への遊技球の入球を不能とする閉鎖位置から可能とする開放位置へ移動可能な第2可動部材と、を設けた遊技機において、前記誘導手段は、前記第1可動部材との間に前記誘導手段により誘導された遊技球が下方へ通過可能な間隙と、当該間隙より上流側に前記誘導手段に誘導された遊技球を前記第2入賞口へ誘導可能な特定通路とを設けるとともに、遊技球を当該特定通路を超えて前記第1入賞口へ向けて誘導可能とし、前記第1可動部材は、前記閉鎖位置にあるとき、前記間隙を塞がない態様となることで、前記第2入賞口へ誘導可能な一般通路を形成するとともに、前記誘導手段に誘導された遊技球を前記一般通路へ誘導可能とし、前記開放位置にあるとき、前記間隙を塞ぐ態様となって、前記一般通路を閉鎖することに基づいて、前記誘導手段に誘導された遊技球を前記特定通路へ誘導可能とし、前記一般通路は、前記一般通路から前記第2入賞口に入球した遊技球を、前記特定領域を通過不能、または通過し難い方向へ誘導可能とし、前記特定通路は、前記特定通路から前記第2入賞口に入球した遊技球を、前記特定領域を通過する、または通過し易い方向へ向けて誘導可能とする。
第1の発明では、第1可動部材及び第2可動部材の開状態又は閉状態に応じて、遊技球の特定領域の通過確率を変動させることができる。特に、第1可動部材が開放位置、又は閉鎖位置において、遊技球をそれぞれ特定領域を通過し難い方向、又は通過し易い方向へ誘導可能することにより、特別な制御を行うことなく、通常の遊技の流れで、特定遊技状態への移行確率を変動させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第1可動部材が前記閉鎖位置にある場合、前記誘導手段によって誘導される遊技球が、前記特定通路へ向かわずに、そのまま前記第1入賞口に向かって流下して、前記第1可動部材の側面に衝突することによって、前記一般通路へ案内し易いように誘導可能とし、前記第1可動部材が前記開放位置、又は前記開放位置及び前記閉鎖位置の間の中途位置にある場合、前記誘導手段によって誘導された遊技球が、前記一般通路を閉鎖、又は完全に閉鎖する前の前記第1可動部材に衝突することによって、前記特定通路へ流下し易いように誘導可能とする。
第2の発明では、第1可動部材が閉鎖位置にあるとき、誘導部材により誘導された遊技球が第1可動部材の側面に衝突することによって、当該遊技球を特定通路へ向かわせることなく、一般通路に誘導することができ、第1可動部材が開放位置、又は開放位置及び閉鎖位置の間の中途位置にあるとき、誘導部材により誘導された遊技球が一般通路を閉鎖し又は完全に閉鎖する前の第1可動部材に衝突することによって、当該遊技球を特定通路(特定領域)へ誘導することができる。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記第1可動部材及び前記第2可動部材の開閉作動を制御可能な制御手段を備え、前記制御手段は、遊技球が前記第1入賞口に入賞したことに基づいて、前記第2可動部材を開放するか否かの報知を実行する制御を行い、前記第1可動部材を前記開放位置から前記閉鎖位置へ移動させる閉鎖作動が完了する前に前記報知が完了することに基づいて、前記第1可動部材の開放中に前記第2可動部材の開放作動を開始する場合があるように制御する。
第3の発明では、例えば、第1可動部材(電動チューリップの開閉部材)が開放作動中に、特別遊技状態(例えば、大当り遊技または時短遊技)が開始すると開放作動する第2可動部材(例えば、アタッカー装置の開閉部材)を開放するようにして、各可動部材が同時に開放作動しうる期間があるように制御することによって、遊技球が特定領域を通過する機会を付与することができる。より具体的には、遊技球の第1入賞口への入賞に基づいて行われる第2可動部材の開放に係る報知(特図表示、特図停止)が、第1可動部材の閉鎖作動が完了する前に完了したこと(第1可動部材が開放中に特図変動表示から当りに係る特図確定表示となったこと)に基づいて、第1可動部材の開放中に第2可動部材の開放作動を開始する場合があるように制御することによって、遊技球が特定領域を通過する機会を付与することができる。
そして、遊技球が特定領域を通過することによって、例えば、特別遊技状態終了後に、特別遊技状態とは異なる有利態様の特定遊技状態(例えば、大当り遊技後の確変遊技、または時短遊技後の大当り遊技)へ移行させることが可能となる。
また、第1可動部材及び第2可動部材の開放作動、閉鎖作動の組合せによって、遊技球の流下方向(流下態様)がそれぞれ異なるようになるため、遊技球の流下態様の単純化を防止することができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
第4の発明は、第1の発明〜第3の発明のいずれかにおいて、前記第1可動部材を前記開放位置へ移動可能とする状態が継続しているときに、遊技球が前記第1入賞口に入賞したことに基づいて、前記第2可動部材が開放作動するか否かを事前に判定可能な開放判定手段と、当該判定に基づいて、前記第2可動部材が開放作動する前に、当該開放作動する旨の事前報知をするための開放報知演出を実行可能な演出手段とを備える。
第4の発明では、開放判定手段が、第1可動部材を開放位置へ移動可能とする状態が継続しているとき、例えば、所定の条件で第1可動部材を開放位置へ移動させるための権利が留保され(普図保留が設定され)、当該留保された権利に基づいて、第1可動部材を開放位置へ移動可能とする状態が継続しているとき、第2可動部材が開放作動するか否かを事前に判定し、判定の結果、開放作動すると判定された場合は、第2可動部材が開放作動する前に、演出手段は、予め開放報知演出を行うことにより、遊技者に、第1可動部材及び第2可動部材が同時期に開放作動して、遊技球が特定領域に通過容易な態様であることを認識させることができる。これにより、同期開放期間が短期間であっても、開放するタイミングで遊技球を入球させることができるため、機会損失を防止することができる。
本発明によると、遊技機を、特定遊技状態への移行確率をソフトウエアに依存しないで、変更させることができる。
本発明の一実施形態に係る遊技機の前方斜視図である。 同じく遊技機の遊技盤の正面図である。 同じく遊技機の電動リューリップ、アタッカー装置及びそれらの周辺遊技領域の拡大正面図である。 図3におけるIV−IV断面図である。 同じく遊技機の大当り遊技前後の遊技の流れを示すタイムチャートである。 同じく遊技機の大当り遊技前後の遊技の流れを示すタイムチャートである。 同じく遊技機の大当り遊技前後の遊技の流れを示すタイムチャートである。 同じく遊技機の電動チューリップが閉鎖状態、アタッカー装置が開放状態における遊技球の流れを説明するための要部拡大正面図である。 同じく遊技機の電動チューリップ及びアタッカー装置が開放状態における遊技球の流れを説明するための要部拡大正面図である。 変形例1に係る遊技機の電動チューリップの拡大正面図である。 変形例2に係る遊技機の電動チューリップの拡大正面図である。 変形例5に係る遊技機の電動チューリップの拡大正面図である。
以下、図1〜図9を参照し、発明の一実施形態及び変形例を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態及び変形例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態及び変形例の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、以下の説明において遊技機(パチンコ機)の各部の左右方向は、その遊技機に対面する者にとっての左右方向に合わせて説明する。すなわち、遊技機の正面から説明する場合は、遊技機の正面に対面する者(例えば、遊技者)の視点を基準とする。
図1に示すように、遊技場の島設備に設置される遊技機1は、縦長矩形の枠状の枠部材2に装着され、遊技球が流下可能な遊技領域4a(図2参照)を有する透明の合成樹脂で形成された遊技盤4を備え、その前面には遊技盤4の前面を、保護するとともに視認可能な透明のガラス板5aを嵌め込んだガラス枠5が、枠部材2に固定された上下の蝶番5b、5bにより垂直軸回りに開閉自在に取り付けられる。ガラス枠5には、遊技状況に応じて、効果音を出力するスピーカ6L、6Rや、発光態様が変化する電飾装置7等が設けられる。遊技機1の下部には、遊技球を遊技領域4aへ発射可能な発射装置(図示省略)に遊技球を供給するとともに、遊技球の入賞に基づいて払い出される賞球等を一時的に貯留するための上受皿8aと、上受皿8aに貯留される遊技球のうち溢れ球を導入可能な下受皿8bとが設けられる。下受皿8bの右方には、遊技領域4aへ発射される遊技球の発射力を調整するための発射ハンドル9が設けられる。
図2に示すように、遊技盤4の前面には、前方へ突出するガイドレールGL等により包囲される略円形の遊技領域4aが区画形成される。遊技領域4aには、遊技球の流下方向を変化させる多数の遊技釘Nや風車Wが設けられる。遊技領域4aの略中央には、後述する左右の可動演出表示装置111、111を動力(モータ、ソレノイド等)により駆動し、発光素子(LED等)を発光させることにより様々な視覚演出を行うセンター役物10が設けられる。センター役物10は、センター役物10の左側部に設けられたワープ孔102に進入した遊技球を導入可能とし、導入された遊技球を前後左右に転動させ、後述する第1特図入賞口13へ向けて誘導可能なステージ10aを有する。センター役物10の中央に形成された前後方向に貫通する開口部10bが形成され、センター役物10の後側には、開口部10bの左右にその一部が視認不能に配置される初期位置から、開口部10bの中央よりの全部が視認可能となる移動位置へ移動可能な可動演出表示装置111、111と、可動演出表示装置111、111の後側には、図2において鎖線で示す演出表示装置(LCD等)11とが配置され、それぞれの表示領域11a、111aが開口部10bから視認可能となっている。また、開口部10bは、センター役物10の可動演出表示装置111、111の視認可能領域だけでなく可動領域にもなっている。演出表示装置11及び可動演出表示装置111、111のそれぞれの表示領域11a、111aには、遊技状況に応じた情報が表示され、例えば、キャラクタや、数字等から構成され、変動後に停止する態様で表示(変動表示又は停止表示ともいう)される演出図柄、当該演出図柄のうち先に停止表示された2つの演出図柄が同一図柄となるリーチ演出や、当該リーチ演出後に発展的に進行する物語性を有するストーリー演出等が表示される。後述する大当り抽選(以下、特図抽選ともいう)の結果、当選した(大当りとなった)場合には、演出図柄として、例えば「7、7、7」が停止表示され、大当り遊技(特別遊技状態)が開始され、後述するアタッカー装置17が開放作動(以下、単に作動、または開放ともいう)するラウンド遊技が行われる。
また、図2に示すように、遊技領域4aには、センター役物10のステージ10aの直下に配置され、遊技領域4aを流下する遊技球及びステージ10aの前側から落下した遊技球が入球可能な上向きに開口する第1特図入賞口13と、遊技領域4aの右領域(センター役物10の右側の領域)に配置され、遊技領域4aの右領域へ発射させた(以下、右打ちという)遊技球が通過可能な普図ゲート15(所定領域)と、普図ゲート15の下方に配置され、右打ち遊技球が入球可能な上向きに開口する第2特図入賞口(第1入賞口)161、及び普図ゲート15の遊技球の通過に基づいて、始動役物ソレノイド(図示省略)が作動し、第2特図入賞口161へ遊技球が入球不能な閉鎖状態(閉鎖位置)から入球可能な開放状態(開放位置)へ変動可能な左右の開閉部材(第1可動部材)162、163を有する電動チューリップ(以下、単に電チューという)16と、電チュー16の斜め右下の遊技盤4に形成され、第2特図入賞口161に入球しなかった遊技球が、入球可能な大入賞口(第2入賞口)171、及び大当り遊技が開始されたことに基づいて、アタッカー用ソレノイド(図示省略)が作動し、大入賞口171を、遊技球の入球が不能な閉鎖状態(閉鎖位置)から入球が可能な開放状態(開放位置)へ変動(移動)可能な開閉部材(第2可動部材)172を有するアタッカー装置17と、第1特図入賞口13の左方にあって、遊技球が入賞可能な複数の一般入賞口23と、第1特図入賞口13の下方にあって、遊技領域4aに打ち込まれた遊技球のうち第1特図入賞口13、第2特図入賞口161、大入賞口171及び一般入賞口23のいずれにも入球しなかった遊技球を遊技盤4の裏側へ排出可能な排出口24が設けられる。電チュー16は閉鎖状態であっても、開閉部材162、163間に遊技球が入球可能な程度の幅の開口を有しているため、開閉部材162、163の間に遊技釘Nを植設することにより、閉鎖状態において、遊技球の入球を不能としている(図3等参照)。
第1特図入賞口13、第2特図入賞口161、大入賞口171及び一般入賞口23のいずれにも、遊技球の入球を検出可能な球検出センサ(図示省略)が設けられ、これらの球検出センサの遊技球の検出をもって「入賞」としている。
第1特図入賞口13は常時上向きに開口し、第2特図入賞口161は時短遊技、確変遊技において、電チュー16が開放作動(以下、単に作動、または開放ともいう)し易い状態となって、開閉部材162、163によって開放され易い状態となり、大入賞口171はラウンド遊技において、アタッカー装置17が開放作動して、開閉部材172によって規定入球数(例えば、10個)の遊技球が入球するために十分な時間(例えば、28.5秒間)開放される。
図2に示すように、遊技領域4aの右斜め下方には、普図表示部31、第1特図表示部32、第2特図表示部33を含んで構成する図柄表示装置30が設けられる。
普図表示部31は、遊技球の普図ゲート15の通過を契機に行われる後述する普図抽選の結果に応じて予め定められた普通図柄(図柄、以下、普図ともいう)で表示(報知)する2つのLEDランプから構成される。例えば、2つのLEDランプのうち、一方が点灯すること(当り確定表示)で普図当りを示し、他方が点灯すること(はずれ確定表示)ではずれを示し、交互に点滅(普図を変動表示)することで抽選中(普図が変動している状態)を示し、その点滅を停止して、各LEDランプが点灯を維持(普図を停止表示)することで、非抽選中(普図の変動が停止した状態)を示す。
第1特図表示部32及び第2特図表示部33は、アルファベット、数字、記号等の特別図柄(以下、特図ともいう)を表示する7セグメントディスプレイ等から構成される。
第1特図表示部32は、遊技球の第1特図入賞口13への入賞を契機に行われる後述する第1特図抽選の結果を、複数の特図(第1特図)のうちの1つで表示する。第2特図表示部33は、遊技球の第2特図始動電動役物14への入賞を契機に行われる後述する第2特図抽選の結果を、複数の特図(第2特図)のうちの1つで表示する。第1特図表示部32及び第2特図表示部33は、いずれも特図抽選中は特図を変動表示する。
また、図柄表示装置30は、普図表示部31が変動表示中(普図抽選中)に遊技球が普図ゲート15を通過した場合に、普図抽選の権利である普図保留の数を最大4つまで表示可能な普図保留記憶表示部34や、第1特図表示部32が変動表示中(第1特図抽選中)に遊技球が第1特図入賞口13に入賞した場合に、第1特図抽選の権利である第1特図保留の数を最大4つまで表示可能な第1特図保留記憶表示部35や、第2特図表示部33が変動表示中(第2特図抽選中)に遊技球が第2特図入賞口161に入賞した場合に、第2特図抽選の権利である第2特図保留の数を最大4つまで表示可能な第2特図保留記憶表示部36を設ける。
遊技盤4の裏側には、遊技に係る制御を実行する制御基板(制御手段)C(図1参照)が設けられる。制御基板Cは、遊技全体を統括的に制御する主制御基板(図示省略)、主制御基板からの指令(制御)に基づいて演出装置(演出手段、スピーカ6L、6R、電飾装置7、演出表示装置11、可動演出表示装置111、111)を制御する副制御基板(図示省略)を含んで構成される。
制御基板Cは、第1特図入賞口13または第2特図入賞口161への遊技球の入賞に基づいて、大当り遊技を生起させるか否かを決定するための特図抽選を実行する。より具体的には、遊技球の第1特図入賞口13への入賞に基づいて第1特図抽選を実行し、遊技球の第2特図入賞口161への入賞に基づいて第2特図抽選を実行する。
また、制御基板Cは、特図抽選中に遊技球が第1特図入賞口13または第2特図入賞口161に入賞したことを契機に、特図抽選の権利を保留し(以下特図保留という)、当該保留情報を制御基板Cのメモリ(図示省略)に記憶する。そして、制御基板Cは、当該特図抽選後に特図保留に基づく特図抽選を実行したことを契機に、メモリから特図に係る保留情報をクリアする。特図保留の最大は「8」、すなわち、8つまでの特図抽選に係る権利保留が認められる。
なお、本実施形態の遊技機1では、制御基板Cは、第1特図入賞口13または第2特図入賞口161の入賞に基づいて特図保留が記憶される際に、特図抽選や後述する大当り種類抽選や変動パターン抽選に係る仮抽選を行う。当該仮抽選の結果は、実際の特図抽選の抽選結果とみなされるため、仮抽選の結果を予め判定(以下、先読みともいう)することができる。制御基板Cは、当該先読みに基づき、早期に上記抽選の結果を示唆するような種々の報知(例えば、大当りを想起させるような特図当選想起演出)を演出装置に実行させることができる。この特図当選想起演出は、特図抽選状態(特図高確率状態または特図低確率状態)に応じて実行回数が増減する。
ここで、特図抽選の抽選状態(以下、特図抽選状態ともいう)には、例えば、特図抽選の当選確率が1/300に設定された特図低確率状態及び特図抽選の当選確率が1/70に設定された特図高確率状態が設けられる。後述する各遊技状態において、特図抽選状態が異なるように設定されている。
また、制御基板Cは、第1特図入賞口13または第2特図入賞口161への遊技球の入賞に基づいて特図抽選とともに、後述する大当りの種類を決定するための大当り種類抽選や、特図抽選等の結果に基づいて行われる演出時間を決定付ける変動パターン抽選、その他の抽選(例えば、ラウンド遊技回数を決定するための抽選)等を行う。
ここで、大当りの種類には、大当り遊技後に移行する(生起する)遊技状態が互いに異なる大当り遊技として、通常大当り(大当り遊技後、後述する時短遊技が開始されるタイプの大当り)及び確変大当り(大当り遊技後、後述する確変遊技(特定遊技状態)が開始されるタイプの大当り)が設定され、これらの当該大当り遊技で実行される後述するラウンド遊技の回数が設定される(例えば、2R、8R、15R等)。
本実施形態の遊技機1では、変動パターン抽選の結果に基づいて、演出時間を決定し、決定された演出時間において実行可能なリーチ演出やストーリー演出等が行われる。
このように、特図抽選の結果、大当りに当選し、その後、変動パターン抽選の結果に基づいて決定される演出時間において、後述する普図当選想起演出及び特図当選想起演出を含む演出図柄等による演出が行われ、演出時間経過後(演出終了後)に、大当りが確定して、大当り遊技が開始される。
大当り遊技におけるラウンド遊技では、開始に伴い、アタッカー装置17が作動して、開閉部材172が大入賞口171を開放し、開閉部材172が大入賞口171を所定期間(例えば28.5秒)開放(以下、「アタッカー装置17が開放(開放作動)」ともいう)すること、又は後述する球検出センサ175aが規定入球数(例えば10個)の遊技球を検出したことに基づいて、開閉部材172が大入賞口171を閉鎖(以下、「アタッカー装置17が閉鎖(閉鎖作動)」ともいう)して、単位ラウンド遊技(単位:R)が終了する。
アタッカー装置17は、ラウンド遊技終了から次ラウンド遊技開始までのラウンド遊技間は5秒〜10秒間閉鎖する。すなわち、大当り遊技では、単位ラウンド遊技の開始、終了に基づいて、アタッカー装置17は開放(28.5秒間)、閉鎖(5〜10秒間)を交互に繰り返す。
制御基板Cは、普図ゲート15(所定領域)への遊技球の通過に基づいて、電チュー16の開閉部材162、163を開放状態へ変動させる(以下、「電チュー16が開放する」ともいう)か否かを決定するための普図抽選を実行する。制御基板Cは、普図抽選の当選に基づいて、電チュー16の開放制御を行う。
また、制御基板Cは、当該普図抽選中に遊技球が普図ゲート15を通過したことを契機に、普図保留に係る情報を制御基板Cのメモリに記憶する。そして、制御基板Cは、当該普図抽選後に普図保留に基づく(普図保留を消化して)普図抽選を実行したことを契機に、メモリから普図に係る保留情報をクリアする。上述の通り普図保留の最大は「4」であり、4つまでの普図保留に係る情報がメモリに記憶される。
なお、本実施形態の遊技機1では、制御基板Cは、普図ゲート15の通過に基づいて普図保留が記憶される際に、普図抽選に係る仮抽選を行う。当該仮抽選の結果は、実際の普図抽選の抽選結果とみなされるため、仮抽選の結果を予め判定(以下、先読みともいう)することができる。制御基板Cは、当該先読みに基づき、早期に普図抽選の結果を示唆するような種々の報知(例えば、普図当選を想起させるような普図当選想起演出)を演出装置に実行させることができる。この普図当選想起演出は、普図抽選状態(普図高確率状態または普図低確率状態)に応じて実行回数が増減する。
ここで、普図抽選の抽選状態(以下、普図抽選状態ともいう)には、例えば、普図抽選の当選確率が1/200に設定された普図低確率状態及び普図抽選の当選確率が1/1.1に設定された普図高確率状態が設けられる。後述する各遊技状態において、普図抽選状態が異なるように設定されている。
普図高確率状態では、普図抽選の当選に基づいて開放する電チュー16の開放期間(有効期間ともいう)が相対的に長く(例えば5.8秒)設定される。また、普図低確率状態では、当該当選に基づいて開放する電チュー16の開放期間が相対的に短く(例えば2.0秒)設定されており、普図高確率状態は普図抽選の当選確率だけではなく、電チュー16の開放期間も優遇されている。
普図高確率状態、普図低確率状態のいずれにおいても、開放した電チュー16が、開放開始から有効期間(普図高確率状態においては5.8秒、普図低確率状態においては2秒)が経過したこと、または、開放した(当該有効期間中の)電チュー16に遊技球が規定入球数(例えば10球)以上入球したことに基づいて、開閉部材162、163は第2特図入賞口161を閉鎖する(以下、「電チュー16は閉鎖する」ともいう)。
本実施形態の遊技機1では、遊技球の発射間隔が制限されている(例えば、10秒で7球)ため、有効期間が経過する前に規定入球数の遊技球を入球させることが困難であり、規定入球数の入球を契機とする閉鎖条件は満たし難いように構成されている。
電チュー16の閉鎖時間は、電チュー16内で遊技球を処理するために必要な時間として、例えば0.6秒間が設定される。
すなわち、少なくとも普図保留を有した状態では(普図高確率状態のみを想定)、電チュー16が開放(5.8秒間)、閉鎖(0.6秒間)を交互に繰り返すようになっている。
制御基板Cは、大当り遊技が開始した時に普図抽選状態を普図低確率状態に設定する。大当り遊技開始前において普図抽選状態が普図高確率状態であって、大当り遊技開始前に電チュー16が開放した場合は、電チュー16は、普図高確率状態における有効期間(5.8秒)開放作動する。なお、制御基板Cは、大当り遊技移行時において、未消化の普図保留(保留情報)をクリアせず維持する。
したがって、電チュー16が、大当り遊技が開始した時に、開放している場合には、開放から有効期間(例えば5.8秒)経過時までは開放を維持するため、大当り遊技開始と同時に開放するアタッカー装置17と、同時期に開放(以下、同期開放ともいう)する場合がある。
また、上述のように、大当り遊技中は、普図低確率状態であるため普図抽選の当選確率は低いが、普図抽選に当選した場合には、電チュー16は有効期間(例えば2.0秒)開放するため、当該タイミングでアタッカー装置17が開放していれば、同期開放する場合がある。
すなわち、大当り遊技において、電チュー16の開放タイミングとアタッカー装置17の開放タイミングとが一致した場合、同期開放期間は、最大の5.8秒となる。また、大当り遊技中において、電チュー16の開放タイミングとアタッカー装置17の開放タイミングとが一致した場合、同期開放期間は、最大の2.0秒となる。
ここで、本実施形態の遊技機1において、遊技状態は複数種類、例えば、通常遊技、大当り遊技、確変遊技、及び時短遊技が設けられる。
「通常遊技」は、遊技球を第1特図入賞口13へ入賞させて大当り遊技を生起させるための遊技状態であり、普図抽選状態を、「普図低確率状態」(例えば、1/200)とし、特図抽選状態を「特図低確率状態」(例えば、1/300)として設定されるため、第2特図入賞口161は電チュー16の開閉部材162、163によって開放され難い遊技状態であり、相対的に特図抽選に当選し難く、大入賞口171はアタッカー装置17の開閉部材172によって入球不能なように閉鎖されている。
「大当り遊技」は、アタッカー装置17が開放作動して、開閉部材172によって所定期間開放された大入賞口171へ、遊技球を入賞させることにより、所定量の賞球を受けることができる遊技状態である。なお、「大当り遊技」における普図抽選状態及び特図抽選状態は、「通常遊技」と同様である。
「確変遊技」及び「時短遊技」は、大当り遊技終了後に開始される遊技状態であって、例えば所定遊技回数(所定数(例えば、100回)の特図抽選)が終了するまで、普図抽選状態を、「普図高確率状態」(例えば、1/1.1)として、電チュー16が開放作動し易いいわゆる電サポによって第2特図入賞口161への入賞確率を向上させることにより、大当り遊技を生起させるための第2特図抽選の実行確率を高めるとともに、遊技球の入賞に基づく賞球(払出し)により遊技球が減り難い遊技状態となっている。
「確変遊技」は、特図抽選状態を「特図高確率状態」(例えば、1/70)とし、大当り遊技への移行確率を向上させて、相対的に特図抽選に当選し易く、「時短遊技」は「通常遊技」と同様「特図低確率状態」(例えば、1/300)が設定されて、相対的に特図抽選に当選し難い遊技状態である。
したがって、「大当り遊技」が多くの賞球を受けることができることから最も遊技者に有利な状態であって、大当り遊技を目指す遊技状態としては、「確変遊技」<「時短遊技」<「通常遊技」の順で有利度が設定されることとなる。
これらの遊技状態は制御基板Cによって移行(開始及び終了)が制御される。
具体的に、制御基板Cは、特図抽選の当選に基づいて、大当り遊技を開始させ、大当り遊技中において遊技球が後述する特定入球口175における球検出センサ175aを通過することに基づいて、大当り遊技終了後、確変遊技を開始させ、大当り遊技中において遊技球が球検出センサ175aを通過しなかった場合には、大当り遊技終了後、時短遊技を開始させるように制御する。また、制御基板Cは、確変遊技または時短遊技において特図抽選に当選しなかった場合は、確変遊技または時短遊技終了後、通常遊技を開始させる制御を行う。本実施形態の遊技機1では、特定入球口175への遊技球の入賞が遊技者に有利な確変遊技の開始条件の一つとなっている。
次に、アタッカー装置17の周辺の構成、及びアタッカー装置17について説明する。
図2に示すように、アタッカー装置17は、遊技領域4aの右領域において、電チュー16の右下方に配置される。
アタッカー装置17の上方には、右打ち遊技球を電チュー16またはアタッカー装置17に向けて誘導可能なように連続的に植設された遊技釘Nによって誘導釘(誘導手段)N1が形成される。
図3等に示すように、誘導釘N1によって、普図ゲート15と電チュー16とを結ぶ線L1(図2参照)に沿うように、電チュー16に向けて左下方へ遊技球を流下可能とする第1ルートR1(図3等で矢印で示す)と、第1ルートR1の下流側において下方に分岐して、遊技球を略真下のアタッカー装置17の右部(後述する第1大入賞口171b)へ流下させ得る第2ルート(特定通路)R2(図3等で矢印で示す)と、第2ルートR2の左側に隣接し、誘導釘N1と閉鎖状態の電チュー16との間に設けられた遊技球が通過可能な間隙であって、遊技球をアタッカー装置17の略中央(後述する第2大入賞口171c)へ流下させ得る第3ルート(一般通路)R3(図3等で矢印で示す)とが形成される。また、第3ルートR3は、電チュー16が閉鎖して上方を向く右側開閉部材163の外側面によって、上方に延伸するように構成される。
誘導釘N1は、第1ルートR1を転動するほとんどの遊技球がその勢いで第2ルートR2及び第3ルートR3を超えて電チュー16へ向かって流下するように構成されている。
ここで、図3に示すように、電チュー16が閉鎖している場合、右側の右側開閉部材163が、第3ルートR3の入口を開放するとともに、遊技球の第2特図入賞口161への入球を遮るように直立して停止する。
これにより、電チュー16が閉鎖している状態において、第1ルートR1から転動してきた遊技球が、そのまま右側開閉部材163の外側面(側面)163cに衝突して第3ルートR3へ転動するように構成される。
一方、図3の仮想線に示すように、電チュー16が開放している場合、右側開閉部材163が、第3ルート(間隙、一般通路)R3の入口を閉鎖するととともに、その内側面163aが、誘導釘N1(第1ルートR1)と略同一傾斜をなす左下方の傾斜を維持するとともに、その先端部163bが第1ルートR1(遊技球の流下軌道内)に僅かに侵入するような開放角度(位置)で停止する。ここで、第3ルートR3の「閉鎖」とは、完全に隙間なく塞ぐ場合、遊技球が通過不能な程度の隙間があるように塞ぐ場合、遊技球が通過困難なような隙間があるように塞ぐことである。
この構成により、電チュー16が開放している状態において、第1ルートR1から転動してきた遊技球が、右側開閉部材163の先端部163bに衝突して第2ルートR2へ誘導されて転動する場合と、右側開閉部材163の先端部163bに衝突せず、内側面163a上を通過して電チュー16(第2特図入賞口161)内に導かれる場合とが、略50%ずつの確率となっている。
なお、第2ルートR2及び第3ルートR3は、第1ルートR1を流下する遊技球の進行方向に対して下方に略直角に延びるように形成されているため、上述の通り、第2ルートR2は、電チュー16が開放して、第1ルートR1内に右側開閉部材163の先端部163bを侵入させて、当該先端部163bに遊技球が衝突しない限りは、遊技球は第1ルートR1から第2ルートR2へ流下し難い構成、換言すると、殆どの遊技球が第2ルートR2を超えて流下する構成となっており、また、第3ルートR3は、電チュー16が閉鎖して、右側開閉部材163を起立させて、外側面163cに遊技球が衝突しない限りは、遊技球は第1ルートR1から第3ルートR3へ流下し難い構成となっている。
アタッカー装置17は、大入賞口171に入球してきた遊技球を受け入れ可能な略横長矩形状の空間領域を有する球処理部173と、球処理部173の前面上部を開閉可能な開閉部材172と、同じく前面下部を閉鎖する閉鎖板177と、大入賞口171に入球した遊技球を球処理部173において左右に振分け可能な振分け装置174とアタッカー用ソレノイド(図示省略)とを有する。
図3に示すように、大入賞口171は、球処理部173の内部に左右に仕切るように前方へ突出する仕切り板171aによって、右側の第1大入賞口171b及び左側の第2大入賞口171cに区分けされる。第1大入賞口171bは第2ルートR2の直下に配置され、第2大入賞口171cは第3ルートR3の直下に配置される。
アタッカー装置17の球処理部173は、遊技盤4に形成された横長矩形状の嵌合孔4bに嵌合するようにして位置決め、配置される。
図3に示すように、球処理部173は、右側の右側壁173aと左側の左側壁173bと、底面の底板173cと背面の背板173dとを有し、前面と上面が開放されているが、前面は、上側が開閉部材172により開閉されるとともに、下側が閉鎖板177により閉鎖されるようになっており、上面は遊技盤4の嵌合孔4bの上面によって覆われることによって、空間領域を形成している。
図4、図8等に示すように、開閉部材172は、球処理部173の前面上部を閉鎖することが可能な長矩形状をなし、その下辺に設けられた左右方向に水平な軸を、球処理部173の上下方向の略中央(底板173cの最も高い位置以上の位置が好ましい)の両側に回転可能に支持することにより、下辺の軸を中心として前後方向にフラップ状に回動可能として、開放状態において、上方からの遊技球が入球可能な大入賞口171を形成し、閉鎖状態において、大入賞口171を閉鎖するとともに、上方からの遊技球の通過を阻害しないようにその前面が遊技盤4の盤面と同一面または略同一面に位置するように構成される。
図4等に示すように、開閉部材172の下方には、球処理部173の上下方向の略中央から下側を閉鎖する閉鎖板177が設けられる。
図3に示すように、球処理部173の右側壁173a及び底板173cに沿った背板173dには、大入賞口171から入球した遊技球が入球可能な特定入球口(特定領域)175が設けられ、同じく左側壁173b及び底板173cに沿った背板173dには、大入賞口171から入球した遊技球が入球可能な一般入球口(一般領域)176が設けられる。
特定入球口175は、第1大入賞口171bの直下に設けられていることから、第1大入賞口171bから入球した遊技球のほとんどが特定入球口175に入球するようになっている。
球処理部173の底板173cは、特定入球口175に向かって右下がりに傾斜する第1傾斜路S1、及び一般入球口176に向かって左下がりに傾斜する第2傾斜路S2を有する。
図3に示すように、振分け装置174は、動力源である振分け用ソレノイドSNと、底板173cの略中央に設けられ、前後方向の軸に回動不能にその中心が支持される振分け片174aと、振分け片174aの軸に接続され、振分け用ソレノイドSNの直進運動を軸の回転運動に変化させるリンク部LNとによって構成され、振分け用ソレノイドSNの動力により、第3ルートR3から第2大入賞口171cに入球してきた遊技球を第1傾斜路S1(特定入球口175)または第2傾斜路S2(一般入球口176)へ振分け可能となっている。
振分け片174aは、長手方向が第3ルートR3の最下流側の幅と同等の長さを有する長矩形状であって、第3ルートR3から第2大入賞口171cに入球してきた遊技球を受入れ可能とする。また振分け片174aは、前後方向の軸を中心として回動可能であって、定期的または不定期に、軸の右辺RSが第1傾斜路S1に沿って略面一となるとともに、軸の左辺LSが第2傾斜路S2から離れて第1傾斜路S1を左側に延長させるような態様の特定誘導位置と、左辺LSが第2傾斜路S2に沿って略面一となるとともに、右辺RSが第1傾斜路S1から離れて第2傾斜路S2を右側に延長させるような態様の一般誘導位置に回動する。
ここで制御基板Cは、上記第1特図抽選及び第2特図抽選のいずれに当選した場合であっても、第3ルートR3から第2大入賞口171cに入球してきた遊技球を、50%の確率で特定入球口175側へ誘導するように、振分け片174aを定期的または不定期に回動するように制御を行う。
図4に示すように、特定入球口175の裏側には、入賞センサ及び確変センサを兼ねた球検出センサ175aが設けられ、遊技球の通過を契機に、賞球の払出しが行われ、及び大当り終了後の確変遊技の開始が確定する。
一般入球口176内には、入賞センサである球検出センサ(図示省略)が設けられ、遊技球の通過を契機に、賞球の払出しが行われる。
次に、電チュー16やアタッカー装置17の開放等に係る演出制御について説明する。
制御基板Cは、後述する同期開放判定処理の結果に基づいて、大当り遊技開始前(アタッカー装置17の開放前)に、電チュー16とアタッカー装置17とが同期開放する旨を報知するためのチャンス告知演出を演出装置に実行させるための制御を行う。
制御基板(開放判定手段)Cは、以下の第1判定〜第4判定の結果に基づいて、電チュー16の開放を事前に判定するとともに、アタッカー装置17が開放してから電チュー16がどのぐらいの期間、継続して開放するか(同期開放期間M)を事前に判定する同期開放判定処理を行う。
制御基板(開放判定手段)Cは、第1判定として、遊技球が第2特図入賞口161に入賞したことに基づく特図抽選の結果、大当りとなったか否かを判定する。第1判定の結果、大当りと判定した場合に第2判定を行う。
制御基板Cは、第2判定として、変動パターン抽選により決定された大当りに係る変動パターンに基づいて、大当り遊技前に行われる特図の変動表示期間T1を算出し、さらに、遊技球が第2特図入賞口161に入賞したタイミングに基づいて、電チュー16の開放期間における遊技球が第2特図入賞口161に入賞してから残りの期間(入賞後から電チュー16の開放期間終了までの期間)t1を算出し、当該残りの期間t1に、電チュー16の開放期間終了後における第2特図入賞口161の閉鎖期間t2を加算した合算期間T2を算出することにより、変動表示期間T1及び合算期間T2の関係を判定する。具体的には、「変動表示期間T1>合算期間T2」の第1関係、または「変動表示期間T≦合算期間P」の第2関係のいずれかを判定する。
制御基板Cは、第3判定として、現時点(条件1の遊技球の第2特図入賞口161への入賞時)において、普図保留の設定の有無を判定し、普図保留が設定されている場合は、普図保留の仮抽選の結果を予め判定(先読み)することにより普図当選の有無を判定する。
制御基板Cは、第4判定として、現時点において、普図抽選状態が普図高確率状態か否かを判定する。これにより、第3判定において設定が判定された普図保留に基づく電チュー16の開放期間が5.8秒または2.0秒かを判定することができる。
また、第3判定における先読みに基づく普図当選の有無の判定と、普図当選に基づく電チュー16の開放時間に係る第4判定により、普図保留に基づく電チュー16の開放タイミングを判定することができる。
なお、本実施形態の遊技機では、普図高確率状態では、普図抽選が行われた場合、殆ど普図当選するため、第3判定において普図保留を先読みをせずに、普図当選とみなす判定を行うようにしてもよい。
そして、第1判定において特図抽選の結果大当りであると判定し、第2判定において「変動表示期間T>合算期間P」である第1関係と判定し、第3判定において、普図保留の有無及び普図保留の先読みに基づき普図当選と判定し、第4判定において、普図抽選状態が普図高確率状態と判定した場合、大当り遊技において同期開放期間が所定の有効期間(例えば、3.4秒〜5.8秒)設けられると判定することができる。当該期間は、遊技球を大入賞口171内の特定入球口175に入球させることができる期間となっている。また、同期開放期間を判定する際、同期開放の開始タイミングも判定することができる。
これらの判定に基づいて、アタッカー装置17が開放作動する大当り遊技開始前に、事前報知としてチャンス告知演出(開放報知演出)を行うことができる。
例えば、上述の同期開放期間3.4秒は遊技球を通過させるための開放期間としては十分でない場合があるため、このチャンス告知演出を行うことにより、事前に遊技者に同期開放する旨の報知することができ、これにより、不注意等によって同期開放を看過してしまうことにより、特定入球口175への入球できないという機会損失を防止することができる。
なお、チャンス告知演出を、より直接的に、遊技球の打ち方(本実施形態では、アタッカー装置17が遊技盤4の右領域にあるため右打ち)を促すような演出としてもよい。
一方、第1判定において特図抽選の結果大当りであると判定し、第2判定において「変動表示期間T≦合算期間P」である第2関係と判定し、第3判定において、普図保留の有無及び普図保留の先読みに基づき普図当選と判定し、第4判定において、普図抽選状態が普図高確率状態と判定した場合、大当り遊技において同期開放期間が所定の不利期間(0秒〜2.0秒)となると判定することができる。当該期間は、遊技球を大入賞口171内の特定入球口175に入球させることができないまたは困難な期間となっている。
すなわち、遊技球が第2特図入賞口161に入賞したタイミングや、変動パターン抽選により決定される変動パターン等に基づいて、同期開放期間を有利または不利となるように設定されることにより、新たな遊技性を付与することができる。
この場合、上述と同様、チャンス告知演出を行うようにしてもよいが、敢えて行わず、同期開放について、条件に応じて有利、不利を設けるようにしてもよい。
次に、図5〜図7を参照して、遊技の流れの一例を説明し、普図高確率状態(時短遊技または確変遊技)における、普図及び特図の変動態様(変動期間、停止期間)や、電チュー16及びアタッカー装置17の開閉作動態様(開放期間、閉鎖期間)の関係について説明する。
図5に示すように、普図抽選状態が普図高確率状態(時短遊技または確変遊技)において、遊技球の普図ゲート15の通過(S1)を契機に、普図抽選が行われ(普図が変動表示され)(S2)、抽選の結果、当選して、普図変動期間の0.6秒を経て、当選を示す態様の普図が停止表示された(普図当り報知された)(S3)後に、電チュー16は開放作動する(S4)。なお、ここでの電チュー16(第2特図入賞口161)の開放期間(有効期間)は、普図高確率状態であるため5.8秒間である。
ここで、電チュー16の開放期間中に、遊技球が連続して普図ゲート15を通過したことに基づいて、2つの普図保留(普図保留1、普図保留2)が設定(普図記憶情報が記憶)される。
ステップS4において電チュー16が開放する際、遊技球が第2特図入賞口161に入賞し(始動入賞、S5)、当該始動入賞に基づいて特図抽選が行われ(S6)、の結果、大当りとなり、当り変動パターンに基づいて、変動表示期間T1(例えば3秒間)特図を変動表示した後、大当り確定表示を行う(S7)。ステップS6における大当り確定表示を契機に、大当り遊技が開始され(S8)、大入賞口171が28.5秒間開放し、その後閉鎖して単位ラウンド遊技が終了する。
ステップS5の始動入賞から2.0秒(t1)後、電チュー16が閉鎖作動し(S9)、電チュー16が閉鎖したことを契機に、普図保留1に基づく普図抽選が行われ(普図が変動表示され)(S10)、抽選の結果、当選して、普図変動期間の0.6秒を経て、当選を示す態様の普図が停止表示され(S11)普図当り報知された後に、電チュー16は開放作動する(S12)。
ここで、制御基板(開放判定手段)Cは、ステップS5において、同期開放判定処理を行う。具体的には、制御基板Cは、第1判定として、遊技球が第2特図入賞口161に入賞に基づく特図抽選の結果、大当りとなったことを判定し、第2判定として、当り変動パターンに基づく変動表示期間T1(3秒)と、電チュー16の開放期間において、遊技球が第2特図入賞口161に入賞してから残りの期間t1(2.0秒)に、第2特図入賞口161の閉鎖期間t2(0.6秒)を加算した合算期間T2(2.6秒)とを比較して、「T1(3秒)>T2(2.6秒)」の第1関係が成立すると判定し、第3判定として、現時点(ステップS5における遊技球の第2特図入賞口161への入賞時)において、普図保留(普図保留1)が設定されていると判定し、第4判定として、現時点において、普図抽選状態が普図高確率状態であると判定し、その結果、同期開放期間Mを5.4秒間と判定することができる。
また、図示しないが、制御基板Cは、同期開放判定処理の結果に基づいて、大当り遊技開始前に、チャンス告知演出を演出装置に実行させるための制御を行う。
図5に示すように、ステップS8の大当り遊技開始時、普図抽選状態は普図低確率状態に設定される。
大当り遊技において、同期開放していた電チュー16が閉鎖し(S13)、電チュー16が閉鎖したことを契機に、普図保留2に基づく普図抽選が行われ(普図が変動表示され)(S14)、抽選(当選確率1/200)の結果、当選すると、普図変動期間の0.6秒を経て、当選を示す態様の普図が停止表示され(S15)普図当り報知された後に、電チュー16は開放作動する(S16)。
なお、ここでの電チュー16(第2特図入賞口161)の開放期間(有効期間)は、普図低確率状態であるため2.0秒間である。
本実施形態の説明では、大当り遊技開始時の電チュー16及びアタッカー装置17の同期開放期間を「チャンスタイム」と称し、この間は遊技球が特定入球口175に入球可能な遊技者に有利な期間となっている。
このラウンド遊技においてアタッカー装置17が開放している間に、ステップS15のように、電チュー16が開放されると、再び、電チュー16及び大入賞口171が同期開放することになり、再びチャンスタイム(復活チャンス)が招来される。
この復活チャンスにより、遊技者は、遊技開始直後に、電チュー16及び大入賞口171が同期開放しなかったり、同期開放期間が短すぎて、特定入球口175に遊技球を入球させることができなかったりした場合等であっても、大当り遊技中に特定入球口175に遊技球を入球させることができる機会が付与されるため、大当り遊技終了まで、遊技者は期待を持って遊技を行うことができる。
次に、第2特図入賞口161の開放期間中に遊技球の始動入賞が異なる場合の例について、図6及び図7を参照して説明する。
なお、図6中のステップS21からステップS28までの流れは、図5中のステップ1〜8と同じであるため説明を省略する。
図6に示すように、ステップS25の始動入賞から3.0秒(t1)後、電チュー16が閉鎖作動し(S29)、電チュー16が閉鎖したことを契機に、普図保留1に基づく普図抽選が行われる(普図が変動表示される)(S30)。ここで、普図抽選状態は、大当り遊技の開始(S28)を契機に普図低確率状態に設定されているため、当該普図当選の確率は1/200となっており、普図当選し難い状態となっている。普図抽選の結果、はずれとなって、普図変動期間の0.6秒を経て、はずれを示す態様の普図が停止表示される(S31)。
ここで、制御基板(開放判定手段)Cは、ステップS25において、同期開放判定処理を行う。具体的には、制御基板Cは、第1判定として、遊技球が第2特図入賞口161に入賞に基づく特図抽選の結果、大当りとなったことを判定し、第2判定として、当り変動パターンに基づく変動表示期間T1(3秒)と、電チュー16の開放期間において、遊技球が第2特図入賞口161に入賞してから残りの期間t1(3.0秒)に、第2特図入賞口161の閉鎖期間t2(0.6秒)を加算した合算期間T2(3.6秒)とを比較して、「T1(3秒)<T2(3.6秒)」の第2関係が成立すると判定し、第3判定として、現時点(ステップS25における遊技球の第2特図入賞口161への入賞時)において、普図保留(普図保留1)が設定されていると判定し、第4判定として、現時点において、普図抽選状態が普図低確率状態であると判定する。その結果、第3判定における先読みで、普図はずれと判定し、第2特図入賞口161が開放されず、大入賞口171のみ開放されることから、同期開放期間Mは0秒間と判定することができる。
このとき、制御基板Cは、同期開放判定処理の結果に基づいて、大当り遊技開始前に、チャンス告知演出を演出装置に実行させるための制御は行わない。
次に、図6のステップS30において、普図抽選が当選した場合について、図7を参照して説明する。
なお、図7中のステップS41からステップS49までの流れは、上述のステップ21〜29と同じであるため説明を省略する。
図7に示すように、ステップS49において、電チュー16が閉鎖したことを契機に、普図保留1に基づく普図抽選が行われる(普図が変動表示される)(S50)。普図抽選の結果、当選となって、普図変動期間の0.6秒を経て、当選を示す態様の普図が停止表示され(S51)、普図当り報知された後に、電チュー16は開放作動する(S55)。
なお、ここでの電チュー16(第2特図入賞口161)の開放期間(有効期間)は、普図低確率状態であるため2.0秒間である。
ここで、制御基板(開放判定手段)Cは、ステップS25において、同期開放判定処理を行う。具体的には、制御基板Cは、第1判定として、遊技球が第2特図入賞口161に入賞に基づく特図抽選の結果、大当りとなったことを判定し、第2判定として、当り変動パターンに基づく変動表示期間T1(3秒)と、電チュー16の開放期間において、遊技球が第2特図入賞口161に入賞してから残りの期間t1(3.0秒)に、第2特図入賞口161の閉鎖期間t2(0.6秒)を加算した合算期間T2(3.6秒)とを比較して、「T1(3秒)<T2(3.6秒)」の第2関係が成立すると判定し、第3判定として、現時点(ステップS25における遊技球の第2特図入賞口161への入賞時)において、普図保留(普図保留1)が設定されていると判定し、第4判定として、現時点において、普図抽選状態が普図低確率状態であると判定する。その結果、第3判定における先読みで、普図当選と判定し、第2特図入賞口161が2.0秒間開放することから、同期開放期間Mが2.0秒間と判定することができる。
この場合、制御基板Cは、同期開放判定処理の結果に基づいて、大当り遊技開始前に、同期開放時間が短いことを示唆するようなチャンス告知演出を演出装置に実行させるための制御を行うようにしてもよい。
本発明は、上述のような構成とすることにより、通常行われる遊技態様(例えば、遊技状態に応じて、所定のタイミングで電チュー16と大入賞口171が同期開放すること)を利用するとともに、電チュー16の形状や、遊技釘Nの配列を適切な形状や構造等とすることにより、特殊な制御を行うこと無く(例えば、特定入球口175を塞ぐ別途蓋部材を設けて、当該蓋部材を短期開放や長期開放するような制御、及びそのプログラムは不要である)、特定入球口175への遊技球の入球を適切に管理することができる。すなわち、大当り遊技後の、時短遊技や確変遊技などの遊技状態の移行等に係る管理を適切に行うことができる。
また、第2特図入賞口161及び大入賞口171へ誘導可能な第1ルートR1〜第3ルートR3は遊技釘Nからなる誘導釘N1から構成されているため、調整することにより、遊技球の流下態様を変化させることができ、特定入球口175や一般入球口176への入賞率を変化させることが可能となる。
次に、図8及び図9を参照して、電チュー16及びアタッカー装置17の開閉状態(開閉態様)に基づく、遊技球の流下態様について説明する。
図8に示すように、電チュー16が閉鎖し、アタッカー装置17が開放しているとき、第1ルートR1を流下する遊技球は、第2ルートR2を超えて流下し、右側開閉部材163の外側面163cに衝突することにより、第3ルートR3に誘導され、第3ルートR3を通過した遊技球は、第2大入賞口171cから入球して球処理部173内の振分け装置174に向かって転動する。遊技球は振分け装置174により50%の確率で、特定入球口175または一般入球口176へ誘導される。
図9に示すように、電チュー16が開放し、かつアタッカー装置17が開放しているとき、右側開閉部材163は第3ルートR3を閉鎖するとともに、先端部163bを第1ルートR1内に侵入させている。その際、第1ルートR1を流下する遊技球は、先端部163bに衝突した場合、下流(電チュー16方向)への転動を留め、第2ルートR2へ向かうように誘導され、第2ルートR2を通過した遊技球は、開放した第1大入賞口171bから入球して、そのまま、特定入球口175に入球し、先端部163bに衝突しない場合、第1ルートR1から、右側開閉部材163の内側面163aに沿って通過して第2特図入賞口161に入賞する。
また、図9の仮想線に示すように、電チュー16の右側開閉部材163が閉鎖位置から開放位置へ移動途中、または開放位置から閉鎖位置へ移動途中の中途位置においては、第1ルートR1を流下する遊技球は、右側開閉部材163の先端部163bや外側面163cに衝突することによって、下流(電チュー16方向)への転動を留め、第2ルートR2へ向かうように誘導され、第2ルートR2を通過した遊技球は、開放した第1大入賞口171bから入球して、そのまま、特定入球口175に入球する。この中途位置は、第3ルートR3を遊技球が入球しない、またはし難いように閉鎖しつつ、転動等して上下に不規則に跳ねながら流下して来る遊技球を捉えやすい位置となっている。
なお、右側開閉部材163は、図9の仮想線に示す中途位置において、所定期間、移動(作動)を停止し、または移動を遅延するようにして、第1ルートR1を流下する遊技球を第2ルートR2へ誘導し易くする(誘導する機会を増加させる)ようにしてもよい。
一方、図示はしないが電チュー16が開放し、アタッカー装置17が閉鎖しているとき、上述のように、第1ルートR1から第2ルートR2に誘導され、第2ルートR2を通過した遊技球は、アタッカー装置17の開閉部材172の前面を通過して遊技領域4aの下部へ流下する。
さらに、図示はしないが、電チュー16、及びアタッカー装置17が閉鎖しているとき、上述のように、第1ルートR1から第3ルートR3を通過した遊技球は、アタッカー装置17の開閉部材172の前面を通過して遊技領域4aの下部へ流下する。
このように、電チュー16及びアタッカー装置17の開放作動、閉鎖作動の組合せによって、遊技球の流下方向(流下態様)がそれぞれ異なるようになるため、遊技球の流下態様の単純化を防止することができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。また、上記の本発明の一実施形態、及び下記変形例におけるそれぞれの構成部材や処理や条件等を適宜組み合わせることが可能である。
(変形例1)
上記実施形態では、図3等に示すように、電チュー16の開閉部材162、163は、内側面163aが直線状、外側面163cが中央が膨張する湾曲状をなし、先端部163bに向かって漸次細くなるような形状をなしているが、図10に示すように、例えば、右側開閉部材165のみ、流下してきた遊技球をより的確に誘導するための形状としてもよい。
具体的には、図10に示すように、右側開閉部材165の先端部165bは、右下がりの傾斜面を有し、閉鎖状態においては、上方から流下してきた遊技球が先端部165bに当接すると、傾斜面に沿って右下方の第3ルートR3に遊技球を受け流すことができるように構成されている。また、図10の仮想線に示す開放状態においては、先端部165bの一部が第1ルートR1に僅かに侵入するようになっている。
また、右側開閉部材165の外側面165cは、凹状の湾曲形状をなしており、上部が下部より湾曲面の曲がりが急(曲率半径が小)となっており、第1ルートR1から流下した遊技球が当該外側面165cに衝突した場合に、遊技球を下方に跳ね返すようにしてより確実に第3ルートR3へ誘導することができる。
(変形例2)
電チュー21をセンター役物10の右側部に沿って設けるようにして、図11に示すように、電チュー21の第2特図入賞口211を側方(右方)に開口するように形成するようにしても良い。これにより、第2特図入賞口211を単一の開閉部材212で開閉することができ、電チュー21の小型化(省スペース化)を図ることができる。
(変形例3)
上述の実施形態とは異なる遊技性を有する遊技機に適用してもよい。例えば、いわゆる確変遊技非搭載の1種、2種複合タイプ(以下単に、複合タイプという)の遊技機に適用することができる。
具体的に複合タイプの遊技機は、通常遊技では、第1特図入賞口13を狙って遊技が行われ、第1特図入賞口13の入賞に基づく抽選で当選したことに基づいて、大当りが確定(第1種)し、大当り遊技が開始される。大当り遊技終了後は50%の確率で、時短遊技(例えば100回)または通常遊技が開始される。
時短遊技(特別遊技状態)が開始した場合は、右打ちをし、右打ち遊技球が普図ゲート15を通過すると電チュー16が開放し(1/1.1)、遊技球が開放された第2特図入賞口161に入賞したことに基づいて、アタッカー装置17が開放作動する。その際、上述の実施形態のように、電チュー16とアタッカー装置17が同期開放したときに、遊技球がアタッカー装置17内の特定入球口175に入賞可能となり、特定入球口175に入賞したことに基づいて、大当り確定し(第2種)、大当り遊技(特定遊技状態)が開始される。なお、複合タイプの遊技機では、この大当り遊技(第2種)終了後の時短遊技の開始(移行)確率は高確率(例えば80%)に設定されており、遊技者は、短期間で多くの大当り遊技を行うことができ、多量の遊技球を賞球として得ることができる。
このように、異なるタイプの遊技機に適用することができ、遊技性の向上を図ることができる。
(変形例4)
上述の実施形態では、第3ルートR3を流下してきた遊技球を振分け装置174により、特定入球口175に入球する確率が50%、一般入球口176に入球する可能性が50%となるように振分けているが、これに代えて、振分け装置174への制御により、または振分け装置174を設けずに、一般入球口176に入球する可能性が100%となるように遊技球を誘導するようにしても良い。これにより、第3ルートR3を通過する遊技球は、特定入球口175への入球が不能となる。
(変形例5)
上述の実施形態では、誘導手段(誘導釘N1)を遊技釘Nにより構成したが、これに限定されず、この一部または全部を合成樹脂製で形成するようにしてもよい。
例えば、図12に示すように、誘導手段の一部を合成樹脂製の傾斜台N2とし、当該傾斜台N2に遊技球が中途の第2ルートR2へ流下させるための、第2ルート口n2を設ける。
(変形例6)
制御基板Cは、このチャンスタイムの期間(同期開放期間)が所定時間(例えば4秒)以上と判定した場合に、チャンス告知演出(開放報知演出)を演出装置に実行させる制御を行うようにしても良い。また、判定したチャンスタイムの期間に応じて、チャンス告知演出の種類や実行タイミングを変化させるようにしても良い。例えば、チャンスタイムの期間が短いと判定された場合、判定後、早い段階で、チャンスタイムの期間が短い旨、例えば「右打ちせよ!!チャンスは僅か!!そのチャンスを掴めるか!?」等の演出を行うようにして、早期に右打ちを奨励して、短期間の同期開放の機会損失を可能な限り防止することができる。一方、チャンスタイムの期間が長い(例えば、5秒)と判定された場合、大当り遊技開始直前にチャンスタイムの期間が長い旨、例えば「圧勝!!チャンスはすぐそこ。右打ちせよ!!油断するな!!」等の演出を行うようにして、長期間の同期開放の油断等による機会損失を可能な限り防止することができる。
1 遊技機、4 遊技盤、4a 遊技領域、4b 嵌合孔、6L、6R スピーカ、7 電飾装置、10 センター役物、11 演出表示装置、13 第1特図入賞口、15 普図ゲート、16 電動チューリップ、161 第2特図入賞口、162、163 開閉部材、163a 内側面、163b 先端部、163c 外側面、165 右側開閉部材、165b 先端部、165c 外側面、17 アタッカー装置、171 大入賞口、171a 仕切り板、171b 第1大入賞口、171c 第2大入賞口、172 開閉部材、173 球処理部、173a 右側壁、173b 左側壁、173c 底板、173d 背板、174 振分け装置、174a 振分け片、175 特定入球口、175a 球検出センサ175a、176 一般入球口、177 閉鎖板、
23 一般入賞口、24 排出口、C 制御基板、L リンク部、N 遊技釘、N1 誘導釘、N2 傾斜台、n2 第2ルート口、R1 第1ルート、R2 第2ルート、R3 第3ルート、S ソレノイド、S1 第1傾斜路、S2 第2傾斜路

Claims (4)

  1. 遊技盤に形成された遊技領域に、
    前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な第1入賞口と、
    遊技球が前記遊技領域に設けられた所定領域を通過したことに基づいて、遊技球の前記第1入賞口への入球を不能とする閉鎖位置から可能とする開放位置へ移動可能な第1可動部材と、
    前記遊技領域を流下する遊技球を前記第1入賞口へ向けて誘導可能な誘導手段と、
    前記第1入賞口の下方に設けられ、遊技球が入球可能であって、内部に入球した遊技球の通過が遊技者に有利な特定遊技状態への移行条件となる特定領域を有する第2入賞口と、
    遊技球が前記第1入賞口に入球したことに基づいて、前記第2入賞口への遊技球の入球を不能とする閉鎖位置から可能とする開放位置へ移動可能な第2可動部材と、
    を設けた遊技機において、
    前記誘導手段は、前記第1可動部材との間に前記誘導手段により誘導された遊技球が下方へ通過可能な間隙と、当該間隙より上流側に前記誘導手段に誘導された遊技球を前記第2入賞口へ誘導可能な特定通路とを設けるとともに、遊技球を当該特定通路を超えて前記第1入賞口へ向けて誘導可能とし、
    前記第1可動部材は、前記閉鎖位置にあるとき、前記間隙を塞がない態様となることで、前記第2入賞口へ誘導可能な一般通路を形成するとともに、前記誘導手段に誘導された遊技球を前記一般通路へ誘導可能とし、前記開放位置にあるとき、前記間隙を塞ぐ態様となって、前記一般通路を閉鎖することに基づいて、前記誘導手段に誘導された遊技球を前記特定通路へ誘導可能とし、
    前記一般通路は、前記一般通路から前記第2入賞口に入球した遊技球を、前記特定領域を通過不能、または通過し難い方向へ誘導可能とし、
    前記特定通路は、前記特定通路から前記第2入賞口に入球した遊技球を、前記特定領域を通過する、または通過し易い方向へ向けて誘導可能とすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1可動部材が前記閉鎖位置にある場合、
    前記誘導手段によって誘導される遊技球が、前記特定通路へ向かわずに、そのまま前記第1入賞口に向かって流下して、前記第1可動部材の側面に衝突することによって、前記一般通路へ案内し易いように誘導可能とし、
    前記第1可動部材が前記開放位置、又は前記開放位置及び前記閉鎖位置の間の中途位置にある場合、
    前記誘導手段によって誘導された遊技球が、前記一般通路を閉鎖、又は完全に閉鎖する前の前記第1可動部材に衝突することによって、前記特定通路へ流下し易いように誘導可能とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第1可動部材及び前記第2可動部材の開閉作動を制御可能な制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    遊技球が前記第1入賞口に入賞したことに基づいて、前記第2可動部材を開放するか否かの報知を実行する制御を行い、
    前記第1可動部材を前記開放位置から前記閉鎖位置へ移動させる閉鎖作動が完了する前に前記報知が完了することに基づいて、前記第1可動部材の開放中に前記第2可動部材の開放作動を開始する場合があるように制御することを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記第1可動部材を前記開放位置へ移動可能とする状態が継続しているときに、遊技球が前記第1入賞口に入賞したことに基づいて、前記第2可動部材が開放作動するか否かを事前に判定可能な開放判定手段と、
    当該判定に基づいて、前記第2可動部材が開放作動する前に、当該開放作動する旨の事前報知をするための開放報知演出を実行可能な演出手段とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018117846A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 株式会社ソフイア 遊技機

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