JP2015123280A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第一の発射勢で発射された遊技球が転動する第一の領域に遊技球を転動させた場合でも、第二の発射勢で発射された遊技球が転動する第二の領域に遊技球を転動させた場合でも、ゲート及び可変始動口を使用した遊技を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができるパチンコ遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ遊技機で、遊技領域6Aに、可変始動口100と、第一のゲート200及び第二のゲート300と、大入賞口17とを備える。また、可変始動口100上方に、遊技領域6Aの右側を転動する遊技球が通過可能な第一のゲート200と誘導路400と当該誘導路400の入口部410に遊技球を案内する第一の案内部150を備えている。また、遊技領域6Aの左側に、遊技領域6Aの左側を転動する遊技球が通過可能な第二のゲート300と左側を転動する遊技球を可変始動口100に誘導する第二の案内部500を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ遊技機に関し、特に、遊技球がゲートを通過することに起因して可変始動口を入賞可能にするパチンコ遊技機に関するものである。
従来、パチンコ遊技機には、遊技領域に配置されたゲートを遊技球が通過することに基づいて所定の抽選を行い、その抽選結果に応じて、大当りと呼ばれる特別遊技を行うか否かの判定の起点となる可変始動口を開口させて入賞可能にするものがある。また、このようなパチンコ遊技機の中には、遊技領域の右側に球通路を有し、当該球通路内にゲートを有し、球通路の出口近傍に可変始動口を有し、所謂右打ち(遊技領域の右側に向けて遊技球を発射するように発射装置の発射勢を強くする打ち方)された遊技球を球通路に案内する案内部を有しており、これらが、所謂確変状態(特別遊技状態を発生させる確率を高くした状態)等の特定遊技状態中に所謂右打ちをした場合に、遊技球のほとんどが球通路を介して可変始動口に入賞する位置に配置されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このような構成において、特定遊技状態中の可変始動口を開状態とするか閉状態とするかの抽選時間を極めて短くすることで、所謂右打ちをした遊技球がゲートを通過してから可変始動口に到達するまでに抽選結果が出るようにし、当該抽選結果が当りのときにそのまま遊技球が可変始動口に入賞する流れを形成することができ、さらに特別遊技状態が発生か否かの判定も短い時間で行うようにすることで、当該特定遊技状態中における次の特別遊技状態が発生するまでの時間効率を向上させることができるものである。
特開2013−102903号公報
しかしながら、前記したような従来のパチンコ遊技機では、ゲート及び可変始動口が所謂右打ち時しか遊技球を通過及び入賞できない配置となってしまうため、特定遊技状態でない所謂通常遊技状態中などに、遊技者に対して所謂左打ち(遊技領域の左側に向けて遊技球を発射するように発射装置の発射勢を比較的弱くする打ち方)を指示し、所謂左打ちをした遊技球は、ゲート及び可変始動口を使用した遊技を行うことができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、第一の発射勢で発射された遊技球が転動する第一の領域に遊技球を転動させた場合でも、第二の発射勢で発射された遊技球が転動する第二の領域に遊技球を転動させた場合でも、ゲート及び可変始動口を使用した遊技を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、遊技者の操作に応じた発射勢で遊技球を発射する発射装置と、遊技盤の前面に設けられ、第一の発射勢で発射された遊技球が転動する第一の領域及び第二の発射勢で発射された遊技球が転動する第二の領域を有する遊技領域と、遊技の進行を制御する制御手段とを備えており、前記遊技領域には、前記第一の領域を転動する遊技球が通過可能な第一のゲートと、前記第一のゲートの下方に設けられ、遊技球が入賞容易な開状態及び遊技球が入賞困難な閉状態の相互間で切り換えられる可変始動口と、遊技球が進入可能な入口部を有し、当該入口部に進入した遊技球を前記可変始動口に導く球通路と、前記第一の領域を転動する遊技球を前記球通路の入口部に案内する第一の案内部と、前記第二の領域を転動する遊技球が通過可能な第二のゲートと、前記第二の領域を転動する遊技球を前記可変始動口へ案内する第二の案内部と、遊技球が入賞可能な開状態及び入賞不可能な閉状態の相互間で切り換えられる特別入賞口とが設けられており、前記可変始動口が開状態とされた場合に、前記球通路により導かれた遊技球及び前記第二の案内部により案内された遊技球のそれぞれが前記可変始動口に入賞可能に構成されており、前記制御手段は、前記第一のゲート又は前記第二のゲートを遊技球が通過した場合に前記可変始動口を開状態とする補助遊技を行うか否かを抽選する補助遊技抽選手段と、前記可変始動口に遊技球が入賞した場合に前記特別入賞口を開状態とする特別遊技を行うか否かを抽選する特別遊技抽選手段と、遊技状態を通常遊技状態又は当該通常遊技状態に比べて遊技者に有利な補助遊技が行われる特定遊技状態に設定する遊技状態設定手段とを備えているパチンコ遊技機としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、第一の発射勢で発射された遊技球が転動する第一の領域に遊技球を転動させた場合でも、第二の発射勢で発射された遊技球が転動する第二の領域に遊技球を転動させた場合でも、ゲート及び可変始動口を使用した遊技を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 同パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 同パチンコ遊技機の遊技盤の一部の斜視図である。 同パチンコ遊技機の遊技盤の下部の拡大正面図である。 同パチンコ遊技機の可変始動口の内部構成の斜視図である。 同パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 大当り判定テーブルに関する図表である。 図柄判定テーブルに関する図表である。 特別遊技実行中の大入賞口の開閉パターンと特別遊技終了後に設定される遊技状態等を示す図表である。 補助遊技作動モードに関する図表である。 当り図柄の種類別の選択率と第2始動口の開閉パターンを示す図表である。 複数種類の遊技状態とそれらの設定内容を示す図表である。 複数種類の特図制御モード及び演出モードとそれらに対応する遊技状態を示す図表である。 遊技制御基板のコンピュータが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大当り判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 複数種類のハズレ用テーブルを示す図表である。 停止中処理のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 普通図柄処理のフローチャートである。 普通図柄処理のフローチャートである。 普通電動役物処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、パチンコ遊技機を遊技者から見て、手前側(遊技者側)をパチンコ遊技機の前側(表面側)とし、奥側をパチンコ遊技機の後側(裏面側)として、前後方向を規定する。また、パチンコ遊技機を遊技者から見て、左手側をパチンコ遊技機の左側とし、右手側をパチンコ遊技機の右側として、左右方向を規定する。
まず、本実施の形態におけるパチンコ遊技機全体の概略構成について、図1,図2及び図6を用いて説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、図2は、同パチンコ遊技機の遊技盤6の正面図であり、図6は、同パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。
本実施の形態におけるパチンコ遊技機は、図1に示すように、外枠1、前枠2、窓枠3及び当該窓枠3に覆われた遊技盤6(図2)などを備えている。また、図6に示すように、パチンコ遊技機の裏面には、液晶ディスプレイ型の表示装置20(図2)等の表示制御やスピーカ11の音制御を行う画像制御基板710、可動役物721及び枠側に設けられた枠ランプ722や遊技盤6に設けられた盤ランプ723などの発光装置等の制御を行うランプ制御基板720、画像制御基板710及びランプ制御基板720を統括的して遊技演出の制御を行う演出制御基板700等のサブ制御基板、入賞時におけるパチンコ遊技機の動作等を含むパチンコ遊技機の主要な動作を制御する主制御基板600、遊技球の払い出し動作を制御する払出基板800、各基板等に電源を供給する電源基板(図示省略)等の各種基板が取り付けられている。
具体的に、外枠1は、パチンコホールの台島に設置されており、前後面が開口するように四角形状に形成されている。前枠2は、外枠1の前端面に左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。また、図1に示すように、この前枠2には、窓枠3と、下皿ユニット4と、遊技盤6とが取り付けられている。
窓枠3は前枠2の前面に装着されている。この窓枠3は前枠2と一体となって、前記した軸を中心に回動可能となっている。窓枠3の中央には、図1に示すように、正面視で略円形状の窓枠開口部7が形成されている。この窓枠開口部7は、ガラス又はアクリル等の透明板8により被覆されている。また、窓枠開口部7の下方には、上皿ユニット9が配設されており、ここに、賞球や貸球を受けて貯留し、当該遊技球を発射装置(図示省略)に導く上皿10が配置されている。また、窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ11がそれぞれ配設されている。また、窓枠3には複数の装飾LED(図示省略)が配設されている。
下皿ユニット4は、図1に示すように、前枠2の下部であって窓枠3の下方に取り付けられている。この下皿ユニット4の中央部には、上皿10から溢れた遊技球が貯留される下皿12が配設されている。また、下皿ユニット4の右部であって下皿12の右方には、上皿10に貯留された遊技球を遊技者の操作に応じた発射勢で後述する遊技領域6Aにおける転動領域6Fに発射するための発射装置を遊技者が操作する操作ハンドル14が配設されている。
次に、本実施の形態におけるパチンコ遊技機における遊技盤6の構成について、図2〜図5を用いて説明する。図3は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の遊技盤6の一部の斜視図であり、図4は、同パチンコ遊技機の遊技盤6の下部の拡大正面図であり、図5は、同パチンコ遊技機の可変始動口100の内部構成の斜視図である。
この遊技盤6は、図2に示すように、遊技者と対向するように配置された板状の遊技板6Kと、当該遊技板6Kに配置される装飾部(図示省略)と、表示装置20とを有しており、これらが一体となって構成されている。
前記したように、この遊技盤6は、板状の遊技板6Kを備えており、この遊技板6Kにおける遊技者側の面である前面に、遊技球が転動する領域である転動領域6Fが形成されている。遊技盤6は、窓枠3の後方であって、正面視で前枠2の下部を除く略全面に渡って配置されている。なお、遊技盤6の転動領域6Fは、窓枠3の窓枠開口部7の後方に配置され、前方から透明板8を介して視認可能に構成されている。
遊技板6Kには、図2に示すように、表面側に、外側ガイドレール6Bと内側ガイドレール6Cが固定されており、この外側ガイドレール6Bと内側ガイドレール6Cの間に、発射装置から発射された遊技球の発射通路6Dが区画形成されている。また、外側ガイドレール6B及び内側ガイドレール6Cで囲まれた内側領域に、遊技領域6Aが区画形成されている。なお、遊技領域6Aは、転動領域6Fを含むものである。さらに、遊技盤6における所定位置(遊技板6Kの前側及び後側を含む所定位置)には、種々の装飾部(図示省略)が設けられており、遊技領域6Aには、当該装飾部の一部として、遊技板6Kの略中央部に形成された開口部6Lの周縁部に沿って、遊技板6Kの板面より前方に突出して配置された枠状のセンター役物(図示省略)が配設され、このセンター役物に囲まれた位置に表示装置20が配設されており、センター役物と外側ガイドレール6B及び内側ガイドレール6Cの間の領域が、遊技球が転動しながら流下する転動領域6Fとなっている。
この転動領域6Fには、複数の遊技釘6Gが打ち込まれており、発射通路6Dを通して転動領域6F内に放出された遊技球は、遊技釘6Gに当りながら転動して転動領域6F内を流下し、最終的に後述する何れかの入賞口又は転動領域6Fの最下方に位置するアウト口6E(ここでは2箇所に有している)に入る転動遊技を行う。また、本実施の形態では、センター役物及び表示装置20から見た上下左右の全方向に遊技球が転動可能に転動領域6Fが構成されている。なお、以下では、遊技領域6Aのうち、発射装置から勢いの比較的強い第一の発射勢(所謂右打ち)で発射された遊技球が転動する右側の領域を第一の領域6Q、発射装置から勢いの比較的弱い第二の発射勢(所謂左打ち)で発射された遊技球が転動する左側の領域を第二の領域6Rとする。また、センター役物から見た各方向の転動領域6Fを、○○部の転動領域6F(例えば、センター役物から見た下方の転動領域6Fを下部の転動領域6F、センター役物から見た左方の転動領域6Fを左部の転動領域6F、センター役物から見た右上方の転動領域6Fを右上部の転動領域6F等)と記載する。また、センター役物は、遊技板6Kの板面より突出し、かつ、枠状に形成されていることで、転動領域6Fを転動している遊技球が、後述する表示装置20側に入り込むことを防止している。
また、図2に示すように、遊技領域6Aにおける下部の転動領域6Fには、第一の始動入賞口15が配置されている。この第一の始動入賞口15は、遊技球が入賞して第一の始動口SW15a(図6)に検出されることによって第一の特別図柄を変動させ、遊技者に有利な大当り遊技状態を発生させるか否かの判定を行う起点となるものであり、上方に開口するポケット状に形成されている。
また、図2〜図4に示すように、第一の始動入賞口15の右下方(第一の領域6Qにおける下部の転動領域6Fの右側)には、可変始動ユニット16が配置されている。この可変始動ユニット16は、第二の特別図柄を変動させるための可変始動口100と、普通図柄を変動させるための第一のゲート200と、当該第一のゲート200と可変始動口100を連通させる誘導路400とを有しており、これらが一体となって形成されている。また、可変始動ユニット16の上方には、遊技領域6Aの右側の領域である第一の領域6Qを転動する遊技球を誘導路400の入口部410に案内するため、後方の壁面から略板状かつ右側から左側に傾斜するように突出した第一の案内部150が配置されている。
このうち、可変始動口100は、図5に示すような第二の始動入賞口101を有する可変装置である。この第二の始動入賞口101は、遊技球が入賞することによって第二の特別図柄を変動させ、遊技者に有利な大当り遊技状態を発生させるか否かの判定を行う起点となるものであり、可変始動口100の左端に開口した孔部で構成されている。また、可変始動口100には、図5に示すように、左右方向に延びた長細い略棒状の可動部材110を有しており、この可動部材110は、駆動源としての第二の始動口ソレノイド120と当該第二の始動口ソレノイド120の駆動力を可動部材110に伝達する駆動部材130によって、図5(a)に示すように前側上方に移動した遊技球通過状態と、図5(b)に示すように後側下方に移動した遊技球誘導状態とに変化するようになっている。また、可動部材110は、図5(b)に示すような遊技球誘導状態となっているときに、右側から左側に向けて所定角度傾斜し、かつ、その左端に丁度遊技球Pが入るように第二の始動入賞口101が配置されるように構成されている。なお、第二の始動口ソレノイド120及び駆動部材130によって可動部材110を可動させる詳しい構成及び作用については、説明を省略する。
そして、可動部材110が図5(a)に示すように遊技球通過状態となっているときには、可動部材110が前側上方に位置していることで遊技球Pが通過可能な前後幅が形成されており、遊技領域6Aにおける左側の領域である第一の領域6Q(図2)を通って上方から流下してきた遊技球Pと、遊技領域6Aにおける右側の領域である第二の領域6R(図2)を通って上方から流下してきた遊技球Pの何れも、そのまま下方に流下して第二の始動入賞口101には遊技球Pが入賞しないようになっている。これに対し、所定条件に基づいて可動部材110が図5(b)に示すように遊技球誘導状態となると、可動部材110が後側下方に移動することで遊技球Pが通過可能な前後幅が塞がれ、遊技領域6Aにおける左側の領域である第一の領域6Q(図2)を通って上方から流下してきた遊技球Pと、遊技領域6Aにおける右側の領域である第二の領域6R(図2)を通って上方から流下してきた遊技球Pの何れも、可動部材110に当たり、その後可動部材110の傾斜に沿って遊技球Pが左側に誘導されて第二の始動入賞口101に入賞し、第二の始動口SW101a(図6)に検出されるようになっている。なお、可変始動口100は、可動部材110が遊技球通過状態となっているときには遊技球Pが入賞可能だが入賞し難くなっており、可動部材110が遊技球誘導状態となると遊技球Pが入賞し易くなるようになっていても良い。
また、第一のゲート200は、上下方向に貫通した孔部を有する部材であり、可変始動口100の上方に配置されており(ここでは、誘導路400を介して可変始動口100の右端近傍の真上に配置されている)、第一のゲートSW200a(図6)を備えている。そして、図4の矢印Xのように、ゲート200を遊技球が通過すると、この第一のゲートSW200aにより遊技球が通過したことを検出するようになっている。また、本実施の形態では、遊技者が第一の発射勢(ここでは、所謂右打ち)で遊技球を発射することにより、当該遊技球が第一の領域6Q(ここでは、遊技領域6Aの右側の領域)を転動するようになっている。
具体的には、遊技球は、発射通路6Dから上部の遊技領域6Aを通過して、球止めゴム6S(図2)に当たり、その下方右側の遊技領域6Aである第一の領域6Qを開口部6Lの周縁部に沿って流下し、図4の矢印Xのように、第一の案内部150を通過する。このとき、第一の案内部150に設けられた減勢手段151(本実施の形態では、後方の壁面から所定間隔で略棒状に突出した突出部で構成されている)に遊技球が当たることによって遊技球の勢いを抑え(流下速度を遅くし)、図4の矢印Xのように、第一の案内部150の左端の下方に配置された誘導路400の入口部410に、遊技球が進入し易いように案内する。このような構成を有することで、所謂右打ちされて第一の領域6Qを転動する遊技球のほとんどが、誘導路400の入口部410に進入するようになっている。そして、ほぼ確実に遊技球が第一のゲート200を通過するように構成されている。
なお、後述する主制御基板600は、第一のゲート200に遊技球が通過した場合、図2に示す普通図柄表示装置6Jにおいて所定の普通図柄を変動させて、所定の変動期間を経過した後に停止表示させ、普通図柄の当り又は外れの判定結果を報知する普通図柄遊技の抽選を行う。このとき、所定の条件(例えば、所謂確変状態及び所謂時短状態が発生している場合)においては、普通図柄の変動時間が極めて短く設定されており、例えば0.1秒である。そして、普通図柄遊技の抽選に当選した場合、主制御基板600は、可動部材110を遊技球誘導状態とする補助遊技を作動させる。このとき、可動部材110を遊技球誘導状態とする時間及び回数は、第一のゲート200を通過して当該普通図柄遊技の抽選の起点となった遊技球がほぼ確実に第二の始動入賞口101に入賞できる時間及び回数が設定され、例えば3秒×1回である。なお、所謂確変状態及び所謂時短状態が発生しているときには、演出制御基板700及び画像制御基板710の制御により、表示装置20に、遊技者に右打ちを促す表示がなされる。
誘導路400は、上下方向に開口した略筒状の部材であり、上方に遊技球が進入する入口部410を有しており、入口部410の下方に隣接して、第一のゲート200を有しており、入口部410から進入して第一のゲート200を通過した遊技球を高確率で可変始動口100まで誘導する誘導部材である。また、図示は省略しているが、本実施の形態の誘導路400は、第一のゲート200を通過した遊技球を遊技者から見て前後方向や左右方向に誘導しつつ、最終的に可変始動口100まで誘導するように構成されている。このように、第一のゲート200を通過した遊技球を単に可変始動口100まで誘導せずに、所定方向に移動させつつ可変始動口100まで誘導することにより、自由落下する遊技球のスピードを低減させることができる。そして、この自由落下する遊技球のスピードを低減させることにより、第一のゲート200を通過した遊技球が可変始動口100に到達するまでの時間を調整することができる。また、可変始動口100に複数の遊技球が貯まることを防止することができる。
また、図2及び図3に示すように、可変始動口100から左側方向に離間した位置であって、第二の領域6Rにおける左部の転動領域6Fと表示装置20との境界部分に配設されたセンター役物(図示省略)には、第二の領域6Rを流下する遊技球が通過可能な第二のゲート300が配置されている。また、第二のゲート300は、第二のゲートSW300a(図6)を備えている。また、本実施の形態の第二のゲート300は、略L字状の筒状通路の内部に設けられている。そして、第二のゲート300を遊技球が通過すると、この第二のゲートSW300aにより遊技球が通過したことを検出するようになっている。
また、図3に示すように、下部の転動領域6Fの右側から中央部に掛けて、第二の案内部500が配置されている。この第二の案内部500は、遊技板6K(又は後方の壁面)から前方に突出するように形成された滑らかな板状部材であり、左側から右側に向かって下方に傾斜しており、第二のゲート300を通過して又は第二のゲート300を通過せずに左部の転動領域6Fを転動してきた遊技球を、図4の矢印Yに示すように可変始動口100に案内する部材である。ここで、前記した可変始動口100に対しては、遊技球が第一のゲート200から誘導路400を経て可変始動口100に至る経路とは別に、左側上方から第一のゲート200及び誘導路400を介さずに至る経路が形成されるように、可変始動口100が誘導路400の配置された位置より左側に張り出すように横長に形成されると共に左側に上方に開口した左開口部を有しており、案内部500はこの可変始動口100の左開口部102に、左側上方から遊技球を案内するように配置されている。
また、第二のゲート300は、後述する主制御基板600によって第一のゲート200と同様の制御で作動するゲートである。すなわち、第一のゲート200と同様に、第二のゲ−ト300を遊技球が通過すると、図2に示す普通図柄表示装置6Jにおいて所定の普通図柄を変動させて、所定の変動期間を経過した後に停止表示させ、普通図柄の当り又は外れの判定結果を報知する普通図柄遊技の抽選を行う。
ここで、前記した所謂確変状態及び所謂時短状態が発生しているときの普通図柄の変動時間は、前記したように極めて短く設定されており、例えば0.1秒である。そして、普通図柄遊技の抽選に当選した場合、主制御基板600は、可動部材110を遊技球誘導状態とする補助遊技を作動させる。可動部材110を遊技球誘導状態とする時間及び回数は、前記したように第一のゲート200を通過して当該普通図柄遊技の抽選の起点となった遊技球がほぼ確実に第二の始動入賞口101に入賞できる時間及び回数が設定され、例えば3秒×1回である。その結果、第二のゲート300を通過した遊技球が第二の始動入賞口101に到達するまでに、普通図柄の変動時間0.1秒+第二の始動入賞口101の入賞可能時間3秒が経過してしまうため、遊技者が所謂左打ちをした場合には、ほとんど遊技球が第二の始動入賞口101に入賞できない構成となっている。
また、主制御基板600は、所謂確変状態が発生していない通常遊技状態の場合において、第二のゲート300に遊技球が通過した場合にも、図2に示す普通図柄表示装置6Jにおいて所定の普通図柄を変動させて、所定の変動期間を経過した後に停止表示させ、普通図柄の当り又は外れの判定結果を報知する普通図柄遊技の抽選を行う。このときの普通図柄の変動時間は、所謂確変状態の場合よりも長く設定されており、例えば12秒である。そして、普通図柄遊技の抽選に当選した場合、主制御基板600は、可動部材110を遊技球誘導状態とする。このとき、可動部材110を遊技球誘導状態とする時間は、例えば0.1秒×1回又は6秒×1回が抽選で決定される。ここで、0.1秒×1回となったときには、遊技球が第二の始動入賞口101に入賞する確率は低い。これに対し、6秒×1回となったときには、左部の転動領域6Fから転動してきた遊技球が第二の始動入賞口101に到達し、図4の矢印Yに示すように当該第二の始動入賞口101の左側から入賞する確率が高い。なお、6秒×1回という設定は、4個程度の遊技球が入賞して後述する第二の特別図柄の保留数が全て埋まる程度、第二の始動入賞口101が開放されることを想定して決定する。
なお、前記したように、この第二のゲート300と第一のゲート200は、後述する主制御基板600によって同様の制御で作動するゲートである。そのため、所謂確変状態が発生していない場合には、第一のゲート200は、第二のゲート300と同様に、第一のゲ−ト200を遊技球が通過すると、図2に示す普通図柄表示装置6Jにおいて所定の普通図柄を変動させて、所定の変動期間を経過した後に停止表示させ、普通図柄の当り又は外れの判定結果を報知する普通図柄遊技の抽選を行う。このときの普通図柄の変動時間は、前記したように比較的長めに設定されており、例えば12秒である。そして、普通図柄遊技の抽選に当選した場合、主制御基板600は、可動部材110を遊技球誘導状態とする。可動部材110を遊技球誘導状態とする時間及び回数は、前記したように左部の転動領域6Fから転動してきた遊技球が第二の始動入賞口101に入賞できる時間及び回数が設定されており、例えば0.1秒×1回又は6秒×1回である。その結果、普通図柄の変動時間12秒が行われている間に、第一のゲート200を通過した遊技球が可変始動口100を通過してしまうため、遊技者が所謂右打ちをした場合には、遊技球がほとんど第二の始動入賞口101に入賞できない構成となっている。
そして、第二のゲート300を遊技球が通過して普通図柄遊技の抽選で当りとなって可動部材110が移動して第二の始動入賞口101に遊技球が入賞可能となった時間内に遊技球が可変始動口100に案内されて、第二の始動入賞口101に入賞すると、第二の特別図柄を変動させる起点となる。
さらに詳述すると、所謂確変状態や所謂時短状態等の特定遊技状態が発生していない通常遊技状態の間に、遊技者が所謂左打ちをした場合には、遊技球は第二の領域6Rを通る。このとき、第一の始動入賞口15が所定の入賞率で遊技球が入賞するように配置及び構成されており、これにより、第一の特別図柄の抽選が行われる。また、第二のゲート300は、遊技者が所謂左打ちをした場合に通過可能な位置に配置されているが、当該遊技球の通過率は所定の低い通過率(第一のゲート200に比べて遊技球が通過し難い)となるように配置、構成されている。ただし、後述するように、遊技球が第二のゲート300を通過したことに基づく普通図柄の抽選で、第二の始動入賞口101が長く開放する補助遊技のパターンが選択されると、遊技球が第二の始動入賞口101に多く入賞可能となり、これにより、単位時間あたりの第二の特別図柄の抽選回数が多くなるため、遊技者に有利な状態となる。
また、第一の始動入賞口15は、遊技者が所謂右打ちをした場合には入賞不可能な位置に配置されており、これにより、所謂確変状態や所謂時短状態等の特定遊技状態が発生していない通常遊技状態の間に、遊技者が所謂右打ちをした場合には、第一の特別図柄の抽選は行われない。また、遊技者が所謂右打ちをすると、遊技球のほとんどが第一の領域6Qを通って第一のゲート200を通過するように配置、構成されているが、第一のゲート200を通過することで行われる普通図柄の変動時間が長く設定されるため、多くの遊技球がそのまま可変始動口100を通過して、アウト口6Eに排出されてしまう。また、普通図柄の抽選が当りとなって、可変始動口100の第二の始動入賞口101が開放しても、通常は開放時間が短時間であるため、入賞率が低くなってしまう。このため、第二の特別図柄の抽選もほとんど行われない状態となる(前記したように、遊技球が第二のゲート300を通過したことに基づく普通図柄の抽選で、第二の始動入賞口101が長く開放する補助遊技のパターンが選択される場合のみ、第二の始動入賞口101に遊技球が入賞する可能性がある程度)。
このようなことから、通常遊技状態の間は、所謂左打ち(第二の発射勢で第二の領域6Rに向けて遊技球を発射する)を行った方が、遊技者にとって有利な状態となるものである。
また、所謂確変状態や所謂時短状態等の特定遊技状態が発生している間に、遊技者が所謂左打ちをした場合には、遊技球は第二の領域6Rを通る。このとき、第一の始動入賞口15が所定の入賞率で遊技球が入賞するように配置及び構成されており、これにより、第一の特別図柄の抽選が行われる(通常遊技状態の間と同じ状態)。また、第二のゲート300は、遊技者が所謂左打ちをした場合に通過可能な位置に配置されているが、当該遊技球の通過率は所定の低い通過率となるように配置、構成されている。このため、後述するように、遊技球が第二のゲート300を通過したことに基づく普通図柄の抽選で当りとなって開放した第二の始動入賞口101に遊技球が入賞して、第二の特別図柄の抽選が行われる回数は僅かとなる。
また、第一の始動入賞口15は、遊技者が所謂右打ちをした場合には入賞不可能な位置に配置されており、これにより、所謂確変状態や所謂時短状態等の特定遊技状態が発生している間に、遊技者が所謂右打ちをした場合には、第一の特別図柄の抽選は行われない(通常遊技状態の間と同じ状態)。また、遊技者が所謂右打ちをすると、遊技球のほとんどが第一の領域6Qを通って第一のゲート200を通過するように配置、構成されている。さらに、第一のゲート200と可変始動口100の間の距離が短く、また、第一のゲート200を通過することで行われる普通図柄の変動時間が短く設定されると共に、普通図柄の抽選が当りとなって可変始動口100の第二の始動入賞口101が開放したときに、開放時間が長時間となっているため、入賞率が高くなる(ほとんどの遊技球が第二の始動入賞口101に入賞する程度)。このため、第二の特別図柄の抽選が頻繁に行われることとなり、第一の特別図柄の抽選が行われなくとも、第二の特別図柄の抽選が単位時間あたりで充分な回数行われる。
このようなことから、特定遊技状態の間は、所謂右打ち(第一の発射勢で第一の領域6Qに向けて遊技球を発射する)を行った方が、遊技者にとって有利な状態となるものである。
また、図2に示すように、可変始動ユニット16の右上方には、大入賞口17が配置されている。この大入賞口17は、大入賞口ソレノイド17cなどの駆動装置により開閉する開閉蓋17Aを備えており、この開閉蓋17Aは、遊技状態が大当り遊技状態になると可動し、その際には大入賞口17が上方に向かってポケット状に幅広く開口し、多数の遊技球が同時かつ連続的に大入賞口17に入賞可能となる。また、大入賞口17内には、入賞を検知する大入賞口SW17b(図6)が配置されている。
また、図2に示すように、転動領域6F内の所定位置には、遊技球が入賞可能な一般入賞口19が上方に開口するポケット状に形成されている(本実施の形態では、左下部の転動領域6Fに複数の一般入賞口19が形成されている)。また、これらの一般入賞口19内には、入賞を検知する一般入賞口SW19a(図6)が配置されている。
また、遊技盤6における遊技領域6Aのほぼ中央部(第一の始動入賞口15の上方)には、図2に示すように、液晶ディスプレイ型の表示装置20が設けられている。この表示装置20は、大当り遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づき変動演出表示を行う広い面積の表示画面20Aを有している。
また、この表示装置20を囲むように前記したセンター役物が配設されており、このセンター役物には、図2に示すように、その下部を覆うようなステージ13が形成されている。このステージ13の水平方向における中央部の下部には、排出口(図示省略)が設けられている。そして、ステージ13の左部に連通するように配置されたワープ通路18を通ってステージ13上に誘導された遊技球が、当該ステージ13上を転動した後、排出口又は他の部位から下方に落下するようになっている。このうち、遊技球が排出口から下方に落下すると、第一の始動入賞口15に入賞し易い位置に落下するように構成されている。
そして、第一の始動入賞口15に遊技球が入賞すると、内部に設けられたセンサ(図示省略)が遊技球を検知して検知信号を送信し、この検知信号に応じて主制御基板が特別図柄遊技の抽選を行う。この抽選が行われると、図2に示す第一の特別図柄表示装置6Hに所定の第一の特別図柄が変動表示され、所定の変動期間を経過した後に停止表示され、特別図柄の当り又は外れ(大当りか否か)の判定結果を報知するようになっている。また、この抽選の際には、表示装置20においても所定の画像表示を行い、抽選及びその結果を報知するようになっている。
また、第二の始動入賞口16に遊技球が入賞すると、内部に設けられたセンサ(図示省略)が遊技球を検知して検知信号を送信し、この検知信号に応じて主制御基板が特別図柄遊技の抽選を行う。この抽選が行われると、図2に示す第二の特別図柄表示装置6Iに所定の第二の特別図柄が変動表示され、所定の変動期間を経過した後に停止表示され、特別図柄の当り又は外れ(大当りか否か)の判定結果を報知するようになっている。また、この抽選の際には、表示装置20においても所定の画像表示を行い、抽選及びその結果を報知するようになっている。
また、遊技球が第一の始動入賞口15、第二の始動入賞口101、大入賞口17、一般入賞口19の各入賞口に入賞した場合、遊技球1個の入賞につき入賞口毎に設定された数の遊技球が上皿10に払い出されるようになっている。
また、表示装置20の表示画面20Aの一部(例えば、表示画面20Aの下部又は左右の側部)には、特別図柄遊技や大当り遊技状態が進行中に、第一の始動入賞口15や第二の始動入賞口101に遊技球が入賞したことに伴って、当該入賞による抽選結果の報知を保留している数を報知する第一の特図保留ランプ6M及び第二の特図保留ランプ6N、普通図柄遊技が進行中に、第一のゲート200や第二のゲート300を遊技球が通過したことに伴って、当該通過による抽選結果の報知を保留している数を報知する普図保留ランプ6Pが表示されるようになっている。
なお、第一の特図保留ランプ6Mに表示される第一の特別図柄の保留数は、その第一の特別図柄の保留数が4未満の場合に、第一の始動入賞口15に遊技球が入賞する毎に1加算される。また、第二の特図保留ランプ6Nに表示される第二の特別図柄の保留数は、その第二の特別図柄の保留数が4未満の場合に、第二の始動入賞口101に遊技球が入賞する毎に1加算される。また、普図保留ランプ6Pに表示される普通図柄の保留数は、その普通図柄の保留数が4未満の場合に、第一のゲート200又は第二のゲート300を遊技球が通過する毎に1加算される。
また、第一,第二の特別図柄が変動停止状態で、第一の特別図柄の保留数が1以上で第二の特別図柄の保留数が0の場合には、第一の特別図柄の保留数が1減算されて第一の特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当りの抽選結果が表示される。また、第一,第二の特別図柄が変動停止状態で、第二の特別図柄の保留数が1以上の場合には、第一の特別図柄の保留数に関わらず、第二の特別図柄の保留数が1減算されて第二の特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当りの抽選結果が表示される。また、普通図柄が変動停止状態で、普通図柄の保留数が1以上の場合、普通図柄の保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当りの抽選結果が表示される。
次に、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の制御について、図6〜図24を用いて説明する。
図6に示すように、本実施の形態の制御装置は、主制御基板600、演出制御基板700、画像制御基板710、ランプ制御基板720、払出制御基板800等を有しており、これら制御基板に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板700は更にRTC(リアルタイムクロック)を備えている。
主制御基板600のコンピュータは、第一の始動口SW15a、第二の始動口SW101a、第一のゲートSW200a、第二のゲートSW300a、大入賞口SW17b、複数の一般入賞口SW19aからの信号、払出制御基板800からの制御情報を受けて、可変始動口100の可動部材110の駆動源としての第二の始動口ソレノイド120、大入賞口ソレノイド17c、第一の特別図柄表示装置6H、第二の特別図柄表示装置6I、普通図柄表示装置6J、第一の特図保留ランプ6M、第二の特図保留ランプ6N、普図保留ランプ6P等を制御し、払出制御基板800、演出制御基板700に制御情報を出力する。
また、演出制御基板700のコンピュータは、主制御基板600、画像制御基板710、ランプ制御基板720からの制御情報を受けて、画像制御基板710、ランプ制御基板720に制御情報を出力する。
また、画像制御基板710のコンピュータは、演出制御基板700からの制御情報を受けて、遊技演出用の表示装置20、スピーカ11を制御し、演出制御基板700に制御情報を出力する。ランプ制御基板720のコンピュータは、演出制御基板700からの制御情報を受けて、遊技演出用の枠ランプ722、盤ランプ723、可動役物721を制御する。
また、主に主制御基板600のコンピュータにより、次のような複数の手段が構成されている。
特図カウンタ手段は、16ビット構成の所謂ハード乱数である大当り判定値(大当りカウンタ値)を、設定範囲(0〜65535)内で微小時間(0.1μs)毎に順次更新し、また、8ビット構成の所謂ソフト乱数である特図判定値(特図カウンタ値)を、設定範囲(0〜199)内で微小時間(4ms)毎に順次更新する。
特図取得手段は、第1特別図柄の保留数が4未満のときに遊技球が第一の始動入賞口15に入賞した場合、その遊技球入賞時に特図カウンタ手段により更新された大当り判定値と特図判定値を取得し、これら両判定値がペアで第一の特図判定用情報となる。また、第二の特別図柄の保留数が4未満のときに遊技球が第二の始動入賞口101に入賞した場合、その遊技球入賞時に特図カウンタ手段により更新された大当り判定値と特図判定値を取得し、これら両判定値がペアで第二の特図判定用情報となる。この特図取得手段により取得された特図判定用情報が特図保留記憶手段に記憶(格納)される。
特図保留消化手段は、特図保留記憶手段に記憶されている特図判定用情報を、特別図柄表示装置6H,6Iでの特別図柄の変動開始毎に1ずつ特図判定手段による判定に供して特図保留記憶手段から消化(消去)する。但し、特図保留記憶手段に第一,第二の特図判定用情報の両方が記憶されている場合、第二の特図判定用情報を第一の特図判定用情報よりも優先して消化し、特図保留記憶手段に複数の第一の特図判定用情報又は複数の第二の特図判定用情報が記憶されている場合、それら複数の第一の特図判定用情報又は複数の第二の特図判定用情報を夫々特図保留記憶手段に記憶された順序で消化する。
特図判定手段は、第一の始動入賞口15又は第二の始動入賞口101に遊技球が入賞することにより、特図取得手段により取得された(特図保留記憶手段に記憶された)特図判定用情報に基づいて、特別遊技を行うか否かを判定し、特別遊技を行うと判定した場合には、当該特別遊技実行中に開閉される大入賞口17の開閉パターン、及び当該特別遊技終了後に設定される遊技状態を判定する。
具体的に、まず、特図保留消化手段により消化される特図判定用情報の大当り判定値に基づいて、特別遊技である大当り遊技を行うか否かを判定する。この場合、図7に示すように、大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて判定する。
低確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約1/320の割合で大当り特定値(3,247・・・)の何れかと一致する場合に、大当り遊技を行うと判定し、高確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約10/320の割合で大当り特定値(3,7・・・)の何れかと一致する場合に、大当り遊技を行うと判定する。
大当り遊技を行うと判定した場合には、次に、その大当り判定値とペアの特図判定値に基づいて、複数種類の大当り図柄(図8に示す3種類の大当り図柄A〜C)の何れか1つを選択する。ここで、その特図判定値が第一の特図判定用情報である場合、図8に示す第一の図柄選択テーブルを用いて図柄選択を行い、第二の特図判定用情報である場合、図8に示す第二の図柄選択テーブルを用いて図柄選択を行う。選択された大当り図柄の種類によって、当該特別遊技実行中に開閉される大入賞口17の開閉パターン、及び当該大当り遊技終了後に設定される遊技状態の種類が決定される。
特図表示制御手段は、遊技球が始動入賞口15,101に入賞することを契機に、特図判定手段による判定結果に基づいて、特別図柄表示装置6H,6Iに、特別図柄を変動表示させた後に、前記判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。この特図表示制御手段において、第一の図柄表示制御手段が、第一の始動入賞口51に遊技球が入賞することにより第一の特別図柄表示装置6Hに第一の特別図柄を変動表示させ、第二の図柄表示制御手段が、第二の始動入賞口101に遊技球が入賞することにより第二の特別図柄表示装置6Iに第二の特別図柄を変動表示させる。
特図判定手段により大当り遊技を行うと判定された場合、特別図柄表示装置6H,6Iに、選択された大当り図柄A〜Cの何れか1つが停止表示され、大当り遊技を行わないと判定された場合、ハズレ図柄が停止表示される。
特別遊技実行手段は、特図判定手段により大当り遊技を行うと判定された場合、特別図柄表示装置6H,6Iに大当り図柄が停止表示された後に、大入賞口17を開閉させる遊技者にとって有利な大当り遊技を行う。図9に示すように、大当り遊技実行中の大入賞口17の開閉パターンは、大当り図柄の種類に応じて図示のように設定される。
具体的に、16R(ラウンド)長期開放では、大入賞口17が16Rに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口17を開放して開始後、大入賞口17に遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過するR終了条件が成立すると、大入賞口17を閉塞して終了する。8R長期開放では、大入賞口17が8Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、16R長期開放と同様のR終了条件が成立すると終了する。
確率状態制御手段は、特図判定手段により大当り遊技を行うと判定される大当り確率が図7に示す低確テーブルを用いて所定の低確率(約1/320)に設定される低確率状態、又は図7に示す高確テーブルを用いて所定の低確率よりも高確率(約10/320)に設定される高確率状態で遊技を制御する。
一方、普図カウンタ手段は、8ビット構成のソフト乱数である当り判定値(当りカウンタ値)を、設定範囲(0〜199)内で微小時間(4ms)毎に順次更新し、また、8ビット構成の所謂ソフト乱数である普図判定値(普図カウンタ値)を、設定範囲(0〜9)内で微小時間(4ms)毎に順次更新する。
普図取得手段は、普通図柄の保留数が4未満のときに遊技球がゲート200,300を通過した場合、その遊技球通過時に普図カウンタ手段により更新された当り判定値と普図判定値を取得し、これら両判定値がペアで普図判定用情報となる。この普図取得手段により取得された普図判定用情報が普図保留記憶手段に記憶(格納)される。
普図保留消化手段は、普図保留記憶手段に記憶されている普図判定用情報を普通図柄表示装置6Jでの普通図柄の変動開始毎に1ずつ普図判定手段による判定に供して普図保留記憶手段から消化(消去)する。但し、普図保留記憶手段に複数の普図判定用情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定用情報を普図保留記憶手段に記憶された順序で消化する。
普図判定手段は、ゲート200,300を遊技球が通過することにより、普図取得手段により取得された(普図保留記憶手段に記憶された)普図判定用情報に基づいて、補助遊技を行うか否か判定する。
具体的に、普図保留消化手段により消化される普図判定用情報の当り判定値に基づいて、補助遊技を行うか否か判定する。補助遊技を行うと判定した場合には、次に、その当り判定値とペアの普図判定値に基づいて、複数種類の当り図柄(図11に示す2種類の当り図柄a,b)の何れか1つを選択する。ここで、図11に示す選択率で図柄選択を行う。
普図表示制御手段は、遊技球がゲート200,300を通過することを契機に、普図判定手段による判定結果に基づいて、普通図柄表示装置6Jに、普通図柄を変動表示させた後に、前記判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。補助遊技を行うと判定された場合には、普通図柄表示装置6Jに、選択された当り図柄a,bの何れかが停止表示され、補助遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄が停止表示される。
補助遊技実行手段は、普図判定手段により補助遊技を行うと判定された場合、普通図柄表示装置6Jに当り図柄が停止表示された後に、第二の始動入賞口101を開閉させる補助遊技を行う。図10及び図11に示すように、補助遊技実行中の第二の始動入賞口101の開閉パターンは、当り図柄の種類、及び補助遊技作動モードの種類に応じて図示のように設定される。
補助遊技設定手段は、図10に示すように、補助遊技作動モードとして、第二の始動入賞口101を開状態に作動させ難い低作動モードと、第二の始動入賞口101を開状態に作動させ易い高作動モードの何れかを設定する。
具体的に、低作動モードでは、普図判定手段により補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普通図柄表示装置6Jでの普通図柄の普図変動時間が12秒、補助遊技実行中の第二の始動入賞口101の開閉パターンが0.1秒×1回又は6秒×1回に設定され、高作動モードでは、当り確率が10/10、普図変動時間が0.1秒、補助遊技実行中の第二の始動入賞口101の開閉パターンが3秒×1回に設定される。
遊技状態制御手段は、複数種類の遊技状態(図12に示す通常遊技状態、時短遊技状態、確変遊技状態)の何れか1つを設定し、その設定された遊技状態で遊技を制御する。なお、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には通常遊技状態を設定する。
図12に示すように、通常遊技状態では、大当り確率が低確率(約1/320)に設定され且つ補助遊技作動モードが低作動モードに設定され、時短遊技状態では、大当り確率が低確率に設定され且つ補助遊技作動モードが高作動モードに設定される。また、確変遊技状態では、大当り確率が高確率に設定され且つ補助遊技作動モードが高作動モードに設定される。
遊技状態制御手段は、特別遊技実行手段により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図9に示すように設定変更する。即ち、特別図柄表示装置6H,6Iに大当り図柄A,Bの何れかが停止表示されて、所謂「確変大当り」になった場合、16R長期開放又は8R長期開放となる当該大当り遊技終了時から確変遊技状態が設定され、次回、大当りとなるまで当該確変遊技状態が継続される。
特別図柄表示装置6H,6Iに大当り図柄Cが停止表示されて、所謂「通常大当り」になった場合、8R長期開放となる当該大当り遊技終了時から時短遊技状態が設定され、特図変動回数が30回に達すると、通常遊技状態へ移行させる。
ここで、通常遊技状態は、補助遊技実行手段により第二の始動入賞口101を長時間(6秒)開状態に作動させる補助遊技を行い難い、つまり補助遊技作動モードとして低作動モードが設定される非特定遊技状態に相当し、時短遊技状態と確変遊技状態が、補助遊技実行手段により第二の始動入賞口101を長時間(3秒)開状態に作動させる補助遊技を行い易い、つまり補助遊技作動モードとして高作動モードが設定される特定遊技状態に相当し、遊技状態制御手段は、この非特定遊技状態又は特定遊技状態で遊技を制御可能である。
特図表示制御手段においては、図13に示すように、複数種類の特図制御モード(通常特図制御モード、時短特図制御モード、確変特図制御モード)の中の何れか1つが、現在設定されている遊技状態に応じて択一的に選択設定される。
通常特図制御モードが設定されているとき、第一,第二の特別図柄の変動時間については、夫々、第一,第二の特図保留数が1以下の場合には、通常ハズレ変動時間(10秒、12秒、13秒の何れか)が設定され、第一,第二の特図保留数が2以上の場合には、短縮変動時間(4秒、6秒の何れか)が設定される。
時短特図制御モード、確変特図制御モードが設定されているとき、第一の特別図柄の変動時間については、第一の特図保留数に関わらず、延長ハズレ変動時間(20秒)が設定され、また、第二の特別図柄の変動時間については、第二の特図保留数が0の場合には、延長ハズレ変動時間(20秒)が選択され、第二の特図保留数が1以上の場合には、短縮ハズレ変動時間(0.6秒)が設定される。
なお、特図判定手段により特別遊技を行うと判定される場合、或いは特別遊技を行わないと判定されるが大当り期待度が比較的高い場合には、図柄変動時間決定手段は、夫々、第一,第二の特図保留数に関わらず、比較的長い(通常ハズレ変動時間よりも長い)図柄変動時間を選択して決定する。
また、主に演出制御基板700、画像制御基板710、ランプ制御基板720のコンピュータにより、特図判定手段による判定結果に基づいて、種々の演出装置を用いて遊技演出を行う演出実行手段が構成され、この演出実行手段が演出モード設定手段及び図柄変動演出実行手段を備えている。なお、演出装置としては、表示装置20、スピーカ11、可動役物721、ランプ722,723等により構成され、演出実行手段に含まれる。
演出モード設定手段は、図13に示すように、複数種類の演出モード(通常演出モード、時短演出モード、確変演出モード)の中の何れか1つを、現在設定されている遊技状態に基づいて、特図表示制御手段において設定された特図制御モードに応じて選択設定する。
図柄変動演出実行手段は、特図表示制御手段により特別図柄表示装置6H,6Iに特別図柄が変動表示されているときに、特図判定手段による判定結果に基づいた遊技演出として図柄変動演出を行う。この図柄変動演出は、特別図柄の変動毎に行われ、特別図柄の変動開始と共に開始され、特別図柄の変動停止と共に終了される。
図柄変動演出実行手段内における図柄変動演出選択手段は、実行する図柄変動演出として、複数種類の変動演出パターンの何れかを、特図判定手段による判定結果、演出モード設定手段により設定された演出モード(特図制御モード)、及び、特図表示制御手段の図柄変動時間決定手段により決定された図柄変動時間に基づいて選択する。
ここで、図柄変動時間決定手段により決定された図柄変動時間を演出時間とする変動演出パターンが選択されるが、その際、遊技球が入賞した始動口の種類(第一,第二の始動入賞口15,101)に関わらず、その入賞に基づいて行われる図柄変動出として、通常演出モードが設定されているときには通常変動演出パターンの何れかが、時短演出モードが設定されているときには時短変動演出パターンの何れかが、確変演出モードが設定されているときには確変変動演出パターンの何れかが、夫々選択される。
図柄変動演出実行手段は、基本的に、通常変動演出パターン、時短変動演出パターン、確変変動演出パターンを、互いに異なる態様で行う。
次に、前記した各手段の機能を達成するために、制御装置(主制御基板600、演出制御基板700、画像制御基板710の各コンピュータ)が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。
図14に示すように、主制御基板600のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、スイッチ処理(S2)、普通図柄処理(S3)、普通電動役物処理(S4)、特別図柄処理(S5)、特別電動役物処理(S6)、賞球処理(S7)、出力処理(S8)が順次実行される。
図14に示すS2の始動口SW処理では、図15に示すように、第一の始動口SW15がオンの場合(S11;Yes)、第一の特図保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes)、第一の特図保留数U1がU1+1に加算され(S13)、大当り判定値と図柄判定値(第一の特図判定用情報)が取得・格納され(S14)、その判定結果に関する情報を含む第一の特図保留数増加コマンドがセットされる(S15)。
第二の始動口SW11cがオンの場合(S16;Yes)、第二の特図保留数U2が4未満の場合に(S17;Yes)、第二の特図保留数U2がU2+1に加算され(S18)、大当り判定値と図柄判定値(第二の特図判定用情報)が取得・格納され(S19)、その判定結果に関する情報を含む第二の特図保留数増加コマンドがセットされる(S20)。なお、S15、S20でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、図14のS8の出力処理により演出制御基板700に送信される。
図14に示すS3の普通図柄処理では、図22に示すように、遊技球がゲート200,300を通過した場合(S131;Yes)で、普通図柄表示装置6Jの作動保留数が4以上でない場合に(S132;No)、当該ゲート200,300通過による乱数(普図判定用情報)を記憶し(S133)、S134へ移行する。ゲート200,300通過のない場合(S131;No)及び普通図柄表示装置6Jの作動保留数が4以上である場合(S132;Yes)には、S134へ移行する。
次に、普通電動役物(可変始動口100)が作動中でない場合(S134;No)、普通図柄の確率変動機能が作動中であるか否か判定される(S135)。S135の判定がYesの場合、普通図柄確率変動機能作動時の当り判定を行う(S136)。S135の判定がNoの場合、普通図柄確率変動機能未作動時の当り判定を行う(S137)。
次に、普通図柄変動時間の短縮機能が作動中であるか否か判定される(S138)。S138の判定がYesの場合、普通図柄変動時間の短縮機能作動時の普通図柄変動時間を設定する(S139)。S138の判定がNoの場合、普通図柄変動時間の短縮機能未作動時の普通図柄変動時間を設定する(S140)。そして、普通図柄遊技の変動を開始する(S141)。
普通図柄遊技の変動開始後、図23に示すように、普通図柄変動時間が経過した場合には(S142;Yes)、普通図柄遊技の変動を停止し(S143)、普通図柄遊技の抽選が当りのときには(S144;Yes)、当り図柄の種類、及び補助遊技作動モードの種類に応じて図10及び図11に示す補助遊技実行中の第二の始動入賞口101の開閉パターンの何れかを設定し(S145)、普通電動役物(可変始動口100)の可動部材を可動させる普通電動役物処理を開始し(S146)、第二の始動入賞口101に遊技球が入賞可能にする。
この普通電動役物処理では、図23のS145で設定した第二の始動入賞口101の開閉パターンに従って開閉を行う。そして、図24に示すように、まず、普通電動役物(可変始動口100)が作動中かどうかの判定を行う(S151)。S151の判定がYes(作動中)の場合、次に、普通電動役物(可変始動口100)に最大入賞数入賞しているかどうかの判定を行う(S152)。S152の判定がNoの場合、次に、普通電動役物(可変始動口100)の作動時間が経過したかどうかの判定を行う(S153)。S153の判定がYesの場合、普通電動役物(可変始動口100)の作動を終了させる(S154)。また、S152の判定がYesの場合には、S153の判定を行わずにS154へ移行する。
図14に示すS5の特別図柄処理では、図16に示すように、大当り遊技フラグがON(つまり、大当り遊技が実行中)でない場合(S31;No)、特別図柄が変動中でない場合に(S32;No)、第二の特図保留数U2が1以上か否か判定される(S33)。S32の判定がYesの場合、つまり、特別図柄が変動中である場合には、S42へ移行する。
S33の判定がYesの場合、第二の特図保留数U2がU2−1に減算され(S34)、S33の判定がNoの場合、第一の特図保留数U1が1以上か否か判定される(S35)。S35の判定がYesの場合、第一の特図保留数U1がU1−1に減算され(S36)、S35の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S46)が実行される。S34又はS36の実行後、客待ちフラグがOFFにされ(S37)、大当り判定処理(S38)が実行され、続いて、変動パターン選択処理(S39)が実行される。
図16に示すS38の大当り判定処理では、図17に示すように、まず、大当り判定値処理(S51)が実行され、ここで、特図保留記憶手段に記憶されている特図判定用情報のうち消化優先順位が最も高い、そして図16のS34又はS36で減算された特図保留数に対応する特図判定用情報の大当り判定値が、図7等を用いて説明したように、大当り特定値か否か判定されることで、大当りか否か判定される(S52)。
S52の判定がYesの場合、図柄判定値処理(S53)が実行され、ここで、特図保留記憶手段に記憶されている特図判定用情報のうち消化優先順位が最も高い特図判定用情報の図柄判定値に基づいて、図8等を用いて説明したように、大当り図柄が複数種類の大当り図柄の中から選択設定される(S54)。S52の判定がNoの場合、ハズレ図柄が設定される(S55)。なお、この大当り判定処理に供された特図判定用情報は、特図保留記憶手段から消去(消化)される。
図16に示すS39の変動パターン選択処理では、図18に示すように、大当りの場合(S61;Yes)、大当り用テーブルがセットされ(S62)、ハズレの場合(61;No)、遊技状態(通常、時短、確変の何れかの遊技状態)に応じたハズレ用テーブルがセットされる(S63)。
S62又はS63の実行後、変動パターン判定値が別途取得・格納され(S64)、この変動パターン判定値と、S62又はS63でセットされたテーブルとを用いて変動パターン判定値処理(S65)が実行され、そこで、さらに、特図制御モード(図13参照)、第一,第二の特図保留数U1,U2を加味して、変動パターンに相当する図柄変動時間が設定される(S66)。ここで、S66では、図19に示す複数種類(3種類)のハズレ用テーブルの何れかが遊技状態(特図制御モード)に応じてセットされ、S66では、S63でセットされたハズレ用テーブルと特図保留数とに基づいて図柄変動時間が決定(設定)される。
図16に示すように、S38の大当り判定処理とS39の変動パターン選択処理の実行後、第一又は第二の特別図柄が変動開始され(S40)、S38で設定された判定図柄とS39で設定された変動パターン(図柄変動時間)の情報を含む特図変動開始コマンドがセットされる(S41)。次に、S39で設定された図柄変動時間が経過した場合(S42;Yes)、第一又は第二の特別図柄が変動停止され(S43)、ここで、S38で設定された判定図柄が第一の特別図柄表示装置6H又は第二の特別図柄表示装置6Iに表示される。続いて、特図変動停止コマンドがセットされ(S44)、停止中処理(S45)が実行される。
図16に示すS45の停止中処理では、図20に示すように、時短遊技フラグがONの場合(S71;Yes)、時短回数JがJ−1に減算され(S72)、J=0の場合には(S73;Yes)、時短遊技フラグがOFFにリセットされる(S74)。次に、大当りの場合(S75;Yes)、大当り遊技フラグがONにセットされ(S76)、時短回数Jに0がセットされると共に、時短/確変遊技フラグがOFFにリセットされる(S77)。その後、オープニングが開始され、オープニングコマンドがセットされる。
その後、S6の特別電動役物処理において、大当りフラグがONの場合、図9を用いて説明したように、大当りの場合には、大当り図柄の種類に応じて、16R長期開放又は8R長期開放の何れかの開閉パターンにて大入賞口17を開放する大当り遊技が実行される。そして、この大当り遊技の実行後に、遊技状態設定処理が実行される。なお、その後、当り遊技フラグがOFFにリセットされる。
図21に示すように、遊技状態設定処理では、大当り図柄A,Bの何れかにより確変大当りとなった場合(S111;Yes)、確変遊技フラグがONにセットされる(S112)。確変大当りとならなかった場合(S111;No)で、大当り図柄Cにより通常大当りとなった場合(S113;Yes)、時短遊技フラグがONにセットされ(S114)、時短回数Jに30がセットされる(S115)。
以上のように、本実施の形態のパチンコ遊技機は、遊技者の操作に応じた発射勢で遊技球を発射する発射装置と、遊技盤6の前面に設けられ、第一の発射勢(所謂右打ち)で発射された遊技球が転動する第一の領域6Q(右側の領域)及び第二の発射勢(所謂左打ち)で発射された遊技球が転動する第二の領域6R(左側の領域)を有する遊技領域6Aと、遊技の進行を制御する主制御基板(制御手段)600とを備えており、前記遊技領域6Aには、前記第一の領域6Qを転動する遊技球が通過可能な第一のゲート200と、前記第一のゲート200の下方に設けられ、遊技球が入賞容易な開状態及び遊技球が入賞困難な閉状態の相互間で切り換えられる可変始動口100と、遊技球が進入可能な入口部410を有し、当該入口部410に進入した遊技球を前記可変始動口100に導く誘導路(球通路)400と、前記第一の領域6Qを転動する遊技球を前記誘導路(球通路)400の入口部410に案内する第一の案内部150と、前記第二の領域6Rを転動する遊技球が通過可能な第二のゲート300と、前記第二の領域6Rを転動する遊技球を前記可変始動口100へ案内する第二の案内部500と、遊技球が入賞可能な開状態及び入賞不可能な閉状態の相互間で切り換えられる大入賞口(特別入賞口)17とが設けられており、前記可変始動口100が開状態とされた場合に、前記誘導路(球通路)400により導かれた遊技球及び前記第二の案内部500により案内された遊技球のそれぞれが前記可変始動口100に入賞可能に構成されており、前記主制御基板(制御手段)600は、前記第一のゲート200又は前記第二のゲート300を遊技球が通過した場合に前記可変始動口100を開状態とする補助遊技を行うか否かを抽選する補助遊技抽選手段と、前記可変始動口100に遊技球が入賞した場合に前記大入賞口(特別入賞口)17を開状態とする特別遊技を行うか否かを抽選する特別遊技抽選手段と、遊技状態を通常遊技状態又は当該通常遊技状態に比べて遊技者に有利な補助遊技が行われる特定遊技状態に設定する遊技状態設定手段とを備えていることを特徴とする。
そして、本実施の形態によれば、第一の発射勢で発射された遊技球が転動する第一の領域に遊技球を転動させた場合(遊技者にとって所謂左打ちが有利な状態)でも、第二の発射勢で発射された遊技球が転動する第二の領域に遊技球を転動させた場合(所謂右打ちが有利な状態)でも、ゲート200,300及び可変始動口100を使用した遊技を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、遊技者にとって所謂左打ちが有利な状態と所謂右打ちが有利な状態の異なる遊技状態において、同じ可変始動口100を使用して別の遊技を行うことができるため、狭い転動領域6Fでも、複雑で興趣の高い遊技を行える構成とすることができる。
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
例えば、前記した実施の形態では、第一のゲート200及び可変始動口100は、第一の領域6Qとしての下部左寄りの転動領域6Fに配設されており、第二のゲート300が可変始動口100から左側に離間した、第二の領域6Rとしての左部の転動領域6Fに配設されていたが、これに限るものではなく、第一のゲートと可変始動口が、第一のゲートを通過した遊技球が極めて短い時間で可変始動口の第二の始動入賞口に入賞可能な位置に配置されており、第二のゲートが可変始動口から所定量離間した位置に配置されており、かつ、第二のゲートが配置された側から転動してきた遊技球が可変始動口の第二の始動入賞口に入賞可能な位置に可変始動口が配置されていれば、適宜の配置構成となっていても良い。例えば、第一のゲート200及び可変始動口100が下部左寄りの転動領域6Fに配設されており、第二のゲート300が可変始動口100から右側に離間した右部の転動領域6Fに配設されていても良いし、また、第一のゲート200及び可変始動口100が下部中央の転動領域6Fに配設されており、第二のゲート300が可変始動口100から右側に離間した右部の転動領域6F又は左側に離間した左部の転動領域6Fに配設されていても良い。また、第一のゲート200及び可変始動口100が第一の領域としての上部(又は下部)の転動領域6Fに配設されており、第二のゲート300が第二の領域6Rとしての可変始動口100から離間した下部(又は上部)の転動領域6Fに配設されていても良い。
また、前記した実施の形態では、可変始動口100と第一のゲート200と誘導路400とが、一体の可変始動ユニット16で構成されていたが、これに限るものではなく、別々の部材からなる可変始動口と第一のゲートと誘導路とが近傍に配置されている構成でも良い。また、所定の確率で第一のゲートから可変始動口に遊技球が誘導されるようになっていれば、誘導路がなく、当該誘導路以外の構成で遊技球が可変始動口に誘導されるようになっていても良い。
また、前記した実施の形態では、可変始動口100において第二の始動入賞口101に遊技球を入賞可能とするか入賞不可能とするかを変化させる構成として、ソレノイド120によって略棒状の可動部材110を作動させる装置を用いていたが、これに限るものではなく、第二の始動入賞口の形状等に応じて、適宜の構成の装置を用いれば良い。
また、前記した実施の形態では、特定遊技状態が設定された場合には、普通図柄遊技における当り確率(補助遊技を行うか否かの抽選の当り確率)の上昇、普通図柄遊技における抽選時間の短縮、普通図柄遊技の抽選が当りとなって第二の始動入賞口101が開放される際の当該第二の始動入賞口101の開放時間の延長の3つが行われるようになっていたが、これに限るものではなく、これらのうちの2つを組み合わせたもの又はこれらのうちの1つが行われるようになっていても良い。
6…遊技盤、6A…遊技領域、6Q…第一の領域、6R…第二の領域、17…大入賞口(特別入賞装置)、100…可変始動口、150…第一の案内部、200…第一のゲート、300…第二のゲート、400…誘導路(球通路)、410…入口部、500…第二の案内部、600…主制御基板(制御手段、特別遊技状態抽選手段、特定遊技状態抽選手段)

Claims (1)

  1. 遊技者の操作に応じた発射勢で遊技球を発射する発射装置と、
    遊技盤の前面に設けられ、第一の発射勢で発射された遊技球が転動する第一の領域及び第二の発射勢で発射された遊技球が転動する第二の領域を有する遊技領域と、
    遊技の進行を制御する制御手段とを備えており、
    前記遊技領域には、
    前記第一の領域を転動する遊技球が通過可能な第一のゲートと、
    前記第一のゲートの下方に設けられ、遊技球が入賞容易な開状態及び遊技球が入賞困難な閉状態の相互間で切り換えられる可変始動口と、
    遊技球が進入可能な入口部を有し、当該入口部に進入した遊技球を前記可変始動口に導く球通路と、
    前記第一の領域を転動する遊技球を前記球通路の入口部に案内する第一の案内部と、
    前記第二の領域を転動する遊技球が通過可能な第二のゲートと、
    前記第二の領域を転動する遊技球を前記可変始動口へ案内する第二の案内部と、
    遊技球が入賞可能な開状態及び入賞不可能な閉状態の相互間で切り換えられる特別入賞口とが設けられており、
    前記可変始動口が開状態とされた場合に、前記球通路により導かれた遊技球及び前記第二の案内部により案内された遊技球のそれぞれが前記可変始動口に入賞可能に構成されており、
    前記制御手段は、
    前記第一のゲート又は前記第二のゲートを遊技球が通過した場合に前記可変始動口を開状態とする補助遊技を行うか否かを抽選する補助遊技抽選手段と、
    前記可変始動口に遊技球が入賞した場合に前記特別入賞口を開状態とする特別遊技を行うか否かを抽選する特別遊技抽選手段と、
    遊技状態を通常遊技状態又は当該通常遊技状態に比べて遊技者に有利な補助遊技が行われる特定遊技状態に設定する遊技状態設定手段とを備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。
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