JP5036395B2 - キャニスタ取付構造 - Google Patents

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本発明は、自動車等の車両に設けられるキャニスタの取付構造に関するものである。
ガソリン等の揮発油を燃料とする車両には、燃料タンク内で発生する燃料蒸発ガスの大気中への放散を防止する燃料蒸発ガス排出防止装置が設けられている。燃料蒸発ガス排出防止装置は、キャニスタ内の活性炭に燃料蒸発ガスを一時的に吸着させて貯蔵するとともに、この燃料蒸発ガスをエンジンの運転時に燃焼室内に導入して処理するものである。
キャニスタは、従来はエンジンルーム内に配置されることが一般的であったが、エンジンルーム内の過密化でスペースの確保が困難となり、近年では車両後部の床下等に配置することが一般的である。
近年、車両外への燃料蒸発ガスの排出量をより低減することが求められており、キャニスタの容量は大きくなる傾向にある。一方、車両のレイアウトが過密化しているなか、荷室や車室内のスペースを侵食することなく大容量のキャニスタの設置スペースを確保することが困難になっている。
従来、スペアタイヤを支持するために車両後部のフロアパネルを上方側へ張り出して形成されたスペアタイヤパン膨出部の下側に形成される空間部にキャニスタを収容することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、キャニスタをスペアタイヤパンの側方側において床下に配置したものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
実開平7−24624号公報 特開昭63−145125号公報
しかし、キャニスタやその補器類が大型化すると、スペアタイヤパンの内部にキャニスタを収容することは難しい。また、車両の床下側には燃料タンク、サブフレーム、ディファレンシャルキャリア、サスペンション、排気管等の種々の構成部品が配置されているため、これらとの干渉を避けつつ十分なスペースを確保することは難しく、特にリアオーバーハングが短い小型車では非常に困難であった。
これに対し、キャニスタを車室内側(フロアパネルより上方)に配置することも考えられるが、キャニスタを収容することによって、車室やラゲッジスペースの床面の底上げが行われると、車室やラゲッジスペースが狭くなって車両の利便性が損なわれる。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、車室及びラゲッジスペースを狭くすることなくフロアパネル上面側にキャニスタの収容スペースを確保したキャニスタ取付構造を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、車両の左右後輪が収容されるホイールハウスにそれぞれ設けられるホイールエプロンの間でありかつ後席シートバックの後方側におけるフロアパネルを下側に張り出させて形成され、スペアタイヤが収容されるスペアタイヤ収容部と、前記後席シートバックの後方側でありかつ前記スペアタイヤの中心よりも前方側において前記フロアパネルの上面側に設けられ、少なくとも上面視で一部が車両の前後方向及び車幅方向においてそれぞれ前記スペアタイヤと重なって配置されたキャニスタとを備えるキャニスタ取付構造である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のキャニスタ取付構造において、少なくとも一部が前記キャニスタに対して車幅方向における反対側に配置されたキャニスタ補器と、前記キャニスタ、前記キャニスタ補器にそれぞれ接続され、前記スペアタイヤの前方側に配置された配管とを備えることを特徴とするキャニスタ取付構造である。
請求項3の発明は、請求項2に記載のキャニスタ取付構造において、前記キャニスタ、前記キャニスタ補器、前記配管の少なくとも1つと前記スペアタイヤとの間に設けられ、前記スペアタイヤの前進時に該スペアタイヤを上方へ移動させる斜面部を有することを特徴とするキャニスタ取付構造である。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)スペアタイヤは丸いため、略矩形のラゲッジフロア部等に収容すると、フロアの隅部にデッドスペースが形成される。この点、本発明の場合には、キャニスタを後席シートバックより後方側かつスペアタイヤの中心より前方側においてフロアパネルの上面側に設け、キャニスタの少なくとも一部が前後方向及び車幅方向においてそれぞれスペアタイヤと重なるように配置することによって、上述したデッドスペースを有効に活用して比較的大容量のキャニスタを配置することができ、車室やラゲッジスペースを狭くすることなくキャニスタの収容スペースを確保することができる。また、このような配置とした場合、後席乗員や燃料タンクの後方衝突からの保護のため車体構造が強固な部分にキャニスタを配置することができ、後方衝突時のキャニスタの破損を防止して燃料蒸発ガスの漏出を防止できる。
(2)キャニスタとキャニスタ補器とを別体として、これらを左右に振り分けて配置し、両者を配管で接続することによって、より容量の大きいキャニスタを搭載することができる。
(3)キャニスタ、キャニスタ補器、配管の少なくとも1つとスペアタイヤとの間に設けられ、例えば後突等に起因するスペアタイヤの前進時にこのスペアタイヤを上方へ移動させる斜面部を設けることによって、後突時にスペアタイヤを跳ね上げてキャニスタ等への直撃を防止し、キャニスタ等の破損を防止することができる。また、このようにスペアタイヤを跳ね上げることによって、例えばスペアタイヤから受ける衝撃を吸収する衝撃吸収構造等を設けた場合に対して要求される強度が低くなり、車両の軽量化を図ることができる。
本発明は、車室及びラゲッジスペースを狭くすることなくフロアパネル上面側にキャニスタの収容スペースを確保したキャニスタ取付構造を提供する課題を、スペアタイヤの中心軸からみて斜め前方側の領域に、キャニスタ及びドレンバルブ・フィルタを左右に振り分けてフロアパネルの上面側に設置し、両者を配管で接続するとともに、これら各部材を覆うカバーを設け、カバーの一部に、後突時に前進するスペアタイヤを跳ね上げる斜面部を形成することによって解決した。
以下、本発明を適用したキャニスタ取付構造の実施例について図面等を参照して説明する。本実施例において、適用の対象となる車両は、例えば乗用車等の自動車であって、キャビンとカーゴルームとが隔離されていない2ボックスタイプのものである。
図1は、本実施例のキャニスタ取付構造を有する車両の車体後部における平面図である。
図2は、図1のII−II部矢視断面図である。
車両は、サイドフレーム10、ホイールエプロン20、フロアパネル30、燃料タンク40、後席シート50、燃料蒸発ガス処理装置100等を備えて構成されている。
サイドフレーム10は、車両の前後方向に延在する車体の構造部材であって、車幅方向に切ってみた横断面がほぼ矩形の閉断面に形成されている。サイドフレーム10は、車幅方向に離間して1対が設けられている。
ホイールエプロン20は、車両の図示しない後輪が収容されるホイールハウスの内壁を構成する部分である。ホイールエプロン20は、左右の各サイドフレーム10の車幅方向外側にそれぞれ接合されている。
フロアパネル30は、車体のモノコック構造の床面部を構成する部分であって、左右のサイドフレーム10の間にわたして配置されている。
フロアパネル30には、スペアタイヤパン31、キャニスタ搭載部32、補器搭載部33がプレス加工により一体的に形成されている。
スペアタイヤパン(スペアタイヤ収容部)31は、スペアタイヤTを収容するためにフロアパネル30を下側に張り出させて形成された部分である。スペアタイヤTは、その中心軸を鉛直からわずかに後傾させた状態で、スペアタイヤパン31内に平置きされる。
なお、図2及び後述する図4においては、スペアタイヤTとして応急用タイヤではない通常サイズのものを図示しており、応急用タイヤの場合にはこれよりもセクション幅(図2等における高さ方向の寸法)が小さくなる。
キャニスタ搭載部32及び補器搭載部33は、燃料蒸発ガス処理装置100の後述するキャニスタ110及びドレンバルブ・フィルタ120がそれぞれ搭載される部分である。
燃料タンク40は、例えばガソリン等の揮発性を有する液体燃料が貯蔵される容器であって、スペアタイヤパン31よりも前方側におけるフロアパネル30の下側に配置されている。燃料タンク40は、フロアパネル30の下面部に設けられたクロスメンバに、例えばホールドダウンバンド等によって固定されている。
後席シート50は、車室内における燃料タンク40の上方側に座面が配置され、その後端部からシートバックが上方へ伸びて配置されている。
次に、燃料蒸発ガス処理装置100について説明する。
図3は、燃料蒸発ガス処理装置の外観斜視図である。
図4は、図3のIV−IV部矢視断面図である。
図5は、図1のV−V部矢視模式的断面図である。
燃料蒸発ガス処理装置100は、燃料タンク40内で発生した燃料蒸発ガスを処理するものであって、キャニスタ110、ドレンバルブ・フィルタ120、ベントチューブ131、ドレンチューブ132、パージチューブ133、カバー140等を備えて構成されている。
キャニスタ110は、例えば樹脂製の容器に、燃料蒸発ガスを一時的に吸着する活性炭を収容したものである。キャニスタ110はその外形をほぼ矩形の箱状に形成されている。また、キャニスタ110の筐体は、スペアタイヤTの外周面と対向する車幅方向内側かつ車両後方側の隅部を凹ませた凹部が形成され、この凹部はスペアタイヤTとの干渉を防止する逃げ部としても機能している。
キャニスタ110は、図1に示すように、スペアタイヤTの中心軸から見て、車両の右前方側に配置され、フロアパネル30のキャニスタ搭載部32上面側に搭載されている。キャニスタ110の前端部は、後席シート50のシートバックの背面部と対向して配置されている。一方、キャニスタ110の後端部は、スペアタイヤTの前端部よりも車両後方側に配置されている。また、キャニスタ110の車幅方向外側の部分は、右側のホイールエプロン20に対向した状態で右側のサイドフレーム10の上部に載置されている。キャニスタ110の車幅方向内側の端部は、スペアタイヤTの車幅方向右側の端部よりも車幅方向内側に配置されている。
上述した配置の結果、キャニスタ110は、車両前方側及び車幅方向からそれぞれ見たときに、その一部がスペアタイヤTと重なるように配置されている。
ドレンバルブ・フィルタ120は、キャニスタ110と外部空気との連通、遮断を切り替えるドレンバルブ(制御弁)と、ドレンバルブを通過する空気を濾過するフィルタとをユニット化したものである。
ドレンバルブ・フィルタ120は、スペアタイヤTの中心軸から見て、車両の左前方側に配置され、フロアパネル30の補器搭載部33上面側に搭載されている。ドレンバルブ・フィルタ120の前端部は、後席シート50のシートバックの背面部と対向して配置されている。一方、ドレンバルブ・フィルタ120の後端部は、スペアタイヤTの前端部よりも車両後方側に配置されている。また、ドレンバルブ・フィルタ120の車幅方向外側の端部は、左側のホイールエプロン20に対向した状態で左側のサイドフレーム10の上部に載置されている。ドレンバルブ・フィルタ120の車幅方向内側の端部は、スペアタイヤTの車幅方向左側の端部よりも車幅方向内側に配置されている。
上述した配置の結果、ドレンバルブ・フィルタ120は、車両前方側及び車幅方向からそれぞれ見たときに、その一部がスペアタイヤTと重なるように配置されている。
また、キャニスタ110及びドレンバルブ・フィルタ120は、フロアパネル30の下面部に沿って車幅方向に延在する燃料タンク40固定用のクロスメンバの上部に配置されている。
ベントチューブ131は、燃料蒸発ガスを含む燃料タンク40上部の空気をキャニスタ110に導入する管路である。
ドレンチューブ132は、ドレンバルブを経由して導入された外部空気をキャニスタ110に導入する管路である。
パージチューブ133は、キャニスタ110から出た燃料蒸発ガスを、図示しないエンジンの吸気管負圧を利用してエンジンのインテークマニホールド内に導入するものである。インテークマニホールド内に導入された燃料蒸発ガスは、エンジンの燃焼室内において燃焼処理される。
ベントチューブ131、ドレンチューブ132、パージチューブ133は、スペアタイヤTの前端部と後席シート50との間において、フロアパネル30の上側で車幅方向に伸びて配置されている。また、ベントチューブ131、ドレンチューブ132、パージチューブ133は、車室内の臭気の発生を防止するため、気密性が高いナイロン系の材料によって形成されている。
カバー140は、キャニスタ110、ドレンバルブ・フィルタ120及びこれらの間の配管類を覆って保護するものである。カバー140は、キャニスタカバー141、ドレンバルブ・フィルタカバー142、配管カバー143を備えて構成されている。なお、図1及び図3において、カバー140は透視した状態を示しており、これらの図においてはカバー140は破線により図示している。
キャニスタカバー141及びドレンバルブ・フィルタカバー142は、それぞれキャニスタ110及びドレンバルブ・フィルタ120の上部及び前後部を覆うものである。キャニスタカバー141及びドレンバルブ・フィルタカバー142は、車幅方向外側の端部がサイドフレーム10から延びたステーに締結され、車幅方向内側の端部がフロアパネル30の下面に沿って配置されたクロスメンバに締結されている。
また、キャニスタカバー141及びドレンバルブ・フィルタカバー142の後面部は、車幅方向外側の端部よりも車幅方向内側の端部のほうが車両前方側となるように、車幅方向に対して傾斜して配置され、スペアタイヤTとの干渉を防止するようになっている。
キャニスタカバー141及びドレンバルブ・フィルタカバー142は、上面部が平面状に形成され、その高さはスペアタイヤTとして応急用タイヤを用いた場合のスペアタイヤTの上面部とほぼ同じとなっている。
そして、キャニスタカバー141及びドレンバルブ・フィルタカバー142、スペアタイヤTの上部には、図5に示すように、ラゲッジフロアボードBが設けられる。ラゲッジフロアボードBは、ラゲッジルームの床面として機能する平板状の部材であって、キャニスタカバー141及びドレンバルブ・フィルタカバー142の上面部に着脱可能に載置されている。
配管カバー143は、上述したベントチューブ131、ドレンチューブ132、パージチューブ133を覆う部分である。図4に示すように、配管カバー143は、上面部及びその前後端部からそれぞれ下方に突き出した前面部及び後面部を一体的に形成したものである。配管カバー143は、前面部及び後面部の下端部を、キャニスタカバー141、ドレンバルブ・フィルタカバー142とともに、フロアパネル30下側のクロスメンバに共締めされている。
また、配管カバー143の後面部は、上端部に対して下端部が車両後方側に配置された斜面部143aとなっている。また、フロアパネル30の上面部には、スペアタイヤパン31の補剛用のパネルであるスペアタイヤリンホース34が設けられている。このスペアタイヤリンホース34には、斜面部143aと同様の傾斜を有する斜面部34aが形成されている。配管カバー143の斜面部143aの下端部と、スペアタイヤリンホース34の斜面部34aの上端部とは隣接して配置されている。
これらの各斜面部143a、34aの傾斜は、例えば車両の前面衝突時にスペアタイヤTが車体に対して前進した際に、スペアタイヤTを上方に跳ね上げることを考慮して適宜設定されている。
上述したキャニスタカバー141、ドレンバルブ・フィルタカバー142、配管カバー143は、例えば鋼板の板金加工によって形成されるが、キャニスタカバー141及びドレンバルブ・フィルタカバー142は、例えばユーザがラゲッジフロアボードに手をついた場合等に破損しない程度の強度があればよいのに対し、配管カバー143は、車両の前方衝突時にスペアタイヤTを跳ね上げる必要があることから、配管カバー143は、キャニスタカバー141及びドレンバルブ・フィルタカバー142よりも板厚の大きい材料によって形成される。
以上説明した実施例によると、以下の効果を得ることができる。
(1)スペアタイヤTは丸いため略矩形のラゲッジフロア部に収容すると、フロアパネル30の隅部にデッドスペースが形成される。この点、本実施例の場合には、キャニスタ110を後席シート50より後方側かつスペアタイヤTの中心よりも前方におけるフロアパネル30の上面側に設け、キャニスタ110の一部が車両の前後方向及び車幅方向においてそれぞれスペアタイヤTと重なるように配置することによって、デッドスペースを有効に活用して比較的大容量のキャニスタ110を配置することができ、車室やラゲッジスペースを狭くすることなくキャニスタ110の収容スペースを確保することができる。また、このような配置とした場合、後席乗員や燃料タンク40の後方衝突からの保護のため車体構造が強固な部分にキャニスタ110を配置することができ、後方衝突時のキャニスタ110の破損を防止して燃料蒸発ガスの漏出を防止できる。
(2)キャニスタ110とドレンバルブ・フィルタ120とを別体として、これらを左右に振り分けて配置し、両者を配管で接続することによって、より容量の大きいキャニスタ110を搭載することができる。
(3)キャニスタ110とドレンバルブ・フィルタ120との間の配管とスペアタイヤTとの間に設けられ、例えば後突等に起因するスペアタイヤTの前進時にこのスペアタイヤTを上方へ移動させる斜面部を設けることによって、後突時にスペアタイヤTを跳ね上げてキャニスタ110等への直撃を防止し、キャニスタ110等の破損を防止することができる。また、このようにスペアタイヤTを跳ね上げることによって、例えば配管カバー143にスペアタイヤTから受ける衝撃を吸収する衝撃吸収構造等を設けた場合に対して、要求される強度が低くなり、車両の軽量化を図ることができる。
(4)キャニスタ110、ドレンバルブ・フィルタ120、配管の上部をカバーするカバー140を設けて、斜面部の一部を、カバー140の一部を構成する配管カバー143と一体に形成することによって、部品点数の増加を抑制しながら上述したスペアタイヤTの跳ね上げ効果を得ることができる。
また、カバー140を設けることによって、例えばラゲッジフロアボードBにユーザが手をついた場合等に、キャニスタ110等を荷重から保護することができる。
(5)カバー140を車幅方向に三分割することによって、スペアタイヤTとの衝突に備えて強度が要求される配管カバー143を他の部分よりも板厚を大きくすることができ、強度の確保及び他の部分の軽量化を図ることができる。また、一体の長尺ものとして形成した場合と比較して、車両の組立工程における作業性を向上することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)キャニスタ本体及び補器類、配管、カバーの構成、形状等は上述した実施例に限定されず適宜変更することができる。例えば、実施例はキャニスタ本体と補器類とを別体として左右に振り分けているが、これに限らずキャニスタ本体のケース内に補器も内蔵したユニット型のキャニスタを左右一方に配置してもよい。また、実施例の車両は例えば2ボックスタイプであったが、これに限らず、3ボックス、1ボックス型の車両にも本発明を適用することができる。
(2)実施例では斜面部を配管カバーに設けているが、本発明はこれに限定されず、キャニスタカバーや補器のカバーに斜面部を設けてもよい。また、カバーとは別にスペアタイヤの跳ね上げを行うための部材を設けて、これに斜面を形成してもよい。
本発明を適用したキャニスタ取付構造の実施例を有する車両の車体後部における平面図である。 図1のII−II部矢視断面図である。 図1のキャニスタ取付構造における燃料蒸発ガス処理装置の外観斜視図である。 図3のIV−IV部矢視断面図である。 図1のV−V部矢視模式的断面図である。
符号の説明
10 サイドフレーム
20 ホイールエプロン
30 フロアパネル
31 スペアタイヤパン
32 キャニスタ搭載部
33 補器搭載部
34 スペアタイヤリンホース
34a 斜面部
40 燃料タンク
50 後席シート
100 燃料蒸発ガス処理装置
110 キャニスタ
120 ドレンバルブ・フィルタ
131 ベントチューブ
132 ドレンチューブ
133 パージチューブ
140 カバー
141 キャニスタカバー
142 ドレンバルブ・フィルタカバー
143 配管カバー
143a 斜面部
T スペアタイヤ
B ラゲッジフロアボード

Claims (3)

  1. 車両の左右後輪が収容されるホイールハウスにそれぞれ設けられるホイールエプロンの間でありかつ後席シートバックの後方側におけるフロアパネルを下側に張り出させて形成され、スペアタイヤが収容されるスペアタイヤ収容部と、
    前記後席シートバックの後方側でありかつ前記スペアタイヤの中心よりも前方側において前記フロアパネルの上面側に設けられ、少なくとも上面視で一部が車両の前後方向及び車幅方向においてそれぞれ前記スペアタイヤと重なって配置されたキャニスタと
    を備えるキャニスタ取付構造。
  2. 請求項1に記載のキャニスタ取付構造において、
    少なくとも一部が前記キャニスタに対して車幅方向における反対側に配置されたキャニスタ補器と、
    前記キャニスタ及び前記キャニスタ補器にそれぞれ接続され、前記スペアタイヤの前方側に配置された配管とを備えること
    を特徴とするキャニスタ取付構造。
  3. 請求項2に記載のキャニスタ取付構造において、
    前記キャニスタ、前記キャニスタ補器、前記配管の少なくとも1つと前記スペアタイヤとの間に設けられ、前記スペアタイヤの前進時に該スペアタイヤを上方へ移動させる斜面部を有すること
    を特徴とするキャニスタ取付構造。
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